3 EPM 11.2.15でのEssbase 21cの影響

インストレーションおよび構成の変更

  • Oracle Essbase 21cはEPM 11.2.15に埋め込まれています。

  • EPMコンフィギュレータを使用してすべてのEssbaseコンポーネントを構成することも、必要なEssbase、EASおよびAPSコンポーネントを選択することもできます。

    注:

    • 初期構成の後に個々のEssbaseコンポーネントを同じサーバーに追加することはサポートされていません。
    • Essbaseの再構成はサポートされていません。
  • Essbase 21cではUnicodeアプリケーションのみがサポートされます。
    • 新しく作成したすべてのEssbaseアプリケーションは、デフォルトでUnicodeです。
    • CAPI、JAPI、MAXLおよびEASで非Unicodeアプリケーションを作成できます。
  • HPCMまたはAPSを同じホストにデプロイする要件は、適用されなくなりました。
  • テキスト文字を解釈するために使用されるエンコード方式を定義するEssbase環境変数Esslangのデフォルト値が変更されました。サポートされる唯一のEsslang値は.UTF-8@Binaryです。
  • Profitability and Cost Management:

    • リリース11.2.15以降、UnicodeモードのEssbaseアプリケーションのみがサポートされます。「新規アプリケーション」ダイアログの「Unicode」チェック・ボックスが無効になり、グレー表示されています。デフォルトでは、新しいEssbaseアプリケーションはすべて、Unicodeモードに設定されます。既存の非Unicodeアプリケーションは、11.2.15のアップグレード中に自動的にUnicodeに変換されます。
    • Profitability and Cost Management標準アプリケーションの場合、Essbase Webインタフェースの「ジョブ」ページは、データを計算キューブまたはレポート・キューブにロードする新しい方法です。「ジョブ」ページのドキュメント内のデータのロード詳細を参照してください。データのロードの詳細は、Webインタフェースを使用したジョブの実行および管理を参照してください。
  • 更新を適用してEPM 11.2.15に移行する前およびEssbaseサーバーを構成する前に、更新の適用における前提条件タスク(Essbase 21cのみ)を参照してください。
  • 表3-1 Essbase 21c更新要約

    更新領域 リファレンス
    Essbaseポートの更新 Essbaseのポートを参照してください
    Essbase 21cインストールおよびデプロイメントの場所の変更 Essbaseインストールおよびデプロイメントの場所を参照してください
    EssbaseクライアントURLの変更 Essbase URLを参照してください
    Essbaseログの場所の変更 Essbaseログを参照してください
    Essbase構成設定の変更 Essbaseサーバーの構成を参照してください
    LinuxのEssbase 21cシステム要件 Linuxのシステム要件を参照してください

Essbase Administration Services Liteの変更

表3-2 EAS Lite変更要約

領域 詳細 リファレンス
Essbase Administration Services (EAS)の置換 EASは、Essbase 21cのEAS Liteに置き換えられます。 詳細は、Essbase Administration Services (EAS) Liteの使用を参照してください。
EASインスタンス すべてのEssbase 21cインスタンスには、独自のEASインスタンスがあります。EASインスタンスのいずれかを選択して、すべてのEssbaseインスタンスを管理できます。 NA
非推奨のMaxL文 ユーザーおよびグループ管理に関連するいくつかのMaxL文は非推奨です。 削除された機能の履歴を参照してください。
Shared Servicesフィルタ割当 Shared Servicesを介したEssbaseフィルタ割当はサポートされなくなりました。 NA
APS読取り専用クラスタ定義 EPM 11.2.15へのアップグレード時に、APS読取り専用クラスタ定義(domain.dbファイル)はEssbase 11gからEssbase 21cに移行されません。 NA
EAS LiteでのAPS構成
  • EAS LiteのProvider Services構成はサポートされなくなりました。
  • 11.1.2.4のEASを介した構成ではサポートされていないAPS読取り専用クラスタは、新しく提供されたスクリプトを使用して設定できます。
詳細は、複数のEssbaseサーバーへのアクセスを参照してください。

開始および停止の変更

  • Essbaseの開始および停止スクリプトの変更: Essbaseサーバーを参照してください

  • Essbase 21cでは、Oracle Process Manager and Notification Server (OPMN)がサポートされていません。

高可用性およびSSL構成の変更

  • Essbase 21cでは、一元化されたリクエスト・リース・システムを使用してEssbaseフェイルオーバーを管理します。

  • Essbase構成ツールのクラスタへの結合ボタンが無効になりました。

  • Essbase 21cでは、クラスタごとに2つのノードのみという制限が削除されました。

  • Essbase 21c構成手順用のSSLが変更されました。

    - 詳細は、Essbase 21c用SSLを参照してください。

Essbase 21cクライアント・インストーラの変更

Essbase 21cクライアント・インストーラ(MaxLクライアント、ランタイム・クライアント(RTC)、Java API (JAPI)および完全なクライアント・ライブラリを含む)は、Essbase Webインタフェースからダウンロードできます。

詳細は、Essbase 21cクライアントのダウンロードを参照してください。

Essbase 21cの情報ソース