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Oracle Databaseリファレンス
11g リリース1(11.1)

E05771-04
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A データベースの制限事項

この付録では、データベース関数およびオブジェクトに対応付けられた値の制限事項について説明します。制限はいくつかのレベルでデータベース内に存在します。通常、データベース内には超えることのできないハードコードされた制限があります。この値は、オペレーティング・システムの種類によっては、さらに制限されることがあります。

データベースの制限事項は、4つのカテゴリに分類されます。

データ型の制限

データ型  制限  コメント 

BFILE 

最大サイズ: 4GB

ファイル名の最大長: 255文字

ディレクトリ名の最大長: 30文字

オープンしたBFILESファイルの最大数 

BFILEの最大数は、SESSION_MAX_OPEN_FILES初期化パラメータの値によって制限され、このパラメータ自体は、オペレーティング・システムで許容されるオープンしたファイルの最大数によって制限される 

BLOB 

最大サイズ: (4GB - 1)×DB_BLOCK_SIZE初期化パラメータの値(8〜128TB) 

1表当たりのLOB列の数は、1表当たりの列の最大数(10001)でのみ制限される 

CHAR 

最大サイズ: 2000バイト 

なし 

CHAR VARYING 

最大サイズ: 4000バイト 

なし 

CLOB 

最大サイズ: (4GB - 1)×DB_BLOCK_SIZE初期化パラメータの値(8〜128TB) 

1表当たりのLOB列の数は、1表当たりの列の最大数(10001)でのみ制限される 

リテラル(SQLまたはPL/SQLの文字または数字) 

最大サイズ: 4000文字 

なし 

LONG 

最大サイズ: 2 GB - 1 

LONG列は、表ごとに1つのみ使用可能 

NCHAR 

最大サイズ: 2000バイト 

なし 

NCHAR VARYING 

最大サイズ: 4000バイト 

なし 

NCLOB 

最大サイズ: (4GB - 1)×DB_BLOCK_SIZE初期化パラメータの値(8〜128TB) 

1表当たりのLOB列の数は、1表当たりの列の最大数(10001)でのみ制限される 

NUMBER 

最大値: 999...(9が38個)×10125

最小値: -999...(9が38個)×10125 

38桁の精度(仮数)まで表現可能

38桁の精度(仮数)まで表現可能 

PRECISION 

38桁の有効数字 

なし 

RAW 

最大サイズ: 2000バイト 

なし 

VARCHAR 

最大サイズ: 4000バイト 

なし 

VARCHAR2 

最大サイズ: 4000バイト 

なし 

1 1つの表内の列の絶対最大数は、1000です。ただし、オブジェクト表(またはオブジェクト、ネストした表、VARRAYまたはREF型の列を含むリレーショナル表)を作成する場合は、Oracleにより、ユーザー定義型の列はリレーショナル列にマップされ、その結果作成される非表示の列も、1000列の制限の対象として数えられます。Oracleによる、そのような表の列の合計数の計算方法の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

関連項目:

データ型の使用およびデータベース・オブジェクトのネーミングを制御する規則および制限事項の詳細は、『Oracle Database SQL言語リファレンス』を参照してください。 

物理データベースの制限

項目  制限のタイプ  制限値 

データベースのブロック・サイズ 

最小値 

2048バイト。オペレーティング・システム物理ブロック・サイズの倍数である必要がある。 

データベースのブロック・サイズ 

最大値 

オペレーティング・システムによって異なる。32KB以下。 

データベース・ブロック 

セグメントの初期エクステント内の最小数 

2ブロック 

データベース・ブロック 

1データ・ファイル当たりの最大数 

プラットフォームによって異なる。通常、222 - 1ブロック。 

制御ファイル 

制御ファイルの数 

最小値は1。推奨値は、2以上(個別のデバイスに対して)。 

制御ファイル 

制御ファイルのサイズ 

オペレーティング・システムおよびデータベースの作成オプションによって異なる。最大20000×(データベースのブロック・サイズ)。 

データベース・ファイル 

1表領域当たりの最大値 

オペレーティング・システムによって異なる。通常は1022。 

データベース・ファイル 

1データベース当たりの最大値 

65533

オペレーティング・システムによってはこれより少ない場合もある。

データ・ブロックのサイズおよび特定のインスタンスのDB_FILES初期化パラメータによっても制限される。 

データベース・エクステント 

1ディクショナリ管理表領域当たりの最大値 

4GB×物理ブロック・サイズ(KまたはM修飾子を使用する場合)。4GB(KまたはM修飾子を使用しない場合)。 

データベース・エクステント 

1ローカル管理(均一)表領域当たりの最大値 

2GB×物理ブロック・サイズ(KまたはM修飾子を使用する場合)。2GB(KまたはM修飾子を使用しない場合)。 

データベース・ファイル・サイズ 

最大値 

オペレーティング・システムによって異なる。オペレーティング・システムの最大ファイル・サイズに制限される。通常、222または4MBブロック。 

MAXEXTENTS 

デフォルト値 

表領域デフォルト記憶域またはDB_BLOCK_SIZE初期化パラメータから導出される。 

MAXEXTENTS 

最大値 

無制限 

REDOログ・ファイル 

ログ・ファイルの最大数 

CREATE DATABASE文のMAXLOGFILESパラメータの値によって制限される。

制御ファイルをサイズ変更するとエントリ数が増える。制限はオペレーティング・システムによって異なる。 

REDOログ・ファイル 

1グループ当たりのログ・ファイルの最大数 

無制限 

REDOログ・ファイルのサイズ 

最小サイズ 

4MB 

REDOログ・ファイルのサイズ 

最大サイズ 

オペレーティング・システムの上限。通常、2GB。 

表領域 

1データベース当たりの最大数 

64 K

各表領域には1つ以上のファイルが含まれるため、表領域数がデータベース・ファイル数を超えることはない 

bigfile表領域 

ブロック数 

bigfile表領域は、1つのデータ・ファイルまたは一時ファイルのみを含み、最大約40億(232)ブロックまで含むことができる。1つのデータ・ファイルまたは一時ファイルの最大サイズは、32Kブロックの表領域で128TB、8Kブロックの表領域で32TB。 

smallfile(従来型)表領域 

ブロック数 

smallfile表領域は、従来のOracleの表領域で、1022のデータ・ファイルまたは一時ファイルを含むことができる。各ファイルは最大約400万(222)ブロックまで含めることができる。 

外部表ファイル 

最大サイズ 

オペレーティング・システムによって異なる

外部表は複数のファイルで構成されることがある。 

論理データベースの制限

項目  制限のタイプ  制限値 

GROUP BY句 

最大長 

GROUP BY式およびすべての非distinct集計関数(SUMAVGなど)は1つのデータベース・ブロック内に収める必要がある 

索引 

1表当たりの最大数 

無制限 

索引 

索引になっている列の合計サイズ 

データベースのブロック・サイズの75%から多少のオーバーヘッドを引いた値 

列 

1表当たり 

最大1000列 

列 

1索引(またはクラスタ化された索引)当たり 

最大32列 

列 

1ビットマップ索引当たり 

最大30列 

制約 

1列当たりの最大数 

無制限 

副問合せ 

SQL文内の副問合せの最大レベル 

トップ・レベル問合せのFROM句では無制限

WHERE句では255の副問合せ 

パーティション 

線形パーティション化キーの最大長 

4KB - オーバーヘッド 

パーティション 

パーティション化キーを構成する列の最大数 

16列 

パーティション 

1表または1索引当たりのパーティションの最大数 

1024K - 1 

行 

1表当たりの最大数 

無制限 

ストアド・パッケージ 

最大サイズ 

PL/SQLおよびDeveloper/2000では、コール可能なストアド・プロシージャのサイズに関して制限がある場合がある。通常、制限の範囲は20003000行のコード。

関連項目: PL/SQLまたはDeveloper/2000のドキュメント 

トリガー・カスケード制限 

最大値 

オペレーティング・システムによって異なる。通常は32 

ユーザーおよびロール 

最大値 

2,147,483,638 

表 

クラスタ化表の1表当たりの最大数 

32表 

表 

1データベース当たりの最大値 

無制限 


注意:

SQL文の存続期間に関する制限は、データベース構成、ディスク領域、メモリーなど、多くの要因に応じて異なることがあります。 



注意:

オブジェクト・インスタンスがメモリー内にある場合、オブジェクトの属性数に関する一定の制限はありません。ただし、オブジェクト・インスタンスで消費される合計メモリー・サイズの最大値は4GBです。

表にオブジェクト・インスタンスが挿入されると、表の各列に属性が迅速に取り込まれ、Oracleの1000列の制限が適用されます。 


プロセスおよびランタイムの制限

項目  制限のタイプ  制限値 

1データベース当たりのインスタンス 

1データベース当たりのクラスタ・データベース・インスタンスの最大数 

オペレーティング・システム依存 

ロック 

行レベル 

無制限 

ロック 

分散ロック・マネージャ 

オペレーティング・システムによって異なる。 

SGAサイズ 

最大値 

オペレーティング・システムによって異なる。通常、32ビットのオペレーティング・システムの場合は24GB、64ビットのオペレーティング・システムの場合は4GBより大きい。 

アドバンスト・キューイング・プロセス 

1インスタンス当たりの最大数 

10 

ジョブ・キュー・プロセス 

1インスタンス当たりの最大数 

1000 

I/Oスレーブ・プロセス 

1バックグラウンド・プロセス(DBWR、LGWRなど)当たりの最大数 

15 

I/Oスレーブ・プロセス 

1バックアップ・セッション当たりの最大数 

15 

セッション 

1インスタンス当たりの最大数 

32KB。PROCESSESおよびSESSIONS初期化パラメータによって制限される。 

グローバル・キャッシュ・サービス・プロセス 

1インスタンス当たりの最大数 

10 

共有サーバー 

1インスタンス当たりの最大数 

インスタンスに対してPROCESSESおよびSESSIONS初期化パラメータで設定されている制約内で無制限 

ディスパッチャ 

1インスタンス当たりの最大数 

インスタンスに対してPROCESSESおよびSESSIONS初期化パラメータで設定されている制約内で無制限 

パラレル実行スレーブ 

1インスタンス当たりの最大数 

インスタンスに対してPROCESSESおよびSESSIONS初期化パラメータで設定されている制約内で無制限 

バックアップ・セッション 

1インスタンス当たりの最大数 

インスタンスに対してPROCESSESおよびSESSIONS初期化パラメータで設定されている制約内で無制限 


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