Trusted Extensions ユーザーズガイド

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更新: 2014 年 7 月
 
 

任意アクセス制御

「任意アクセス制御 (Discretionary Access Control、DAC)」は、ファイルとディレクトリに対するユーザーのアクセスを制御するためのソフトウェアメカニズムです。DAC では、ファイルおよびディレクトリに設定する保護の種類を所有者自身が決定できます。DAC には、UNIX アクセス権ビットを使用する方法と、アクセス制御リスト (ACL) を利用する方法があります。

アクセス権ビット方式では、「所有者」、「グループ」、「その他のユーザー」の単位で、読み取り保護、書き込み保護、実行保護を設定できます。従来の UNIX のシステムでは、スーパーユーザー (root ユーザー) が DAC 保護をオーバーライドできます。Trusted Extensions では、DAC をオーバーライドできるのは、管理者と承認されたユーザーのみです。ACL では、アクセス制御をさらに細かく設定できます。所有者は ACL を使用することにより、特定のユーザーやグループに対して別個のアクセス権を指定できます。詳細は、Oracle Solaris 11.2 での ZFS ファイルシステムの管理 の第 7 章ACL および属性を使用した Oracle Solaris ZFS ファイルの保護を参照してください。