アップグレード・チェックリスト

次の表に、Oracle Enterprise Performance Management System製品をアップグレードするために実行するタスクの概要を示します。タスクはこの順序で実行する必要があり、チェックリスト全体を完了する必要があります。

この章で説明されている手順は、製品を1つずつアップグレードすることを前提としており、順序が決まっている箇所は明示されています。

表11-1 アップグレード・チェックリスト

タスク リファレンス
次の項に示すタスクを、すべてのEPM System製品に対して1回実行します。
アップグレードの準備

1. リリースの互換性、システム要件、およびこのリリースのその他の前提条件を確認します。

データベース環境がアップグレードを必要とする場合、次に進む前にデータベースのアップグレードを実行します。詳細はデータベースのドキュメントを参照してください。

Oracle Enterprise Performance Management Systemの動作保証マトリックス (https://www.oracle.com/middleware/technologies/bi-foundation/hyperion-supported-platforms.html)

2. 新しいリリース11.2インストールのための新しい環境を準備します。

新しいインストールの準備の際、ワークシートを使用して、前のリリースの製品がインストールされていたマシン、および新しいリリースの製品をインストールするマシンを記録できます。この情報の詳細は後の手順で説明します。

データベースの準備の説明に従って、データの移行またはコピーに備えて新しいリポジトリを作成します。

環境の準備

3. 事前に必要なアップグレード固有のタスクを実行します。

アップグレード・インストールの前提条件

4. アップグレードのために、リリース11.1.2.4.xxx環境から、アーティファクト、アプリケーション、データおよびセキュリティ情報を準備します。各製品のこのタスクは、任意の順序で実行できます。

アップグレードのためのアーティファクトおよびデータの準備

5. インストール・ファイルをダウンロードし、準備します。

インストール用ファイルのダウンロード
各製品の残りのチェックリスト項目を、一度に1製品ずつ、次の順序で繰り返します:
  • Oracle Hyperion Foundation Services
  • Oracle Essbaseサーバー、および他のすべてのEssbase製品。他の製品を構成した後、Webサーバーも構成する必要があります。構成後、WebサーバーとOracle Hyperion Enterprise Performance Management Workspaceを再起動します。
  • すべてのその他のEPM System製品。順序は問いません。各製品を構成した後、Webサーバーも構成する必要があります。構成した後、WebサーバーとEPM Workspaceを再起動します。

 
インストールと構成  

6. 新しいインストール場所にEPM Systemリリース11.2製品をインストールします(「新規インストール」オプションを選択)。

アップグレード用のEPM System製品のインストール
7. Oracle Hyperion Financial Managementの構成前に、スキーマを復元します。 Financial Managementスキーマの復元

8. リリース11.2製品を1つずつ構成します。

Foundation Servicesを最初に構成する必要があります。他の製品を正しく構成するために、Foundation Servicesをインストールして構成する必要があります。

Webサーバーをすでに構成済で追加の製品を構成する場合は、EPM Systemコンフィグレータを再度実行し、Foundation Services「Webサーバーの構成」 タスクを選択する必要があります。その後、WebサーバーおよびEPM Workspaceを再起動します。

ノート: Financial Managementをアップグレードする場合は、構成時に特殊なステップが必要になります。

アップグレードのためのEPM System製品の構成

9. EPM Systemサービスを起動します。

EPM System製品の開始と停止

10. Oracle Hyperion Enterprise Performance Management System診断を使用して、インストールを検証します。

インストールの検証とデプロイメントの確認
11. リリース11.1.2.4で使用されたすべての外部認証ディレクトリを構成します。 Oracle Enterprise Performance Management Systemセキュリティ構成ガイド
12. Oracle Data Relationship Managementを使用する場合は、リリース11.1.2.4からアップグレードするステップに従って、インストールして構成します。 Data Relationship Managementインストレーション・ガイド
アプリケーション、データ、セキュリティおよびその他のアーティファクトのインポート  

13. アプリケーション、データおよびセキュリティ情報を含むアーティファクトをインポートします。必要な順序に注意してください:

  1. ユーザーおよびグループ。
  2. アプリケーションおよびデータ。
  3. Oracle Hyperion Calculation Managerのアーティファクト。
  4. プロビジョニング情報およびタスクフロー。

ノート: このステップを実行する前に、リリース11.1.2.4からエクスポートしたLCMエクスポート・ファイルを、Oracle Hyperion Enterprise Performance Management Systemライフサイクル管理リリース11.2の、構成中に定義したLCMのエクスポートとインポートの場所に移動しておいてください。

アーティファクトおよびデータのリリース11.2へのインポート
14. リリース11.1.2.4でOracle Hyperion EPM Architectベースのアプリケーションを使用していた場合に、リリース11.2のData Relationship Managementでメタデータを管理するには、製品のPerformance Management Architectアプリケーション・メタデータをData Relationship Managementにインポートし、必要に応じて、リリース11.2アプリケーションへのメタデータのインポートに備えてメタデータを管理します。

ノート: このステップは、Oracle Hyperion Profitability and Cost Management (標準および詳細アプリケーション)のために必要となります。Data Relationship Managementでメタデータを管理する場合、これは、EssbaseOracle Hyperion PlanningおよびFinancial Managementのためにも必要となります。

Data Relationship ManagementへのPerformance Management Architectアプリケーション・メタデータのインポート
15. Data Relationship Managementを使用してメタデータを管理している場合は、Data Relationship Managementからメタデータをエクスポートして、アプリケーションにインポートします。

ノート: このステップは、Profitability and Cost Management (標準および詳細アプリケーション)のために必要となります。Data Relationship Managementでメタデータを管理する場合は、EssbasePlanningおよびFinancial Managementのためにも必要となります。

Data Relationship ManagementからのエクスポートとEPMアプリケーションへのインポート
16. Oracle Hyperion Financial Close Managementの必要な手動構成タスクを実行します。 新しいデプロイメントでの手動構成タスクの実行

17. EPM Systemサービスを再起動して、EPM System診断を再実行します。

インストールの検証とデプロイメントの確認