保護された実行時プロンプトの設計

Oracle Hyperion Planningは、実行時プロンプトの設計順序により、「シナリオ」、「バージョン」、「エンティティ」およびセカンダリ・ディメンション交差での実行時セキュリティをサポートします。「承認」セキュリティを適用するビジネス・ルールの場合、Oracle Hyperion Calculation Managerデザイナは、エンティティの実行時プロンプトより前に、「書込み」または「承認」セキュリティを持つシナリオおよびバージョンの実行時プロンプトを配置する必要があります。

Calculation Manager「セキュリティ」「承認」または「書込み」のいずれかに設定されている場合、バージョンおよびシナリオ・メンバーの実行時プロンプトは書込みアクセス権でフィルタされます。「セキュリティ」「承認」に設定されたエンティティの実行時プロンプトは、「エンティティ」実行時プロンプトの前に表示される最後の「シナリオ」/「バージョン」によりフィルタされます。「シナリオ」または「バージョン」実行時プロンプトがどちらも存在しない場合、エンティティは書込みアクセス権でフィルタされます。

「セキュリティ」「承認」に設定されたその他のディメンションの実行時プロンプトは、その実行時プロンプトの前に表示される最後の「シナリオ」/「バージョン」/「エンティティ」によりフィルタされます。

そのため、「承認」セキュリティを使用する実行時プロンプトは次の順番で定義されます。

Scenario1: Version2: To_Entity1、Scenario2: Version1、To_Entity2、To_Product

実行時プロンプトは次のようにフィルタされます。

  • To_Entity1は次の組合わせでフィルタされます: Scenario1: Version2

  • To_Entity2は次の組合わせでフィルタされます: Scenario2: Version1

  • To_Productは次の組合わせでフィルタされます: Scenario2、Version1、To_Entity2、To_Product

例:

Fix (FY11, Jan,{EntitySalesByCountry},{MyScenario2},{MyVersion2})
 Fix ({MyProduct},{MyCountry})
   {ToAccount} = {FromAccount} * 2;
 ENDFIX
Endfix

注:

ビジネス・ルール・デザイナが実行時プロンプトのリストからプラニング・ユニット・ディメンションを省略する場合(たとえば、実行時プロンプトに「シナリオ」または「エンティティ」が含まれない)、「承認」セキュリティは適用されず、階層は書込みアクセスによりフィルタされます。

実行時プロンプトと承認セキュリティについてを参照してください。