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Oracle® Solaris 11 でのアプリケーション開発環境の設定

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更新: 2016 年 11 月
 
 

Oracle Solaris Studio のインストール

Oracle Solaris Studio は 2 つのツールスイートから構成されています。コンパイラスイートと分析スイートです。各スイートのツールは相互に連携して、単独、マルチスレッド、または分散型のアプリケーションの開発向けに最適化された開発環境を提供するように設計されてします。

Oracle Solaris Studio は、SPARC または x86 および x64 プラットフォーム上の Oracle Solaris 10 または Oracle Solaris 11、あるいは x86 および x64 プラットフォーム上の Oracle Linux で実行される C、C++、および Fortran アプリケーションを開発するために必要なすべてのものを備えています。コンパイラおよび分析ツールは、Oracle Solaris システム上でのアプリケーションの動作を最適にするように設計されています。

Oracle Solaris Studio には次のコンポーネントがあります。

  • IDE – グラフィカル環境でのアプリケーション開発用の統合開発環境です。Oracle Solaris Studio IDE は、ほかのいくつかの Oracle Solaris Studio ツールを統合し、DTrace などの Oracle Solaris テクノロジを使用します。

  • C コンパイラ - C コンパイラ、インクリメンタルリンクエディタ、および lint プログラムが含まれています。

  • C++ コンパイラ - フル機能の C++ コンパイラおよび区間演算ライブラリが含まれています。

  • Fortran コンパイラ - f95 および f77 用のフル機能の環境およびライブラリが含まれています。

  • dbx デバッガ - インタラクティブでソースレベルのコマンド行デバッガツールです。

  • dmake make ツール – 分散、並列、または逐次モードでターゲットをビルドするコマンド行ツールです。

  • 数値演算ライブラリ – Oracle Solaris OS が動作する SPARC および x86 システムのソフトウェアとハードウェアがサポートする浮動小数点環境です。

  • OpenMP – 共用メモリーマルチプロセッサアーキテクチャー用の、可搬性があるプラグマベースの並列プログラミングモデルです。Oracle Solaris Studio の 3 つのコンパイラすべてでネイティブレベルで対応し、コンパイルできます。

  • パフォーマンスアナライザ - パフォーマンスデータを収集し分析する GUI およびコマンド行のツールです。

  • スレッドアナライザ - マルチスレッドプログラムの実行を分析し、各種のマルチスレッドプログラミングのエラーをチェックする GUI およびコマンド行のツールです。

  • Oracle パフォーマンスライブラリ – 最適化された高速数学サブルーチンを使用するための Oracle 独自の拡張および機能ライブラリで、線形代数や大量の数値計算を伴う問題を解くためのものです。

Oracle Solaris Studio は、Oracle Solaris および Linux オペレーティングシステムで、本番用途に自由に利用できます。IPS パッケージと tar ファイルの両方が使用可能です。Oracle Solaris Studio ソフトウェアは、Oracle Technology Network (OTN) の Oracle Solaris Studio 12.4 からダウンロードできます。


注 -  ソフトウェアをダウンロードするには Oracle Web アカウントを持っている必要があります。Oracle Web アカウントを持っていない場合は、無料でサインアップできます。

Oracle Solaris Studio IPS パッケージをインストールするには、鍵と証明書が必要になります。http://pkg-register.oracle.com サイトに移動して、鍵および証明書をインストールする手順に従ってください。