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Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・リファレンス
11g リリース1(11.1)

E05703-02
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3 Recovery Manager副次句

この章では、Recovery Managerのコマンド内で参照される副次句をアルファベット順に説明します。Recovery Managerコマンドとコマンドライン・オプションの概要は、「Recovery Managerコマンドの概要」を参照してください。


allocOperandList

用途

allocOperandList副次句を使用すると、Recovery Managerとデータベース・インスタンス間の接続であるチャネルのオプションを制御できます。

構文

allocOperandList::=

画像の説明

connectStringSpec::=formatSpec::=

sizeSpec::=

画像の説明

セマンティクス

構文の要素  説明 

CONNECT connectStringSpec 

Recovery Managerがバックアップまたはリストアの操作を行うデータベース・インスタンスへの接続文字列を指定します。Oracle RAC構成で別々のインスタンスに操作を分散させる場合は、このパラメータを使用します。

このパラメータを指定せず、AUXILIARYオプションも指定しなかった場合、Recovery Managerは、コマンドラインのCONNECTパラメータ、またはCONNECTコマンドで指定したターゲット・データベース・インスタンスに対してすべての操作を実行します。一般的に、CONNECTパラメータとAUXILIARYオプションを一緒に使用することはできません。

関連項目:connectStringSpec」および「RMAN」 

AUXILIARY FORMAT 

補助インスタンス上で作成されるイメージ・コピーの形式を指定します。

Recovery Managerは補助インスタンスにCONNECT AUXILIARYで接続し、補助チャネルにアクセスできることが必要です。 

   formatSpec 

補助インスタンス上のイメージ・コピー名のパターンを指定します。

このパスは、補助ホスト上で有効であることが必要です。

関連項目: 有効な置換変数については、「formatSpec」を参照してください。 

   NEW 

補助インスタンスのDB_CREATE_FILE_DEST初期化パラメータで指定したディレクトリに、イメージ・コピーを作成します。

イメージ・コピーは、Oracle Managed Filesの形式で指定されます。 

FORMAT formatSpec 

このチャネルで作成するバックアップ・ピースまたはイメージ・コピーの名前に使用する形式を指定します。例3-1でこの方法を説明します。

FORMATパラメータが役立つのは、複数のディスク・チャネルを割り当てて、各チャネルで別々のディレクトリに書き込む場合です。CONFIGURE CHANNELまたはALLOCATE CHANNELで指定したFORMATパラメータは、(「forRecoveryOfSpec」のDATAFILECOPY FORMATパラメータではなく)BACKUPコマンドで指定したFORMATパラメータと同じ意味です。BACKUPコマンドでFORMATパラメータを指定すると、CONFIGURE CHANNELまたはALLOCATE CHANNELで指定したFORMATパラメータがオーバーライドされます。

FORMATを指定しない場合、Recovery Managerはデフォルトの%Uを使用します。これによって、バックアップ・ファイルの名前が一意であることが保証されます。フラッシュ・リカバリ領域が構成されている場合、Recovery Managerは、デフォルトのディスクの場所にバックアップ・ファイルを作成します。構成されていない場合、デフォルトのディスクの場所はオペレーティング・システム固有(たとえば、Solarisでは?/dbs)です。

指定できるFORMAT文字列は4つ以内です。Recovery Managerで2番目、3番目および4番目の値が使用されるのは、BACKUP COPIESSET BACKUP COPIESまたはCONFIGURE ... BACKUP COPIESが有効な場合のみです。各バックアップ・ピースに使用する形式を選択すると、Recovery Managerでは最初の形式値がコピー1、2番目の形式値がコピー2というように順番に使用されます。形式値の数がコピー数より多ければ、余分の形式は使用されません。形式値の数がコピー数より少なければ、Recovery Managerでは最初の形式値から順番に再利用されます。

チャネルはターゲット・データベース上のサーバー・セッションに対応するため、FORMAT文字列ではクライアント・ホストではなくターゲット・ホストの表記規則を使用する必要があります。たとえば、Recovery ManagerクライアントがWindowsホスト上で実行され、ターゲット・データベースがLinuxホスト上で実行されている場合は、Linuxファイル・システムまたはRAWデバイスのネーミング規則に従ってFORMAT文字列を指定する必要があります。

関連項目:使用可能なFORMATパラメータについては、「formatSpec」を参照してください。 

MAXOPENFILES integer 

BACKUPコマンドが一度にオープンできる入力ファイルの最大数(デフォルトは8)を制御します。このパラメータは、多くのファイルのバックアップを1つのバックアップ・セットとして作成するときに、「オープンされているファイルが多すぎます。」というエラー・メッセージを出さないために使用します。 

MAXPIECESIZE sizeSpec 

このチャネル上で作成される各バックアップ・ピースの最大サイズを指定します。例3-2にこの方法を示します。サイズはバイト単位、KB単位(K)、MB単位(M)またはGB単位(G)で指定します。デフォルト設定はバイト単位で、KB単位になるように切り捨てられます。たとえば、MAXPIECESIZEを5000に設定すると、最大ピース・サイズは5000バイトのKB単位の下限である4KBに設定されます。

注意: BACKUP...SECTION SIZEとMAXPIECESIZEを一緒に使用することはできません。 

PARMS 'channel_parms' 

sbtチャネルのパラメータを指定します。例3-3に、この方法を示します。DEVICE TYPE DISKを指定している場合は、このポート固有の文字列を使用しないでください。

チャネル・パラメータには、次の書式を使用できます。

  • 'ENV=(var1=val1, var2=val2,...)'

    このRecovery Managerクライアントに対応するサーバー・セッションで、メディア・マネージャが必要とする1つ以上の環境変数を指定します。Recovery Managerはクライアント・プログラムであるため、ENVパラメータを使用すると、Recovery Managerクライアントのかわりに操作を実行するサーバー・セッション固有の変数を、PARMS 'ENV=(OB_DEVICE_1=tape1)'のように設定できます。

  • 'SBT_LIBRARY= lib_name'

    このsbtチャネルで使用するメディア・ライブラリを、PARMS="SBT_LIBRARY=/oracle/lib/mmv.so"のように指定します。デフォルト・ライブラリはオペレーティング・システム固有(Linuxではlibobk.so、WindowsではORASBT.DLLなど)です。

関連項目: メディア管理ライブラリの統合方法は、 『Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイド』を参照してください。 

RATE sizeSpec 

Recovery Managerがこのチャネルで1秒に読み取ることができる最大バイト数(デフォルト)、KB数(K)、MB数(M)またはGB数(G)を設定します。このパラメータでは、Recovery Managerが必要以上にディスク帯域幅を使用してパフォーマンスが低下しないように、読取りバイト数の上限を設定します。 

SEND 'command' 

ベンダー固有のコマンド文字列を割り当てられたチャネルすべてに送信します。たとえば、SEND 'OB_MEDIA_FAMILY datafile_mf'で、Oracle Secure Backupメディア・ファミリを指定できます。

関連項目:この機能のサポートの有無および使用する時期については、メディア・マネージャのドキュメントを参照してください。 

sizeSpec

この副次句は、データのサイズを指定します。構文図は、「sizeSpec::=」を参照してください。

構文の要素  説明 

integer [G | K | M] 

データのサイズをGB単位(G)、KB単位(K)またはMB単位(M)で指定します。 

例3-1    ディスク・バックアップのデフォルトの場所の指定

この例では、デフォルト以外の形式を指定するディスク・チャネルを割り当ててから、デフォルト以外の場所にデータベースをバックアップします。

RUN
{
ALLOCATE CHANNEL d1 DEVICE TYPE DISK FORMAT = '/disk1/bkup_%U';
BACKUP DATABASE;
}

例3-2    バックアップ・ピースの最大サイズの設定

この例では、Oracle Secure Backupテープ・ドライブを指定するSBTチャネルを手動で割り当てて、データベース全体のバックアップを作成します。テープに書き込まれるバックアップ・ピースのサイズが800MBを超えないように、MAXPIECESIZEパラメータで指定します。

RUN
{
ALLOCATE CHANNEL c1 DEVICE TYPE sbt
PARMS 'SBT_LIBRARY=/usr/local/oracle/backup/lib/libobk.so, ENV=(OB_DEVICE_1=stape1)'
MAXPIECESIZE 800M;
BACKUP DATABASE;
}

例3-3    SBTチャネル・パラメータの設定

この例では、stape1という名前のOracle Secure Backupテープ・ドライブを使用するようにデフォルトのSBTチャネルを構成し、デフォルト・チャネルでデータベース・バックアップを作成します。

CONFIGURE DEFAULT DEVICE TYPE TO sbt;
CONFIGURE CHANNEL DEVICE TYPE sbt PARMS 'ENV=(OB_DEVICE_1=stape1)';
BACKUP DATABASE;

後で、ドライブstape2にデータベースをバックアップすることにします。次の例では、手動で割り当てたSBTチャネルを使用して、stape2にデータベースをバックアップします。

RUN
{
ALLOCATE CHANNEL st2 DEVICE TYPE sbt
PARMS 'ENV=(OB_DEVICE_1=stape2)';
BACKUP DATABASE;
}

archivelogRecordSpecifier

用途

archivelogRecordSpecifier副次句を使用すると、Recovery Managerの操作で使用されるアーカイブREDOログ・セットを指定できます。

構文

archivelogRecordSpecifier::=

画像の説明

archlogRange::=

画像の説明

セマンティクス

archivelogRecordSpecifier

この副次句では、すべてのアーカイブREDOログ、または指定したパターンと一致するファイル名のログのいずれかを指定します。

構文の要素  説明 

ALL 

使用可能なすべてのアーカイブ・ログを指定します。 

LIKE 'string_pattern' 

指定したstring_patternと一致するすべてのアーカイブ・ログを指定します。SQL言語のLIKE演算子で有効なのと同じパターン一致文字を使用して、複数ファイルを一致させることができます。

関連項目: Oracle RAC構成でのRecovery Managerの使用方法については、 『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』 を参照してください。 

archlogRange

この副次句では、SCN、時刻、リストア・ポイント(タイムスタンプまたはSCNに対するラベル)またはログ順序番号で、アーカイブREDOログの範囲を指定します。この副次句は、データベースのリカバリ可能な時点を識別するのに有効です。

Recovery ManagerはV$ARCHIVED_LOGまたはRC_ARCHIVED_LOGビューに問合せを行って、範囲に含まれるログを特定します。時刻、SCNまたはリストア・ポイントを指定した場合、Recovery ManagerはアーカイブREDOログの内容から範囲を特定します。ログが作成またはバックアップされた時刻からではありません。ログ順序番号で範囲を指定した場合、Recovery Managerは順序番号を使用して範囲を特定します。

Recovery Managerで、範囲内に含まれるログを特定する方法を表3-1に示します。FIRST_TIMENEXT_TIMEなどの列は、V$ARCHIVED_LOGの列を表しています。たとえば、FROM SCN 1000 UNTIL SCN 2000と指定した場合、Recovery ManagerではV$ARCHIVED_LOG.NEXT_SCNの値が1000より大きく、V$ARCHIVED_LOG.FIRST_SCNの値が2000以下のすべてのログが範囲内となります。

表3-1    範囲に含まれるログの特定方法 
副次句  FIRST_TIME  NEXT_TIME  FIRST_SCN  NEXT_SCN  SEQUENCE# 

FROM TIME t1 

N/A 

t1より後 

N/A 

N/A 

N/A 

FROM TIME t1 UNTIL TIME t2 

t2以前 

t1より後 

N/A 

N/A 

N/A 

UNTIL TIME t2 

t2以前 

N/A 

N/A 

N/A 

N/A 

FROM SCN s1 

N/A 

N/A 

N/A 

s1より大きい 

N/A 

FROM SCN s1 UNTIL SCN s

N/A 

N/A 

s2以下 

s1より大きい 

N/A 

UNTIL SCN s2 

N/A 

N/A 

s2以下 

N/A 

N/A 

FROM SEQUENCE q1 

N/A 

N/A 

N/A 

N/A 

q1以上、最大順序番号以下 

FROM SEQUENCE q1 UNTIL SEQUENCE q2 

N/A 

N/A 

N/A 

N/A 

q1以上、q2以下 

UNTIL SEQUENCE q2 

N/A 

N/A 

N/A 

N/A 

0以上、q2以下 

時刻は、現在有効なグローバリゼーション・テクノロジの日付書式指定に従って書式化されている必要があります。現行のグローバリゼーション設定で時刻が指定されていない場合、日付文字列のデフォルトは00時、00分、00秒です。

date_stringには、SYSDATEなどのDATE型のSQL式を使用することができます。TO_DATE関数を使用すると、現行のグローバリゼーション・テクノロジ設定に関係なく動作するハードコードされた日付を指定できます。SYSDATEの精度は、グローバリゼーション設定に関係なく常に秒単位です。したがって、今日が2007年3月15日の場合、SYSDATE-1005-MAR-07およびTO_DATE('03/15/2007','MM/DD/YYYY')-10とは異なります。

アーカイブREDOログの順序を指定した場合に、すべてのREDOデータがその順序でRecovery Managerに含まれるという保証はありません。たとえば、使用可能な最新のアーカイブ・ログ・ファイルの最終時点が順序の最後より前の場合や、範囲内のアーカイブ・ログ・ファイルがすべてのアーカイブ先から欠落している場合があります。Recovery Managerは、検索されたアーカイブREDOログは選択しますが、ファイルの欠落については警告を発行しません。

関連項目:

NLS_LANGおよびNLS_DATE_FORMAT環境変数を使用して時刻の書式を指定する方法については、『Oracle Databaseリファレンス』を参照してください。 

構文の要素  説明 

FROM SCN integer 

アーカイブREDOログ・ファイルの範囲に対する開始SCNを指定します。UNTIL SCNパラメータを指定しない場合、Recovery ManagerはFROM SCNパラメータで指定したSCNから始まるすべての使用可能なログ・ファイルを組み込みます。 

SCN BETWEEN integer AND integer 

ログの範囲に対して開始SCNと終了SCNを指定します。この構文は、FROM SCN integer1 UNTIL SCN integer2と同じ意味です。 

UNTIL SCN integer 

アーカイブREDOログ・ファイルの範囲に対して終了SCNを指定します(範囲決定のルールは、表3-1を参照)。 

FROM SEQUENCE integer 

一連のアーカイブREDOログ・ファイルに対して開始ログ順序番号を指定します(範囲決定のルールは、表3-1を参照)。

注意: 例3-6に示す構文を使用して、スレッド内のすべてのログ順序番号を指定できます。 

SEQUENCE integer 

単一のログ順序番号を指定します。 

SEQUENCE BETWEEN integer AND integer 

ログ順序番号の範囲を指定します。この構文は、FROM SEQUENCE integer1 UNTIL SEQUENCE integer2と同じ意味です。 

UNTIL SEQUENCE integer 

一連のアーカイブREDOログ・ファイルに対して終了ログ順序番号を指定します(範囲決定のルールは、表3-1を参照)。 

   THREAD integer 

組み込むアーカイブREDOログ・ファイルが含まれているスレッドを指定します。このパラメータは、Oracle RAC構成のデータベースの場合のみ必要です。

SEQUENCEパラメータにTHREADの指定は必須ではありませんが、ログ順序を指定すると、常にスレッドも暗黙的に指定したことになります。スレッドを指定しなければ、デフォルトで1になります。V$ARCHIVED_LOGを問合せて、ログのスレッド番号を確認してください。 

FROM TIME 'date_string' 

アーカイブREDOログの範囲に対して開始時刻を指定します(範囲決定のルールは、表3-1を参照)。例3-5に、LISTコマンドでのFROM TIMEの使用例があります。 

TIME BETWEEN 'date_string' AND 'date_string' 

時刻の範囲を指定します。この構文は、FROM TIME 'date_string' UNTIL TIME 'date_string'と同じ意味です。 

UNTIL TIME 'date_string' 

アーカイブREDOログの範囲に対して終了時間を指定します(範囲決定のルールは表3-1を参照)。例3-4に、BACKUPコマンドでのUNTIL TIMEの使用例があります。 

例3-4    リカバリの時点によるレコードの指定

現在より5日前の時点までデータベースのリカバリが可能だとします。このPoint-in-Timeリカバリを可能にするアーカイブREDOログの範囲をバックアップすることが必要です。

UNTIL TIME 'SYSDATE-5'句を使用すると、最初の変更のタイムスタンプ(V$ARCHIVED_LOG.FIRST_TIMEの値)がSYSDATE-5以前になっているすべてのログを範囲に含むように指定できます。この関数は、現在より5日前の時刻に秒単位の精度で戻します。

CONNECT TARGET /
BACKUP ARCHIVELOG UNTIL TIME 'SYSDATE-5';

例3-5    アーカイブ・ログ・バックアップの時刻によるリスト

表3-1に示すように、アーカイブREDOログの範囲に対してdate_stringを指定する場合、バックアップ時刻またはログの作成時刻は指定しません。アーカイブ・ログ32の次の変更のタイムスタンプが3月6日になっているとします。

SQL> SELECT SEQUENCE#, NEXT_TIME
2 FROM V$ARCHIVED_LOG
3 WHERE SEQUENCE#='32';

SEQUENCE# NEXT_TIME
---------- ---------
50 06-MAR-07

3月8日に、次のBACKUPコマンドおよびLISTコマンドを実行します。

RMAN> BACKUP ARCHIVELOG SEQUENCE 32;

Starting backup at 08-MAR-07
allocated channel: ORA_SBT_TAPE_1
channel ORA_SBT_TAPE_1: SID=109 device type=SBT_TAPE
channel ORA_SBT_TAPE_1: Oracle Secure Backup
channel ORA_SBT_TAPE_1: starting archived log backup set
channel ORA_SBT_TAPE_1: specifying archived log(s) in backup set
input archived log thread=1 sequence=32 RECID=125 STAMP=616528547
channel ORA_SBT_TAPE_1: starting piece 1 at 08-MAR-07
channel ORA_SBT_TAPE_1: finished piece 1 at 08-MAR-07
piece handle=6kic3fkm_1_1 tag=TAG20070308T111014 comment=API Version 2.0,MMS Version 10.1.0.3
channel ORA_SBT_TAPE_1: backup set complete, elapsed time: 00:00:25
Finished backup at 08-MAR-07

Starting Control File and SPFILE Autobackup at 08-MAR-07
piece handle=c-28014364-20070308-08 comment=API Version 2.0,MMS Version 10.1.0.3
Finished Control File and SPFILE Autobackup at 08-MAR-07

RMAN> LIST BACKUP OF ARCHIVELOG FROM TIME 'SYSDATE-1';

RMAN>

ログ32の次の変更のタイムスタンプはFROM TIME句で指定した時刻範囲より古いため、前述のLIST BACKUPコマンドでは、アーカイブ・ログ32のバックアップは表示されません。

例3-6    REDOスレッドでのすべてのログのクロスチェック

2つのREDOスレッドを使用するOracle RACデータベースを管理しているとします。この例では、スレッド1でのみすべてのアーカイブREDOログをクロスチェックします。

CROSSCHECK ARCHIVELOG FROM SEQUENCE 0 THREAD 1;

completedTimeSpec

用途

completedTimeSpec副次句を使用すると、バックアップまたはコピーが完了する時刻を指定できます。

使用上の注意

すべての日付文字列は、次のいずれかにしてください。

構文

completedTimeSpec::=

画像の説明

セマンティクス

構文の要素  説明 

AFTER 'date_string' 

その時刻より後に完了したバックアップを指定するための時刻です(例3-7を参照)。 

BEFORE 'date_string' 

その時刻より前に完了したバックアップを指定するための時刻です(例3-9を参照)。 

BETWEEN 'date_string' AND 'date_string' 

その時間範囲の間に完了したバックアップを指定するための時間範囲です(例3-8を参照)。BETWEEN 'date1' AND 'date2'は、AFTER 'date1' BEFORE 'date2'と同じであることに注意してください。 

例3-7    時間範囲内のバックアップのクロスチェック

この例では、前月に作成したデータベースのバックアップ・セットをクロスチェックします。

CROSSCHECK BACKUP OF DATABASE 
COMPLETED BETWEEN 'SYSDATE-62' AND 'SYSDATE-31';

例3-8    期限切れのバックアップの削除

この例では、最近2週間に作成したアーカイブ・ログの期限切れのバックアップを削除します。

DELETE EXPIRED BACKUP OF ARCHIVELOG ALL
COMPLETED AFTER 'SYSDATE-14';

例3-9    コピーのリスト

この例では、2007年3月9日より前に作成された、データファイル/disk1/oradata/prod/users01.dbfのイメージ・コピーをリストします。

RMAN> LIST COPY OF DATAFILE '/disk1/oradata/prod/users01.dbf' COMPLETED BEFORE '9-MAR-07';

List of Datafile Copies
=======================

Key     File S Completion Time Ckp SCN    Ckp Time
------- ---- - --------------- ---------- ---------------
3794 28 A 06-MAR-07 1010097 06-MAR-07
Name: /disk1/oradata/prod/users01.dbf
3793 28 A 06-MAR-07 1009950 06-MAR-07
Name: /disk2/PROD/datafile/o1_mf_users_2yvg4v6o_.dbf
Tag: TAG20070306T105314

connectStringSpec

用途

connectStringSpec副次句を使用すると、ユーザー名、パスワードおよびネット・サービス名を指定してターゲット・データベース、リカバリ・カタログ・データベースまたは補助データベースに接続できます。この接続は、ユーザーの認証とデータベースの識別のために必要です。

前提条件

ターゲット・データベースおよび補助データベースに接続するには、SYSDBA権限が必要です。リカバリ・カタログ・データベースに接続するときは、ユーザーSYSで接続しないでください。

使用上の注意

データベースへのSQL*Plus接続と同様に、データベースへのRecovery Manager接続が指定され、認証されます。唯一異なるのは、ターゲット・データベースまたは補助データベースへのRecovery Manager接続ではSYSDBA権限が必要なことです。AS SYSDBAキーワードは暗黙的に指定されおり、明示的に指定することはできません。SQL*Plus使用時のデータベース接続オプションについては、 『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。


注意:

セキュリティ上、パスワードはコマンドラインにプレーン・テキストで入力しないでください。Recovery Managerプロンプトで要求された場合のみ、Recovery Managerにパスワードを入力してください。パスワード保護については、『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』を参照してください。 


構文

connectStringSpec::=

画像の説明

セマンティクス

構文の要素  説明 

/ 

ユーザーIDまたはパスワードを指定せずにターゲット・データベースに接続した場合、スラッシュ(/)が、オペレーティング・システム認証機能を使用して、ユーザーSYSでの接続を確立します(例3-12を参照)。

注意: スラッシュ(/)は、プラットフォーム固有の環境変数に依存します。 

userid 

指定したユーザーに対してデータベース接続を確立します。パスワードを指定しない場合、Recovery Managerはプロンプトを表示して対話方式でパスワードを取得します(例3-11を参照)。文字は端末には表示されません。

注意: 接続文字列に空白を含めることはできませんが、スラッシュ(/)やアットマーク(@)などの文字を含めることはできます。 

/password  

パスワードを使用して指定したユーザーに対して接続を確立します。ターゲット・データベースがオープンされていない場合は、パスワード・ファイルの存在が必要です。

注意: コマンドラインにプレーン・テキストで入力したパスワードは、セキュリティ上脆弱です。プロンプトに対してパスワードを入力するなど、より安全な方法が利用できます。 

@net_service_name 

オプションのOracle Netネット・サービス名を使用してデータベースへの接続を確立します(例3-10を参照)。 

例3-10    リカバリ・カタログを使用しないターゲット・データベースへの接続

この例では、データベース接続を指定せずにRecovery Managerを起動します。CONNECTコマンドでは、Oracle Netサービス名prodを使用して、デフォルトのNOCATALOGモードでターゲット・データベースに接続します。プロンプトに対してSYSパスワードを入力します。

% rman 
RMAN> CONNECT TARGET SYS@prod

target database Password: password
connected to target database: PROD (DBID=39525561)

例3-11    オペレーティング・システムのコマンドラインでのターゲット・データベースへの接続

この例では、パスワードを指定せずに、オペレーティング・システムのコマンドラインでユーザーSYSとしてターゲット・データベースに接続します。Recovery Managerによって、パスワードの入力を求めるプロンプトが表示されます。

% rman TARGET SYS

Recovery Manager: Release 11.1.0.6.0 - Production on Wed Jul 11 17:51:30 2007

Copyright (c) 1982, 2007, Oracle.  All rights reserved.

target database Password: password

例3-12    オペレーティング・システム認証を使用したターゲット・データベースへの接続

この例では、Recovery Managerを起動してから、オペレーティング・システム認証を使用してターゲット・データベースprodに接続します。また、ネット・サービス名を使用して、リカバリ・カタログ・データベース catdbにも接続します。

% rman
RMAN> CONNECT TARGET /

connected to target database: PROD (DBID=39525561)

RMAN> CONNECT CATALOG rman@catdb

recovery catalog database Password: password
connected to recovery catalog database

datafileSpec

用途

datafileSpec副次句を使用すると、ファイル名または絶対ファイル番号でデータファイルを指定できます。

構文

datafileSpec::=

画像の説明

セマンティクス

構文の要素  説明 

'filename' 

絶対パスまたは相対ファイル名のいずれかでデータファイルを指定します。相対ファイル名を指定した場合、ファイル名はターゲット・データベースによってポート固有の方法で修飾されます。Oracleホームを表すには?、Oracle SIDを表すには@を使用できます(例3-14を参照)。

二重引用符と一重引用符はどちらも有効です(構文図では、一重引用符のみを使用しています)。

関連項目: 一重引用符と二重引用符の相違点、およびRecovery Managerでの引用符付き文字列における環境変数の動作については、「Recovery Manager構文内の引用符」を参照してください。 

integer 

データファイルを絶対ファイル番号で指定します(例3-13を参照)。ファイル番号は、V$DATAFILEV$DATAFILE_COPYV$DATAFILE_HEADERビューまたはREPORT SCHEMAコマンドの出力から取得します。 

例3-13    ファイル名によるデータファイルの指定

この例では、ファイル名を指定して、データファイル/disk1/oradata/prod/users01.dbfをディスクにコピーします。

BACKUP AS COPY
DATAFILE '/disk1/oradata/prod/users01.dbf'
FORMAT '/disk2/users01.cpy';

例3-14    絶対ファイル番号によるデータファイルの指定

この例では、ファイル番号を指定して、データファイル1および2をディスクにコピーします。

BACKUP AS COPY
DATAFILE 1 FORMAT '/disk2/df1.cpy'
DATAFILE 2 FORMAT '/disk2/df1.cpy';

deviceSpecifier

用途

deviceSpecifier副次句を使用すると、バックアップに使用するストレージのタイプを指定できます。

構文

deviceSpecifier::=

画像の説明

セマンティクス

構文の要素  説明 

DISK 

ディスク・ストレージ・デバイスを指定します(例3-16を参照)。 

media_device 

ストレージとして使用する順次I/Oデバイスまたはアクセス方法を指定します(例3-15を参照)。

media_device変数では、メディア・マネージャの名前(大/小文字は区別されません)を指定します。順次I/Oデバイス・タイプの構文とセマンティクスはプラットフォームによって異なります。最も一般的な値はsbtまたはsbt_tapeです(これらの値はシノニムです)。

注意: Recovery Managerは、値sbtsbt_tapeとしてリカバリ・カタログに格納して、下位互換性を保持します。 

例3-15    テープ・チャネルの割当て

この例では、メディア管理デバイスにメンテナンス・チャネルを割り当てます。

ALLOCATE CHANNEL FOR MAINTENANCE DEVICE TYPE sbt;
CROSSCHECK BACKUP;
RELEASE CHANNEL;

例3-16    データベースのディスクへのバックアップ

この例では、データベースをディスクにバックアップします。

BACKUP DEVICE TYPE DISK DATABASE;

fileNameConversionSpec

用途

fileNameConversionSpec副次句を使用すると、古いファイル名を基にして新しいファイル名を生成する際に使用される1つ以上のパターンを指定できます。出力ファイル名の生成方法の1つとして、BACKUPCONVERTおよびDUPLICATEとともに使用されます。

使用上の注意

文字列パターンのルールと、このルールがファイルの命名方法に与える影響は、初期化パラメータDB_FILE_NAME_CONVERTの場合と同じです。カッコ内には、偶数の文字列パターンを指定してください。

Recovery Managerは、古い名前に基づいて新しいファイル名を生成するときに、文字列パターンの各ペアの最初のメンバーと元のファイル名を比較します。元の名前のサブストリングであるパターンが最初に検出されると、マッチしたサブストリングがペアの2番目のメンバーで置換されて新しいファイル名が生成されます。

パターン・マッチは、ファイル名の1文字目からである必要はありません。次のコマンドでは、データファイル/disk1/dbs/users.dbfのイメージ・コピーが/disk1/newdbs/users.dbfとして作成されます。

BACKUP AS COPY TABLESPACE users
    DB_FILE_NAME_CONVERT = ('dbs','newdbs');

指定された変換ファイル名に複数のマッチがある場合、Recovery Managerは、パターン・リスト内の最初のマッチを使用して、新しいファイル名を生成します。次のコマンドの場合、前述の例と同じ結果になります。パターン'dbs'がファイル名にマッチし、2番目のパターン'/disk1'と比較されないためです。

BACKUP AS COPY TABLESPACE users
    DB_FILE_NAME_CONVERT = ('dbs','newdbs','/disk1','/newdisk');

CONVERT TABLESPACECONVERT DATABASEおよびBACKUP AS COPYコマンドでは、操作対象のソース・ファイルがOracle Managed Filesの場合、fileNameConversionSpecを使用してソース・ファイル名を新しい出力ファイル名に変換することはできません。自動ストレージ管理(ASM)または通常のファイル・システム・ストレージにあるOracle Managed Filesの場合、データベースで出力ファイルの名前が生成できることが必要です。たとえば、ASM以外のストレージのデータファイルのOMFファイル名は、次の形式です。

/private/boston/datafile/01_mf_system_ab12554_.dbf

ASMストレージのOMFファイル名は、次の形式です。

+DISK/boston/datafile/system.256.4543080

OMFファイル名の生成および管理はデータベースでのみ行えます。通常、異なるディスク・グループまたは異なるOMFの場所の名前をOMFファイル名に置き換えても、新しい場所に有効なファイル名は生成されません。異なるOMFの場所にあるストレージのOMFファイル名を変換するには、これらのコマンドでFORMAT句などの代替方法を使用して新しい出力場所を指定し、データベースが特定の出力ファイル名を管理できるようにします。

構文

fileNameConversionSpec::=

画像の説明

セマンティクス

構文の要素  説明 

string_pattern 

ファイル名の変換に使用される文字列のペアを指定します。必要な数のプライマリとスタンバイの置換文字列のペアを使用できます。たとえば、次のように値を文字列パターンとして設定できます。

DB_FILE_NAME_CONVERT = ('str1','str2','str3', 'str4' ...)

この例では、str1は元のファイル名と一致するパターンで、str2str1の置換文字列として生成されるパターンです。また、str3は元のファイル名と一致するパターンで、str4str3の置換文字列として生成されるパターンです。 

例3-17    単一の変換ペアを持つDB_FILE_NAME_CONVERTの使用

この例では、表領域usersにはディレクトリ/disk1/oradata/prod/にあるデータファイルが含まれており、表領域toolsには/disk1/oradata/prod/にあるデータファイルが含まれています。変換対象の各データファイルに対して、disk1/oradata/prodがファイル名のサブストリングである場合、その文字列をdisk2に置換して、イメージ・コピー名が作成されます。

BACKUP AS COPY 
DB_FILE_NAME_CONVERT = ('disk1/oradata/prod','disk2')
TABLESPACE users, tools;

例3-18    複数の変換ペアを持つDB_FILE_NAME_CONVERTの使用

この例では、例3-17で説明したデータファイルと同じデータファイルのイメージ・コピーを作成します。各ペアの最初の文字列で、ソース・データファイルの名前と比較するパターンを指定します。各ペアの2番目の文字列は、イメージ・コピーの名前を生成するときに使用する置換パターンです。

BACKUP AS COPY 
DB_FILE_NAME_CONVERT=('/disk1/oradata/prod/users','/disk2/users',
'/disk1/oradata/prod/tools','/tmp/tools')
TABLESPACE tools, users;

このコマンドの次のサンプル出力は、Recovery Managerで、変換ペアを使用して出力イメージ・コピーに名前を付ける方法を示しています。

Starting backup at 08-MAR-07
using channel ORA_DISK_1
channel ORA_DISK_1: starting datafile copy
input datafile file number=00027 name=/disk1/oradata/prod/tools01.dbf
output file name=/tmp/tools01.dbf tag=TAG20070308T143300 RECID=33 STAMP=616689181
channel ORA_DISK_1: datafile copy complete, elapsed time: 00:00:01
channel ORA_DISK_1: starting datafile copy
input datafile file number=00028 name=/disk1/oradata/prod/users01.dbf
output file name=/disk2/users01.dbf tag=TAG20070308T143300 RECID=34 STAMP=616689182
channel ORA_DISK_1: datafile copy complete, elapsed time: 00:00:01
Finished backup at 08-MAR-07

Starting Control File and SPFILE Autobackup at 08-MAR-07
piece handle=/disk2/PROD/autobackup/2007_03_08/o1_mf_s_616689184_2z13s1kx_.bkp comment=NONE
Finished Control File and SPFILE Autobackup at 08-MAR-07

forDbUniqueNameOption

用途

forDbUniqueNameOption副次句を使用すると、Data Guard環境ですべてのデータベースまたは特定のデータベースを指定できます。

使用上の注意

プライマリ・データベースのDBIDは、これに関連付けられているフィジカル・スタンバイ・データベースのDBIDと同じです。リカバリ・カタログ内のデータベースは、DBIDおよびデータベースのDB_UNIQUE_NAME初期化パラメータの値によって一意に識別されます。

任意のコマンドにforDbUniqueNameOptionを指定すると、Recovery Managerは操作の対象を、DB_UNIQUE_NAMEが指定されたデータベースにのみ関連付けられているオブジェクトに制限します。たとえば、LISTコマンドでこのオプションを使用すると、Recovery Managerでは、DB_UNIQUE_NAMEが指定されたデータベースにのみ関連付けられているオブジェクトのみがリストされます。いずれのデータベースにも関連付けられていないオブジェクト(リカバリ・カタログ・ビューのSITE_KEY列がNULL)はリストされないことに注意してください。

構文

forDbUniqueNameOption::=

画像の説明

セマンティクス

構文の要素  説明 

FOR DB_UNIQUE_NAME ALL 

ターゲット・データベースのDBID(またはSET DBIDコマンドで指定されたDBID)を共有する、リカバリ・カタログのすべてのプライマリ・データベースおよびスタンバイ・データベースを指定します。 

FOR DB_UNIQUE_NAME db_unique_name 

db_unique_nameが指定された、リカバリ・カタログのプライマリ・データベースまたはスタンバイ・データベースを指定します。 

例3-19    スタンバイ・データベースに関連付けられた期限切れバックアップのリスト

この例では、リカバリ・カタログに接続し、Data Guard環境にDBIDを設定します。この環境のすべてのプライマリ・データベースおよびスタンバイ・データベースが、同じDBIDを共有します。LISTコマンドは、データベースstandby1に関連付けられたすべての期限切れバックアップをリストします。

RMAN> CONNECT CATALOG rman@catdb;

recovery catalog database Password: password
connected to recovery catalog database

RMAN> SET DBID 3257174182;
RMAN> LIST EXPIRED BACKUP FOR DB_UNIQUE_NAME standby1;

foreignlogRecordSpecifier

用途

foreignlogRecordSpecifier副次句を使用すると、Recovery Managerの操作で使用される外部アーカイブREDOログ・セットを指定できます。

使用上の注意

外部アーカイブREDOログは、LogMinerセッション中にロジカル・スタンバイ・データベースが受け取ります。通常のアーカイブ・ログとは異なり、外部アーカイブ・ログには別のDBIDが使用されています。このため、それらのログをロジカル・スタンバイ・データベースでバックアップまたはリストアすることはできません。

次の条件が満たされる場合、ロジカル・スタンバイ・データベースではフラッシュ・リカバリ領域に外部アーカイブ・ログが作成されます。

構文

foreignlogRecordSpecifier::=

画像の説明

archlogRange::=

画像の説明

セマンティクス

ログが外部アーカイブREDOログであることを除いて、セマンティクスはarchivelogRecordSpecifierと同じです。

例3-20    外部アーカイブREDOログのクロスチェック

この例では、すべての外部アーカイブREDOログがクロスチェックされます。

RMAN> CROSSCHECK FOREIGN ARCHIVELOG ALL;

formatSpec

用途

formatSpec副次句を使用して、バックアップ・ピースまたはイメージ・コピーに対するファイル名の形式または自動ストレージ管理ディスク・グループを指定します。FORMATパラメータに値を指定しない場合、Recovery Managerは、フラッシュ・リカバリ領域(使用可能な場合)にバックアップを作成するか、またはフラッシュ・リカバリ領域が使用不可の場合は、プラットフォーム固有のディレクトリ(たとえばUNIX上の?/dbsなど)にバックアップを作成します。いずれの場合も、Recovery Managerは変数%Uを使用してバックアップを指定します。

ヒント:

自動ストレージ管理のディスク・グループの作成方法および命名方法は、『Oracle Database SQL言語リファレンス』を参照してください。 

使用上の注意

各バックアップ・ピースまたはバックアップ・コピーの名前が一意であり、かつプラットフォーム上の順次ファイル名として有効であればどのような名前でも指定できます。ディスクにバックアップする場合は、一意の有効なファイル名であれば、どのようなディスク・ファイル名も使用できます。

Oracle Managed Filesのファイル名は、バックアップ用の形式として指定できません。たとえば、+DISK1/datafile/system.732.609791431がOMFファイル名の場合、そのファイル名をFORMATパラメータに指定することはできません。

format_string全体がターゲット・インスタンスによりポート固有の方法で処理され、最終的なバックアップ・ピース名が導出されます。一意のファイル名を生成するために、「セマンティクス」に示す置換変数をFORMAT文字列で使用できます。この情報の書式設定は、プラットフォームに応じて異なります。

指定できるFORMAT文字列は4つ以内です。Recovery Managerで2番目、3番目および4番目の値が使用されるのは、BACKUP COPIESSET BACKUP COPIES、またはCONFIGURE ... BACKUP COPIESが有効な場合のみです。各バックアップ・ピースに使用する形式を選択すると、Recovery Managerでは最初の形式値がコピー1、2番目の形式値がコピー2というように順番に使用されます。形式値の数がコピー数より多ければ、余分の形式は使用されません。形式値の数がコピー数より少なければ、Recovery Managerでは最初の形式値から順番に再利用されます。

次の位置のいずれかにformat_stringを指定します。優先順位は次のようになります。

  1. backupSpec

  2. BACKUPコマンド

  3. ALLOCATE CHANNELコマンド

  4. CONFIGURE CHANNELコマンド

前述の場所のうち、2箇所以上に指定した場合、Recovery Managerは前述の順序でFORMATパラメータを検索します。

構文

formatSpec::=

画像の説明

セマンティクス

formatSpec

次の表に、書式文字列が有効なRecovery Manager置換変数を示します。

構文の要素  説明 

%a 

データベースのアクティブIDを指定します。 

%c 

1セットの二重バックアップ・ピース内でバックアップ・ピースのコピー番号を指定します。バックアップを多重化していなければ、この変数はバックアップ・セットの場合は1、プロキシ・コピーの場合は0となります。これらのコマンドの1つが使用可能になっている場合、この変数はコピー番号を示します。%cの最大値は256です。 

%d 

データベースの名前を指定します(例3-22を参照)。 

%D 

グレゴリオ暦による月の現在の日付をDD形式で指定します。 

%e 

アーカイブ・ログ順序番号を指定します。 

%f 

絶対ファイル番号を指定します(例3-22を参照)。 

%F 

DBID、日、月、年および順序を組み合せて固有で反復可能な生成名にします。この変数は、c-IIIIIIIIII-YYYYMMDD-QQに変換されます。各項目の意味は次のとおりです。

  • IIIIIIIIIIはDBIDを表します。DBIDは10進形式で出力されるため、ターゲット・データベースに簡単に対応付けることができます。

  • YYYYMMDDは、バックアップの生成日を示すグレゴリオ暦のタイムスタンプです。

  • QQは、00〜'FF'(256)の16進数による順序です。

 

%h 

アーカイブREDOログ・スレッド番号を指定します。 

%I 

DBIDを指定します。 

%M 

グレゴリオ暦による月をMM形式で指定します。 

%N 

表領域名を指定します。この置換変数は、データファイルをイメージ・コピーとしてバックアップする場合のみ有効です。 

%n 

データベース名を指定します。データベース名は合計8文字の桁数になるまで、右側にxが埋め込まれます。たとえば、prod1がデータベース名であれば、埋込み後の名前はprod1xxxとなります。 

%p 

バックアップ・セット内のピース番号を指定します。この値は、バックアップ・セットごとに1から始まり、バックアップ・ピースの作成ごとに1ずつ増えます。

注意: PROXYを指定した場合は、%p変数をFORMAT文字列内の%Uに明示的または暗黙的に含める必要があります。 

%s 

バックアップ・セット番号を指定します。この番号は制御ファイルにあるカウンタで、バックアップ・セットごとに加算されます。カウンタ値は1から始まり、制御ファイルの存続期間中は一意です。バックアップ制御ファイルをリストアした場合は、重複した値になることがあります。また、CREATE CONTROLFILEによって、カウンタの値は1に初期化されます。 

%t 

バックアップ・セットのタイムスタンプを指定します。4バイトの内部的な基準日時以降の経過秒数を表す値です。バックアップ・セットの一意の名前を構成するには、%s%tの組合せを使用できます。 

%T 

グレゴリオ暦による年、月および日をYYYYMMDD形式で指定します。 

%u 

バックアップ・セット番号またはイメージ・コピー番号と、これらの作成時刻を短く表現する8文字の名前を指定します。 

%U 

システムによって生成される一意のファイル名(デフォルト)を指定します。

%Uの意味は、イメージ・コピーとバックアップ・ピースで異なります。バックアップ・ピースの場合は、%Uによって、生成されたバックアップ・ファイル名の一意性を保証する%u_%p_%cの短縮形が指定されます。データファイルのイメージ・コピーの場合、%Uには、次の意味があります。

data-D-%d_id-%I_TS-%N_FNO-%f_%u

アーカイブREDOログのイメージ・コピーの場合、%Uには、次の意味があります。

arch-D_%d-id-%I_S-%e_T-%h_A-%a_%u

制御ファイルのイメージ・コピーの場合、%Uには、次の意味があります。

cf-D_%d-id-%I_%u 

%Y 

年をYYYY形式で指定します。 

%% 

パーセント(%)文字を指定します。たとえば、%%Yは文字列%Yに変換されます。 

例3-21    ASMディスク・グループの指定

この例では、データベースをASMディスク・グループDISK1にコピーします。

BACKUP AS COPY DATABASE FORMAT '+DATAFILE';

例3-22    データファイルのコピーの形式指定

この例では、LATESTCOPYタグの付いた2つのデータファイルを/disk2ディレクトリにコピーします。

BACKUP AS COPY
COPY OF DATAFILE 27, 28
FROM TAG 'LATESTCOPY'
FORMAT '/disk2/Datafile%f_Database%d';

keepOption

用途

keepOption副次句を使用すると、バックアップまたはコピーの状態を保存方針に基づいて指定できます。

構文

keepOption::=

画像の説明

使用上の注意

Recovery Managerは、KEEPオプションが指定されたバックアップ・ピースをバックアップの保存方針の計算から除外します。使用可能であれば、Recovery Managerは、これらのバックアップを障害時リカバリのリストア操作で使用します。この目的は、別のシステムにリストアできるデータベースのスナップショットを作成してテストまたは履歴の使用状況を確認することです。

セマンティクス

構文の要素  説明 

KEEP 

バックアップをアーカイブ・バックアップに指定します。これは、構成済の保存方針から除外される自己完結型のバックアップです。

アーカイブ・バックアップには、バックアップをリストアして一貫性のある状態にリカバリするために必要なすべてのファイルが含まれているため、自己完結型となっています。バックアップ中にオープンされているデータベースがある場合、Recovery Managerは、データベースのバックアップに一貫性を持たせるために必要なアーカイブREDOログの生成およびバックアップを自動的に行います(例2-26を参照)。

Recovery Managerは、KEEPオプションが指定されたバックアップ・ピースを保存方針の計算から除外します。使用可能であれば、Recovery Managerは、これらのバックアップを障害時リカバリのリストア操作で使用します。この目的は、別のシステムにリストアできるデータベースのスナップショットを作成してテストまたは履歴の使用状況を確認することです。

注意: フラッシュ・リカバリ領域に格納されているファイルの保存方針は、KEEPを使用してオーバーライドすることはできません。リカバリ領域へのバックアップ中にKEEPを指定すると、Recovery Managerはエラーを発行します。

KEEPが指定されると、Recovery Managerは複数のバックアップ・セットを作成します。Recovery Managerは、最初のbackupOperandでオプションで指定された、データファイル、アーカイブREDOログ、制御ファイルおよびサーバー・パラメータ・ファイルをバックアップします。すべてのバックアップにFORMATPOOLおよびTAGパラメータを使用します。このような理由から、FORMAT文字列に複数のバックアップ・ピースを作成できることが必要です。この要件を満たす最も簡単な方法は、%Uを指定することです。

注意: リカバリ・カタログはKEEP FOREVERの場合のみ必要になります。他のKEEPオプションの場合、カタログは不要です。 

   FOREVER 

バックアップまたはコピーが不要とされないように指定します(例2-27を参照)。最終的にはバックアップ・レコードが制御ファイルより古くなるため、FOREVERを指定する場合にリカバリ・カタログが必要になります。 

   UNTIL TIME

   'date_string' 

バックアップまたはコピーの保存期限を指定します。バックアップの保存方針の設定に関係なく、この期限を過ぎるとバックアップは不要とされます。

現行のNLS_DATE_FORMAT、または'SYSDATE+365'などのSQL DATE式を使用すると、特定の時刻を指定できます。01-JAN-07などのKEEP TIMEを指定すると、この日付の午前0時の1秒後にはバックアップは不要とされます。午後9時などのKEEP時刻を指定すると、午後9時1分にバックアップは不要とされます。 

   RESTORE POINT

   restore_point_name 

SCNに一致する通常のリストア・ポイントを作成します。これは、Recovery Managerがバックアップを一貫性のある状態までリカバリする必要があるSCNです(例2-26を参照)。リストア・ポイント名はまだ存在していないものである必要があります。

SCNは、データファイルのバックアップが完了した直後に取得されます。リストア・ポイントとは、このアーカイブ・バックアップのリストアおよびリカバリが可能なSCNを示すラベルのことで、これによりデータベースをオープンできるようになります。一方UNTIL TIME句は、バックアップの保存期限の日付を指定します。

注意: RESTORE POINTパラメータはCHANGEコマンドでは無効です。 

NOKEEP 

いずれのKEEP属性もバックアップに適用しないことを指定します。したがって、バックアップは、構成されたバックアップ保存方針が適用される通常のバックアップになります。これは、KEEPオプションを指定しない場合のデフォルト動作です。 

例3-23    アーカイブのための一貫性データベース・バックアップの作成

この例では、タグQ107の付いたデータベース・バックアップを作成し、バックアップが不要とみなされないように指定します(サンプル出力はその一部を示しています)。データファイルに一貫性を持たせるために必要なアーカイブREDOログがバックアップ・セットに含まれます。

RMAN> BACKUP TAG Q107 DATABASE KEEP FOREVER;

Starting backup at 24-JAN-07

current log archived
allocated channel: ORA_SBT_TAPE_1
channel ORA_SBT_TAPE_1: SID=105 device type=SBT_TAPE
channel ORA_SBT_TAPE_1: Oracle Secure Backup
backup will never be obsolete
archived logs required to recover from this backup will be backed up
channel ORA_SBT_TAPE_1: starting full datafile backup set
channel ORA_SBT_TAPE_1: specifying datafile(s) in backup set
.
.
.

例3-24    バックアップのためのKEEP属性の削除

この例では、すべてのアーカイブREDOログをバックアップします。KEEP句では、2008年1月1日の午前0時1秒に、バックアップが不要とみなされるように指定します。

RMAN> BACKUP KEEP UNTIL TIME '01-JAN-08' ARCHIVELOG ALL;

次のコマンドを実行すると、すべてのアーカイブREDOログのバックアップからKEEP属性が削除されます(サンプル出力を示します)。

RMAN> CHANGE BACKUP OF ARCHIVELOG ALL NOKEEP;

using channel ORA_SBT_TAPE_1
allocated channel: ORA_DISK_1
channel ORA_DISK_1: SID=77 device type=DISK
keep attributes for the backup are deleted
backup set key=330 RECID=19 STAMP=612722760
keep attributes for the backup are deleted
backup set key=397 RECID=22 STAMP=612722884

listObjList

用途

listObjList副次句を使用すると、データベース・ファイルおよびアーカイブREDOログを指定できます。

構文

listObjList::=

画像の説明

archivelogRecordSpecifier::=

dbObject::=

画像の説明

datafileSpec::=

セマンティクス

listObjList

構文の要素  説明 

archivelogRecordSpecifier 

アーカイブREDOログの範囲を指定します。

関連項目:archivelogRecordSpecifier」を参照してください。 

CONTROLFILE 

現行の制御ファイルを指定します。 

DATABASE SKIP TABLESPACE 'tablespace_name 

指定した表領域をDATABASE指定から除外します。 

foreignlogRecordSpecifier 

指定した外部アーカイブREDOログを処理します。

関連項目:foreignlogRecordSpecifier」を参照してください。 

SPFILE 

現行のサーバー・パラメータ・ファイルを指定します。 

dbObject

構文の要素  説明 

DATABASE 

現行のデータベースの全ファイルのバックアップ・セットまたはイメージ・コピーを指定します。 

DATAFILE datafileSpec 

ファイル名またはファイル番号でデータファイルを指定します。この句では、データファイルの少なくとも1つが含まれているデータファイル・イメージ・コピーまたはバックアップ・セットを指定します。

関連項目: datafileSpec」を参照してください。 

TABLESPACE tablespace_name 

表領域名を指定します。この句では、指定した表領域からのデータファイルの少なくとも1つが含まれているデータファイル・イメージ・コピーまたはバックアップ・セットを指定します。 

例3-25    データファイルのコピーのリスト

次のコマンドは、データベースにある全ファイルのイメージ・コピーを、ディクショナリ管理の一時表領域であるtemp表領域をスキップしてリストします。

LIST COPY OF DATABASE
SKIP TABLESPACE temp;

例3-26    アーカイブREDOログのクロスチェック

次の例では、サーバー・パラメータ・ファイルと最近3か月間に作成したアーカイブREDOログのバックアップの状態について、メディア・マネージャに問い合せます。この例では、サンプル出力も示しています。

RMAN> ALLOCATE CHANNEL FOR MAINTENANCE DEVICE TYPE sbt;

allocated channel: ORA_MAINT_SBT_TAPE_1
channel ORA_MAINT_SBT_TAPE_1: SID=103 device type=SBT_TAPE
channel ORA_MAINT_SBT_TAPE_1: Oracle Secure Backup

RMAN> CROSSCHECK BACKUP OF SPFILE ARCHIVELOG FROM TIME 'SYSDATE-90';

crosschecked backup piece: found to be 'AVAILABLE'
backup piece handle=8cic4031_1_1 RECID=195 STAMP=616693857
crosschecked backup piece: found to be 'AVAILABLE'
backup piece handle=c-28014364-20070308-15 RECID=196 STAMP=616693875
Crosschecked 2 objects

RMAN> RELEASE CHANNEL;

released channel: ORA_MAINT_SBT_TAPE_1

例3-27    期限切れのバックアップの削除

次のコマンドでは、すべてのバックアップのクロスチェックを実行します。1つのバックアップが期限切れであることが検出されます。この例では、期限切れのすべてのバックアップを削除します(サンプル出力を示します)。

RMAN> CROSSCHECK BACKUP;

allocated channel: ORA_SBT_TAPE_1
channel ORA_SBT_TAPE_1: SID=104 device type=SBT_TAPE
channel ORA_SBT_TAPE_1: Oracle Secure Backup
allocated channel: ORA_DISK_1
channel ORA_DISK_1: SID=103 device type=DISK
crosschecked backup piece: found to be 'EXPIRED'
backup piece handle=/disk2/PROD/autobackup/2007_03_08/o1_mf_s_616690991_2z15kl5h_.bkp
RECID=191 STAMP=616690994
crosschecked backup piece: found to be 'AVAILABLE'
backup piece handle=8cic4031_1_1 RECID=195 STAMP=616693857
crosschecked backup piece: found to be 'AVAILABLE'
backup piece handle=c-28014364-20070308-15 RECID=196 STAMP=616693875
Crosschecked 3 objects

RMAN> DELETE EXPIRED BACKUP;

using channel ORA_SBT_TAPE_1
using channel ORA_DISK_1

List of Backup Pieces
BP Key BS Key Pc# Cp# Status Device Type Piece Name
------- ------- --- --- ----------- ----------- ----------
7678 7677 1 1 EXPIRED DISK
/disk2/PROD/autobackup/2007_03_08/o1_mf_s_616690991_2z15kl5h_.bkp

Do you really want to delete the above objects (enter YES or NO)? YES
deleted backup piece
backup piece handle=/disk2/PROD/autobackup/2007_03_08/o1_mf_s_616690991_2z15kl5h_.bkp
RECID=191 STAMP=616690994
Deleted 1 EXPIRED objects

maintQualifier

用途

maintQualifier副次句を使用すると、データベース・ファイルおよびアーカイブREDOログを指定できます。

構文

maintQualifier::=

画像の説明

completedTimeSpec::=deviceSpecifier::=

セマンティクス

maintQualifier

構文の要素  説明 

completedTimeSpec 

バックアップまたはコピー完了のための時刻範囲を指定します。

関連項目:completedTimeSpec」を参照してください。 

DEVICE TYPE deviceSpecifier 

指定したデバイス・タイプ専用の自動チャネルを割り当てます。このオプションが有効になるのは、構成済の自動チャネルがあり、チャネルを手動で割り当てていない場合のみです。たとえば、自動ディスクおよびテープ・チャネルを構成してCHANGE...DEVICE TYPE DISKを発行すると、Recovery Managerではディスク・チャネルのみが割り当てられます。

関連項目:deviceSpecifier」を参照してください。 

LIKE 'string_pattern' 

ファイル名パターンを指定して、データファイルのコピーを限定します。パターンには、Oracleのパターン一致文字であるパーセント記号(%)およびアンダースコア(_)を使用できます。Recovery Managerは、パターンと一致する名前のファイルのみを操作します。

注意: LIKEオプションは、 LIST...ARCHIVELOGコマンドまたはバックアップ・ピースでは使用できません。 

BACKED UP integer TIMES TO DEVICE TYPE deviceSpecifier 

コマンドの対象を、指定したメディアにinteger回以上正常にバックアップされたアーカイブ・ログに制限します。このオプションはアーカイブREDOログにのみ適用されます。

BACKED UPオプションがDELETE ARCHIVELOGコマンドとともに使用されると、Recovery Managerは、構成済の設定ではなくBACKED UPオプションの設定を使用して、アーカイブ・ログが削除可能かどうかを判断します。つまり、CONFIGURE ARCHIVELOG DELETION POLICYはオーバーライドされます。この構成の他に、メディアとリポジトリ間の不一致をオーバーライドするには、DELETE ARCHIVELOGコマンドとともにFORCEを使用します。 

TAG tag_name 

データファイルのコピーとバックアップ・セットをタグで指定します。タグ名には大/小文字区別がなく、すべて大文字で表示されます。

関連項目: 多重化バックアップ・セットの個々のコピーにタグを適用する方法と、タグのデフォルト・ファイル名形式については、「BACKUP」を参照してください。 

例3-28    特定の場所に格納されているバックアップのリスト

次のコマンドは、ディレクトリ /disk2に格納されているすべてのイメージ・コピーをリストします。

RMAN> LIST COPY LIKE '/disk2/%';

List of Datafile Copies
=======================

Key File S Completion Time Ckp SCN Ckp Time
------- ---- - --------------- ---------- ---------------
9855 1 A 08-MAR-07 1394701 08-MAR-07
Name: /disk2/data_D-PROD_I-28014364_TS-SYSTEM_FNO-1_8eic410j
Tag: TAG20070308T160643

9856 2 A 08-MAR-07 1394735 08-MAR-07
Name: /disk2/data_D-PROD_I-28014364_TS-SYSAUX_FNO-2_8fic412a
Tag: TAG20070308T160643

例3-29    バックアップ済のアーカイブ・ログの削除

次のコマンドは、テープに2回以上正常にバックアップされたアーカイブ・ログのみを削除します。この例では、Seq 36のアーカイブ・ログのみがこれらの条件を満たしています。

RMAN> DELETE ARCHIVELOG ALL BACKED UP 2 TIMES TO DEVICE TYPE sbt;

released channel: ORA_SBT_TAPE_1
allocated channel: ORA_DISK_1
channel ORA_DISK_1: SID=104 device type=DISK
RMAN-08138: WARNING: archived log not deleted - must create more backups
archived log file name=/disk1/oradata/prod/arch/archiver_1_37_616443024.arc thread=1 sequence=37
List of Archived Log Copies for database with db_unique_name PROD
=====================================================================

Key Thrd Seq S Low Time
------- ---- ------- - ---------
9940 1 36 A 08-MAR-07
Name: /disk1/oradata/prod/arch/archiver_1_36_616443024.arc


Do you really want to delete the above objects (enter YES or NO)? Y
deleted archived log
archived log file name=/disk1/oradata/prod/arch/archiver_1_36_616443024.arc RECID=129 STAMP=616695115
Deleted 1 objects

maintSpec

用途

maintSpec副次句を使用すると、CHANGECROSSCHECKおよびDELETEコマンドで処理されるバックアップ・ファイルを指定できます。

構文

maintSpec::=

画像の説明

listObjList::=maintQualifier::=archivelogRecordSpecifier::=recordSpec::=deviceSpecifier::=

セマンティクス

maintSpec

構文の要素  説明 

BACKUP 

バックアップ・セットおよびプロキシ・コピーを処理します。

CHANGE BACKUPOF句が使用されない場合、Recovery Managerはリポジトリに記録されているすべてのバックアップおよびプロキシ・コピーを変更します。CROSSCHECK BACKUPOF句が使用されない場合、Recovery Managerはデータベース全体のバックアップのクロスチェックを行います。DELETE BACKUPOF句が使用されない場合、Recovery Managerはデータベース全体のバックアップを削除します。 

   OF listObjList 

操作するファイルのリストをlistObjList句で指定したオブジェクト型に限定します。

関連項目:listObjList」を参照してください。 

archivelogRecordSpecifier 

指定したアーカイブREDOログを処理します。

BACKED UP句を使用せずDELETE ARCHIVELOGが指定された場合、Recovery Managerは、構成済の設定(CONFIGURE ARCHIVELOG DELETION POLICY TO BACKED UP)を使用して、アーカイブ・ログが削除可能かどうかを判断します。BACKED UP句とともにDELETE ARCHIVELOGが指定された場合、Recovery ManagerはDELETE設定を使用して、アーカイブ・ログが削除可能かどうかを判断します。削除方針の構成およびメディアとリポジトリ間の不一致をオーバーライドするには、DELETE ARCHIVELOGコマンドとともにFORCEを使用します。

関連項目:archivelogRecordSpecifier」を参照してください。 

COPY 

データファイルのコピー、制御ファイルのコピー、アーカイブREDOログを処理します。

CHANGE COPYにオプションを指定しない場合は、このコマンドによって、リポジトリに記録されたすべてのイメージ・コピーが処理されます。CROSSCHECK COPYを使用している場合、デフォルトでは、データベース内で状態がAVAILABLEまたはEXPIREDであるすべてのファイルのすべてのイメージ・コピーがチェックされます。DELETE COPYを使用している場合、デフォルトでは、データベース内のすべてのファイルのコピーがCOPYによって削除されます。EXPIREDオプションを指定すると、リポジトリ内でEXPIREDとマークされたコピーのみが削除されます。 

   OF listObjList 

操作するオブジェクトのリストをlistObjList句で指定したオブジェクト型に限定します。オブジェクトを指定しなければ、コマンドはデフォルトですべてのコピーになります。CHANGE COPY OF DATABASEでは、制御ファイルではなくデータファイルが含まれるため注意してください。

関連項目:listObjList」を参照してください。 

foreignlogRecordSpecifier 

指定した外部アーカイブREDOログを処理します。

関連項目:foreignlogRecordSpecifier」を参照してください。 

maintQualifier 

指定したオプションに基づいてコマンドを制限します。

関連項目:maintQualifier」を参照してください。 

recordSpec 

メンテナンス処理を実行するファイルを指定します。

recordSpecBACKUPSETパラメータを使用すると、CHANGECROSSCHECKおよびDELETEコマンドで使用するバックアップ・セットがキーによって識別されます。詳細は、「LISTコマンドの出力」にある、LIST の出力表の列ヘッダーの説明を参照してください。出力のKEY列を使用して、CHANGEおよびDELETEコマンドで使用可能な主キーを取得します。

関連項目:recordSpec」を参照してください。 

DEVICE TYPE deviceSpecifier 

指定したデバイス・タイプ専用の自動チャネルを割り当てます。このオプションが有効になるのは、構成済の自動チャネルがあり、チャネルを手動で割り当てていない場合のみです。たとえば、自動ディスクおよびテープ・チャネルを構成してCROSSCHECK...DEVICE TYPE DISKを実行すると、Recovery Managerではディスク・チャネルのみが割り当てられます。

関連項目:deviceSpecifier」を参照してください。 

例3-30    バックアップのクロスチェック

次のコマンドは、アーカイブREDOログのバックアップをクロスチェックします。

RMAN> CROSSCHECK BACKUP OF ARCHIVELOG ALL;

allocated channel: ORA_SBT_TAPE_1
channel ORA_SBT_TAPE_1: SID=103 device type=SBT_TAPE
channel ORA_SBT_TAPE_1: Oracle Secure Backup
using channel ORA_DISK_1
crosschecked backup piece: found to be 'AVAILABLE'
backup piece handle=8cic4031_1_1 RECID=195 STAMP=616693857
crosschecked backup piece: found to be 'AVAILABLE'
backup piece handle=8oic41ad_1_1 RECID=198 STAMP=616695118
crosschecked backup piece: found to be 'AVAILABLE'
backup piece handle=8qic41c3_1_1 RECID=200 STAMP=616695171
Crosschecked 3 objects

obsOperandList

用途

obsOperandList副次句を使用して、バックアップを不要とマークするための条件を指定します。

使用上の注意

単一のREPORT OBSOLETEコマンドまたはDELETE OBSOLETEコマンドで、RECOVERY WINDOWREDUNDANCYの両方を使用することはできません。

構文

obsOperandList::=

画像の説明

セマンティクス

obsOperandList

構文の要素  説明 

RECOVERY WINDOW OF integer DAYS 

integerで指定した日数以内の過去のいずれかの時点までデータベースをリカバリするのに必要ではないバックアップ・セットとイメージ・コピーを、Recovery Managerで不要としてレポートするように指定します。

関連項目: リカバリ期間の説明は、「CONFIGURE」を参照してください。 

REDUNDANCY integer 

バックアップ・セットまたはイメージ・コピーを不要とみなすために必要な最小レベルの冗長性を指定します。

データファイルのコピーが不要と見なされるのは、このファイルの最近のバックアップ・セットまたはイメージ・コピーがintegerで指定した数以上ある場合です。データファイルのバックアップ・セットは、バックアップ・セットに含まれている各ファイルに、integerで指定した数以上の最近のバックアップ・セットまたはイメージ・コピーが存在している場合に不要とみなされます。たとえば、REDUNDANCY 2の場合、他のバックアップ・セットまたはイメージ・コピーを不要とみなすには、データファイルの新しいバックアップ・セットまたはイメージ・コピーが2つ以上必要です。 

例3-31    不要なバックアップの削除

このコマンドは、データベースを過去30日以内のSCNまでリカバリするためには不要なバックアップとコピーをすべて削除します。

DELETE OBSOLETE RECOVERY WINDOW OF 30 DAYS;

recordSpec

用途

recordSpec副次句を使用すると、CHANGECROSSCHECKDELETEおよびLISTコマンドの対象となるバックアップまたはコピーを指定できます。

ほとんどのrecordSpecオプションでは、主キーを指定できます。LISTコマンドの出力を使用して、主キーを取得します。

構文

recordSpec::=

画像の説明

セマンティクス

構文の要素  説明 

ARCHIVELOG 

主キーまたはファイル名のいずれかで、アーカイブREDOログを指定します。 

BACKUPSET 

主キーでバックアップ・セットを指定します。 

BACKUPPIECE 

メディア・ハンドル、主キーまたはタグ名でバックアップ・ピースを指定します。 

PROXY 

メディア・ハンドル、主キーまたはタグ名でプロキシ・コピーを指定します。 

CONTROLFILECOPY 

主キー、ファイル名のパターン('filename')またはTAG tag_nameで制御ファイルのコピーを指定します。制御ファイルのコピーのクロスチェックを行う場合は、主キーではなくファイル名を指定する必要があります。 

DATAFILECOPY 

主キー、ファイル名のパターン('filename')、タグ(TAG tag_name)または一致する文字列(LIKE 'string_pattern')でデータファイルのコピーを指定します。Recovery Managerリポジトリに記録されているすべてのデータファイルのコピーを示すには、ALLを指定します。 

   NODUPLICATES 

複数のコピーが存在する場合でも、残りの句で指定された制御ファイルまたはデータファイルのコピーのみが操作の対象になるように指定します。 

例3-32    バックアップのクロスチェック

この例では、主キーで指定したバックアップ・セットをクロスチェックします。

RMAN> LIST BACKUP SUMMARY; 

List of Backups
===============
Key TY LV S Device Type Completion Time #Pieces #Copies Compressed Tag
------- -- -- - ----------- --------------- ------- ------- ---------- ---
8504 B A A SBT_TAPE 08-MAR-07 1 1 NO TAG20070308T155057
8558 B F A SBT_TAPE 08-MAR-07 1 1 NO TAG20070308T155114
9872 B F A DISK 08-MAR-07 1 1 NO TAG20070308T160830
9954 B A A SBT_TAPE 08-MAR-07 1 1 NO TAG20070308T161157
9972 B F A SBT_TAPE 08-MAR-07 1 1 NO TAG20070308T161224
10021 B A A SBT_TAPE 08-MAR-07 1 1 NO TAG20070308T161251
10042 B F A SBT_TAPE 08-MAR-07 1 1 NO TAG20070308T161308
10185 B F A DISK 08-MAR-07 1 1 NO TAG20070308T170532
10210 B F A DISK 08-MAR-07 1 1 NO TAG20070308T170535

RMAN> CROSSCHECK BACKUPSET 9872, 10185, 10210;

allocated channel: ORA_SBT_TAPE_1
channel ORA_SBT_TAPE_1: SID=103 device type=SBT_TAPE
channel ORA_SBT_TAPE_1: Oracle Secure Backup
using channel ORA_DISK_1
crosschecked backup piece: found to be 'AVAILABLE'
backup piece handle=/disk2/PROD/autobackup/2007_03_08/o1_mf_s_616694910_2z19d0wg_.bkp RECID=197 STAMP=616694912
crosschecked backup piece: found to be 'AVAILABLE'
backup piece handle=/disk2/PROD/backupset/2007_03_08/o1_mf_nnsnf_TAG20070308T170532_2z1dpwz6_.bkp RECID=202 STAMP=616698332
crosschecked backup piece: found to be 'AVAILABLE'
backup piece handle=/disk2/PROD/autobackup/2007_03_08/o1_mf_s_616698335_2z1dq0d0_.bkp RECID=203 STAMP=616698336
Crosschecked 3 objects

例3-33    データファイルのコピーの削除

この例では、指定したデータファイルのコピーを削除します。

RMAN> DELETE NOPROMPT DATAFILECOPY '/disk1/oradata/prod/users01.dbf';

tempfileSpec

用途

tempfileSpec副次句を使用すると、ファイル名または絶対ファイル番号で一時ファイルを指定できます。

構文

tempfileSpec::=

画像の説明

セマンティクス

構文の要素  説明 

'filename' 

絶対パスまたは相対ファイル名のいずれかでデータファイルを指定します。相対ファイル名を指定した場合、ファイル名はターゲット・データベースによってプラットフォーム固有の方法で修飾されます。

絶対パス名またはOracleホームに対する相対パス名を指定できます。二重引用符と一重引用符はどちらも有効です(構文図では、一重引用符のみを使用しています)。Oracleホームを表すには疑問符(?)を使用し、Oracle SIDを表すにはアットマーク(@)を使用します。 

integer 

絶対ファイル番号でデータファイルを指定します。ファイル番号は、V$TEMPFILEビューまたはREPORT SCHEMAの出力から取得します。 

例3-34    ファイル名による一時ファイルの指定

この例では、ファイル名を指定して、一時ファイル/disk1/oradata/prod/temp01.dbfの名前を/disk2/temp01.dbfに変更します。

SHUTDOWN IMMEDIATE
STARTUP MOUNT
RUN
{
SWITCH TEMPFILE '/disk1/oradata/prod/temp01.dbf'
TO '/disk2/temp01.dbf';
}
ALTER DATABASE OPEN;

この例を実行する場合は、データベースをマウントする必要があります。


untilClause

用途

untilClause副次句を使用すると、各種のRecovery Manager操作に対して時刻、SCN、リストア・ポイントまたはログ順序番号による上限を指定できます。

構文

untilClause::=

画像の説明

セマンティクス

構文の要素  説明 

UNTIL SCN integer 

SCNを上限として指定します。指定したSCNは含まれません。

Recovery Managerは、指定したSCNの前までのリストアまたはリカバリに使用できるファイルのみを選択します(例3-35を参照)。たとえば、RESTORE DATABASE UNTIL SCN 1000を実行すると、SCN 999までのリカバリに使用できるバックアップのみが選択されます。 

UNTIL SEQUENCE integer 

REDOログ順序番号とスレッドを上限として指定します。指定した値は含まれません。

Recovery Managerは、指定した順序番号の前までのリストアまたはリカバリに使用できるファイルのみを選択します。たとえば、REPORT OBSOLETE UNTIL SEQUENCE 8000を実行すると、ログ順序7999までのリカバリに使用できるバックアップのみが選択されます。 

   THREAD integer 

REDOスレッドの番号を指定します。 

UNTIL TIME 'date_string' 

時刻を上限として指定します。指定した時刻は含まれません(例3-36を参照)。

Recovery Managerは、指定した時刻の直前までのリストアまたはリカバリに使用できるファイルのみを選択します。たとえば、LIST BACKUP UNTIL TIME 'SYSDATE-7'を実行すると、1週間前の時点までのリカバリに使用できるバックアップがすべてリストされます。

Recovery Managerコマンドで日付を指定する場合は、次のいずれかの日付文字列を使用する必要があります。

  • NLS_DATE_FORMATの設定と一致する形式のリテラル文字列。

  • 'SYSDATE-10'または"TO_DATE('01/30/2007', 'MM/DD/YYYY')"などのDATE型のSQL式。2番目の例には、専用の日付書式マスクが含まれているため、現行のNLS_DATE_FORMAT設定とは関係がないことに注意してください。

Recovery Managerにおける日付設定の代表例を次に示します。

BACKUP ARCHIVELOG FROM TIME 'SYSDATE-31' UNTIL TIME 'SYSDATE-14';
RESTORE DATABASE UNTIL TIME "TO_DATE('09/20/06','MM/DD/YY')";

注意: 時間ベース・リカバリの粒度は、REDOログのタイムスタンプによって異なります。たとえば、次のコマンドを指定するとします。

RECOVER DATABASE UNTIL TIME '2007-07-26 17:45:00';

17:45:00のタイムスタンプを持つREDOが書き込まれなかった場合は、それ以降の次のREDOタイムスタンプが検出されるまでリカバリは続行します。たとえば、次のREDOタイムスタンプが17:45:04であるとします。V$LOG_HISTORY TABLEFIRST_TIMEおよびFIRST_CHANGE#列を問い合せることで、特定のSCNに最も近い時間を確認できます。 

例3-35    指定したSCNまでの不完全リカバリの実行

この例では、マウントされたデータベースを想定して、指定したSCNの前までデータベースをリカバリします。

STARTUP FORCE MOUNT
RUN
{
SET UNTIL SCN 1418901; # set to 1418901 to recover database through SCN 1418900
RESTORE DATABASE;
RECOVER DATABASE;
}
ALTER DATABASE OPEN RESETLOGS;

例3-36    不要なバックアップのレポート

この例は、過去1週間以内のいずれかの時点までリカバリできることを前提条件としています。1週間前の時点までデータベースをリカバリするために使用できるバックアップは、すべて不要とみなされます。

REPORT OBSOLETE UNTIL TIME 'SYSDATE-7';

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