Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Process Managementユーザーズ・ガイド 11g リリース(11.1.1.6.2) B61408-05 |
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この章では、プロセス・ワークスペースの起動とログイン、プロセス・ワークスペースのインタフェースのナビゲーション、およびプリファレンスの構成の方法について説明します。
プロセス・ワークスペースはカスタマイズ可能なWebベースのインタフェースであり、タスクおよびプロセス・インスタンスに対するユーザーのロールと責任に応じたアクセスと管理を実現します。
この章には、プロセス・ワークスペースの開始に役立つ次のトピックが含まれています。
ヒューマン・ワークフローの問題のトラブルシューティングの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suite管理者ガイドのヒューマン・ワークフローのトラブルシューティングに関する項を参照してください。
表2-1は、プロセス・ワークスペースの対象となるユーザーを示しています。
表2-1 Oracle Business Process Management Workspaceのユーザー
ユーザー・プロファイル | 説明 |
---|---|
プロセス参加者 |
これは最も基本的なプロファイルであり、すべてのユーザーに共通です。これにより、次を行うことができます:
これらのユーザーは組織全体に分散し、社外で作業する場合もあります。 プロセス参加者は、プロセスを開始するのみでなく、進行状況を追跡し、必要に応じて取り消すこともできます。 |
プロセス所有者 |
1つ以上のビジネス・プロセスを管理するユーザーです。自身のエンド・ユーザーとしてのアクセス以外に、このビジネス・プロセスに属しているが他のユーザーに割り当てられているタスクに対して行動します。これらのユーザーは、これらのプロセスでのプロセス・インスタンスの動きを認識する必要があります。そのためには、通常はダッシュボードを使用します。 これらのユーザーは、通常は運営組織の一部として社内のビジネス側に属しています。スーパーバイザである場合もあります。 |
管理者 |
管理ユーザーには2種類あります。
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スーパーバイザ |
他のプロセス参加者からの報告を受けるユーザーです。プロセス・インスタンスが予期したとおりに実行されたことを確認するため、次を行います。
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プロセス・アナリストは通常、Oracle Business Process Analysis SuiteまたはBusiness Process Composerを使用してプロセス・モデルを作成します。また、Oracle BPM Studio内部のプロセス・アナリスト・ロールを使用することもできます。
プロセス開発者は通常、Oracle BPM Studioを使用してビジネス・アプリケーションのコンポーネントのモデリングと実装を行います。また、基本的なプロセスをモデリングするためにOracle Business Process Composer (Business Process Composer)を使用することもあります。
プロセス・ワークスペースを起動するには、Oracle SOA Suiteがインストールされている必要があり、サービス統合サーバーが実行中である必要があります。詳細は、インストールのドキュメントを参照してください。
プロセス・ワークスペースを起動してログインするには:
次に移動します:
http://
host_name:port_number/
bpm/workspace/
host_name
は、Oracle SOA Suiteがインストールされているホスト・コンピュータの名前です。
port_number
は、インストールで使用したポートです。
ユーザー名およびパスワードを入力します。
事前にシードされたユーザー名を使用して、管理者としてログインできます。アイデンティティ・ストアにデモ・ユーザー・コミュニティをロード済の場合は、jsteinまたはjcooperなどの他のユーザーを使用できます。
ユーザー名とパスワードは、JAZNに提供されたユーザー・コミュニティに存在している必要があります。
「ログイン」をクリックします。
注意:
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図2-1は、ログインすると最初にデフォルトで表示されるプロセス・ワークスペースを示します。
プロセス・ワークスペースでは、最上位に次の4つのデフォルト・タブがあります。
タスク
アクティビティ・ガイド
プロセス・トラッキング
標準ダッシュボード
右上のツールバーに、管理を実行するためのリンクも表示されます。
デフォルトのタブ以外に、独自のカスタム・タブを作成し、これらの各タブがプロセス・ワークスペースで個別ページとして表示されるようにできます。カスタム・タブの作成の詳細は、第6章「プロセス・ワークスペースでのカスタム・ページの作成と編集」を参照してください。
管理者は、デフォルト・タブを表示するか、非表示にするかを選択できます。また、管理者は、ユーザーがログインしたときに表示されるタグ・ページを指定することもできます。デフォルト・タブの表示および非表示の詳細は、第9.1.8項「プロセス・ワークスペースでのデフォルトのタブ・ページの表示または非表示の指定方法」を参照してください。
この項には次のトピックが含まれます:
ユーザーがログインすると、ホーム・ページに「タスク」ページがデフォルトで表示されます。「タスク」ページには、ユーザーの権限と割り当てられたグループおよびロールに基づいてユーザーのタスクが表示されます。
「タスク」ページには、「ユーザー・タスク」・ページと「受信ボックス」がデフォルトで表示されます。「アクション」リストから実行できるアクションは、ログインしたユーザーの権限によって異なります。
「タスク」ページでは、次のことを実行できます。
ワークリスト内のタスクに対して許可されているアクションを実行したり、共有タスクの獲得やチェックアウトを実行できます。また、個人のTo Doタスクを定義したり、サブタスクを定義できます。
ワークリスト・ビュー内のタスクを様々な基準に基づいてフィルタ処理できます。
標準作業キュー(高優先度タスク、期日の近いタスクなど)を使用できます。作業キューを使用すると、カスタム・ビューを作成してワークリスト内のタスクのサブセット(高優先度タスク、期日が24時間以内のタスク、経費承認タスクなど)をグループ化できます。
カスタム作業キューを定義できます。
別のユーザーのワークリストの一部へのプロキシ・アクセスを取得できます。
カスタム休暇ルールやカスタム委任ルールを定義できます。
グループの所有者に対して、共有タスクのタスク・ディスパッチ・ルールの定義を許可できます。
完全なワークフロー履歴および監査証跡を収集できます。
タスクにデジタル署名を使用できます。
注意: プロセス・ワークスペースにログイン中のユーザーの権限をOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlコンソールで変更した場合、その変更はそのユーザーがそれ以降にログインした後でのみ適用されます。このことは、アクティブなワークリスト・セッションが2つあり、1つは権限の変更前にユーザーがすでにログインしており、もう1つは権限の変更後に同じユーザーがログインするような状況でも同様です。1つ目の状況では、ユーザーの権限の変更はそのユーザーがログインしている間は適用されません。2つ目の状況では、ユーザーがプロセス・ワークスペースの2つ目のインスタンスにログインしたときに、権限の変更が適用されます。 |
このページは、ユーザーのロールに応じて、ユーザーに割り当てられたすべてのタスクと作業アイテムの一覧を表示します。たとえば、「ユーザー・タスク」ページと「開始済のタスク」ページはすべてのユーザーに表示されます。「スタッフ」ページはスーパーバイザのみ、「管理タスク」ページは管理者のみに表示されます。図2-2に示すように、「タスク」ページには次のセクションがあります。
左側のタスク・ナビゲータ
右側上部のタスク・リスト
右側下部のタスク詳細
コンポーネント | 説明 |
---|---|
タブ |
表示されるタブは、ログイン・ユーザーに付与されているロールに応じて異なります。
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アプリケーション |
ユーザーが開始権限を持つプロセス。 |
ワークリスト・ビュー |
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タスク・ステータス |
現在のビューにあるタスクのステータスがバー・チャートに表示されます。 |
表示フィルタ |
「割当て先」、「ステータス」または「検索」フィールドから検索条件を指定します。使用可能なカテゴリ・フィルタは、選択したタブに応じて異なります。
「検索」を使用してキーワードを入力するか、または「拡張検索」を使用します。 |
アクション・リスト |
ヒューマン・タスクに対して定義されたグループ・アクション(「申告」)またはカスタム・アクション(「承認」または「拒否」など)を選択します。「申告」は、グループまたは複数のユーザーに割り当てられたタスクに対して表示されます。タスクの処理の前には申告が必要になります。タスクに対して可能な他のアクション(システム・アクションなど)は、特定のタスクの「タスクの詳細」ページに表示されます。ここでTo Doタスクやサブタスクを作成することも可能です。 |
デフォルト列 |
タイトル: ヒューマン・タスクの作成時に指定されたタイトル。パージ済またはアーカイブ済のプロセス・インスタンスに関連付けられているタスクは表示されません。 番号: BPELプロセスの作成時に生成されたタスク番号。 優先度: ヒューマン・タスクの作成時に指定された優先度。最高優先度は1、最低優先度は5です。 割当て先: ユーザーまたはグループ、あるいはアプリケーション・ロール。 状態: 「割当て済」、「完了」、「エラー発生」、「期限切れ」、「情報のリクエスト中」、「失効」、「一時停止中」または「取消し済」のいずれか。 作成日時: ヒューマン・タスクの作成日時。 有効期限: ヒューマン・タスクの作成時に指定されたタスクの失効日時。 |
タスクの詳細 |
ワークリストの下部セクションには、「タスクの詳細」ページのインライン・ビューが表示されます。ボタンは使用可能なアクションを示します。 |
図2-3は、「タスクの詳細」ページの例を示しています。このページは、プロセス・ワークスペースの「タスク」ページの受信ボックスからタスクを選択することによって呼び出されます。
「タスクの詳細」ページのコンポーネントは、次のとおりです。
タスクのタイトル(たとえば、wfaulkについてのヘルプ・デスク・リクエスト)、タスク番号、作成者、割当て先、状態、作成日、タスクの取得者、優先度、有効期限、その他のフレックス・フィールドを含む基本情報が表示されます。
アクション・ボタン: ヒューマン・タスクに定義されているカスタム・アクション用のボタン(たとえば、ヘルプ・デスク・リクエスト用の「解決済」および未解決またはローン・リクエスト用の「承認」および「拒否」)が表示されます。管理者、タスク・イニシエータまたはマネージャの場合は、「取消」も表示されることがあります。
その他のアクション: タスクに定義されるカスタム・アクションの範囲を超えるシステム・タスクのアクションが表示されます(詳細は表2-3)。
表2-3 システム・タスク・アクション
アクション | 説明 |
---|---|
申告 |
1つのタスクがグループまたは複数のユーザーに割り当てられている場合、最初にそのタスクを申告する必要があります。「申告」 は、グループまたは複数のユーザー割当て用の 「アクション」 リストで使用可能な唯一のアクションです。タスクが申告されると、すべての適用可能なアクションがリストに表示されます。 |
エスカレート |
タスクを完了できない場合は、そのタスクをエスカレートして、 「コメント」 領域にコメントを追加できます(オプション)。タスクは管理者が任意に指定したユーザーに再割当てされます。エスカレーション・パスが指定されていない場合、タスクは自分のスーパーバイザ(階層の1つ上のレベル)にエスカレートされます。 |
プッシュバック |
このアクションを使用して、タスクをワークフローの1つ下のレベルの以前の割当て先に戻します。 |
再割当て |
マネージャはタスクを報告先に委任できます。BPMWorkflowReassign権限を持つユーザーは任意のユーザーにタスクを委任できます。 |
リリース |
1つのタスクがグループまたは複数のユーザーに割り当てられている場合、そのタスクを申告したユーザーがタスクを完了できない場合はリリースできます。他のすべての割当て先はタスクを申告および完了できます。 |
期限更新 |
タスクの期限切れが近付いている場合は期限を更新して、「コメント」領域にオプションのコメントを追加できます。タスクの有効期限は1週間延長されます。期限更新がタスク履歴に表示されます。タスクの期限更新期間はオプションのパラメータで制御できます。デフォルト値は |
「情報の発行」 および 「情報のリクエスト」 |
これらのアクションは、他のユーザーから詳細情報の提供リクエストを受けた場合や、タスクの作成者または以前の割当て先に詳細情報をリクエストする場合に使用します。再承認が不要の場合、タスクは次の承認者またはビジネス・プロセスの次のステップに割り当てられます。 |
「一時停止」および「再開」 |
タスクが作業に関係しない場合は、一時停止できます。これらのオプションは、BPMWorkflowSuspendロールを付与されたユーザーのみが使用可能です。他のユーザーは、タスク・フィルタで 「前へ」 を選択するか、または 「一時停止中」 ステータスのタスクを検索するとこのタスクにアクセスできます。一時停止は無期限です。この状態は、 「再開」 を使用してタスクの処理を再開するまで維持されます。 |
取消 |
タスクの作成者が作業を続行しない場合、たとえば休暇リクエストを取り消す場合は、そのタスクを取り消して、 「コメント」 領域にオプションのコメントを追加できます。次の処理はビジネス・プロセスによって決定されます。ホームページの 「取消」 アクションは、 「作成者」 タスク・フィルタを使用して使用できます。 |
コンテンツ: ペイロードが表示されます。表示されるフィールドは、ヒューマン・タスクが作成された方法によって異なります。
短い履歴: タスク・フローのグラフィカル・ビューが表示されます。また、次のタスクによって作成されたすべてのバージョンのリストも表示されます。
タスクの開始
タスクの再開始
タスクの結果の更新
タスクの完了
タスクのエラー処理
タスクの期限切れ
タスクの取消し
エラー割当て先へのタスクのアラート
shortHistoryActions
要素を変更すると、「短い履歴」リストに、次に示すアクションを含めることができます。
取得
非定型ルート
タスクの自動リリース
委任
エスカレート
タスクの情報のリクエスト
タスクの情報の送信
ルーティング・スリップのオーバーライド
結果の更新およびルート
プッシュバック
再割当て
リリース
期限更新
再開
現在の割当てのスキップ
一時停止
更新
履歴の詳細: タスクの承認順および更新履歴が表示されます。
コメントの追加など、タスクを変更しないアクションも含め、実行されたすべてのアクションを表示するには、「全履歴」を選択します。
コメントおよび添付ファイル:
ワークフローに参加した様々なユーザーが入力したコメント。新しく追加されたコメントおよびそのコメントを入力したユーザーのユーザー名が既存のコメントに追加されます。コメントの痕跡はタスクのライフサイクル全体を通して保持されます。コメントを追加するには、タスクの更新権限が必要です。
コメントの追加方法は、第3.7項「プロセス・ワークスペースでのタスクへのコメントと添付ファイルの追加」を参照してください。
添付ファイルはタスクに関連付けられたドキュメントまたは参照URLです。これらは通常、ヒューマン・タスクの定義時にワークフローに関連付けられるか、タスク・リストを使用する参加者によって添付および変更されます。添付ファイルを追加または削除するには、タスクの更新権限が必要です。添付ファイルの追加には、絶対パス名を使用するか、ファイルを参照できます。
タスク履歴は、ワークフローの参加者によって実行されるアクションの監査証跡、およびワークフローの様々な時点でのタスク・ペイロードおよび添付ファイルのスナップショットを記録します。タスクの「短い履歴」には、次のタスクで作成されるすべてのバージョンがリストされます。
タスクの開始
タスクの再開始
タスクの結果の更新
タスクの完了
タスクのエラー処理
タスクの期限切れ
タスクの取消し
エラー割当て先へのタスクのアラート
shortHistoryActions
要素を変更すると、「短い履歴」リストに、次に示すアクションを含めることができます。
取得
非定型ルート
タスクの自動リリース
委任
エスカレート
タスクの情報のリクエスト
タスクの情報の送信
ルーティング・スリップのオーバーライド
結果の更新および14:20 2012/09/07ルート
プッシュバック
再割当て
リリース
期限更新
再開
現在の割当てのスキップ
一時停止
更新
履歴では、図2-4に示すように、タスク・フローがグラフィカルに表示されます。
表2-4で、タスクの「履歴」セクションで使用されるアイコンについて説明します。
表2-4 タスク履歴のアイコン
アイコン | 説明 |
---|---|
非定型ルーティング・シナリオの承認者を表します。 |
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タスクが承認されたことを示します。 |
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参加者は通知タスクを受信するのみで、ビジネス・プロセスは参加者のレスポンスを待機しないことを示します。参加者がタスクの結果に直接影響を与えることはできませんが、コメントを提供したり添付ファイルを追加できる場合があります。 |
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複数の人が並行して作業することを示します。このパターンは主に投票で使用されます。 |
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この参加者が管理チェーンに属していることを示します。 |
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参加者が1人のユーザー、1つのグループまたはロールにマッピングされる単純なケースであることを示します。 |
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タスクが未着手であることを示します。 |
コメントの追加などのタスクを変更しないアクションを含む、実行済のすべてのアクションを表示するには、「フル・タスク・アクション」を選択します。図2-5に例を示します。
タスク履歴は、次の方法で表示できます。
タスク・スナップショットの取得
予定承認者の参照
完全なタスク・アクションの参照
アクティビティ・ガイドを使用してタスクをマイルストンに整理できます。マイルストンは、ユーザーが自分1人でまたは他のユーザーとのコラボレーションによって完了させるタスクのセットです。各マイルストンについて、どのタスクをどの順序で完了させるかがアクティビティ・ガイドによって示されます。マイルストンに含まれる自分のタスクをすべて完了すると、マイルストンの完了となります。タスクの性質によっては、未完了のタスクを保存して、後で再開することも可能です。
図2-6は、アクティビティ・ガイドの例を示しています。
アクティビティ・ガイドを使用すると、次のことが可能になります。
マイルストンを展開し、マイルストンに含まれているタスクを確認および処理します。
自分が参加しているビジネス・プロセス全体のステータスと完了率を表示します。
アクティビティ・ガイド・ページのナビゲートの詳細は、5.2項「アクティビティ・ガイドのナビゲーション」を参照してください。
割り当てられたロールに基づいてビジネス・プロセスと相互作用するには、「プロセス・トラッキング」ページを使用します。
「プロセス・トラッキング」タブでは、次のことを実行できます。
受信ボックスにある保留中のプロセス・インスタンスのリストを表示します。
タスクを実行します。つまり、特定のインスタンスに対してヒューマン・タスクを実行します。
異なる基準によってインスタンスを検索します。
検索結果をビューとして保存します。
監査証跡を含むインスタンスの詳細を表示します。
新規インスタンスを作成します(権限がある場合)。
インスタンスにファイルを添付します。
インスタンスにノートを追加します。
「プロセス・トラッキング」ページには、次のセクションがあります。
「アプリケーション」パネル。ユーザーが使用できるアプリケーションのリストが表示されます。ここでは、新規インスタンスの作成、特定のアクティビティの実行、アプリケーションのソートなどの基本的なプロセス・ワークスペース・アクションを実行できます。
「アプリケーション」パネルでアプリケーション名の上にマウス・ポインタを重ねると、アプリケーションの完全名とリビジョン番号を含むツール・チップが表示されます。
プロセス・ワークスペースで使用できるアプリケーションは、プロセス設計およびログイン中のユーザーに割り当てられているロールによって異なります。また、使用可能なアプリケーションのリストは、デプロイ済で実行中のBPMプロセスによって異なります。実行中のプロセスがない場合、または実行中のいずれかのプロセスでアプリケーションを実行する権限がユーザーにない場合、「アプリケーション」パネルには何も表示されません。
「アプリケーション」パネルで、次のいずれかのアプリケーションをソートできます。
デフォルト・バージョンのアプリケーションのみ
アクティブ・バージョンのすべてのアプリケーション
名前またはプロセス・バージョンでのソートも可能です。「検索」フィールドに完全名または名前の一部、あるいは完全なバージョンまたはバージョンの一部を入力して、同じアプリケーションをフィルタ抽出できます。
左側下部の「ビュー」パネル。ユーザーが使用できるビューが展開可能なツリー形式で表示されます。
「保留中コンポーネント」パネルには、一時停止中のすべてのプロセスが表示されます。プロセスの新しいバージョンがデプロイされ、以前デプロイしたプロセスに新しいバージョンに移行していないインスタンスがある場合、以前デプロイしたプロセスは一時停止されます。プロセスを再開するには、移行していないインスタンスを移行するか、一時停止します。一時停止プロセスの再開の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Business Process Managementモデリングおよび実装ガイドの一時停止プロセスの再開に関する項を参照してください。
右側上部の「作業アイテム」パネル。「ビュー」パネルで選択したビューに対応する作業アイテムが表示されます。このパネルでは、特定のビューで表示する列を選択できます。特定の列の配置はプレゼンテーションと呼ばれます。「列の追加/削除」をクリックすると「プレゼンテーション」ダイアログ・ボックスが表示され、ここで列を定義できます。
次の列を使用できます。
アクション
アクティビティ
アクティビティ期日
コピー
作成時間
期限
説明
添付ファイルあり
ノートあり
開始済
イニシエータ
イニシエータ名
インスタンス番号
親コピー
参加者
poID
優先度
プロセス名
プロセス期日
受信済
ステータス
タスク参加者(つまり、現在インスタンスを実行している参加者)
タイトル
右側下部の作業アイテムの「詳細」パネル。「作業アイテム」パネルで選択した作業アイテムに関する詳細情報が表示されます。次のセクションがあります。
詳細: 優先度、プロセス名、インスタンスの完了期日、ステータス、作成日時および割当て先(存在する場合)が表示されます。
オープン・アクティビティ: 実行中のスレッドがあるゲートウェイのステータスが表示されます。
監査証跡: リスト・ビュー、ツリー・ビューまたはグラフィカル・ビューに監査証跡が表示されます。監査するアクティビティまたはサブプロセスのタイプ(ヒューマン・アクティビティ、サービス・アクティビティ、ビジネス・ルール・アクティビティ、サブプロセス、イベント、ゲートウェイ、スクリプト・アクティビティ、その他のアクティビティまたはそのすべて)を選択できます。
プロセスに入力または出力ペイロードが含まれる場合、そのメッセージの監査証跡をポップアップに表示できます。特定のアクティビティをクリックすると、タスク履歴が表示されます。
監査証跡の表示の詳細は、第4.3.1項「プロセス・ワークスペースでの監査証跡の表示」を参照してください。
コメント: プロセス・インスタンスにコメントを追加できます。
添付ファイル: プロセス・インスタンスに添付ファイルを追加できます。
プロセス・インスタンスへのコメントおよび添付ファイルの追加の詳細は、第4.3.2項「プロセス・ワークスペースでのプロセス・インスタンスへのコメントと添付ファイルの関連付け」を参照してください。
ダッシュボードは、プロセス実行およびユーザー・ワークロードを監視するための分析情報を提供します。ダッシュボードには、サマリー情報が表示され、インスタンス固有の情報にドリルダウンできます。
図2-8は、「標準ダッシュボード」ページを示しています。
ダッシュボードの詳細は、第7章「プロセス・ワークスペースでのダッシュボードの使用」を参照してください。
図2-9に示すように、右上のツールバーに「管理」リンクがあります。
表2-5に、「管理領域」のカテゴリをリストして説明し、各カテゴリに関する詳細情報の参照先を示します。
表2-5 「管理領域」のカテゴリ
カテゴリ | 説明 | 情報 |
---|---|---|
組織 |
組織単位、ビジネス・カレンダ、営業休日、ロールおよびその他のユーザー・プロパティを定義して組織をモデリングします。 注意: プロセス・ワークスペースにログインしていて、組織のメンバーシップに変更を加えた場合、ログアウトして再度ログインするまで、これらの変更はインタフェースに反映されません。これは、パフォーマンス向上のため、プロセス・ワークスペースにログインするときに組織単位情報がキャッシュされるためです。 |
10項「プロセス・ワークスペースでの組織の管理(管理者向け)」 |
フレックス・フィールド(マップ済属性) |
マップ済属性にデータを移入するために必要なマッピングを作成します。 |
9.2.1項「プロセス・ワークスペースでのマップ済属性(フレックス・フィールド)の管理」 |
タスク管理 |
承認グループ、タスク構成、エビデンス検索および例外を管理します。 |
9.2項「プロセス・ワークスペースでのタスク関連情報の管理と構成」 |
アプリケーション・プリファレンス |
ワークリストの外観をカスタマイズします。 |
9.1項「プロセス・ワークスペースでの「作業アイテム」パネルの表示設定」 |
表2-6に、設定可能なプリファレンスをリストして説明し、各プリファレンスの設定に関する情報の参照先を示します。
表2-6 プリファレンス
プリファレンス | 説明 | 情報 |
---|---|---|
優先言語およびタイムゾーンを指定します。 |
9.1.3項「プロセス・ワークスペースでの言語ロケール情報の指定方法」 |
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資格証明を検証するための認証機関からのデジタル証明書を指定します。 |
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ユーザーまたはグループに割り当てられているタスクのルールを設定します。 |
3.9.1項「プロセス・ワークスペースでのユーザー・ルールの作成方法」 3.9.2項「プロセス・ワークスペースでグループ・ルールを作成する方法」 |
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通知プリファレンスの設定 |
通知設定を構成して、複数の通信チャネル(配信タイプ)にアクセスする場合のメッセージの受信方法、受信タイミングおよび受信場所を制御します。 |
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アクセシビリティ・プリファレンスの設定 |
スクリーン・リーダーの使用、高コントラスト色、大きいフォントの使用など、アクセシビリティ・プリファレンスを選択します。 |
3.4項「プロセス・ワークスペースでのプリファレンスの設定」 |
この項で説明したプリファレンス以外にも、プロセス・ワークスペースでの「作業アイテム」パネルの表示について様々なプリファレンスを設定できます。これらのアプリケーション・プリファレンスの設定の詳細は、第9.1項「プロセス・ワークスペースでの「作業アイテム」パネルの表示の設定」を参照してください。