init.ora
ファイルのOracle Database初期化パラメータは、ゲートウェイ初期化パラメータと異なります。エージェント固有のメカニズムを使用して初期化パラメータ・ファイルにゲートウェイ・パラメータを設定するか、DBMS_HS
パッケージを使用してOracleデータ・ディクショナリにゲートウェイ・パラメータを設定します。ゲートウェイ初期化パラメータ・ファイルは、ゲートウェイの起動時に使用可能である必要があります。
この付録には、ゲートウェイごとに設定可能なゲートウェイ初期化パラメータとその説明のリストが含まれます。また、初期化パラメータ・ファイルの構文についても説明します。この付録の内容は次のとおりです。
初期化パラメータ・ファイルの構文は、次のとおりです。
ファイルは、一連のコマンドで構成されます。
各コマンドは、個別の行で開始する必要があります。
行の終わりは、(バックスラッシュでエスケープされないかぎり)コマンドの終端文字とみなされます。
初期化パラメータ・ファイルに構文エラーが存在する場合、設定はすべて無効になります。
パラメータ値は次のように設定します。
[SET][PRIVATE] parameter=value
変数の意味は次のとおりです。
parameter
は初期化パラメータの名前です。この名前は、任意の文字から始まる文字列であり、文字、数字およびアンダースコアで構成されます。初期化パラメータの名前では、大/小文字が区別されます。
value
は初期化パラメータの値です。この値では、大/小文字が区別されます。初期化パラメータ値は次のいずれかです。
バックスラッシュ、空白または二重引用符(")を含まない文字列
二重引用符で始まり、二重引用符で終わる引用符付き文字列。引用符付き文字列内では、次の文字を使用できます。
バックスラッシュ(\): エスケープ文字です。
\n: 新規行を挿入します。
\t: タブを挿入します。
\": 二重引用符を挿入します。
\\: バックスラッシュを挿入します。
行の終わりにバックスラッシュがあると、文字列は次の行に続きます。他の文字の前にあるバックスラッシュは、無視されます。
たとえば、エージェントのトレースを有効化するには、HS_FDS_TRACE_LEVEL
初期化パラメータを次のように設定します。
HS_FDS_TRACE_LEVEL=ON
SET
およびPRIVATE
は、オプションのキーワードです。どちらも初期化パラメータ名としては使用できません。ほとんどのパラメータは初期化パラメータとしてのみ必要とされるため、通常は、SET
またはPRIVATE
キーワードを使用する必要はありません。SET
またはPRIVATE
のいずれも指定しない場合、パラメータはエージェントの初期化パラメータとしてのみ使用されます。
SET
を指定すると、そのパラメータ値は初期化パラメータとして使用されるだけでなく、エージェント・プロセスの環境変数として設定されます。SET
は、ドライバやOracle以外のシステムで環境変数として必要とされるパラメータ値に使用します。
PRIVATE
を指定すると、その初期化パラメータはエージェントに対してプライベートとなり、Oracle Databaseにアップロードされません。ほとんどのパラメータは、プライベートに設定しません。ただし、初期化パラメータ・ファイルにパスワードなどの機密情報を格納している場合、初期化パラメータとその値はアップロード時に暗号化されないため、機密情報のサーバーへのアップロードを避けたいことがあります。初期化パラメータをプライベートに設定すると、アップロードは実行されず、動的パフォーマンス・ビューにも表示されなくなります。PRIVATE
は、パラメータ値にユーザー名やパスワードなどの機密情報が含まれる場合にのみ、初期化パラメータに使用します。
SET PRIVATE
を指定すると、そのパラメータ値はエージェント・プロセスの環境変数として設定され、かつプライベートになります(Oracle Databaseに転送されず、動的パフォーマンス・ビューやグラフィカル・ユーザー・インタフェースにも表示されません)。
この項では、Oracle Database Gateway for Sybaseで設定できるすべての初期化ファイル・パラメータをリストします。パラメータは次のとおりです。
この項では、Oracle Database Gateway for Informixで設定できるすべての初期化ファイル・パラメータをリストします。パラメータは次のとおりです。
この項では、Oracle Database Gateway for Teradataで設定できるすべての初期化ファイル・パラメータをリストします。パラメータは次のとおりです。
この項では、Oracle Database Gateway for SQL Serverで設定できるすべての初期化ファイル・パラメータをリストします。パラメータは次のとおりです。
この項では、Oracle Database Gateway for ODBCで設定できるすべての初期化ファイル・パラメータをリストします。パラメータは次のとおりです。
この項では、Oracle Database Gateway for DRDAで設定できるすべての初期化ファイル・パラメータをリストします。パラメータは次のとおりです。
後続の各項では、ゲートウェイに設定できるすべての初期化ファイル・パラメータについて説明します。
プロパティ | 説明 |
---|---|
デフォルト値 | なし |
値の範囲 | 該当なし |
SQL文で参照できるリモート・ファンクションを指定します。値は、リモート・ファンクションとその所有者をセミコロンで区切った次の形式のリストです。
owner_name.function_name
たとえば、次のようになります。
owner1.A1;owner2.A2;owner3.A3
リモート・ファンクションに所有者名が指定されていない場合、デフォルトの所有者名がリモート・データベースへの接続に使用されるユーザー名になります(この名前は、異機種間サービス・データベース・リンクの作成時に指定されたものですが、DBリンクで指定されていない場合はユーザー・セッションから取得されます)。
所有者名およびファンクション名のエントリでは、大/小文字が区別されます。
プロパティ | 説明 |
---|---|
デフォルト値 | WORLD |
値の範囲 | 1〜199文字 |
Oracle以外のシステムにおける一意のネットワーク・サブアドレスを指定します。HS_DB_DOMAIN
初期化パラメータは、DB_DOMAIN
初期化パラメータに類似しています(『Oracle Databaseリファレンス』を参照)。HS_DB_DOMAIN
初期化パラメータは、Oracle Names Serverを使用する場合は必須です。HS_DB_NAME
およびHS_DB_DOMAIN
初期化パラメータでは、Oracle以外のシステムのグローバル名を定義します。
注意: コオペラティブ・サーバー環境では、HS_DB_NAME およびHS_DB_DOMAIN 初期化パラメータを組み合せて一意のアドレスを構成する必要があります。 |
プロパティ | 説明 |
---|---|
デフォルト値 | 01010101 |
値の範囲 | 1〜16の16進文字 |
異機種間サービス・エージェントの接続先となるインスタンスを識別する一意の16進数を指定します。このパラメータの値は、グローバル・ネーム・サービスがアクティブ化されたときにトランザクションIDの一部として使用されます。一意でない数値を指定すると、トランザクションで2フェーズ・コミットのリカバリ・アクションが必要な場合に問題が発生する可能性があります。
プロパティ | 説明 |
---|---|
デフォルト値 | HO |
値の範囲 | 1〜8文字 |
Oracle以外のシステムに割り当てるデータ・ストアの一意の英数字名を指定します。この名前により、コオペラティブ・サーバー環境内でOracle以外のシステムが識別されます。HS_DB_NAME
およびHS_DB_DOMAIN
初期化パラメータでは、Oracle以外のシステムのグローバル名を定義します。
プロパティ | 説明 |
---|---|
デフォルト値 | 100 |
値の範囲 | 1 〜4000 |
異機種間サービスで使用される記述キャッシュのエントリの最大数を指定します。この制限は、記述キャッシュの最高水位標として知られています。キャッシュには、異機種間サービスがOracle以外のデータ・ストアに再アクセスせずに済むように、異機種間サービスで再利用するマップされた表の記述が含まれます。
多くのマップされた表にアクセスする場合、パフォーマンスを向上させるために最高水位標を増加します。最高水位標を増加するとパフォーマンスは向上しますが、メモリー使用量も増大します。
プロパティ | 説明 |
---|---|
デフォルト値 | システム固有 |
値の範囲 | 任意の有効な言語名(最大255文字) |
異機種間サービスに、Oracle以外のデータソースのキャラクタ・セット、言語および地域情報を提供します。値には次の書式を使用する必要があります。
language[_territory.character_set]
注意: グローバリゼーション・サポートの初期化パラメータは、エラー・メッセージ、SQLサービスのデータ、および分散外部プロシージャのパラメータに影響します。 |
Oracle Databaseのキャラクタ・セットとOracle以外のデータソースのキャラクタ・セットは、同じであることが理想的です。同じでない場合、異機種間サービスは、Oracle以外のデータソースのキャラクタ・セットをOracle Databaseのキャラクタ・セットに変換し、それを再び元に戻そうとします。この変換により、パフォーマンスが低下する可能性があります。状況によっては、異機種間サービスは、あるキャラクタ・セットから別のキャラクタ・セットに文字を変換できません。
注意: 指定するキャラクタ・セットは、エージェントがインストールされているプラットフォームにおけるオペレーティング・システムのキャラクタ・セットのスーパーセットである必要があります。 |
プロパティ | 説明 |
---|---|
デフォルト値 | 64KB |
値の範囲 | 2GB以下の任意の値 |
転送されるLONG
データのピース・サイズを設定します。ピース・サイズを小さくすると、メモリー要件は減少しますが、すべてのデータをフェッチするためのラウンドトリップ回数は増加します。ピース・サイズを大きくすると、ラウンドトリップ回数は減少しますが、内部的に中間ピースを格納するためのメモリー要件は増大します。つまり、この初期化パラメータは、ラウンドトリップ回数とメモリー要件(およびネットワーク待機時間またはレスポンス時間)の最適なトレードオフ関係に基づいて、最高のパフォーマンスを発揮するようにシステムをチューニングする場合に使用します。
プロパティ | 説明 |
---|---|
デフォルト値 | 50 |
値の範囲 | 1 からOracle DatabaseのOPEN_CURSORS 初期化パラメータの値まで |
Oracle以外のシステムのインスタンスに対する1つの接続でオープンできるカーソルの最大数を定義します。
この値は、Oracle Databaseのオープン・カーソルの数を超えることはできません。そのため、Oracle DatabaseのOPEN_CURSORS
初期化パラメータと同じ値を設定することをお薦めします。
プロパティ | 説明 |
---|---|
デフォルト値 | ON |
値の範囲 | OFF またはON |
Oracle DatabaseとOracle以外のデータ・ストアに接続された異機種間サービス・エージェントとの間におけるデータ転送のパフォーマンスを異機種間サービスにより最適化するかどうかを制御します。
次の値を指定できます。
OFF
を指定すると、エージェントからサーバーにデータを即座に送信するように、フェッチされたデータの再ブロッキングが無効化されます。
ON
を指定すると、再ブロッキングが有効化されます。この場合、Oracle以外のシステムからフェッチされたデータは、エージェントにバッファされ、その量がHS_RPC_FETCH_SIZE
初期化パラメータの値以上になるまでOracle Databaseに送信されません。ただし、フェッチにより次のデータが存在しないことが示されるか、Oracle以外のシステムによりエラーがレポートされると、バッファされたデータは即座に戻されます。
プロパティ | 説明 |
---|---|
デフォルト値 | 50000 |
値の範囲 | 1〜10000000 |
内部データ・バッファリングを調整して、サーバーとエージェント・プロセス間のデータ転送レートを最適化します。
この値を増加させると、一定量のデータを転送するのに必要なネットワーク・ラウンドトリップの回数が減少するだけでなく、通常はデータ帯域幅が増大し、問合せの発行とその問合せに関するすべてのフェッチが完了するまでの間の待機時間が減少します。ただし、フェッチ・サイズを増加させると、問合せの最初のフェッチ結果の待機時間が増大する可能性があります。これは、最初のフェッチ結果は、追加のデータが使用可能になるまで転送されないためです。
プロパティ | 説明 |
---|---|
[+|-]hh:mmのデフォルト値 | NLS_TERRITORY 初期化パラメータから導出 |
[+|-]hh:mmの値の範囲 | 任意の有効な日時書式マスク |
現在のSQLセッションに対応するデフォルトのローカル・タイムゾーンの置換を指定します。書式マスク[+|-]hh:mmは、UTC(協定世界時、旧称グリニッジ標準時)の前後の時間および分を示すために指定します。たとえば、次のようになります。
HS_TIME_ZONE = [+ | -] hh:mm
プロパティ | 説明 |
---|---|
デフォルト値 | COMMIT_CONFIRM |
値の範囲 | COMMIT_CONFIRM 、READ_ONLY 、SINGLE_SITE |
Oracle以外のデータベースがトランザクションによって更新されるときに使用されるトランザクション・モデルのタイプを指定します。
次の値を指定できます。
COMMIT_CONFIRM
は、Oracle以外のデータベースに対する読取り/書込みアクセスを提供します。ゲートウェイを分散更新の一部にすることができます。コミット確認モデルを使用するには、次の項目をOracle以外のデータベースに作成する必要があります。
トランザクション・ログ表。デフォルトの表名はHS_TRANSACTION_LOG
です。HS_FDS_TRANSACTION_LOG
パラメータを使用して別の名前を設定できます。トランザクション・ログ表には、パブリックに設定されたSELECT
、DELETE
およびINSERT
権限を付与する必要があります。
リカバリ・アカウント。アカウント名は、HS_FDS_RECOVERY_ACCOUNT
パラメータで割り当てます。
リカバリ・アカウント・パスワード。パスワードは、HS_FDS_RECOVERY_PWD
パラメータで割り当てます。
COMMIT_CONFIRM
は、Oracle Database Gateway for ODBCには適用されません。Oracle Database Gateway for ODBCのデフォルト値は、SINGLE_SITE
です。
READ_ONLY
は、Oracle以外のデータベースに対する読取りアクセスを提供します。
SINGLE_SITE
は、Oracle以外のデータベースに対する読取り/書込みアクセスを提供します。ただし、ゲートウェイは分散更新に参加できません。
プロパティ | 説明 |
---|---|
デフォルト値 | なし |
値の範囲 | 有効なパラメータ・ファイル名 |
IFILE
初期化パラメータを使用して、現在の初期化ファイル内に別の初期化ファイルを埋め込みます。値は絶対パスである必要があり、環境変数を含めることはできません。3レベルのネスト制限は適用されません。
関連項目: 『Oracle Databaseリファレンス』 |
プロパティ | 説明 |
---|---|
デフォルト値 | なし |
値の範囲 | 該当なし |
HS_FDS_CONNECT_INFO
では、Oracle以外のシステムに対する接続を記述します。
デフォルトの初期化パラメータ・ファイルには、このパラメータのエントリがすでに含まれています。ゲートウェイのHS_FDS_CONNECT_INFO
の構文は、次のとおりです。
Oracle Database Gateway for Sybaseの場合:
HS_FDS_CONNECT_INFO=host_name:port_number/database_name
ここで、host_name
はSybaseデータベースをホストするマシンのホスト名またはIPアドレス、port_number
はSybaseデータベース・サーバーのポート番号、database_name
はSybaseデータベースの名前です。
Oracle Database Gateway for Informixの場合:
HS_FDS_CONNECT_INFO=host_name:port_number/server_name/database_name
ここで、host_name
はInformixデータベースをホストするマシンのホスト名またはIPアドレス、port_number
はInformixデータベース・サーバーのポート番号、server_name
はInformixデータ用のサーバー・マシンの名前、database_name
はInformixデータベースの名前です。
Oracle Database Gateway for Teradataの場合:
HS_FDS_CONNECT_INFO=host_alias:port_number[/database_name]
ここで、host_alias
はTeradataデータベースをホストするマシンのホスト・エイリアス名またはIPアドレス、port_number
はTeradataデータベース・サーバーのポート番号、database_name
はTeradataデータベースの名前です。database_name
変数はオプションです。
Oracle Database Gateway for SQL Serverの場合:
HS_FDS_CONNECT_INFO= host_name/[instance_name][/database_name]
ここで、host_name
はSQL Serverデータベースをホストするマシンのホスト名またはIPアドレス、instance_name
はマシンで稼働するSQL Serverのインスタンス、database_name
はSQL Serverデータベースの名前です。instance_name
とdatabase_name
は両方ともオプションです。instance_name
を省略してdatabase_name
を指定する場合、スラッシュ(/
)が必要です。つまり、次のようになります。
HS_FDS_CONNECT_INFO= host_name//database_name
Oracle Database Gateway for ODBCの場合:
HS_FDS_CONNECT_INFO=dsn_value
ここで、dsn_valueは、WindowsのODBCデータソース アドミニストレータで定義したシステムDSNの名前です。
プロパティ | 説明 |
---|---|
デフォルト値 | なし |
値の範囲 | 該当なし |
SQL文に所有者が指定されない場合に、Oracle以外のデータベース表で使用される表の所有者の名前です。
注意: このパラメータが指定されず、SQL文にも明示的に所有者が指定されない場合、Oracleユーザーのユーザー名、またはデータベース・リンクの作成時に指定されたユーザー名が使用されます。 |
プロパティ | 説明 |
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デフォルト値 | FALSE |
値の範囲 | TRUE 、FALSE |
ファンクションからの戻り値を有効化します。デフォルトでは、すべてのストアド・プロシージャおよびファンクションで、ユーザーに戻り値は戻されません。
注意: この初期化パラメータを設定する場合、戻り値を処理できるように、すべての既存のストアド・プロシージャに対応するプロシージャ実行文の構文を変更する必要があります。 |
プロパティ | 説明 |
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デフォルト値 | RECOVER |
値の範囲 | 任意の有効なユーザーID |
コミット確認トランザクション・モデルで使用されるリカバリ・アカウントの名前を指定します。ユーザー名とパスワードを備えたアカウントをOracle以外のシステムで設定する必要があります。コミット確認モデルの詳細は、HS_TRANSACTION_MODEL
パラメータを参照してください。
リカバリ・アカウントの名前では、大/小文字が区別されます。
プロパティ | 説明 |
---|---|
デフォルト値 | RECOVER |
値の範囲 | 任意の有効なパスワード |
Oracle以外のシステムで設定されたコミット確認トランザクション・モデルで使用されるリカバリ・アカウントのパスワードを指定します。コミット確認モデルの詳細は、HS_TRANSACTION_MODEL
パラメータを参照してください。
リカバリ・アカウントのパスワード名では、大/小文字が区別されます。
プロパティ | 説明 |
---|---|
デフォルト値 | FALSE |
値の範囲 | TRUE 、FALSE |
ストアド・プロシージャから戻される結果セットを使用可能にします。デフォルトでは、すべてのストアド・プロシージャでユーザーに結果セットは戻されません。
注意: この初期化パラメータを設定する場合、次のことを実行する必要があります。
|
プロパティ | 説明 |
---|---|
デフォルト値 | OFF |
値の範囲 | OFF 、ON 、DEBUG |
ゲートウェイ接続のエラー・トレースを有効化するか無効化するかを指定します。
有効な値は次のとおりです。
OFFを指定すると、エラー・メッセージのトレースが無効化されます。
ONを指定すると、問題の発生時に生成されるエラー・メッセージのトレースが有効化されます。デフォルトでは、結果はゲートウェイのインストール先のLOGディレクトリにあるゲートウェイ・ログ・ファイルに書き込まれます。
DEBUGを指定すると、デバッグに使用できる詳細なエラー・メッセージのトレースが有効化されます。
プロパティ | 説明 |
---|---|
デフォルト値 | HS_TRANSACTION_LOG |
値の範囲 | 任意の有効な表名 |
Oracle以外のシステムでトランザクション・ロギング用に作成される表の名前を指定します。トランザクション・モデルの詳細は、HS_TRANSACTION_MODEL
パラメータを参照してください。
プロパティ | 説明 |
---|---|
デフォルト値 | FALSE |
値の範囲 | TRUE 、FALSE |
Oracle Database Gateway for SQL ServerでSINGLE FLOAT PRECISION
フィールドをDOUBLE FLOAT PRECISION
フィールドとして処理できるようにします。
プロパティ | 説明 |
---|---|
デフォルト値 | 100 |
値の範囲 | 1 〜1000 の任意の整数 |
構文 | HS_FDS_FETCH_ROWS= num |
HS_FDS_FETCH_ROWS
では、フェッチ配列サイズを指定します。これは、Oracle以外のデータベースからフェッチされ、Oracle Databaseに一度に戻される行数です。このパラメータは、HS_RPC_FETCH_SIZE
およびHS_RPC_FETCH_REBLOCKING
パラメータの影響を受けます。
プロパティ | 説明 |
---|---|
デフォルト値 | TRUE |
値の範囲 | {TRUE |FALSE } |
構文 | DRDA_CACHE_TABLE_DESC= {TRUE|FALSE} |
DRDA_CACHE_TABLE_DESC
では、トランザクションごとに1回、表の記述をキャッシュするようゲートウェイに指示します。これにより、Oracle Databaseによってリクエストされる表検索の回数が減少し、SQL文の実行が高速化されます。リモート表の構造を変更する場合や、同じトランザクション内でリモート表の構造を調査する場合は、このオプションを無効化できます。
プロパティ | 説明 |
---|---|
デフォルト値 | なし |
値の範囲 | 『Oracle Database Gateway for DRDAユーザーズ・ガイド』の第4章「アプリケーションの開発」を参照 |
構文 | DRDA_CAPABILITY={ FUNCTION/{ON|OFF} },... |
DRDA_CAPABILITY
では、ネイティブに処理するOracle Databaseのマップされたファンクションを指定します。つまり、これらのファンクションについては特別な前処理や後処理は実行されません。これらのファンクションは、変更なしでDRDAサーバーに受け渡されます。
プロパティ | 説明 |
---|---|
デフォルト値 | codepage.map |
値の範囲 | 任意の有効なファイル・パス |
構文 | DRDA_CODEPAGE_MAP= codepage.map |
DRDA_CODEPAGE_MAP
では、コードページ・マップの場所を指定します。ファイル名のみを指定するか(ファイルは$ORACLE_HOME/dg4drda/admin
ディレクトリ内で検索されます)、ファイルのフルパス名を指定することができます。
プロパティ | 説明 |
---|---|
デフォルト値 | 32767 |
値の範囲 | 512〜32767 |
構文 | DRDA_COMM_BUFLEN= num |
DRDA_COMM_BUFLEN
では、通信バッファの長さを指定します。これは、TCP/IPバッファのサイズをバイト単位で示した数値です。
プロパティ | 説明 |
---|---|
デフォルト値 | DRDACON1:446 |
値の範囲 | 長さが1〜255文字の任意の英数字文字列 |
構文 | DRDA_CONNECT_PARM={ hostname|ip_address }{ :port } |
DRDA_CONNECT_PARM
では、DRDAサーバーのTCP/IPホスト名またはIPアドレスを指定します。オプションとして、DRDAサーバーがリスニングするサービス・ポート番号を指定します。
DRDA標準では、DRDAサービスにポート446を使用するよう指定されています。ただし、複数のDRDAサーバーが同じシステム上で稼働する場合、各サーバーは異なるポートでサービスを提供する必要があります。そのため、各DRDAサーバーで使用されるポート番号を、個々のDRDAサーバーの構成から抽出する必要があります。通常、OS/390およびDB2/400のDB2ではDRDAの標準ポート番号である446を使用しますが、DB2/UDBではポート番号として50000を使用します。DRDAサーバーのポート番号を特定および変更する方法の詳細は、IBM DB2の管理者ガイドとインストレーション・ガイドを参照してください。追加情報は、DB2のデータベース管理者またはシステム管理者に問い合せてください。
プロパティ | 説明 |
---|---|
デフォルト値 | なし |
値の範囲 | サポートされる任意のDRDAサーバーのCCSID |
構文 | DRDA_DEFAULT_CCSID= ccsid |
DRDA_DEFAULT_CCSID
では、DRDAサーバー・データベースにより文字列のCCSIDが65535であると示される場合のデフォルトのCCSID、またはキャラクタ・セット変換に対応するキャラクタ・セット・コードページを指定します。DRDAサーバーでは、"FOR BIT DATA"
として指定された列に対してCCSID 65535を使用します。ほとんどの場合、このパラメータは指定せずに、CCSID 65535をOracle RAWデータ型として処理できます。
このパラメータは、作成されるすべての表のデフォルトとしてCCSID 65535を使用するデータベース(特にDB2/400)をサポートするためのものです。CCSID 65535を別のCCSIDとして処理できると、各サイトですべての表を変更する手間を省くことができます。
警告: DRDA_DEFAULT_CCSIDに任意の値を指定すると、すべてのFOR BIT DATA列はキャラクタ・セット変換が必要なテキスト列として処理されます。そのため、これらの列にバイナリ・データが含まれると、変換エラー(ORA-28527)が発生する可能性があります。 |
プロパティ | 説明 |
---|---|
デフォルト値 | TRUE |
値の範囲 | {TRUE |FALSE } |
構文 | DRDA_DESCRIBE_TABLE={ TRUE|FALSE } |
DRDA_DESCRIBE_TABLE
では、DRDA操作のTable Describe
を使用して表の記述を戻すようにゲートウェイに指示します。これにより、最適化が行われ、表定義の検索に使用される時間およびリソースの量が節約されます。
プロパティ | 説明 |
---|---|
デフォルト値 | TRUE |
値の範囲 | {TRUE |FALSE } |
構文 | DRDA_DISABLE_CALL={ TRUE|FALSE } |
DRDA_DISABLE_CALL
では、ストアド・プロシージャの使用と、ターゲット・データベースでのパッケージのバインド方法を制御します。このパラメータは、サポートされるターゲットDRDAサーバーに対してのみFALSEに設定し、それ以外の場合はTRUEに設定する必要があります。
プロパティ | 説明 |
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デフォルト値 | SESSION |
値の範囲 | {SESSION |COMMIT } |
構文 | DRDA_FLUSH_CACHE={ SESSION|COMMIT } |
DRDA_FLUSH_CACHE
では、カーソル・キャッシュをフラッシュするタイミングを指定します。DRDA_FLUSH_CACHE
=COMMIT
の場合、カーソル・キャッシュはトランザクションがコミットされるたびにフラッシュされます。DRDA_FLUSH_CACHE
=SESSION
の場合、キャッシュはセッションが終了するまでフラッシュされません。
プロパティ | 説明 |
---|---|
デフォルト値 | 4 |
値の範囲 | 1〜4 |
構文 | DRDA_GRAPHIC_CHAR_SIZE =num |
DRDA_GRAPHIC_CHAR_SIZE
では、GRAPHIC
データ型に使用される文字変換サイズを定義します。これは、列が記述されるときのGRAPHIC
データ型の最大サイズに影響するチューニング・パラメータです。
プロパティ | 説明 |
---|---|
デフォルト値 | 0 |
値の範囲 | 0〜127 |
構文 | DRDA_GRAPHIC_PAD_SIZE=num |
DRDA_GRAPHIC_PAD_SIZE
では、DRDAサーバーによる記述に従ってGRAPHIC列の一定サイズの埋込みを行います。これは、DRDAデータベースとOracle Databaseのキャラクタ・セットによっては必要になることがあります。Oracle DatabaseがEBCDIC
に基づいており、DRDAデータベースがASCIIに基づいている場合、通常、必要な埋込みサイズは2です。
プロパティ | 説明 |
---|---|
デフォルト値 | FALSE |
値の範囲 | {TRUE |FALSE } |
構文 | DRDA_GRAPHIC_LIT_CHECK={ TRUE|FALSE } |
DRDA_GRAPHIC_LIT_CHECK
では、DRDAサーバー・データベースのGRAPHIC列への挿入用に文字列リテラルをダブルバイト形式に変換する必要があるかどうかを決定するため、INSERT
SQL文内の文字列リテラルを評価するようゲートウェイに指示します。この評価は、表の列の属性をSQL文で問い合せ、文字列リテラルがGRAPHICデータ型を含む列に適用されるかどうかを判別することで行われます。表の列がGRAPHICであり、このパラメータがTRUE
の場合、ゲートウェイはダブルバイト形式に変換されたリテラルでSQL文をリライトします。文字列内の既存のダブルバイト文字は維持され、すべてのシングルバイト文字はダブルバイト文字に変換されます。
プロパティ | 説明 |
---|---|
デフォルト値 | FALSE |
値の範囲 | {TRUE |FALSE } |
構文 | DRDA_GRAPHIC_TO_MBCS={ TRUE|FALSE } |
DRDA_GRAPHIC_TO_MBCS
では、DRDAサーバーからフェッチされたGRAPHICデータをOracleのマルチバイト・データに変換するようゲートウェイに指示します(可能であればダブルバイト文字をシングルバイト文字に変換します)。
プロパティ | 説明 |
---|---|
デフォルト値 | CHG (DB2/400の場合)、CS(DB2/OS390およびDB2/UDBの場合) |
値の範囲 | {CHG |CS |RR|ALL|NC } |
構文 | DRDA_ISOLATION_LEVEL={ CHG|CS|RR|ALL|NC } |
DRDA_ISOLATION_LEVEL
では、作成時にパッケージに対して定義される分離レベルを指定します。リモートDRDAデータベースに送信されるすべてのSQL文は、この分離レベルで実行されます。分離レベルは、アプリケーションのパフォーマンスに大きく影響します。デフォルト以外の分離レベルを指定する場合は、慎重に行ってください。分離レベルの詳細は、IBM社のデータベース・マニュアルを参照してください。
次の表に、分離レベルとその説明を示します。このレベルは、制御の少ない順に並んでいます(CHG
はカーソル固定の信頼性が最も低く、RR
は最も高くなっています)。固定度が高くなるほど、サーバー上のリソースをより多く使用し、長期間にわたりそれらのリソースをロックする可能性があることに注意してください。
DRDA_LOCAL_NODE_NAME
では、DRDAサーバーで認識されるゲートウェイの名前を指定します。この名前は、ローカル・ノードを識別するためにDRDAサーバーにより内部的に使用されます。
プロパティ | 説明 |
---|---|
デフォルト値 | FALSE |
値の範囲 | {TRUE |FALSE } |
構文 | DRDA_MBCS_TO_GRAPHIC={ TRUE|FALSE } |
DRDA_MBCS_TO_GRAPHIC
では、(OracleからDRDAデータベースに送信された)マルチバイト・データを完全なダブルバイト文字に変換するようゲートウェイに指示します。このパラメータの主な目的は、データを適切に書式設定してDRDAサーバーで取得できるように、バインド変数と組み合せて使用することです。このパラメータは、バインド変数を使用するINSERT
SQL文にのみ適用されます。このパラメータとDRDA_GRAPHIC_LIT_CHECK
パラメータを組み合せて使用すると、GRAPHIC列に挿入されるデータがターゲットのDRDAサーバーで正しく処理されることが保証されます。
プロパティ | 説明 |
---|---|
デフォルト値 | TRUE |
値の範囲 | {TRUE |FALSE } |
構文 | DRDA_OPTIMIZE_QUERY={ TRUE|FALSE } |
DRDA_OPTIMIZE_QUERY
では、分散問合せオプティマイザ(DQO)機能を有効化または無効化します。DQO機能は、大量のデータにアクセスする問合せを最適化する場合に便利ですが、小規模な問合せにはオーバーヘッドが発生する可能性があります。
関連項目: 詳細は、『Oracle Database Gateway for DRDAユーザーズ・ガイド』を参照してください。 |
このパラメータは、DRDAサーバーがDB2/OS390の場合にのみ有効です。DRDAサーバーがDB2/400またはDB2/UDBの場合、値をFALSE
に設定する必要があります。
プロパティ | 説明 |
---|---|
デフォルト値 | ORACLE |
値の範囲 | 長さが1〜18文字の英数字文字列 |
構文 | DRDA_PACKAGE_COLLID= collection_id |
DRDA_PACKAGE_COLLID
では、パッケージのコレクションIDを指定します。DB2/400の場合、コレクションIDは、実際にはAS/400ライブラリの名前です。
プロパティ | 説明 |
---|---|
デフォルト値 | なし(付属のサンプルを使用) |
値の範囲 | 16桁の16進数 |
構文 | DRDA_PACKAGE_CONSTOKEN= hexnum |
DRDA_PACKAGE_CONSTOKEN
では、パッケージ整合性トークンを指定します。これは、8バイトのトークンを16桁の16進数で表現したものです。整合性トークンは変更しないことをお薦めします。実行時に使用される整合性トークンは、パッケージのバインド時に使用される整合性トークンと一致している必要があります。値は、使用されるDRDAサーバーに応じて変化します。
プロパティ | 説明 |
---|---|
デフォルト値 | G2DRSQL |
値の範囲 | 長さが1〜18文字の英数字文字列 |
構文 | DRDA_PACKAGE_NAME= name |
DRDA_PACKAGE_NAME
では、パッケージ名を指定します。パッケージは、SQLリソースとしてこの名前でDRDAサーバーに格納されます。パッケージ名の長さ制限の詳細は、DRDAサーバーのドキュメントを参照してください。多くの一般的な実装では、長さが8文字までに制限されます。
プロパティ | 説明 |
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デフォルト値 | なし |
値の範囲 | 任意の有効なユーザーID |
構文 | DRDA_PACKAGE_OWNER= userid |
DRDA_PACKAGE_OWNER
では、パッケージを所有するデータベース・ユーザーIDを指定します。これにより、パッケージの作成時に、所有者を接続ユーザーID以外のユーザーに設定できます。パッケージ所有者は、ORACLE2PC
表の所有者と同じユーザーにする必要があります。
プロパティ | 説明 |
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デフォルト値 | 100 |
値の範囲 | 1〜65535の任意の整数 |
構文 | DRDA_PACKAGE_SECTIONS= num |
DRDA_PACKAGE_SECTIONS
では、パッケージのバインド時にリモート・データベースで宣言されるカーソルの数を指定します。これは、任意の時点において許可されるオープン・カーソルの最大数です。このパラメータは、アプリケーションで100を超える同時オープン・カーソルが必要な場合にのみ変更してください。
プロパティ | 説明 |
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デフォルト値 | FALSE |
値の範囲 | {TRUE|FALSE} |
構文 | DRDA_READ_ONLY={ TRUE|FALSE } |
DRDA_READ_ONLY
では、ゲートウェイを読取り専用トランザクション・モードで実行するかどうかを指定します。このモードでは、データを変更するSQL文は許可されません。
プロパティ | 説明 |
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デフォルト値 | なし |
値の範囲 | 任意の有効なパスワード |
構文 | DRDA_RECOVERY_PASSWORD= passwd |
DRDA_RECOVERY_PASSWORD
は、DRDA_RECOVERY_USERID
とともに使用します。リカバリ・ユーザーは、分散トランザクションがインダウト状態になった場合にIBMデータベースに接続します。
関連項目: 詳細は、『Oracle Database Gateway for DRDAユーザーズ・ガイド』を参照してください。 |
プロパティ | 説明 |
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デフォルト値 | ORARECOV |
値の範囲 | 任意の有効なユーザーID |
構文 | DRDA_RECOVERY_USERID= userid |
DRDA_RECOVERY_USERID
では、分散トランザクションがインダウト状態になった場合にゲートウェイによって使用されるユーザーIDを指定します。このユーザーIDは、パッケージに対する実行権限を持っている必要があります。また、IBMデータベースで定義されている必要があります。
分散トランザクションがインダウト状態になると、Oracle Databaseは、DRDA_RECOVERY_USERID
を使用してIBMデータベースに接続し、トランザクションのステータスを確認します。このパラメータが存在しない場合、ゲートウェイはORARECOV
のユーザーIDへの接続を試みます。
プロパティ | 説明 |
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デフォルト値 | DB2V2R3 |
値の範囲 | 長さが1〜18文字の英数字文字列 |
構文 | DRDA_REMOTE_DB_NAME= name |
DRDA_REMOTE_DB_NAME
では、DRDAサーバーのロケーション名を指定します。これは、DRDA用のサーバーに割り当てられた識別名です。SQL SELECT
文を使用してこの名前を確認する方法は、第13章「DRDAサーバーの構成」の各サーバーに固有のインストールに関する項を参照してください。
プロパティ | 説明 |
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デフォルト値 | TG4DRDA_DB2MVS |
値の範囲 | 有効な値は後述のリストを参照 |
構文 | FDS_CLASS= TG4DRDA_DB2MVS |
FDS_CLASS
では、Oracle Databaseとゲートウェイによって使用される機能分類を指定します。これらの値は、ゲートウェイ機能の変更に応じて、リリースごとに変化する可能性があります。
FDS_CLASSの有効なデフォルト値は、次のとおりです。
DB2/OS390データベースの場合: TG4DRDA_DB2MVS
DB2/400データベースの場合: TG4DRDA_DB2400
DB2/UDBデータベースの場合: TG4DR
DA_DB2UDB
プロパティ | 説明 |
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デフォルト値 | なし |
値の範囲 | 任意の有効なキャラクタ・セット指定 |
構文 | HS_NLS_NCHAR= character_set |
HS_NLS_NCHAR
では、GRAPHICデータへのアクセス時にゲートウェイがDRDAサーバーとの通信に使用するキャラクタ・セットを指定します。このパラメータは、HS_LANGUAGE
パラメータのキャラクタ・セット構成部分と同じ値に設定します。詳細は、付録E「DRDAのグローバリゼーション・サポート」および『Oracle Database Heterogeneous Connectivity管理者ガイド』を参照してください。
プロパティ | 説明 |
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デフォルト値 | $ORACLE_HOME/dg4drda/log/gateway sid_pid.log |
値の範囲 | 任意の有効なファイル・パス |
構文 | LOG_DESTINATION= logpath |
LOG_DESTINATION
では、ゲートウェイのロギングおよびトレース用の宛先を指定します。このパラメータでは、ファイルを指定する必要があります。ファイルがすでに存在する場合、そのファイルは上書きされます。
ログ・パスのオープンに失敗すると、次にデフォルトの場所がオープンされます。
通常、LOG_DESTINATION
ではディレクトリを指定する必要があります。ファイルが指定され、複数のユーザーがゲートウェイの同じインスタンスを同時に使用する場合、同じログに書込みが行われます。このログの整合性は保証されません。このパラメータを指定しない場合、デフォルトの場所であるとみなされます。
プロパティ | 説明 |
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デフォルト値 | 4712-12-31 |
値の範囲 | 4712-12-31より前の任意の有効な日付 |
構文 | ORA_MAX_DATE= yyyy-mm-dd |
ORA_MAX_DATE
では、ゲートウェイの最大日付値を指定します。フェッチされた日付値が4712-12-31を超える場合、ゲートウェイでは、ORA_MAX_DATE
パラメータにより定義された値で日付値が置換されます。BC 4712年1月1日からAD 4712年12月31日までの任意の日付が有効です。
プロパティ | 説明 |
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デフォルト値 | ORACLE_HOME \nls\data |
値の範囲 | 任意の有効なグローバリゼーション・サポートのディレクトリ・パス |
構文 | SET ORA_NLS11= nlspath |
ORA_NLS11
では、ゲートウェイがキャラクタ・セットとその他の言語データをロードするためのディレクトリを指定します。通常、このパラメータを設定する必要はありません。ただし、一部の構成では設定する必要があります。
プロパティ | 説明 |
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デフォルト値 | なし |
値の範囲 | 任意の有効なファイル・パス |
構文 | ORACLE_DRDA_TCTL= tracecontrolpath |
ORACLE_DRDA_TCTL
では、DRDAの内部トレース制御ファイルのパスを指定します。このファイルには、モジュール・トレース・コマンドが含まれます。サンプル・ファイルは、ORACLE_HOME
\dg4drda\admin\debug.tctl
に格納されています。このパラメータは、診断目的で使用します。
プロパティ | 説明 |
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デフォルト値 | LOG_DESTINATION に指定された値 |
値の範囲 | 任意の有効なファイル・パス |
構文 | ORACLE_DRDA_TRACE= logpath |
ORACLE_DRDA_TRACE
では、DRDAの内部トレース用の異なるログ・パスを指定します。このトレースは、LOG_DESTINATION
パラメータで指定される他のゲートウェイ・トレースとは別のものです。デフォルトでは、このパラメータにより、ゲートウェイ・トレースにDRDAの内部トレースが追加されます。このパラメータは、診断目的で使用します。
プロパティ | 説明 |
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デフォルト値 | 0 |
値の範囲 | 0〜255 |
構文 | TRACE_LEVEL= number |
TRACE_LEVEL
では、コード・トレース・レベルを指定します。この値により、実行時にゲートウェイ・ログ・ファイルに記録される詳細レベルが決定されます。このパラメータは、主に診断目的で使用します。
プロパティ | 説明 |
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デフォルト値 | HS_LANGUAGE 初期化パラメータにより決定される値 |
値の範囲 | 任意の有効な日付書式マスク(最大255文字) |
ターゲット・システムで使用される日付用の日付書式を定義します。この初期化パラメータの機能は、Oracle DatabaseのNLS_DATE_FORMAT
初期化パラメータと同じです。値には、『Oracle Database SQL言語リファレンス』にリストされている任意の有効な日付書式マスクを指定できますが、その値はターゲット・システムの日付書式と一致している必要があります。たとえば、ターゲット・システムで2001年2月14日という日付を2001/02/14
として格納している場合、このパラメータをyyyy/mm/dd
と設定します。文字は小文字を使用する必要があります。
プロパティ | 説明 |
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デフォルト値 | HS_LANGUAGE 初期化パラメータにより決定される値 |
値の範囲 | 任意の有効なNLS_LANGUAGE の値(最大255文字) |
Oracle以外のシステムから取得される文字日付値用の言語を指定します。日付書式は、常に言語に依存するわけではありません。たとえば、書式がdd/mm/yyyy
である場合、文字日付の3つの構成要素は、すべて数値です。ただし、書式がdd-mon-yyyy
である場合、月の部分は3文字に短縮された名前です。略語は言語に依存します。たとえば、Aprilの略語はaprですが、フランス語ではavr(Avril)です。
異機種間サービスでは、Oracle以外のシステムからフェッチされた文字日付値は、この書式であるとみなされます。また、異機種間サービスでは、文字日付のバインド値がこの書式でOracle以外のシステムに送信されます。