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Oracle Warehouse Builderインストレーションおよび管理ガイド
11gリリース1(11.1)for Microsoft Windows and UNIX Systems
E05735-03
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6 Warehouse Builderのインストールのトラブルシューティング

この章は、インストール時にエラーや問題が発生した場合に参照してください。この章では、次の項目について説明します。

Warehouse Builderをトラブルシューティングする一般的な手順

Warehouse Builderで発生したエラーのトラブルシューティングを行うには、次の手順を実行します。

  1. この章を参照して、問題を解決します。

    インストール・プロセスでWarehouse Builderによってエラー・メッセージが表示される場合は、「インストールに関連したエラー・メッセージ」を参照してください。エラー番号を控えていない場合は、「インストール・エラーのログ・ファイル」を参照してください。

    エラー・メッセージがない場合は、「エラー・メッセージが表示されないインストール時の問題のトラブルシューティング」を参照してください。

  2. 問題の追加情報を確認するには、「Warehouse Builderのログ・ファイルの検査」を参照してください。

  3. それでも問題が解決されない場合は、https://metalink.oracle.com/にアクセスして解決方法を検索します。

  4. Oracle Warehouse Builderのリリース・ノートに記載されている、インストールに関する注意点および既知の問題を参照してください。

  5. 前の手順で問題を解決できない場合は、Oracleサポート・サービスに連絡してください。

    Oracleサポート・サービスによって、「Warehouse Builderの特定コンポーネントに対するログ・ファイルの生成」の手順を実行するよう要求されることがあります。

Warehouse Builderのログ・ファイルの検査

この項では、Warehouse Builderでログに記録されるすべてのタイプのエラー・メッセージについて概略を示し、そのアクセス方法について説明します。

Warehouse Builderでログに記録されるエラーのタイプは次のとおりです。

インストール・エラーのログ・ファイル

Oracle Universal Installerを実行してWarehouse Builderをインストールすると、インストール・エラーのログが次のディレクトリに自動的に保存されます。

C:\ProgramFiles\Oracle\Inventory\logs\installActions<timestamp>.log

Warehouse Builderリポジトリ・アシスタントを実行すると、ワークスペースのインストール・エラーのログが次のディレクトリに保存されます。

owb home\UnifiedRepos\log_timestamp.log

インストール時に発生する一般的なエラーに対して推奨されるアクションについては、「インストールに関連したエラー・メッセージ」を参照してください。

メタデータのインポートおよびエクスポート・エラーのログ・ファイル

メタデータのインポート: メタデータ・インポート・ユーティリティを使用してプロジェクトや特定のオブジェクトをワークスペースにインポートすると、Warehouse Builderではインポート・プロセスの詳細がログ・ファイルに記録されます。このログ・ファイルの名前と場所は、「メタデータのインポート」ダイアログ・ボックスで指定できます。

メタデータのエクスポート: メタデータ・エクスポート・ユーティリティを使用してWarehouse Builderのプロジェクトや特定のオブジェクトをエクスポートすると、Warehouse Builderではエクスポートの詳細がログ・ファイルに記録されます。このログ・ファイルの名前と場所は、「メタデータのエクスポート」ダイアログ・ボックスで指定できます。

転送ウィザードを使用したメタデータのインポート

Warehouse Builder転送ウィザードを使用してデザイン・メタデータをインポートした場合は、インポートの完了後にログ・ファイルを確認できます。Warehouse Builderに「転送するメタデータ」ダイアログ・ボックスが表示されます。

ログ・ファイルの表示」をクリックすると、図6-1に示すログ・ファイルが表示されます。ログ・ファイルをローカル・システムに保存するには、「別名で保存」をクリックします。

図6-1 メタデータをインポートしたときのログ・ファイル

図6-1の説明は図の下にあります。
「図6-1 メタデータをインポートしたときのログ・ファイル」の説明

検証エラーのログ・ファイル

Warehouse Builderでは、コンソール・ツリーでオブジェクトを選択し、「オブジェクト」メニューから「検証」を選択すると、すべてのオブジェクトを検証できます。検証が完了すると、図6-2に示す「検証結果」ウィンドウに検証メッセージが表示されます。

図6-2 検証エラー・メッセージ

図6-2の説明は図の下にあります。
「図6-2 検証エラー・メッセージ」の説明

マッピング・エディタで「マッピング」→「検証」を選択すると、マッピングを検証することもできます。検証メッセージおよびエラーが「検証結果」ウィンドウに表示されます。

「検証結果」ウィンドウの「検証」タブで「オブジェクト」列にあるオブジェクト名をダブルクリックすると、そのオブジェクトのエディタが表示されます。エディタでエラーを修正できます。「メッセージ」列のメッセージをダブルクリックすると、メッセージ・エディタのウィンドウに詳細なエラー・メッセージが表示されます。メッセージをローカル・システムに保存するには、メニュー・バーで「コード」→「ファイルとして保存」を選択します。

Warehouse Builderでは、検証したオブジェクトごとに最新の検証メッセージが保存されます。これらのメッセージには、プロジェクト・エクスプローラ内のコンソール・ツリーでオブジェクトを選択し、メニュー・バーから「表示」→「検証メッセージ」を選択することでいつでもアクセスできます。メッセージが「検証結果」ウィンドウに表示されます。

生成エラーのログ・ファイル

Warehouse Builderのオブジェクトに対してスクリプトを生成した後、その生成結果とエラーが、図6-3に示す「生成結果」ウィンドウに表示されます。「検証」タブの「メッセージ」列でエラーをダブルクリックすると、メッセージ・エディタが表示され、そこでエラーをローカル・システムに保存できます。

図6-3 「生成結果」ウィンドウ

図6-3の説明は図の下にあります。
「図6-3 「生成結果」ウィンドウ」の説明

配布および実行エラーのログ・ファイル

場所を指定することによって、実行または配布エラーおよび警告メッセージのログをローカル・システムに保存できます。プロジェクト・エクスプローラでプロジェクトを選択します。次に、「ツール」メニューから「プリファレンス」を選択します。「プリファレンス」ダイアログ・ボックスで、左側のオブジェクト・ツリーにある「ロギング」オプションをクリックします。右側のリスト・ボックスで、ログ・ファイルのパス、名前および最大サイズを設定できます。保存するログのタイプを選択することもできます。

この配布およびエラー・メッセージのログは、Warehouse Builderのコンソールで、メニュー・バーから「表示」→「メッセージ・ログ」を選択することで表示できます。この「メッセージ・ログ」ダイアログ・ボックスは読取り専用です。

コントロール・センター・サービスに関するエラーは、次のパスに保存されます。

Oracle Databaseサーバー上のowb home\log\Repository_Name\log.xx

データの変換またはロードに関連するエラーは、ランタイム表に保存されます。これらのエラー・レポートには、リポジトリ・ブラウザを使用してアクセスできます。このブラウザには、過去の配布および実行に関する詳細情報が表示されます。エラー・メッセージを表示して詳細を監査するには、実行レポートで「実行」タブをクリックします。

Name and Addressサーバー・エラーのログ・ファイル

Warehouse Builderで提供されるName and Addressのクレンジング・サービスを使用する場合は、それに関連したエラーが表示されることがあります。

Name and Addressサーバーの起動および実行エラーは、次の場所に保存されます。

owb home\owb\bin\admin\NASver.log

たとえば、Name and Addressサーバーが次の設定で有効化されているとします。

owb home\owb\bin\admin\NameAddr.properties:TraceLevel=1,

この場合、ログ・ファイルNASvrTrace.logが作成されます。

インストールに関連したエラー・メッセージ

この項では、次の項目について説明します。

原因と処置

'<ドライブ>:\Program Files\ Qarbon\viewlet Builder3jre\lib\fonts'にフォントが見つかりません
原因: Warehouse Builderクライアント・コンポーネントをインストールした後、Jinitiatorに依存する別のソフトウェア・プログラムをインストールしたため、Oracle製品に必要なJavaオブジェクトが上書きされています。これにより、Warehouse BuilderまたはJavaオブジェクトに依存する他のOracle製品を起動できない可能性があります。
処置: Jinitiatorを再インストールします。
OWBSYSにowb home/owb/bin/admin/rtrepos.propertiesへのアクセス権が付与されません: コントロール・センター・サービスの実行元であるOracleホームのパスを指定してからUnifiedRepos/reset_owbcc_home.sqlを実行してください
原因: スクリプトreset_owbcc_home.sqlの実行時にはowbホームの入力を要求されますが、ここで入力したowbホームのパスが無効です。
処置: スクリプトを再実行し、正しいパスを入力します。

WindowsとUNIXを含むすべてのプラットフォームで、入力するパスにはスラッシュ(/)を使用する必要があります。また、大文字と小文字も区別されます。ここで入力したパスの文字は、オペレーティング・システムで認識されているWarehouse Builderホームのパスと完全に一致している必要があります。

UNIXでは、正しいパスはowb homeディレクトリのパスになります。Windowsでowb homeディレクトリの正しいパスを決定するには、デフォルトのWindowsコマンド・プロンプトの一部として表示されるパスで、円記号をUNIX形式のスラッシュに置換します。後続のスラッシュは不要です。たとえば、次のWindowsコマンド・プロンプトの場合、

C:\Oracle\My_OWB_Home\>

次のテキストを入力します。

C:/Oracle/My_OWB_Home

SYSDBA権限を持たないSYSユーザー
原因: 標準のデータベースのインストールでは、SYSユーザーはSYSDBA資格証明とREMOTE_LOGIN_PASSWORDFILE=EXCLUSIVEを持ちます。この資格証明は、次のconnect文を発行することにより確認できます。

SQL> CONNECT sys@tns_name_of_db AS SYSDBA;

sys_passwordを入力します。

データベースがREMOTE_LOGIN_PASSWORDFILE=NONEを使用して構成されている場合は、前述の文が失敗します。

処置: この文が失敗する場合は、次のいずれかの操作を実行できます。
  • データベースを

    REMOTE_LOGIN_PASSWORDFILE=EXCLUSIVEを使用して再構成し、パスワード・ファイルが存在しない場合は作成します。

  • 前述の操作が不可能な場合は、

    O7_DICTIONARY_ACCESSIBILITY=TRUEを使用してデータベースを再構成します。

RTC-5301: コントロール・センター・サービスは現在使用できません
原因: コントロール・センターで配布や実行を管理するには、コントロール・センター・サービスを稼動する必要があります。このサービスはJDBCを使用してコントロール・センターに接続するため、任意のWarehouse Builderホームから実行できます。通常、このサービスはサーバー・ホストで実行します。
処置: サーバー・ホストでサービスを起動するには、スクリプトstart_service.sqlを使用します。

コントロール・センター・サービスをサーバー・ホストで実行できない場合は、適切なスクリプトlocal_service_login.shまたはlocal_service_login.batを使用して、ローカル・コンピュータで起動します。このスクリプトは次のように使用します。

local_service_login.sh [-startup | -closedown] owb home

この場合、コントロール・センター・サービスはローカル・コンピュータで実行され、そのローカル・コンピュータが稼動状態でコントロール・センターに接続できる場合のみ使用可能になります。

サービスのステータスを調べるには、スクリプトshow_service.sqlを使用します。

コントロール・センター・サービスのログ・ファイルに「DBMS_OBFUSCATION」または「No key is found」が記録される
原因: パスワードの暗号化がクライアントと同期していません。
処置: リポジトリを再設定して、コントロール・センター・サービスを再起動します。リポジトリを再設定するには、owb/rtp/sql/reset_repository.sqlを実行します。
API5022: 指定されたリポジトリに接続できません。
このエラーは、Warehouse Builderリポジトリ・スキーマからデータベースをエクスポートまたはインポートした後に、リポジトリに接続を試みたときに表示されます。
原因: パッケージのNAMESPACESERVICEIMPLが無効になっている可能性があります。この問題は、リポジトリ所有者がSYS.V_$SESSIONに対するSELECT権限を持たない場合に、Warehouse Builderリポジトリ・スキーマからデータベースをエクスポートまたはインポートした後で発生します。この問題の原因は、次の手順で診断できます。
  1. SQL*Plusで、Warehouse Builderリポジトリ・スキーマに接続します。

  2. SQLプロンプトで次のコマンドを入力します。

    ALTER PACKAGE NAMESPACESERVICEIMPL compile body;
    
  3. 警告: パッケージ本体が変更されましたが、コンパイル・エラーがあります。」というメッセージが表示された場合は、SQLプロンプトで次のコマンドを入力します。

    show errors;
    
  4. 次のエラーは、Warehouse Builderリポジトリの所有者がSYS.V_$SESSIONに対するSELECT権限を持たないことを意味します。

    PL/SQL: SQL statement ignored
    PLS-00201: Identifier 'SYS.V_$SESSION' must be declared
    
    
処置: 次の手順を実行します。
  1. SQL*Plusで、SYSユーザーとして接続します。

  2. SQLプロンプトで、次のコマンドを入力します。

    grant SELECT on V_$SESSION to Warehouse Builder_Repository_Owner;
    
  3. Repository_Ownerに接続します。

  4. SQLプロンプトで次のコマンドを入力します。

    alter package NAMESPACESERVICEIMPL compile;
    
LoadJavaエラーによるランタイム・アシスタントの障害
原因: この問題は、Oracle DatabaseにJServerオプションがインストールされていない場合に発生する可能性があります。
処置: Oracle DatabaseにJServerオプションがインストールされていることを確認します。
SYSDBAユーザーの指定時におけるエラー
Oracle Warehouse Builderアシスタントでは、Oracle Warehouse Builderデザイン・リポジトリまたはランタイム・コンポーネントをインストールするときに、SYSDBA資格証明を指定する必要があります。
原因: 標準のデータベースのインストールでは、SYSユーザーはSYSDBA資格証明を持ちます。これはSQL*Plusで次のconnect文を発行することにより確認できます。

connect sys/sys_password@TNS_NAME_OF_DB as sysdba;

標準のデータベースのインストールでは、REMOTE_LOGIN_PASSWORDFILE=EXCLUSIVEおよびデフォルトのパスワード・ファイルがインストール・プロセスで作成されるため、前述のconnect文が機能します。

データベースが

REMOTE_LOGIN_PASSWORDFILE=NONEを使用して構成されている場合は、次の文が失敗します。

connect sys/sys_password@TNS_NAME_OF_DB as sysdba;

この場合は、次のいずれかの操作を実行できます。

処置: データベースを

REMOTE_LOGIN_PASSWORDFILE=EXCLUSIVEを使用して再構成し、パスワード・ファイルが存在しない場合は作成します。

処置: 前述の操作が不可能な場合は、

O7_DICTIONARY_ACCESSIBILITY=TRUEを使用してデータベースを再構成します。この設定を使用すると、

connect sys/sys_password@TNS_NAME_OF_DB文が機能し、Warehouse BuilderアシスタントでSYSユーザーに接続できるようになります。

Name and Addressのリージョン・データ・ライブラリが使用不可能
原因: Name and Addressのリージョン・データ・ライブラリが、正しいロケーションにインストールされていない可能性があります。
処置: NAS_DATAディレクトリへのリージョン・データの抽出が成功していることを確認します。
  1. owb homeから、Name and Addressサーバーを起動します。

    Windowsの場合: owb\bin\win32\NAStart.batを実行します。

    UNIXの場合: owb/bin/unix/NASTART.shを実行します。

  2. ログ・ファイルowb\bin\admin\NASvr.logを開きます。

    このログには、インストールされた国のリストが含まれます。

    このようなリストがない場合は、リージョン・ライブラリ・データが正しいロケーションに抽出されていることを確認します。不適切なロケーションにデータを抽出していた場合は、データを再インストールするか、またはowb\bin\admin\NameAddr.propertiesファイルを変更して、適切なファイル・パスを示します。NameAddr.propertiesファイルを変更する場合は、次の手順でName and Addressサーバーを停止し、再起動します。

    Windowsの場合: サーバーを起動するには、owb\bin\win32\NAStart.batを実行します。サーバーを停止するには、owb\bin\win32\NAStop.batを実行します。

    UNIXの場合: サーバーを起動するには、owb/bin/unix/NAStart.shを実行します。サーバーを停止するには、owb/bin/unix/NAStop.shを実行します。

  3. インストールの確認後は、必要に応じてName and Addressサーバーを停止できます。これは、このサーバーが、Name and Address演算子を使用するマッピングの実行時に自動的に起動されるためです。

系統および影響分析のレポート: マテリアライズド・ビューの広範な表領域要件
初めてマテリアライズド・ビューをリフレッシュするときには、Oracle Warehouse Builderリポジトリから移入されます。マテリアライズド・ビューは、Warehouse Builderリポジトリ全体に割り当てられている容量の2倍までの領域を占める場合があります。
原因: Warehouse Builderリポジトリ・スキーマに割り当てられている領域が不足しています。
処置: 専用の表領域でWarehouse Builderリポジトリ・スキーマが作成される場合は、このような問題を簡単に監視できます。表領域の拡張に備えて物理ドライブに十分な空き領域があるかどうかを確認します。Oracle Enterprise Manager内で、表領域がAutoextend Onに設定されていることを確認します。

注意:

タスクを実行するためにOWBリポジトリ・ユーザーにEnterprise Managerの使用権限を付与するには、SQL*Plusで次のコマンドを入力します。GRANT SELECT any dictionary to "&OWB repository user";

バッチ操作中のJavaのメモリー不足エラー
大量のメモリーを必要とする操作では、システム・リソース(仮想メモリーなど)に制限がある場合、Javaのメモリー不足エラーが発生する可能性があります。
原因: 仮想メモリーの割当てが十分ではありません。Warehouse Builderクライアントは、owbclient.batファイルの-mxパラメータで定義されているように、最大ヒープ・サイズで実行されます。owbclient.batファイルの-Dlimitパラメータにより、Warehouse Builderメモリー・マネージャでJavaのガベージ・コレクションのサポートを開始するメモリーのしきい値(Dlimitの80%)が指定されます。-mxパラメータ値を変更する場合は、-Dlimitパラメータを同じ値か、または少なくともその値の90%に設定します。-Dlimitを低い値に設定すると、Warehouse Builderのパフォーマンスに悪影響を与えます。
処置: Warehouse Builderの-Dlimitパラメータの値を次の手順で増やします。
  1. Warehouse Builderを終了します。

  2. テキスト・エディタで次のファイルを開きます。

    Windowsの場合: $OWBHOME\bin\win32\ombplus.bat

    UNIXの場合: $OWBHOME\bin\win32\owbclient.sh

  3. -Dlimitパラメータを334に変更します。

  4. ファイルを保存し、閉じます。

  5. Warehouse Builderを再起動します。

ORA-01925: 使用可能なロールの最大数30を超えました
このエラーは、リポジトリまたはターゲット・スキーマをインストールする際に発生します。
原因: データベースで有効なロールが最大数を超えています。リポジトリまたはターゲット・スキーマを作成すると、そのスキーマに割り当てられているデータベースに新規ロールが作成されます。ロール数がMAX_ENABLED_ROLESパラメータの値を超えると、このエラーが発生します。
処置: init.oraファイルで、MAX_ENABLED_ROLESパラメータの値を増やします。リポジトリまたはターゲット・スキーマを削除するときには、関連するロールも削除します。
INS0009: データベースに接続することができません。接続情報を確認してください。
このエラーは、データベースへの接続を試みる際に発生します。
INS0022: 起動したプログラムでエラーが発生しました。
原因: このエラー・メッセージは、HP-UXオペレーティング・システムにWarehouse Builderランタイム・コンポーネントをインストールする際のサーバーの問題によって発生する可能性があります。
処置: サーバーの問題を特定するには、次の手順を実行します。
  1. SQL*Plusで、SYSユーザーに接続します。

    Create user test_lj identified by test_lj;
    Grant connect, resource to test_lj;
    
    
  2. 次の内容を含むowb home/owb/bin/unix/test.shを作成します。

    ../unix/loadjava -thin -verbose -order -resolve -user
    'test_lj/test_lj@(DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=hpdgpa3)(PORT=1522))(CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=dgpadw)))'
    ../../lib/int/rtpserver.jar
    
  3. ディレクトリをowb home/owb/bin/unix/に変更します。

  4. test.shを実行します。

ORA-12154: TNS: サービス名を解決できませんでした。
このエラーは、データベースへの接続を試みる際に発生します。
原因: SQL*Netを使用して、Warehouse Builderロケーションの定義と接続情報の指定を実行していますが、必要なTNS名にアクセスできません。
処置: TNS名を一般的な配布処理用に、またマッピングとプロセス・フローの実行用に設定するには、このTNS名がコントロール・センター・サービスを実行するowb homeからアクセス可能である必要があります。TNS名に確実にアクセスできるようにするには、owb homeからNet Configuration Assistantを実行した後でコントロール・センター・サービスを再起動します。

TNS名をデータベース・リンク用に設定するには、このTNS名がデータベース・サーバー・ホームからアクセス可能である必要があります。TNS名に確実にアクセスできるようにするには、データベース・サーバー・ホームからNet Configuration Assistantを実行します。

ORA-12514: TNS: リスナーは接続記述子にあるSERVICE_NAMEを解決できませんでした。
このエラーは、データベースへの接続を試みる際に発生します。
原因: Oracle Net Easy ConfigurationまたはOracle Net Assistantを使用してネット・サービス名エントリを作成し、新しく作成したネット・サービス名でデフォルトのオプション(サービス名)を使用した場合、パラメータSERVICE_NAMEが、ネット・サービス名エントリ内のCONNECT_DATAセクションの副次句としてTNSNAMES.ORAに追加されます。この副次句は、データベースの以前のリリース(たとえば、Oracle Database8i(8.1.x))の(SID=SIDname)副次句と入れ替わります。
処置: TNSNAMES.ORAファイルを次の手順で実装します。
  1. 個別のサービスとして識別する各SIDに対して、LISTENER.ORAGLOBAL_DBNAMEパラメータを使用します。このパラメータの値を、SERVICE_NAMEパラメータの値として使用します。リスナー・プロセスの停止と再起動を行って、LISTENER.ORAで変更した内容をすべて有効にする必要があります。

  2. INIT.ORAに存在するパラメータ(すなわち、SERVICE_NAMESおよびDB_DOMAIN)の値を使用して、TNSNAMES.ORAで使用する必要のあるSERVICE_NAMEの値を決定します。この値の有効な構成はSERVICE_NAMES.DB_DOMAINで、ピリオドにより2つのINIT.ORA値が分けられています。SERVICE_NAMESBIKESで、DB_DOMAINCOMの場合、SERVICE_NAMEBIKES.COMとなります。

  3. INIT.ORAで設定されているDB_DOMAINパラメータがない場合、またはLISTENER.ORAGLOBAL_DBNAMEがない場合は、SERVICE_NAMEパラメータ用にTNSNAMES.ORA内のINIT.ORAからSERVICE_NAMESを使用できます。

    たとえば、INIT.ORASERVICE_NAMES = "TEST817"が含まれており、db_domainが設定されていない場合、TNSNAMES.ORAエントリはCONNECT_DATA =(SERVICE_NAME = "TEST817"))となります。

  4. init.oraSERVICE_NAMESパラメータで複数の値が指定されている場合は、これらの値のうち1つを使用できます。SERVICE_NAMESが設定されていない場合は、INIT.ORAファイルからDB_NAME.DB_DOMAINパラメータを使用できます。

  5. INIT.ORASERVICE_NAMESおよびDB_DOMAINが設定されておらず、LISTENER.ORAGLOBAL_DBNAMEが存在しない場合、TNSNAMES.ORAファイルのSERVICE_NAMEは、DB_NAMEとなります。

PL/SQL: ORA-04052: リモート・オブジェクトの検索中にエラーが発生しました。
このエラーは、<Oracle Databaseバージョン>にアップグレードした後、最初にコネクタを再配布しないで、マッピングを再配布しようとするときに発生します。
原因: Oracle Databaseをアップグレードする際には、データベースを新しいコンピュータへ移行します。このときに、古いデータベースと新しいデータベースのインスタンスに同じドメイン名が指定されていない可能性があります。このエラーの原因は、SYSユーザーとしてSQL*Plusにログインし、コマンドSELECT * FROM GLOBAL_NAME;を入力すると確認できます。古いデータベースと新しいデータベースのグローバル名が一致していない場合は、このドメイン名の不一致がエラーを引き起こしています。
処置: ALTER DATABASE RENAME GLOBAL_NAME TO xxx10G.US.ORACLE.COM;のようなコマンドを発行して、新しいデータベースのグローバル名にドメイン名を追加するか、あるいはコネクタを再配布します。

コネクタの配布の詳細は、『Oracle Warehouse Builderユーザーズ・ガイド』を参照してください。

IMP-00003: ORACLEエラー30371が発生しました、ORA-30371: 同じ列で2ディメンション以上のレベルを定義することはできません。
このエラーは、移行時にターゲット・スキーマをインポートする際に発生しました。
原因: Warehouse Builderターゲット・スキーマは、select_catalog_role権限を使用して作成されます。複数のWarehouse Builderターゲット・スキーマに同じディメンション・オブジェクトが定義されている場合、Oracle Exportがエクスポート・ファイルに複製を作成し、インポート時には、このエラーが発生します。
処置: ターゲット・スキーマのエクスポート元である既存のバージョンのOracle DatabaseにSYSユーザーとして接続します。次の文を入力します。

SQL*Plus: revoke select_catalog_role from OLD_Target_Schema;

もう一度ターゲット・スキーマをOracle .DMPファイルにエクスポートしてから、そのファイルをOracle Databaseにインポートします。

<Oracle Databaseバージョン>でSQL*Plusに接続できない
原因: Oracleホームまたはパスが正しく設定されていないか、ネット・サービス名が正しく構成されていません。
処置: Oracle DatabaseでOracleホームとパスを正しく設定し、ネット・サービス名も正しく構成します。
  • ORACLE_HOMEPATHが正しく設定されていることを確認します。Oracleホーム・ディレクトリはowb homeを指している必要があります。PATH変数では、owb home\binディレクトリを指定します。このディレクトリは他のOracle製品よりも前に指定する必要があります。

  • TNSNames.oraファイルが正しく構成されていることを確認します。

    Windowsの場合: Oracle Databaseのプログラム・グループからNet Configuration Assistantを起動し、「ローカル・ネット・サービス名構成」を選択して、TNSNames.oraを構成します。

    UNIXの場合: ORACLE_HOMEPATHをWarehouse Builder 11gリリース1(11.1)のowb homeに設定し、owb home/bin/netcaを実行して、Net Configuration Assistantを起動します。「ローカル・ネット・サービス名構成」を選択して、TNSNames.oraを構成します。

ORA-04020: オブジェクトをロックしようとしてデッドロックを検出しました。または、ORA-04021: オブジェクトをロック待ちしていてタイムアウトが発生しました。
ランタイム・アシスタントでは、ランタイム・オブジェクトの作成時にsys.dbms_aqをロックしようとすると、オブジェクトの作成が停止され、エラー・ログにこのエラーが出力されます。
原因: ユーザー・セッションがアドバンスト・キュー・オブジェクトを占有している可能性があります。
処置: まず、SQL*PlusにSYSユーザーとしてログインし、アドバンスト・キュー・パッケージを占有しているユーザー・セッションを識別する問合せを実行します。たとえば、次のような問合せを実行します。

column s.sid format a5;

column s.serial# format a8;

column s.username format a10;

column objectname format a10;

select distinct

s.sid,

s.serial#,

s.username,

x.kglnaobj as objectname

from

dba_kgllock l,

v$session s,

x$kgllk x

where

l.kgllktype = 'Pin' and

s.saddr = l.kgllkuse and

s.saddr = x.kgllkuse and

x.kglnaobj in ('DBMS_AQ', 'DBMS_AQADM');

この例では、問合せの結果は次のようになります。

SID SERIAL# USERNAME OBJECTNAME

--- ------- -------- ----------

9 29623 RTU_4942 DBMS_AQ

SIDとシリアル番号を書き留め、次のコマンドを発行してユーザー・セッションを切断します。

ALTER SYSTEM KILL SESSION 'SIDNoted, SerialNumberNoted';

たとえば、このエラーの出力例で示されているセッションを切断するには、次のコマンドを入力します。

ALTER SYSTEM KILL SESSION '9,29623';

ORA-04088: トリガー'DVSYS.DV_BEFORE_DDL_TRG'の実行中にエラーが発生しました。
原因: Database Vaultオプションが付属するOracle DatabaseでWarehouse Builderリポジトリを作成しようとすると、ORA-04088のようなエラーが発生する可能性があります。
処置: トリガーDV_BEFORE_DDL_TRGおよびDV_AFTER_DDL_TRGを無効にします。
表のインポート時に、インポート・ウィザードによってORA-00997エラーがスローされる
原因: Oracle Databaseから表定義をインポートすると、「リポジトリ・エラー・メッセージ: ORA-00997: LONGデータ型は使用できません。」というエラーが表示される場合があります。このエラーは、CURSOR_SHARINGパラメータがFORCEまたはSIMILARに設定される際に発生します。
処置: データベース・パラメータCURSOR_SHARINGをEXACTに設定します。
DPF-0029: ソース<表名>には165個より少ない属性が必要です。
原因: 165個以上の列を持つ表に対してデータ・プロファイリングを作成しています。
処置: 表の列数を減らします。これはデータ・プロファイリングにおける制限です。

エラー・メッセージが表示されないインストール時の問題のトラブルシューティング

この項では、次のインストール時の問題の原因と処置について説明します。

原因と処置

以前起動できていたWarehouse Builderクライアントにスプラッシュ画面が一瞬表示された後で起動に失敗する
原因: デザイン・センターなどのWarehouse Builderクライアントを起動しようとすると、スプラッシュ画面が一瞬表示された後、クライアントの起動に失敗することがあります。この場合、後からインストールした別のソフトウェア製品によって、クライアントに必要なJavaオブジェクトが上書きされている可能性があります。

クライアントがWindowsにインストールされており、そのクライアントを「スタート」メニューから起動した場合、エラー・メッセージが表示されないことがあります。

処置: DOSプロンプトでrun owb home\owb\owbclient.bat.と入力して、クライアントを手動で起動します。「'<ドライブ>:\Program Files\ Qarbon\viewlet Builder3jre\lib\fonts'にフォントが見つかりません」のようなエラー・メッセージが表示される場合があります。
新しくインストールされたWarehouse Builderクライアントと以前起動できていたOracle製品の起動に失敗する
原因: インストールしたWarehouse Builderソフトウェアのパス変数にエラーがある場合、以前は問題なく起動できていたWarehouse Builderクライアントや他のOracle製品が起動できなくなることがあります。
処置: 環境変数内でowb home\binへのパスが正しく記載されていることを確認します。
Warehouse Builderクライアントのフリーズまたはハングアップ
原因: クライアント・ソフトウェアが様々な要因によりフリーズまたはハングアップすることがあります。
処置: Warehouse Builderクライアントがフリーズまたはハングアップしているようならば、次の手順でスタックのトレースを実行します。
  1. DOSコマンド・プロンプトで、次のように入力します。

    cd owb home\owb\bin\win32\

  2. owbclient.batを実行します。

  3. プログラムがハングアップしたら、[Ctrl]を押しながら[Break]を押します。

    これによりスレッドダンプが生成されます。Oracleサポート・サービスに連絡して、問題の特定に役立つこの情報を提供してください。

Java Virtual Machine(Java VM)のチェック

データベース内のJava Virtual Machine(Java VM)サーバーのチェック、確認、または再インストールを行うには、OracleMetaLinkを参照します。

  1. Webブラウザでhttp://metalink.oracle.comに接続します。

  2. OracleMetaLinkにログインするか、または新規ユーザーとして登録します。

  3. 「Search」フィールドに次の用語を入力します(各用語をセミコロンで区切る)。

    INITJVM.SQL; INSTALL; JAVAVM; JVM; VERIFY; SERVER; INSTALL; CLEANUP

  4. [Enter]キーを押します。

この検索により、Java VMのクリーンアップ・ノートが返されます。使用可能なドキュメントの数は頻繁に変更されます。これは、Oracleサポート・サービスにより様々なクリーンアップ・ノートが作成、結合、および削除されるためです。この検索語句の文字列により、適切な最新のドキュメントが返されます。

Warehouse Builderの特定コンポーネントに対するログ・ファイルの生成

Warehouse Builderでエラーが生成された場合、または他の予期せぬ結果が示された場合は、詳細なエラー・ロギングを使用すると、ユーザーやOracleサポート・サービスが原因を特定できることがあります。

詳細なエラー・ロギングを行うには:

  1. コマンド・プロンプトで次のディレクトリに移動します。

    Windowsの場合: owb home\owb\bin\win32

    UNIXの場合: owb home/owb/bin/unix

  2. 表1-9に記載のいずれかの実行ファイルを実行し、パイプを通して出力をログ・ファイルに書き出します。

    たとえば、owbclient.bat 1>out.log 2>error.logと入力します。

  3. 結果として生成されたログ・ファイルを調べます。

    Oracleサポート・サービスに連絡する際には、このログを使用します。