Oracle Warehouse Builderインストレーションおよび管理ガイド 11gリリース1(11.1)for Microsoft Windows and UNIX Systems E05735-03 |
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Warehouse Builderでは、ETLソリューションとして設計-配布-実行モデルが使用されています。Oracle E-Business Suite(EBS)と統合するには、Warehouse Builderユーザーは、データを移動し、変換するマッピングを設計する前に、EBSからメタデータをインポートする必要があります。特に、設計段階では、Warehouse Builderユーザーは、APPSスキーマのメタデータにアクセスする必要があります。その後の実行段階では、Warehouse Builderユーザーは、そのスキーマのデータにアクセスする必要があります。
APPS本番用スキーマへの直接的なアクセスは通常制限されるため、ユーザーをEBSデータベースで定義して、Warehouse Builderユーザーが関連するメタデータやデータにのみアクセスできるようにします。
EBSデータおよびメタデータへのアクセスを許可するには:
EBSをホスティングしているデータベースでユーザーを作成します。このユーザーには少なくともCONNECTとRESOURCEのロールが必要です。
関連するメタデータへのアクセス権を付与するには、スクリプトowb home\owb\cmi\ebs\owbebs.sqlを実行します。
このスクリプトにより、EBS表、ビュー、順序、キーのメタデータが含まれたAPPSスキーマの表へのアクセスが付与されます。この表には、FND_APPLICATION、FND_APPLICATION_VL、FND_TABLES、FND_VIEWS、FND_SEQUENCES、FND_COLUMNS、FND_PRIMARY_KEYS、FND_FOREIGN_KEYS、FND_PRIMARY_KEY_COLUMNS、FND_FOREIGN_KEY_COLUMNSがあります。
また、このスクリプトにより、前述の各オブジェクトのシノニムがユーザー・スキーマに作成されます。
ユーザーがEBSデータベースからデータを抽出できるようにします。
ユーザーは、新規ユーザーを作成することも、前の手順で作成した同じユーザーを使用することもできます。ユーザーには、データの抽出を可能にするオブジェクトごとに、少なくともSELECTアクセス権を付与します。
これで、Warehouse Builderユーザーは、『Oracle Warehouse Builderユーザーズ・ガイド』のインポートの説明に従って、E-Business Suiteのメタデータをインポートできます。
リポジトリ・ブラウザをWarehouse Builderリポジトリに接続することにより、ユーザーはメタデータの表示、Webレポートの実行、メタデータに関する系統および影響分析の実行、ランタイム実行の監査を行うことができます。
Oracle Universal InstallerからWarehouse Builderをインストールするときに、リポジトリ・ブラウザはインストールされ、Oracle Universal Installerの「製品の言語」で選択した言語で利用することができます。
インストールを確認するには、リポジトリ・ブラウザ・リスナーを起動し、リポジトリ・ブラウザを起動します。リポジトリ・ブラウザの使用方法の詳細は、『Oracle Warehouse Builderユーザーズ・ガイド』を参照してください。
言語フォントの追加
エンド・ユーザーがリポジトリ・ブラウザを表示する際、Warehouse Builderを最初にインストールしたときに選択しなかった言語を使用する場合は、Warehouse BuilderのCDから追加の言語フォントをコピーします。フォント・ディレクトリから、次のフォントをowb homeの下のJDKディレクトリにコピーします。
ALBANWTJ.TTF
ALBANWTK.TTF
ALBANWTS.TTF
ALBANWTT.TTF
ALBANYWT.TTF
セッション・タイムアウトの変更
デフォルトでは、リポジトリ・ブラウザ・セッションは180分後、つまりアクティビティのない状態が3時間続くとタイムアウトします。
この設定を変更するには、owb home\owb\j2ee\owbb\WEB-INF\
にあるweb.xml
のsession-configタグを変更します。
このタグは、デフォルトでは次のように表示されます。
<session-config><session-timeout>180</session-timeout></session-config>
Warehouse Builderでは、Name and Address演算子を使用して、データのName and Addressのクレンジングを実行できます。Name and Address演算子は、Name and Addressのソース・データにあるエラーや不整合を識別し、修正します。この演算子は、入力データを、Name and Addressのクレンジング・ソフトウェアのサード・パーティ・ベンダーから提供されたデータ・ライブラリと比較し、不整合を識別します。このデータ・ライブラリは、ベンダーから直接購入してください。
データ・ライブラリをインストールする場合は、ベンダーから提供される、Name and Addressのクレンジング・ソフトウェアのインストール手順を参照してください。Name and Addressのクレンジング・ソフトウェアの認定プロバイダは、Oracle Technology Network Japan(http://otn.oracle.com/products/warehouse/htdocs/OTN_Partners.html
)を参照してください。
サード・パーティのName and Addressデータ・ライブラリと統合するには:
このガイドの手順に従い、Warehouse Builderをインストールします。
OracleMetaLink(http://metalink.oracle.com
)で紹介されている認定ベンダーから、データ・ライブラリを購入します。
認定ベンダーのデータ・ライブラリとName and Addressアダプタを、そのベンダーの指示に従ってインストールし、アクセスします。
Real Application Cluster(RAC)環境にインストールする場合は、複数のノードにName and Addressアダプタをインストールして、RACアーキテクチャの並行処理およびフェイル・オーバー機能を活用することもできます。購入したライセンスで複数ノードへのインストールが許諾されているかどうかは、ベンダーにご確認ください。
データ・ライブラリは、複数のノードにインストールする必要はありません。ただし、1つのノードにすべてのデータ・ライブラリをインストールすると、ファイルへのアクセスに待機時間が発生して、パフォーマンスが低下する可能性があります。Name and Addressクレンジング・ソフトウェアのベンダーが推奨する方法に従ってください。
Name and Address演算子を使用してマッピングを設計し、Name and Addressデータをクレンジングします。Name and Address演算子を使用したマッピングの設計方法は、『Oracle Warehouse Builderユーザーズ・ガイド』を参照してください。
Warehouse Builderプロセス・フローを使用する場合は、Oracle Workflowを使用して配布を行えるようにします。Warehouse BuilderのスケジュールもOracle Workflowに配布できます。詳細は、『Oracle Warehouse Builderユーザーズ・ガイド』のスケジュールに関する項を参照してください。
Oracle Workflowと統合するには:
Oracle Workflowインストール・プログラムを見つけます。
Oracle 11gデータベース上のWarehouse Builder 11gリポジトリでは、インストール・スクリプトはWarehouse Builder 11gソフトウェアとともに提供されており、owb home/owb/wf/installにあります。
Oracle 10gリリース2データベース上のWarehouse Builder 11gリポジトリでは、Oracle Workflow 2.6.4ソフトウェアをダウンロードする必要があります。
Oracle Workflowインストール・プログラムを起動します。
Windowsの場合は、次のコマンドをコマンド・プロンプトで入力します。
C:\> cd owb_home\owb\wf\install
C:\owb_home\owb\wf\install> wfinstall.bat
UNIXの場合は、次のコマンドをUNIXシェルで入力します。
$ cd owb_home/owb/wf/install
$ wfinstall.csh
Workflowコンフィギュレーション・アシスタントを次のとおりに設定します。
Oracle Workflowの設定 | 値 |
---|---|
インストール・オプション | サーバーのみ |
ワークフロー・アカウント | owf_mgr |
ワークフロー・パスワード | アカウントのパスワードを指定します。 |
SYSパスワード | Oracle WorkflowをインストールするデータベースのSYSパスワードを入力します。 |
TNS接続ディスクリプタ | 使用するデータベースに対応するホスト名、ポートおよびサービス名の値をhostname:port:service_nameの書式で入力します。
注意: アシスタントではtnsnames.oraファイルを参照しないため、ネット・サービス名は使用しないでください。 |
LDAPパラメータ | 状況に応じて、LDAPパラメータの指定が必要になる場合があります。詳細は、Oracle Workflowのドキュメントを参照してください。 |
メーラー・パラメータ | 状況に応じて、メーラー・パラメータの指定が必要になる場合があります。詳細は、Oracle Workflowのドキュメントを参照してください。 |
表領域 | オプションで、表領域を変更できます。 |
「送信」をクリックして、Workflowの構成プロセスを開始します。
構成プロセスが完了するまで数分かかることがあります。構成プロセスの進行状況を確認するには、owb_home/owb/wf/install/wf.logでメッセージをチェックします。
プロセスが完了すると、Workflowコンフィギュレーション・アシスタントに完了メッセージが表示されます。
Workflowクライアントをインストールします(オプション)。
Oracle Workflowクライアントのインストールはオプションです。これは、Oracle Workflowクライアントの機能がWarehouse Builderのプロセス・フロー・エディタに置き換えられているためです。ただし、Oracle Workflowに配布済のWarehouse Builderプロセスを表示する場合は、Oracle Workflowクライアントをインストールします。
Warehouse Builderクライアントをインストールしたコンピュータに、Oracle WorkflowクライアントのCDからOracle Workflowクライアントをインストールします。
Workflowプロキシ・ユーザーを作成します。
WorkflowインスタンスがWarehouse Builderリポジトリをホスティングしているデータベースのリモートにある場合は、プロキシ・ユーザーを作成する必要があります。
リポジトリをホスティングしているデータベース内で、SQL Plusを使用してユーザーを作成し、デフォルトとしてOWB_USERロールを付与します。これにより、リモートのOWFインスタンスから、コントロール・センターで提供されるサービスに接続できるようになります。