この章では、Microsoft Windows(32-bit)へのOracle Database Gatewayのインストール方法と、ソフトウェアをインストールする前に考慮する必要がある事項について説明します。この章の内容は次のとおりです。
ゲートウェイは、次のいずれかの構成でインストールできます。
既存のOracle Databaseと同じコンピュータの異なるOracleホームにインストール。
Oracle Databaseの存在しないシステムにインストール。
Oracle Databaseと同じコンピュータの同じOracleホーム・ディレクトリにインストール。ただし、この場合、Oracle Databaseとゲートウェイは同じリリース・レベルであることが必要です。
次のように、ゲートウェイのインストールでは異なるインストール方法を選択できます。
ゲートウェイをインストールする際に対話型の方法を使用する場合、Oracle Universal Installerにより表示される一連の画面を使用して、ゲートウェイ・ソフトウェアのインストールに必要な情報をすべて指定できます。
レスポンス・ファイルを作成してOracle Universal Installerの起動時にそのファイルを指定することで、ゲートウェイのインストール作業の一部または全部を自動化できます。
これらのモードの詳細と、レスポンス・ファイルを使用してインストールを完了する方法は、付録A「非対話型インストールでのレスポンス・ファイルの使用方法」を参照してください。
この項には、この製品のインストール前に考慮する必要のある情報が含まれます。この項の内容は次のとおりです。
製品のインストール前に、製品に関するリリース・ノートを参照してください。リリース・ノートは、Oracle Database 11gリリース1(11.1)のインストール・メディアに含まれます。最新版のリリース・ノートは、次の場所にあるOracle Technology Network(OTN)のWebサイトから入手できます。
http://www.oracle.com/technology/documentation/index.html
このインストレーション・ガイドに含まれるプラットフォーム固有のハードウェアおよびソフトウェアの要件は、このガイドが公開された時点での最新情報に基づきます。ただし、プラットフォームおよびオペレーティング・システム・ソフトウェアの新しいバージョンがこのガイドの公開後に動作保証されている可能性があるため、OracleMetaLink Webサイトにある動作保証マトリックスで、認定されたハードウェア・プラットフォームおよびオペレーティング・システムのバージョンに関する最新版のリストを確認してください。OracleMetaLink Webサイトは、次の場所にあります。
現在Oracleサポート・サービスと契約していない場合は、次のWebサイトで同じ情報にアクセスできます。
http://www.oracle.com/technology/support/metalink/content.html
この製品では、複数のOracleホームがサポートされます。つまり、このソフトウェアの今回のリリースまたは以前のリリースを、同じシステムの異なるOracleホーム・ディレクトリに複数回インストールできます。
この製品は、新規のOracleホーム・ディレクトリにインストールする必要があります。あるリリースのゲートウェイの製品を別のリリースのOracleホーム・ディレクトリにインストールすることはできません。たとえば、リリース10.1のソフトウェアを既存のOracle9iのOracleホーム・ディレクトリにインストールすることはできません。以前のOracleリリースのソフトウェアを含むOracleホーム・ディレクトリに今回のリリースをインストールしようとすると、インストールに失敗します。
今回のリリースを同じシステムに複数回インストールできるのは、各インストール内容が別々のOracleホーム・ディレクトリにインストールされる場合です。
ゲートウェイにアクセスしてインストールするには、次の方法を使用します。
OTNからインストール・ファイルをダウンロードして、それらのファイルをハード・ディスクに抽出できます。
インストール・ファイルをダウンロードするには、次の手順を実行します。
任意のブラウザを使用して次の場所にあるOTNのソフトウェア・ダウンロード・ページにアクセスします。
http://www.oracle.com/technology/software/index.html
インストールを希望する製品の各ダウンロード・ページに移動します。
各ダウンロード・ページで、必要な各ファイルのファイル・サイズを合計して、必要なディスク領域を確認します。ファイル・サイズは、ファイル名の横にリストされています。
ファイルを保存して展開するのに十分な空き領域のあるファイル・システムを選択します。一般的に、使用可能なディスク領域の容量として、各圧縮ファイルのサイズの2倍以上が必要です。
選択したファイル・システムに、インストールする各製品のインストール・ディレクトリを格納するための親ディレクトリ(たとえば、Dg_1など)を作成します。
作成したディレクトリにすべてのインストール・ファイルをダウンロードします。
ダウンロードしたファイルがOTN上の対応するファイルと同じサイズであることを確認します。
作成した各ディレクトリにファイルを抽出します。
必要なインストール・ファイルを抽出したら、「Oracle Universal Installerの実行」に移動してください。
ゲートウェイをインストールする前に、ハード・ディスクにソフトウェアをコピーできます。これにより、インストール・プロセスの実行が高速化します。インストール・メディアの内容をハード・ディスクにコピーする前に、インストール・メディアをマウントする必要があります。
ハード・ディスクにインストール・メディアの内容をコピーするには、次の手順を実行します。
ハード・ディスクにディレクトリを作成します。たとえば、次のようになります。
d:\install\Disk1
作成したディレクトリにインストール・メディアの内容をコピーします。
必要なすべてのインストール・ファイルをコピーしたら、「Oracle Universal Installerの実行」に移動してください。
通常は、Oracle Universal Installerにより提供されるグラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI)を使用してゲートウェイをインストールします。ただし、GUIを使用せずに、Oracle Universal Installerを使用して非対話型インストールを実行することも可能です。
次のようにインストーラを起動して、ソフトウェアをインストールします。
ディスクからソフトウェアをインストールする場合、そのディスクをマウントします(まだマウントしていない場合)。
ハード・ディスクからインストールする場合、ダウンロードまたはコピーしたインストール・ファイル用に作成したディレクトリに存在するsetup.exeをダブルクリックします。
インストール・メディアからインストールする場合、自動実行画面が自動的に表示されます。自動実行画面が表示されない場合、次の手順を実行します。
「スタート」メニューで、「ファイル名を指定して実行」を選択します。
次のように入力します。
DRIVE_LETTER:\autorun\autorun.exe
自動実行画面で、「製品のインストール/削除」を選択します。
次のガイドラインに従ってインストールを完了します。
インストーラ・ウィンドウに表示される指示に従います。追加情報が必要な場合は、「ヘルプ」をクリックします。
ソフトウェアのインストール中またはリンク中にエラーが発生した場合、付録B「Oracle Database Gatewayのトラブルシューティング」でトラブルシューティング情報を参照してください。
構成が完了したら、「終了」→「はい」をクリックしてインストーラを終了します。