Essbaseの操作の考慮事項

「データベースの管理」ページ上の作成およびリフレッシュはOracle Essbaseデータベースのデータに影響します。「作成」をクリックすると、データが削除され、Oracle Hyperion Planningプラン・タイプが再構築されます。「リフレッシュ」をクリックするとデータが置き換えられることがあります。重要な情報は、アプリケーション・データベースの作成とリフレッシュを参照してください。

Planningアプリケーションをリフレッシュすると、Essbaseデータベースで次の点が変わります。

  • Planningリレーショナル・データベースにメンバーが存在しない場合、メンバーとメンバーのプロパティ、属性、ユーザー定義の属性(UDA)は、「リフレッシュ」するとEssbaseに保持されません。

  • PlanningEssbaseに存在するすべてのメンバーのプロパティが取得されてから、Planningで定義可能なメンバーのプロパティが設定され上書きされます。

この動作は、以前のリリースと異なります。以前のリリースでは、リフレッシュのプロセスは付加的であり、Planningにメンバー、属性、UDAが存在していなくても、Essbaseのアウトラインに直接変更されました。

HSP_UDFのUDAでは、Planning以外で定義されたメンバー式は保持されます。このUDAをPlanning内からメンバーへ割り当てることができます。Planningのリフレッシュによるメンバーの割当て解除によって、EssbaseアウトラインのメンバーからのUDAは割当て解除にされません。HSP_UDF UDAを持つメンバーが、直接Essbaseに追加されている場合、データベースをリフレッシュすると、Essbaseでこのメンバー上の式がすべて保持され、レベル・ゼロと動的計算のメンバーに対する式のプレースホルダ(;)が生成されません。カスタムUDAやHSP_NOLINK UDAなどのその他のUDAは、Planningアプリケーション管理で定義された場合にのみ保持されます。UDAを作成および更新するには、UDAの操作を参照してください。

Planningアプリケーション管理でメンバー式のサポートを使用できるので、HSP_UDF UDAの必要性はあまりありません。UDAの定義は、Planningアプリケーション管理で行うようにしてください。

@XREF機能により、別のデータベースからのデータ値が調べられ、現在のデータベースからの値が計算されます。HSP_NOLINKのUDAをメンバーに加えて、@XREF機能が、そのメンバーに指定されたソース・プラン・タイプではないすべてのプラン・タイプに作成されるのを防ぐことができます。UDAおよび機能の詳細は、 Oracle Essbaseデータベース管理者ガイド を参照してください。

Essbaseアウトラインを最も使用されるEssbaseのメンバー・プロパティのために変更する必要はありません。Planningでは、「期間」ディメンションの動的時系列、「期間」ディメンションの代替階層、「シナリオ」ディメンションと「バージョン」ディメンションの階層、属性ディメンションの階層および別名をサポートしています。

スーパーバイザかアプリケーション管理者としてEssbaseにログオンした場合、次のガイドラインに従って操作してください。

  • Essbaseの密・疎ディメンション設定やディメンションの順序を変更しないでください。

  • テキスト、ブール式、数値、日付など、どの属性ディメンション・タイプでも使用できます。

  • リンクされたレポート・オブジェクト(LRO)は使用しないでください。

  • タイム・バランスのデフォルト設定を変更しないでください。デフォルトは「残高」で「末尾」、「フロー」で「なし」です。

  • 差異レポートの設定を変更しないでください。「保存された仮定」以外のすべての勘定科目タイプにプリセットされています。「保存された仮定」の勘定科目タイプでは、「費用」および「費用外」が有効に設定されています。

  • リフレッシュする前にデータベースをバックアップしてください。アプリケーションおよびアプリケーション・データベースのバックアップを参照してください。