Oracle Databaseリファレンス 11g リリース1(11.1) E05771-04 |
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この章では、V$SCHEDULER_RUNNING_JOBS
からV$XS_SESSION_ROLE
までの動的パフォーマンス・ビューについて説明します。
V$SCHEDULER_RUNNING_JOBS
は、実行中のスケジューラ・ジョブに関する情報を示します。
V$SECUREFILE_TIMER
は、SecureFilesの関数に要した時間(マイクロ秒)の情報を示します。これらのタイマー値は、セッションごとに収集されます。
V$SEGMENT_STATISTICS
は、セグメント・レベルの統計情報を示します。
V$SEGSTAT
は、セグメント・レベルの統計情報を示します。
列 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
|
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表領域番号 |
|
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ディクショナリ・オブジェクト番号 |
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データ・オブジェクト番号 |
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統計名 |
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統計番号 |
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統計値 |
V$SEGSTAT_NAME
は、セグメント・レベルの統計のプロパティ情報を示します。
列 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
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統計番号 |
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統計名 |
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統計がサンプリングによって収集されたかどうか( |
V$SERV_MOD_ACT_STATS
は、V$SERVICE_STATS
ビューと同じパフォーマンス統計情報を示します。ただし、サービス名、モジュールおよびアクション名の組合せが一部異なります。
サービス名、モジュールおよびアクション名に対して集計が可能な場合、このビューは、ビジネス・トランザクションに対して発行されたコールのタイミングおよび処理内容に関する情報を示します。
V$SERVICE_EVENT
は、待機統計情報ごとに、待機回数と待機時間の集計を示します。
V$SERVICE_STATS
は、パフォーマンス統計情報の最小セットを示します。これらのコール率統計は、ランタイム・ルーティングの決定、サービス・レベルの追跡、コール率別の各インスタンスの診断などに使用します。各コールの経過時間は、任意のサービス名で発行されたSQLコールの処理内容に関する、インスタンス間の相対値を示します。
サービス名の集計が可能な場合、このビューは、サービス全体に対して発行されたコールのタイミングおよび処理内容を示します。
V$SERVICE_WAIT_CLASS
は、待機統計ごとに、待機回数と待機時間の集計を示します。これらの待機クラスの集計は、しきい値のインポート時に使用されます。
V$SERVICEMETRIC
は、データベース内で実行されたサービスを対象に、最新の時間間隔で測定されたメトリック値を示します。サービス・メトリックは、5秒および1分間隔で測定されます。
V$SERVICEMETRIC_HISTORY
は、データベース内で実行されたサービスを対象に、事前定義の時間間隔で測定されたメトリック値の最新の履歴を示します。サービス・メトリックは、5秒および1分間隔で測定されます。
V$SERVICES
は、データベース内のサービスに関する情報を示します。
V$SES_OPTIMIZER_ENV
は、セッションごとに使用されるオプティマイザ環境の内容を示します。新しいセッションを初めて作成する場合は、V$SYS_OPTIMIZER_ENV
によって、インスタンス・レベルで定義されたオプティマイザ環境が自動的に継承されます。ALTER SESSION
文を発行して、特定のパラメータの値を動的に変更できます。
V$SESS_IO
は、ユーザー・セッションごとのI/O統計情報を示します。
V$SESS_TIME_MODEL
は、様々な操作に対してセッションに蓄積された時間を示します。レポートされる時間は、経過時間またはCPU時間(マイクロ秒)の合計です。定期操作では、時間データの最大5秒分がバッファされます。具体的には、定期操作(SQLの実行など)の実行に長時間かかる場合、このビューで公開されるデータは、操作に対して蓄積された時間のうち最大5秒分が欠落した値となることを意味します。
時間値は8バイトの整数で示されるため、折返しまでに約580,000年に相当する時間を格納できます。バックグラウンド・プロセスは、特別に統計対象に指定しないかぎり、統計値には含まれません。
列 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
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セッションID( |
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時間統計の統計識別子 |
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統計名(表9-1を参照) |
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セッションがこの操作に費やした時間(マイクロ秒) |
表9-1の各統計情報の間には、親と子のツリーの関係があります。ツリーの子から報告された時間はすべて、その親に含められます。この関係ツリーを次に示します。数字は、ツリーのレベルを表します。
1) background elapsed time 2) background cpu time 3) RMAN cpu time (backup/restore) 1) DB time 2) DB CPU 2) connection management call elapsed time 2) sequence load elapsed time 2) sql execute elapsed time 2) parse time elapsed 3) hard parse elapsed time 4) hard parse (sharing criteria) elapsed time 5) hard parse (bind mismatch) elapsed time 3) failed parse elapsed time 4) failed parse (out of shared memory) elapsed time 2) PL/SQL execution elapsed time 2) inbound PL/SQL rpc elapsed time 2) PL/SQL compilation elapsed time 2) Java execution elapsed time 2) repeated bind elapsed time
ツリー内の親と子の関係は、親に各子が含まれることのみを示しています。このツリーに関して、次のことに注意してください。
V$SESSION
は、カレント・セッションごとのセッション情報を示します。
列 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
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セッション・アドレス |
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セッション識別子 |
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セッション・シリアル番号。セッションのオブジェクトを一意に識別するために使用される。これによって、セッションが終了してから別のセッションが同じセッションIDで開始される場合、セッション・レベルのコマンドが必ず正しいセッション・オブジェクトに適用される。 |
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監査セッションID |
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このセッションを所有するプロセスのアドレス |
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Oracleユーザー識別子 |
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Oracleユーザー名 |
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進行中のコマンド(最後に解析された文)。値のリストについては、表9-2を参照。これらの値は、 |
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移行可能なセッションを持つユーザーの識別子。値が Parallel Slavesを使用する操作の場合、この値は4バイトとして解釈される。下位2バイトはセッション番号を表し、上位のバイトは問合せコーディネータのインスタンスIDを表す。 |
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トランザクション・ステート・オブジェクトのアドレス |
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セッションが待機しているロックのアドレス。ロックがない場合はNULL。 |
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セッションの状態: |
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サーバー・タイプ: |
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スキーマ・ユーザー識別子 |
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スキーマ・ユーザー名 |
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オペレーティング・システムのクライアント・ユーザー名 |
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オペレーティング・システムのクライアント・プロセスID |
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オペレーティング・システムのマシン名 |
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オペレーティング・システムの端末名 |
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オペレーティング・システムのプログラム名 |
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セッション・タイプ |
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現在実行されているSQL文のSQL識別子 |
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現在実行されているSQL文の子番号 |
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このセッションにより現在実行中のSQL実行が開始された時刻。 |
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SQL実行識別子。 |
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最後に実行されたSQL文のSQL識別子 |
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最後に実行されたSQL文の子番号 |
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前回実行されたSQL文のSQL実行開始 |
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前回実行されたSQL文のSQL実行識別子 |
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スタック上の最上位PL/SQLサブプログラムのオブジェクトID(PL/SQLサブプログラムがスタック上にない場合は、NULL) |
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スタック上の最上位PL/SQLサブプログラムのサブプログラムID(PL/SQLサブプログラムがスタック上にない場合は、NULL) |
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現在実行中のPL/SQLサブプログラムのオブジェクトID(SQLの実行中はNULL) |
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|
現在実行中のPL/SQLオブジェクトのサブプログラムID(SQLの実行中はNULL) |
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この列に設定された数は、セッションがデータベースのコールを完了するたびに増加する。ただし、動的パフォーマンス表から介入的選択が行われていることが前提。この列は、データベース内の統計情報を監視するパフォーマンス・モニターで使用可能。パフォーマンス・モニターによってデータベースを調べる場合は、現在アクティブであるセッション、またはパフォーマンス・モニターが前回調べた値の中での最大値より大きい値を持つセッションを調べるだけで済む。前回、パフォーマンス・モニターがデータベースを調べた後は、その他のセッションはすべてアイドル状態になる。 |
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現在ロック中の行。この列が有効なのは、現在、セッションが別のトランザクションのコミットを待機しており、 |
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ログイン時刻 |
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セッション
セッション |
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この列は、 |
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透過的アプリケーション・フェイルオーバー(TAF)がセッションで可能かどうか、およびどの程度まで可能かを示す。
関連項目: |
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セッションでの透過的アプリケーション・フェイルオーバーを示す。 |
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セッションがフェイルオーバー・モードで実行中かどうか、およびフェイルオーバーが発生したかどうか( |
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セッションのカレント・リソース・コンシューマ・グループ名 |
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セッションがキューされている( |
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セッションのクライアント識別子 |
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ブロックしているセッションの状態: |
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ブロックしているセッションのセッション識別子 |
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ブロックしているセッションのセッション識別子。 |
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現行または前回の待機を一意に識別する番号(待機ごとに増分される) |
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イベント番号 |
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関連項目: 付録C「Oracle待機イベント」を参照。 |
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第1待機イベント・パラメータの説明 |
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第1待機イベント・パラメータ(10進数) |
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第1待機イベント・パラメータ(16進数)1 |
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第2待機イベント・パラメータの説明 |
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第2待機イベント・パラメータ(10進数) |
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第2待機イベント・パラメータ(16進数)1 |
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第3待機イベント・パラメータの説明 |
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第3待機イベント・パラメータ(10進数) |
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第3待機イベント・パラメータ(16進数)1 |
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待機イベントのクラスの識別子 |
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待機イベントのクラスの番号 |
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|
待機イベントのクラスの名前 |
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|
セッションが現在待機中の場合、値は
|
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セッションが現在待機中の場合、値は現在の待機が開始されるまで待機した時間。セッションが待機中でない場合、値は前回の待機開始以降の時間。
|
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待機状態: |
|
|
待機時間(マイクロ秒)。セッションが現在待機中の場合、値は現在の待機に費やされた時間。セッションが現在待機中でない場合、値は前回の待機の待機時間。 |
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|
値は、次のように解釈される |
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前回の待機終了後の経過時間(マイクロ秒)。セッションが現在待機中の場合、値は |
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セッションのサービス名 |
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|
SQLトレースが使用可能( |
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待機トレースが使用可能( |
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バインド・トレースが使用可能( |
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行ソース統計が各カーソルのトレース・ファイルにダンプされる頻度 |
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将来、使用するために確保される |
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プロセスまたはサーキット作成のアドレス |
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|
プロセスまたはサーキット作成のシリアル番号 |
1
P1RAW 、P2RAW およびP3RAW 列には、数値が16進数で表示されることを除けば、P1 、P2 およびP3 列と同じ値が表示されます。 |
V$SESSION_CONNECT_INFO
は、カレント・セッションのネットワーク接続の情報を示します。
V$SESSION_CURSOR_CACHE
は、カレント・セッションのカーソルの使用状況についての情報を示します。
V$SESSION_EVENT
は、セッションによるイベントの待機情報を示します。TIME_WAITED
列およびAVERAGE_WAIT
列には、高速タイミング・メカニズムをサポートしないプラットフォーム上では0(ゼロ)の値が設定されます。このようなプラットフォームでの実行中に、この列に正確な待機時間を反映させるには、パラメータ・ファイルでTIMED_STATISTICS
をTRUE
に設定する必要があります。これによって、システム・パフォーマンスに多少の悪影響が出ます。
列 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
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セッションのID |
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関連項目: 付録C「Oracle待機イベント」 |
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セッションによるイベントの合計待機数 |
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セッションによるイベントの合計タイムアウト数 |
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セッションによるイベントの合計待機時間(1/100秒) |
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セッションによるイベントの平均待機時間(1/100秒) |
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セッションによるイベントの最大待機時間(1/100秒) |
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セッションによるイベントの合計待機時間(マイクロ秒) |
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待機イベントの識別子 |
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|
待機イベントのクラスの識別子 |
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待機イベントのクラスの番号 |
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待機イベントのクラスの名前 |
V$SESSION_FIX_CONTROL
は、カレント・セッションの修正制御に関する情報(使用可能または使用禁止)を示します。
V$SESSION_LONGOPS
は、実行に6秒(絶対時間)より長くかかる様々な操作の状態を示します。現在これらの操作には、多くのバックアップおよびリカバリ機能、統計収集、問合せ実行、およびOracleリリースごとに追加される多くの操作が含まれます。
問合せ実行の進行を監視するには、コストベース・オプティマイザを使用する必要があります。また、次のことを行う必要があります。
アプリケーション固有で、実行に長時間かかる操作を、DBMS_APPLICATION_INFO.SET_SESSION_LONGOPS
プロシージャを使用してこのビューに追加できます。
V$SESSION_OBJECT_CACHE
は、ローカル・サーバー(インスタンス)上の現行のユーザー・セッションについて、オブジェクト・キャッシュ統計情報を示します。
V$SESSION_WAIT
は、各セッションについて現行または前回の待機を示します。
列 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
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セッション識別子。 |
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|
現行または前回の待機を一意に識別する番号(待機ごとに増分される) |
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待機識別子 |
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関連項目: 付録C「Oracle待機イベント」を参照。 |
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第1待機イベント・パラメータの説明 |
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第1待機イベント・パラメータ(10進数) |
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第1待機イベント・パラメータ(16進数)1 |
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第2待機イベント・パラメータの説明 |
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第2待機イベント・パラメータ(10進数) |
|
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第2待機イベント・パラメータ(16進数)1 |
|
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第3待機イベント・パラメータの説明 |
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第3待機イベント・パラメータ(10進数) |
|
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第3待機イベント・パラメータ(16進数)1 |
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|
待機イベントのクラスの識別子 |
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|
待機イベントのクラスの番号 |
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|
待機イベントのクラスの名前 |
|
|
セッションが現在待機中の場合、値は
|
|
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セッションが現在待機中の場合、値は現在の待機が開始されるまで待機した時間。セッションが待機中でない場合、値は前回の待機開始以降の時間。
|
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待機状態: |
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待機時間(マイクロ秒)。セッションが現在待機中の場合、値は現在の待機に費やされた時間。セッションが現在待機中でない場合、値は前回の待機の待機時間。 |
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値は、次のように解釈される |
|
|
前回の待機終了後の経過時間(マイクロ秒)。セッションが現在待機中の場合、値は |
1
P1RAW 、P2RAW およびP3RAW 列には、数値が16進数で表示されることを除けば、P1 、P2 およびP3 列と同じ値が表示されます。 |
V$SESSION_WAIT_CLASS
は、様々な待機イベント操作に要した時間をセッションごとに示します。
V$SESSION_WAIT_HISTORY
は、各アクティブ・セッションの最後の10待機イベントを示します。
V$SESSMETRIC
は、すべてのセッションに対するメトリックの値を示します。
V$SESSTAT
は、ユーザー・セッションについての統計情報を示します。各統計番号(STATISTIC#
)に対応した統計名を調べるには、V$STATNAME
ビューを問い合せてください。
列 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
|
|
セッション識別子 |
|
|
注意: 統計番号は、あるリリースから別のリリースにかけて、変更されずに残るという保証はありません。そのため、アプリケーションでは、この番号ではなく、統計名を使用してください。 |
|
|
統計値 |
V$SGA
は、システム・グローバル領域(SGA)のサマリー情報を示します。
列 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
|
|
SGAコンポーネント・グループ |
|
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メモリー・サイズ(バイト) |
V$SGA_CURRENT_RESIZE_OPS
は、現在進行中のSGAサイズ変更操作に関する情報を示します。操作には、動的SGAコンポーネントの拡張と縮小があります。すべてのサイズはバイト単位で表されます。
V$SGA_DYNAMIC_COMPONENTS
は、動的SGAコンポーネントに関する情報を示します。このビューでは、インスタンスの起動後に完了したすべてのSGAサイズ変更操作に基づく情報が要約されます。すべてのサイズはバイト単位で表されます。
V$SGA_DYNAMIC_FREE_MEMORY
は、将来の動的SGAサイズ変更操作に使用可能なSGAメモリーの量に関する情報を示します。
列 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
|
|
使用可能なメモリー容量(バイト) |
V$SGA_RESIZE_OPS
は、これまでに完了した800回のSGAサイズ変更操作に関する情報を示します。これには、進行中の操作は含まれません。すべてのサイズはバイト単位で表されます。
V$SGA_TARGET_ADVICE
は、SGA_TARGET
初期化パラメータに関する情報を示します。
V$SGAINFO
は、SGAのサイズ情報(様々なSGAコンポーネントのサイズ、グラニュル・サイズ、空きメモリーなど)を示します。
列 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
|
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SGA統計名 |
|
|
統計のサイズ(バイト) |
|
|
統計のサイズが変更可能かどうか( |
V$SGASTAT
は、システム・グローバル領域(SGA)の詳細情報を示します。
列 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
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|
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SGAコンポーネント名 |
|
|
メモリー・サイズ(バイト) |
V$SHARED_POOL_ADVICE
は、様々なサイズの共有プールでの解析時間の見積りに関する情報を示します。サイズは、現行の共有プール・サイズまたは確保済のライブラリ・キャッシュ・メモリーの容量(いずれか大きい方)の10%から現行の共有プール・サイズの200%までの範囲で、等間隔です。間隔値は、現行の共有プール・サイズに応じて異なります。
V$SHARED_POOL_RESERVED
は、共有プール内で確保済プールおよび領域をチューニングする場合に有効な統計情報を示します。
列 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
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確保済メモリー・リスト上の空き領域の合計サイズ1 |
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確保済メモリー・リストの空きメモリーの平均サイズ1 |
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確保済メモリー・リスト上のメモリーの空き部分の数1 |
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確保済メモリー・リスト上のメモリーの最大空き部分のサイズ1 |
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確保済メモリー・リスト上の使用済メモリーの合計量1 |
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確保済メモリー・リスト上の使用済メモリーの平均サイズ1 |
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確保済メモリー・リスト上のメモリーの使用済部分の数1 |
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確保済メモリー・リスト上のメモリーの最大使用済部分のサイズ1 |
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メモリーの空き部分を見つけるために、確保済メモリー・リストが検索された回数1 |
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要求を満たすだけのメモリーの空き部分が確保済メモリー・リストになく、LRUリストからオブジェクトのフラッシュを開始した回数1 |
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確保済メモリー・リストに要求を満たすだけのメモリーの空き部分がなく、LRUリストからオブジェクトのフラッシュを開始したときの、最後の要求ミスの要求サイズ。1 |
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|
確保済メモリー・リストに要求を満たすだけのメモリーの空き部分がなく、LRUリストからオブジェクトのフラッシュを開始したときの、最大の要求ミスの要求サイズ。1 |
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要求を満たすメモリーが検出できなかった回数( |
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最後に失敗した要求の要求サイズ(最後の |
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オブジェクトをフラッシュせずに |
|
|
オブジェクトをフラッシュせずに |
|
|
LRUリストからオブジェクトをフラッシュせずに |
1
これらの列は、初期化パラメータSHARED_POOL_RESERVED_SIZE に有効な値が設定されている場合にのみ有効です。2 これらの列には、 SHARED_POOL_RESERVED_SIZE が設定されていなくても、有効となる値が設定されています。 |
V$SHARED_SERVER
は、共有サーバー・プロセスの情報を示します。
V$SHARED_SERVER_MONITOR
は、共有サーバーをチューニングするための情報を示します。
列 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
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インスタンスの起動後、同時に使用中のバーチャル・サーキットの最大数。この値が 関連項目: 「CIRCUITS」を参照。 |
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インスタンスの起動後、同時に使用中の共有サーバー・セッションの最大数。この値が 関連項目: 「SHARED_SERVER_SESSIONS」を参照。 |
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インスタンスの起動後に起動された共有サーバーの合計数(ただし、インスタンスの起動時に起動された共有サーバーは含まない) |
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インスタンスの起動後にOracleが停止した共有サーバーの合計数 |
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インスタンスの起動後、同時に実行中のサーバーの最大数。この値が 関連項目: 「SHARED_SERVERS」を参照。 |
V$SORT_SEGMENT
は、特定のインスタンスの各ソート・セグメントの情報を示します。このビューは、表領域がTEMPORARY
タイプの場合にかぎり更新されます。
V$SPPARAMETER
は、サーバー・パラメータ・ファイルの内容に関する情報を示します。インスタンスの起動にサーバー・パラメータ・ファイルが使用されなかった場合は、このビューの各行のISSPECIFIED
列がFALSE
となります。
V$SQL
は、GROUP BY
句なしの共有SQL領域についての統計情報を示します。入力された元のSQLテキストのそれぞれの子について1行ずつ表示されます。V$SQL
に表示される統計情報は、通常、問合せの実行が終了した時点で更新されます。ただし、問合せの実行に長い時間がかかる場合は、5秒ごとに更新されます。したがって、SQL文の終了まで時間がかかる場合でも、実行の途中で最新の情報を確認できます。
V$SQL_BIND_CAPTURE
は、SQLカーソルによって使用されたバインド変数に関する情報を示します。ビュー内の各行には、カーソルで定義されたバインド変数1個に関する情報が格納されています。情報の内容は次のとおりです。
親カーソルの(hash_value
, address
) および子カーソルの (hash_value
, child_address
)
バインド変数の名前、位置、データ型、キャラクタ・セットID、精度、スケールおよび最大長
バインド変数に対応付けられたSQL文の以前の実行中に、バインド変数に対して使用されたバインド値の1つ。このビューでは、バインド変数が取得されない場合があります。バインド変数の型が単純な場合(LONG、LOBおよびADTデータ型は除外)またはバインド変数がSQL文のWHERE
句またはHAVING
句で使用されている場合にのみ、バインド値が表示されます
STATISTICS_LEVEL
初期化パラメータがBASIC
に設定されている場合、バインド取得は実行できません。このビューは、(HASH_VALUE
, ADDRESS
) のV$SQLAREA
および(HASH_VALUE
, CHILD_ADDRESS
)のV$SQL
と結合できます。
V$SQL_BIND_DATA
は、このビューを問い合せているセッションが所有する各カーソル内の個別の各バインド変数に対して、次のことを示します。
CURSOR_SHARING
パラメータがFORCE
に設定されていて、バインド変数がシステム生成の場合、元となっているリテラル(システム生成バインドは、SHARED_FLAG2
列に256
の値を持つ)。
V$SQL_BIND_METADATA
は、このビューを問い合せているセッションが所有する各カーソル内の個別の各バインド変数に対して、次のことを示します。
CURSOR_SHARING
パラメータがFORCE
に設定されていて、バインド変数がシステム生成の場合、元となっているリテラルに基づくメタデータ
V$SQL_CURSOR
は、このビューを問い合せているセッションと対応付けられた各カーソルのデバッグ情報を示します。
V$SQL_JOIN_FILTER
は、結合フィルタをパラレル・カーソルに使用した場合の各特性に関するパフォーマンス情報を示します。(結合フィルタとは、パラレル通信を回避するため、結合操作に先立って表の各行に適用されるビットマップ・フィルタのことです。)
V$SQL_MONITOR
は、実行がOracleによって監視された(または監視されている)SQL文を示します。SQL文の実行が監視されるたびに、V$SQL_MONITOR
内にエントリが作成されます。SQL文がパラレルで実行されるかまたはCPUまたはI/O時間を5秒以上消費すると、自動的にSQL監視が開始されます。
監視対象のSQL文の実行中、V$SQL_MONITOR
内の統計は通常、毎秒ほぼリアルタイムで更新されます。実行の終了後、監視情報はすぐに削除されません。かわりに、最低1分間、V$SQL_MONITOR
に保存されます。エントリは最終的に削除され、その領域が新しい文の監視時に再利用されます。
V$SQL_OPTIMIZER_ENV
は、SQLカーソルの実行計画作成に使用されるオプティマイザ環境の内容を示します。このビューは、(HASH_VALUE
, ADDRESS
) のV$SQLAREA
および(HASH_VALUE
, CHILD_ADDRESS
)のV$SQL
と結合できます。
V$SQL_PLAN
は、ライブラリ・キャッシュにロードされる子カーソルごとの実行計画情報を示します。
V$SQL_PLAN_MONITOR
は、V$SQL_MONITOR
にある、各SQL文に対するプラン・レベルの監視統計を示します。V$SQL_PLAN_MONITOR
内の各行は、監視対象の実行計画の操作に対応します。V$SQL_MONITOR
と同様に、V$SQL_PLAN_MONITOR
内で公開された統計は、通常、文の実行中に毎秒更新されます。これらの統計は、V$SQL_MONITOR
と同様、再利用されます。
SQLプラン監視のオーバーヘッドを回避するため、プランの各操作から収集される統計は、経過時間、CPU時間またはI/O時間などの時間情報を記録しません。かわりに、この時間情報は、SQL_ID
、SQL_EXEC_START
、SQL_EXEC_ID
およびSQL_PLAN_LINE_ID
(V$SQL_PLAN_MONITOR
では単純にPLAN_LINE_ID
という)のV$ACTIVE_SESSION_HISTORY
とV$SQL_PLAN_MONITOR
を結合することによって、きわめて正確に見積もることができます。この結合の結果は、プラン内の各操作によって実行されるアクティビティのサンプルです。ここからCPU時間および待機時間の見積りを導出できます。これは、V$ACTIVE_SESSION_HISTORY
にある対応するアクティビティ・タイプのサンプルの数に応じて、V$SQL_MONITOR
にある文レベル監視時間の統計情報をブレークすることによって達成されます。
V$SQL_PLAN_STATISTICS
は、子カーソルごとの行ソース・レベルにおける実行統計を示します。
V$SQL_PLAN_STATISTICS_ALL
は、SQLメモリーを使用する行ソース(ソートまたはハッシュ結合)のメモリー使用統計を示します。このビューでは、V$SQL_PLAN
内の情報がV$SQL_PLAN_STATISTICS
およびV$SQL_WORKAREA
からの実行統計と連結されます。
V$SQL_REDIRECTION
は、リダイレクトされたSQL文を示します。
V$SQL_SHARED_CURSOR
は、特定の子カーソルが既存の子カーソルと共有されない理由を示します。それぞれの列は、カーソルが共有されない具体的な理由を示します。
V$SQL_SHARED_MEMORY
は、カーソル共有メモリー・スナップショットに関する情報を示します。共有プールに格納されている各SQL文には、それぞれに対応する子オブジェクトが1つ以上あります。それぞれの子オブジェクトはいくつかの部分に分かれています。その1つがコンテキスト・ヒープです。コンテキスト・ヒープには問合せ計画が保持されます。
V$SQL_WORKAREA
は、SQLカーソルによって使用される作業領域の情報を示します。共有プールに格納されている各SQL文には、V$SQL
ビューに示される子カーソルが1つ以上あります。V$SQL_WORKAREA
は、これらの子カーソルが必要とするすべての作業領域を示します。V$SQL_WORKAREA
は、(ADDRESS
、HASH_VALUE
で)V$SQLAREA
と結合できます。また、(ADDRESS
、HASH_VALUE
、CHILD_NUMBER
で)V$SQL
と結合できます。
このビューを使用して、次の内容を確認できます。
V$SQL_WORKAREA_ACTIVE
には、現在システムによって割り当てられている作業領域の瞬間ビューが含まれます。このビューをV$SQL_WORKAREA
に対してWORKAREA_ADDRESS
で結合し、作業領域の定義にアクセスできます。作業領域がディスクに収容される場合、このビューにはこの作業領域のかわりに作成された一時セグメントの情報が含まれます。
最後の3列は、V$SQL_WORKAREA_ACTIVE
をV$TEMPSEG_USAGE
と結合して、この一時セグメントの詳細情報を取り出せるように含まれています。
このビューを使用して、次の内容を確認できます。
EXPECTED_SIZE
<
ACTUAL_MEM_USED
)および過小割当てメモリーの割合(EXPECTED_SIZE
>
ACTUAL_MEM_USED
)
V$SQL_WORKAREA_HISTOGRAM
は、様々な作業領域グループについて、インスタンスの起動以後に累積された作業領域実行統計を示します。作業領域は、乗数2で増加する要件を持つ最適のメモリー要件に基づいて33のグループに収容されます。つまり、最適要件が0KBから1KB、1KBから2KB、2KBから4KB、さらに2TBから4TBへと変動する作業領域です。
V$SQL_WORKAREA_HISTOGRAM
は、作業領域グループごとに、そのグループの作業領域のうち最適モードで実行できる数、ワン・パス・モードで実行できる数およびマルチパス・モードで実行できる数を示します。DBAは、必要な時間間隔の開始時と終了時にスナップショットを取って、その間隔に関する同じ統計を導出できます。
V$SQLAREA
は、共有SQL領域についての統計情報を示します。SQL文字列ごとに1行ずつ表示されます。このビューで提供される統計情報は、メモリー内および解析済、実行可能状態のSQL文についての情報です。
V$SQLAREA_PLAN_HASH
は、SQL_ID
列およびPLAN_HASH_VALUE
列でグループ化して、共有SQL領域(V$SQL
)に関する統計情報を示します。PLAN_HASH_VALUE
列の異なる値ごとに1行ずつ作成するというように、1つの親カーソルに複数の行を作成することもできます。
V$SQLFN_ARG_METADATA
には、関数の引数に関するメタデータが含まれています。V$SQLFN_METADATA
内の各関数の引数ごとに1行あります。引数がない関数には行はありません。
V$SQLFN_METADATA
には、演算子および組込みの関数に関するメタデータが含まれています。関数によって引数の数が異なるため、このビューには引数に関する情報は含まれていません。引数に関する情報はV$SQLFN_ARG_METADATA
に含まれています。これは、V$SQLFN_METADATA
と結合して、関数とその引数に関する情報を取得できます。
V$SQLSTATS
は、SQLカーソルに関する基本的なパフォーマンス統計情報を示します。各行は、SQLテキストとオプティマイザ計画を一意に組み合わせたデータ(つまり、SQL_ID
とPLAN_HASH_VALUE
の一意の組合せ)になります。V$SQLSTATS
の各列の定義は、V$SQL
ビューおよびV$SQLAREA
ビューと同じです。ただし、V$SQLSTATS
ビューは、V$SQL
およびV$SQLAREA
に比べて、高速かつスケーラブルで、データ保存の仕組みも優れています(カーソルが共有プールで無効になった後でも、統計情報を表示できます)。V$SQLSTATS
は、V$SQL
およびV$SQLAREA
に表示される列のサブセットを含みます。
V$SQLTEXT
は、SGA内の共有SQLカーソルに属するSQL文のテキストを示します。
V$SQLTEXT_WITH_NEWLINES
は、読みやすくするためにSQL文中の改行およびタブを空白に置換しない点を除けば、V$SQLTEXT
ビューと同じです。
列 | データ型 | 説明 |
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V$STANDBY_LOG
は、スタンバイREDOログに関する情報を示します。スタンバイREDOログは、オンラインREDOログに類似していますが、プライマリ・データベースからREDOデータを受信しているスタンバイ・データベースでのみ使用されます。
V$STATISTICS_LEVEL
は、STATISTICS_LEVEL
によって制御される統計およびアドバイザの状態を示します。
V$STATNAME
は、V$SESSTAT
表およびV$SYSSTAT
表で表示される統計情報のデコードされた統計名を示します。
一部のプラットフォームでは、NAME
およびCLASS
列には、オペレーティング・システム固有の追加統計情報も含まれています。
関連項目:
|
V$STREAMS_APPLY_COORDINATOR
は、各適用プロセス・コーディネータの情報を示します。適用プロセスのコーディネータは、適用プロセス・リーダーからトランザクションを取得し、それを適用サーバーに渡します。
V$STREAMS_APPLY_READER
は、各適用リーダーに関する情報を示します。適用プロセスの適用リーダーは、キューからメッセージを読み込み(デキュー)、メッセージの依存性を計算し、トランザクションを作成し、トランザクションをコミット順に適用プロセス・コーディネータに渡して適用サーバーに割り当てさせるプロセスです。
V$STREAMS_APPLY_SERVER
は、各適用サーバーとそのアクティビティに関する情報を示します。適用サーバーは、適用プロセスの適用コーディネータからイベントを受信します。受信したイベントごとに、適用サーバーはそれを適用するか、適切な適用ハンドラに送信します。
V$STREAMS_CAPTURE
は、各取得プロセスに関する情報を示します。
V$STREAMS_MESSAGE_TRACKING
は、各Streamsクライアントが処理するストリームを介して追跡されるLCRに関する情報を示します。DBMS_STREAMS_ADM.SET_MESSAGE_TRACKING
プロシージャを使用して、カレント・セッションにより生成される各LCRの一部となる追跡ラベルを指定します。
DBMS_STREAMS_ADM.SET_MESSAGE_TRACKING
プロシージャ内のactions
パラメータがDBMS_STREAMS_ADM.ACTION_MEMORY
に設定されている場合、メモリー内のLCRに関する情報が追跡され、このビューに移入されます。actions
パラメータがDBMS_STREAMS_ADM.ACTION_TRACE
に設定されていると、このビューは移入されず、LCRに関する情報は各データベースにある追跡ファイルに送信されます。
V$STREAMS_POOL_ADVICE
は、収容されたメッセージまたは取り出されたメッセージの推定数の他、様々なStreamsプール・サイズで収容または取出しのアクティビティに費やされた時間を示します。サイズの範囲は、現行のStreamsプール・サイズの10%から200%までで、等間隔になります。間隔値は、現行のStreamsプール・サイズによって異なります。
V$STREAMS_TRANSACTION
は、取得プロセスまたは適用プロセスによって処理されるトランザクションの情報を示します。このビューを使用すると、処理に時間がかかっているトランザクションを特定し、各トランザクションで処理されている論理変更レコード(LCR)の数を確認できます。このビューに表示されるのは、取得されたLCRに関する情報のみです。ユーザーがエンキューしたLCRまたはユーザー・メッセージに関する情報は表示されません。
このビューには処理中のLCRに関する情報のみが表示されますが、これはそれらのLCRが問合せの時点でStreamsプロセスのルール・セットを満たしたからです。取得プロセスの場合、このビューには取得プロセスがLCRに変換したトランザクションでの変更に関する情報のみが表示されます。REDOログにあるアクティブなトランザクションに関する情報は表示されません。適用プロセスの場合、このビューには適用プロセスがデキューしたLCRに関する情報のみが表示されます。適用プロセスのキューにあるLCRに関する情報は表示されません。
トランザクションに関する情報は、そのトランザクションがコミットするまで、またはトランザクション全体がロールバックされるまで、このビューに表示されます。
V$SUBCACHE
は、ライブラリ・キャッシュ・メモリーに現在ロードされている従属キャッシュの情報を示します。このビューを使用すると、ライブラリ・キャッシュ全体を調べた後で、ライブラリ・キャッシュ・オブジェクト別に、ロードされた各従属キャッシュごとに1行が出力されます。
V$SUBSCR_REGISTRATION_STATS
は、通知診断に関する情報を示します。
V$SYS_OPTIMIZER_ENV
は、インスタンスのオプティマイザ環境の内容を示します。オプティマイザ環境には、SQL文の実行計画の作成時にOracleオプティマイザが使用する主要なパラメータの値が格納されます。したがって、これらのパラメータの値を変更すると(たとえば、ALTER SYSTEM
文の発行によって)計画が変更される可能性があります。
このビューに表示されるパラメータは、通常の初期化パラメータ(OPTIMIZER_FEATURES_ENABLE
など)または擬似パラメータ(ACTIVE_INSTANCE_COUNT
など)のいずれかです。
V$SYS_TIME_MODEL
は、様々な操作に対してセッション全体に蓄積された時間を示します。レポートされる時間は、経過時間またはCPU時間(マイクロ秒)の合計です。定期操作では、時間データの最大5秒分がバッファされます。具体的には、定期操作(SQLの実行など)の実行に長時間かかる場合、このビューで公開されるデータは、操作に対して蓄積された時間のうち最大5秒分が欠落した値となることを意味します。
時間値は8バイトの整数で示されるため、折返しまでに約580,000年に相当する時間を格納できます。バックグラウンド・プロセスは、特別に統計対象に指定しないかぎり、統計値には含まれません。
列 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
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|
時間統計の統計識別子 |
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統計名(表9-1を参照) |
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システムがこの操作に要した時間(マイクロ秒) |
V$SYSAUX_OCCUPANTS
は、SYSAUX
表領域の占有データ情報を示します。
V$SYSMETRIC
は、長期(60秒)と短期(15秒)の両方のシステム・メトリックでの最新の時間間隔に対して取得されたシステム・メトリックの値を示します。
V$SYSMETRIC_HISTORY
は、データベースで使用可能なすべてのシステム・メトリックの値を示します。このビューには、長期(60秒、1時間分の履歴)および短期(15秒、1間隔のみの履歴)の両方のメトリックが表示されます。
V$SYSMETRIC_SUMMARY
は、長期のシステム・メトリックでの、すべてのシステム・メトリックの値のサマリーを示します。メトリック項目ごとに、最後の1時間の平均、最大値、最小値および1つの標準偏差の値が表示されます。
V$SYSSTAT
は、システム統計情報を示します。各統計番号(STATISTIC#
)に対応した統計名を調べるには、V$STATNAME
ビューを問い合せてください。
V$SYSTEM_CURSOR_CACHE
は、カーソルの使用状況についてのシステム全体の情報を示します。
列 | データ型 | 説明 |
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カーソル・オープンの累積合計数 |
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カーソル・オープンのヒットの累積合計数 |
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オープン・カーソルを検出した回数を、カーソルを検索した回数で割った比率 |
V$SYSTEM_EVENT
は、イベントの待機の合計の情報を示します。TIME_WAITED
列およびAVERAGE_WAIT
列には、高速タイミング・メカニズムをサポートしないプラットフォーム上では0(ゼロ)の値が設定されます。このようなプラットフォームでの実行中に、この列に正確な待機時間を反映させるには、パラメータ・ファイルでTIMED_STATISTICS
をTRUE
に設定する必要があります。これによって、システム・パフォーマンスに多少の悪影響が出ます。
V$SYSTEM_FIX_CONTROL
は、システム・レベルでの修正制御に関する情報(使用可能または使用禁止)を示します。
V$SYSTEM_PARAMETER
は、インスタンスに現在有効になっている初期化パラメータの情報を示します。新しいセッションは、インスタンス全体の値からパラメータ値を継承します。
V$SYSTEM_PARAMETER2
は、インスタンスに対して現在有効な初期化パラメータの情報を示し、各リストのパラメータ値をビューの行として表示します。新しいセッションは、インスタンス全体の値からパラメータ値を継承します。
このフォーマットでリストのパラメータ値を示すことによって、リスト・パラメータの値を容易に判断できます。たとえば、パラメータ値がa, b
の場合、V$SYSTEM_PARAMETER
ビューでは、このパラメータの値が2つ(a
およびb
)であるのか、1つ(aまたはb
)であるのか判断できません。V$SYSTEM_PARAMETER2
を使用すると、リスト・パラメータ値が明確に区別できます。
V$SYSTEM_WAIT_CLASS
は、登録されている待機クラスごとに、インスタンス全体の時間の合計を示します。
V$TABLESPACE
は、制御ファイルからの表領域情報を示します。
V$TEMP_CACHE_TRANSFER
は非推奨です。過去にこのビューにあった情報は、現在はV$INSTANCE_CACHE_TRANSFER
およびV$SEGMENT_STATISTICS
ビュー内にあります。
V$TEMP_EXTENT_MAP
は、すべてのローカル管理一時表領域のそれぞれの単位の状態を示します。
V$TEMP_EXTENT_POOL
は、インスタンスにキャッシュまたは使用される一時領域の状態を示します。一時領域のキャッシュのロードは遅く、インスタンスが休止状態になるので注意してください。
V$TEMP_SPACE_HEADER
は、現在使用されている領域の大きさおよび領域ヘッダーに識別される空き領域の大きさについて、ローカル管理一時表領域ごとのファイルの集計情報を示します。
V$TEMPFILE
は、一時ファイルの情報を示します。
V$TEMPORARY_LOBS
は、一時LOBを示します。
列 | データ型 | 説明 |
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セッションID |
|
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キャッシュの一時LOB数 |
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キャッシュ以外の一時LOB数 |
|
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抽象LOB数 |
V$TEMPSEG_USAGE
は、一時セグメントの使用方法を示します。
V$TEMPSTAT
は、ファイルの読取り/書込みの統計情報を示します。
V$THREAD
は、制御ファイルからのスレッド情報を示します。
V$THRESHOLD_TYPES
は、しきい値のタイプに関する情報を示します。
V$TIMER
は、経過時間を示します(1/100秒)。時間は、オペレーティング・システムごとに開始した時点から計測され、その値が4バイト(約497日間)をオーバーフローするたびに0に折り返します。
列 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
|
|
経過時間(1/100秒) |
V$TIMEZONE_NAMES
は、有効なタイム・ゾーンの名前を示します。
列 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
|
|
タイム・ゾーンのリージョン(たとえば、 |
|
|
対応する夏時間の略称(たとえば、 |
V$TRANSACTION
は、システム内のアクティブ・トランザクションを示します。
V$TRANSACTION_ENQUEUE
は、トランザクション・ステート・オブジェクトに所有されているロックを示します。
V$TRANSPORTABLE_PLATFORM
は、クロス・プラットフォームの表領域転送をサポートするプラットフォームを示します。RMAN CONVERT TABLESPACE
コマンドがサポートするプラットフォームの一覧の他、各プラットフォームのエンディアンも示します。
列 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
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プラットフォーム識別番号 |
|
|
プラットフォーム名 |
|
|
プラットフォームのエンディアン形式: |
V$TYPE_SIZE
は、データ・ブロック容量の見積りに使用する様々なデータベース・コンポーネントのサイズを示します。
列 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
|
|
コンポーネント名(セグメント、バッファ・ヘッダーなど) |
|
|
コンポーネント・タイプ |
|
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コンポーネントの説明 |
|
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コンポーネントのサイズ |
V$UNDOSTAT
は、統計データのヒストグラムを示して、システムがどれだけ効果的に動作しているかを示します。使用可能な統計情報には、UNDO領域の消費量、トランザクションの同時実行性およびインスタンスで実行された問合せの長さなどがあります。このビューを使用すると、現行のワークロードに必要なUNDO領域の量を見積もることができます。Oracleは、このビューを使用して、システム内のUNDO使用率をチューニングします。システムが手動UNDO管理モードになっている場合、このビューはNULL値を戻します。
このビューの各行では、10分間隔でインスタンス内で統計が収集されます。各行は、BEGIN_TIME
列の値の降順で表示されます。各行は(BEGIN_TIME
、END_TIME
)でマークされた時間間隔に属します。各列は、その時間間隔中に特定の統計に関して収集されたデータを表します。ビューの最初の行は、現行の(部分的な)時間間隔に関する統計を示します。このビューには、4日サイクルによる合計576行が含まれます。
V$UNUSABLE_BACKUPFILE_DETAILS
は、使用不可または期限切れとマークされているバックアップ・ファイル(バックアップ・ピース、プロキシ・コピーまたはコピー)に関する情報を示します。ビューのいずれかの行を選択し、BTYPE_KEY
またはFILETYPE_KEY
を使用して、バックアップ・ファイル・セットまたは特定のファイルの状態を使用可能に変更できます。
V$VERSION
は、Oracle Databaseの中心的なライブラリ・コンポーネントのバージョン番号を示します。コンポーネントごとに1行で表示されます。
列 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
|
|
コンポーネント名およびバージョン番号 |
V$VPD_POLICY
は、現在ライブラリ・キャッシュ内にあるカーソルに対応付けられた、すべてのファイングレイン・セキュリティ・ポリシーおよび述語を示します。
V$WAIT_CHAINS
は、ブロックされたセッションに関する情報を示します。待機チェーンは、相互にブロックされているセッションで構成されます。それぞれの行は、ブロックされているセッションとブロッカ・セッションのペアを示します。待機チェーンが循環待機チェーンでない場合、チェーンの最後の行はブロッカを持ちません。
V$WAITCLASSMETRIC
は、最新の60秒間の待機クラスのメトリックの値を示します。システムには最新の1時間の履歴が保持されます。
V$WAITCLASSMETRIC_HISTORY
は、最新の1時間のすべての時間間隔の待機クラスのメトリックの値を示します。
V$WAITCLASSMETRIC_HISTORY
の列は、V$WAITCLASSMETRIC
の列と同じです。
V$WAITSTAT
は、ブロック競合の統計情報を示します。この表は、定期的統計が使用可能なときにのみ更新されます。
列 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
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ブロックのクラス |
|
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このブロックの |
|
|
このブロックの |
V$WALLET
は、透過的なデータ暗号化のマスター・キーとして使用可能な証明書のメタデータを示します。
V$WORKLOAD_REPLAY_THREAD
は、すべてのタイプの再実行セッションの情報を示します。
V$XML_AUDIT_TRAIL
は、XML形式ファイルに書き込まれた標準、ファイングレイン、SYSおよび必須の各監査レコードを示します。
V$XS_SESSION
は、データベースにあるすべての軽量ユーザー・セッション用のXS$SESSION
およびXS$GLOBAL_VAR
ネームスペースの状態に関する情報を示します。
V$XS_SESSION_ATTRIBUTE
は、前回要求が終わった時点でデータベースにあった、すべての軽量ユーザー・セッションのネームスペースおよび属性に関する情報を示します。このビューには、アクティブな要求の状態は反映されません。
V$XS_SESSION_ROLE
は、前回要求が終わった時点でデータベースにあったすべての軽量ユーザー・セッションで、使用可能にされていたロールに関する情報を示します。このビューには、アクティブな要求のセキュリティ・コンテキストは反映されません。
列 | データ型 | NULL | 説明 |
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ロール名 |
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ロール内部ID |
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ロールID |
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軽量セッションID |
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