ユーティリティを使用してアプリケーション・データベースをリフレッシュする

CubeRefreshユーティリティはデータベースを作成またはリフレッシュします。CubeRefreshユーティリティを実行する前に、アプリケーションがロックされていないことを確認します。実行中は、データベースでメタデータが更新される際にアプリケーションはロックされます。たとえば、ユーザーがアクセス権を割り当てる場合、「アプリケーションがリフレッシュ中です。要求を処理することができません。」というメッセージが表示されます。このユーティリティは、リモート・サーバーではなく、Oracle Hyperion Planningサーバーと同じコンピュータ上で実行される必要があります。

注意:

Oracleでは、作成またはリフレッシュの前に、アプリケーションをバックアップすることをお薦めします。アプリケーションおよびアプリケーション・データベースのバックアップを参照してください。これらのステップに従うと、データベースのデータに影響を与えます。「作成」または「リフレッシュ」オプションを使用する場合、データは置き換えられるか、消去され、Planningプラン・タイプが再構築される可能性があります。重要な情報は、Essbaseの操作の考慮事項を参照してください。

ユーティリティを使用してアプリケーション・データベースをリフレッシュするには:

  1. アプリケーションをバックアップします。アプリケーションおよびアプリケーション・データベースのバックアップを参照してください。
  2. CubeRefreshユーティリティを見つけます。

    このユーティリティはplanning1ディレクトリにあります。planning1の完全パスは、EPM Oracleインスタンスについてを参照してください。

  3. コマンドラインに次のコマンドとパラメータを入力し、planning1ディレクトリからCubeRefreshを起動します:

    Windows: CubeRefresh.cmd [-f:passwordFile] /A:application_name /U:user_name [/C|/R] /D [/F[S|V]][/RMIPORT:rmi_port] [/L] [/DEBUG]

    UNIX: CubeRefresh.sh [-f:passwordFile] /A:application_name /U:user_name [/C|/R] /D [/F[S|V]][/RMIPORT:rmi_port] [/L] [/DEBUG]

    • オプション: 暗号化されたパスワード・ファイルが設定されており、passwordFileが完全なファイル・パスで、パスワード・ファイルの名前である場合、コマンド・ラインに最初のパラメータとして[-f:passwordFile]を指定できます。Planningユーティリティでパスワード・プロンプトを抑制を参照してください。

    • application_name: 作成またはリフレッシュを実行するPlanningアプリケーションの名前です。

    • user_name: アプリケーションを作成またはリフレッシュする権利を持ったユーザーです。

    • /Cまたは/R: アプリケーションで実行する関数です。

      • /C: データベース・アウトラインを作成します。

      • /R: データベース・アウトラインをリフレッシュします。

    • /D: 作成またはリフレッシュ時にデータベースを指定します。

    • /F: アプリケーションのすべてのユーザーに対してセキュリティ・フィルタを使用します。オプションでSVまたはSVと使用します。

      • /FS: 共有メンバーのセキュリティ・フィルタを生成します。

      • /FV: セキュリティ・フィルタを検証しますが、フィルタは保存しません。

      • /FSV: 共有メンバーのセキュリティ・フィルタを検証します。

    • /RMIPORT: 現在の値11333とは別のRMIポート番号を指定します。

    • /-L: デフォルトのオプションで、ローカルもしくはリモート・コンピュータ上のアプリケーション・サーバーへ接続することで作成またはリフレッシュします(アプリケーションが実行中でない場合などには、/Lを使用してアプリケーション・サーバーへ接続しないで作成またはリフレッシュできます)。

    • /DEBUG: 詳細のエラー・メッセージを指定します。

  4. プロンプト表示があればパスワードを入力します。
  5. エラーを含むアプリケーションのリフレッシュ結果を表示します。完了ステータスがコンソール上に表示されます。

    この例では、指定したアプリケーションへログオンしたすべてのユーザーに対するデータベースをリフレッシュするのに使用したコマンド・ラインを表示します。デフォルトのRMIポートが使用され、共有メンバーのセキュリティ・フィルタが含まれます。

    Windows: CubeRefresh.cmd /A:app1 /U:admin /R /D /FS

    UNIX: CubeRefresh.sh /A:app1 /U:admin /R /D /FS