管理元帳カスタム計算ルールの作成

計算ルールは、管理元帳モデルのコアを形成します。管理元帳配賦ルールの作成で、配賦ルールの作成方法を説明します。これにより、配賦されたデータのフロー方法やドライバによる配賦額の決定方法が決まります。この項では、カスタム計算ルールを作成する方法について説明します。

配賦ルールとは異なり、カスタム計算ルールには、ドライバ基準と会計オフセットを定義するオプションが含まれるソースと宛先の定義はありません。かわりに、カスタム計算ルールでは、データベースの特定のリージョンで実行し、結果が特定のメンバーに転記される計算を定義できます。カスタム計算ルールは、主に既存のデータを調整して、シナリオを作成したりレポート作成要件に合せたりするために使用されます。

配賦ルールと同じく、ルール・ディメンション・メンバーがカスタム計算ルールにリンクされています。カスタム計算ルールによって作成されるすべてのデータは、対応するルール・ディメンション・メンバーに書き込まれます。

カスタム計算ルールには次のコンポーネントがあり、「ルール定義」領域のタブに対応しています。

配賦ルールと同様に、カスタム計算ルールは、ルール・セットに属し、シーケンス番号を持ち、コンテキストを継承し、「使用可能」設定によりアクティブ化と非アクティブ化を切り替えられます。ルール・セット実行オプション(直列、並列および反復)も同じです。カスタム計算ルールは配賦ルールと同じ方法でコピーおよび削除できます(管理元帳ルールの管理)。

管理元帳モデル内の1つのPOVのカスタム計算ルールを定義するには:

  1. 開いている管理元帳モデルで、「プログラムの管理」グループの「ルールの管理」を選択します。
  2. 「ルールの管理」コンテンツ領域で(図10-2)、有効なPOVの年と期間を入力し、「リフレッシュ」ボタン(「リフレッシュ」)をクリックします。
  3. 「ルール・セット」領域で、ルール・セットを選択します。
  4. 次のいずれかの操作を行います:
    • 「ルール」領域で、「追加」ボタンをクリックするか「カスタム計算」を選択します

    • 「アクション」「ルールの作成」「カスタム・ルールの作成」の順に選択します。

      「ルール定義」領域の「説明」タブ(図10-16)が表示されます

    図10-16 管理元帳のカスタム計算ルール定義領域の「説明」タブ


    次のステップの説明に従って、ルール名、説明およびその他の情報を入力します。
  5. ルールの名前を入力します。
  6. オプション: 「説明」ボックスに、ルール・セットの説明を入力します。
  7. オプション: 「使用可能」を選択して、計算が実行されるときにルールがアクティブになることを指定します。
  8. ルール・セット内のルールが実行される順序を決定する「シーケンス」番号を入力します。

    同じシーケンス番号を含むルールは、ルール・セットに対して並列計算が有効になっており、コンピュータ・ハードウェアで並列計算がサポートされている場合は同時に実行されます。

  9. 「ルール・セット・コンテキストの使用」が選択されている場合は、ルール・セット・コンテキストが現在のルールに適用されることを示します(定義されている場合)。

    グローバル・コンテキストがルール・セットに対して有効になっている場合は、それも適用されます。

  10. ルール・セット定義が完了したら、「保存」「保存」ボタンをクリックします。

次のルール定義タスクを実行するには、管理元帳カスタム計算ルールのターゲットの定義を参照してください。

ルールを編集、削除するには、管理元帳ルールの管理を参照してください。