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Oracle Databaseリファレンス
11g リリース1(11.1)

E05771-04
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1 初期化パラメータ

この章では、データベース初期化パラメータをアルファベット順に説明します。

この章では、次の内容について説明します。

初期化パラメータの使用方法

初期化パラメータは様々な機能グループに分類されます。たとえば、パラメータによって次のことができます。

データベース管理者は、初期化パラメータを使用して次のことができます。

初期化パラメータの多くは、データベースのパフォーマンスを改善するために微調整できます。それ以外のパラメータは、変更しないでください。変更する場合は、Oracleサポート・サービスの指示に従ってください。

すべての初期化パラメータは省略可能です。Oracleには、各パラメータにデフォルト値が用意されています。パラメータのデフォルト値は、オペレーティング・システムによって異なる場合があります。

初期化パラメータのタイプ

Oracle Databaseサーバーには、次のタイプの初期化パラメータがあります。

導出パラメータ

初期化パラメータには、導出されるものがあります。導出とは、その値がその他のパラメータの値から算出されることを意味します。通常、導出パラメータの値は変更しないでください。変更した場合、算出された値は指定値によってオーバーライドされます。

たとえば、SESSIONSパラメータのデフォルト値は、PROCESSESパラメータの値から導出される値です。PROCESSESの値が変更されると、SESSIONSのデフォルト値も変更されます。ただし、値を指定してオーバーライドした場合を除きます。

オペレーティング・システム依存パラメータ

初期化パラメータには、有効な値または範囲が、ホスト・オペレーティング・システムに依存するものがあります。たとえば、パラメータDB_BLOCK_BUFFERSは、メイン・メモリー内のデータ・バッファの数を示し、その最大値は、オペレーティング・システムに依存します。これらのバッファのサイズはDB_BLOCK_SIZEで設定します。デフォルト値は、オペレーティング・システムに依存します。

関連項目:

オペレーティング・システムによって異なるOracleパラメータおよびオペレーティング・システムのパラメータの詳細は、オペレーティング・システム固有のOracleマニュアルを参照してください。 

変数パラメータ

変数初期化パラメータを使用すると、多くの場合、システムのパフォーマンスが改善します。変数パラメータには、容量の制限を設定してもパフォーマンスに影響しないパラメータもあります。たとえば、OPEN_CURSORSの値が10である場合、その11番目のカーソルをオープンしようとするユーザー・プロセスは、エラーを受け取ります。また、変数パラメータには、パフォーマンスには影響しても義務的な制限を課さないパラメータもあります。たとえば、DB_BLOCK_BUFFERSの値を小さくした場合、パフォーマンスが劣化することはあっても、作業の妨げにはなりません。

変数パラメータの値を大きくすると、システムのパフォーマンスが改善されることがあります。ただし、ほとんどのパラメータの場合、値を大きくすることで、システム・グローバル領域(SGA)のサイズも大きくなります。SGAが大きくても、ある程度まではデータベースのパフォーマンスを改善できます。仮想メモリー・オペレーティング・システムでは、SGAが大きすぎると、メモリーにスワップ・インされたりスワップ・アウトされる場合、パフォーマンスが劣化することがあります。仮想メモリー作業領域を制御するオペレーティング・システムのパラメータは、SGAのサイズを考慮して設定してください。オペレーティング・システムの構成によって、SGAの最大サイズを制限することもできます。

基本的な初期化パラメータ

データベースの基本的な初期化パラメータは次のとおりです。ほとんどのデータベースは、基本パラメータを設定することで、適切かつ効率的に稼働します。基本パラメータについては詳しく理解し、他のパラメータは機能マニュアルで指定されている場合のみ、または特別な状況でのみ使用することをお薦めします。

CLUSTER_DATABASE
COMPATIBLE
CONTROL_FILES
DB_BLOCK_SIZE
DB_CREATE_FILE_DEST
DB_CREATE_ONLINE_LOG_DEST_n
DB_DOMAIN
DB_NAME
DB_RECOVERY_FILE_DEST
DB_RECOVERY_FILE_DEST_SIZE
DB_UNIQUE_NAME
INSTANCE_NUMBER
LDAP_DIRECTORY_SYSAUTH
LOG_ARCHIVE_DEST_n
LOG_ARCHIVE_DEST_STATE_n
NLS_LANGUAGE
NLS_TERRITORY
OPEN_CURSORS
PGA_AGGREGATE_TARGET
PROCESSES
REMOTE_LISTENER
REMOTE_LOGIN_PASSWORDFILE
SESSIONS
SGA_TARGET
SHARED_SERVERS
STAR_TRANSFORMATION_ENABLED
UNDO_TABLESPACE

パラメータ・ファイル

パラメータ・ファイルは、初期化パラメータのリストおよび各パラメータの値を格納しているファイルです。初期化パラメータをパラメータ・ファイルに指定して、特定のインストールを反映させます。Oracleは、次の2種類のパラメータ・ファイルをサポートしています。

サーバー・パラメータ・ファイル

サーバー・パラメータ・ファイルは、初期化パラメータのリポジトリとして機能するバイナリ・ファイルです。このファイルは、Oracle Databaseサーバーが稼働しているマシンに格納できます。サーバー・パラメータ・ファイルに格納された初期化パラメータは永続的で、インスタンスの実行中に行ったパラメータの変更は、インスタンスを停止し、起動しても有効です。

初期化パラメータ・ファイル

初期化パラメータ・ファイルは、初期化パラメータのリストを含むテキスト・ファイルです。このファイルに書き込む場合は、クライアント側のデフォルトのキャラクタ・セットを使用してください。

次に、初期化パラメータ・ファイルのサンプル・エントリを示します。

PROCESSES = 100
OPEN_LINKS = 12
GLOBAL_NAMES = true

初期化パラメータ・ファイルの名前は、オペレーティング・システムによって異なります。たとえば、大文字と小文字または小文字のみで表記されていたり、論理名、またはinit.oraという名前が変化したものであることもあります。データ・ウェアハウスおよびデータ・マート用の推奨されるパラメータが設定されているinitdw.oraファイルもあります。データベース管理者は、初期化パラメータ・ファイル用に異なるファイル名を選択できます。

初期化パラメータ・ファイルのオペレーティング・システム上でのデフォルトの位置およびファイル名については、オペレーティング・システム固有のOracleマニュアルを参照してください。初期化パラメータ・ファイルは、サーバーを起動するためにクライアント側ツール(たとえば、SQL*Plus)が読み込むファイルです。

サンプル初期化パラメータ・ファイルは、それぞれのオペレーティング・システム用のOracle配布媒体により提供されます。当面の使用には、サンプル・ファイルで間に合いますが、最高のパフォーマンスを得るためにデータベースをチューニングするには、このファイルを変更します。すべての変更は、インスタンスを完全に停止してから再起動することによって有効になります。

初期化パラメータ・ファイル内の値の指定

この項では、初期化パラメータ・ファイル内のパラメータ値の設定に関する様々な事項について説明します。

初期化パラメータ・ファイルを管理するルール

初期化パラメータ・ファイル内のパラメータは、次のルールに基づいて指定します。

パラメータ値での特殊文字の使用

パラメータに特殊文字を含む値を指定する場合は、その特殊文字の前にバックスラッシュを付けるか、またはパラメータ全体を引用符で囲む必要があります。次のいずれかを使用して、特殊文字を指定できます。

DB_DOMAIN = 'JAPAN.ACME#.COM'

DB_DOMAIN = JAPAN.ACME\#.COM

表1-1に、初期化パラメータ・ファイルで使用できる特殊文字を示します。

表1-1    初期化パラメータ・ファイルの特殊文字 
文字  名前  説明 

# 

シャープ記号 

コメント 

( 

左カッコ 

値リストの開始 

) 

右カッコ 

値リストの終了 

" 

二重引用符 

引用符で囲む文字列の開始または終了 

' 

一重引用符 

引用符で囲む文字列の開始または終了 

= 

等号 

キーワードと値のセパレータ 

, 

カンマ 

要素のセパレータ 

- 

マイナス記号 

UNIXスタイルのキーワードの接頭辞 

\ 

バックスラッシュ 

エスケープ文字 

特殊文字を初期化パラメータ・ファイルでリテラルとして指定する場合は、その特殊文字の前にバックスラッシュを付けるか、またはその特殊文字を含む文字列全体を引用符で囲む必要があります。

エスケープ文字の使用方法

「初期化パラメータ・ファイルを管理するルール」で説明したように、バックスラッシュ(\)は行の継続も示します。英数字の前に指定したバックスラッシュは、通常の文字として扱われます。英数字以外の文字の前に指定したバックスラッシュは、バックスラッシュまたは継続文字として扱われます。

引用符の使用方法

引用符をネストする2つの方法を次に示します。まず、ネストした文字列に引用符を二重に付ける方法です。たとえば、次のように使用します。

NLS_DATE_FORMAT = '''Today is'' MM/DD/YYYY'

次は、一重引用符と二重引用符を交互に付ける方法です。たとえば、次のように使用します。

NLS_DATE_FORMAT = '"Today is" MM/DD/YYYY'

パラメータ・ファイルのパラメータ値の変更

パラメータ・ファイルのパラメータ値は、次のいずれかの方法で変更します。

機能カテゴリ別パラメータ

次に、初期化パラメータを機能カテゴリ別に示します。

変更可能パラメータ

初期化パラメータの中には、インスタンスの実行中に、ALTER SESSION文またはALTER SYSTEM文を使用して変更できるパラメータがあります。初期化パラメータを変更するには、次の構文を使用します。

ALTER SESSION SET parameter_name = value
ALTER SYSTEM SET parameter_name = value [DEFERRED]

パラメータをALTER SYSTEM文を使用して変更すると、変更に使用した文がOracle Databaseによってアラート・ログに記録されます。

ALTER SESSION文を使用すると、この文を呼び出すセッションの存続中に、指定したパラメータの値を変更できます。このパラメータの値を変更しても、インスタンスの他のセッションには影響はありません。次の初期化パラメータの値は、ALTER SESSIONコマンドを使用して変更できます。

ASM_POWER_LIMIT
COMMIT_LOGGING
COMMIT_WAIT
COMMIT_WRITE
CREATE_STORED_OUTLINES
CURSOR_SHARING
DB_BLOCK_CHECKING
DB_CREATE_FILE_DEST
DB_CREATE_ONLINE_LOG_DEST_n
DB_FILE_MULTIBLOCK_READ_COUNT
DB_FILE_NAME_CONVERT
DB_SECUREFILE
DDL_LOCK_TIMEOUT
GLOBAL_NAMES
HASH_AREA_SIZE
JAVA_JIT_ENABLED
LOG_ARCHIVE_DEST_n
LOG_ARCHIVE_DEST_STATE_n
LOG_ARCHIVE_MIN_SUCCEED_DEST
MAX_DUMP_FILE_SIZE
NLS_CALENDAR
NLS_COMP
NLS_CURRENCY
NLS_DATE_FORMAT
NLS_DATE_LANGUAGE
NLS_DUAL_CURRENCY
NLS_ISO_CURRENCY
NLS_LANGUAGE
NLS_LENGTH_SEMANTICS
NLS_NCHAR_CONV_EXCP
NLS_NUMERIC_CHARACTERS
NLS_SORT
NLS_TERRITORY
NLS_TIMESTAMP_FORMAT
NLS_TIMESTAMP_TZ_FORMAT
OBJECT_CACHE_MAX_SIZE_PERCENT
OBJECT_CACHE_OPTIMAL_SIZE
OLAP_PAGE_POOL_SIZE
OPTIMIZER_CAPTURE_SQL_PLAN_BASELINES
OPTIMIZER_DYNAMIC_SAMPLING
OPTIMIZER_FEATURES_ENABLE
OPTIMIZER_INDEX_CACHING
OPTIMIZER_INDEX_COST_ADJ
OPTIMIZER_MODE
OPTIMIZER_USE_INVISIBLE_INDEXES
OPTIMIZER_USE_PENDING_STATISTICS
OPTIMIZER_USE_SQL_PLAN_BASELINES
PARALLEL_INSTANCE_GROUP
PARALLEL_IO_CAP_ENABLED
PARALLEL_MIN_PERCENT
PLSCOPE_SETTINGS
PLSQL_CCFLAGS
PLSQL_CODE_TYPE
PLSQL_DEBUG
PLSQL_OPTIMIZE_LEVEL
PLSQL_V2_COMPATIBILITY
PLSQL_WARNINGS
QUERY_REWRITE_ENABLED
QUERY_REWRITE_INTEGRITY
RECYCLEBIN
REMOTE_DEPENDENCIES_MODE
RESULT_CACHE_MODE
RESULT_CACHE_REMOTE_EXPIRATION
RESUMABLE_TIMEOUT
SEC_PROTOCOL_ERROR_FURTHER_ACTION
SEC_PROTOCOL_ERROR_TRACE_ACTION
SESSION_CACHED_CURSORS
SKIP_UNUSABLE_INDEXES
SMTP_OUT_SERVER
SORT_AREA_RETAINED_SIZE
SORT_AREA_SIZE
SQL_TRACE
SQLTUNE_CATEGORY
STAR_TRANSFORMATION_ENABLED
STATISTICS_LEVEL
TIMED_OS_STATISTICS
TIMED_STATISTICS
TRACEFILE_IDENTIFIER
WORKAREA_SIZE_POLICY
XML_DB_EVENTS

DEFERREDキーワードを指定せずにALTER SYSTEM文を使用すると、インスタンスのすべてのセッションに対するパラメータのグローバル値が、インスタンスの存続中(データベースが停止されるまで)にかぎり変更されます。次の初期化パラメータの値は、ALTER SYSTEMコマンドを使用して変更できます。

AQ_TM_PROCESSES
ARCHIVE_LAG_TARGET
ASM_DISKGROUPS
ASM_DISKSTRING
ASM_POWER_LIMIT
ASM_PREFERRED_READ_FAILURE_GROUPS
BACKGROUND_DUMP_DEST
CIRCUITS
COMMIT_LOGGING
COMMIT_WAIT
COMMIT_WRITE
CONTROL_FILE_RECORD_KEEP_TIME
CONTROL_MANAGEMENT_PACK_ACCESS
CORE_DUMP_DEST
CPU_COUNT
CREATE_STORED_OUTLINES
CURSOR_SHARING
DB_nK_CACHE_SIZE
DB_BLOCK_CHECKING
DB_BLOCK_CHECKSUM
DB_CACHE_ADVICE
DB_CACHE_SIZE
DB_CREATE_FILE_DEST
DB_CREATE_ONLINE_LOG_DEST_n
DB_FILE_MULTIBLOCK_READ_COUNT
DB_FLASHBACK_RETENTION_TARGET
DB_KEEP_CACHE_SIZE
DB_LOST_WRITE_PROTECT
DB_RECOVERY_FILE_DEST
DB_RECOVERY_FILE_DEST_SIZE
DB_RECYCLE_CACHE_SIZE
DB_SECUREFILE
DDL_LOCK_TIMEOUT
DG_BROKER_CONFIG_FILEn
DG_BROKER_START
DIAGNOSTIC_DEST
DISPATCHERS
FAL_CLIENT
FAL_SERVER
FAST_START_IO_TARGET
FAST_START_MTTR_TARGET
FAST_START_PARALLEL_ROLLBACK
FILE_MAPPING
FIXED_DATE
GLOBAL_NAMES
GLOBAL_TXN_PROCESSES
HS_AUTOREGISTER
JAVA_JIT_ENABLED
JAVA_POOL_SIZE
JOB_QUEUE_PROCESSES
LARGE_POOL_SIZE
LDAP_DIRECTORY_ACCESS
LICENSE_MAX_SESSIONS
LICENSE_MAX_USERS
LICENSE_SESSIONS_WARNING
LOCAL_LISTENER
LOG_ARCHIVE_CONFIG
LOG_ARCHIVE_DEST
LOG_ARCHIVE_DEST_n
LOG_ARCHIVE_DEST_STATE_n
LOG_ARCHIVE_DUPLEX_DEST
LOG_ARCHIVE_LOCAL_FIRST
LOG_ARCHIVE_MAX_PROCESSES
LOG_ARCHIVE_MIN_SUCCEED_DEST
LOG_ARCHIVE_TRACE
LOG_CHECKPOINT_INTERVAL
LOG_CHECKPOINT_TIMEOUT
LOG_CHECKPOINTS_TO_ALERT
MAX_DISPATCHERS
MAX_DUMP_FILE_SIZE
MAX_SHARED_SERVERS
MEMORY_TARGET
NLS_LENGTH_SEMANTICS
NLS_NCHAR_CONV_EXCP
OPEN_CURSORS
OPTIMIZER_CAPTURE_SQL_PLAN_BASELINES
OPTIMIZER_DYNAMIC_SAMPLING
OPTIMIZER_FEATURES_ENABLE
OPTIMIZER_INDEX_CACHING
OPTIMIZER_INDEX_COST_ADJ
OPTIMIZER_MODE
OPTIMIZER_SECURE_VIEW_MERGING
OPTIMIZER_USE_INVISIBLE_INDEXES
OPTIMIZER_USE_PENDING_STATISTICS
OPTIMIZER_USE_SQL_PLAN_BASELINES
PARALLEL_ADAPTIVE_MULTI_USER
PARALLEL_INSTANCE_GROUP
PARALLEL_IO_CAP_ENABLED
PARALLEL_MAX_SERVERS
PARALLEL_MIN_SERVERS
PARALLEL_THREADS_PER_CPU
PGA_AGGREGATE_TARGET
PLSCOPE_SETTINGS
PLSQL_CCFLAGS
PLSQL_CODE_TYPE
PLSQL_DEBUG
PLSQL_NATIVE_LIBRARY_DIR
PLSQL_NATIVE_LIBRARY_SUBDIR_COUNT
PLSQL_OPTIMIZE_LEVEL
PLSQL_V2_COMPATIBILITY
PLSQL_WARNINGS
QUERY_REWRITE_ENABLED
QUERY_REWRITE_INTEGRITY
REDO_TRANSPORT_USER
REMOTE_DEPENDENCIES_MODE
REMOTE_LISTENER
RESOURCE_LIMIT
RESOURCE_MANAGER_CPU_ALLOCATION
RESOURCE_MANAGER_PLAN
RESULT_CACHE_MAX_RESULT
RESULT_CACHE_MAX_SIZE
RESULT_CACHE_MODE
RESULT_CACHE_REMOTE_EXPIRATION
RESUMABLE_TIMEOUT
SEC_CASE_SENSITIVE_LOGON
SEC_PROTOCOL_ERROR_FURTHER_ACTION
SEC_PROTOCOL_ERROR_TRACE_ACTION
SERVICE_NAMES
SGA_TARGET
SHARED_POOL_SIZE
SHARED_SERVER_SESSIONS
SHARED_SERVERS
SKIP_UNUSABLE_INDEXES
SMTP_OUT_SERVER
SPFILE
SQL_TRACE
SQLTUNE_CATEGORY
STANDBY_ARCHIVE_DEST
STANDBY_FILE_MANAGEMENT
STAR_TRANSFORMATION_ENABLED
STATISTICS_LEVEL
STREAMS_POOL_SIZE
THREAD
TIMED_OS_STATISTICS
TIMED_STATISTICS
TRACE_ENABLED
UNDO_RETENTION
UNDO_TABLESPACE
USER_DUMP_DEST
WORKAREA_SIZE_POLICY
XML_DB_EVENTS

ALTER SYSTEM ... DEFERRED文を使用して変更したパラメータのグローバル値は、既存のセッションではなく、データベースに接続する後続のセッションに対して反映されます。次の初期化パラメータの値は、ALTER SYSTEM ... DEFERREDコマンドを使用して変更できます。

AUDIT_FILE_DEST
BACKUP_TAPE_IO_SLAVES
OBJECT_CACHE_MAX_SIZE_PERCENT
OBJECT_CACHE_OPTIMAL_SIZE
OLAP_PAGE_POOL_SIZE
RECYCLEBIN
SORT_AREA_RETAINED_SIZE
SORT_AREA_SIZE

パラメータの現在の設定値の表示

初期化パラメータの現在の設定値を表示するには、次のSQL*Plusコマンドを使用します。

SQL> SHOW PARAMETERS

このコマンドを使用すると、すべてのパラメータが現在の設定値とともにアルファベット順に表示されます。

次のようにテキスト文字列を入力して、BLOCKを名前に含むすべてのパラメータが表示されることを確認してください。

SQL> SHOW PARAMETERS BLOCK

SPOOLコマンドを使用すると、ファイルに出力できます。

パラメータ・ファイルで指定できないパラメータ

パラメータ・ファイルでは、次のパラメータを指定しないでください。

パラメータの不正確な設定

パラメータの中には、それより低い設定値ではOracleのインスタンスが起動しなくなる最低限の設定値を持つものもあります。その他のパラメータでは、値が低すぎる(または高すぎる)と、パフォーマンスは低下しますが、Oracleは実行されます。また、Oracleが許容範囲を超える値を使用可能なレベルに変換することもあります。

パラメータの値が小さすぎたり大きすぎる場合や、あるリソースの最大値に到達した場合に、エラーが表示されます。通常は、しばらく待って、システムが前ほどビジーではなくなったら、操作を再試行できます。メッセージが繰り返し表示される場合は、インスタンスを停止して、関連パラメータを調整してからインスタンスを再起動してください。

パラメータの説明の読み方

この章では、パラメータを次の形式で説明します。

PARAMETER_NAME

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

パラメータの型を指定します。

  • ブール・パラメータは、値としてtrueまたはfalseを受け入れます。

  • 文字列パラメータは、その構文に従って任意の文字列を値として受け入れます。

  • 整数パラメータは、0〜232-1の4バイトの値を受け入れます。

  • パラメータ・ファイル・パラメータは、値として初期化パラメータ・ファイルの指定を受け入れます。

  • 大整数パラメータでは、0〜264-1の8バイトの値を使用できます。大整数の値には、K、MまたはGなどのオプションの修飾子とともに整数を指定します。K、M、Gは、それぞれKB、MB、GBを表します。

    たとえば、1000、100KB、50MBおよび2GBは、いずれも大整数の指定として有効です。

 

構文 

文字列パラメータおよび大整数パラメータの場合、そのパラメータの指定に有効な構文を示します。 

デフォルト値 

値を明示的に指定しない場合に、当該パラメータに採用される値を指定します。 

変更の可/不可 

ALTER SESSION文を使用して、パラメータがカレント・セッションについて変更可能か、またはALTER SYSTEM文を使用して、現行インスタンス内のすべてのセッションについて変更可能かを示します。

  • ALTER SESSIONは、カレント・セッションのみについてパラメータのインスタンス全体の設定をオーバーライドします。別のALTER SESSION文を発行する場合にかぎり、セッションのインスタンス全体の設定をリストアできます。

  • ALTER SYSTEMを使用すると、任意の初期化パラメータのサーバー・パラメータ・ファイル(SPFILE)の値を変更できます。このような変更は、それ以降のインスタンスでのみ有効になります。パラメータの説明では、現行インスタンスについて変更可能なパラメータのみを示します。

 

値の範囲 

当該パラメータがとることのできる値の有効範囲を示します。最小値と最大値で示されます。すべてのパラメータについてこの記述があるわけではありません。 

Real Application Clusters 

クラスタ・データベース環境の複数インスタンスについて、当該パラメータの値をどのように指定する必要があるかを示します。すべてのパラメータについてこの記述があるわけではありません。 

これらの説明の後、各パラメータについて、そのパラメータの詳細および異なる設定による影響を説明します。

初期化パラメータの説明

次に、初期化パラメータをアルファベット順に示します。特に断りのないかぎり、初期化パラメータ値は個々のユーザーではなくデータベース全体に適用されます。


注意:

廃止されたパラメータは、記載されていません。 


関連項目:

  • 廃止されたパラメータの詳細は、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください。

  • システム・リリース・ノートまたはその他のオペレーティング・システム固有のOracleマニュアルも参照してください。

 

ACTIVE_INSTANCE_COUNT

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

なし 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

1、またはクラスタ内のインスタンスの数以上(1以外の値はインスタンスのアクティブまたはスタンバイ状態に影響しない) 

基本/基本以外 

基本以外 

Real Application Clusters 

すべてのインスタンスに、このパラメータを設定する必要がある。また、複数インスタンスには、同じ値を指定する必要がある。 


注意:

このパラメータは、インスタンスを2つのみ持つクラスタ内でのみ機能します。 


ACTIVE_INSTANCE_COUNTを使用すると、2インスタンス・クラスタの1つのインスタンスをプライマリ・インスタンスとして、別のインスタンスをセカンダリ・インスタンスとして指定できます。このパラメータは3つ以上のインスタンスを持つクラスタでは機能しません。

このパラメータを1に設定すると、最初に起動したインスタンスがプライマリ・インスタンスとなり、クライアント接続を受け入れます。2つ目のインスタンスはセカンダリ・インスタンスとして起動され、最初のインスタンスに障害が発生した場合のみクライアントに接続できます。このようなイベントでは、セカンダリ・インスタンスがプライマリ・インスタンスとなります。

障害が発生したインスタンスは再起動できますが、セカンダリ・インスタンスとして起動され、現行のプライマリ・インスタンスに障害が発生しないかぎり、クライアントに接続されません。

関連項目:

このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Database Oracle ClusterwareおよびOracle Real Application Clusters インストレーション・ガイド』を参照してください。 

AQ_TM_PROCESSES

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

なし 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

010 

基本/基本以外 

基本以外 

AQ_TM_PROCESSESは、キュー・メッセージの時間監視を制御し、指定されたディレイおよび時間切れプロパティでメッセージの処理を制御します。必要に応じて、Oracle Databaseが自動的にプロセスの数を決定し、それらを自動チューニングするため、このパラメータの値を指定する必要はありません。このため、AQ_TM_PROCESSESパラメータを指定せずに、システムを自動チューニングにすることをお薦めします。


注意:

キュー・モニター・コーディネータを無効にする場合は、パラメータ・ファイルでAQ_TM_PROCESSESを0に設定する必要があります。AQ_TM_PROCESSESを0に設定しないでください。Oracle Streamsを使用する場合、このパラメータを0に設定すると(Oracle Databaseではどのような設定も優先されます)、重大な問題が発生することがあります。 


関連項目:

このパラメータおよびアドバンスト・キューイングの詳細は、『Oracle Streamsアドバンスト・キューイング・ユーザーズ・ガイド』を参照してください。 

ARCHIVE_LAG_TARGET

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

0(使用禁止) 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

0、または60〜7200の整数 

基本/基本以外 

基本以外 

Real Application Clusters 

複数インスタンスには同じ値を使用する必要がある。 

ARCHIVE_LAG_TARGETによって、データ損失量を制限できます。また、指定した時間間隔でログ・スイッチを強制することによって、スタンバイ・データベースの可用性を効果的に高めることができます。

値が0の場合、時間ベースのスレッド・アドバンスト機能の使用が禁止されます。0以外の場合、値は秒数を表します。スタンバイ・データベースで妥当な遅延を維持するには、7200秒を超える値は効果的ではありません。一般的な値(推奨値)は、1800(30分)です。極端に低い値では、頻繁にログ・スイッチが発生し、パフォーマンスの低下につながる可能性があります。アーカイバ・プロセスがビジーになり、継続的に作成されるログをアーカイブできなくなる場合もあります。

関連項目:

このパラメータ設定の基準の詳細は、『Oracle Data Guard概要および管理』を参照してください。 

ASM_DISKGROUPS

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

ASM_DISKGROUPS = diskgroup [, diskgroup ] ... 

デフォルト値 

なし 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

最大30文字までのカンマで区切られた文字列のリスト 

Real Application Clusters 

複数インスタンスには、異なる値を指定可能。 


注意:

このパラメータを指定できるのは、自動ストレージ管理インスタンス内のみです。 


ASM_DISKGROUPSには、インスタンスの起動時に自動ストレージ管理インスタンスによってマウントされるディスク・グループ名のリストを指定します。起動時にNOMOUNTオプションを指定した場合やALTER DISKGROUP ALL MOUNT文を発行した場合、ASM_DISKGROUPSに設定した値は無視されます。

ディスク・グループが正しく作成またはマウントされると、そのグループは、自動ストレージ管理(ASM)によってこのパラメータに自動的に追加され、ディスク・グループが削除またはディスマウントされるとそのグループはこのパラメータから自動的に削除されます。

ALTER DISKGROUP...ALL MOUNTまたはALTER DISKGROUP...ALL DISMOUNTコマンドを発行しても、このパラメータの値には影響しません。

ASM_DISKSTRING

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

ASM_DISKSTRING = discovery_string [, discovery_string ] ... 

デフォルト値 

NULL文字列。自動ストレージ管理検出により、自動ストレージ管理インスタンスが読取り/書込み権限を持つオペレーティング・システム固有の位置にあるすべてのディスクが検出される。 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

Real Application Clusters 

複数インスタンスには、異なる値を指定可能。異なるノードが1つのディスクを異なる名前で検出する場合がある。ただし、各インスタンスはそのASM_DISKSTRINGを使用して、クラスタ内の他のノードと同じ物理メディアを検出できる。 


注意:

このパラメータを指定できるのは、自動ストレージ管理インスタンス内のみです。 


ASM_DISKSTRINGには、検出対象のディスク・セットを制限するために自動ストレージ管理が使用するオペレーティング・システム依存の値を指定します。新しいディスクがディスク・グループに追加されると、そのディスク・グループがマウントされた各自動ストレージ管理インスタンスは、ASM_DISKSTRINGの値を使用して新しいディスクを検出できる必要があります。

ほとんどの場合は、デフォルト値を変更する必要はありません。ただし、より限定した値を使用すると、自動ストレージ管理が検出を実行する時間を短縮できるため、ディスク・グループのマウント時間やディスク・グループへのディスクの追加時間を短縮できる場合があります。文字列の先頭の?は、Oracleホーム・ディレクトリに展開できます。オペレーティング・システムによっては、ワイルドカード文字を使用できます。

新しいディスクを検出するために、ディスクの追加前にASM_DISKSTRINGの動的な変更が必要になる場合もあります。

新しい値が、マウント済のディスク・グループに含まれるディスクの検出に使用できない場合は、ASM_DISKSTRINGの動的な変更が拒否され、古い値が保持されます。

ASM_POWER_LIMIT

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

1 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM 

値の範囲 

011 

Real Application Clusters 

複数インスタンスには、異なる値を指定可能。 


注意:

このパラメータを指定できるのは、自動ストレージ管理インスタンス内のみです。 


ASM_POWER_LIMITには、自動ストレージ管理インスタンスによるディスクの再調整の最大能力を指定します。値が高いほど、再調整が速く終了します。値が小さいほど再調整時間は長くなりますが、使用される処理とI/Oリソースは少なくなります。

再調整操作のPOWER句が指定されていない場合、デフォルトの能力はASM_POWER_LIMITの値になります。

ASM_PREFERRED_READ_FAILURE_GROUPS

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

ASM_PREFERRED_READ_FAILURE_GROUPS= <diskgroup_name>.<failure_group_name>, ... 

デフォルト値 

NULL 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

基本/基本以外 

基本以外 

Real Application Clusters 

値は個々のノードで異なる。 

ASM_PREFERRED_READ_FAILURE_GROUPSには、優先される読取りディスクを含む障害グループを指定します。優先ディスクはインスタンス固有です。このパラメータは、ASMインスタンス内でのみ有効です。

AUDIT_FILE_DEST

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

AUDIT_FILE_DEST = 'directory' 

デフォルト値 

最初のデフォルト値:

ORACLE_BASE/admin/ORACLE_SID/adump

1つ目のデフォルト値が存在しないか使用できない場合に使用する2つ目のデフォルト値:

$ORACLE_HOME/rdbms/audit

いずれのデフォルト値もUNIXシステム用。その他のプラットフォームでは異なるデフォルト値になる場合がある。 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM ...DEFERRED 

基本/基本以外 

基本以外 

AUDIT_FILE_DESTには、AUDIT_TRAIL初期化パラメータがosxmlまたはxml,extendedに設定されているときに監査証跡が書き込まれるオペレーティング・システム・ディレクトリを指定します。AUDIT_TRAIL初期化パラメータにXMLを設定すると、監査レコードはXML形式で書き込まれます。これは、必須の監査情報が書き込まれるディレクトリでもあります。また、AUDIT_SYS_OPERATIONS初期化パラメータで指定されている場合は、ユーザーSYSの監査レコードもここに書き込まれます。

AUDIT_SYS_OPERATIONS

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

ブール 

デフォルト値 

false 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

true | false 

基本/基本以外 

基本以外 

AUDIT_SYS_OPERATIONSは、ユーザーSYS、およびSYSDBAまたはSYSOPER権限で接続しているユーザーが発行した操作の監査を使用可能または使用禁止にするために使用します。監査レコードは、オペレーティング・システムの監査証跡に書き込まれます。AUDIT_TRAIL初期化パラメータがXMLに設定されている場合、監査レコードはXML形式で書き込まれます。

UNIXプラットフォームでは、AUDIT_SYSLOG_LEVELパラメータも設定されている場合、AUDIT_TRAILパラメータがオーバーライドされます。また、SYS監査レコードがSYSLOGユーティリティを使用してシステム監査ログに書き込まれます。

AUDIT_SYSLOG_LEVEL

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

AUDIT_SYSLOG_LEVEL = 'facility_clause.priority_clause' 

 

facility_clause::=

{ USER | LOCAL[0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7] | SYSLOG | DAEMON | KERN | MAIL | AUTH | LPR | NEWS | UUCP | CRON } 

 

priority_clause::=

{ NOTICE | INFO | DEBUG | WARNING | ERR | CRIT | ALERT | EMERG } 

デフォルト値 

なし 

変更の可/不可 

変更不可 

基本/基本以外 

基本以外 

 

AUDIT_SYSLOG_LEVEL = 'KERN.EMERG';
AUDIT_SYSLOG_LEVEL = 'LOCAL1.WARNING';
 

AUDIT_SYSLOG_LEVELを使用すると、SYSLOGユーティリティを使用して、SYSおよび標準OS監査レコードをシステム監査ログに書き込むことができます。

このパラメータを使用する場合は、syslog.conf内の機能と優先順位のあらゆる組合せに対応するファイル(特にKERN.EMERG)を指定するようにお薦めします。デフォルトのsyslog.confファイルでは、コンソールに出力するように指定されている場合もあります。これはわずらわしくなる場合があり、監査ログとしては役に立ちません。また、このパラメータを使用する場合、システム内のsyslogメッセージの最大長を512バイトに設定することをお薦めします。

AUDIT_SYSLOG_LEVELが設定されており、SYS監査が可能な場合(AUDIT_SYS_OPERATIONS = TRUE)、SYS監査レコードがシステム監査ログに書き込まれます。AUDIT_SYSLOG_LEVELが設定され、標準の監査レコードがオペレーティング・システムに送付される場合(AUDIT_TRAIL = OS)、標準の監査レコードがシステム監査ログに書き込まれます。

関連項目:

AUDIT_SYSLOG_LEVELパラメータを使用したsyslog監査証跡の構成の詳細は、『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』を参照してください。 

AUDIT_TRAIL

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

AUDIT_TRAIL = { none | os | db [, extended] | xml [, extended] } 

デフォルト値 

none 

変更の可/不可 

変更不可 

基本/基本以外 

基本以外 

AUDIT_TRAILは、データベースの監査を使用可能または使用禁止にします。

値:

このパラメータの設定に関係なく、SQL文のAUDITを使用して、監査オプションを設定できます。

BACKGROUND_CORE_DUMP

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

BACKGROUND_CORE_DUMP = {partial | full} 

デフォルト値 

partial 

変更の可/不可 

変更不可 

基本/基本以外 

基本以外 

BACKGROUND_CORE_DUMPには、Oracleバックグラウンド・プロセスのコア・ファイルにSGAを含めるかどうかを指定します。

値:

BACKGROUND_DUMP_DEST

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

BACKGROUND_DUMP_DEST = {pathname | directory} 

デフォルト値 

オペレーティング・システム依存 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

有効なローカル・パス、ディレクトリまたはディスク 

基本/基本以外 

基本以外 

BACKGROUND_DUMP_DESTには、Oracleの操作中に、バックグラウンド・プロセス(LGWR、DBWnなど)のデバッグ・トレース・ファイルが書き込まれる(ディレクトリまたはディスクの)パス名を指定します。

BACKGROUND_DUMP_DESTで指定したディレクトリのアラート・ファイルには、重要なデータベース・イベントおよびメッセージが記録されます。データベースのインスタンスまたはグローバル・データベースに影響するすべての処理は、このファイルに記録されます。アラート・ファイルは通常のテキスト・ファイルです。ファイル名は、オペレーティング・システムに依存します。複数インスタンスをサポートするプラットフォームの場合、そのファイル名はalert_sid.logという構成になります(sidはシステム識別子)。このファイルの拡張速度は速くありませんが、サイズは無限に拡張するため、定期的にファイルを削除する必要がある場合もあります。このファイルは、データベースの実行中でも削除できます。


注意:

このパラメータは、Oracle Database 11g リリース1に導入された診断機能インフラストラクチャによって無視されます。この診断機能インフラストラクチャでは、DIAGNOSTIC_DEST初期化パラメータによって制御される場所にトレース・ファイルおよびコア・ファイルが配置されます。 


関連項目:

  • このパラメータの設定およびアラート・ファイルの詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

  • このパラメータのデフォルト値については、オペレーティング・システム固有のOracleマニュアルを参照してください。

  • サーバー・プロセス・トレース・ファイルの接続先設定の詳細は、「USER_DUMP_DEST」を参照してください。

 

BACKUP_TAPE_IO_SLAVES

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

ブール  

デフォルト値 

false 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM ...DEFERRED 

値の範囲 

true | false 

基本/基本以外 

基本以外 

BACKUP_TAPE_IO_SLAVESには、Recovery Managerがテープへのデータのバックアップ、コピー、リストアにI/Oサーバー・プロセス(スレーブ)を使用するかどうかを指定します。値にtrueを設定すると、I/Oサーバー・プロセスはテープ・デバイスに対する書込みまたは読取りに使用されます。値にfalse(デフォルト)を設定すると、I/Oサーバー・プロセスはバックアップに使用されません。そのかわり、バックアップを行うシャドウ・プロセスがテープ・デバイスにアクセスします。


注意:

このパラメータを使用可能にしていない場合は、多重化バックアップを実行できません。使用不可の場合は、エラーが発生します。このパラメータが使用可能な場合、Recovery Managerは、要求されるバックアップ・コピーの数に対して必要な数のサーバー・プロセスを構成します。 


関連項目:

  • 多重化バックアップの詳細は、『Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイド』を参照してください。

  • 「DBWR_IO_SLAVES」

 

BITMAP_MERGE_AREA_SIZE

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

1048576(1MB) 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

オペレーティング・システム依存 

基本/基本以外 

基本以外 


注意:

インスタンスが共有サーバー・オプションで構成されていないかぎり、BITMAP_MERGE_AREA_SIZEパラメータを使用することはお薦めしません。かわりに、PGA_AGGREGATE_TARGETを設定して、SQL作業領域の自動サイズ指定を使用可能にすることをお薦めします。BITMAP_MERGE_AREA_SIZEは、下位互換性を保つために残されます。 


BITMAP_MERGE_AREA_SIZEは、ビットマップ索引を含むシステムのみに関連します。このパラメータには、索引レンジ・スキャンによって取り出されたビットマップをマージするために使用するメモリー容量を指定します。デフォルト値は1MBです。シングル・ビットマップにマージするにはビットマップ・セグメントをソートする必要があるため、通常、より大きい値を指定するとパフォーマンスが向上します。

関連項目:

このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。 

BLANK_TRIMMING

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

ブール 

デフォルト値 

false 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

true | false 

基本/基本以外 

基本以外 

BLANK_TRIMMINGには、文字データ型のデータ割当て方法を指定します。

値:

CIRCUITS

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

なし 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

基本/基本以外 

基本以外 

CIRCUITSには、インバインドおよびアウトバインド・ネットワーク・セッションに使用可能な、バーチャル・サーキットの合計数を指定します。このパラメータは、インスタンスに必要なSGAの総量に影響するパラメータの1つです。

バーチャル・サーキットの数を制限しない場合は、このパラメータに値を指定しないでください。

関連項目:

メモリー構造およびプロセスの詳細は、『Oracle Database概要』を参照してください。 

CLIENT_RESULT_CACHE_LAG

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

大整数 

構文 

CLIENT_RESULT_CACHE_LAG = integer [K | M | G] 

デフォルト値 

3000 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

0以上。上限は、オペレーティング・システム依存。 

基本/基本以外 

基本以外 

CLIENT_RESULT_CACHE_LAGには、サーバーへの最後のラウンド・トリップ以降の最大時間(ミリ秒)を指定します。その時間が経過する前に、クライアントでキャッシュされた問合せに関するすべてのデータベース変更を取得するために、OCIクライアント問合せの実行によってラウンド・トリップが行われます。

関連項目:

問合せキャッシュ機能の詳細は、『Oracle Call Interfaceプログラマーズ・ガイド』を参照してください。 

CLIENT_RESULT_CACHE_SIZE

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

大整数 

構文 

CLIENT_RESULT_CACHE_SIZE = integer [K | M | G] 

デフォルト値 

0 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

0以上。上限は、オペレーティング・システム依存。 

基本/基本以外 

基本以外 

CLIENT_RESULT_CACHE_SIZEには、クライアントのプロセスごとの結果を設定するキャッシュの最大サイズ(バイト)を指定します。すべてのOCIクライアント・プロセスはこの最大サイズを継承します。0以外の値を設定すると、クライアント問合せキャッシュ機能が有効になります。これは、クライアント構成パラメータOCI_RESULT_CACHE_MAX_SIZEによってオーバーライドできます。

関連項目:

問合せキャッシュ機能の詳細は、『Oracle Call Interfaceプログラマーズ・ガイド』を参照してください。 

CLUSTER_DATABASE

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

ブール 

デフォルト値 

false 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

true | false 

基本/基本以外 

基本 

Real Application Clusters 

すべてのインスタンスについて、値をTRUEに設定する必要がある。 

CLUSTER_DATABASEは、Real Application Clustersが使用可能かどうかを指定するReal Application Clustersのパラメータです。

関連項目:

『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』 

CLUSTER_DATABASE_INSTANCES

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

1 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

0(ゼロ)以外の任意の値 

基本/基本以外 

基本以外 

Real Application Clusters 

複数インスタンスには、同じ値を指定する必要がある。 

CLUSTER_DATABASE_INSTANCESは、クラスタ・データベースの一部として構成されたインスタンスの数を指定するReal Application Clustersのパラメータです。すべてのインスタンスにこのパラメータを設定する必要がある。通常、このパラメータを、Real Application Clusters環境のインスタンスの数に設定してください。このパラメータを適切に設定すると、メモリー使用を改善できます。

PARALLEL_AUTOMATIC_TUNINGパラメータにtrueが設定されている場合に、この値を使用してLARGE_POOL_SIZEパラメータのデフォルト値が計算されます。PARALLEL_AUTOMATIC_TUNINGパラメータは非推奨です。

関連項目:

  • パラレル実行のチューニングの詳細は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。

  • Real Application Clustersの詳細は、『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。

 

CLUSTER_INTERCONNECTS

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

CLUSTER_INTERCONNECTS = ifn [: ifn ] ... 

デフォルト値 

なし 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

コロンで区切られた、1つ以上のIPアドレス 

基本/基本以外 

基本以外 

CLUSTER_INTERCONNECTSは、Real Application Clusters環境で使用可能な追加のクラスタ・インターコネクトに関する情報をOracleに提供します。

CLUSTER_INTERCONNECTSパラメータを使用すると、デフォルトのインターコネクトを優先クラスタ通信量ネットワークでオーバーライドできます。このパラメータは、可用性の要件が低くインターコネクト帯域幅の需要が大きいデータ・ウェアハウス・システムに役立ちます。また、CLUSTER_INTERCONNECTSを使用すると、Oracleにより選択されるデフォルトのインターコネクトをオーバーライドすることもできます。

たとえば、同じマシン上の2つのデータベース用に2つのOracleインスタンスを実行している場合は、異なる物理インターコネクトへの通信量のロード・バランシングを行うことができます。これを行っても、Oracleの可用性は低下しません。

Oracle Real Application Clusters環境でCLUSTER_INTERCONNECTSを使用すると、データベース通信に使用可能なクラスタ・インターコネクトを指定できます。クラスタ・レジストリに格納されている、データベース通信用に構成されたデフォルトのインターコネクトをオーバーライドする必要がある場合にこのパラメータを使用します。このパラメータは、可用性の要件が低くインターコネクト帯域幅の需要が大きいデータ・ウェアハウス・システムにも役立つ場合があります。

具体的には、CLUSTER_INTERCONNECTSによって次のものがオーバーライドされます。

インターコネクトのロード・バランシングを行う際は、同じサーバー上に2つのデータベースが存在する場合も複数のインターコネクトで同じアドレスが使用されるように、オペレーティング・システム・レベルでリンク結合を使用することをお薦めします。複数のプライベート・アドレスを使用した場合、ロード・バランシングは提供されますが、結合されるまでフェールオーバーは提供されません。オペレーティング・システム・レベルで複数のアドレスを結合するかわりに、CLUSTER_INTERCONNECTSを使用してinit.oraに複数のアドレスを指定すると、各ネットワーク・インタフェース・カードの失敗によってインスタンスが停止するため、通常、可用性が低下します。

インタフェースの結合については、ご使用のベンダーのドキュメントを参照してください。一部のベンダーでは、結合のアーキテクチャにこのパラメータを使用する必要がある場合があります。

Oracle Real Application Clustersノードに複数のデータベース・インスタンスが存在し、各インスタンスに対して固有のインタフェースを使用する場合は、各データベース・インスタンスのIPアドレスにCLUSTER_INTERCONNECTS初期化パラメータを設定します。たとえば、次のように使用します。

hr1.init.ora.cluster_interconnects="192.0.2.111"
oltp3.init.ora.cluster_interconnects="192.0.2.112"

Oracle RACインターコネクトがOracle Clusterwareインターコネクト以外のインタフェースで実行されるように構成されている場合は、Oracle Clusterware NICの起動中にOracle RACインターコネクトが失敗するとフェイルオーバーまたはインスタンスの排除が遅れるため、可用性が低下する可能性があります。

関連項目:

CLUSTER_INTERCONNECTSの使用に関するプラットフォーム固有の情報については、『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。 

COMMIT_LOGGING

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

COMMIT_LOGGING = { IMMEDIATE | BATCH } 

デフォルト値 

なし 

変更の可/不可 

変更可(セッション・レベルとシステム・レベルの両方で)。 

基本/基本以外 

基本以外 

Real Application Clusters 

各インスタンスに固有の設定が指定可能 

COMMIT_LOGGINGは、ログ・ライターによってREDOをどのようにバッチ処理するかを制御する場合に使用する拡張パラメータです。

COMMIT_WAITFORCE_WAITに設定した後にCOMMIT_LOGGINGが変更されると、FORCE_WAITオプションは有効ではなくなります。

COMMIT_POINT_STRENGTH

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

1 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

0255 

基本/基本以外 

基本以外 

COMMIT_POINT_STRENGTHは、分散データベース・システムのみに関連しています。このパラメータには、分散トランザクション内のコミット・ポイント・サイトを決定する値を指定します。COMMIT_POINT_STRENGTHについて最大の値を持つトランザクションのノードが、コミット・ポイント・サイトになります。

データベースのコミット・ポイント・サイトは、データベース内の重要な共有データの量を反映します。たとえば、メインフレーム・コンピュータ上のデータベースは、通常、パーソナル・コンピュータ上のデータベースより多くのデータをユーザー間で共有します。したがって、メインフレーム・コンピュータの場合、COMMIT_POINT_STRENGTHを比較的高い値に設定する必要があります。

コミット・ポイント・サイトには、トランザクションの状態についての情報が格納されています。分散トランザクションのその他のコンピュータがこの情報をOracleの2フェーズ・コミット時に必要とするため、コミット・ポイント・サイトとして常に使用可能であるマシンが存在することが望まれます。したがって、利用度の高いマシンではCOMMIT_POINT_STRENGTHを比較的高い値に設定してください。

関連項目:

  • 2フェーズ・コミットの詳細は、『Oracle Database概要』および『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

  • このパラメータのデフォルト値については、オペレーティング・システム固有のOracleマニュアルを参照してください。

 

COMMIT_WAIT

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

COMMIT_WAIT = { NOWAIT | WAIT | FORCE_WAIT } 

デフォルト値 

なし 

変更の可/不可 

変更可(セッション・レベルとシステム・レベルの両方で)。 

基本/基本以外 

基本以外 

Real Application Clusters 

各インスタンスに固有の設定が指定可能 

COMMIT_WAITは、コミットのREDOをREDOログにフラッシュするタイミングを制御する場合に使用する拡張パラメータです。

パラメータがFORCE_WAITに設定されている場合、デフォルトの動作(待機しているREDOログ・バッファを即時フラッシュする)が使用されます。これがシステム設定の場合、セッション・レベルとトランザクション・レベル(COMMIT_WRITE)オプションは無視されます。これがセッション・レベルの設定の場合、トランザクション・レベルのオプションは無視されます。COMMIT_WAITが設定後に変更されると、FORCE_WAITオプションは有効ではなくなります。

COMMIT_WRITE

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

COMMIT_WRITE = '{IMMEDIATE | BATCH},{WAIT |NOWAIT}' 

デフォルト値 

このパラメータを明示的に指定しない場合、データベースのコミット動作は、デフォルトで、制御をクライアントに返す前にコミット・レコードをディスクに書き込む。

IMMEDIATEまたはBATCHのみを指定し、WAITまたはNOWAITを指定しない場合は、WAITモードとみなされる。

WAITまたはNOWAITのみを指定し、IMMEDIATEまたはBATCHを指定しない場合は、IMMEDIATEモードとみなされる。 

変更の可/不可 

変更可(セッション・レベルとシステム・レベルの両方で)。ALTER SYSTEMまたはALTER SESSION文でCOMMIT_WRITEに指定する値は、カンマで区切る必要がある。 

値の範囲 

一重引用符で囲まれ、カンマで区切られた、IMMEDIATEまたはBATCH、およびWAITまたはNOWAITのリスト 

基本/基本以外 

基本以外 

Real Application Clusters 

各インスタンスに固有の設定が指定可能 

COMMIT_WRITEは、トランザクション・コミットのREDOをどのようにREDOログへ書き込むかを制御する場合に使用する拡張パラメータです。IMMEDIATEおよびBATCHオプションは、ログ・ライターによるREDOのバッチ処理を制御します。WAITおよびNOWAITオプションは、コミットのREDOのREDOログへのフラッシュ時期を制御します。


注意:

COMMIT_WRITEパラメータは非推奨です。このパラメータは、下位互換性のためにのみ残されています。このパラメータはCOMMIT_LOGGINGおよびCOMMIT_WAITパラメータに置換されます。 


COMPATIBLE

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

COMPATIBLE = release_number 

デフォルト値 

11.0.0 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

10.0.0 〜デフォルトのリリース 

基本/基本以外 

基本 

Real Application Clusters 

複数インスタンスには、同じ値を指定する必要がある。 

COMPATIBLEは、Oracleの新しいリリースを使用できるようにするとともに、以前のリリースとの下位互換性を保証します。この機能は、以前のリリースに戻す必要がある場合に効果的です。

このパラメータには、Oracleが互換性を維持する必要があるリリースを指定します。このパラメータを使用することにより、ユーザーの環境で新規の機能をテストしなくても、即時に本番システムでの新しいリリースの改善点を利用できます。リリースの機能の一部は制限される場合があります。

スタンバイ・データベース機能を使用している場合、このパラメータはプライマリ・データベースとスタンバイ・データベースの両方で同じ値にする必要があります。

関連項目:

このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください。 

CONTROL_FILE_RECORD_KEEP_TIME

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

7(日) 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

0365(日) 

基本/基本以外 

基本以外 

CONTROL_FILE_RECORD_KEEP_TIMEには、制御ファイル内の再利用可能なレコードを再利用するまでの最小経過日数を指定します。再利用可能セクションに新規レコードを追加する必要があり、一番古いレコードがまだ再利用可能になってない場合は、このレコード・セクションは拡張されます。このパラメータを0に設定すると、再利用可能セクションは拡張されずに、レコードが必要に応じて再利用されます。


注意:

このパラメータは、循環的に再利用可能な制御ファイル内のレコード(アーカイブ・ログ・レコード、様々なバックアップ・レコードなど)のみに適用されます。対応するオブジェクトが表領域から削除されないかぎり再利用されない、データ・ファイル、表領域、REDOスレッド・レコードなどのレコードには適用されません。 


関連項目:

  • 「CONTROL_FILES」

  • 『Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイド』

 

CONTROL_FILES

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

CONTROL_FILES = filename [, filename ] ...

注意: 制御ファイル名が、Oracle Managed Files(OMF)名となる場合があります。これは、CREATE CONTROLFILE REUSE文を使用して制御ファイルが再作成された場合に発生します。 

デフォルト値 

オペレーティング・システム依存 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

1〜8つのファイル名 

基本/基本以外 

基本 

Real Application Clusters 

複数インスタンスには、同じ値を指定する必要がある。 

すべてのデータベースには、データベースの構造(構造体の名前、作成のタイムスタンプ、データ・ファイルおよびREDOファイルの名前や位置など)を記述する制御ファイルがあります。CONTROL_FILESには、1つ以上の制御ファイルの名前を指定します。複数指定する場合は、名前をカンマで区切ります。

複数の多重制御ファイルを使用する場合は、それぞれ別のデバイス上で使用するか、ファイルをオペレーティング・システム・レベルでミラー化することをお薦めします。

関連項目:

  • 『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』

  • 『Oracle Database管理者ガイド』

 

CONTROL_MANAGEMENT_PACK_ACCESS

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

CONTROL_MANAGEMENT_PACK_ACCESS = { NONE | DIAGNOSTIC | DIAGNOSTIC+TUNING } 

デフォルト値 

DIAGNOSTIC+TUNING 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

基本/基本以外 

基本以外 

CONTROL_MANAGEMENT_PACK_ACCESSには、アクティブにする必要があるサーバー管理パックを指定します。使用可能なパックを次に示します。

値:

CORE_DUMP_DEST

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

CORE_DUMP_DEST = directory 

デフォルト値 

$ORACLE_HOME/DBS 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

基本/基本以外 

基本以外 

CORE_DUMP_DESTは、主にUNIXのパラメータであるため、ご使用のプラットフォームではサポートされていない場合があります。CORE_DUMP_DESTには、コア・ファイルをダンプするディレクトリを指定します。

CPU_COUNT

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

0 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

0〜無制限 

基本/基本以外 

基本以外 

CPU_COUNTには、Oracle Databaseが使用できるCPUの数を指定します。オプティマイザ、パラレル問合せ、リソース・マネージャなど、Oracle Databaseの様々なコンポーネントがCPUの数に基づいて構成されます。

CPU_COUNT0(デフォルト設定)に設定すると、Oracle Databaseはオペレーティング・システムによってレポートされるCPUの数を継続的に監視して、現行の数を使用します。CPU_COUNT0以外の値に設定すると、Oracle Databaseは実際のCPUの数ではなく設定した値を使用するため、動的なCPUの再構成が無効になります。リソース・マネージャが有効になっている場合にCPU_COUNTを設定すると、CPU使用率はCPU_COUNTプロセッサに相当する値に制限されます。


注意:

CPU_COUNTを現行のCPUの数よりも大きい値に設定すると、エラーが発生します。ただし、初期化パラメータ・ファイルでCPU_COUNTを現行のCPUの数よりも大きい値に設定すると、CPU_COUNTは現行のCPUの数に制限されます。 


CREATE_BITMAP_AREA_SIZE

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

8388608(8MB) 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

オペレーティング・システム依存 

基本/基本以外 

基本以外 


注意:

インスタンスが共有サーバー・オプションで構成されていないかぎり、CREATE_BITMAP_AREA_SIZEパラメータを使用することはお薦めしません。かわりに、PGA_AGGREGATE_TARGETを設定して、SQL作業領域の自動サイズ指定を使用可能にすることをお薦めします。CREATE_BITMAP_AREA_SIZEは、下位互換性を保つために残されます。 


CREATE_BITMAP_AREA_SIZEはビットマップ索引を含むシステムのみに関連します。このパラメータには、ビットマップの作成に割り当てるメモリー容量(バイト)を指定します。デフォルト値は8MBです。より大きい値を指定すると、その分、索引の作成をスピードアップできます。

カーディナリティは、表内の行数に関する列の一意値の数です。カーディナリティが非常に小さい場合は、小さいパラメータ値を設定できます。たとえば、カーディナリティが2の場合、パラメータ値はMBでなくKB単位で設定できます。一般的に、カーディナリティが大きいほど、最適なパフォーマンスを得るためには大きいメモリー容量が必要になります。

関連項目:

ビットマップ索引の使用方法の詳細は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。 

CREATE_STORED_OUTLINES

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

CREATE_STORED_OUTLINES = { true | false | category_name } [NOOVERRIDE

デフォルト値 

なし 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM 

基本/基本以外 

基本以外 

CREATE_STORED_OUTLINESには、セッション中に発行される各問合せに対してアウトラインを自動的に作成および格納するかどうかを指定します。

値:

CURSOR_SHARING

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

CURSOR_SHARING = {SIMILAR | EXACT | FORCE} 

デフォルト値 

EXACT 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM 

基本/基本以外 

基本以外 

CURSOR_SHARINGでは、同じカーソルを共有するSQL文の種類を判断します。

値:

CURSOR_SPACE_FOR_TIME

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

ブール 

デフォルト値 

false 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

true | false 

基本/基本以外 

基本以外 


注意:

CURSOR_SPACE_FOR_TIMEパラメータは非推奨です。このパラメータは、下位互換性のためにのみ残されています。 


CURSOR_SPACE_FOR_TIMEによって、時間を節約するために、カーソルはより多くの領域を使用できるようになります。このパラメータは、共有SQL領域およびクライアントのプライベートSQL領域の両方に影響します。

値:

DB_nK_CACHE_SIZE

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

大整数 

構文 

DB_[2 | 4 | 8 | 16 | 32]K_CACHE_SIZE = integer [K | M | G] 

デフォルト値 

0(追加のブロック・サイズ・キャッシュは、デフォルトでは構成されない) 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

最小値: 0(ゼロより大きい値は、グラニュル・サイズに切り上げたユーザー指定サイズまたは4MB×CPU数のいずれか大きい方に自動的に変更される)

最大値: オペレーティング・システム依存 

基本/基本以外 

基本以外 

DB_nK_CACHE_SIZEn = 2、4、8、16、32)では、nKバッファのキャッシュ・サイズを指定します。DB_BLOCK_SIZEnK以外の値が設定されている場合にのみ、このパラメータを設定できます。たとえば、DB_BLOCK_SIZE=4096の場合、DB_4K_CACHE_SIZEというパラメータの指定は無効です(4KBブロックのキャッシュ・サイズは、すでにDB_CACHE_SIZEで指定されているため)。

ブロック・サイズがnKのオンライン表領域がある場合は、このパラメータを0(ゼロ)に設定しないでください。

オペレーティング・システム固有のブロック・サイズ制限が適用されます。たとえば、オペレーティング・システムの最大ブロック・サイズが32KB未満の場合、DB_32K_CACHE_SIZEは設定できません。また、最小ブロック・サイズが2KBを超える場合、DB_2K_CACHE_SIZEは設定できません。

関連項目:

ブロック・サイズ制限の詳細は、オペレーティング・システム固有のOracleマニュアルを参照してください。 

DB_BLOCK_BUFFERS

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

0 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

50以上。上限は、オペレーティング・システム依存。 

基本/基本以外 

基本以外 

Real Application Clusters 

複数インスタンスは異なる値を指定でき、必要に応じて値を変更可能。 


注意:

DB_BLOCK_BUFFERSは、DB_CACHE_SIZE動的パラメータと組み合せることはできません。同じパラメータ・ファイルでこの2つのパラメータを組み合せた場合、エラーが発生します。 


DB_BLOCK_BUFFERSには、バッファ・キャッシュ内のデータベース・バッファの数を指定します。このパラメータは、インスタンスのSGAの必要メモリー総量の決定にかかわるパラメータの1つです。

このパラメータとDB_BLOCK_SIZEパラメータの値によって、バッファ・キャッシュの合計サイズが決まります。バッファ・キャッシュを効果的に使用することで、データベース上のI/O負荷が大幅に減少します。DB_BLOCK_SIZEを指定できるのは、データベースが最初に作成された場合のみなので、バッファ・キャッシュのサイズを制御するには、DB_BLOCK_BUFFERSを使用してください。

DB_BLOCK_CHECKING

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

DB_BLOCK_CHECKING = { FALSE | OFF | LOW | MEDIUM | TRUE | FULL } 

デフォルト値 

FALSE 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM 

基本/基本以外 

基本以外 

DB_BLOCK_CHECKINGには、データベース・ブロックに対してブロック・チェックを実行するかどうかを指定します。

値:

Oracleは、ブロックのデータ全体をチェックし、論理的な自己一貫性を確認します。ブロック・チェックにより、メモリーおよびデータの破損を防ぐことができます。通常、ブロック・チェックは、作業負荷およびパラメータ値に応じて、1〜10%のオーバーヘッドの原因になります。作業負荷を更新または挿入するほど、ブロック・チェックのコストがかかります。パフォーマンスのオーバーヘッドを許容できる場合は、DB_BLOCK_CHECKINGFULLに設定します。

下位互換性のために、FALSEOFFを意味します)およびTRUEFULLを意味します)を使用できます。

DB_BLOCK_CHECKSUM

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

DB_BLOCK_CHECKSUM = { OFF | FALSE | TYPICAL | TRUE | FULL } 

デフォルト値 

TYPICAL 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM 

基本/基本以外 

基本以外 

DB_BLOCK_CHECKSUMでは、DBWnおよびダイレクト・ローダーが、チェックサム(ブロック内に格納されているすべてのバイトから計算された数値)を計算し、ディスクにデータ・ブロックを書き込むときに、すべてのデータ・ブロックのキャッシュ・ヘッダーにそのチェックサムを格納するかどうかを決めます。ブロックが読み込まれると、このパラメータがTYPICALまたはFULLでかつブロックの最後の書込みにチェックサムが格納された場合のみ、チェックサムが検証されます。FULLモードでは、更新/削除文による変更が適用される前にもチェックサムが検証され、変更の適用後に再計算されます。また、すべてのログ・ブロックは、カレント・ログに書き込まれる前に、チェックサムを与えられます。

Oracle Database 11g からは、CPUとキャッシュをより効率的に使用するために、ほとんどのログ・ブロックのチェックサムをフォアグラウンド・プロセスの生成によって実行し、残りの作業をLGWRが実行するようになりました。Oracle Database 11g より前のリリースでは、LGWRが単独でログ・ブロックのチェックサムを実行していました。このパラメータがFULLに設定されていると、LGWRはディスクに書き込む前に、フォアグラウンド・プロセスにより生成された各ログ・ブロックのチェックサムを検証します。

このパラメータがOFFに設定されている場合、DBWnはユーザー表領域ではなくSYSTEM表領域のみに対して、チェックサムを計算します。また、このパラメータがOFFに設定されている場合は、ログのチェックサムは実行されません。

チェックサムを使用すると、基になっているディスク、格納システムまたはI/Oシステムが原因で発生する破損を検出できます。FULLに設定すると、DB_BLOCK_CHECKSUMはメモリー内の破損も捕捉し、ディスクの破損を防ぎます。この機能をTYPICALモードにすると、発生する追加オーバーヘッドは1〜2%のみです。FULLモードでは、4〜5%のオーバーヘッドが発生します。DB_BLOCK_CHECKSUMTYPICALに設定することをお薦めします。

下位互換性のために、 TRUETYPICALを意味します)およびFALSEOFFを意味します)を使用できます。

DB_BLOCK_SIZE

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

8192 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

204832768。ただし、オペレーティング・システムによっては、さらに範囲が狭い場合がある。 

基本/基本以外 

基本 

Real Application Clusters 

すべてのインスタンスに、このパラメータを設定する必要がある。また、複数インスタンスには、同じ値を指定する必要がある。 


注意:

このパラメータは、データベース作成時に設定してください。データベース作成後は変更しないでください。 


DB_BLOCK_SIZEには、Oracle Databaseのブロック・サイズ(バイト)を指定します。通常、値は4096または8192です。このパラメータの値は、デバイス・レベルでの物理ブロック・サイズの倍数である必要があります。

データベースを作成した時点で有効なDB_BLOCK_SIZEの値によって、ブロック・サイズが判断されます。値は、初期値に設定しておく必要があります。

Real Application Clustersを使用している場合、このパラメータは、表および索引のFREELISTS記憶域パラメータの最大値に影響します。Oracleでは、空きリスト・グループごとに1つのデータベース・ブロックを使用します。意思決定支援システム(DSS)およびデータ・ウェアハウスのデータベース環境では、ブロック・サイズ値が大きいほど、より高いパフォーマンスを得られます。

関連項目:

  • このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』および『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

  • 空きリスト・グループの詳細は、『Oracle Database SQL言語リファレンス』を参照してください。

  • DSSおよびデータ・ウェアハウスの詳細は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。

  • ブロック・サイズの概要は、『Oracle Database概要』を参照してください。

 

DB_CACHE_ADVICE

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

DB_CACHE_ADVICE = {ON | READY | OFF} 

デフォルト値 

STATISTICS_LEVELTYPICALまたはALLに設定されている場合はON

STATISTICS_LEVELBASICに設定されている場合はOFF 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

基本/基本以外 

基本以外 

DB_CACHE_ADVICEでは、V$DB_CACHE_ADVICEパフォーマンス・ビューを介して、様々なキャッシュ・サイズでの動作予測用に使用する統計収集が、使用可能または使用禁止にされます。

値:

DB_CACHE_SIZE

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

大整数 

構文 

DB_CACHE_SIZE = integer [K | M | G] 

デフォルト値 

SGA_TARGETが設定されている場合: パラメータが指定されていない場合のデフォルト値は0(Oracle Databaseによって内部で決定される)。パラメータが指定されている場合は、ユーザー指定の値がメモリー・プールの最小値を示す。

SGA_TARGETが設定されていない場合、デフォルトは48MBまたは4MB×CPU数のいずれか大きい方。 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

基本/基本以外 

基本以外 

DB_CACHE_SIZEには、プライマリ・ブロック・サイズ(DB_BLOCK_SIZE初期化パラメータで定義済のブロック・サイズ)を持つバッファのDEFAULTバッファ・プールのサイズを指定します。

値は、4M×CPU数×グラニュル・サイズ以上に設定する必要があります(それより低い値に設定すると、自動的にこの値に切り上げられます)。これより大きいユーザー指定値は、近似のグラニュル・サイズに切り上げられます。プライマリ・ブロック・サイズのDEFAULTメモリー・プール用に必要であり、SYSTEM表領域のブロック・サイズでもあるため、0(ゼロ)は無効な値となります。

関連項目:

このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』および『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。 

DB_CREATE_FILE_DEST

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

DB_CREATE_FILE_DEST = directory | disk group 

デフォルト値 

なし 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM 

基本/基本以外 

基本 

DB_CREATE_FILE_DESTには、Oracle Managed Filesのデフォルトの位置を指定します。DB_CREATE_ONLINE_LOG_DEST_n初期化パラメータを指定しない場合、この位置はOracle管理の制御ファイルとオンラインREDOログのデフォルトの位置としても使用されます。

ファイル・システム・ディレクトリをデフォルトの位置として指定する場合、そのディレクトリは既存のディレクトリである必要があります。Oracleによって作成されることはありません。ディレクトリには、Oracleがそのディレクトリでファイルを作成できる適切な権限が必要です。作成されたファイルには一意の名前が付けられるため、Oracle Managed Filesとなります。

関連項目:

このパラメータの設定およびOracle管理ファイルの詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。 

DB_CREATE_ONLINE_LOG_DEST_n

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

DB_CREATE_ONLINE_LOG_DEST_[1 | 2 | 3 | 4 | 5] = directory | disk group 

デフォルト値 

なし 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM 

基本/基本以外 

基本 

DB_CREATE_ONLINE_LOG_DEST_nn = 1、2、3、...5)には、Oracle管理の制御ファイルとオンラインREDOログのデフォルトの位置を指定します。2つ以上のDB_CREATE_ONLINE_LOG_DEST_nパラメータを指定した場合、他のDB_CREATE_ONLINE_LOG_DEST_nパラメータの位置間で、制御ファイルまたはオンラインREDOログが多重化されます。各オンラインREDOログの1つのメンバーが各位置に作成され、位置ごとに1つの制御ファイルが作成されます。

1つの位置が無効である場合、2つ以上のパラメータを指定することによって、制御ファイルとオンラインREDOログに対してより大きなフォルト・トレランスが提供されます。

ファイル・システム・ディレクトリをデフォルトの位置として指定する場合、そのディレクトリは既存のディレクトリである必要があります。Oracleによって作成されることはありません。ディレクトリには、Oracleがそのディレクトリでファイルを作成できる適切な権限が必要です。作成されたファイルには一意の名前が付けられるため、Oracle Managed Filesとなります。

関連項目:

このパラメータの設定およびOracle管理ファイルの詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。 

DB_DOMAIN

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

DB_DOMAIN = domain_name 

デフォルト値 

なし 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

ピリオドで区切った名前コンポーネントの有効な文字列で、最大128文字(ピリオドを含む)。NULLは指定できない。 

基本/基本以外 

基本 

Real Application Clusters 

すべてのインスタンスに、このパラメータを設定する必要がある。また、複数インスタンスには、同じ値を指定する必要がある。 

分散データベース・システムでは、DB_DOMAINには、ネットワーク構造内でのデータベースの論理上の位置を指定します。このデータベースが分散システムまたはその一部の場合、このパラメータを設定します。この値は、有効な識別子(英数字のASCIIキャラクタ)で構成され、ピリオドで区切られたグローバル・データベース名の拡張コンポーネントで構成されます。DB_DOMAINには、ドメイン内の各データベースに一意の文字列を指定することをお薦めします。

このパラメータを使用すると、ある部門がデータベースを作成するとき、別の部門が作成したデータベースとの名前の重複を気にせずに済みます。ある販売部門がDB_DOMAIN = JAPAN.ACME.COMであるとき、そのSALESデータベース(SALES.JAPAN.ACME.COM)は、DB_NAME = SALESかつDB_DOMAIN = US.ACME.COMである別のデータベースとは一意に区別されます。

データベース・リンクの名前からドメインの指定を省略すると、Oracleは、データ・ディクショナリ内に存在するのでローカル・データベースのドメインでデータベースを修飾して、名前を拡張します。データベース・ドメイン名で有効な文字は、英数字、アンダースコア(_)およびシャープ記号(#)です。

関連項目:

  • このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。

  • データ・ディクショナリ・ビュー「GLOBAL_NAME」

 

DB_FILE_MULTIBLOCK_READ_COUNT

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

デフォルト値は、効率的に実行できる最大I/Oサイズと一致し、プラットフォームによって異なる。 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM 

値の範囲 

オペレーティング・システム依存 

基本/基本以外 

基本以外 

DB_FILE_MULTIBLOCK_READ_COUNTは、表スキャン中に、I/Oを最小化するために使用できるパラメータの1つです。このパラメータには、順次スキャン中に1回のI/O操作で読み取られるブロックの最大数を指定します。全表スキャンに必要なI/Oの合計数は、表のサイズ、マルチブロックREAD件数などの条件、およびパラレル実行が操作に対して使用可能な状態になっているかどうかによって異なります。

Oracle Database 10g リリース2(10.2)の時点では、このパラメータのデフォルト値は、効率的に実行できる最大I/Oサイズに対応する値になります。この値はプラットフォームによって異なり、ほとんどのプラットフォームで1MBです。

パラメータはブロック単位で表されるため、効率的に実行できる最大I/Oサイズを標準ブロック・サイズで除算した値に設定されます。セッション数が非常に大きい場合は、表スキャン・バッファが多すぎるためにバッファ・キャッシュがあふれることがないように、マルチブロックREAD件数の値が減らされます。

デフォルト値を大きい値であっても、このパラメータを設定しない場合は、オプティマイザは大きいプランを推奨しません。オプティマイザによって大きいプランが推奨されるのは、このパラメータを明示的に大きい値に設定した場合のみです。

オンライン・トランザクション処理(OLTP)環境とバッチ環境では、通常、このパラメータ値は4〜16の範囲内です。DSSおよびデータ・ウェアハウス環境では、このパラメータの最大値を設定することで、最高のパフォーマンスを得ることができます。このパラメータ値が高く設定された場合、オプティマイザは索引の全表スキャンを選択することがよくあります。

この最大値は、Oracleブロック数(最大I/Oサイズ/DB_BLOCK_SIZE)で示すオペレーティング・システムの最大I/Oサイズです。このパラメータを最大値よりも大きい値に設定すると、最大値が使用されます。

関連項目:

  • このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。

 

DB_FILE_NAME_CONVERT

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

DB_FILE_NAME_CONVERT = 'string1' , 'string2' , 'string3' , 'string4' , ...

各項目の意味は次のとおり:

  • string1は、プライマリ・データベース・ファイル名のパターン。

  • string2は、スタンバイ・データベース・ファイル名のパターン。

  • string3は、プライマリ・データベース・ファイル名のパターン。

  • string4は、スタンバイ・データベース・ファイル名のパターン。

必要な数のプライマリ置換文字列とスタンバイ置換文字列の組が使用可能。一重または二重引用符が使用可能。

設定例:

DB_FILE_NAME_CONVERT = '/dbs/t1/','/dbs/t1/s_','dbs/t2/ ','dbs/t2/s_' 

デフォルト値 

なし 

変更の可/不可 

ALTER SESSION 

基本/基本以外 

基本以外 

DB_FILE_NAME_CONVERTは、リカバリ用の複製データベースの作成に役立ちます。このパラメータは、プライマリ・データベース上の新規のデータ・ファイルのファイル名を、スタンバイ・データベース上のファイル名に変換します。データ・ファイルをプライマリ・データベースに追加すると、それに対応するファイルをスタンバイ・データベースに追加する必要があります。スタンバイ・データベースを更新するときに、このパラメータは、プライマリ・データベース上のデータ・ファイル名をスタンバイ・データベース上のデータ・ファイル名に変換します。このファイルがスタンバイ・データベース上に書込み可能な状態で存在している必要があります。そうでない場合、リカバリ・プロセスはエラーによって停止します。

奇数の文字列を指定した(最終文字列に対応する置換文字列が存在しない)場合、起動中にエラーが通知されます。変換中のファイル名が、パターン/置換文字列リストの2つ以上のパターンに一致した場合、最初の一致パターンが有効になります。このパラメータで指定できる組合せの数に、複数値パラメータの最大長に関する厳密な制限以外の制限はありません。

このパラメータの値に2つの文字列を設定します。最初の文字列は、プライマリ・データベース上のデータ・ファイル名にあるパターンです。2番目の文字列は、スタンバイ・データベース上のデータ・ファイル名にあるパターンです。

DB_FILE_NAME_CONVERTを使用すると、表領域のPoint-in-Timeリカバリ時にクローン・データベースを設定する場合に、クローン制御ファイル内のデータ・ファイルの名前を変更できます。

関連項目:

  • 『Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイド』

  • 『Oracle Data Guard概要および管理』

 

DB_FILES

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

200 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

最小値: データベース内のデータ・ファイルのうち最大の絶対ファイル番号

最大値: オペレーティング・システム依存 

基本/基本以外 

基本以外 

Real Application Clusters 

複数インスタンスには、同じ値を指定する必要がある。 

DB_FILESには、このデータベースに対してオープンできるデータベース・ファイルの最大数を指定します。最大有効値は、ADD DATAFILE文によって追加されるファイルを含め、このデータベースに対して指定されるすべてのファイルの最大数です。この値は、オペレーティング・システムによって異なります。

DB_FILESの値を大きくする場合、新しい値を有効にするには、データベースにアクセスするすべてのインスタンスを停止してから再起動する必要があります。プライマリ・データベースおよびスタンバイ・データベースがある場合、このパラメータに対して同じ値を指定する必要があります。

関連項目:

  • Real Application Clusters環境におけるこのパラメータの設定の詳細は、『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。

  • このパラメータのデフォルト値については、オペレーティング・システム固有のOracleマニュアルを参照してください。

 

DB_FLASHBACK_RETENTION_TARGET

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

1440(分) 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM ...SID='*' 

値の範囲 

0〜231 - 1 

基本/基本以外 

基本以外 

DB_FLASHBACK_RETENTION_TARGETには、データベースをフラッシュバックできる時間の上限(分)を指定します。データベースをフラッシュバックできる時間は、フラッシュ・リカバリ領域に保持されるフラッシュバック・データの量によって異なります。

DB_KEEP_CACHE_SIZE

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

大整数 

構文 

DB_KEEP_CACHE_SIZE = integer [K | M | G] 

デフォルト値 

0DB_KEEP_CACHE_SIZEは、デフォルトでは構成されない) 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

最小値: 0(ゼロより大きい値は、グラニュル・サイズに切り上げたユーザー指定サイズまたは4MB×CPU数のいずれか大きい方に自動的に変更される)

最大値: オペレーティング・システム依存 

基本/基本以外 

基本以外 

DB_KEEP_CACHE_SIZEには、KEEPバッファ・プールのサイズを指定します。KEEPバッファ・プール内のバッファのサイズは、プライマリ・ブロック・サイズ(DB_BLOCK_SIZE初期化パラメータで定義済のブロック・サイズ)です。

関連項目:

  • 「DB_RECYCLE_CACHE_SIZE」

  • これらのパラメータの設定および複数バッファ・プールの使用方法の詳細は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。

 

DB_LOST_WRITE_PROTECT

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

DB_LOST_WRITE_PROTECT = { NONE | TYPICAL | FULL } 

デフォルト値 

NONE 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

基本/基本以外 

基本以外 

Real Application Clusters 

RACインスタンスでは、パラメータ値はシステム全体。 

DB_LOST_WRITE_PROTECTでは、欠落した書込みの検出を使用可能または使用禁止にします。データ・ブロックの欠落した書込みは、実際は永続ストレージに書き込まれなかったにもかかわらず、I/Oサブシステムがブロック書込みの完了を通知する場合に発生します。

プライマリ・データベースでパラメータがTYPICALに設定されている場合、インスタンス・ログのバッファ・キャッシュによってREDOログの読取り/書込み表領域に対する読取りが行われます。これは欠落した読取りを検出するために必要です。

プライマリ・データベースでパラメータが FULL に設定されている場合、インスタンス・ログによって読取り/書込み表領域と同様に読取り専用表領域に対する読取りも行われます。

スタンバイ・データベースまたはプライマリ・データベースでメディア・リカバリの間にパラメータがTYPICALまたはFULLに設定されている場合、インスタンスによって欠落した読取りの検出が実行されます。

パラメータがスタンバイ・データベースまたはプライマリ・データベースのいずれかでNONEに設定されている場合、欠落した書込みの検出機能が使用可能になります。

DB_NAME

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

DB_NAME = database_name 

デフォルト値 

なし 

変更の可/不可 

変更不可 

基本/基本以外 

基本 

Real Application Clusters 

すべてのインスタンスにこのパラメータを設定する必要がある。そうしない場合は、SQL*PlusコマンドSTARTUP OPENまたはSQL文ALTER DATABASE MOUNTに同じ値を指定する必要がある。 

DB_NAMEには、最大8文字のデータベース識別子を指定します。このパラメータは指定が必須であり、CREATE DATABASE文で指定された名前に対応する値である必要があります。

データベースが複数ある場合、このパラメータ値は、システムで実行中の別のデータベースと混同しないように、各インスタンスのOracleインスタンス識別子と一致する必要があります。スタンバイおよび本番初期化パラメータ・ファイルの両方で、DB_NAMEが同じ値である必要があります。

クラスタ・データベースの各インスタンスに対するSTARTUPコマンドまたはALTER DATABASE ... MOUNT文で指定するデータベース名は、DB_NAME初期化パラメータの設定に対応する値である必要があります。

データベース名で有効な文字は、英数字、アンダースコア(_)、シャープ記号(#)およびドル記号($)です。この他の文字は無効です。二重引用符は、データベース名を処理する前に削除されます。そのため、二重引用符を使用してその他の文字を名前の中に埋め込むことはできません。データベース名は大/小文字を区別しません。

関連項目:

このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』および『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。 

DB_RECOVERY_FILE_DEST

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

DB_RECOVERY_FILE_DEST = directory | disk group 

デフォルト値 

なし 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM ...SID='*' 

基本/基本以外 

基本 

Real Application Clusters 

すべてのインスタンスに、このパラメータを設定する必要がある。また、複数インスタンスには、同じ値を指定する必要がある。 

DB_RECOVERY_FILE_DESTには、フラッシュ・リカバリ領域のデフォルトの位置を指定します。フラッシュ・リカバリ領域には、アーカイブREDOログ、フラッシュバック・ログおよびRecovery Managerバックアップの他に、現行の制御ファイルやオンラインREDOログの多重コピーが含まれています。

このパラメータを指定する場合は、DB_RECOVERY_FILE_DEST_SIZE初期化パラメータも同時に指定します。

関連項目:

  • フラッシュ・リカバリ領域の設定および構成の詳細は、『Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイド』を参照してください。

  • 「DB_RECOVERY_FILE_DEST_SIZE」

 

DB_RECOVERY_FILE_DEST_SIZE

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

大整数 

構文 

DB_RECOVERY_FILE_DEST_SIZE = integer [K | M | G] 

デフォルト値 

なし 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM ...SID='*' 

基本/基本以外 

基本 

Real Application Clusters 

すべてのインスタンスに、このパラメータを設定する必要がある。また、複数インスタンスには、同じ値を指定する必要がある。 

DB_RECOVERY_FILE_DEST_SIZEには、フラッシュ・リカバリ領域に作成されるターゲット・データベースのリカバリ・ファイルで使用される合計領域に対する厳密な制限(バイト)を指定します。

ブロック0または各OracleファイルのOSブロック・ヘッダーのいずれもこのサイズには含まれません。フラッシュ・リカバリ領域に必要となる実際のディスク使用状況を計算する場合に、このデータに対して10%を追加して許可するようにしてください。

関連項目:

  • フラッシュ・リカバリ領域の設定および構成の詳細は、『Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイド』を参照してください。

  • 「DB_RECOVERY_FILE_DEST」

 

DB_RECYCLE_CACHE_SIZE

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

大整数 

構文 

DB_RECYCLE_CACHE_SIZE = integer [K | M | G] 

デフォルト値 

0DB_RECYCLE_CACHE_SIZEは、デフォルトでは構成されない) 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

最小値: 0(ゼロより大きい値は、グラニュル・サイズに切り上げたユーザー指定サイズまたは4MB×CPU数のいずれか大きい方に自動的に変更される)

最大値: オペレーティング・システム依存 

基本/基本以外 

基本以外 

DB_RECYCLE_CACHE_SIZEには、RECYCLEバッファ・プールのサイズを指定します。RECYCLEプール内のバッファのサイズは、プライマリ・ブロック・サイズ(DB_BLOCK_SIZE初期化パラメータで定義済のブロック・サイズ)です。

関連項目:

  • 「DB_KEEP_CACHE_SIZE」

  • これらのパラメータの設定および複数バッファ・プールの使用方法の詳細は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。

 

DB_SECUREFILE

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

DB_SECUREFILE = { NEVER | PERMITTED | ALWAYS | IGNORE } 

デフォルト値 

PERMITTED 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM 

基本/基本以外 

基本以外 

DB_SECUREFILEには、SecureFilesとしてLOBファイルを処理するかどうかを指定します。

値:

COMPATIBLE初期化パラメータが11.1以上に設定されていない場合、LOBはSecureFileとして処理されません。

2つのパーティション(ASSMが有効な表領域があるパーティションおよびASSMが無効な表領域があるパーティション)を持つLOB列がある場合、ASSMが有効な表領域を持つパーティションのLOBはSecureFileとして処理され、その他のパーティションのLOBはBasicFile LOBとして処理されます。

DB_ULTRA_SAFE

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

DB_ULTRA_SAFE = { OFF | DATA_ONLY | DATA_AND_INDEX } 

デフォルト値 

OFF 

変更の可/不可 

変更不可 

基本/基本以外 

基本以外 

DB_ULTRA_SAFEには、保護レベルを制御する他のパラメータのデフォルト値を設定します。

値:

DB_UNIQUE_NAME

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

DB_UNIQUE_NAME = database_unique_name 

デフォルト値 

データベース・インスタンス: DB_NAMEの値

自動ストレージ管理インスタンス: +ASM 

変更の可/不可 

変更不可 

基本/基本以外 

基本 

Real Application Clusters 

複数インスタンスには、同じ値を指定する必要がある。 

DB_UNIQUE_NAMEには、データベースに対してグローバルに一意の名前を指定します。同じDB_DOMAIN内で同じDB_NAMEを持つデータベース(レポート用に作成されたデータベースやフィジカル・スタンバイのコピーなど)は、一意のDB_UNIQUE_NAMEを持つ必要があります。すべてのデータベースのDB_UNIQUE_NAMEは、エンタープライズ内で一意である必要があります。

DB_UNIQUE_NAMEは、最大30文字で指定することができます。大/小文字を区別しません。データベース名で有効な文字は、英数字、アンダースコア(_)、シャープ記号(#)およびドル記号($)です。

関連項目:

このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Data Guard概要および管理』および『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。 

DB_WRITER_PROCESSES

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

1、またはCPU_COUNT/8のいずれか大きい方 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

1〜20 

基本/基本以外 

基本以外 

DB_WRITER_PROCESSESは、データを大量に変更するシステムに便利です。このパラメータには、インスタンスに対するデータベース・ライター・プロセス数の初期値を指定します。

関連項目:

  • データベース・ライター・プロセスの詳細は、『Oracle Database概要』を参照してください。

  • DBWnパラメータの設定の詳細は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。

 

DBWR_IO_SLAVES

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

0 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

0以上。上限は、オペレーティング・システム依存。 

基本/基本以外 

基本以外 

DBWR_IO_SLAVESは、データベース・ライター・プロセス(DBW0)を1つのみ持つシステムに関連します。DBW0プロセスで使用されるI/Oサーバー・プロセスの数を指定します。DBW0プロセスおよびそのサーバー・プロセスは、常にディスクに書き込みます。デフォルト値は0で、I/Oサーバー・プロセスは使用されません。

DBWR_IO_SLAVESを0以外の値に設定すると、ARCHプロセスおよびLGWRプロセスが使用するI/Oサーバー・プロセスの数が4に設定されます。ただし、Recovery Managerが使用するI/Oサーバー・プロセスは、非同期I/Oが使用禁止(ご使用のプラットフォームが非同期I/Oをサポートしていない、またはdisk_asynch_iofalseに設定されている)の場合のみに、4に設定されています。

一般的に、I/Oサーバー・プロセスは、非同期I/Oをサポートしていないプラットフォーム、または効率的に実装されていないプラットフォーム上で、非同期I/Oをシミュレートするために使用されます。ただし、非同期I/Oが使用中でもI/Oサーバー・プロセスを使用できます。この場合、I/Oサーバー・プロセスは非同期I/Oを使用します。

また、非同期I/Oが使用可能であっても、I/Oサーバー・プロセスは、I/Oスループットが非常に大きいデータベース環境の場合に役立ちます。

関連項目:

「BACKUP_TAPE_IO_SLAVES」 

DDL_LOCK_TIMEOUT

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

0 

変更の可/不可 

ALTER SESSION 

値の範囲 

0〜1,000,000(秒) 

基本/基本以外 

基本以外 

DDL_LOCK_TIMEOUTには、DDL文がDMLロック・キューで待機する時間の時間制限を指定します。デフォルト値の0はNOWAITのステータスを示します。最大値の1,000,000秒では、DDL文はDMLロックを取得するために永続的に待機します。

タイムアウト期間が期限切れになる前にロックが取得できない場合は、エラーが返されます。

DG_BROKER_CONFIG_FILEn

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

DG_BROKER_CONFIG_FILE[1 | 2] = filename 

デフォルト値 

オペレーティング・システム依存 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

1つのファイル名 

基本/基本以外 

基本以外 

DG_BROKER_CONFIG_FILEnn = 1、2)には、Data Guard Broker構成ファイルの名前を指定します。

Data Guard Broker構成に付属する各データベースには2つのブローカ構成ファイルがあり、各ファイルには構成の状態とプロパティ(構成に含まれるサイトとデータベース、各データベースのロールとプロパティおよび構成の各要素の状態など)を記述するエントリが含まれています。2つのファイルが用意されているため、最後に認識された良好な構成状態が常に保たれます。

DG_BROKER_CONFIG_FILEnを明示的に定義しない場合は、インスタンスの起動時にオペレーティング・システム固有のデフォルト値に設定されます。このパラメータを変更できるのは、DMON(Data Guard Broker)プロセスが実行されていない場合のみです。

関連項目:

このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Data Guard Broker』を参照してください。 

DG_BROKER_START

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

ブール 

デフォルト値 

false 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

true | false 

基本/基本以外 

基本以外 

DG_BROKER_STARTによって、Data Guard Broker(DMON)プロセスを起動する必要があるかどうかをOracleで判断できるようにします。DMONは非致命的なOracleのバックグラウンド・プロセスであり、このパラメータをtrueに設定すると、インスタンスが存在するかぎり存在します。

Data Guard Broker構成でサイトを構成しない場合、このパラメータは指定せずに、デフォルト値のfalseを受け入れます。サイトをData Guard Broker構成に含める場合、初期化パラメータ・ファイル内でDG_BROKER_STARTtrueに指定すると、DMONプロセスの自動起動が単純化されます。

DIAGNOSTIC_DEST

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

DIAGNOSTIC_DEST = {pathname | directory} 

デフォルト値 

ORACLE_BASE($ORACLE_BASE)の値から導出される。$ORACLE_BASE環境変数が存在しない場合は、$ORACLE_HOMEが使用される。 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

基本/基本以外 

基本以外 

Real Application Clusters 

このパラメータは各インスタンスで設定可能。クラスタ内の各インスタンスは共有ディスクに配置されているDIAGNOSTIC_DESTディレクトリの位置を指定し、DIAGNOSTIC_DESTの同じ値をインスタンスごとに指定することを推奨。 

Oracle Database 11g リリース1の時点で、各データベース・インスタンスの診断は専用のディレクトリに配置され、専用ディレクトリはDIAGNOSTIC_DESTの初期化パラメータによって指定できます。DIAGNOSTIC_DESTによって指定されるディレクトリの構造は、次のとおりです。

<diagnostic_dest>/diag/rdbms/<dbname>/<instname>

この場所は自動診断リポジトリ(ADR)ホームと呼ばれます。たとえば、データベース名がproddbであり、インスタンス名がproddb1の場合、ADRホーム・ディレクトリは<diagnostic_dest>/diag/rdbms/proddb/proddb1になります。

ADRホーム・ディレクトリの下に配置されるファイルは、次のとおりです。

DISK_ASYNCH_IO

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

ブール 

デフォルト値 

true 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

true | false 

基本/基本以外 

基本以外 

DISK_ASYNCH_IOは、データ・ファイル、制御ファイル、およびログ・ファイルへのI/Oが非同期かどうかを制御します(Real Application Clustersプロセスでは、表スキャン中に、CPU処理とI/Oリクエストをオーバーラップできるかどうかを制御します)。ご使用のプラットフォームがディスクへの非同期I/Oをサポートしている場合は、このパラメータをデフォルト値のままにしておくことをお薦めします。ただし、非同期I/Oの実装が安定してない場合は、このパラメータをfalseに設定することで、非同期I/Oを使用禁止にできます。プラットフォームがディスクへの非同期I/Oをサポートしていない場合、このパラメータは無効です。

DISK_ASYNCH_IOfalseに設定し、非同期I/Oをシミュレートするためには、DBWR_IO_SLAVESをデフォルトの0以外の値に設定する必要があります。

関連項目:

  • 「DBWR_IO_SLAVES」

  • 非同期I/Oおよびこのパラメータの詳細は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。

 

DISPATCHERS

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

DISPATCHERS = 'dispatch_clause' 

 

dispatch_clause::=

(PROTOCOL = protocol) |

(ADDRESS = address) |

(DESCRIPTION = description )

[options_clause] 

 

options_clause::=

(DISPATCHERS = integer |

SESSIONS = integer |

CONNECTIONS = integer |

TICKS = seconds |

POOL = {1 | ON | YES | TRUE | BOTH |

({IN | OUT} = ticks) | 0 | OFF | NO | FALSE |

ticks} |

MULTIPLEX = {1 | ON | YES | TRUE |

0 | OFF | NO | FALSE | BOTH | IN | OUT} |

LISTENER = tnsname |

SERVICE = service |

INDEX = integer) 

デフォルト値 

SHARED_SERVERS0より大きい場合は、DISPATCHERSのデフォルト値は'(PROTOCOL=tcp)'になり、TCP/IPディスパッチャが1つ作成される。 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

基本/基本以外 

基本以外 

DISPATCHERSは、共有サーバー・アーキテクチャ内のディスパッチャ・プロセスを構成します。Oracleのパラメータ解析部は、属性を順番にかかわりなく大/小文字を区別しないで指定できるような名前値の構文をサポートします。たとえば、次のように使用します。

DISPATCHERS = '(PROTOCOL=TCP)(DISPATCHERS=3)'

属性は、属性名全体または属性名の最初の3文字以上を使用して指定できます。たとえばSESSIONSは、SESSESSSESSIのように指定できます。

PROTOCOLADDRESSまたはDESCRIPTIONのうち、いずれか1つの属性を指定します。ADDRESSまたはDESCRIPTIONを指定する場合、その他のネットワーク属性を指定できます。これにより、複数のホームを持つホストをサポートします。

dispatch_clause

options_clause

DISTRIBUTED_LOCK_TIMEOUT

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

60 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

1〜無制限 

基本/基本以外 

基本以外 

DISTRIBUTED_LOCK_TIMEOUTには、分散トランザクションがロックされているリソースを待機する時間(秒)を指定します。

関連項目:

データの同時実行性の詳細は、『Oracle Database概要』および『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。 

DML_LOCKS

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

次の値が導出される: 4×TRANSACTIONS 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

20〜無制限。0に設定すると、エンキューは使用禁止になる。 

基本/基本以外 

基本以外 

Real Application Clusters 

すべてのインスタンスに、このパラメータを設定する必要があり、すべてのインスタンスに正の値を指定するか、またはすべてに0を指定する必要がある。 

DMLロックは、DML操作(挿入、更新および削除)を行う表でロックを取得します。DML_LOCKSには、トランザクションで変更されされる表ごとのDMLロックの最大数を指定します。値は、すべてのユーザーが参照するカレント表に対するロックの総計と等しい値である必要があります。たとえば、3人のユーザーが1つの表のデータを変更しようとするときは、3つのエントリが必要になります。3人のユーザーが2つの表のデータを変更しようとするときは、6つのエントリが必要になります。

デフォルト値は、各トランザクションで参照される4つの表の平均値になります。システムによっては、この値では足りない場合があります。

エンキューは、データベース・リソースへのアクセスをシリアライズ化する共有メモリーの構造です。DML_LOCKSの値を0に設定すると、エンキューが使用禁止になり、パフォーマンスがわずかに改善されます。ただし、DML_LOCKS0に設定する場合は、次の制限に注意する必要があります。

パラレルDML中は、シリアル実行中より多くのロックが保持されます。そのため、データベースが多くのパラレルDMLをサポートする場合、このパラメータの値を増やす必要がある場合があります。

関連項目:

  • ロックおよびパラレルDMLに必要なエンキュー・リソースの詳細は、『Oracle Database概要』を参照してください。

  • データの同時実行性の詳細は、『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』、『Oracle Database概要』および『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

 

EVENT

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

デフォルト値 

なし 

変更の可/不可 

変更不可 

基本/基本以外 

基本以外 

EVENTは、システムをデバッグするために使用されるパラメータです。変更する場合は、Oracleサポート・サービスの指示に従ってください。

FAL_CLIENT

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

FAL_CLIENT = string 

デフォルト値 

なし 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

基本/基本以外 

基本以外 

FAL_CLIENTには、フェッチ・アーカイブ・ログ(FAL)サービスが使用するFALクライアント名を指定します。FALクライアント名は、FAL_SERVERパラメータで構成され、FALクライアントの参照に使用されます。この値はOracle Netのサービス名です。このサービス名は、FALクライアント(スタンバイ・データベース)を指すように、FALサーバー・システム上で適切に構成されていることを前提とします。

FAL_CLIENTFAL_SERVERへの依存性を考慮すると、この2つのパラメータは、同時に構成または変更する必要があります。

関連項目:

FALサーバーの詳細は、『Oracle Data Guard概要および管理』を参照してください。 

FAL_SERVER

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

FAL_SERVER = string 

デフォルト値 

なし 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

基本/基本以外 

基本以外 

FAL_SERVERには、スタンバイ・データベースのFAL(フェッチ・アーカイブ・ログ)サーバーを指定します。この値はOracle Netのサービス名です。このサービス名は、必要なFALサーバーを指すように、スタンバイ・データベース・システムで適切に構成されていることを前提とします。

関連項目:

FALサーバーの詳細は、『Oracle Data Guard概要および管理』を参照してください。 

FAST_START_MTTR_TARGET

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

0 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

0〜3600秒 

基本/基本以外 

基本以外 

Real Application Clusters 

複数インスタンスには異なる値を指定でき、実行時に値を変更可能。 

FAST_START_MTTR_TARGETには、データベースがシングル・インスタンスのクラッシュ・リカバリを実行するまでにかかる秒数を指定します。指定した場合、FAST_START_MTTR_TARGETLOG_CHECKPOINT_INTERVALでオーバーライドされます。

FAST_START_PARALLEL_ROLLBACK

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

FAST_START_PARALLEL_ROLLBACK = {HIGH | LOW | FALSE} 

デフォルト値 

LOW 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

基本/基本以外 

基本以外 

FAST_START_PARALLEL_ROLLBACKには、終了したトランザクションをリカバリするときに使用する並列度を指定します。終了したトランザクションとは、システム障害が発生する前にはアクティブであったトランザクションです。コミットされていないDMLまたはDDLのパラレル・トランザクションが存在するときにシステムに障害が発生した場合、このパラメータを使用すると起動中にトランザクションのリカバリをスピードアップできます。

値:

このパラメータの値を変更すると、トランザクションのリカバリが停止し、新しく指定された並列度で再開されます。

FILE_MAPPING

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

ブール 

デフォルト値 

false 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

true | false 

基本/基本以外 

基本以外 

FILE_MAPPINGには、ファイル・マッピングが使用可能かどうかを指定します。ファイル・マッピングが使用可能になっている場合は、FMONバックグラウンド・プロセスが開始され、マッピング情報が管理されます。

関連項目:

ファイル・マッピング機能の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。 

FILEIO_NETWORK_ADAPTERS

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

FILEIO_NETWORK_ADAPTERS = adapter_name [, adapter_name ] ... 

デフォルト値 

なし 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

カンマで区切られた、1つ以上のネットワーク・アダプタ名 

基本/基本以外 

基本以外 

FILEIO_NETWORK_ADAPTERSには、ディスク記憶域へのアクセスに使用できるネットワーク・アダプタのリストを指定します。データベース・ファイルがネットワーク接続記憶域に存在するプラットフォームでは、このパラメータが、記憶域へのアクセスに使用できるネットワーク・アダプタのリストを記憶域アクセス・ライブラリに提供します。

ネットワーク・アダプタ名は、ホスト名データベース、またはNetwork Information Serviceを使用してアクセスできるネットワーク・カードのアドレスの完全修飾名です。アダプタ名の各コンポーネントは、ピリオドで区切られます。アダプタの完全修飾名の例は次のとおりです。

ib1.oracle.com

FILESYSTEMIO_OPTIONS

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

FILESYSTEMIO_OPTIONS = {none | setall | directIO | asynch} 

デフォルト値 

なし 

変更の可/不可 

変更不可 

基本/基本以外 

基本以外 

FILESYSTEMIO_OPTIONSには、ファイル・システム・ファイルに対する特定のI/O操作を指定します。

FIXED_DATE

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

FIXED_DATE = [YYYY-MM-DD-HH24:MI:SS(またはデフォルトのOracle日付書式)| NONE

デフォルト値 

なし 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

基本/基本以外 

基本以外 

FIXED_DATEには、SYSDATEが現在の日付のかわりに常に戻す定数の日付を設定します。固定日付設定を元に戻すには、FIXED_DATE=NONEを指定します。このパラメータは、主にテストに役立ちます。この値は前述の書式、またはデフォルトのOracle日付書式(時刻なし)で設定できます。

GC_FILES_TO_LOCKS

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

GC_FILES_TO_LOCKS =

'{file_list=lock_count[!blocks][EACH][:...]}'

引用符の中に空白を入れることはできない。 

デフォルト値 

なし 

変更の可/不可 

変更不可 

基本/基本以外 

基本以外 

Real Application Clusters 

すべてのインスタンスに、このパラメータを設定する必要がある。また、複数インスタンスには、同じ値を指定する必要がある。値を変更するには、クラスタ内のすべてのインスタンスを停止し、各インスタンスの値を変更してから、各インスタンスを再起動する必要がある。 


注意:

このパラメータをデフォルト以外の値に設定すると、Real Application Clustersでキャッシュ・フュージョン処理が使用禁止になります。 


GC_FILES_TO_LOCKSは、排他モードで実行中のインスタンスには影響しない、Real Application Clustersのパラメータです。データ・ファイルに対するリリース1(9.0.1)以前のパラレル・キャッシュ管理(PCM)ロックのマップを制御します。

値:

このパラメータにはできるだけ多くのファイルを対象とするような値を設定してください。パフォーマンス上の問題を避けるために、データ・ファイルのサイズが変更されるとき、または新しいデータ・ファイルが追加されるときは、常にGC_FILES_TO_LOCKSを変更してください。この場合、クラスタ・データベースを停止してから再起動する必要があります。

データ・ファイルにブロック数以下のPCMロックが割り当てられている場合、これらの各ロックの対象となるブロックは、データ・ファイル内の連続する、blocksに指定した数のブロックです。データ・ファイルにブロック数を超える数のPCMロックが割り当てられている場合、リソースを浪費していることになります。これは、対象となるブロックを持たないロックがあるためです。

複数のPCMロックをfile_listに割り当てる各句は、コロン(:)によって区切られます。

関連項目:

ご使用のオペレーティング・システムでの、このパラメータの設定の詳細は『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』および『Oracle Database Oracle Clusterware および Oracle Real Application Clusters インストレーション・ガイド』を参照してください。 

GCS_SERVER_PROCESSES

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

1基のCPUの場合、GCSサーバー・プロセスは1つ。

2基から8基のCPUの場合、GCSサーバー・プロセスは2つ。

8基以上のCPUの場合、GCSサーバー・プロセスの数はCPU数を4で割った数に等しくなる。結果に端数が含まれる場合、その端数は無視される。たとえば、10基のCPUがある場合、10/4のGCSプロセスは2つになる。 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

136 

基本/基本以外 

基本以外 

Real Application Clusters 

複数インスタンスには、異なる値を指定可能。 

GCS_SERVER_PROCESSESには、Real Application Clusters(RAC)インスタンス間でのインスタンス間通信にサービスを提供する、グローバル・キャッシュ・サービス(GCS)内のサーバー・プロセスの数を指定します。GCSサーバー・プロセスはRAC環境でのみ使用されます。

GLOBAL_CONTEXT_POOL_SIZE

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

デフォルト値 

1MB 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

MB単位の任意の整数値 

基本/基本以外 

基本以外 


注意:

GLOBAL_CONTEXT_POOL_SIZEパラメータは非推奨です。このパラメータは、下位互換性のためにのみ残されています。 


GLOBAL_CONTEXT_POOL_SIZEには、グローバル・アプリケーション・コンテキストの格納および管理用に、SGAに割り当てるメモリー量を指定します。

GLOBAL_NAMES

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

ブール 

デフォルト値 

false 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM 

値の範囲 

true | false 

基本/基本以外 

基本以外 

GLOBAL_NAMESには、データベース・リンクが、接続するデータベースと同じ名前を持つ必要があるかどうかを指定します。

GLOBAL_NAMESの値がfalseの場合、チェックは行われません。分散処理を使用する場合は、このパラメータをtrueに設定し、ネットワーク環境でのデータベースおよびリンクについて一貫したネーミング規則を確実に使用することをお薦めします。

関連項目:

このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。 

GLOBAL_TXN_PROCESSES

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

1 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

120 

基本/基本以外 

基本以外 

Real Application Clusters 

複数インスタンスには、異なる値を指定可能。 

GLOBAL_TXN_PROCESSESには、Oracle RAC環境でグローバル(XA)トランザクションをサポートするために、インスタンスごとにGTXnバックグラウンド・プロセス(GTX0, ... GTX9およびGTXa,... GTXj)の初期値を指定します。

GLOBAL_TXN_PROCESSESは、大量にグローバル(XA)トランザクションを処理するシステムに便利です。Oracle Databaseでは必要に応じてプロセスの数が自動的に決定され、それらが自動チューニングされるため、このパラメータの値を指定する必要はありません。GTXnバックグラウンド・プロセスはRAC環境でのみ使用されます。

HASH_AREA_SIZE

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

次の値が導出される: 2×SORT_AREA_SIZE 

変更の可/不可 

ALTER SESSION 

値の範囲 

0以上。上限は、オペレーティング・システム依存。 

基本/基本以外 

基本以外 


注意:

インスタンスが共有サーバー・オプションで構成されていないかぎり、HASH_AREA_SIZEパラメータを使用することはお薦めしません。かわりに、PGA_AGGREGATE_TARGETを設定して、SQL作業領域の自動サイズ指定を使用可能にすることをお薦めします。HASH_AREA_SIZEは、下位互換性を保つために残されます。 


HASH_AREA_SIZEはパラレル実行操作、およびDMLまたはDDL文の問合せ部分に関連します。このパラメータには、ハッシュ結合で使用するメモリーの最大容量(バイト)を指定します。

関連項目:

  • 一般的なハッシュ結合については、『Oracle Database概要』を参照してください。

  • このパラメータ用に算出された適切な値については、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。

 

HI_SHARED_MEMORY_ADDRESS

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

0 

変更の可/不可 

変更不可 

基本/基本以外 

基本以外 

HI_SHARED_MEMORY_ADDRESSには、SGAの実行時の開始アドレスを指定します。これらのパラメータは、リンク時にSGAの開始アドレスを指定するプラットフォームでは無視されます。

HI_SHARED_MEMORY_ADDRESSは、64ビット・プラットフォーム上の64ビット・アドレスの上位32ビットを指定するために使用します。SHARED_MEMORY_ADDRESSは、そのアドレスの下位32ビットを指定するために使用します(「SHARED_MEMORY_ADDRESS」を参照)。これらのパラメータがどちらも0または指定されていない場合は、デフォルトにより、SGAアドレスはプラットフォーム固有の位置になります。

HS_AUTOREGISTER

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

ブール 

デフォルト値 

true 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

true | false 

基本/基本以外 

基本以外 

HS_AUTOREGISTERでは、異機種間サービス(HS)エージェントの自動自己登録を使用可能または使用禁止にします。使用可能な場合、サーバーのデータ・ディクショナリに、以前の不明なエージェント・クラスまたは新しいエージェント・バージョンを記述する情報がアップロードされます。

このパラメータは、trueに設定することをお薦めします。この自己登録情報がサーバーのデータ・ディクショナリで使用可能な場合、同じエージェントでその後の接続を確立すると、オーバーヘッドが減ります。

関連項目:

HSエージェントの詳細は、『Oracle Database Heterogeneous Connectivity管理者ガイド』を参照してください。 

IFILE

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

パラメータ・ファイル 

構文 

IFILE = parameter_file_name 

デフォルト値 

なし 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

有効なパラメータ・ファイル名 

基本/基本以外 

基本以外 

Real Application Clusters 

複数インスタンスには、異なる値を指定可能。 

IFILEを使用して、現行のパラメータ・ファイルの中に別のパラメータ・ファイルを組み込みます。たとえば、次のように使用します。

IFILE = COMMON.ORA

3レベルまでネストできます。この例では、COMMON.ORAファイルには、COMMON2.ORAファイル用に第2のIFILEパラメータを含めることができます。そして、そのファイルには、GCPARMS.ORAファイル用に第3のIFILEパラメータを含めることができます。次のように、何度か異なる値でIFILEを指定することによって、1つのパラメータ・ファイルに複数のパラメータ・ファイルを含めることもできます。

IFILE = DBPARMS.ORA
IFILE = GCPARMS.ORA
IFILE = LOGPARMS.ORA


注意:

パラメータ・ファイルの連続する行に複数エントリをリストする必要があります。 


INSTANCE_GROUPS

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

INSTANCE_GROUPS = group_name [, group_name ] ... 

デフォルト値 

なし 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

カンマで区切られた、1つ以上のインスタンス・グループ名 

基本/基本以外 

基本以外 

Real Application Clusters 

複数インスタンスには、異なる値を指定可能。 


注意:

INSTANCE_GROUPSパラメータは非推奨です。このパラメータは、下位互換性のためにのみ残されています。 


INSTANCE_GROUPSは、パラレル・モードでのみ使用できるReal Application Clustersのパラメータです。PARALLEL_INSTANCE_GROUPとともに使用することによって、インスタンスの制限数にパラレル問合せを制限できます。

このパラメータでは、インスタンス・グループを1つ以上指定して、それらのグループに現行のインスタンスを割り当てます。指定されたグループの1つがPARALLEL_INSTANCE_GROUPパラメータでも指定された場合、Oracleはこのインスタンスからパラレル操作に問合せプロセスを割り当てます。

関連項目:

  • Real Application Clusters環境でのパラレル問合せ実行の詳細は、『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。

  • 「PARALLEL_INSTANCE_GROUP」

 

INSTANCE_NAME

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

INSTANCE_NAME = instance_id 

デフォルト値 

インスタンスSID

注意: SIDは、ホストでのインスタンスの共有メモリーを識別しますが、他のインスタンスからは一意に識別されません。 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

英数字 

基本/基本以外 

基本以外 

Real Application Clusters環境では、複数インスタンスを単一のデータベース・サービスと関連付けることができます。クライアントは、データベースに接続する特定のインスタンスを指定して、Oracleの接続時ロード・バランシングをオーバーライドできます。INSTANCE_NAMEには、このインスタンスの一意の名前を指定します。

シングル・インスタンス・データベース・システムでは、通常、インスタンス名はデータベース名と同じです。

関連項目:

詳細は、『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』および『Oracle Database Net Services管理者ガイド』を参照してください。 

INSTANCE_NUMBER

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

0(ゼロ) 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

1〜データベース作成時に指定されたインスタンスの最大数 

基本/基本以外 

基本 

Real Application Clusters 

すべてのインスタンスに異なる値を設定する必要がある。 

INSTANCE_NUMBERは、Real Application Clustersのパラメータで、パラレル・モードまたは排他モードで指定できます。記憶域パラメータFREELIST GROUPSで作成されたデータベース・オブジェクトごとの空きリスト・グループの1つにインスタンスをマップする一意の番号を指定します。

ALTER TABLE ... ALLOCATE EXTENT文のINSTANCEパラメータは、特定の空きリスト・グループにエクステントを割り当てます。INSTANCE_NUMBERINSTANCEパラメータに指定した値を設定すると、インスタンスは、行を拡張する挿入および更新のために、そのエクステントを使用します。

このパラメータの実質的な最大値は、CREATE DATABASE文で指定されたインスタンスの最大値ですが、絶対最大値は、オペレーティング・システムによって異なります。

関連項目:

詳細は、『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。 

INSTANCE_TYPE

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

INSTANCE_TYPE = { RDBMS | ASM } 

デフォルト値 

RDBMS 

変更の可/不可 

変更不可 

基本/基本以外 

基本以外 

Real Application Clusters 

複数インスタンスには、同じ値を指定する必要がある。 

INSTANCE_TYPEには、インスタンスがデータベース・インスタンスまたは自動ストレージ管理インスタンスのどちらであるかを指定します。

値:

JAVA_JIT_ENABLED

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

ブール 

デフォルト値 

オペレーティング・システム依存 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM 

値の範囲 

true | false 

基本/基本以外 

基本以外 

JAVA_JIT_ENABLEDでは、Oracle Java Virtual Machine(OracleJVM)環境でJust-in-Time(JIT)コンパイラを使用可能または使用禁止にします。

JITコンパイラをサポートするプラットフォームの場合、このパラメータのデフォルト値はtrueであり、それ以外の場合デフォルト値はfalseです。サポートされていないプラットフォームでこのパラメータをtrueに設定すると、エラーが発生します。

関連項目:

このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Database Java開発者ガイド』を参照してください。 

JAVA_MAX_SESSIONSPACE_SIZE

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

0 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

0〜2GB - 1 

基本/基本以外 

基本以外 

Javaセッション・スペースは、1つのデータベースから他のデータベースをコールするJavaを保持するメモリーです。JAVA_MAX_SESSIONSPACE_SIZEには、サーバーでJavaプログラムを実行できるセッション・スペースの最大量をバイト単位で指定します。ユーザー・セッション中にJavaがこの量を超えそうになると、Java Virtual Machineがメモリー不足障害で、セッションを終了します。

関連項目:

 

JAVA_POOL_SIZE

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

大整数 

構文 

JAVA_POOL_SIZE = integer [K | M | G] 

デフォルト値 

SGA_TARGETが設定されている場合: パラメータが指定されていない場合のデフォルト値は0(Oracle Databaseによって内部で決定される)。パラメータが指定されている場合は、ユーザー指定の値がメモリー・プールの最小値を示す。

SGA_TARGETが設定されていない場合: 24MB(近似のグラニュル・サイズに切上げ) 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

最小値: 0(ゼロより大きい値は近似のグラニュル・サイズに切上げ)

最大値: オペレーティング・システム依存 

基本/基本以外 

基本以外 

JAVA_POOL_SIZEには、Javaプールのサイズをバイト単位で指定します。このJavaプールから、Javaメモリー・マネージャは、ランタイム実行時のほとんどのJavaを割り当てます。このメモリーには、コールの終わりでJavaセッション・スペースに移行されるJavaオブジェクトの他に、Javaメソッドおよびクラス定義のメモリー内での共有表現が含まれます。

関連項目:

このパラメータの調整の詳細は、『Oracle Database Java開発者ガイド』を参照してください。 

JAVA_SOFT_SESSIONSPACE_LIMIT

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

0 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

0〜2GB - 1 

基本/基本以外 

基本以外 

Javaセッション・スペースは、1つのデータベースから他のデータベースをコールするJavaを保持するメモリーです。JAVA_SOFT_SESSIONSPACE_LIMITには、セッションでのJavaメモリー使用量の一時的な制限をバイト単位で指定します。これは、ユーザー・セッション中のJavaが、あまりに多くのメモリーを使用している場合の警告手段となります。ユーザー・セッション中のJavaがこのサイズを超えた場合、トレース・ファイルに警告が生成されます。

関連項目:

 

JOB_QUEUE_PROCESSES

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

1000 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

0〜1000 

基本/基本以外 

基本 

Real Application Clusters 

複数インスタンスには、異なる値を指定可能。 

JOB_QUEUE_PROCESSESには、ジョブ実行用に作成できるプロセスの最大数を指定します。インスタンスごとのジョブ・キュー・プロセスの数(J000、...J999)を指定します。レプリケーションでは、データ・リフレッシュにジョブ・キューが使用されます。アドバンスト・キューイングでは、メッセージ伝播にジョブ・キューが使用されます。DBMS_JOBパッケージを使用して、ユーザー・ジョブ・リクエストを作成できます。

いくつかのジョブ・キュー・リクエストは自動的に作成されます。たとえば、マテリアライズド・ビューのリフレッシュ・サポートなどです。ご使用のマテリアライズド・ビューを自動的に更新する場合は、JOB_QUEUE_PROCESSESを1以上の値に設定する必要があります。

関連項目:

  • マテリアライズド・ビュー管理の詳細は、『Oracle Databaseアドバンスト・レプリケーション』および『Oracle Databaseデータ・ウェアハウス・ガイド』を参照してください。

  • メッセージ伝播の詳細は、『Oracle Streamsアドバンスト・キューイング・ユーザーズ・ガイド』を参照してください。

 

LARGE_POOL_SIZE

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

大整数 

構文 

LARGE_POOL_SIZE = integer [K | M | G] 

デフォルト値 

SGA_TARGETが設定されているが、値が指定されていない場合のデフォルト値は0(Oracle Databaseによって内部で決定される)。LARGE_POOL_SIZEが指定されている場合は、ユーザー指定の値がメモリー・プールの最小値を示す。

SGA_TARGETが設定されておらず、次の両方に該当する場合は0。

  • パラレル実行によって、プールが要求されない。

  • DBWR_IO_SLAVESが設定されていない。

それ以外の場合は、PARALLEL_MAX_SERVERSPARALLEL_THREADS_PER_CPUCLUSTER_DATABASE_INSTANCESDISPATCHERSおよびDBWR_IO_SLAVESの値から導出される。

この方法で導出される値には、自動ストレージ管理ファイルに使用される要件が考慮されない。一般的なガイドラインとして、ASMを使用するデータベース・インスタンスのSGAのサイズに600KBを追加する。 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

300KB〜2GB(正確な最大値はオペレーティング・システム固有) 

基本/基本以外 

基本以外 

LARGE_POOL_SIZEには、ラージ・プールの割当てヒープ・サイズをバイト単位で指定します。ラージ・プールの割当てヒープは、セッション・メモリーの共有サーバー・システム、メッセージ・バッファのパラレル実行およびディスクI/Oバッファのバックアップ・プロセスが使用しますパラレル実行は、SGA_TARGETが設定されている場合のみ、ラージ・プールからバッファを割り当てます。


注意:

デフォルト値を導出したとき、DISPATCHERSが構成されている場合、共有サーバーに各セッション当たり250KBが加えられます。最終導出値は、バックアップI/Oバッファのポート固有のメモリー容量が含まれます。導出されたデフォルト値の合計は、大きすぎて割当てができないか、またはパフォーマンス問題の原因になる可能性があります。この場合、LARGE_POOL_SIZEにデータベースが起動できるように十分な小さい数を設定します。 


このパラメータの値は、数値で指定します。数値の後には、オプションでKまたはMを付けて、それぞれキロバイトまたはメガバイトを指定することができます。KまたはMを指定しない場合、数値はバイトとして扱われます。

関連項目:

このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』および『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください。 

LDAP_DIRECTORY_ACCESS

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

LDAP_DIRECTORY_ACCESS = { NONE | PASSWORD | SSL } 

デフォルト値 

NONE 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

基本/基本以外 

基本以外 

LDAP_DIRECTORY_ACCESSには、ユーザー認証情報にOracle Internet Directoryを参照するかどうかを指定します。ディレクトリ・アクセスがオンになっている場合は、ユーザーの認証方法もこのパラメータによって指定されます。

値:

LDAP_DIRECTORY_SYSAUTH

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

LDAP_DIRECTORY_SYSAUTH = { yes | no } 

デフォルト値 

no 

変更の可/不可 

変更不可 

基本/基本以外 

基本 

LDAP_DIRECTORY_SYSAUTHでは、SYSDBAおよびSYSOPERのディレクトリベースの認可を使用可能または使用禁止にします。

LICENSE_MAX_SESSIONS

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

0 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

0〜セッション・ライセンスの数 

基本/基本以外 

基本以外 

Real Application Clusters 

複数インスタンスには、異なる値を指定可能。ただし、データベースをマウントするすべてのインスタンスの合計は、そのデータベースにライセンス付与されたセッションの総数以下にする必要がある。 

LICENSE_MAX_SESSIONSには、同時ユーザー・セッションの最大数を指定します。最大数に達すると、RESTRICTED SESSION権限を持つユーザーのみがデータベースに接続できます。接続できないユーザーは、システムが最大容量に達していることを示す警告メッセージを受け取ります。

0の値は、同時使用(セッション)ライセンス付与が規程されないことを示します。このパラメータを0以外の値に設定すると、LICENSE_SESSIONS_WARNINGを設定することもできます(「LICENSE_SESSIONS_WARNING」を参照)。

同時使用ライセンス付与およびユーザー・ライセンス付与の両方を使用可能にしないでください。LICENSE_MAX_SESSIONSまたはLICENSE_MAX_USERSを0に設定してください。

関連項目:

このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。 

LICENSE_MAX_USERS

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

0 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

0〜ユーザー・ライセンスの数 

基本/基本以外 

基本以外 

Real Application Clusters 

複数インスタンスには同じ値を指定することを推奨。 

LICENSE_MAX_USERSには、データベースで作成できるユーザーの最大数を指定します。最大数に達すると、それ以上ユーザーを作成できなくなります。ただし、この最大数を引き上げることはできます。

同時使用(セッション)ライセンス付与およびユーザー・ライセンス付与の両方を使用可能にしないでください。LICENSE_MAX_SESSIONSまたはLICENSE_MAX_USERSを0に設定してください。

関連項目:

このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。 

LICENSE_SESSIONS_WARNING

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

0 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

0〜LICENSE_MAX_SESSIONSパラメータの値 

基本/基本以外 

基本以外 

Real Application Clusters 

複数インスタンスには、異なる値を指定可能。 

LICENSE_SESSIONS_WARNINGには、同時ユーザー・セッション数に関する警告限度を指定します。この限度に達しても、ユーザーの追加接続はできますが、Oracleは新規の接続のたびにアラート・ファイルにメッセージを書き込みます。この限度に達した後に接続したRESTRICTED SESSION権限を持つユーザーは、システムがその容量制限に近づいていることを示す警告メッセージを受け取ります。

このパラメータを0に設定すると、同時使用(セッション)制限に近づいていても警告は表示されません。このパラメータを0以外の値に設定するときは、LICENSE_MAX_SESSIONSも設定してください(「LICENSE_MAX_SESSIONS」を参照)。

関連項目:

  • このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

  • このパラメータ用に算出された適切な値の詳細は、『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。

 

LOCAL_LISTENER

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

LOCAL_LISTENER = network_name 

デフォルト値 

(ADDRESS = (PROTOCOL=TCP)(HOST=hostname)(PORT=1521))hostnameはローカル・ホストのネットワーク名) 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

基本/基本以外 

基本以外 

LOCAL_LISTENERには、Oracle Netローカル・リスナー(このインスタンスと同じマシン上で実行中のリスナー)のアドレスまたはアドレス・リストを解決するネットワーク名を指定します。アドレスまたはアドレス・リストは、TNSNAMES.ORAファイルまたはご使用のシステム用に構成されている他のアドレス・リポジトリで指定されます。

関連項目:

  • インスタンス、リスナー・プロセスおよびディスパッチャ・プロセスの詳細は、『Oracle Database概要』を参照してください。

  • システムのプロトコルに対するネットワーク・アドレスの指定方法の詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』およびオペレーティング・システム固有のOracleマニュアルを参照してください。

 

LOCK_NAME_SPACE

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

LOCK_NAME_SPACE = namespace 

デフォルト値 

なし 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

最大8文字までの英数字。特殊文字は使用できない。 

基本/基本以外 

基本以外 


注意:

LOCK_NAME_SPACEパラメータは非推奨です。このパラメータは、下位互換性のためにのみ残されています。 


LOCK_NAME_SPACEには、分散ロック・マネージャ(DLM)がロック名の生成に使用する名前空間を指定します。スタンバイまたはクローン・データベースが、同じクラスタ上で、プライマリ・データベースと同じデータベース名を持つ場合、このパラメータの設定を検討してください。

スタンバイ・データベースが、プライマリ・データベースと同じファイル・システムに存在する場合は、スタンバイ・パラメータ・ファイルのLOCK_NAME_SPACEを次のような個別の値に設定してください。

LOCK_NAME_SPACE = standby

LOCK_SGA

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

ブール 

デフォルト値 

false 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

true | false 

基本/基本以外 

基本以外 

LOCK_SGAは、SGA全体を物理メモリーの中にロックします。通常は、SGAを実(物理)メモリーにロックすることをお薦めします。特に、仮想メモリーの使用が、SGAの一部をディスク領域に格納する可能性がある場合はそうしてください。このパラメータをサポートしていないプラットフォームでは、このパラメータは無視されます。

LOG_ARCHIVE_CONFIG

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

LOG_ARCHIVE_CONFIG =

 {
[ SEND | NOSEND ]
[ RECEIVE | NORECEIVE ]
[ DG_CONFIG=(remote_db_unique_name1 [, ... remote_db_unique_name9) | NODG_CONFIG ]
}
 

デフォルト値 

'SEND、RECEIVE、NODG_CONFIG' 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

基本/基本以外 

基本以外 

LOG_ARCHIVE_CONFIGでは、リモートの宛先へのREDOログの送信と、リモートのREDOログの受信を使用可能または使用禁止にし、Data Guard構成に含まれる各データベースに対する一意のデータベース名(DB_UNIQUE_NAME)を指定します。

値:

LOG_ARCHIVE_DEST

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

LOG_ARCHIVE_DEST = filespec 

デフォルト値 

Null 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

有効なパス名またはデバイス名(RAWパーティションを除く) 

基本/基本以外 

基本以外 

Real Application Clusters 

複数インスタンスには、異なる値を指定可能。 


注意:

Enterprise Editionを使用している場合、LOG_ARCHIVE_DEST_nパラメータが設定されていると、このパラメータは非推奨です。Oracle Enterprise Editionがインストールされていない場合、またはインストールされているがLOG_ARCHIVE_DEST_nパラメータを指定していない場合は、このパラメータは有効です。 


LOG_ARCHIVE_DESTは、データベースをARCHIVELOGモードで起動している場合またはアーカイブREDOログからデータベースをリカバリしている場合のみ適用できます。LOG_ARCHIVE_DESTLOG_ARCHIVE_DEST_nパラメータと非互換であり、またLOG_ARCHIVE_DEST_nパラメータにNULL文字列以外の値がある場合、NULL文字列("")または('')で定義されている必要があります。REDOログ・ファイルをアーカイブするとき、ディスク・ファイルまたはテープ・デバイスのデフォルト位置およびルートを指定するには、テキスト文字列を使用してください(テープへのアーカイブは、すべてのオペレーティング・システムでサポートされているわけではありません)。この値には、RAWパーティションは指定できません。

LOG_ARCHIVE_DESTが明示的に指定されていて、すべてのLOG_ARCHIVE_DEST_nパラメータがNULL文字列値を持つ場合、LOG_ARCHIVE_DESTは、インスタンスの起動時にオペレーティング・システム依存のデフォルト値に設定されます。

このパラメータで指定する宛先をオーバーライドするには、別の宛先を指定する(手動アーカイブの場合)か、SQL*PlusコマンドのARCHIVE LOG START filespecを使用(自動アーカイブの場合)してください。このfilespecは、新しいアーカイブ先です。宛先を永続的に変更するには、ALTER SYSTEM SET LOG_ARCHIVE_DEST = filespec文を使用します。filespecは、新しいアーカイブ先です。

LOG_ARCHIVE_DESTおよびLOG_ARCHIVE_FORMATは、それ自体が完全なファイルまたはディレクトリ指定子である必要はありません。必要なのは、変数がLOG_ARCHIVE_FORMATに代入され、この2つのパラメータが連結された後、有効なファイル・パスを形成することのみです。

関連項目:

  • 『Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイド』

  • このパラメータの設定の詳細は、「LOG_ARCHIVE_DUPLEX_DEST」「LOG_ARCHIVE_MIN_SUCCEED_DEST」および「V$ARCHIVE_DEST」を参照してください。

  • デフォルト値、およびLOG_ARCHIVE_DESTを使用して宛先パスまたはファイル名を指定する方法については、オペレーティング・システム固有のOracleマニュアルを参照してください。

 

LOG_ARCHIVE_DEST_n

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

LOG_ARCHIVE_DEST_[1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10] =

 { null_string |
{ LOCATION=path_name | SERVICE=service_name }
[ MANDATORY ]
[ REOPEN[=seconds] ]
[ DELAY[=minutes] ]
[ NOREGISTER ]
[ TEMPLATE=template ]
[ ALTERNATE=destination ]
[ DEPENDENCY=destination ]
[ MAX_FAILURE=count ]
[ SYNC | ASYNC ]
[ AFFIRM | NOAFFIRM ]
[ NET_TIMEOUT=seconds ]
[ VALID_FOR=(redo_log_type,database_role) ]
[ DB_UNIQUE_NAME ]
[ MAX_CONNECTIONS=count ]
[ COMPRESSION={ENABLE|DISABLE} ]
}
 

デフォルト値 

なし 

変更の可/不可 

ほとんどの属性はALTER SESSIONおよびALTER SYSTEMによって変更可能。ただし、一部は変更不可。詳細は、『Oracle Data Guard概要および管理』を参照。 

基本/基本以外 

基本 

LOG_ARCHIVE_DEST_n初期化パラメタでは、最大で10(n = 1, 2, 3, ... 10)の宛先を定義します。それぞれでLOCATIONまたはSERVICE属性のいずれかを指定して、REDOデータのアーカイブ先を指定する必要があります。その他のすべての属性は省略可能です。LOCATION属性またはSERVICE属性のいずれを指定する場合でも、この属性を属性リストの最初に指定する必要があります。

属性を指定しない場合は、次のように入力してNULL文字列を指定できます。

LOG_ARCHIVE_DEST_n=' ';

LOG_ARCHIVE_DEST_n 初期化パラメータの属性を設定して、REDO転送サービスが本番用またはプライマリ・データベースの宛先から別の(スタンバイ)データベースの宛先にREDOデータを送信する方法について、様々な側面を制御します。V$ARCHIVE_DESTビューを問い合せて、各宛先(n)の現在の属性設定を参照できます。


注意:

このパラメータの一部の属性は非推奨ですが、下位互換性のために残されています。「LOG_ARCHIVE_DEST_nの非推奨の属性」を参照してください。 


定義するすべてのLOG_ARCHIVE_DEST_n初期化パラメータについて、対応するLOG_ARCHIVE_DEST_STATE_nパラメータを指定する必要があります。LOG_ARCHIVE_DEST_STATE_nnは1〜10の整数)初期化パラメータには、対応する宛先が現在使用可能か使用禁止かを指定します。

関連項目:

「LOG_ARCHIVE_DEST_STATE_n」 

値:

関連項目:

この項で説明するすべての値の詳細は、『Oracle Data Guard概要および管理』を参照してください。 

LOG_ARCHIVE_DEST_nの非推奨の属性

LOG_ARCHIVE_DEST_nパラメータでは、次の属性が非推奨です。これらは、下位互換性のためにのみ残されています。

表1-2    LOG_ARCHIVE_DEST_n初期化パラメータの非推奨の属性 
非推奨の属性  代替 

ARCH 

SYNCまたはASYNCを指定します。いずれの属性も指定しない場合、デフォルトはASYNCです。 

LGWR 

SYNCまたはASYNCを指定します。いずれの属性も指定しない場合、デフォルトはASYNCです。 

OPTIONAL 

デフォルトでは、宛先は省略可能です。 

VERIFY 

なし。この属性は、非推奨のARCH属性にのみ使用できます。 

また、ASYNCおよびSYNC属性の次の変更に注意してください。

LOG_ARCHIVE_DEST_STATE_n

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

LOG_ARCHIVE_DEST_STATE_[1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10] = { enable | defer | alternate } 

デフォルト値 

enable 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM 

基本/基本以外 

基本 

LOG_ARCHIVE_DEST_STATE_nパラメータ(n = 1、2、3、...10)には、対応する宛先の可用性状態を指定します。パラメータの接尾辞(1〜10)は、10個の対応するLOG_ARCHIVE_DEST_nの宛先パラメータのうちの1つを指定します。

値:

LOG_ARCHIVE_DEST_STATE_nパラメータは、LOG_ARCHIVE_DESTまたはLOG_ARCHIVE_DUPLEX_DESTENABLE状態には影響しません。

V$ARCHIVE_DEST動的パフォーマンス・ビューの値は、カレント・セッションで使用している値を示します。ビューのDEST_ID列は、アーカイブ先の接尾辞nに対応しています。

関連項目:

  • 詳細および例については、『Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイド』および『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

  • 「V$ARCHIVE_DEST」

 

LOG_ARCHIVE_DUPLEX_DEST

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

LOG_ARCHIVE_DUPLEX_DEST = filespec 

デフォルト値 

なし 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

NULL文字列、有効なパス名またはデバイス名(RAWパーティションを除く) 

基本/基本以外 

基本以外 


注意:

Oracle Enterprise Editionを使用している場合、LOG_ARCHIVE_DEST_nパラメータが設定されていると、このパラメータは非推奨です。Oracle Enterprise Editionがインストールされていない場合、またはインストールされているがLOG_ARCHIVE_DEST_nパラメータを指定していない場合は、このパラメータは有効です。 


LOG_ARCHIVE_DUPLEX_DESTは、初期化パラメータLOG_ARCHIVE_DESTに似ています。このパラメータには、2番目のアーカイブ先である多重アーカイブ先を指定します。この多重アーカイブ先は、must-succeedモードまたはbest-effortアーカイブ先のいずれかです。どちらになるかは、LOG_ARCHIVE_MIN_SUCCEED_DESTパラメータで指定する、成功する必要のあるアーカイブ先の数によって決まります。

NULL文字列("")または('')のデフォルト設定は、多重アーカイブ先が存在しないことを示します。

関連項目:

 

LOG_ARCHIVE_FORMAT

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

LOG_ARCHIVE_FORMAT = filename 

デフォルト値 

オペレーティング・システム依存 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

有効なファイル名を解決する文字列 

基本/基本以外 

基本以外 

Real Application Clusters 

複数インスタンスには異なる値を指定できるが、同じ値を推奨する。 

LOG_ARCHIVE_FORMATは、REDOログをARCHIVELOGモードで使用している場合のみ適用できます。REDOログ・ファイルをアーカイブするときにデフォルトのファイル名書式を指定するには、テキスト文字列および変数を使用してください。この書式から生成された文字列は、LOG_ARCHIVE_DESTパラメータで指定した文字列に追加されます。

この書式では次の変数が使用できます。

%s: ログ順序番号

%S: 0を埋め込んだログ順序番号

%t: スレッド番号

%T: 0を埋め込んだスレッド番号

%a: アクティブ化ID

%d: データベースID

%r: リセットログID(データベースの複数のインカネーションにわたり、アーカイブ・ログ・ファイルに対して一意の名前を構成する)

変数に大文字(たとえば、%S)を使用すると、値は左側を0で埋められた固定長になります。次に、アーカイブREDOログ・ファイル名書式を指定する例を示します。

LOG_ARCHIVE_FORMAT = 'log%t_%s_%r.arc'

すべてのアーカイブ・ログ・ファイル名を一意にするために、アーカイブ・ログ・ファイル名に%s(順序)、%t(スレッド)および%r(リセットログID)の各要素を含める必要があります。パラメータ・ファイルでLOG_ARCHIVE_FORMAT初期化パラメータを設定する場合は、パラメータ値に%s%tおよび%r要素が含まれていることを確認します。含まれていない場合は、インスタンスの起動時に次のエラーが表示されます。

ORA-19905: log_archive_format must contain %s, %t and %r

LOG_ARCHIVE_DESTおよびLOG_ARCHIVE_FORMATは、それ自体が完全なファイルまたはディレクトリ指定子である必要はありません。必要なのは、変数がLOG_ARCHIVE_FORMATに代入され、この2つのパラメータが連結された後、有効なファイル・パスを形成することのみです。

関連項目:

  • このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイド』、『Oracle Data Guard概要および管理』および『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。

  • LOG_ARCHIVE_FORMATのデフォルト値および値の範囲については、オペレーティング・システム固有のOracleマニュアルも参照してください。

 

LOG_ARCHIVE_LOCAL_FIRST

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

ブール 

デフォルト値 

true 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

true | false 

基本/基本以外 

基本以外 


注意:

LOG_ARCHIVE_LOCAL_FIRSTパラメータは非推奨です。このパラメータは、下位互換性のためにのみ残されています。 


LOG_ARCHIVE_LOCAL_FIRSTには、アーカイバ・プロセス(ARCn)がREDOデータをリモートのスタンバイ・データベース宛先に送信するタイミングを指定します。

値:

LOG_ARCHIVE_LOCAL_FIRSTtrueに設定されている場合は、フィジカル・スタンバイ・データベース、およびLOG_ARCHIVE_DEST_n初期化パラメータに次の属性が指定されているデータベースでは、このパラメータは使用されません。

LOG_ARCHIVE_LOCAL_FIRSTtrueに設定されている場合は、アーカイブ操作の同期化が必要なスイッチオーバーなどの特定の操作中に、このパラメータは無視されます。宛先が(LOG_ARCHIVE_DEST_n初期化パラメータにLGWR属性を指定することで)ログ・ライター・プロセスを使用するよう明示的に構成されている場合に、なんらかの理由でログ・ライター・プロセスが宛先へのアーカイブを実行できなくなると、LOG_ARCHIVE_LOCAL_FIRSTfalseに設定されていても、Data GuardがARCnプロセスを使用するようリセットされ、デフォルトの動作でアーカイブ操作を完了します。

たとえば、スタンバイ・データベースまたはネットワークの問題でLGWRプロセスに障害が発生した場合、ARCnプロセスがアーカイブを完了します。Data Guardは、ローカルの宛先にまずアーカイブを実行することで、プライマリ・データベースへの影響を最小化し、オンラインREDOログ・ファイルをできるかぎり速くLGWRプロセスで使用可能にします。

関連項目:

『Oracle Database概要』 

LOG_ARCHIVE_MAX_PROCESSES

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

4 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

130 

基本/基本以外 

基本以外 

LOG_ARCHIVE_MAX_PROCESSESには、最初に起動されるアーカイバ・バックグラウンド・プロセス(ARC0からARCn)の数を指定します。

使用されているアーカイバ・プロセスの実際の数は、その後、アーカイブ作業負荷に基づいて変わります。

関連項目:

『Oracle Database概要』 

LOG_ARCHIVE_MIN_SUCCEED_DEST

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

1 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM 

値の範囲 

LOG_ARCHIVE_DEST_nを使用している場合、1〜10

LOG_ARCHIVE_DESTおよびLOG_ARCHIVE_DUPLEX_DESTを使用している場合、1または2 

基本/基本以外 

基本以外 

LOG_ARCHIVE_MIN_SUCCEED_DESTには、オンライン・ログ・ファイルの再利用を可能にするために必要なアーカイブ先の最小数を定義します。

このパラメータの値が使用可能で妥当なMANDATORY宛先の数より小さい場合、MANDATORY宛先の数が設定されていると、このパラメータは無視されます。値が使用可能で有効なMANDATORY宛先の数より大きい場合、使用可能で有効なOPTIONAL非スタンバイ・データベース宛先のいくつかは、MANDATORYとして扱われます。

ALTER SYSTEMを使用して、古いパラメータをLOG_ARCHIVE_DEST_nパラメータに動的に切り替えることができます。次の手順に従います。

  1. LOG_ARCHIVE_MIN_SUCCEED_DEST1に設定します。

  2. LOG_ARCHIVE_DESTおよびLOG_ARCHIVE_DUPLEX_DESTの値をNULL文字列に設定します。

  3. LOG_ARCHIVE_DEST_nパラメータに希望する宛先の数を設定します。

  4. LOG_ARCHIVE_MIN_SUCCEED_DESTを希望する値にリセットします。

    関連項目:

     

LOG_ARCHIVE_TRACE

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

0, 1, 2, 4, 8, 16, 32, 64, 128, 256, 512, 1024, 2048, 4096, 8192 

基本/基本以外 

基本以外 

Real Application Clusters 

複数インスタンスには、異なる値を指定可能。 

LOG_ARCHIVE_TRACEは、ARCHIVELOGプロセスで生成される出力結果を制御します。

このプロセスは、次のいずれかのプロセスによって開始できます。

有効な値の意味は、次のとおりです。

希望するトレース・レベルの値を合計することによって、トレース・レベルを組み合せることができます。たとえば、3を設定すると、レベル1およびレベル2のトレース出力が生成されます。プライマリおよびスタンバイ・データベースに異なる値を設定できます。

このパラメータをデフォルト値の0に設定すると、エラー条件に応じて、適切な警告およびトレース・エントリが生成されます。ALTER SYSTEM文でこのパラメータ値を動的に変更すると、次のARCHIVELOG操作の起動時に変更されます。

関連項目:

『Oracle Database管理者ガイド』 

LOG_BUFFER

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

512KB、または128KB×CPU_COUNTのいずれか大きい方 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

オペレーティング・システム依存 

基本/基本以外 

基本以外 

LOG_BUFFERには、REDOエントリをREDOログ・ファイルにバッファリングするときに使用されるメモリー容量を、バイト単位で指定します。REDOログ・エントリには、データベース・ブロック・バッファに対する変更の記録が含まれています。LGWRプロセスは、ログ・バッファからREDOログ・ファイルにREDOログ・エントリを書き込みます。

一般に、LOG_BUFFERの値が大きいほどREDOログ・ファイルのI/Oは減少します。特に、トランザクションが長い場合や数が多い場合です。ビジーなシステムでは、65536以上の値が妥当です。

関連項目:

  • このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。

  • デフォルト値および値の範囲については、オペレーティング・システム固有のOracleマニュアルを参照してください。

 

LOG_CHECKPOINT_INTERVAL

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

0 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

0〜231 - 1 

基本/基本以外 

基本以外 

Real Application Clusters 

複数インスタンスには、異なる値を指定可能。 

LOG_CHECKPOINT_INTERVALには、チェックポイントの頻度、つまり増分チェックポイントとREDOログに書き込まれた最終ブロック間に存在する可能性のあるREDOログ・ファイルのブロックの数を指定します。この数は、データベース・ブロックではなく、オペレーティング・システムの物理ブロックの数です。

この値に関係なく、あるオンラインREDOログ・ファイルから別のファイルに切り替えるときは、常にチェックポイントが発生します。そのため、この値が実際のREDOログ・ファイルのサイズを超えると、チェックポイントは、ログを切り替えるときにのみ発生します。チェックポイントの頻度は、データベースの予期しない障害からのリカバリに要する時間に影響する要因の1つです。


注意:

  • LOG_CHECKPOINT_INTERVALの値に0(ゼロ)を設定すると、パラメータの設定が無限の状態と同じになり、パラメータは無視されます。このパラメータには、0以外の値のみ意味があります。

  • リカバリI/Oは、LOG_CHECKPOINT_TIMEOUTパラメータの設定、または最小のREDOログ・ファイルに指定されたサイズによって制限することもできます。チェックポイント動作を制御するメカニズムについては、V$INSTANCE_RECOVERYビューを参照してください。

 

関連項目:

 

LOG_CHECKPOINT_TIMEOUT

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

1800 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

0〜231 - 1 

基本/基本以外 

基本以外 

Real Application Clusters 

複数インスタンスには、異なる値を指定可能。 

LOG_CHECKPOINT_TIMEOUTには、REDOログへの最後の書込みが発生した場所(ログの最後尾とも呼ばれる)での、増分チェックポイント以降の時間(秒)を指定します。また、このパラメータは、すべてのバッファがinteger秒より長い間、使用済で残らないことを示します。

タイムアウトに0を指定すると、時間ベースのチェックポイントが無効になります。このため、FAST_START_MTTR_TARGETが設定されていないかぎり、値は0に設定しないでください。


注意:

  • このパラメータによって発生するようにスケジューリングされたチェックポイントは、前のチェックポイントがまだ完了していないときは、前のチェックポイントが完了するまで延期されます。

  • リカバリI/Oは、LOG_CHECKPOINT_INTERVALパラメータの設定、あるいは最小のREDOログ・ファイルに指定されたサイズによって制限できます。チェックポイント動作を制御するメカニズムについては、V$INSTANCE_RECOVERYビューを参照してください。

 

関連項目:

 

LOG_CHECKPOINTS_TO_ALERT

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

ブール 

デフォルト値 

false 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

true | false 

基本/基本以外 

基本以外 

LOG_CHECKPOINTS_TO_ALERTによって、チェックポイントをアラート・ファイルに記録できます。これによって、指定した頻度でチェックポイントが発生しているかどうかを判断できます。

LOG_FILE_NAME_CONVERT

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

LOG_FILE_NAME_CONVERT = 'string1' , 'string2' , 'string3' , 'string4' , ...

各項目の意味は次のとおり:

  • string1は、プライマリ・データベース・ファイル名のパターン。

  • string2は、スタンバイ・データベース・ファイル名のパターン。

  • string3は、プライマリ・データベース・ファイル名のパターン。

  • string4は、スタンバイ・データベース・ファイル名のパターン。

必要な数のプライマリ置換文字列とスタンバイ置換文字列の組が使用可能。一重または二重引用符が使用可能。

設定例:

LOG_FILE_NAME_CONVERT = '/dbs/t1/','/dbs/t1/s_','dbs/t2/ ','dbs/t2/s_' 

デフォルト値 

なし 

変更の可/不可 

ALTER SESSION 

基本/基本以外 

基本以外 

LOG_FILE_NAME_CONVERTによって、プライマリ・データベース上の新規のログ・ファイルのファイル名がスタンバイ・データベース上のログ・ファイルのファイル名に変換されます。ログ・ファイルをプライマリ・データベースに追加すると、それに対応するファイルをスタンバイ・データベースに追加する必要があります。

奇数の文字列を指定した(最終文字列に対応する置換文字列が存在しない)場合、起動中にエラーが通知されます。変換中のファイル名が、パターン/置換文字列リストの2つ以上のパターンに一致した場合、最初の一致パターンが有効になります。このパラメータで指定できる組合せの数に、複数値パラメータの最大長に関する厳密な制限以外の制限はありません。

スタンバイ・データベースを更新するとき、このパラメータによって、プライマリ・データベース上のログ・ファイル名をスタンバイ・データベース上のログ・ファイル名に変換します。このファイルがスタンバイ・データベース上に書込み可能な状態で存在している必要があります。そうでない場合、リカバリ処理はエラーによって停止します。

最初の文字列は、プライマリ・データベース上のログ・ファイル名にあるパターンです。2番目の文字列は、スタンバイ・データベース上のログ・ファイル名にあるパターンです。

LOG_FILE_NAME_CONVERTを使用すると、表領域のPoint-in-Timeリカバリ時にクローン・データベースを設定する場合に、クローン制御ファイル内のログ・ファイルの名前を変更できます。

関連項目:

『Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイド』 および『Oracle Data Guard概要および管理』を参照してください。 

MAX_COMMIT_PROPAGATION_DELAY

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

0〜90000 

基本/基本以外 

基本以外 

Real Application Clusters 

複数インスタンスには、同じ値を指定する必要がある。 


注意:

MAX_COMMIT_PROPAGATION_DELAYパラメータは非推奨です。このパラメータは、下位互換性のためにのみ残されています。 


MAX_COMMIT_PROPAGATION_DELAYはReal Application Clustersのパラメータです。この初期化パラメータは、クラスタ・データベースで規定されている条件が満たされている場合以外は変更しないでください。

MAX_DISPATCHERS

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

なし 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

MAX_DISPATCHERSを指定する場合、その値はDISPATCHERSパラメータで指定されているディスパッチャ数以上であり、PROCESSESパラメータで指定されているプロセス数未満である必要がある。 

基本/基本以外 

基本以外 

MAX_DISPATCHERSには、同時に実行できるディスパッチャ・プロセスの最大数を指定します。このパラメータは、DISPATCHERSパラメータによってオーバーライドでき、以前のリリースとの下位互換性を保つために残されます。

関連項目:

  • このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

  • デフォルト値および値の範囲については、オペレーティング・システム固有のOracleマニュアルを参照してください。

 

MAX_DUMP_FILE_SIZE

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

MAX_DUMP_FILE_SIZE = {integer [K | M | G] | UNLIMITED} 

デフォルト値 

UNLIMITED 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM 

値の範囲 

0〜無制限またはUNLIMITED 

基本/基本以外 

基本以外 

MAX_DUMP_FILE_SIZEには、トレース・ファイル(アラート・ファイルを除く)の最大サイズを指定します。トレース・ファイルが使用する領域が大きくなりすぎる可能性がある場合は、この値を変更してください。

MAX_ENABLED_ROLES

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

30 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

0〜148 

基本/基本以外 

基本以外 


注意:

MAX_ENABLED_ROLESパラメータは非推奨です。このパラメータは、下位互換性のためにのみ残されています。 


MAX_ENABLED_ROLESには、他のロールに含まれるロールを含め、ユーザーが使用可能にできるデータベース・ロールの最大数を指定します。各ユーザーは、他に2つのロール(PUBLICおよびユーザー自身のロール)を持つので、ユーザーが使用可能にできるロールの実際の数は、MAX_ENABLED_ROLESの値に2を加えた数です。

たとえば、MAX_ENABLED_ROLES5に設定すると、ユーザーHRは、7つのロール、つまり、MAX_ENABLED_ROLESで使用可能にされる5つのロールにPUBLICロールとHR自身のロールを加えた数を使用可能にできます。

MAX_SHARED_SERVERS

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

なし 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

MAX_SHARED_SERVERSを指定する場合、その値はSHARED_SERVERS以上であり、PROCESSES未満である必要がある。 

基本/基本以外 

基本以外 

MAX_SHARED_SERVERSには、同時に実行できる共有サーバー・プロセスの最大数を指定します。このパラメータを設定すると、専用サーバーなどの他のプロセス用のプロセス・スロットを確保することができます。

共有サーバーの範囲を縮小する必要がある場合は、SHARED_SERVERSを縮小する前に、MAX_SHARED_SERVERSを縮小できます。MAX_SHARED_SERVERSSHARED_SERVERS未満の場合は、共有サーバーの数はSHARED_SERVERSで指定されたままの数になり、変化しません。MAX_SHARED_SERVERSが指定されていない場合は、使用可能プロセス・スロットの数がプロセスの最大数の1/8より大きければ、共有サーバー・プロセスを生成できます。また、PROCESSESが24未満の場合、最大数は2になります。

関連項目:

  • このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

  • プロセスの詳細は、『Oracle Database概要』を参照してください。

  • デフォルト値および値の範囲については、オペレーティング・システム固有のOracleマニュアルを参照してください。

 

MEMORY_MAX_TARGET

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

大整数 

構文 

MEMORY_MAX_TARGET = integer [K | M | G] 

デフォルト値 

0 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

0〜Oracle Databaseが利用可能な物理メモリのサイズ 

基本/基本以外 

基本以外 

MEMORY_MAX_TARGETには、DBAがMEMORY_TARGET初期化パラメータを設定できる最大値を指定します。相互に影響するMEMORY_MAX_TARGETおよびMEMORY_TARGETの設定に関する詳細は、MEMORY_TARGETの説明を参照してください。

関連項目:

メモリーの管理の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。 

MEMORY_TARGET

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

大整数 

構文 

MEMORY_TARGET = integer [K | M | G] 

デフォルト値 

0 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

152MB〜MEMORY_MAX_TARGET 

基本/基本以外 

基本以外 

MEMORY_TARGETには、Oracleシステム全体の使用可能なメモリーを指定します。データベースはMEMORY_TARGETに対するメモリーをチューニングして、必要に応じてSGAおよびPGAを削減または増大します。

テキストベースの初期化パラメータ・ファイルでは、MEMORY_MAX_TARGETを省略してMEMORY_TARGETの値を含める場合、データベースによってMEMORY_MAX_TARGETMEMORY_TARGETの値に自動的に設定されます。MEMORY_TARGETの行を省略してMEMORY_MAX_TARGETの値を含める場合、MEMORY_TARGETパラメータのデフォルトは0になります。起動後、MEMORY_MAX_TARGETの値を超えないかぎり、MEMORY_TARGETを0以外の値に動的に変更できます。

関連項目:

メモリーの管理の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。 

NLS_CALENDAR

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

NLS_CALENDAR = "calendar_system" 

デフォルト値 

なし 

変更の可/不可 

ALTER SESSION 

値の範囲 

有効な暦の書式名 

基本/基本以外 

基本以外 

NLS_CALENDARには、Oracleが使用する暦法を指定します。このパラメータは、次の値のうち1つをとることができます。

たとえば、NLS_CALENDARが"Japanese Imperial"に設定され、日付書式が"E YY-MM-DD"であるとします(「E」は、省略された元号名に対する日付書式要素です)。日付が1997年5月15日の場合、SYSDATEは次のように表示されます。

SELECT SYSDATE FROM DUAL;
SYSDATE
--------
H 09-05-15

関連項目:

使用可能な暦法のリストは、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください。 

NLS_COMP

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

NLS_COMP = { BINARY | LINGUISTIC | ANSI } 

デフォルト値 

BINARY 

変更の可/不可 

ALTER SESSION 

基本/基本以外 

基本以外 

NLS_COMPには、データベース・セッションの照合動作を指定します。

値:

NLS_CURRENCY

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

NLS_CURRENCY = currency_symbol 

デフォルト値 

NLS_TERRITORYから導出される。 

変更の可/不可 

ALTER SESSION 

値の範囲 

最大値は10バイトまでの有効な文字列(NULLを含まない) 

基本/基本以外 

基本以外 

NLS_CURRENCYには、L数値書式要素について各国通貨記号として使用する文字列を指定します。このパラメータのデフォルト値は、NLS_TERRITORYによって決まります。

関連項目:

  • このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください。

  • 数値書式要素の詳細は、『Oracle Database SQL言語リファレンス』を参照してください。

 

NLS_DATE_FORMAT

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

NLS_DATE_FORMAT = "format" 

デフォルト値 

NLS_TERRITORYから導出される。 

変更の可/不可 

ALTER SESSION 

値の範囲 

固定長を超えない、有効な日付書式マスク 

基本/基本以外 

基本以外 

NLS_DATE_FORMATには、TO_CHAR関数およびTO_DATE関数で使用するデフォルトの日付書式を指定します。このパラメータのデフォルト値は、NLS_TERRITORYによって決まります。

このパラメータの値は、任意の有効な日付書式マスクにすることができ、その値は二重引用符で囲む必要があります。たとえば、次のように使用します。

NLS_DATE_FORMAT = "MM/DD/YYYY"

関連項目:

  • このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください。

  • 異機種間システムでのこのパラメータの設定については、『Oracle Database Heterogeneous Connectivity管理者ガイド』を参照してください。

 

NLS_DATE_LANGUAGE

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

NLS_DATE_LANGUAGE = language 

デフォルト値 

NLS_LANGUAGEから導出される。 

変更の可/不可 

ALTER SESSION 

値の範囲 

有効なNLS_LANGUAGEの値 

NLS_DATE_LANGUAGEには、TO_DATE関数およびTO_CHAR関数によって戻される曜日名、月名および日付の略称(a.m.、p.m.、AD、BC)に使用する言語を指定します。

関連項目:

  • このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください。

  • TO_DATEおよびTO_CHAR関数の詳細は、『Oracle Database SQL言語リファレンス』を参照してください。

  • 異機種間システムでのこのパラメータの設定については、『Oracle Database Heterogeneous Connectivity管理者ガイド』を参照してください。

 

NLS_DUAL_CURRENCY

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

NLS_DUAL_CURRENCY = currency_symbol 

デフォルト値 

NLS_TERRITORYから導出される。 

変更の可/不可 

ALTER SESSION 

値の範囲 

最大10文字までの有効な書式名 

NLS_DUAL_CURRENCYには、その地域の第二通貨記号(Euroなど)を指定します。デフォルトは、現在の言語環境地域での第二通貨記号です。

関連項目:

このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください。 

NLS_ISO_CURRENCY

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

NLS_ISO_CURRENCY = territory 

デフォルト値 

NLS_TERRITORYから導出される。 

変更の可/不可 

ALTER SESSION 

値の範囲 

有効なNLS_TERRITORYの値 

NLS_ISO_CURRENCYには、C数値書式要素について国際通貨記号として使用する文字列を指定します。

各国通貨記号は不明確な場合があります。たとえば、ドル記号($)は米国ドルを表すこともオーストラリア・ドルを表すこともあります。ISO仕様4217 1987-07-15では、特定の地域(または国)の通貨について固有の国際通貨記号が定義されています。

関連項目:

  • このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください。

  • 数値書式要素の詳細は、『Oracle Database SQL言語リファレンス』を参照してください。

 

NLS_LANGUAGE

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

NLS_LANGUAGE = language 

デフォルト値 

オペレーティング・システム依存。環境変数NLS_LANGから導出される。 

変更の可/不可 

ALTER SESSION 

値の範囲 

有効な言語名 

基本/基本以外 

基本 

NLS_LANGUAGEには、データベースのデフォルト言語を指定します。この言語は、メッセージ、曜日名、月名、およびAD、BC、a.m.、p.m.に対する記号に使用されます。また、デフォルトのソート・メカニズムにも使用されます。このパラメータによって、パラメータNLS_DATE_LANGUAGEおよびNLS_SORTのデフォルト値が決まります。

関連項目:

  • すべての言語のリストおよびこのパラメータの追加情報は、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください。

  • オペレーティング・システム固有のOracleマニュアルおよびリリース・ノートを参照してください。

 

NLS_LENGTH_SEMANTICS

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

NLS_LENGTH_SEMANTICS = string

例: NLS_LENGTH_SEMANTICS = 'CHAR' 

デフォルト値 

BYTE 

変更の可/不可 

ALTER SESSION 

値の範囲 

BYTE | CHAR 

NLS_LENGTH_SEMANTICSによって、バイトまたは文字の長さセマンティクスを使用して、CHAR列およびVARCHAR2列を作成できます。既存の列には影響しません。

また、NCHARNVARCHAR2CLOBおよびNCLOBの各列は、常にキャラクタ・ベースです。既存のアプリケーションとの互換性を保つために、バイト・セマンティクスの使用を必要とする場合があります。

NLS_LENGTH_SEMANTICSSYSスキーマの表には適用されません。

NLS_NCHAR_CONV_EXCP

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

NLS_NCHAR_CONV_EXCP = {TRUE | FALSE} 

デフォルト値 

FALSE 

変更の可/不可 

ALTER SESSION 

NLS_NCHAR_CONV_EXCPは、NCHAR/NVARCHAR、CHAR/VARCHAR2の間の暗黙的または明示的なキャラクタ・タイプ変換中にデータ消失が発生した場合に、エラーがレポートされるかどうかを決定します。デフォルトでは、エラーはレポートされません。

関連項目:

このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください。 

NLS_NUMERIC_CHARACTERS

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

NLS_NUMERIC_CHARACTERS =

"decimal_character group_separator" 

デフォルト値 

NLS_TERRITORYから導出される。 

変更の可/不可 

ALTER SESSION 

NLS_NUMERIC_CHARACTERSには、グループ・セパレータおよび小数点として使用する文字を指定します。このパラメータは、NLS_TERRITORYで暗黙的に定義された文字をオーバーライドします。グループ・セパレータは、整数グループ(千、100万、10億など)を区切ります。小数点は、数値の整数部分と小数部分を区切ります。

任意の文字を、小数点またはグループ・セパレータにできます。指定する2つの文字は、シングルバイトで、互いに異なる文字である必要があります。指定する文字には、数字、プラス記号(+)、マイナス記号(-)、不等号(<、>)を使用できません。どちらかを空白にすることはできます。

たとえば、小数点文字としてカンマを指定し、グループ・セパレータとして空白を指定するには、このパラメータを次のように設定します。

NLS_NUMERIC_CHARACTERS = ", "

関連項目:

このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください。 

NLS_SORT

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

NLS_SORT = {BINARY | linguistic_definition} 

デフォルト値 

NLS_LANGUAGEから導出される。 

変更の可/不可 

ALTER SESSION 

値の範囲 

BINARYまたは有効な言語定義名 

NLS_SORTには、ORDER BY問合せの照合順番を指定します。

言語ソートの動作を必要とするときは、比較演算でNLS_SORT関数を使用する必要があります。

関連項目:

  • このパラメータで指定できる値のリストは、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください。

  • このパラメータの詳細は、『Oracle Database概要』を参照してください。

 

NLS_TERRITORY

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

NLS_TERRITORY = territory 

デフォルト値 

オペレーティング・システム依存 

変更の可/不可 

ALTER SESSION 

値の範囲 

有効な地域名 

基本/基本以外 

基本 

NLS_TERRITORYには、日と週の順序付けについて地域別規則に従う場合のその地域の名前を指定します。

このパラメータによって、デフォルトの日付書式、デフォルトの小数点文字、デフォルトのグループ・セパレータ、デフォルトのISO通貨記号、およびデフォルトの各国通貨記号も決まります。

これらの設定の詳細は、「NLS_DATE_FORMAT」「NLS_NUMERIC_CHARACTERS」「NLS_CURRENCY」および「NLS_ISO_CURRENCY」を参照してください。

関連項目:

  • すべての地域のリストについては、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください。

  • これらのパラメータの地域ごとのデフォルト値については、オペレーティング・システム固有のOracleマニュアルを参照してください。

 

NLS_TIMESTAMP_FORMAT

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

NLS_TIMESTAMP_FORMAT = "format" 

デフォルト値 

NLS_TERRITORYから導出される。 

変更の可/不可 

ALTER SESSION 

値の範囲 

有効な日付書式マスク 

NLS_TIMESTAMP_FORMATには、TO_CHAR関数およびTO_TIMESTAMP関数で使用するデフォルトのタイムスタンプ書式を定義します。

値は、次のように引用符で囲む必要があります。

NLS_TIMESTAMP_FORMAT = 'YYYY-MM-DD HH:MI:SS.FF'

NLS_TIMESTAMP_FORMATの値は、初期化パラメータ・ファイルに設定することで指定できます。この値は、クライアント用にクライアントの環境変数として指定できます。

NLS_TIMESTAMP_FORMATの値は、初期化パラメータの値を変更してからインスタンスを再起動することによって変更できます。セッション中に値を変更するには、ALTER SESSION SET文を使用します。

NLS_TIMESTAMP_TZ_FORMAT

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

NLS_TIMESTAMP_TZ_FORMAT = "format" 

デフォルト値 

NLS_TERRITORYから導出される。 

変更の可/不可 

ALTER SESSION 

値の範囲 

有効な日付書式マスク 

NLS_TIMESTAMP_TZ_FORMATには、TO_CHAR関数およびTO_TIMESTAMP_TZ関数で使用するデフォルトのタイムスタンプを定義します。このタイムスタンプは、タイム・ゾーン書式を使用します。

値は、次のように引用符で囲む必要があります。

NLS_TIMESTAMP_TZ_FORMAT = 'YYYY-MM-DD HH:MI:SS.FF TZH:TZM'

NLS_TIMESTAMP_TZ_FORMATの値は、初期化パラメータ・ファイルに設定することで指定できます。この値は、クライアント用にクライアントの環境変数として指定できます。

NLS_TIMESTAMP_TZ_FORMATの値は、初期化パラメータの値を変更してからインスタンスを再起動することによって変更できます。セッション中に値を変更するには、ALTER SESSION SET文を使用します。

O7_DICTIONARY_ACCESSIBILITY

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

ブール 

デフォルト値 

false 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

true | false 

O7_DICTIONARY_ACCESSIBILITYは、SYSTEM権限の制限を制御します。このパラメータにtrueを設定すると、SYSTEM権限によるSYSスキーマ内のオブジェクトへのアクセスが許可されます(Oracle7の動作)。falseに設定すると、すべてのスキーマ内のオブジェクトへのアクセスが許可されるSYSTEM権限では、SYSスキーマ内のオブジェクトへアクセスできなくなります。

たとえば、O7_DICTIONARY_ACCESSIBILITYfalseに設定されている場合、SELECT ANY TABLE権限によって、SYSスキーマ以外のスキーマ内のビューまたは表へのアクセスが許可されます(この場合、データ・ディクショナリにはアクセスできません)。システム権限のEXECUTE ANY PROCEDUREによって、SYSスキーマ以外のスキーマ内のプロシージャの実行が許可されます。

このパラメータがfalseに設定されており、SYSスキーマ内のオブジェクトにアクセスする必要がある場合は、オブジェクト権限が明示的に付与されている必要があります。また、データベース管理者に付与される次のロールでも、ディクショナリ・オブジェクトへのアクセスが許可されます。

OBJECT_CACHE_MAX_SIZE_PERCENT

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

10 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM ...DEFERRED 

値の範囲 

0以上。上限は、オペレーティング・システム依存の最大値。 

オブジェクト・キャッシュは、クライアント上のメモリー・ブロックで、アプリケーションがすべてのオブジェクトを格納でき、サーバーへラウンド・トリップせずにオブジェクト間でナビゲートできるようにします。OBJECT_CACHE_MAX_SIZE_PERCENTには、セッション・オブジェクト・キャッシュが、最適なキャッシュ・サイズを、最大で何パーセント超過できるかを指定します。最大サイズは、最適サイズに、このパーセントと最適サイズの積を足したサイズです。キャッシュ・サイズがこの最大サイズを超えると、システムは、キャッシュを最適サイズに縮小しようとします。

関連項目:

  • オブジェクト・キャッシュについては、「OBJECT_CACHE_OPTIMAL_SIZE」を参照してください。

  • プリコンパイラが使用するオブジェクト・キャッシュについては、『Oracle Database概要』、『Pro*C/C++プログラマーズ・ガイド』および『Oracle Call Interfaceプログラマーズ・ガイド』を参照してください。

 

OBJECT_CACHE_OPTIMAL_SIZE

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

102400(100KB) 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM ...DEFERRED 

値の範囲 

10KB以上。上限は、オペレーティング・システム依存の最大値。 

オブジェクト・キャッシュは、クライアント上のメモリー・ブロックで、アプリケーションがすべてのオブジェクトを格納でき、サーバーへラウンド・トリップせずにオブジェクト間でナビゲートできるようにします。OBJECT_CACHE_OPTIMAL_SIZEには、キャッシュ・サイズが最大サイズを超えた場合に、セッション・オブジェクト・キャッシュが縮小されるサイズ(バイト)を指定します。

関連項目:

プリコンパイラが使用するオブジェクト・キャッシュについては、『Oracle Database概要』、『Pro*C/C++プログラマーズ・ガイド』および『Oracle Call Interfaceプログラマーズ・ガイド』を参照してください。 

OLAP_PAGE_POOL_SIZE

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

大整数 

構文 

OLAP_PAGE_POOL_SIZE = integer [K | M | G] 

デフォルト値 

0 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM ...DEFERRED 

値の範囲 

0〜2GB 

OLAP_PAGE_POOL_SIZEには、OLAPページ・プールのサイズ(バイト)を指定します。

関連項目:

OLAPページ・プールの詳細は、『Oracle OLAPユーザーズ・ガイド』を参照してください。 

OPEN_CURSORS

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

50 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

0〜65535 

基本/基本以外 

基本 

OPEN_CURSORSには、1つのセッションで同時にオープンできるカーソル(プライベートSQL領域へのハンドル)の最大数を指定します。このパラメータを使用して、1つのセッションでカーソルをオープンしすぎないようにできます。

OPEN_CURSORSには、アプリケーションでオープン・カーソルが不足しないように十分な値を設定してください。この数は、アプリケーションによって異なります。OPEN_CURSORSに指定する値が実際に必要な数より大きくても、セッションでオープンするカーソル数が指定した値よりも小さければ、余分なオーバーヘッドはありません。

関連項目:

  • このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。

  • 値の範囲については、オペレーティング・システム固有のOracleマニュアルを参照してください。

 

OPEN_LINKS

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

4 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

0〜255 

OPEN_LINKSには、1つのセッションでのリモート・データベースに対する同時オープン接続の最大数を指定します。これらの接続には、外部プロシージャおよびカートリッジの他、データベース・リンクが含まれます。これらは、それぞれ個別のプロセスを使用します。

次の対象ごとに、1つのオープン・リンクがカウントされます。

セッションが終了すると、どちらのタイプの接続もクローズされます。ALTER SESSION CLOSE DATABASE LINK文を発行して、明示的にデータベース・リンク接続をクローズすることもできます。

このパラメータは、セッション中に予測される外部プロシージャおよびカートリッジ接続に、一般的な分散トランザクションを参照するデータベースの数(複数データベースを参照する単一のSQL文)を加えるために設定する必要があります。これによって、すべてのデータベースをオープンして文を実行できます。たとえば、問合せでデータベースA、BおよびCが交互にアクセスされるときに、OPEN_LINKS2に設定されていると、一方の接続が切断されてもう一方の接続が確立されるまで待機することになります。多数の様々なデータベースに繰り返しアクセスする場合は、値を大きくしてください。

このパラメータは、分散トランザクションに使用される接続のみを対象とします。アプリケーション接続として指定したリモート・データベースに対する直接接続は対象としません。

OPEN_LINKS0に設定すると、分散トランザクションは実行できません。

関連項目:

データベース・インスタンスに対して、グローバルにオープン接続を設定する方法については、「OPEN_LINKS_PER_INSTANCE」を参照してください。 

OPEN_LINKS_PER_INSTANCE

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

4 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

0〜4294967295(4GB - 1) 

Real Application Clusters 

複数インスタンスには、異なる値を指定可能。 

OPEN_LINKS_PER_INSTANCEには、データベース・インスタンスごとのグローバルに移行可能なオープン接続の最大数を指定します。XAトランザクションでは、移行可能なオープン接続が使用されるので、トランザクションがコミットされると、接続がキャッシュされます。この接続を別のトランザクションでも使用できます。ただし、その接続を作成したユーザーがそのトランザクションを所有している場合にかぎります。

OPEN_LINKS_PER_INSTANCEは、セッションからの接続数を示します。OPEN_LINKSパラメータとは異なります。OPEN_LINKSパラメータは、XAアプリケーションでは使用できません。

関連項目:

「OPEN_LINKS」 

OPTIMIZER_CAPTURE_SQL_PLAN_BASELINES

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

ブール 

デフォルト値 

false 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM 

値の範囲 

true | false 

基本/基本以外 

基本以外 

OPTIMIZER_CAPTURE_SQL_PLAN_BASELINESでは、反復可能なSQL文の自動認識、およびそのような文のSQLプラン・ベースラインの生成を使用可能または使用禁止にします。

OPTIMIZER_DYNAMIC_SAMPLING

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

OPTIMIZER_FEATURES_ENABLE10.0.0以上に設定されている場合は2

OPTIMIZER_FEATURES_ENABLE9.2.0に設定されている場合は1

OPTIMIZER_FEATURES_ENABLE9.0.1以下に設定されている場合は0 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM 

値の範囲 

010 

OPTIMIZER_DYNAMIC_SAMPLINGでは、オプティマイザが実行する動的サンプリングのレベルを制御します。

関連項目:

このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。 

OPTIMIZER_FEATURES_ENABLE

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

OPTIMIZER_FEATURES_ENABLE = { 8.0.0 | 8.0.3 | 8.0.4 | 8.0.5 | 8.0.6 | 8.0.7 | 8.1.0 | 8.1.3 | 8.1.4 | 8.1.5 | 8.1.6 | 8.1.7 | 9.0.0 | 9.0.1 | 9.2.0 | 10.1.0 | 10.1.0.3 | 10.1.0.4 | 10.1.0.5 | 10.1.0.6 | 10.2.0.1 | 10.2.0.2 | 10.2.0.3 | 10.2.0.4 | 10.2.0.5 | 11.1.0.6 | 11.1.0.7 } 

デフォルト値 

11.1.0.7 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM 

OPTIMIZER_FEATURES_ENABLEは、Oracleのリリース番号に基づいて一連のオプティマイザ機能を使用可能にするためのアンブレラ・パラメータとして機能します。

たとえば、リリース10.1のオプティマイザの動作を保ったまま、データベースをリリース10.1からリリース11.1にアップグレードする必要がある場合は、このパラメータを10.1.0に設定します。後でこのパラメータを11.1.0.6に設定し、リリース11.1までに導入された拡張を試行できます。

表1-3に、OPTIMIZER_FEATURES_ENABLEパラメータをリリース9.0または9.2に設定した場合に使用可能になるオプティマイザ機能を示します。

表1-4に、OPTIMIZER_FEATURES_ENABLEパラメータをリリース10.1または10.2に設定した場合に使用可能になるオプティマイザ機能を示します。

表1-5に、OPTIMIZER_FEATURES_ENABLEパラメータをリリース11.1に設定した場合に使用可能になるオプティマイザ機能を示します。

関連項目:

オプティマイザの詳細と次の表に示す機能については、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。 

表1-3    Oracle9i リリースのオプティマイザ機能 
機能  9.0.0  9.0.1  9.2.0 

高速全索引スキャン 

Bツリー索引のみを持つ表に対するビットマップ・アクセス・パスの検討 

複合ビューのマージ 

X 

ユーザー定義バインド変数でのピーク設定 

索引結合 

表1-4    Oracle Database 10g リリースのオプティマイザ機能 
機能  10.1.0  10.1.0.3  10.1.0.4  10.1.0.5  10.2.0.1  10.2.0.2 

高速全索引スキャン 

Bツリー索引のみを持つ表に対するビットマップ・アクセス・パスの検討 

複合ビューのマージ 

ユーザー定義バインド変数でのピーク設定 

索引結合 

動的サンプリング 

クエリー・リライト有効 

スキップ使用不可索引 

作成の一部としての自動計算索引統計情報 

コストベースの問合せ変換 

複数のMVおよびベース表によるリライト許可 

 

 

 

 

表1-5    Oracle Database 11g リリースのオプティマイザ機能 
機能  11.1.0.6 

拡張されたバインド・ピーキング 

拡張統計を使用した選択性の推定 

完全な外部結合を行うためのネイティブ実装の使用 

結合フィルタを使用したパーティション・プルーニング 

配置別グループによる最適化 

NULL対応のアンチ結合 

OPTIMIZER_INDEX_CACHING

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

0 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM 

値の範囲 

0〜100 

OPTIMIZER_INDEX_CACHINGを設定すると、ネステッド・ループ結合およびINリスト・イテレータを支援するように、コストベースの最適化動作を調整できます。

索引が内部表にアクセスするために使用される、INリスト・イテレータを使用する索引の実行、またはネステッド・ループ結合の実行のコストは、バッファ・キャッシュ内の索引のキャッシュに大きく依存しています。キャッシュの量は、オプティマイザが予想できないシステムでの負荷および異なるユーザーのブロック・アクセス・パターンなどの要因に依存します。

ユーザーは、このパラメータに、キャッシュ内にあると仮定される索引ブロックの割合を示す0〜100の値を設定して、ネステッド・ループ結合およびINリスト・イテレータをキャッシュする索引に関するオプティマイザの想定値を変更できます。このパラメータの値を高く設定すると、ネステッド・ループ結合およびINリスト・イテレータをオプティマイザへの抑えたコストで検索できます。結果として、ハッシュまたはソート/マージ結合を経由してネステッド・ループ結合を取り出し、また他の索引または全表スキャンを経由してINリスト・イテレータを使用する索引を取り出します。このパラメータのデフォルトは、0です。この値は、デフォルトのオプティマイザ動作を提供します。

関連項目:

このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。 

OPTIMIZER_INDEX_COST_ADJ

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

100 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM 

値の範囲 

1〜10000 

OPTIMIZER_INDEX_COST_ADJを指定すると、オプティマイザがアクセス・パスを選択するときに、索引を使用する傾向の強さを調整できます。つまり、オプティマイザが全表スキャンよりも索引アクセス・パスを選択する傾向を、強めたり弱めたりすることができます。

このパラメータのデフォルトは、100%です。この値で、オプティマイザは索引アクセス・パスを通常コストで評価します。その他の値を設定すると、オプティマイザはアクセス・パスを通常コストのその割合で評価します。たとえば、値を50に設定すると、索引アクセス・パスのコストは通常の半分で見積もられます。


注意:

この調整は、ドメイン索引に対するユーザー定義コスト機能には適用されません。 


関連項目:

このパラメータの設定および「OPTIMIZER_INDEX_CACHING」との関連については、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。 

OPTIMIZER_MODE

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

OPTIMIZER_MODE =

{ first_rows_[1 | 10 | 100 | 1000] | first_rows | all_rows } 

デフォルト値 

all_rows 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM 

OPTIMIZER_MODEは、インスタンスの最適化方法を選択するためのデフォルトの動作を確立します。

値:

OPTIMIZER_SECURE_VIEW_MERGING

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

ブール 

デフォルト値 

true 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

true | false 

基本/基本以外 

基本以外 

Real Application Clusters 

複数インスタンスには、異なる値を指定可能。 

OPTIMIZER_SECURE_VIEW_MERGINGでは、ビューのマージによってビュー作成者のセキュリティ意図が侵害されないことを確認するためのチェックを実行せずに、オプティマイザでビューのマージを使用して問合せのパフォーマンスを向上させることができます。

値:

特定の問合せに対してクエリー・リライトを利用するには、OPTIMIZER_SECURE_VIEW_MERGINGパラメータを使用禁止にする必要があります。

OPTIMIZER_USE_INVISIBLE_INDEXES

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

ブール 

デフォルト値 

false 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM 

値の範囲 

true | false 

基本/基本以外 

基本以外 

OPTIMIZER_USE_INVISIBLE_INDEXESでは、不可視の索引を使用可能または使用禁止にします。

値:

OPTIMIZER_USE_PENDING_STATISTICS

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

ブール 

デフォルト値 

false 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM 

値の範囲 

true | false 

基本/基本以外 

基本以外 

OPTIMIZER_USE_PENDING_STATISTICSには、SQL文をコンパイルするときにオプティマイザが保留中の統計を使用するかどうかを指定します。

関連項目:

このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。 

OPTIMIZER_USE_SQL_PLAN_BASELINES

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

ブール 

デフォルト値 

true 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM 

値の範囲 

true | false 

基本/基本以外 

基本以外 

OPTIMIZER_USE_SQL_PLAN_BASELINESでは、SQL Management Baseに保存されているSQLプラン・ベースラインを使用可能または使用禁止にします。使用可能な場合は、オプティマイザはコンパイル対象のSQL文のSQLプラン・ベースラインを検索します。SQLプラン・ベースラインがSQL Management Baseにある場合、オプティマイザは各ベースラインのプランを見積もり、コストが最も低いプランを取り出します。

OS_AUTHENT_PREFIX

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

OS_AUTHENT_PREFIX = authentication_prefix 

デフォルト値 

OPS$ 

変更の可/不可 

変更不可 

OS_AUTHENT_PREFIXには、サーバーに接続しようとするユーザーの認証に使用される接頭辞を指定します。このパラメータの値は、各ユーザーのオペレーティング・システム・アカウント名およびパスワードの先頭に連結されます。接続が要求されると、接頭辞の付いたユーザー名が、データベース内のOracleユーザー名と比較されます。

このパラメータのデフォルト値は、旧バージョンとの下位互換性を保つため、OPS$です。ただし、この接頭辞の値を「""」(NULL文字列)に設定でき、それによって、接頭辞はオペレーティング・システム・アカウント名に追加されなくなります。


注意:

OS_AUTHENT_PREFIXパラメータのテキストは、一部のオペレーティング・システムでは大/小文字が区別されます。 


関連項目:

  • このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Database Advanced Security管理者ガイド』を参照してください。

  • デフォルト値については、オペレーティング・システム固有のOracleマニュアルを参照してください。

 

OS_ROLES

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

ブール 

デフォルト値 

false 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

true | false 

OS_ROLESは、Oracleまたはオペレーティング・システムのどちらが、各ユーザー名のロールを識別および管理するかを判断します。

値:

PARALLEL_ADAPTIVE_MULTI_USER

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

ブール 

デフォルト値 

true 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

true | false 

PARALLEL_ADAPTIVE_MULTI_USERtrueに設定すると、パラレル実行を使用するマルチユーザー環境での、パフォーマンス向上を目的とした適応アルゴリズムが使用可能になります。問合せ起動時のシステム・ロードに基づき、アルゴリズムでは、要求された並列度が自動的に減少します。有効な並列度は、デフォルトの並列度、または表またはヒントから得られる並列度を減少要因で割った値に基づきます。

アルゴリズムは、システムが単一ユーザー環境において最適なパフォーマンスを得るためにチューニングされていることを前提としています。

表およびヒントはデフォルトの並列度を使用します。

関連項目:

パラレル実行のチューニングおよび前述のアルゴリズムの詳細は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。 

PARALLEL_AUTOMATIC_TUNING

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

ブール 

デフォルト値 

false 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

true | false 


注意:

PARALLEL_AUTOMATIC_TUNINGパラメータは非推奨です。このパラメータは、下位互換性のためにのみ残されています。 


PARALLEL_AUTOMATIC_TUNINGtrueに設定した場合、パラレル実行を制御するパラメータのデフォルト値が判断されます。このパラメータの設定に加えて、システムのターゲット表にPARALLEL句を指定する必要があります。その後、すべての連続するパラレル操作が自動的にチューニングされます。

以前のリリースでパラレル実行を使用し、今回からPARALLEL_AUTOMATIC_TUNINGを使用可能にする場合は、共有プールから割り当てられるメモリー量を、そのプールで必要とされるメモリー量の減少に応じて減らす必要があります。このメモリーは、ラージ・プールから割り当てられ、LARGE_POOL_SIZEが指定されていない場合、自動的に算出されるようになります。

自動チューニングの一部として、PARALLEL_ADAPTIVE_MULTI_USERパラメータが使用可能になります。指定した場合、すべてのシステム提供のデフォルトをオーバーライドできます。

PARALLEL_EXECUTION_MESSAGE_SIZE

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

オペレーティング・システム依存 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

2148〜65535(64KB - 1) 

Real Application Clusters 

複数インスタンスには、同じ値を指定する必要がある。 

PARALLEL_EXECUTION_MESSAGE_SIZEには、パラレル実行(以前は、パラレル問合せ、PDML、パラレル・リカバリまたはレプリケーションと呼ばれていた操作)用のメッセージのサイズを指定します。

ほとんどのプラットフォームでのデフォルト値は、PARALLEL_AUTOMATIC_TUNINGfalseが設定されている場合は2148バイト、PARALLEL_AUTOMATIC_TUNINGtrueが設定されている場合は4096バイトです。ほとんどのアプリケーションでは、デフォルト値で十分です。値が大きいほど、共有プールの必要量も大きくなります。値が大きいほど、パフォーマンスを向上させるために多くのメモリーが必要になります。したがって、レプリケーションでは、サイズを増やしても有益ではありません。


注意:

PARALLEL_AUTOMATIC_TUNINGTRUEに設定すると、メッセージ・バッファはラージ・プールの外に割り当てられます。この場合、デフォルトは高くなります。PARALLEL_AUTOMATIC_TUNINGパラメータは非推奨になりました。 


PARALLEL_INSTANCE_GROUP

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

PARALLEL_INSTANCE_GROUP = service_name | group_name 

デフォルト値 

デフォルト値はなし。パラレル実行は、現在アクティブであるすべてのインスタンスで使用可能。 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM 

値の範囲 

すべてのアクティブ・インスタンスのINSTANCE_GROUPSパラメータに指定されたすべてのサービス名またはグループ名。 

Real Application Clusters 

複数インスタンスには、異なる値を指定可能。 

PARALLEL_INSTANCE_GROUPは、パラレル・モードでのみ使用できるReal Application Clustersのパラメータです。サービスまたはINSTANCE_GROUPSパラメータとともに使用すると、インスタンスの制限数にパラレル問合せを制限できます。

このパラメータは、パラレル実行プロセスの生成に使用されるパラレル・インスタンス・グループを識別します。サービスとともに使用すると、パラレル操作では、サービスで定義されたインスタンスに対してのみ、パラレル実行プロセスが生成されます。INSTANCE_GROUPSとともに使用すると、パラレル操作では、INSTANCE_GROUPSパラメータで一致するグループが指定されているインスタンスに対してのみ、パラレル実行プロセスが生成されます。

PARALLEL_INSTANCE_GROUPに割り当てられた値が、存在しないサービスまたはグループの名前の場合、操作はシリアルに実行されます。並列度は使用されません。

関連項目:

Real Application Clusters環境でのパラレル問合せ実行の詳細は、『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。 

PARALLEL_IO_CAP_ENABLED

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

ブール 

デフォルト値 

false 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM 

値の範囲 

true | false 

基本/基本以外 

基本以外 

Real Application Clusters 

複数インスタンスには、異なる値を指定可能。 

PARALLEL_IO_CAP_ENABLEDには、デフォルトの並列度について、I/Oシステムがサポートできる値を超えないように上限を設定するかどうかを指定します。この新しい値は、リソース・マネージャのI/O測定パッケージの結果に基づいて計算されます。

PARALLEL_IO_CAP_ENABLEDtrueに設定され、さらにデータベースのI/O容量がキャリブレートされている場合、I/O容量が使用可能なCPUの数のサポート範囲を超えるとOracleがデフォルトの並列度を小さくします。I/O容量をキャリブレートするには、DBMS_RESOURCE_MANAGER.CALIBRATE_IOプロシージャを使用して、システムのI/O容量を測定します。次に、システムのI/O容量を超えないように並列度が計算されます。

関連項目:

パラレル実行のパラメータの初期化およびチューニングについては、『Oracle Databaseデータ・ウェアハウス・ガイド』を参照してください。 

PARALLEL_MAX_SERVERS

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

CPU_COUNTPARALLEL_THREADS_PER_CPUおよびPGA_AGGREGATE_TARGETの値から導出される。 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

03600 

Real Application Clusters 

複数インスタンスには、異なる値を指定可能。 


注意:

このパラメータは、Real Application Clusters環境の他、排他モードでのパラレル実行に適用されます。 


PARALLEL_MAX_SERVERSには、インスタンスに関するパラレル実行プロセスおよびパラレル・リカバリ・プロセスの最大数を指定します。増加が要求されると、Oracle Databaseは、プロセス数を、インスタンスの始動時に作成された数からこの指定された数以内の範囲で増やします。

このパラメータに指定した値が小さすぎると、問合せによっては、問合せ処理時にパラレル実行プロセスを使用できない場合があります。設定した値が大きすぎると、使用がピークに達したときにメモリー・リソース不足が発生し、パフォーマンスが低下する可能性があります。

関連項目:

パラレル実行のチューニングの詳細は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。 

PARALLEL_MIN_PERCENT

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

0 

変更の可/不可 

ALTER SESSION 

値の範囲 

0〜100 

Real Application Clusters 

複数インスタンスには、異なる値を指定可能。 

PARALLEL_MIN_PERCENTは、PARALLEL_MAX_SERVERSおよびPARALLEL_MIN_SERVERSと組み合せて処理されます。パラレル実行に必要な、(PARALLEL_MAX_SERVERSの値の)パラレル実行プロセスの最小の割合を指定できます。このパラメータを設定することで、適切なリソースが使用可能でないかぎり、パラレル操作が順次実行されないようにします。デフォルト値0は、プロセスの最小の割合が設定されていないことを意味します。

次の設定例を考えてみます。

PARALLEL_MIN_PERCENT = 50
PARALLEL_MIN_SERVERS = 5
PARALLEL_MAX_SERVERS = 10

10のパラレル実行プロセスのうち、8つがビジーな場合、2つのプロセスのみが使用可能です。この場合、並列度8で問合せを要求すると、最小値50%は当てはまりません。

このパラメータは、PARALLEL_ADAPTIVE_MULTI_USERとともに使用できます。マルチユーザー環境では、個々のユーザーまたはアプリケーションは、十分なリソースがシステム上で使用可能になり、許容できる並列度が戻されるまで、PARALLEL_MIN_PERCENTを最小値に設定できます。

関連項目:

 

PARALLEL_MIN_SERVERS

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

0 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

0〜PARALLEL_MAX_SERVERSの値 

Real Application Clusters 

複数インスタンスには、異なる値を指定可能。 


注意:

このパラメータは、Real Application Clusters環境の他、排他モードでのパラレル実行に適用されます。 


PARALLEL_MIN_SERVERSには、インスタンスに対するパラレル実行プロセスの最小数を指定します。この値は、インスタンスの起動時に作成されるパラレル実行プロセスの数です。

関連項目:

パラレル実行のチューニングの詳細は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。 

PARALLEL_THREADS_PER_CPU

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

オペレーティング・システム依存。通常は2。 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

0(ゼロ)以外の任意の数値 


注意:

このパラメータは、Real Application Clusters環境の他、排他モードでのパラレル実行に適用されます。 


PARALLEL_THREADS_PER_CPUには、インスタンスのデフォルト並列度を指定し、パラレル適応およびロード・バランシング・アルゴリズムを判断します。このパラメータには、パラレル実行中にCPUが処理できるパラレル実行プロセスまたはスレッドの数を記述します。

デフォルトはプラットフォームに依存し、ほとんどの場合はデフォルトを適用できます。代理パラレル問合せを実行するときにマシンがオーバーロードしている場合は、このパラメータ値を減らす必要があります。システムがI/Oバウンドの場合、この値を増やす必要があります。

関連項目:

パラレル実行のチューニングの詳細は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。 

PGA_AGGREGATE_TARGET

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

大整数 

構文 

PGA_AGGREGATE_TARGET = integer [K | M | G] 

デフォルト値 

10MB、またはSGAサイズの20%のいずれか大きい方 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM  

値の範囲  

最小値: 10MB

最大値: 4096GB - 1 

基本/基本以外 

基本 

PGA_AGGREGATE_TARGETには、インスタンスに接続されたすべてのサーバー・プロセスが使用できるターゲット集計PGAメモリーを指定します。

PGA_AGGREGATE_TARGETを0以外の値に設定すると、WORKAREA_SIZE_POLICYパラメータがAUTOに自動的に設定されます。つまり、メモリー集中型のSQL演算子(ソート、グループ化、ハッシュ結合、ビットマップ・マージ、ビットマップ作成など)が使用するSQL作業領域のサイズが自動的に設定されます。特に指定しないかぎり、SGAの20%または10MBのいずれか大きい方に設定されるため、このパラメータについては、0以外の値がデフォルトです。

PGA_AGGREGATE_TARGETを0に設定すると、WORKAREA_SIZE_POLICYパラメータはMANUALに自動的に設定されます。つまり、SQL作業領域のサイズは*_AREA_SIZEパラメータを使用して設定されます。

Oracleは、作業領域の最適サイズをプライベート・メモリーに適合させることによって、プライベート・メモリー量をこのパラメータで指定したターゲット以下に抑えようとします。このパラメータの値を大きくすると、作業領域に割り当てたメモリーを間接的に増やしたことになります。この結果、より多くのメモリー集中型の処理がメモリー内で実行され、ディスクで行われる処理は少なくなります。

このパラメータを設定する場合、Oracleインスタンスで使用できるシステム上のメモリーの総量を確認し、そこからSGAを引きます。その結果、残ったメモリーをPGA_AGGREGATE_TARGETに割り当てることができます。

関連項目:

PGA_AGGREGATE_TARGETパラメータの設定およびチューニングの詳細は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。 

PLSCOPE_SETTINGS

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

PLSCOPE_SETTINGS = IDENTIFIERS:{ NONE | ALL } 

デフォルト値 

IDENTIFIERS:NONE 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM 

基本/基本以外 

基本以外 

PLSCOPE_SETTINGSは、コンパイル時間の収集、クロス・リファレンスおよびPL/SQLソース・コードの識別子データの保存を制御します。

値:

PLSCOPE_SETTINGSは、セッション、システムまたはライブラリ別のユニット(ALTER COMPILE)ベースで設定できます。すべてのライブラリ・ユニットのPLSCOPE_SETTINGSの現行設定は、*_PLSQL_OBJECT_SETTINGSビューに問い合せることによって取得できます。このパラメータを設定することによって収集されたすべての識別子データには、*_IDENTIFIERSビューを使用してアクセスできます。

関連項目:

 

PLSQL_CCFLAGS

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

PLSQL_CCFLAGS = '<v1>:<c1>,<v2>:<c2>,...,<vn>:<cn>' 

デフォルト値 

空の文字列 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM 

値の範囲 

内部構文を満たす任意の文字列リテラル 

 

ALTER SESSION SET PLSQL_CCFLAGS = 'DeBug:TruE';

ALTER SESSION SET PLSQL_CCFLAGS = 'debug:TRUE'; 

PLSQL_CCFLAGSは、PL/SQLプログラマが各PL/SQLライブラリ・ユニットの条件付きコンパイルを個別に制御できるメカニズムを提供します。

値:

PLSQL_CCFLAGSに対して、許容される任意の値を定義できます。ただし、デバッグまたはトレース・コードの条件付きコンパイルを制御するためにこのパラメータを使用することをお薦めします。フラグ名の値には、次の識別子を使用しないことをお薦めします。

PLSQL_CODE_TYPE

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

PLSQL_CODE_TYPE = { INTERPRETED | NATIVE } 

デフォルト値 

INTERPRETED 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM 

PLSQL_CODE_TYPEには、PL/SQLライブラリ・ユニットのコンパイル・モードを指定します。

値:

このパラメータ値を変更しても、コンパイル済のPL/SQLライブラリ・ユニットには影響しません。このパラメータの値は、各ライブラリ・ユニットを使用して永続的に格納されます。

PL/SQLライブラリ・ユニットがシステム固有にコンパイルされている場合、その後行われるライブラリ・ユニットの自動再コンパイルは、必ずシステム固有に行われます。

PLSQL_DEBUG

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

ブール 

デフォルト値 

false 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM 

値の範囲 

true | false 


注意:

PLSQL_DEBUGパラメータは非推奨です。このパラメータは、下位互換性のためにのみ残されています。 


PLSQL_DEBUGには、PL/SQLライブラリ・ユニットをデバッグできるようにコンパイルするかどうかを指定します。

値:

PLSQL_DEBUGtrueに設定されている場合、PL/SQLライブラリ・ユニットはデバッグを可能にするために、常にINTERPRETEDとしてコンパイルされます。

このパラメータ値を変更しても、コンパイル済のPL/SQLライブラリ・ユニットには影響しません。このパラメータの値は、各ライブラリ・ユニットを使用して永続的に格納されます。

PLSQL_NATIVE_LIBRARY_DIR

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

PLSQL_NATIVE_LIBRARY_DIR = directory 

デフォルト値 

なし 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

有効なディレクトリ・パス 

PLSQL_NATIVE_LIBRARY_DIRは、すでに無効となっており、Oracle Databaseの将来のリリースでは廃止される予定です。

PLSQL_NATIVE_LIBRARY_SUBDIR_COUNT

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

0 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

0〜232-1(32ビットで表される最大値) 

PLSQL_NATIVE_LIBRARY_SUBDIR_COUNTは、すでに無効となっており、Oracle Databaseの将来のリリースでは廃止される予定です。

PLSQL_OPTIMIZE_LEVEL

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

2 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM 

値の範囲 

03 

PLSQL_OPTIMIZE_LEVELには、PL/SQLライブラリ・ユニットのコンパイルで使用される最適化レベルを指定します。このパラメータの設定が高いほど、コンパイラがPL/SQLライブラリ・ユニットを最適化する傾向が強くなります。

値:

通常、このパラメータを2に設定すると、パフォーマンスが向上します。ただし、コンパイラが特定のソース・モジュールに対して低速で実行されている場合、または最適化がなんらかの理由で不要な場合(急いで手直しを行っている場合など)は、このパラメータを1に設定することで、コンパイル時のリソース使用量を抑えながら、ほぼ同様のコンパイル・パフォーマンスを得ることができます。

このパラメータの値は、ライブラリ・ユニットを使用して永続的に格納されます。

PLSQL_V2_COMPATIBILITY

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

ブール 

デフォルト値 

false 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM 

値の範囲 

true | false 


注意:

PLSQL_V2_COMPATIBILITYパラメータは非推奨です。このパラメータは、下位互換性のためにのみ残されています。 


PL/SQLバージョン2により、バージョン8で禁止されている異常動作が使用できるようになります。下位互換性のためにその動作を保持する場合は、PLSQL_V2_COMPATIBILITYtrueに設定します。falseに設定すると、PL/SQLバージョン8の動作は施行されますが、バージョン2の動作は実行されません。

関連項目:

PL/SQLバージョン2とバージョン8の違いの説明、およびこのパラメータの設定の詳細は、『Oracle Database PL/SQL言語リファレンス』を参照してください。 

PLSQL_WARNINGS

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

PLSQL_WARNINGS = 'value_clause' [, 'value_clause' ] ... 

 

value_clause::=

{ ENABLE | DISABLE | ERROR }:

{ ALL

| SEVERE

| INFORMATIONAL

| PERFORMANCE

| { integer

| (integer [, integer ] ...)

}

} 

デフォルト値 

'DISABLE:ALL' 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM 

 

PLSQL_WARNINGS = 'ENABLE:SEVERE', 'DISABLE:INFORMATIONAL';
PLSQL_WARNINGS = 'DISABLE:ALL';
PLSQL_WARNINGS = 'DISABLE:5000', 'ENABLE:5001', 'ERROR:5002';
PLSQL_WARNINGS = 'ENABLE:(5000,5001,5002)', 'DISABLE:(6000,6001)';
 

PLSQL_WARNINGSでは、PL/SQLコンパイラによる警告メッセージのレポートを使用可能または使用禁止にし、エラーとして表示する警告メッセージを指定します。

value_clause

それぞれの値の句を引用符で囲み、カンマで区切ることで、複数の句を指定できます。それぞれの句は、修飾子、コロン(:)および対象指定修飾子で構成されます。

修飾子

対象指定修飾子

PRE_PAGE_SGA

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

ブール 

デフォルト値 

false 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

true | false 

PRE_PAGE_SGAは、インスタンスの起動時にSGA全体がメモリーに読み込まれるかどうかを判断します。オペレーティング・システムのページ表エントリは、SGAのページごとに事前作成されます。この設定によって、インスタンスの起動に必要な時間が長くなる場合がありますが、Oracleのパフォーマンスが最高になるまでの時間が短縮されます。


注意:

この設定によって、SGAがメモリーに最初に読み込まれた後に、オペレーティング・システムによるSGAのページングまたはスワッピングが不可能になることはありません。 


PRE_PAGE_SGAを指定すると、プロセスの起動にかかる時間が長くなる可能性があります。これは、起動するすべてのプロセスが、SGAのすべてのページにアクセスする必要があるためです。この方法のコストは固定ですが、プロセスが起動されるたびに、20,000ページにアクセスする必要がある場合もあります。この方法は、一部のアプリケーションには有効ですが、すべてのアプリケーションに有効というわけではありません。たとえば、ログインおよびログオフを繰り返して、プロセスを頻繁に作成および破棄すると、著しいオーバーヘッドが発生する場合があります。

PRE_PAGE_SGAのメリットは、ページ・サイズによって異なります。たとえば、SGAのサイズが80MBで、ページ・サイズが4KBである場合、SGAをリフレッシュするには20,000ページにアクセスする必要があります(80000/4=20000)。

システムで4MBのページ・サイズを設定できる場合、SGAのリフレッシュに必要なアクセス先は、20ページになります(80000/4000=20)。ページ・サイズは、オペレーティング・システムに依存しており、通常、変更できません。ただし、一部のオペレーティング・システムには、共有メモリーを特別に実装しており、これを使用してページ・サイズを変更できます。

PROCESSES

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

100 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

6以上。上限は、オペレーティング・システム依存。 

基本/基本以外 

基本 

Real Application Clusters 

複数インスタンスには、異なる値を指定可能。 

PROCESSESには、Oracleに同時に接続できるオペレーティング・システムのユーザー・プロセスの最大数を指定します。この値は、ロック、ジョブ・キュー・プロセス、パラレル実行プロセスなどのすべてのバックグラウンド・プロセスを考慮して設定する必要があります。

SESSIONSおよびTRANSACTIONSパラメータのデフォルト値は、このパラメータから導出されます。そのため、PROCESSESの値を変更する場合、導出されたこのパラメータ値を調整するかどうか評価する必要があります。

関連項目:

  • 排他モードでのこのパラメータの設定については、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

  • Real Application Clusters環境におけるこのパラメータの設定の詳細は、『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。

  • 値の範囲については、オペレーティング・システム固有のOracleマニュアルを参照してください。

 

QUERY_REWRITE_ENABLED

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

QUERY_REWRITE_ENABLED = { false | true | force } 

デフォルト値 

OPTIMIZER_FEATURES_ENABLE10.0.0以上に設定されている場合はtrue

OPTIMIZER_FEATURES_ENABLE9.2.0以下に設定されている場合はfalse 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM 

Real Application Clusters 

複数インスタンスには、異なる値を指定可能。 

QUERY_REWRITE_ENABLEDを使用すると、データベースへのクエリー・リライトを、グローバルに使用可能または使用禁止にすることができます。

値:

特定のマテリアライズド・ビューに対してクエリー・リライトを利用するには、そのマテリアライズド・ビューに対してクエリー・リライトを使用可能にし、さらにコストベース最適化を使用可能にする必要があります。

関連項目:

  • マテリアライズド・ビューのクエリー・リライトについては、『Oracle Databaseデータ・ウェアハウス・ガイド』を参照してください。

  • コストベース最適化の詳細は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』および「OPTIMIZER_MODE」を参照してください。

 

QUERY_REWRITE_INTEGRITY

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

QUERY_REWRITE_INTEGRITY = { enforced | trusted | stale_tolerated } 

デフォルト値 

enforced 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM 

Real Application Clusters 

複数インスタンスには、異なる値を指定可能。 

QUERY_REWRITE_INTEGRITYは、クエリー・リライトを施行する程度を判断します。最も安全なレベルでは、施行しないリレーションシップに依存するクエリー・リライト変換は使用されません。

値:

RDBMS_SERVER_DN

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

X.500識別名 

デフォルト値 

なし 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

X.500識別名形式の値すべて 

RDBMS_SERVER_DNには、Oracleサーバーの識別名(DN)を指定します。エンタープライズ・ディレクトリ・サービスからエンタープライズ・ロールを取り出すために使用されます。

エンタープライズ・ユーザーおよび権限管理用のディレクトリではなく、SSL認証のみを使用する場合は、このパラメータを設定しないでください。

関連項目:

エンタープライズ・ロールおよびエンタープライズ・ディレクトリ・サービスの詳細は、『Oracle Database Advanced Security管理者ガイド』を参照してください。 

READ_ONLY_OPEN_DELAYED

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

ブール 

デフォルト値 

false 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

true | false 

READ_ONLY_OPEN_DELAYEDは、読取り専用表領域内のデータ・ファイルがアクセスされる場合を判断します。

値:

このパラメータは、大規模なデータベースの重要な部分が読取り専用の表領域に格納されている場合、そのデータベースに対する特定の操作(主に、データベースのオープン)を高速化するために使用します。特に、読取り専用データの一部が低速アクセスのデバイスや階層型の記憶域に格納されているデータベースの場合、このパラメータをtrueに設定することを検討します。

関連項目:

読取り専用表領域のデータ・ファイルの遅延アクセスの結果については、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。 

RECOVERY_PARALLELISM

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

オペレーティング・システム依存 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

オペレーティング・システム依存。上限は、PARALLEL_MAX_SERVERS。 

RECOVERY_PARALLELISMには、インスタンス・リカバリまたはクラッシュ・リカバリに関与するプロセスの数を指定します。0または1は、リカバリが1つのプロセスによって順次実行されることを示します。

関連項目:

  • 排他モードでのこのパラメータの設定については、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。

  • Real Application Clusters環境におけるこのパラメータの設定の詳細は、『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。

 

RECYCLEBIN

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

RECYCLEBIN = { on | off } 

デフォルト値 

on 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM ... DEFERRED 

基本/基本以外 

基本以外 

RECYCLEBINは、フラッシュバック・ドロップ機能がオンかオフかを制御するために使用します。このパラメータをoffに設定すると、削除された表はごみ箱に入りません。このパラメータをonに設定すると、削除された表はごみ箱に入り、リカバリが可能です。

REDO_TRANSPORT_USER

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

REDO_TRANSPORT_USER = user_name 

デフォルト値 

なし 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

基本/基本以外 

基本以外 

REDO_TRANSPORT_USERには、リモート・ログイン・パスワード・ファイルがREDO転送認証に使用される場合に使用されるパスワード・ベリファイアを所有するユーザーの名前を指定します。このユーザーはSYSOPER権限を持っており、REDO転送セッションを開始するデータベースとREDO転送セッションのターゲットになるデータベースに同じパスワードを持っている必要があります。

このパラメータが指定されていない場合、REDO転送認証に対してリモート・ログイン・パスワード・ファイルが使用されるときに、SYSユーザーのパスワード・ベリファイアが使用されます。

REMOTE_DEPENDENCIES_MODE

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

REMOTE_DEPENDENCIES_MODE = {TIMESTAMP | SIGNATURE} 

デフォルト値 

TIMESTAMP 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM 

REMOTE_DEPENDENCIES_MODEには、リモートのPL/SQLストアド・プロシージャに対する依存性の処理方法を指定します。

値:

REMOTE_LISTENER

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

REMOTE_LISTENER = network_name 

デフォルト値 

なし 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

基本/基本以外 

基本 

REMOTE_LISTENERには、Oracle Netリモート・リスナー(このインスタンスと異なるマシン上で実行中のリスナー)のアドレスまたはアドレス・リストを解決するネットワーク名を指定します。アドレスまたはアドレス・リストは、TNSNAMES.ORAファイルまたはご使用のシステム用に構成されている他のアドレス・リポジトリで指定されます。

関連項目:

  • インスタンス、リスナー・プロセスおよびディスパッチャ・プロセスの詳細は、『Oracle Database概要』を参照してください。

  • システムのプロトコルに対するネットワーク・アドレスの指定方法の詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』およびオペレーティング・システム固有のOracleマニュアルを参照してください。

 

REMOTE_LOGIN_PASSWORDFILE

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

REMOTE_LOGIN_PASSWORDFILE = { shared | exclusive | none } 

デフォルト値 

exclusive 

変更の可/不可 

変更不可 

基本/基本以外 

基本 

Real Application Clusters 

複数インスタンスには、同じ値を指定する必要がある。 

REMOTE_LOGIN_PASSWORDFILEには、Oracleがパスワード・ファイルを確認するかどうかを指定します。

値:

REMOTE_OS_AUTHENT

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

ブール 

デフォルト値 

false 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

true | false 

REMOTE_OS_AUTHENTには、OS_AUTHENT_PREFIXパラメータ値でリモート・クライアントが認証されるかどうかを指定します。


注意:

REMOTE_OS_AUTHENTパラメータは非推奨です。このパラメータは、下位互換性のためにのみ残されています。 


関連項目:

  • このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Database Advanced Security管理者ガイド』を参照してください。

  • 「OS_AUTHENT_PREFIX」

 

REMOTE_OS_ROLES

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

ブール 

デフォルト値 

false 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

true | false 

REMOTE_OS_ROLESには、オペレーティング・システム・ロールがリモート・クライアントに与えられるかどうかを指定します。デフォルト値falseでは、Oracleによって、リモート・クライアントに対するロールが識別および管理されます。

関連項目:

  • このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

  • 「OS_ROLES」

 

REPLICATION_DEPENDENCY_TRACKING

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

ブール 

デフォルト値 

true 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

true | false 

REPLICATION_DEPENDENCY_TRACKINGにより、データベースへの読取り/書込み操作に対する依存性追跡を使用可能または使用禁止にできます。依存性追跡は、レプリケート環境でパラレルに変更を伝播するときに重要になります。

値:

RESOURCE_LIMIT

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

ブール 

デフォルト値 

false 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

true | false 

RESOURCE_LIMITは、リソース制限がデータベース・プロファイルで施行されるかどうかを判断します。

値:

RESOURCE_MANAGER_CPU_ALLOCATION

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

0 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

0以上。上限は、オペレーティング・システム固有。 

基本/基本以外 

基本以外 


注意:

RESOURCE_MANAGER_CPU_ALLOCATIONパラメータは非推奨です。このパラメータは、下位互換性のためにのみ残されています。 


RESOURCE_MANAGER_CPU_ALLOCATIONには、リソース・マネージャが利用するCPUの数を指定します。リソース・マネージャは、システムのCPUがそのデータベースのセッションでどのように利用されるかを制御します。

リソース・マネージャは、DBAによって構成および有効化されたリソース・プランに基づいて、CPU上のデータベース・セッションをスケジュールします。通常、すべてのCPUを利用し続けるのに十分なデータベース・セッションがスケジュールされます。ただし、使用例によっては、DBAがCPUのサブセットを利用し続けるのに十分なデータベース・セッションだけをスケジュールする場合もあります。

RESOURCE_MANAGER_PLAN

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

RESOURCE_MANAGER_PLAN = plan_name 

デフォルト値 

なし 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

有効な任意の文字列 

RESOURCE_MANAGER_PLANには、インスタンスに使用するトップレベルのリソース・プランを指定します。リソース・マネージャは、このトップレベルのプランをすべての子孫(サブプラン、ディレクティブおよびコンシューマ・グループ)にロードします。このパラメータを指定しない場合、リソース・マネージャはデフォルトでオフです。

リソース・マネージャをオンにしたり(オフの状態であった場合)、リソース・マネージャまたはカレント・プランをオフにする(オンの状態であった場合)には、ALTER SYSTEM文を使用して、このパラメータの設定を変更できます。データ・ディクショナリの中に存在しないプランを指定すると、エラー・メッセージが戻されます。

関連項目:

  • リソース・プランの詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

  • DBMS_RESOURCE_MANAGERおよびDBMS_RESOURCE_MANAGER_PRIVSパッケージの詳細は、『Oracle Database PL/SQLパッケージ・プロシージャおよびタイプ・リファレンス』を参照してください。

  • 既存のリソース・プランの詳細は、「DBA_RSRC_PLANS」「DBA_RSRC_PLAN_DIRECTIVES」および第III部の様々なV$RSRC_*動的パフォーマンス・ビューを参照してください。

 

RESULT_CACHE_MAX_RESULT

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

5

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

0100 

基本/基本以外 

基本以外 

RESULT_CACHE_MAX_RESULTには、各結果で使用できるRESULT_CACHE_MAX_SIZEの割合を指定します。

RESULT_CACHE_MAX_SIZE

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

大整数 

構文 

RESULT_CACHE_MAX_SIZE = integer [K | M | G] 

デフォルト値 

SHARED_POOL_SIZESGA_TARGETおよびMEMORY_TARGETの値から導出される 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

0以上。上限は、オペレーティング・システム依存。 

基本/基本以外 

基本以外 

Real Application Clusters 

このパラメータについては、すべてのインスタンスで0に設定して結果キャッシュを無効にするか、またはすべてのインスタンスで0以外の値を使用する必要がある。一部のインスタンスで結果キャッシュを無効にすると、正確な結果が出ない場合がある。 

RESULT_CACHE_MAX_SIZEには、Result Cacheが使用できるSGAメモリーの最大量(バイト)を指定します。このパラメータの値が0より大きい場合は、32KBの次の倍数に切り上げられます。このパラメータの値が0の場合、この機能は無効になります。

RESULT_CACHE_MODE

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

RESULT_CACHE_MODE = { MANUAL | FORCE } 

デフォルト値 

MANUAL 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM 

基本/基本以外 

基本以外 

RESULT_CACHE_MODEには、ResultCache演算子が問合せの実行計画に接続されるタイミングを指定します。

値:

FORCE設定では、文にNO_RESULT_CACHEヒントが含まれている場合、このヒントはパラメータ設定より優先されます。

RESULT_CACHE_REMOTE_EXPIRATION

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

0 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM 

値の範囲 

0以上。上限は、オペレーティング・システム依存。 

基本/基本以外 

基本以外 

RESULT_CACHE_REMOTE_EXPIRATIONには、リモート・オブジェクトを使用する結果が有効なまま維持される時間(分)を指定します。このパラメータを0に設定すると、リモート・オブジェクトを使用する結果はキャッシュされません。このパラメータを0以外の値に設定すると、古い回答を生成できます(結果で使用されているリモート表がリモート・データベースで変更された場合など)。

RESUMABLE_TIMEOUT

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

0(秒) 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM 

値の範囲 

0〜231 - 1(秒) 

Real Application Clusters 

複数インスタンスには、異なる値を指定可能。 

RESUMABLE_TIMEOUTでは、再開可能文を使用可能または使用禁止にし、システム・レベルでの再開可能タイムアウトを指定します。

関連項目:

再開可能領域割当て、修正可能な条件および再開可能にできる文の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。 

ROLLBACK_SEGMENTS

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

ROLLBACK_SEGMENTS =

(segment_name [, segment_name] ...

デフォルト値 

このパラメータを指定しない場合、UNDO_MANAGEMENT初期化パラメータがAUTOに設定されていないと、インスタンスでは、パブリック・ロールバック・セグメントがデフォルトで使用される。AUTOに設定されている場合は、ROLLBACK_SEGMENTSパラメータは無視され、自動UNDO管理が使用される。 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

DBA_ROLLBACK_SEGSに示されたすべてのロールバック・セグメント名(SYSTEMを除く) 

基本/基本以外 

基本以外 

Real Application Clusters 

複数インスタンスには、異なる値を指定可能。 

ROLLBACK_SEGMENTSには、インスタンスに割り当てる1つ以上のロールバック・セグメントの名前を指定します。このパラメータが設定されると、ロールバック・セグメント数がインスタンスに必要な最小数(TRANSACTIONS / TRANSACTIONS_PER_ROLLBACK_SEGMENTから算出)を超えていても、インスタンスは、このパラメータで指定されたロールバック・セグメントをすべて取得します。

このパラメータ値を動的に変更することはできませんが、値を変更して、インスタンスを再起動することはできます。このパラメータは、通常、プライベート・ロールバック・セグメントを指定しますが、パブリック・ロールバック・セグメントがまだ使用されていない場合は、パブリック・ロールバック・セグメントも指定できます。

名前、セグメントID番号およびデータベースの各ロールバック・セグメントの状態を検索するには、データ・ディクショナリ・ビューDBA_ROLLBACK_SEGSを問い合せてください。

UNDO_MANAGEMENTAUTOに設定されている場合、ROLLBACK_SEGMENTSは無視されます。

関連項目:

  • このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

  • Real Application Clusters環境におけるこのパラメータの設定の詳細は、『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。

  • 「DBA_ROLLBACK_SEGS」

 

SEC_CASE_SENSITIVE_LOGON

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

ブール 

デフォルト値 

true 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

true | false 

基本/基本以外 

基本以外 

SEC_CASE_SENSITIVE_LOGONでは、データベースにおけるパスワードの大/小文字の区別を有効または無効にします。

値:

SEC_MAX_FAILED_LOGIN_ATTEMPTS

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

10 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

1〜無制限 

基本/基本以外 

基本以外 

SEC_MAX_FAILED_LOGIN_ATTEMPTSには、サーバー・プロセスに接続するクライアントによる認証試行数を指定します。失敗した試行数が指定した数に達すると、サーバー・プロセスによって接続が自動的に切断されます。

SEC_PROTOCOL_ERROR_FURTHER_ACTION

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

SEC_PROTOCOL_ERROR_FURTHER_ACTION = { CONTINUE | (DELAY,integer) | (DROP,integer) } 

デフォルト値 

CONTINUE 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM 

基本/基本以外 

基本以外 

SEC_PROTOCOL_ERROR_FURTHER_ACTIONには、悪意を持つ可能性があるクライアントから不正なパケットを受信したときにサーバー・プロセスを引き続き実行するかどうかを指定します。

値:

SEC_PROTOCOL_ERROR_TRACE_ACTION

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

SEC_PROTOCOL_ERROR_TRACE_ACTION = { NONE | TRACE | LOG | ALERT } 

デフォルト値 

TRACE 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM 

基本/基本以外 

基本以外 

SEC_PROTOCOL_ERROR_TRACE_ACTIONには、悪意を持つ可能性があるクライアントから不正なパケットを受信したときに、データベースが行うアクションを指定します。

値:

SEC_RETURN_SERVER_RELEASE_BANNER

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

ブール 

デフォルト値 

false 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

true | false 

基本/基本以外 

基本以外 

SEC_RETURN_SERVER_RELEASE_BANNERには、サーバーがクライアントに詳細なデータベース・ソフトウエア情報を戻すかどうかを指定します。

値:

SERIAL_REUSE

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

SERIAL_REUSE = { disable | all | select | dml | plsql | force } 

デフォルト値 

disable 

変更の可/不可 

変更不可 

基本/基本以外 

基本以外 


注意:

SERIAL_REUSEパラメータは非推奨です。このパラメータは、下位互換性のためにのみ残されています。 


SERIAL_REUSEには、メモリー・シリアル再利用機能を使用するカーソルの種類を指定します。この機能は、SGA内のプライベート・カーソル・メモリーを割り当て、同じカーソルを実行するセッションによってそのメモリーが(同時ではなく、シリアルに)再利用できるようになります。

値:

SERVICE_NAMES

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

SERVICE_NAMES =

db_service_name [, db_service_name [ ... ] ] 

デフォルト値 

DB_UNIQUE_NAME.DB_DOMAIN(定義されている場合) 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

ASCII文字列、またはカンマで区切られた文字列名のリスト 

基本/基本以外 

基本以外 

Real Application Clusters 

Real Application Clusters (RAC)の場合は、SERVER_NAMESパラメータを設定しないこと。かわりに、Database Configuration Assistant(DBCA)を使用してサービスを定義し、サーバー制御ユーティリティ(SRVCTL)を使用してサービスを管理する。 

SERVICE_NAMESには、クライアントがインスタンスに接続するための名前を1つ以上指定します。インスタンスはそのサービス名をリスナーに登録します。クライアントがサービスを要求すると、リスナーは要求されたサービスを提供するインスタンスを確定し、クライアントを適切なインスタンスにルーティングします。

同じデータベースの異なる使用を区別するために、複数サービス名を指定できます。たとえば、次のように使用します。

SERVICE_NAMES = sales.acme.com, widgetsales.acme.com

サービス名は、レプリケーションの使用を介して2つの異なるデータベースから使用可能な1つのサービスを識別するために使用できます。

このパラメータにドメインを付けて名前を修飾しない場合、DB_DOMAINパラメータの値で修飾されます。DB_DOMAINが指定されていない場合は、未修飾のSERVICE_NAMESの値にドメインは適用されません。

関連項目:

  • このパラメータと設定の詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』を参照してください。

  • RAC環境におけるサービスの定義と管理の詳細については、『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。

  • 「DB_DOMAIN」

 

SESSION_CACHED_CURSORS

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

50 

変更の可/不可 

ALTER SESSION 

値の範囲 

0以上。上限は、オペレーティング・システム依存。 

Real Application Clusters 

複数インスタンスには、異なる値を指定可能。 

SESSION_CACHED_CURSORSを使用すると、キャッシュするセッション・カーソル数を指定できます。同じSQL文に対して解析コールを繰り返し行うと、その文のセッション・カーソルをセッション・カーソル・キャッシュに移動できるようになります。後続の解析コールでは、カーソルはキャッシュ内にあるので、カーソルを再オープンする必要がなくなります。新規のエントリのために領域を空ける必要がある場合、Oracleは、最近使用されたアルゴリズムを使用して、セッション・カーソル・キャッシュ内のエントリを削除します。

このパラメータには、PL/SQLカーソル・キャッシュのサイズも制限します。PL/SQLカーソル・キャッシュは、ユーザーによる文の解析が繰り返されることを防ぐため、PL/SQLが使用します。

関連項目:

このパラメータの詳細および使用方法の詳細は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。 

SESSION_MAX_OPEN_FILES

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

10 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

1〜50またはオペレーティング・システムのレベルで定義されたMAX_OPEN_FILES値(いずれか小さい方) 

SESSION_MAX_OPEN_FILESには、すべてのセッションでオープンできるBFILEの最大数を指定します。ここで設定された数に達すると、その後はDBMS_LOB.FILEOPEN()またはOCILobFileOpen()を使用してセッションでさらにファイルをオープンしようとしても失敗します。このパラメータの最大値は、使用しているオペレーティング・システムで定義されている対応パラメータに依存します。

関連項目:

  • 一般のラージ・オブジェクト(LOB)および特定のBFILEの詳細は、『Oracle Database SecureFilesおよびラージ・オブジェクト開発者ガイド』を参照してください。

  • DBMS_LOB.FILEOPEN()プロシージャの詳細は、『Oracle Database PL/SQLパッケージ・プロシージャおよびタイプ・リファレンス』を参照してください。

  • OCILobFileOpen()プロシージャの詳細は、『Oracle Call Interfaceプログラマーズ・ガイド』を参照してください。

 

SESSIONS

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

次の値が導出される: (1.1 × PROCESSES) + 5 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

1〜231 

基本/基本以外 

基本 

SESSIONSには、システムに作成できるセッションの最大数を指定します。すべてのログインにはセッションが必要なため、このパラメータにはシステムでの同時ユーザーの最大数を実際的な値で指定します。このパラメータには、同時ユーザーの推定最大値に、バックグラウンド・プロセスの数を加えて、さらに再帰セッションの約10%を加えた値を常に明示的に設定しておく必要があります。

このパラメータのデフォルト値は、最小値として使用されます。1からデフォルトまでの値はエラーにはなりませんが、それらの値は無視され、かわりにデフォルトが使用されます。

ENQUEUE_RESOURCESおよびTRANSACTIONSパラメータのデフォルト値は、SESSIONSから導出されます。そのため、SESSIONSの値を増加する場合、ENQUEUE_RESOURCESおよびTRANSACTIONSの値も調整するかどうか考慮する必要があります。(ENQUEUE_RESOURCESは、Oracle Database 10g リリース2(10.2)で廃止されています)。

共有サーバー環境では、PROCESSESの値をきわめて少なくできます。そのため、SESSIONSの値を1.1×接続数の合計程度に調整することをお薦めします。

関連項目:

  • メモリー構造およびプロセスの詳細は、『Oracle Database概要』を参照してください。

 

SGA_MAX_SIZE

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

大整数 

構文 

SGA_MAX_SIZE = integer [K | M | G] 

デフォルト値 

起動時のSGAサイズは、SGA内の個々のプール(バッファ・キャッシュ、共有プール、ラージ・プールなど)のサイズによって異なる。 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

0以上。上限は、オペレーティング・システム依存。 

SGA_MAX_SIZEには、インスタンスの存続期間を通してのSGAの最大サイズを指定します。

SGA_TARGET

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

大整数 

構文 

SGA_TARGET = integer [K | M | G] 

デフォルト値 

0(SGAの自動チューニングは使用禁止) 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

64MB以上。上限は、オペレーティング・システム依存。 

基本/基本以外 

基本 

SGA_TARGETには、すべてのSGAコンポーネントの合計サイズを指定します。SGA_TARGETが指定されている場合、次のメモリー・プールのサイズが自動的に設定されます。

これらの自動チューニングされたメモリー・プールがゼロ以外の値に設定されている場合、その値は自動共有メモリー管理で最小レベルとして使用されます。アプリケーション・コンポーネントが正しく機能するために、一定容量以上のメモリーを必要とする場合は、その値を設定します。

次のプールはサイズが手動で設定され、自動共有メモリー管理の影響を受けません。

これらのプールに割り当てられたメモリーは、自動チューニングされたメモリー・プールの値が自動共有メモリー管理によって計算されるときに、SGA_TARGETで使用可能な合計から引かれます。

関連項目:

  • このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。

  • 「SHARED_POOL_SIZE」

 

SHADOW_CORE_DUMP

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

SHADOW_CORE_DUMP = {partial | full | none} 

デフォルト値 

partial 

変更の可/不可 

変更不可 

SHADOW_CORE_DUMPには、フォアグラウンド(クライアント)プロセスのコア・ファイルにSGAを含めるかどうかを指定します。

値:

SHARED_MEMORY_ADDRESS

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

0 

変更の可/不可 

変更不可 

SHARED_MEMORY_ADDRESSおよびHI_SHARED_MEMORY_ADDRESSには、システム・グローバル領域(SGA)の実行時の開始アドレスを指定します。これらのパラメータは、リンク時のSGAの開始アドレスを指定する多くのプラットフォームでは無視されます。

このパラメータは、32ビット・プラットフォーム上のアドレス全体および64ビット・プラットフォーム上の64ビット・アドレスの下位32ビットを指定するために使用します。HI_SHARED_MEMORY_ADDRESSは、64ビット・プラットフォーム上の64ビット・アドレスの上位32ビットを指定するために使用します。これらのパラメータがどちらも0または指定されていない場合は、デフォルトにより、SGAアドレスはプラットフォーム固有の位置になります。

関連項目:

「HI_SHARED_MEMORY_ADDRESS」 

SHARED_POOL_RESERVED_SIZE

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

大整数 

構文 

SHARED_POOL_RESERVED_SIZE = integer [K | M | G] 

デフォルト値 

SHARED_POOL_SIZEの値の5% 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

最小値: 5000

最大値: SHARED_POOL_SIZEの値の半分 

SHARED_POOL_RESERVED_SIZEには、大きな共有プール・メモリー領域の要求が連続したときのために確保する共有プール領域(バイト)を指定します。

このパラメータを使用すると、プールの断片化が発生したときに、Oracleが現在の要求に応じるために未使用のプール空き領域を探して解放することによって起こる、共有プールでのパフォーマンスの低下を回避できます。

関連項目:

  • このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。

  • 「SHARED_POOL_SIZE」

 

SHARED_POOL_SIZE

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

大整数 

構文 

SHARED_POOL_SIZE = integer [K | M | G] 

デフォルト値 

SGA_TARGETが設定されている場合: パラメータが指定されていない場合のデフォルト値は0(Oracle Databaseによって内部で決定される)。パラメータが指定されている場合は、ユーザー指定の値がメモリー・プールの最小値を示す。

SGA_TARGETが設定されていない場合(32ビットのプラットフォーム): 32MB(近似のグラニュル・サイズに切上げ)。

SGA_TARGETが設定されていない場合(64ビットのプラットフォーム): 84MB(近似のグラニュル・サイズに切上げ)。

ASMを使用してデータベース・インスタンスを処理するときの考慮事項については、「SHARED_POOL_SIZEと自動ストレージ管理」を参照。 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

最小値: グラニュル・サイズ

最大値: オペレーティング・システム依存 

SHARED_POOL_SIZEには、共有プールのサイズ(バイト)を指定します。共有プールには、共有カーソル、ストアド・プロシージャ、制御構造体、およびその他の構造体が含まれます。PARALLEL_AUTOMATIC_TUNINGfalseに設定している場合、共有プールからパラレル実行メッセージ・バッファが割り当てられます。値を大きくするほど、マルチユーザー・システムでのパフォーマンスが改善されます。値が小さいほど、使用されるメモリーは少なくなります。

共有プールの使用率を監視するには、V$SGASTATビューを問い合せます。

関連項目:

  • このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。

  • パラレル実行メッセージ・バッファの詳細は、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください。

  • 「PARALLEL_AUTOMATIC_TUNING」および「V$SGASTAT」を参照してください。

 

SHARED_POOL_SIZEと自動ストレージ管理

ASMを使用するデータベース・インスタンスでは、エクステント・マップを格納するために追加メモリーが必要です。一般的なガイドラインとして、次の問合せの値を集計して、すでにASM上にあるか、これからASMに格納される、現行のデータベース記憶域サイズを取得できます。次に、使用されている(またはこれから使用される)冗長タイプを判断し、集計した値を入力として使用して、SHARED_POOL_SIZEの値を計算します。

SELECT SUM(BYTES)/(1024*1024*1024) FROM V$DATAFILE;
SELECT SUM(BYTES)/(1024*1024*1024) FROM V$LOGFILE a, V$LOG b
WHERE a.group#=b.group#;
SELECT SUM(BYTES)/(1024*1024*1024) FROM V$TEMPFILE WHERE
status='ONLINE';

また、次のガイドラインに注意してください。

SHARED_SERVER_SESSIONS

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

なし 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

SHARED_SERVER_SESSIONSを指定する場合、その値はSESSIONS未満である必要がある。SHARED_SERVER_SESSIONSが指定されていない場合、使用可能なセッション・スロットがあれば、共有サーバー・セッションを作成できる。 

SHARED_SERVER_SESSIONSには、使用可能な共有サーバー・セッションの合計数を指定します。このパラメータを設定すると、専用サーバーのユーザー・セッションを確保することが可能になります。

関連項目:

セッションの詳細は、『Oracle Database概要』を参照してください。 

SHARED_SERVERS

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

0(共有サーバーがオンでないことを示す)

共有サーバー・アーキテクチャを使用している場合、またはディスパッチャの合計数が1以上になるようにDISPATCHERSパラメータが設定されている場合は1 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

このパラメータの値は、MAX_SHARED_SERVERS未満である必要がある。MAX_SHARED_SERVERS以上の場合は、サーバーの数は自動チューニングされず、SHARED_SERVERSで指定されたままの数になる。 

基本/基本以外 

基本 

SHARED_SERVERSには、インスタンスの起動時に作成するサーバー・プロセスの数を指定します。システム負荷が減少する場合は、このサーバーの最小値が保持されます。そのため、SHARED_SERVERSをシステムの起動時にあまり高く設定しないように注意してください。

関連項目:

このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。 

SKIP_UNUSABLE_INDEXES

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

ブール 

デフォルト値 

true 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM 

値の範囲 

true | false 

SKIP_UNUSABLE_INDEXESでは、使用不可能な索引または索引パーティションを持つ表の使用およびレポートを、使用可能または使用禁止にします。

値:

SMTP_OUT_SERVER

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

SMTP_OUT_SERVER = server_clause [, server_clause ] ... 

 

server_clause::=

host_name[:port] 

デフォルト値 

なし 

変更の可/不可 

変更不可 

SMTP_OUT_SERVERには、UTL_MAILが電子メールを配信する宛先となるSMTPホストおよびポートを指定します。カンマで区切ることで、複数のサーバーを指定できます。

リスト内の最初のサーバーが使用できない場合、UTL_MAILは2番目のサーバーから順次使用します。

SMTP_OUT_SERVERが指定されていない場合は、SMTPサーバー名のデフォルト値はDB_DOMAIN、ポート番号のデフォルト値は25、SMTPドメインのデフォルト値はDB_DOMAINの接尾辞になります。

関連項目:

UTL_MAILパッケージの詳細は、『Oracle Database PL/SQLパッケージ・プロシージャおよびタイプ・リファレンス』を参照してください。 

SORT_AREA_RETAINED_SIZE

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

SORT_AREA_SIZEから導出される。 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM ...DEFERRED 

値の範囲 

2個のデータベース・ブロックに相当する値からSORT_AREA_SIZEの値まで。 


注意:

インスタンスが共有サーバーのオプションで構成されていないかぎり、SORT_AREA_RETAINED_SIZEパラメータを使用することはお薦めしません。かわりに、PGA_AGGREGATE_TARGETを設定して、SQL作業領域の自動サイズ指定を使用可能にすることをお薦めします。SORT_AREA_RETAINED_SIZEは、下位互換性を保つために残されます。 


SORT_AREA_RETAINED_SIZEには、ソート完了後にそのまま保持されるユーザー・グローバル領域(UGA)メモリーの最大量(バイト)を指定します。確保されたメモリー・サイズにより、メモリー内のソート領域の保持に使用される読取りバッファのサイズが制御されます。このメモリーは、最後の行がソート領域から取り出されると解放され、オペレーティング・システムではなく、UGAに戻されます。

各問合せ用に複数のソート領域をこのサイズで割り当てる場合があります。通常、複雑な問合せの場合でも、同時に行うソートは1つまたは2つのみです。ただし、場合によっては、さらに同時ソートが要求された場合、各ソートがそれぞれのメモリー領域を保持します。共有サーバーを使用する場合、値がSORT_AREA_RETAINED_SIZEに達するまで、割当てはSGAに対して行われます。SORT_AREA_RETAINED_SIZEおよびSORT_AREA_SIZEの差分は、PGAに割り当てられます。


注意:

V$PARAMETER動的パフォーマンス・ビューに反映されるデフォルト値は0です。ただし、明示的にこのパラメータを設定していない場合、実際にはSORT_AREA_SIZEパラメータ値が使用されます。 


関連項目:

  • このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。

  • 「SORT_AREA_SIZE」

 

SORT_AREA_SIZE

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

65536 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM ...DEFERRED 

値の範囲 

最小値: 6個のデータベース・ブロックに相当する値

最大値: オペレーティング・システム依存 


注意:

インスタンスが共有サーバーのオプションで構成されていないかぎり、SORT_AREA_SIZEパラメータを使用することはお薦めしません。かわりに、PGA_AGGREGATE_TARGETを設定して、SQL作業領域の自動サイズ指定を使用可能にすることをお薦めします。SORT_AREA_SIZEは、下位互換性を保つために残されます。 


SORT_AREA_SIZEには、ソートに使用するメモリーの最大量をバイトで指定します。ソート完了後、行が戻される前に、ソート用に割り当てられたすべてのメモリー(SORT_AREA_RETAINED_SIZEパラメータの指定量を除く)が解放されます。最後の行が戻されると、残りのメモリーが解放されます。

SORT_AREA_SIZEのサイズを増加させると、大きいソートの効率が上がります。

問合せの各ソートは、SORT_AREA_SIZEによって指定された量までメモリーを消費でき、問合せには複数のソートがある場合があります。また、問合せがパラレルに実行される場合、各PQスレーブは実行するソートごとに、SORT_AREA_SIZEによって指定された量までメモリーを消費できます。

SORT_AREA_SIZEは、ビットマップ索引に対する挿入および更新にも使用されます。この値を正しく設定すると、セグメント内で2つ以上の行が変更される場合でも、各DML操作に対して、ビットマップ・セグメントの変更が1回で済みます。

SORT_AREA_SIZEの値が大きいほど、メモリー内で実行できるソートの数が多くなります。ソートを完了させるために、与えられたメモリー以上の領域が必要な場合、ディスク上の一時セグメントは、ソートの中間結果を保持するために使用されます。

ほとんどのOLTP操作の場合、デフォルト値で十分です。意思決定支援システム、バッチ・ジョブまたは大規模なCREATE INDEX操作では、このパラメータの調整が必要となる場合があります。

関連項目:

  • このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。

  • ソート領域などの論理格納構造については、『Oracle Database概要』を参照してください。

  • システムのデフォルト値については、オペレーティング・システム固有のOracleマニュアルを参照してください。

  • 「SORT_AREA_RETAINED_SIZE」

 

SPFILE

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

SPFILE = spfile_name 

デフォルト値 

$ORACLE_HOME/dbs/spfile.ora 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

任意の有効なSPFILE 

Real Application Clusters 

複数インスタンスには同じ値を指定する必要がある。 

このパラメータには、使用中の現行のサーバー・パラメータ・ファイル(SPFILE)名を指定します。このパラメータは、クライアント側のPFILEで定義し、使用するサーバー・パラメータ・ファイル名を指定できます。

デフォルトのサーバー・パラメータ・ファイルがサーバーによって使用される場合、SPFILEの値は、サーバーによって内部で設定されます。

SPFILEORACLE_HOME/dbsディレクトリに存在します。ただし、SPFILEを初期化パラメータ・ファイルに指定しておけば、マシン上のどの場所に置いてもかまいません。

関連項目:

サーバー・パラメータ・ファイル作成の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。 

SQL_TRACE

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

ブール 

デフォルト値 

false 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM 

値の範囲 

true | false 

SQL_TRACEの値によって、SQLトレース機能が使用禁止または使用可能になります。このパラメータをtrueに設定すると、パフォーマンスを改善するためのチューニングについての情報が提供されます。この値は、DBMS_SYSTEMパッケージを使用しても変更できます。


注意:

この初期化パラメータを使用してインスタンス全体に対してSQLトレース機能を使用可能にすると、パフォーマンスに大きく影響する可能性があります。ALTER SESSION文を使用して、特定のセッションに対してこの機能を使用可能にしてください。本番環境全体で機能を使用可能にする必要がある場合、次のようにして、パフォーマンスの影響を最小にすることができます。

  • CPU容量のアイドル状態を25%以上に維持する。

  • USER_DUMP_DEST位置に適切なディスク領域を維持する。

  • 十分なディスクにディスク領域をストライプ化する。

 

関連項目:

パフォーマンス診断ツールの詳細は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。 


注意:

SQL_TRACEパラメータは非推奨です。かわりに、DBMS_MONITORおよびDBMS_SESSIONパッケージを使用することをお薦めします。SQL_TRACEは、下位互換性のためにのみ残されています。 


SQL92_SECURITY

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

ブール 

デフォルト値 

false 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

true | false 

SQL92標準は、WHEREまたはSET句で表列値を参照するUPDATEまたはDELETE文を実行する場合に、ユーザーが表のSELECT権限を持つことを、セキュリティ管理者が要求できることを指定します。SQL92_SECURITYには、ユーザーが、UPDATEまたはDELETE文などを実行するために、SELECTオブジェクト権限が付与されるべきかどうかを指定します。

SQLTUNE_CATEGORY

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

SQLTUNE_CATEGORY = category_name 

デフォルト値 

DEFAULT 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM 

SQLTUNE_CATEGORYには、SQLコンパイル中にSQLプロファイルの参照を修飾するためにセッションで使用されるカテゴリ名を指定します。

関連項目:

DBMS_SQLTUNEパッケージの詳細は、『Oracle Database PL/SQLパッケージ・プロシージャおよびタイプ・リファレンス』を参照してください。 

STANDBY_ARCHIVE_DEST

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

STANDBY_ARCHIVE_DEST = filespec 

デフォルト値 

オペレーティング・システム依存 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

RAW以外の有効なパス名またはデバイス名 


注意:

STANDBY_ARCHIVE_DESTパラメータは非推奨です。このパラメータは、下位互換性のためにのみ残されています。 


STANDBY_ARCHIVE_DESTは、管理リカバリ・モードのスタンバイ・データベースのみに関連します。このパラメータには、プライマリ・データベースからのアーカイブ・ログの位置を指定します。STANDBY_ARCHIVE_DESTおよびLOG_ARCHIVE_FORMATは、完全に修飾されたスタンバイ・ログ・ファイル名を作成するため、およびスタンバイ制御ファイルにファイル名を格納するために使用されます。

V$ARCHIVE_DESTデータ・ディクショナリ・ビューに問い合せて、このパラメータ値を確認できます。

関連項目:

  • このパラメータの設定および一般的な管理リカバリ・モードの詳細は、『Oracle Data Guard概要および管理』を参照してください。

  • 「LOG_ARCHIVE_DEST」および「V$ARCHIVE_DEST」を参照してください。

 

STANDBY_FILE_MANAGEMENT

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

STANDBY_FILE_MANAGEMENT = {MANUAL | AUTO} 

デフォルト値 

MANUAL 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

STANDBY_FILE_MANAGEMENTを使用して、スタンバイ・ファイルの自動管理を使用可能または使用禁止にします。スタンバイ・ファイルの自動管理が使用可能になっている場合は、プライマリ・データベース上で行われたオペレーティング・システム・ファイルの追加と削除が、スタンバイ・データベースにレプリケートされます。STANDBY_FILE_MANAGEMENTは、フィジカル・スタンバイ・データベースに対してのみ適用されます。

値:

STANDBY_FILE_MANAGEMENTAUTOに設定すると、スタンバイ・データベース上にファイルが自動的に作成され、場合によっては既存のファイルが上書きされます。STANDBY_FILE_MANAGEMENTDB_FILE_NAME_CONVERTを設定する場合は、既存のスタンバイ・ファイルが意図せずに上書きされないように注意してください。

スタンバイ・データベースがプライマリ・データベースと同じシステム上にある場合は、プライマリ・システムとスタンバイ・システムが同じファイルを指していないことを確認してください。

関連項目:

このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Data Guard概要および管理』を参照してください。 

STAR_TRANSFORMATION_ENABLED

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

STAR_TRANSFORMATION_ENABLED = { FALSE | TRUE | TEMP_DISABLE } 

デフォルト値 

FALSE 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM 

基本/基本以外 

基本 

STAR_TRANSFORMATION_ENABLEDによって、コストベースの問合せ変換を、スター・クエリーに適用するかどうかが判別されます。

値:

STATISTICS_LEVEL

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

STATISTICS_LEVEL = {ALL | TYPICAL | BASIC} 

デフォルト値 

TYPICAL 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM 

STATISTICS_LEVELには、データベースおよびオペレーティング・システムの統計の収集レベルを指定します。Oracle Databaseでは、自動管理に関する意思決定などの様々な目的に対して、これらの統計が収集されます。

デフォルト設定のTYPICALでは、データベースの自動管理機能で必要とされるすべての主要統計が収集され、全体的なパフォーマンスが最適化されます。ほとんどの環境では、デフォルト値を変更する必要はありません。

STATISTICS_LEVELパラメータにALLを設定すると、TYPICAL設定を使用して収集される統計よりも多くの統計がさらに収集されます。追加される統計は、時刻に関連するOS統計と計画実行統計です。

STATISTICS_LEVELパラメータをBASICに設定すると、Oracle Database機能で必要とされる、次のような多くの重要な統計が収集されません。

STATISTICS_LEVELパラメータがALTER SYSTEMによって変更されると、すべてのアドバイザまたは統計が、STATISTICS_LEVELの新しい値に応じて動的にオンまたはオフになります。ALTER SESSIONによって変更された場合、次のアドバイザまたは統計は、ローカル・セッションでのみオンまたはオフになります。システム全体での状態は変更されません。

V$STATISTICS_LEVELビューは、STATISTICS_LEVELパラメータによって制御される統計またはアドバイザの状態に関する情報を表示します。「V$STATISTICS_LEVEL」を参照してください。

STREAMS_POOL_SIZE

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

大整数 

構文 

STREAMS_POOL_SIZE = integer [K | M | G] 

デフォルト値 

0 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

最小値: 0(ゼロより大きい値は近似のグラニュル・サイズに切上げ)

最大値: オペレーティング・システム依存 

SGA_TARGET初期化パラメータに0以外の値を設定すると、Oracleの自動共有メモリー管理機能によってStreamsプールのサイズが管理されます。STREAMS_POOL_SIZE初期化パラメータにも0以外の値を設定した場合、この値は、Streamsプールの最小値として自動共有メモリー管理によって使用されます。

STREAMS_POOL_SIZE初期化パラメータに0以外の値を設定し、SGA_TARGETパラメータに0(ゼロ)を設定した場合、StreamsプールのサイズはSTREAMS_POOL_SIZEパラメータによって設定された値(バイト)です。

STREAMS_POOL_SIZEおよびSGA_TARGET初期化パラメータの両方に0(ゼロ)を設定した場合、デフォルトでは、データベースで最初にStreamsを使用する際に、共有プールの10%に等しい量のメモリーがバッファ・キャッシュからStreamsプールに送信されます。

関連項目:

『Oracle Streams概要および管理』 

TAPE_ASYNCH_IO

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

ブール 

デフォルト値 

true 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

true | false 

TAPE_ASYNCH_IOは、シーケンシャル・デバイスへのI/O(たとえば、テープとの間で行うOracleデータのバックアップまたはリストア)が非同期かどうか、つまり、パラレル・サーバー・プロセスで、表スキャン中に、CPU処理とI/Oリクエストをオーバーラップできるかどうかを制御します。プラットフォームがシーケンシャル・デバイスへの非同期I/Oをサポートしている場合は、このパラメータをデフォルト値のままにしておくことをお薦めします。ただし、非同期I/Oの実装が安定していない場合は、TAPE_ASYNCH_IOfalseに設定することで、非同期I/Oを使用禁止にできます。プラットフォームがシーケンシャル・デバイスへの非同期I/Oをサポートしていない場合、このパラメータは無効です。

関連項目:

非同期I/Oおよびこのパラメータの詳細は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。 

THREAD

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

0 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

0〜使用可能スレッドの最大数 

Real Application Clusters 

このパラメータを指定する場合、複数インスタンスには、異なる値を指定する必要がある。 

THREADについては、INSTANCE_NAMEおよびINSTANCE_NUMBERパラメータがその役割を引き継いでいます。このパラメータは、Oracle Databaseの将来のリリースでは廃止される予定です。

関連項目:

「SHADOW_CORE_DUMP」 

TIMED_OS_STATISTICS

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

STATISTICS_LEVELALLに設定されている場合は5

STATISTICS_LEVELBASICまたはTYPICALに設定されている場合は0 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM 

値の範囲 

無制限 

TIMED_OS_STATISTICSには、クライアントからサーバーへの要求が発生したとき、または要求が完了したときに、オペレーティング・システムの統計情報を収集する間隔(秒単位)を指定します。

0は、オペレーティング・システム統計情報が収集されないことを指定します。統計情報を収集するには、アプリケーションとサイトの必要性に応じた値を設定します。


注意:

これらの重要な機能は使用禁止にしないでください。 


TIMED_STATISTICS

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

ブール 

デフォルト値 

STATISTICS_LEVELTYPICALまたはALLに設定されている場合はtrue

STATISTICS_LEVELBASICに設定されている場合はfalse 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM 

値の範囲 

true | false 

TIMED_STATISTICSには、時刻に関連する統計情報を収集するかどうかを指定します。

値:

11.1.0.7.0以上では、STATISTICS_LEVELの値がTYPICALまたはALLに設定されていると、TIMED_STATISTICSパラメータの値をfalseに設定できません。

タイマー・アクセスが非常に高速なシステムでは、このパラメータをfalseに設定していても、タイミングが使用可能になることがあります。このようなシステムでは、このパラメータにtrueを設定すると、長時間実行する操作の時間に関する統計情報がより正確になります。

関連項目:

  • このパラメータの設定および一般的なパフォーマンス診断ツールの詳細は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。

  • このパラメータの設定に依存する統計情報は、付録E「統計情報の説明」を参照してください。

 

TRACE_ENABLED

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

ブール 

デフォルト値 

true 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

true | false 

Real Application Clusters 

デフォルト値はTRUE。複数インスタンスには同じ値を指定することを推奨。 

TRACE_ENABLEDは、Oracleの実行履歴またはコード・パスのトレースを制御します。Oracleサポート・サービスでは、この情報をデバッグに使用します。

TRACE_ENABLEDtrueに設定されていると、エラーが発生した場合、情報は特定ファイルに記録されます。

1つのインスタンスのみが終了した場合でも、この情報は、すべてのインスタンスについて記録されます。これによって、クラスタ全体の診断結果が保存されます。

この処理によって発生するオーバーヘッドが過剰にはなることはありませんが、TRACE_ENABLEDfalseに設定することによって、パフォーマンスを改善できます。たとえば、false設定をすることで、ハイエンドのベンチマーク要件を満たすことができます。ただし、このパラメータをfalseに設定したままにしておくと、貴重な診断結果の情報を失う場合があります。このため、常にTRACE_ENABLEDtrueに設定しておいてください。これにより、不明なインスタンス障害の発生時には、システムの問題をトレースし、診断にかかる工数を抑えることができます。

TRACEFILE_IDENTIFIER

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

TRACEFILE_IDENTIFIER = "traceid" 

デフォルト値 

なし 

変更の可/不可 

ALTER SESSION 

値の範囲 

ご使用のプラットフォーム上で、ファイル名に使用される可能性があるすべての文字 

TRACEFILE_IDENTIFIERには、Oracle Traceのファイル名となるユーザー定義の識別子を指定します。このようなユーザー定義の識別子を使用すると、単純に名前からトレース・ファイルを識別できます。その場合、トレース・ファイルをオープンしたり、内容を確認する必要はありません。

このパラメータが動的に変更されるたびに、次のトレース・ダンプがトレース・ファイルに書き込まれます。このトレース・ファイルの名前には、新しいパラメータの値が埋め込まれています。トレース・ファイルの連続性に関する情報は、新旧両方のトレース・ファイルに自動的に追加され、これらのトレース・ファイルが同一プロセスのものであることが示されます。

このパラメータは、フォアグラウンド・プロセスのトレース・ファイル名を変更する場合にのみ使用できます。バックグラウンド・プロセスのトレース・ファイル名は、通常の形式で付けられたまま残ります。フォアグラウンド・プロセスに関しては、V$PROCESSビューのTRACEID列に、TRACEFILE_IDENTIFIERパラメータの現在の設定値が含まれます。このパラメータ値が設定されると、トレース・ファイル名の形式は、次のようになります。

sid_ora_pid_traceid.trc

この例では、sidはOracleインスタンスID、pidはプロセスID、traceidTRACEFILE_IDENTIFIERパラメータの値を示します。

関連項目:

このパラメータは、すべてのオペレーティング・システムでサポートされているわけではありません。詳細は、オペレーティング・システム固有のOracleマニュアルを参照してください。 

TRANSACTIONS

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

次の値が導出される: (1.1 × SESSIONS) 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

4〜232 

Real Application Clusters 

複数インスタンスには、異なる値を指定可能。 

TRANSACTIONSには、同時トランザクションの最大数を指定します。値を大きくするほど、SGAのサイズは大きくなり、割り当てられるロールバック・セグメントの数を増やせます。デフォルト値は、再帰的トランザクションを考慮して、SESSIONS(およびPROCESSES)より大きい値になっています。

関連項目:

  • このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

  • ロールバック・セグメントの数とこのパラメータの関連については、『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。

 

TRANSACTIONS_PER_ROLLBACK_SEGMENT

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

5 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

1以上。上限は、オペレーティング・システム依存。 

Real Application Clusters 

複数インスタンスには、異なる値を指定可能。 

TRANSACTIONS_PER_ROLLBACK_SEGMENTには、各ロールバック・セグメントを処理する同時トランザクションの数を指定します。起動時に取得されるロールバック・セグメントの最小数は、TRANSACTIONSをこのパラメータの値で割った数です。たとえば、TRANSACTIONSが101でこのパラメータが10の場合、取得されるロールバック・セグメントの最小数は101/10となり、11に切り上げられます。

ロールバック・セグメントをROLLBACK_SEGMENTSパラメータに指定すると、より多くのロールバック・セグメントを取得できます。

関連項目:

  • このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

  • ロールバック・セグメントを取得する方法については、『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。

  • このパラメータの値の範囲については、オペレーティング・システム固有のOracleマニュアルを参照してください。

 

UNDO_MANAGEMENT

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

UNDO_MANAGEMENT = {MANUAL | AUTO} 

デフォルト値 

AUTO 

変更の可/不可 

変更不可 

基本/基本以外 

基本以外 

Real Application Clusters 

複数インスタンスには、同じ値を指定する必要がある。 

UNDO_MANAGEMENTには、システムが使用する必要があるUNDO領域管理モードを指定します。AUTOに設定すると、インスタンスは、自動UNDO管理モードで起動します。手動UNDO管理モードでは、UNDO領域がロールバック・セグメントとして外部的に割り当てられます。

UNDO_RETENTION

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

整数 

デフォルト値 

900 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

0〜231 - 1 

Real Application Clusters 

複数インスタンスには同じ値を指定することを推奨。 

UNDO_RETENTIONには、UNDO保存の下限値(秒)を指定します。AUTOEXTEND UNDO表領域の場合、UNDOは、このパラメータに指定した時間以上に保存され、問合せに対するUNDO要件に合わせてUNDO保存期間が自動的にチューニングされます。固定サイズのUNDO表領域の場合、UNDO表領域のサイズおよび使用履歴に基づいて、可能な最長のUNDO保存期間に自動的にチューニングされます。保存保証が使用可能でない場合、UNDO_RETENTIONは無視されます。

このパラメータの設定では、システムのフラッシュバック要件を考慮する必要があります。UNDO保存の自動チューニングは、LOBに対してサポートされていません。LOB列のRETENTION値は、UNDO_RETENTIONパラメータの値に設定されます。

UNDO_RETENTIONパラメータは、現行のUNDO表領域に十分な領域がある場合にのみ有効です。アクティブ・トランザクションにUNDO領域が必要で、UNDO表領域に空きがない場合、期限切れ前のUNDO領域を再利用して、システムが起動します。この操作により、一部の問合せが正常に実行されず、「スナップショットが古すぎます」というメッセージが表示される場合があります。

現行のUNDO表領域に対してUNDOがOracle Databaseで保存される時間は、V$UNDOSTAT動的パフォーマンス・ビューのTUNED_UNDORETENTION列に問い合せて取得できます。

関連項目:

  • UNDO表領域の作成方法の詳細は、『Oracle Database SQL言語リファレンス』を参照してください。

  • UNDOデータの管理の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

 

UNDO_TABLESPACE

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

UNDO_TABLESPACE = undoname 

デフォルト値 

データベース内の最初に使用可能なUNDO表領域 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

既存の有効なUNDO表領域名 

基本/基本以外 

基本 

Real Application Clusters 

設定する場合は、各インスタンスに一意の値を指定する必要がある。 

UNDO_TABLESPACEには、インスタンスの起動時に使用するUNDO表領域を指定します。インスタンスが手動UNDO管理モードのときにこのパラメータを指定すると、エラーが発生して起動できません。

UNDO_TABLESPACEパラメータを省略した場合、データベースで最初に使用可能なUNDO表領域が選択されます。使用可能なUNDO表領域がない場合、インスタンスはUNDO表領域を使用せずに起動します。この場合、ユーザー・トランザクションは、SYSTEMロールバック・セグメントを使用して実行されます。通常、このモードでは実行しないでください。

インスタンスの実行中に、1つのUNDO表領域を別のUNDO表領域と置き換えることができます。

関連項目:

『Oracle Database SQL言語リファレンス』 

USE_INDIRECT_DATA_BUFFERS

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

ブール 

デフォルト値 

false 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

true | false 

USE_INDIRECT_DATA_BUFFERSは、システム・グローバル領域(SGA)のメモリーの使用方法を制御します。このパラメータは、4GBより大きい物理メモリーをサポート可能な32ビット・プラットフォームにおける拡張バッファ・キャッシュ機構の使用を使用可能または使用禁止にします。大きい物理メモリーをサポートしていないプラットフォームでは、このパラメータは無視されます。

関連項目:

 

USER_DUMP_DEST

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

USER_DUMP_DEST = {pathname | directory} 

デフォルト値 

オペレーティング・システム依存 

変更の可/不可 

ALTER SYSTEM 

値の範囲 

有効なローカル・パス、ディレクトリまたはディスク 

USER_DUMP_DESTには、ユーザー・プロセスのかわりに、サーバーがデバッグ・トレース・ファイルを書き込むディレクトリのパス名を指定します。

たとえば、このディレクトリを次のように設定できます。

UTL_FILE_DIR

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

UTL_FILE_DIR = pathname 

デフォルト値 

なし 

変更の可/不可 

変更不可 

値の範囲 

有効なディレクトリ・パス 

UTL_FILE_DIRにより、PL/SQLによるファイルI/Oに使用するディレクトリを1つ以上指定できます。複数のディレクトリを指定する場合、初期化パラメータ・ファイルの別々の行で各ディレクトリに対するUTL_FILE_DIRパラメータを繰り返す必要があります。

このパラメータで指定したすべてのファイルは、すべてのユーザーが読取りまたは書込みできます。そのため、このパラメータで指定されたディレクトリ内の情報は、すべてのPL/SQLユーザーの信頼性が確認されている必要があります。


注意:

複数の値をリストする場合、このパラメータのすべてのエントリは、パラメータ・ファイルの連続する行に指定する必要があります。他のパラメータでエントリを分離してしまうと、(連続する行の)最終行のみが読み込まれます。 


WORKAREA_SIZE_POLICY

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

WORKAREA_SIZE_POLICY = {AUTO | MANUAL} 

デフォルト値 

AUTO 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM 

WORKAREA_SIZE_POLICYには、作業領域のサイズ指定方法を指定します。このパラメータは、作業領域のチューニング時に使用するモードを制御します。

値:

XML_DB_EVENTS

プロパティ  説明 

パラメータ・タイプ 

文字列 

構文 

XML_DB_EVENTS = { enable | disable } 

デフォルト値 

enable 

変更の可/不可 

ALTER SESSIONALTER SYSTEM 

基本/基本以外 

基本以外 

XML_DB_EVENTSでは、XML DB Eventsを使用可能または使用禁止にします。

ALTER SESSION文を使用してこのパラメータを変更した場合、現行のセッションにのみ影響します。XDBADMINロールを持つユーザーのみが、セッションでこのパラメータを変更できます。

ALTER SYSTEM文を使用してこのパラメータを変更すると、システム全体でこのパラメータが変更されますが、この変更が行われた後に開始された新しいセッションのみがこの変更を受け入れます。現在実行中のセッションに新しい変更を適用するには、そのセッションを再起動する必要があります。システム全体の変更を行うには、ユーザーはALTER SYSTEM権限を持っている必要があります。


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