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Oracle® WebCenter Content Content Serverユーザーズ・ガイド
11gリリース1(11.1.1)
B65038-02
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4 コンテンツ・アイテムの操作

この章では、コンテンツ・アイテムに電子署名する方法、コンテンツ・アイテムに関するディスカッションに参加する方法、コンテンツ・アイテム・リビジョンをサブスクライブする方法など、コンテンツ・アイテム・リビジョンおよびメタデータの操作方法について説明します。

4.1 コンテンツ・アイテムのライフ・サイクルについて

この項の内容は次のとおりです。

4.1.1 リビジョンのライフ・サイクル

新しいコンテンツ・アイテムをチェックインする場合、または既存のコンテンツ・アイテムを改訂する場合、次の処理が行われます。

  1. コントリビュータが、Webブラウザからコンテンツ・サーバーにログインしてチェックイン・ウィンドウを表示します。

  2. コントリビュータはコンテンツ・アイテム名を指定し、そのコンテンツ・アイテムに関する情報(メタデータ)を入力し、セキュリティ情報(有効化されている場合は、セキュリティ・グループとアカウント)を指定します。デフォルトでは、コンテンツ・アイテムをチェックインするユーザーが作成者として指定されます。

  3. ネイティブ・ファイル・リポジトリにネイティブ・ファイルのコピーが格納され、コンテンツ情報データベースにコンテンツ・アイテムのメタデータが格納されます。

  4. 指定されたファイル・フォーマットについて変換製品が設定されている場合は、それによりファイルがWeb表示可能フォーマット(たとえばPDF)に変換されます。ファイルを変換できない場合、ネイティブ・フォーマットのまま「パススルー」されます。

  5. ファイルが変換された場合は、Web表示可能ファイル・リポジトリに変換済ファイルが格納されます。ファイルが未変換の形式でパススルーされた場合は、Web表示可能ファイル・リポジトリにネイティブ・ファイルのコピーが格納されます。

  6. コンテンツ・アイテムのメタデータが、有効化済ワークフローの条件を満たしている場合は、そのワークフロー・プロセスに従って処理されます。

  7. コンテンツ・アイテムが次のすべての条件を満たしている場合は、コンテンツ・アイテムまたはそのメタデータのみがWeb表示可能ファイル・リポジトリで索引作成されます。

    • コンテンツ・アイテムが正常に変換されるか、パススルーされました。

    • コンテンツ・アイテムがワークフローのすべてのステップ(存在する場合)で承認されました。

    • コンテンツ・アイテムがリリース日に達しました。

  8. コンテンツ・アイテムのリリース日に、そのコンテンツ・アイテムはコンテンツ・サーバー内で使用可能になります。

    • このコンテンツ・アイテムを見つけるには、定義済の階層リンク構造(ライブラリ)を介して参照するか、メタデータまたは特定のテキストを検索します。

    • ユーザーがこのコンテンツ・アイテムを表示するときは、Web表示可能ファイル、ネイティブ・ファイルまたはメタデータのいずれか、またはこれらの任意の組合せを取得できます。

図4-1 リビジョンのライフ・サイクル

図4-1については周囲のテキストで説明しています。

4.1.2 リビジョン・ステータス

コンテンツ・アイテム・リビジョンは、そのライフ・サイクルにおいて何度かステータスを変更します。

ステータス 説明

待機中

このコンテンツ・アイテムのリビジョンがシステム内に存在するが、まだ変換用に送信されていません。

WWW生成

コンテンツ・アイテムをWeb表示可能フォーマットに変換する処理または索引を作成する処理の実行中であるか、変換または索引作成に失敗しました。

完了

コンテンツ・アイテムは指定されたリリース日でのリリースを待機しています。

リリース

リビジョンはコンテンツ・サーバーで使用可能です。

レビュー

リビジョンはワークフロー内にあり、レビューの実施中です。

編集

リビジョンはワークフローの最初のコントリビューション・ステップの段階にあります。

保留

リビジョンは基本ワークフローの中にあり、そのワークフロー内のすべてのリビジョンの承認を待機しています。

期限切れ

リビジョンはコンテンツ・サーバー内で表示可能な状態ではなくなっています。(リビジョンはコンテンツ・サーバーから削除されていませんが、管理者のみがアクセスできます。)

削除済

リビジョンは削除済であり、次の索引作成サイクルでコンテンツ・サーバーから完全に削除されるのを待機しています。


4.1.3 リビジョン・ステータスの特定

コンテンツ・アイテムのステータスを特定するには、次の手順を実行します。

  1. トレイ「コンテンツ管理」トレイをクリックします。

  2. 「処理中コンテンツ」をクリックします。

    処理中コンテンツ・ページが開きます。

  3. 探しているコンテンツ・アイテムがリストにある場合、ステータスはコンテンツIDの横に表示されます。

  4. 探しているコンテンツ・アイテムがリストにない場合は、リリース済(「リリース」ステータス)になっているか、ワークフロー内にある可能性があります。参照または検索によってコンテンツ・アイテムを見つけ、コンテンツ・アイテムのコンテンツ情報ページを表示します。リビジョン・ステータスは、「ステータス」フィールドに表示されます。

4.1.4 リビジョン履歴の表示

コンテンツ・アイテムをチェックアウトして再度チェックインするたびに、そのコンテンツ・アイテムの新しいリビジョンがコンテンツ・サーバーによって作成されます。新しいリビジョンのコンテンツIDは前のリビジョンと同じですが、ネイティブ・ファイルとメタデータは同じ場合と異なる場合があります。以前のバージョンのコンテンツ・アイテムはシステムに保存されているため、必要に応じて確認できます。

コンテンツ・アイテムのリビジョン履歴を表示するには、そのアイテムのコンテンツ情報ページを開き、ウィンドウの最下部までスクロールします。

4.1.5 リビジョンの削除

コンテンツ・アイテム・リビジョンを削除する手順は、次のとおりです。


注意:

リビジョンを削除するには、コンテンツ・アイテムの削除権限が必要です。


  1. コンテンツ・アイテムのコンテンツ情報ページを表示します。

  2. 「リビジョン履歴」セクションで、削除するリビジョンの「削除」ボタンをクリックします。

    削除するかどうかを確認するメッセージが表示されます。

  3. 「OK」をクリックすると、そのリビジョンが削除されます。

そのリビジョンはアクセスできなくなり、システムからは次の索引作成サイクルで完全に削除されます。

4.1.6 有効期限が切れたコンテンツ

コンテンツ・アイテムには、有効期限によって、標準のインタフェースからそのコンテンツ・アイテムにアクセスして検索または参照できなくなるタイミングが指定されている場合があります。コンテンツ・アイテムの有効期限が切れると、コンテンツ・アイテムのすべてのリビジョンが有効期限切れになります。

コンテンツ・アイテムが有効期限切れかどうかを判断するには、「コンテンツ管理」トレイで有効期限が切れたコンテンツ・ページを使用します。

コンテンツ・アイテムの有効期限が切れてもアイテムとそのリビジョンはコンテンツ・サーバーから削除されませんが、期限切れの通知を使用しないと、リポジトリ・マネージャからアクセスできるのは管理者のみになります。

4.2 コンテンツ・アイテムのメタデータ

メタデータは、タイトル、作成者、リリース日、コンテンツ・アイテムとのそのメタデータにアクセスできるユーザーなど、コンテンツ・アイテムに関する情報です。図書館で著者名や書名を使用して本を探すのと同様、メタデータを使用してコンテンツ・サーバーに含まれるコンテンツ・アイテムを検索できます。コンテンツ・アイテムをチェックインする場合は、いくつかのメタデータ値を割り当てますが、一部のメタデータはコンテンツ・サーバーによって自動的に割り当てられます。メタデータはコンテンツ・サーバーと連動するデータベースに格納されます。

この項の内容は次のとおりです。

4.2.1 コンテンツ情報の表示

コンテンツ情報ページを使用して、特定のコンテンツ・アイテムに関するメタデータやその他の情報を表示します。

コンテンツ・アイテムのコンテンツ情報ページを表示するには、次のいずれかの手順を実行します。

  • 検索結果ページで、「情報」アイコンをクリックしてそのコンテンツ・アイテムのコンテンツ情報ページを表示します。

  • 検索結果ページで、「アクション」列の「アクション」アイコンをクリックしてコンテキスト・メニューを開き、「コンテンツ情報」を選択します。

  • チェックインの確認ページで、「コンテンツ情報」リンクをクリックし、チェックインしたコンテンツ・アイテムのコンテンツ情報ページを表示します。

4.2.2 メタデータの更新

コンテンツ・アイテムのメタデータを変更するには、そのコンテンツ・アイテムに対する書込み権限が必要です。「作成者」フィールドを変更できるのは、そのコンテンツ・アイテムの管理者権限が付与されているユーザーのみです。コンテンツIDやリリース日など、一部のメタデータ・フィールドは変更できません。

コンテンツ・アイテムのメタデータを更新するには、次の手順を実行します。

  1. 更新するリビジョンのコンテンツ情報ページを表示します。

  2. 「コンテンツ・アクション」メニューから「更新」を選択します。

    「情報更新フォーム」が開きます。

  3. メタデータのフィールドを必要に応じて変更します。


    注意:

    「リセット」ボタンをクリックすると、フィールドの値が元に戻ります。


  4. 「更新の送信」をクリックします。

コンテンツ・アイテムに対するリビジョンをチェックインするときに、メタデータを変更することもできます。詳細は、5.4.3項「改訂済ファイルのチェックイン」を参照してください。

4.2.3 メタデータの再分類

Content Categorizerが有効化されているときは、このコンポーネントを使用して、コンテンツ・サーバーにチェックインするドキュメントの推奨メタデータ値を得たり、コンテンツ・サーバー内にあるドキュメントのメタデータを再分類できます。メタデータ値は、システム管理者が指定した検索ルールに従って決定されます。

ドキュメントを分類または再分類するために、Content Categorizerは対話モードで動作できるようになっています。このモードでは、Content Categorizerはコンテンツ・サーバーのコンテンツ・チェックイン・フォームに統合されます。いずれかのフォームで「分類」ボタンをクリックすると、Content Categorizerを単一のコンテンツ・アイテムに対して実行できます。Content Categorizerから返される値が推奨値です。推奨値は編集または置換できます。

4.3 コンテンツ・アイテムの表示

コンテンツ・アイテムを見つけたら、コンテンツ・ファイルの使用可能なレンディション、システムでの変換設定、およびWebブラウザの構成に応じて、いくつかの方法で表示できます。ユーザーのアクセス権限によっては、ネイティブ・ファイルを開いたりコピーを取得することもできる場合があります。

この項の内容は次のとおりです。

4.3.1 Web表示可能ファイルの表示

コンテンツ・アイテムのWeb表示可能レンディションを表示するには、適切なヘルパー・アプリケーションまたはWebブラウザ・プラグインがインストールされている必要があります。たとえば、コンテンツ・アイテムのPDFバージョンを表示するには、Adobe Acrobatプラグインが必要です。

Web表示可能ファイルを表示するには、次の方法があります。

  • コンテンツ情報ページ「Webロケーション」リンクをクリックします。

  • 検索結果ページで、「ID」列(ヘッドライン表示)または「説明」列(クラシック表示)の「コンテンツID」リンクをクリックするか、サムネイル(クラシック表示とサムネイル表示)をクリックします。

Web表示可能ファイルが存在しない場合や、適切なヘルパー・アプリケーションまたはプラグインがインストールされていない場合は、ファイルを保存するかネイティブ・アプリケーションで開くかを尋ねる画面が表示されます。詳細は、4.3.2項「ネイティブ・ファイルの表示」を参照してください。

4.3.2 ネイティブ・ファイルの表示

コンテンツ・アイテムのネイティブ・ファイルを表示するときは、ファイルのコピーを保存するかネイティブ・アプリケーションで開くかを尋ねる画面が表示されます。ファイルを開くことを選択すると、実際には、ネイティブ・ファイルのコピー(ハード・ドライブ上の一時的な場所に格納されます)を開くことになります。コンテンツ・サーバー・リポジトリに格納されているネイティブ・ファイルを開くのではありません。

ネイティブ・ファイルにアクセスするには、次の方法があります。

4.4 コンテンツの電子署名

電子シグネチャ・コンポーネントが有効な場合、特定のリビジョンでファイルの内容を一意に識別し、リビジョンを特定のユーザーに関連付ける電子シグネチャを使用して、必要に応じてコンテンツ・アイテムに署名できます。

この項の内容は次のとおりです。

4.4.1 電子シグネチャについて

電子シグネチャとはコンテンツ・アイテムのバイナリ・コンテンツから計算された一意の識別子で、そのコンテンツ・アイテムに署名したユーザーの名前など、他のメタデータに関連付けられています。ドキュメントと署名者の両方を一意に識別してドキュメントと一緒に情報を暗号化するデジタル・シグネチャとは違い、電子シグネチャはドキュメントと一緒に格納されません。

コンテンツ・アイテムをチェックインすると、コンテンツ・サーバーによって識別子が生成され、コンテンツ・アイテムのリビジョン・メタデータと一緒に格納されます。コンテンツ・アイテムに「署名」すると、識別子のコピーが電子シグネチャ・メタデータとともに格納されます。変更されたコンテンツ・アイテム・リビジョンをチェックインする場合は、新しい識別子が計算されます。

コンテンツ・サーバーは、署名されたコンテンツ・アイテムが変更されているかどうか、およびコンテンツ・アイテムの既存の署名が有効かどうかをユーザーが判断できるように、コンテンツ・アイテムとともに格納されている識別子を、電子シグネチャとともに格納されている識別子と比較できます。


注意:

識別子は、関連付けられたメタデータからではなく、コンテンツのみから計算されます。コンテンツ・アイテムのメタデータが変更されても、そのコンテンツ・アイテムの電子シグネチャは無効になりません。


電子シグネチャはコンテンツ・アイテムとそのメタデータとは別に格納されているため、複数のユーザーが特定のコンテンツ・アイテム・リビジョンに署名できます。たとえば、ワークフロー承認処理で、複数のレビューアがコンテンツ・アイテムの1つのリビジョンに署名できます。

コンテンツ・アイテムのドキュメント情報ページにアクセスできるすべてのユーザーが、そのコンテンツ・アイテムに署名できます。ワークフロー承認ステップの一部として、電子シグネチャを行うこともできます。詳細は、7.2.2項「ワークフローでのリビジョンのレビュー」を参照してください。

署名済のコンテンツ・アイテムの署名情報には、コンテンツ情報 - 「シグネチャ」タブからアクセスできます。コンテンツ・アイテムに署名する方法の詳細は、4.4.2項「コンテンツ・アイテムの電子署名」を参照してください。

4.4.1.1 署名可能なオブジェクト

次の表に、電子署名が可能なオブジェクトに関する制限事項を示します。

オブジェクト 説明

コンテンツ・アイテム

ドキュメント、イメージ、zipファイルなど、任意のコンテンツ・アイテムに署名できます。ネイティブ・ファイルには署名できますが、ネイティブ・ファイルのWeb表示可能バージョンなど、その他のレンディションには署名できません。

フォリオ

フォリオに署名できます(ただし、凍結されている場合)。

メタデータのみ

メタデータ・プロファイルやコンテンツ・サーバーのフォルダなど、関連付けられたコンテンツ・アイテムが存在しないアイテムには署名できません。

メタデータ自体は署名IDの計算には使用されないため、コンテンツ・アイテムのメタデータが変更されても、そのコンテンツ・アイテムの電子シグネチャは変更されません。


4.4.1.2 署名のメタデータ

コンテンツ・アイテムに電子署名すると、その署名は、ユーザー名およびコンテンツ・アイテムに関する特定の情報(コンテンツ名やリビジョンIDなど)に自動的に関連付けられます。コンテンツ・アイテム・リビジョンに署名するにはパスワードを指定する必要があり、通常は、ドキュメントに署名する理由などの追加情報を指定します。

システム管理者は、電子シグネチャのメタデータの一部として保存される追加のメタデータ・フィールドを定義することもできます。デフォルトのシグネチャ・メタデータ・フィールドの詳細は、A.6.13項「コンテンツ・アイテムの署名ページ」を参照してください。


注意:

署名のメタデータはコンテンツ・アイテムのメタデータとは別に格納されているため、提供されている標準の検索オプションでは電子シグネチャのメタデータを検索できません。


システム管理者は、署名のメタデータをウォーターマークで使用して、PDFドキュメントが電子署名されていることを示すことができます。詳細は、『Oracle WebCenter Content Content Serverアプリケーション管理者ガイド』を参照してください。

4.4.1.3 署名の検証

コンテンツ・アイテム自体が変更されると、異なる計算識別子が生成されます。コンテンツ・サーバーは、格納されている署名とコンテンツ・アイテムの識別子を比較することで、特定のリビジョンの署名がまだ有効かどうかを判定できます。

同一のファイルからは同じ計算識別子が生成されるため、ローカル・ファイル・システムのファイルを特定のコンテンツ・アイテム・リビジョンと比較して、それらのファイルが同一かどうかを判断できます。詳細は、4.4.4項「リビジョンでのファイルの検索」を参照してください。

ローカル・ファイル・システムのファイルを、アクセス可能なすべての署名済または未署名のコンテンツに対して検証することもできます。詳細は、4.4.5項「リポジトリでのファイルの検索」を参照してください。

4.4.2 コンテンツ・アイテムの電子署名

コンテンツ・アイテムに電子署名する手順は、次のとおりです。

  1. 署名するリビジョンのコンテンツ情報ページを表示します。

  2. 「コンテンツ・アクション」メニューから「コンテンツの署名」を選択します。

    コンテンツ・アイテムの署名ページが開きます。このページには、選択したコンテンツ・アイテムに関する情報が表示されます。

  3. ユーザー名は事前に選択されています。パスワードを指定します。

  4. 必要に応じて追加のメタデータ・フィールドを指定します。


    注意:

    「リセット」ボタンをクリックすると、フィールドの値が元に戻ります。


  5. 「署名」をクリックします。

    電子シグネチャの確認ページが開きます。

  6. 現在のリビジョンのシグネチャ情報を表示するには、「シグネチャ情報の表示」リンクをクリックします。

    コンテンツ情報 - 「シグネチャ」タブが開きます。このページは、コンテンツ情報ページのタブとしてもアクセスできます。

4.4.3 電子シグネチャ情報の表示

電子署名されたコンテンツ・アイテムのシグネチャ情報を表示する手順は、次のとおりです。

  1. コンテンツ・アイテムのコンテンツ情報ページを表示します。

  2. 「リビジョン」列で、シグネチャ情報を表示するリビジョンをクリックします。

    選択したコンテンツ・アイテム・リビジョンに1つ以上の電子シグネチャがある場合、ページの最上部に「シグネチャ」タブが表示されます。

  3. 「シグネチャ」タブをクリックします。

    コンテンツ情報 - 「シグネチャ」タブが開きます。このページには、関連付けられたワークフローや各シグネチャの検証ステータスなど、選択したコンテンツ・アイテム・リビジョンのすべてのシグネチャに関する情報が表示されます。

  4. シグネチャのメタデータをすべて表示するには、左端の列で関連付けられたシグネチャの「署名詳細」アイコンをクリックします。

  5. 現在のコンテンツ・アイテムのすべてのリビジョンに関するシグネチャ情報を表示するには、「表示の変更」メニューから「全リビジョン」を選択します。

    「シグネチャ」タブが更新され、現在のコンテンツ・アイテムのすべてのリビジョンに関するシグネチャ情報が表示されます。


    注意:

    このビューでは、検証ステータスを示す列はリビジョン番号に置き換えられ、現在選択しているリビジョンが太字および大カッコで囲まれた状態で示されます。シグネチャの検証は、1つのリビジョンのみに対して行われます。


  6. シグネチャのメタデータをすべて表示するには、左端の列で関連付けられたシグネチャの「署名詳細」アイコンをクリックします。

4.4.4 リビジョンでのファイルの検索

ローカル・ファイル・システムのファイルをコンテンツ・アイテムの署名済のリビジョンと比較する手順は、次のとおりです。


注意:

外部ファイルの比較対象になるのは、署名済リビジョンのみです。


  1. 外部ファイルと比較する署名済コンテンツ・アイテムのコンテンツ情報 - 「シグネチャ」タブを表示します。

  2. メニュー領域でリポジトリ内のローカル・ファイルの検索をクリックします。

    ローカル・ファイルの検索ページが開きます。このページには、比較するコンテンツ・アイテムに関する情報が表示されます。

  3. 外部ファイルを選択するには、「参照」をクリックします。

    「ファイルのアップロード」ウィンドウが開きます。

  4. 外部ファイルの場所に移動し、ファイルを選択して「開く」をクリックします。

    選択したファイルのファイル・パスが「ファイル・パス」フィールドに表示されます。フィールドをクリアするには「リセット」をクリックします。

  5. 「検証」をクリックします。

    シグネチャの検証ページが開き、ファイルがコンテンツ・アイテムのいずれかの署名済リビジョンと正常に一致したかどうかが示されます。

  6. 外部ファイルが署名済リビジョンと一致した場合、「コンテンツ情報の表示」リンクをクリックすると、一致したリビジョンを選択した状態でコンテンツ情報ページを表示できます。

    外部ファイルが最新のリビジョン以外の署名済リビジョンと一致した場合、「新しい署名済リビジョン」リンクをクリックすると、新しい署名済リビジョンを選択した状態でコンテンツ情報ページを表示できます。

4.4.5 リポジトリでのファイルの検索

ローカル・ファイル・システムのファイルを、アクセス権があるシステム内のすべての署名済コンテンツまたは未署名コンテンツと比較する手順は、次のとおりです。


注意:

外部ファイルの比較対象になるのは、ユーザーにアクセス権があるリビジョンのみです。


  1. 「コンテンツ管理」トレイで、「リポジトリ内のローカル・ファイルの検索」をクリックします。

    ローカル・ファイルの検索ページが開きます。このページに、システム内のすべての署名済コンテンツが比較対象になることが示されます。

  2. 外部ファイルを選択するには、「参照」をクリックします。

    「ファイルのアップロード」ウィンドウが開きます。

  3. 外部ファイルの場所に移動し、ファイルを選択して「開く」をクリックします。

    選択したファイルのファイル・パスが「ファイル・パス」フィールドに表示されます。フィールドをクリアするには「リセット」をクリックします。

  4. 「検証」をクリックします。

    シグネチャの検証ページが開き、ファイルがコンテンツ・アイテムのいずれかの署名済リビジョンと正常に一致したかどうかが示されます。

  5. 外部ファイルが署名済リビジョンと一致した場合、「コンテンツ情報の表示」リンクをクリックすると、一致したリビジョンを選択した状態でコンテンツ情報ページを表示できます。

    外部ファイルが複数の署名済リビジョンと一致した場合、結果は表形式で表示されます。一致したアイテムの左側にある「情報」アイコンをクリックすると、そのアイテムのコンテンツ情報ページを表示できます。

    複数の一致があった場合、「ウィンドウを閉じる」をクリックするまでウィンドウは開いたままになります。

4.5 コンテンツに関するディスカッション

コンテンツ・サーバーには、ThreadedDiscussionsコンポーネントが付属しています。これが有効になっている場合、コントリビュータは、コンテンツ・アイテムに関する質問とコメントを複数のリビジョンにわたって投稿できます。この機能を使用するには、このコンポーネントがシステム管理者によってインストールおよび有効化されている必要があります。

この項の内容は次のとおりです。

4.5.1 ディスカッションの投稿とスレッドについて

スレッド・ディスカッションではコンテンツ・アイテムに関する質問と回答のフィードバックが提供され、コンテンツ・アイテムが変更された方法と理由を記録するのに役立ちます。スレッド・ディスカッションの投稿は、コンテンツが複数のリビジョンにわたって関連付けられたままとなり、コメントがどのリビジョンに対するものかが明示されるので、スレッド・ディスカッションは、コントリビュータがコンテンツに対する改善のリクエストや将来の変更に対するその他の推奨事項を常に把握するのに役立ちます。ディスカッションの投稿にはそれぞれ、その投稿が参照するコンテンツのリビジョン番号が表示されるので、ユーザーがディスカッション・アイテムを投稿するときに過去のリビジョンのコンテンツ情報を表示する必要はありません。

ディスカッションは、管理対象のコンテンツ・アイテムです。特定のコンテンツ・アイテムに関するディスカッション・スレッドをユーザーが開始すると、そのディスカッションの.hscpフォームが作成され、コンテンツと同じIDの末尾に_dを付加したものが付与され、コンテンツ・アイテムに関連付けられて、自動的にコンテンツ・サーバーにチェックインされます。

他のコンテンツ・アイテムとは異なり、ディスカッションを編集してもディスカッション・コンテンツ自体の新しいリビジョンが作成されることはありません。かわりに、ディスカッションが格納されている.hscpフォームに変更が加えられます。ディスカッション・コンテンツの「リビジョン履歴」は、常に「リビジョン1」となります。ディスカッション・コンテンツの場合は、リビジョン番号が増分することはありません。投稿の番号は、コメントが投稿された時間的な順序を表すものです。

図4-2の最上位レベルの投稿は、それぞれ1つのスレッドを表しています。投稿番号1(#1)と投稿番号2(#2)はいずれもスレッドです。スレッド番号2への返信(#3)は、スレッド内の投稿を表しています。

図4-2 スレッドおよび投稿

図4-2については周囲のテキストで説明しています。

図4-3には、投稿#1、#2、#3および#4が表示されています。「Change to Introduction (#1)」への返信である「RE: Change to Introduction (#3)」が作成されたのは、「Change to Conclusion (#2)」よりも後です。

図4-3 投稿の順序

図4-3については周囲のテキストで説明しています。

4.5.2 コンテンツ情報ページからのディスカッションの開始

チェックインしようとしているコンテンツ・アイテムのコンテンツ情報ページからディスカッションを開始するには、次の手順を実行します。

  1. メイン・メニューから「新規チェックイン」を選択します。「コンテンツ・チェックイン・フォーム」が開きます。

  2. コンテンツ・アイテムを関連付けられた条件とともにチェックインします。チェックインの確認ページ「コンテンツ情報」リンクをクリックします。コンテンツ情報ページが開きます。


    注意:

    ドキュメント名の長さがデータベース記憶域の上限(デフォルトでは30)と比較して1文字以内のコンテンツ・アイテムがある場合は、そのコンテンツ・アイテムにスレッド・ディスカッションを作成できません。


  3. 「リンク」領域の「ディスカッションの作成」リンクをクリックします。「コメントの投稿」フォームが開きます。

  4. 投稿の件名を「件名」ボックスに入力します。

  5. ディスカッションの内容をコメント・テキスト・ボックスに入力します。

  6. 「新規投稿」をクリックします。「コメントの投稿」フォーム(簡単なコンテンツ情報ページ)に、新しい投稿が表示されます。

4.5.3 検索結果ページからのディスカッションの開始

「コンテンツ・アクション」メニューにアクセスできる検索結果ビューを使用する必要があります(ヘッドライン表示、サムネイル表示など)。サムネイル表示を使用している場合は、ディスカッション・アイコンをクリックするとディスカッションにアクセスできます。

検索結果ページからディスカッションを開始したり、進行中のディスカッションに参加するには、次の手順を実行します。

  1. メイン・メニューから「検索」を選択します。拡張検索ページが開きます。

  2. 検索を絞り込むための任意の検索メタデータ・フィールドに入力して、「検索」をクリックします。たとえば、ディスカッションであるコンテンツ・アイテムを除外するには、「ディスカッション・タイプ」で「該当なし」を選択します。検索結果が表示されます。

  3. ディスカッションの対象であるコンテンツの「コンテンツ・アクション」メニューの、「ディスカッションの作成」リンクをクリックします。「コメントの投稿」フォームが開きます。

  4. 投稿の件名を「件名」ボックスに入力します。

  5. ディスカッションの内容をコメント・テキスト・ボックスに入力します。

  6. 「新規投稿」をクリックします。「コメントの投稿」フォーム(簡単なコンテンツ情報ページ)に、新しい投稿が表示されます。

4.5.4 ワークフロー・レビュー・ページからのディスカッションの開始

ワークフロー・ドキュメントに関するディスカッションを開始するには、次の手順を実行します。

  1. 「コンテンツ・サーバー」トレイを開いて「ワークフロー割当て」リンクをクリックします。キュー内のワークフロー・ページが開きます。

  2. 「アクション」列の「ワークフロー・レビュー」アイコンをクリックします。ワークフロー・レビュー・ページが開きます。

  3. 「リンク」リストの「ディスカッションの作成」リンクをクリックします。「コメントの投稿」フォームが開きます。

  4. 投稿の件名を「件名」ボックスに入力します。

  5. ディスカッションの内容をコメント・テキスト・ボックスに入力します。

  6. 「新規投稿」をクリックします。「コメントの投稿」フォーム(簡単なコンテンツ情報ページ)に、新しい投稿が表示されます。

4.5.5 スレッド・ディスカッションの表示

読取り権限を持つユーザーは、スレッド・ディスカッションの中のメッセージを表示できますが、メッセージを投稿できるのはコンテンツの編集権限を持つユーザーのみです。既存のディスカッションには、次のリンクからアクセスできます。

ディスカッション・リンクには、そのドキュメントに対してこれまでに作成されたディスカッション投稿の数が表示されます。「ディスカッション件数」というカスタム情報フィールドに、アイテムの数が示されます。

ディスカッション・スレッドを表示するには、次の手順を実行します。

  1. ナビゲーション・バーの「検索」をクリックします。拡張検索ページが開きます。

  2. 表示するディスカッション・コンテンツを検索します。「ディスカッション・タイプ」フィールドで、「該当なし」を選択します。「検索」をクリックします。検索結果が表示されます。

  3. 表示するコンテンツの行の、「コンテンツ情報」リンクまたはアイコンをクリックします。コンテンツ情報ページが表示されます。

  4. 「リンク」領域の「ディスカッションへ移動」リンクをクリックします。「簡単なコンテンツ情報」ウィンドウが開きます。

4.5.6 投稿への返信

この手順は、スレッド・ディスカッション内の投稿に返信するときに使用します。投稿に返信すると、選択した投稿のすぐ下に新しい投稿が作成されます。

投稿に返信するには、次の手順を実行します。

  1. ナビゲーション・バーの「検索」をクリックします。拡張検索ページが開きます。

  2. スレッドでディスカッションするコンテンツを検索します。「ディスカッション・タイプ」フィールドで、「該当なし」を選択します。「検索」をクリックします。

  3. 「コンテンツ情報」リンクまたはアイコンをクリックします。「ディスカッション」フィールドのあるコンテンツ情報ページが開きます。

  4. 「リンク」領域の「ディスカッションへ移動」リンクをクリックします。「簡単なコンテンツ情報」ウィンドウが開きます。

  5. 返信する投稿の下にある「返信」をクリックします。

  6. 返信をコメント・テキスト・ボックスに入力して「返信の投稿」をクリックします。投稿がディスカッションに追加されます。

4.5.7 スレッド・ディスカッションの印刷

スレッド・ディスカッションを印刷するには、次の手順を実行します。

  1. ナビゲーション・バーの「検索」をクリックします。拡張検索ページが開きます。

  2. ディスカッション・スレッドを検索します。「ディスカッション・タイプ」フィールドで「単一コンテンツ」を選択して「検索」をクリックします。検索結果ページが開きます。

  3. 検索結果の「ID」列で、ディスカッション・スレッドのIDをクリックします。IDには、アンダースコアとd(_d)が接尾辞として付加されています。ディスカッション・スレッドが開きます。

  4. 「印刷表示」オプションをクリックします。ディスカッションが印刷表示形式で、別のブラウザ・ウィンドウに表示されます。

  5. 「プリンタ」アイコンをクリックするか、ブラウザでサポートされているいずれかの印刷オプションを使用します。

4.5.8 スレッド・ディスカッションの削除

この手順は、スレッド・ディスカッションを削除するときに使用します。ディスカッションを削除するには、コンテンツの削除権限が必要です。

ディスカッションを削除するには、次の手順を実行します。

  1. 検索結果ページで、削除するディスカッションの「コンテンツ・アイテム情報」リンクをクリックします。ディスカッション情報ページが開きます。

  2. 「OK」をクリックします。リビジョンが正常にコンテンツ・サーバーから削除されたことを示すメッセージが表示されます。

4.5.9 「ディスカッション・タイプ」フィールドによる検索

「ディスカッション・タイプ」メタデータ・フィールドを使用すると、ドキュメントを検索するときの検索条件を絞り込むことができます。「ディスカッション・タイプ」検索フィールドを使用すると、ディスカッションが関連付けられているコンテンツの検索条件を詳細に指定できます。ディスカッション・タイプのオプションは次のとおりです。

  • 該当なし: ディスカッションが関連付けられていないものも含めて、すべてのドキュメントが検索の対象となります。検索結果として返されるコンテンツには、ディスカッションが関連付けられているものも、そうでないものもありますが、ディスカッションそのものであるコンテンツは返されません。つまり、コンテンツIDに「_d」が付いているものは検索から除外されます。

  • 単一コンテンツ: 単一のコンテンツ・アイテムを対象とするディスカッションが関連付けられているドキュメントが検索されます。このオプションを使用して検索を実行すると、ディスカッション・コンテンツそのものが返されます(ディスカッションであるコンテンツのみが返されます)。コンテンツIDに「_d」が付いているもののみが検索結果に含まれます。


    注意:

    「ディスカッション・タイプ」で何も条件を選択しなかった場合は、ディスカッションが関連付けられているかどうかにかかわらずすべてのコンテンツが表示され、これにはディスカッション・コンテンツそのものも含まれます。


4.6 コンテンツ・アイテムの新しいリビジョンのサブスクライブ

この項の内容は次のとおりです。

4.6.1 サブスクリプションについて

サブスクリプションとは、コンテンツ・アイテムが改訂されたときに自動的にユーザーに通知する機能です。サブスクリプションには、次の2つのタイプがあります。

  • コンテンツ・アイテム・サブスクリプション: ユーザーが個々のコンテンツ・アイテムを手動でサブスクライブします。

  • 条件サブスクリプション: システム管理者が、1つ以上のメタデータ・フィールドに基づいてサブスクリプションを設定します。ユーザーが条件サブスクリプションをサブスクライブすると、そのメタデータ・フィールドの特定の値に一致するすべてのコンテンツ・アイテムを自動的にサブスクライブしたことになります。

    たとえば、システム管理者が設定した条件サブスクリプションで「作成者」の値が条件として指定されているとします。ユーザーは、コンテンツ情報ページを表示しているときに、現在のコンテンツ・アイテムの作成者によってチェックインされたすべてのコンテンツをサブスクライブできます。

システム管理者は、ユーザーに特定のコンテンツ・アイテムのサブスクリプションを指定したり、条件サブスクリプションを指定できますが、ユーザーはそのサブスクリプションを解除できます。

4.6.2 コンテンツ・アイテムのサブスクライブ

コンテンツ・アイテムをサブスクライブするには、次の手順を実行します。

  1. サブスクライブするコンテンツ・アイテムのコンテンツ情報ページを表示します。

  2. 「コンテンツ・アクション」メニューから「サブスクライブ」を選択します。このアイテムが条件グループの一部である場合は、"アイテム"のサブスクライブ・ページが開きます。

  3. 「このアイテムのサブスクライブ」セクションの「サブスクライブ」をクリックします。

  4. ユーザー・プロファイル・ページで電子メール・アドレスが指定されていない場合は、このサブスクリプション用の電子メール・アドレスを入力するための画面が表示されます。電子メール・アドレスを入力して「OK」をクリックします。

4.6.3 自分の現在のサブスクリプションの表示

自分の現在のサブスクリプションを表示するには、「コンテンツ・サーバー」トレイを開き、「サブスクリプション」をクリックします。

4.6.4 コンテンツ・アイテムのサブスクライブ解除

コンテンツ・アイテムのサブスクライブを解除するには、次の手順を実行します。

  1. 「コンテンツ・サーバー」トレイを開いて「サブスクリプション」をクリックします。

    サブスクリプション・ページに、自分の現在のサブスクリプションがすべて表示されます。

  2. 「サブスクリプション・アイテム」の下の「アクション」メニューから「サブスクライブ解除」を選択します。

4.6.5 条件グループのサブスクライブ解除

条件グループのサブスクライブを解除するには、次の手順を実行します。

  1. 「コンテンツ・サーバー」トレイを開いて「サブスクリプション」をクリックします。

    サブスクリプション・ページに、自分の現在のサブスクリプションがすべて表示されます。

  2. 「サブスクリプション・グループ」の下の「アクション」メニューから「サブスクライブ解除」を選択します。