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Oracle Database Gateway for APPCインストレーションおよび構成ガイド
11gリリース1(11.1) for Microsoft Windows
E05712-01
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6 WindowsでのSNA通信パッケージの構成

Oracle Database Gateway for APPCはSNA Advanced Program to Program Communication(APPC/LU6.2)プロトコルを使用してOLTPと通信します。

Microsoft Windowsでは、APPCは次のいずれかのツールを使用することでサポートされます。

この章では、Microsoft Host Integration ServerとIBM Communications Serverのいずれかを使用して、Oracle Database Gateway for APPCを実行できるようにWindows上でSNAサーバーを構成する方法を説明します。

この章に含まれる項は、次のとおりです。

6.1 SNA Security Validationの使用

ゲートウェイがリモート・プロシージャ・コール(RPC)リクエストを受信してリモート・トランザクション・プログラムを起動する場合、OLTPとのAPPC対話を起動しようと試みます。対話を開始できるのは、Windows論理ユニット(LU)とOLTP LUの間でセッションが開始されてからです。

SNAおよび各種のアクセス・メソッド実装(HIS、IBM Communication Server、VTAMなど)には、セッション開始時セキュリティ検証機能があり、各LUでそのパートナを認証することができます。検証は、ゲートウェイとOLTPのアプリケーション・プログラムが対話を開始し、対話レベルのセキュリティ・データを処理する前に、ネットワーク・ソフトウェアにより完全実行されます。セッション・レベル・セキュリティを使用する場合、Windows SNAサーバー定義、およびアクセスされるOLTP内の類似のパラメータ構造で、正確なパスワード情報が確立される必要があります。詳細情報は、各通信ソフトウェア製品のマニュアルを参照してください。

6.2 インバウンド接続の処理

多くのOLTPには、インバウンド(クライアント)APPCセッションのセキュリティ動作を調整するオプションが用意されています。詳細情報は、該当するOLTPのドキュメントを参照してください。

CICSの場合、ゲートウェイでサポートされていないセキュリティ・オプションが1つあることに注意してください。

ただし、ATTACHSEC=LOCALATTACHSEC=IDENTIFYATTACHSEC=VERIFYおよびATTACHSEC=MIXIDPEは、ゲートウェイで完全サポートされています。

6.3 Microsoft Host Integration Serverの構成

次の各項では、SNAサーバーと、Microsoft Host Integration Serverの構成方法に関する一般的な情報を説明します。


注意:

IBM Communication Serverを使用してWindowsシステムをゲートウェイ用に構成する場合、6.5項「IBM Communications Serverの構成」に進んでください。

6.3.1 独立LUと従属LU

Oracle Database Gateway for APPCでは独立LUの使用をお薦めします。これは、並行する複数のセッションや対話がサポートされるためです。これは、複数のOracleクライアント・アプリケーションが独立LUを介して同一のOLTPを使用することで、同時にアクティブな状態にあることが可能なことを意味します。

従属LUでは、アクティブなセッションは1つのみサポートされます。CP(ノードの制御ポイント、この場合はSNA Server for Windows)は、すでにアクティブな対話の背後で、ゲートウェイ・サーバーからの追加の対話リクエストをキューに入れます。つまり、従属LUの場合、対話はシングル・スレッド対応です。

ゲートウェイLUが正しく定義されていれば、Oracle Database Gateway for APPCの構成を変更する必要も、ホスト・トランザクションまたはOLTPの起動方法を変更する必要もありません。

従属LUが運用に与える影響は、最初のクライアント・アプリケーションが、データベース・ゲートウェイを使用してOLTPとの対話を開始できることです。そのトランザクションがアクティブである時間は、クライアント・アプリケーションとトランザクションの設計によって数秒、数分、数時間のいずれになるかわかりません。同一のOLTPインスタンスと対話を始めようとしている他のすべてのクライアント・アプリケーションは、前の対話の終了を待つ間、動作が停止したように見えます。

本番用アプリケーションが実際にも、一度に1つの対話またはトランザクションのみを使用する場合は影響がありません。

ただし、テストまたは他のアプリケーションの開発のために追加の同時対話またはトランザクションが必要になる可能性があります。それぞれ、リモート・ホスト上に定義された追加の従属LUを必要とします。また、Windowsシステム上に追加の従属LUを定義する追加のSNAサーバー構成エントリも必要です。対話を開始するTIPは、異なるサイド情報プロファイルを使用するか、LU名をオーバーライドすることによって、異なるパートナLUを指定する必要があります。『Oracle Database Gateway for APPCユーザーズ・ガイド』の第2章「プロシージャ・ゲートウェイ管理ユーティリティ」のPGAU DEFINE TRANSACTION、SIDEPROFILEとLUNAMEパラメータに関する説明を参照してください。

6.3.2 サンプルSNAサーバー定義の場所

%ORACLE_HOME%\dg4appc\snaサブディレクトリには、SNACFGコマンドで作成された、ゲートウェイSNAサーバー定義ファイルのサンプルが一式含まれています。snacfg.ctlファイルには、SNAサーバー要のサンプル定義が含まれています。

SNAサーバー定義を構築する前に、snacfg.ctlファイルをよく調べて、必要な定義、その内容および定義相互の関係を判断します。ファイルの形式はテキスト指向で、各定義の各フィールドにはわかりやすいラベルが付けられています。Microsoft Host Integration Server(旧SNA Server Manager)セッションでの定義関連の作業中に使用するファイルを1部コピーすることができます。

6.3.3 HIS定義タイプ

SNAサーバー定義のタイプのうちいくつかは、ゲートウェイのAPPC/LU6.2動作に対応しています。それぞれの定義は、Microsoft Host Integration Server(旧SNA Server Manager)の対応するメニューを使用して作成および編集できます。

ゲートウェイに関連する定義を階層順に示します。最も低い階層の定義タイプから順に説明します。これは、定義を作成する場合の論理的な順序と同じです。

HIS定義の詳細説明は、Windows HISのオンライン・マニュアルを参照してください。この項では、HIS定義の概要を、Oracle Database Gateway for APPCとの関連で説明します。

6.3.4 ゲートウェイ用のSNAサーバー定義の作成方法

HIS定義の作成および編集方法は2通りあります。

  • Microsoft Host Integration Server(旧SNA Server Manager)のメニューを使用して定義を作成できます。

    定義の作成にはMicrosoft Host Integration Serverの使用をお薦めします。大部分のデフォルト値をそのまま使用することが可能です。ゲートウェイでは、新しい定義セットのフィールドの大部分で、割り当てられたデフォルト値をそのまま使用できます。

    6.4項「Microsoft Host Integration ServerでのSNAサーバー定義の作成」にあるSNAサーバー定義の作成手順を実行します。

  • 別の方法として、SNACFGコマンドを使用してシステムに定義を直接インストールすることもできます。

    SNACFGコマンドの使用方法の詳細は、ベンダー提供の資料を参照してください。

    SNACFGコマンドを使用する場合、インストールされた定義を、Microsoft Host Integration Server(旧SNA Server Manager)を使用して確認および編集する必要があります。構成や命名規則が異なるため、編集しないで機能する可能性は高くありません。

SNA定義の保守は、通常、管理者権限を持つユーザーが行います。次の情報の対象読者は、ゲートウェイのSNA定義を作成する担当者です。次の各項を読む前に、SNAに関する多少の知識が必要です。

6.4 Microsoft Host Integration ServerでのSNAサーバー定義の作成

この項では、Microsoft Host Integration Server(旧SNA Server Manager)でSNA定義を作成する手順を説明します。この項で説明するタスクは、すべてMicrosoft Host Integration Server内部から実行します。

6.4.1 サーバーの選択

作成した定義が目的のサーバーに適用されるように、適切なフォルダを選択します。HIS Managerが起動すると、ダイアログ・ボックスが表示されます。

ローカル・システムのServersフォルダを選択し、ローカルのSNAサーバーを選択します。そのサーバーのサービス・リストで、「SNA Service」を選択します。

6.4.2 リンク・サービス定義

ワークステーションにインストールされたネットワーク・アダプタをSNAサーバーが使用するためのリンク・サービスを、次の手順に従ってインストールおよび構成する必要があります。

  1. 「Insert」メニューで「Link Service」を選択します。

  2. 「Insert Link Service」ダイアログ・ボックスで、選択リストから使用するリンク・サービスを選択し、「Add」をクリックします。たとえば「DLC 802.2 Link Service」を選択して「Add」をクリックします。

「Link Service Properties」ダイアログ・ボックスが表示されます。このダイアログ・ボックスの内容は選択したリンク・サービスにより異なります。この例では「DLC 802.2 Link Service Properties」ダイアログ・ボックスが表示されます。

「Adapter」ドロップダウン・メニューから適切なネットワーク・アダプタを選択して、「OK」をクリックします。「Insert Link Service」ダイアログ・ボックスで、「Finish」をクリックします。これでシステムによりネットワーク・バインディングが更新されました。

6.4.3 接続定義

接続定義を作成して、HISがSNA通信を行うために使用するデバイスを定義する必要があります。「Insert」メニューで「Connection」を選択します。「Connection Properties」ダイアログ・ボックスが表示されます。

「General」タブを選択します。接続名を入力します。これは、HISが接続に名前を付けるために使用する名前です。この例では、接続にTOKEN1という名前が付けられます。「Link Service」ドロップダウン・メニューから、接続に対応するリンク・サービスを選択します。他の設定はすべてデフォルト値に設定されたままでかまいません。

「Connection Properties」ボックスで「Address」タブを選択します。「Remote Network Address」「Remote SAP Address」を入力します。

次に「System Identification」タブを選択します。「Local Node Name」の下の、「Network Name」「Control Point Name」および「Local Node ID」を入力します。

「Remote Node Name」の下の、「Network Name」「Control Point Name」、およびオプションの「Remote Node ID」を入力します。「XID Type」は「Format 3」に設定します。

続いて「Connection Properties」ボックスで「DLC」タブを選択します。この例では、802.2 DLC(トークン・リング)が使用されています。802.2 DLCでは、通常、デフォルト値をすべてそのまま使用できます。いずれかの値を変更する必要がある場合は、ここで変更します。

これで接続プロパティはすべて設定されました。「OK」をクリックして続行します。

6.4.4 ローカルLU定義

ローカル論理ユニット(LU)定義を作成する必要があります。ローカルLU(論理ユニット)定義は、ゲートウェイがOLTPシステムとの通信で使用するSNA LUを記述しています。

「Insert」メニューで「Local APPC LU」を選択します。「Local LU Properties」ダイアログ・ボックスが表示されます。

「General」タブを選択します。「LU Alias」「Network Name」および「LU Name」を入力します。「APPC SyncPoint Support」ボックスが選択されていないことを確認します。

「Local APPC LU Properties」ボックスの「Advanced」タブを選択します。「Member of Default Outgoing Local APPC LU Pool」チェック・ボックスを選択します。「LU 6.2 Type」を「Independent」に設定して、並行セッションを可能にします。

これでローカルLUのプロパティはすべて設定されました。「OK」をクリックして続行します。

6.4.5 モードの定義

この定義は、LU同士の間でセッションを確立する際に使用するSNAモード・エントリを記述しています。ここで定義されるモードは、ターゲット・システムで定義されるモードと一致する必要があります。

「Insert」メニューで「APPC Mode Definition」を選択します。「APPC Mode Properties」ダイアログ・ボックスが表示されます。

「General」タブを選択します。「Mode Name」を入力します。指定するモード名は、OLTP通信ソフトウェアに対して定義されている必要があります。モード名と他のモード・パラメータは、OLTP通信ソフトウェアの構成担当者に相談してから選択します。

続いて「Limits」タブを選択します。「Parallel Session Limit」「Minimum Contention Winner Limit」「Partner Min Contention Winner Limit」および「Automatic Activation Limit」に値を入力します。

「Parallel Session limit」の値は、ゲートウェイ・インスタンスとOLTPの間の最大許容同時対話数を定めます。この数は、ゲートウェイ・インスタンスを介して同時にアクティブになれるRTPコール数の最大値と同じになります。

次に「Characteristics」タブを選択します。「Pacing Send Count」「Pacing Receive Count」「Max Send RU Size」および「Max Receive RU Size」を入力します。パフォーマンスを最高にするには、「High Priority Mode」チェック・ボックスを選択します。

ペーシングおよびRUサイズのパラメータはパフォーマンスに関連するため、使用するアプリケーションに合せて調整してください。大部分のインストール事例では、例に設定されている値で十分です。

このボックスに必要な値を入力し終えると、APPCモードのプロパティの設定はすべて完了です。ボックス下部の「OK」をクリックして続行します。

6.4.6 リモートLU定義

この定義は、ゲートウェイが通信で使用するOLTPシステムのSNA LUを記述しています。リモートのOLTPシステム用にリモートLU定義を作成する必要があります。LUに関連付けるリンクを決定します(この例ではTOKEN1)。「Insert」メニューで「APPC Remote LU」を選択します。「Remote APPC LU Properties」ダイアログ・ボックスが表示されます。

「General」タブを選択します。「Connection」ドロップダウン・メニューを使用して、このLUにアクセスするために使用する接続を選択します。「LU Alias」「Network Name」「LU Name」および「Uninterpreted LU Name」を入力します。正しいLU名とネットワーク名は、SNAネットワーク管理者に問い合せてください。LUの別名を使用すると、SNAサーバーに認識される名前を定義することができます。また、その名前は、リモートLU名が変更されても同じままにしておくことができます。これにより、ネットワークに変更が発生した場合に必要なメンテナンスの労力を削減することができます。

次に「Options」タブを選択します。「Supports Parallel Sessions」チェック・ボックスを選択します。「Implicit Incoming Mode」ドロップダウン・メニューを使用してモードを選択します。必要に応じてセキュリティ・オプションを設定します。

「Remote APPC LU Properties」ボックスに適切な値を設定すると、APPC LUのプロパティが設定されます。「OK」をクリックして続行します。

6.4.7 CPI-Cシンボリック宛先名

ローカル・パートナ定義、リモート・パートナ定義およびモード定義を作成したので、CPI-Cシンボリック宛先名(サイド情報とも呼ばれる)を作成することができます。サイド情報は、ゲートウェイを介してアクセスされるターゲットOLTPシステムを識別するために使用されます。「Insert」メニューで「APPC CPIC Symbolic Name」を選択します。「CPIC Name Properties」ダイアログ・ボックスが表示されます。

「General」タブを選択します。サイド情報の「Name」を入力します。「Mode Name」ドロップダウン・リストから、適切なモードを選択します。

次に「Partner Information」タブを選択します。「Application TP」を選択し、TP名を入力します。複数のトランザクション・プログラムにアクセスするために1つのOLTPで1つのCPI-Cシンボリック宛先名を定義する場合、ここではダミーのTP名を入力することができます。TP名は実行時にゲートウェイによってオーバーライドされます。

パートナLU名の別名を入力します。

「OK」をクリックしてサイド情報を保存します。

これでMicrosoft Host Integration Serverの設定は完了です。「接続のテスト」に進みます。

6.5 IBM Communications Serverの構成

IBM Communications ServerをSNAサーバーに使用する場合、次の各項にある、Oracle Database Gateway for APPCと通信するためにIBM Communications Serverを構成する方法をお読みください。

6.5.1 独立LUと従属LU

Oracle Database Gateway for APPCでは独立LUの使用をお薦めします。これは、並行する複数のセッションや対話がサポートされるためです。これは、複数のOracleクライアント・アプリケーションが独立LUを介して同一のOLTPを使用することで、同時にアクティブな状態にあることが可能なことを意味します。

従属LUでは、アクティブなセッションは1つのみサポートされます。CP(ノードの制御ポイント、この場合はIBM Communications Server)は、すでにアクティブな対話の背後で、ゲートウェイ・サーバーからの追加の対話リクエストをキューに入れます。つまり、従属LUの場合、対話はシングル・スレッド対応です。

ゲートウェイLUが正しく定義されていれば、Oracle Database Gateway for APPCの構成を変更する必要も、ゲートウェイ・サーバーを変更する必要もありません。

従属LUが運用に与える影響は、最初のクライアント・アプリケーションが、データベース・ゲートウェイを使用してゲートウェイ・サーバーとの対話を開始できることです。そのトランザクションがアクティブである時間は、クライアント・アプリケーションとトランザクションの設計によって数秒、数分、数時間のいずれになるかわかりません。同一のゲートウェイ・サーバーとセッションを始めようとしている他のすべてのクライアント・アプリケーションは、前のセッションの終了を待つ間、動作が停止したように見えます。

本番用アプリケーションが一度に1つの対話のみを使用する場合は影響がありません。

ただし、テストまたは他のアプリケーションの開発のために追加同時対話が必要になる可能性があります。それぞれ、リモート・ホスト上に定義された追加の従属LUを必要とします。また、ホストWindowsシステム上に追加の従属LUを定義する追加のIBM Communication Server構成エントリも必要です。

新しい従属LUを使用するには、追加のサイド情報プロファイルが必要です。新しいゲートウェイ・インスタンスが作成され、新しいサイド情報プロファイルを使用するように設定されます。

『Oracle Database Gateway for APPCユーザーズ・ガイド』の第2章「プロシージャ・ゲートウェイ管理ユーティリティ」のPGAU DEFINE TRANSACTION、SIDEPROFILEおよびLUNAMEの各パラメータに関する説明を参照してください。

6.5.2 定義タイプ

IBM Communications Server定義のタイプのうちいくつかは、ゲートウェイのAPPC/LU6.2動作に対応しています。それぞれの定義は、SNA Node Configurationの対応するメニューを使用して作成および編集できます。

ゲートウェイに関連する定義を階層順に示します。最も低い階層の定義タイプから順に説明します。これは、定義を作成する場合の論理的な順序と同じです。

IBM Communications Server定義の詳細は、IBM Communications Serverのオンライン・マニュアルを参照してください。この項では、IBM Communications Serverの定義の概要を、Oracle Database Gateway for APPCとの関連で説明します。

6.6 ゲートウェイ用のIBM Communications Server定義の作成

IBM Communications Serverの定義は、SNA Node Configurationツールを使用して作成されますが、サーバーの実際の運用はSNA Node Operationsツールで行います。どちらもIBM Communications Serverに付属しています。

SNA定義の保守は、通常、管理者権限を持つユーザーが行います。

次の項では、SNA Node Configurationツールを使用して、IBM Communications Server用のSNA定義を作成するプロセスを説明します。この項で説明するタスクは、すべてSNA Node Configurationで行われます。

6.6.1 構成の作成

SNAノード構成画面では、新しい構成を作成するのか既存の構成をロードするのかを最初に尋ねられます。これらのタスクは、新しい構成を作成する場合を想定しています。

次に、構成シナリオの指定を求められます。

6.6.2 ノードの作成

各SNA Serverには、制御ポイントが定義されている必要があります。これは一般にノード定義と呼ばれます。ノードを定義するには、次のようにします。

  1. 「Node」をクリックします。

  2. 「Create」をクリックします。

  3. 「Define the Node」ダイアログ・ボックスで、「Basic」タブを選択します。「Control Point」「Local Node ID」および「Node Type」の情報を入力します。

    SNAネットワーク構成に応じて、「Advanced」タブ・オプションを選択できます。

  4. 「OK」をクリックします。

6.6.3 デバイスの作成

次に通信デバイスを構成します。次の説明に従ってください。

  1. 「Devices」をクリックします。

  2. 「Create」をクリックします。

6.6.4 デバイス・タイプの選択

通信で使用するデバイスのタイプを選択します。アタッチされたネットワーク・デバイスがイーサネットまたはトークン・リングの場合は「LAN」タイプが一般的です。

6.6.5 LANデバイスの構成

次にLANデバイスを構成します。次の説明に従ってください。

  1. 「Basic」タブを選択します。使用するアダプタとローカルSAPを選択します。

    他のタブには、ネットワーク微調整パラメータのオプションがあります。

  2. 「OK」をクリックします。

6.6.6 ピア接続の作成

次にピア接続を構成します。次の説明に従ってください。

  1. 「Peer Connections」をクリックします。

  2. 「Create」をクリックします。

6.6.7 リンク・ステーションの定義

次にリンク・ステーションを定義します。次の説明に従ってください。

  1. 「Basic」タブで、この接続のリンク・ステーション名を入力します。

  2. 接続に使用するデバイスを選択します。

  3. 接続先アドレスとリモートSAPを入力します。

6.6.8 隣接ノードの定義

次に隣接ノードを定義します。次の説明に従ってください。

  1. 「Adjacent Node」タブを選択します。

  2. リモート・システムの隣接CP名を入力し、そのCPのタイプを選択します。デフォルトと異なる伝送グループ(TG)を選択する必要がある場合もあります。詳細はSNAネットワーク管理者に問い合せてください。

    他のタブには、微調整と再アクティブ化のオプションがあります。

  1. 「OK」をクリックします。

6.6.9 ローカルLUの作成

次にこのノードのローカルLUを作成します。次の説明に従ってください。

  1. 「Local LU 6.2 LUs」をクリックします。

  2. 「Create」をクリックします。

6.6.10 ローカルLUの定義

次にローカルLUを定義します。次の説明に従ってください。

  1. 「Basic」タブでローカルLU名、およびオプションとして別名を入力します。この名前は、このノードのリモート・ホストのローカルLU定義と一致する必要があります。

    同期のサポートやLUセッションの上限については他のタブを参照してください。

  2. 「OK」をクリックします。

6.6.11 パートナLUの作成

次にリモート・パートナLUを作成します。次の説明に従ってください。

  1. 「Partner LU 6.2 LUs」をクリックします。

  2. 「Create」をクリックします。

6.6.12 パートナLUの定義

次にパートナLUを定義します。次の説明に従ってください。

  1. 「Basic」タブでリモートLUまたはパートナLUの名前、およびオプションとして別名を入力します。

  2. 既存のリストから「Fully Qualified CP」を選択します。

    論理レコードの上限とセキュリティ・サポートについては他のタブを参照してください。

  3. 「OK」をクリックします。

6.6.13 CPI-Cサイド情報プロファイルの作成

次に、ゲートウェイの作成に使用されるCPI-Cプロファイルを定義します。次の説明に従ってください。

  1. 「CPI-C Side Information Definitions」をクリックします。

  2. 「Create」をクリックします。

6.7 接続のテスト

ゲートウェイ構成タスクに進む前に、接続が機能しているかどうか確認します。その作業にはMicrosoft Host Integration Server(旧SNA Server Manager)を使用できます。

図6-1に、SNA Serverの定義とホスト上のVTAM定義の関係を示します。

図6-1 SNAサーバー定義とホストVTAMの関係

図6-1の説明が続きます
「図6-1 SNAサーバー定義とホストVTAMの関係」の説明

6.8 ゲートウェイ構成の再開

Windowsシステム用にSNAサーバーを構成し終わったら、第8章「OLTPの構成」に進んでネットワークの構成を続行します。