プロセスは、構成された一連のプロセッサであり、プロジェクト内で使用されて特定のデータ・セット(1つまたは複数)を処理します。
各プロセスには通常、表のプロファイリング、発生したデータ・トランザクションの監査、データの照合など、特定の目的があります。
プロセスは、「Reader」プロセッサで開始します。ツール・パレットから、使用可能なその他のプロセッサをプロセスに追加できます。
プロセスには、4つの状態が考えられます。この状態に応じてキャンバスの背景色が変化します。次の表に、4つの状態と、それによって背景色がどのように変化するかを示します。
背景色 |
意味 |
---|---|
白 |
通常 |
青 |
|
ピンク |
エラー |
グレー |
グレーの背景色のプロセスは、実行中(実行開始後にプロセスが開かれた)か、または現行バージョンのプロセスでないために読取り専用になっている可能性があることに注意してください。
プロセスを実行するには4つの方法があります。
これらのオプションのいずれを使用しても、プロセスは常に接続先のEDQサーバーで実行されます。サーバーが常に実行されている場合は、プロセスの実行を設定したり、クライアント・セッションを閉じてプロセスの完了時に再度開いたり、任意の時間(深夜など)にプロセスを実行するようにスケジュールすることもできます。あるいは、プロセスをまだ開発中の場合は、プロセスを実行してその進行状況を監視してから結果を評価できます。
「Quick Run」ボタンを使用すると、プロセスの現在の実行プリファレンスを使用してプロセスが即時に実行されます。そのプロセスが以前に実行されたことがない場合は、プロセス実行に対するデフォルト・オプションが使用されます。デフォルト・オプションでは、スナップショットのリフレッシュ、ダッシュボードへの結果の公開、エクスポートの実行は行われません。サーバーで必要な処理量を最小化して最新の結果を提供するように、インテリジェント実行が使用されます。
「Quick Run」オプションを使用するには、実行するプロセスを開き、ツールバーのボタンをクリックします。
「Process Execution Preferences」ボタンを使用すると、次のようなプロセス実行オプションを定義できます。
次に、この画面からプロセスを直接実行できます。ここで作成した設定は保存され、今後「Quick Run」オプションを使用するたびに使用されます。
プロセス実行プリファレンスを変更するには、プロセスを開いてツールバーのボタンをクリックし、オプションを変更します。リーダー、プロセスおよびライター用の個別のタブがあり、EDQの様々な実行オプションに完全にアクセスできます。たとえば、ソース・データをリポジトリにコピーしないことを選択する一方、ステージング・データはリポジトリと外部の両方に書き込むことを選択できます。
プロセス実行プリファレンスは、将来スケジュールできるようにジョブとして昇格する(「Save As Job」)ことが可能です。「ジョブの定義とスケジュール」を参照してください。
プロセスの実行時に使用可能なオプションの詳細は、「実行オプション」を参照してください。
ジョブの定義とスケジュールでは、次の追加機能を使用できます。
実行中のプロセスは、ユーザー・インタフェースを使用して取り消すことができます。これを実行するには、プロセスを右クリックし、キャンバスの左下にある停止アイコン(プロセスの実行中に表示される)を押します。
実行中のタスクは、タスク・ウィンドウから取り消すこともできます。
プロセスを取り消す際のオプションは次のとおりです。
Webサービスとして実行中のリアルタイム・プロセスの場合は、3番目のオプションを使用できます。
「Shutdown Web Services」オプションでは、Webサービスを閉じ、開いている結果間隔を閉じて結果を保持する適切な方法が提供されます。
取り消されたプロセスは、プロジェクト・ブラウザではそのプロセスが取り消されたことを示す黄色の停止アイコン付きで表示されるため、その結果が欠落していたり不完全である理由がわかります。「プロジェクト・ブラウザ・オブジェクトの状態」を参照してください。
Directorでは、プロセスのバージョンを作成できるようにすることで、プロセスへの変更を管理できます。
プロセスの新しいバージョンが作成されると、Directorでは前のバージョンを自動的に保存して読取り専用に設定します。
プロセスを誤って変更した場合は、必要に応じて、すでに保存されているバージョンのプロセスに戻すことができます。
プロセスの新しいバージョンを作成するには、プロジェクト・ブラウザでプロセスを右クリックし、「New Version...」を選択します。
これにより、そのプロセスの保存ポイントが作成されます。この保存ポイントは、ユーザー、日時、およびダイアログ・ボックスに入力した保存ポイントに関するコメントとともにログに記録されます。次に例を示します。
以前のプロセス・バージョンを開き、その構成をキャンバスで表示できます。古いプロセス・バージョンの結果も保持され、(プロセスまたはプロジェクトの結果をすべてパージするか、プロセスを削除することによって)パージするまで保存されます。
プロセスの構成を誤って変更した場合は、すでに保存されているバージョンのプロセスに戻すことができます。これを実行するには、プロセスを右クリックして「Revert to Version」を選択します。これにより、選択した以前の保存ポイントを使用して、プロセスの新しいバージョンが実際に作成されます。
プロセスを削除するには、プロジェクト・ブラウザでプロセスを右クリックし、「Delete」を選択するか、または[Delete]キーを押します。
プロセスの結果をパージするには、プロセスを右クリックして「Purge Results」を選択します。場合によっては、プロセスの結果データが大量に存在することがあります。この場合は、サーバーで実行中のパージ操作がタスク・ウィンドウに表示されます。
Oracle (R) Enterprise Data Qualityオンライン・ヘルプ バージョン8.1
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