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Oracle® Communications Data Model実装およびオペレーション・ガイド
リリース11.3.1
B70212-01
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C Oracle Communications Data ModelのNCCアダプタの使用

この付録では、Oracle Communications Data ModelのNCCアダプタを使用してOracle Communications Data Modelウェアハウスを移入する情報について説明します。

内容は次のとおりです。

Oracle Communications Data ModelのNCCアダプタのインストールおよび構成の詳細は、『Oracle Communications Data Modelインストレーション・ガイド』を参照してください。

Oracle Communications Data ModelのNCCアダプタに関連付けられたオブジェクトおよびETLの詳細は、『Oracle Communications Data Modelリファレンス』を参照してください。

Oracle Communications Data ModelのNCCアダプタの概要

Oracle Communications Data ModelのOracle Communications Network Charging and Controlアダプタ(Oracle Communications Data ModelのNCCアダプタとも呼ばれます)は、Oracle Communications Data Modelのオプションです。Oracle Communications Data ModelのNCCアダプタを使用して、Oacle Communications Network Charging and Control(NCC)システムのデータでOracle Communications Data Modelウェアハウスの基盤レイヤー(つまり、実表、参照表および検索表)を移入できます。

Oracle Communications Data ModelのNCCアダプタは、次のコンポーネントを使用します。

Oracle Communications Data ModelのNCCアダプタで使用されるデータベース・スキーマ

Oracle Communications Data ModelのNCCアダプタは、次のデータベース・スキーマを使用します。

  • ソース・スキーマ Oracle Communications Data ModelのNCCアダプタのソースは、NCC BEおよびCSSスキーマで定義されるNCCシステムです。

    特定のソース・オブジェクトは、「NCCソース・スキーマ・オブジェクト」で説明します。

  • ステージング・レイヤー・スキーマOracle Communications Data ModelのNCCアダプタは、NCCシステムからOracle Communications Data Modelウェアハウスの基盤レイヤー・オブジェクトにデータをロードする場合にステージング領域を使用します。このステージング領域は、変更済データおよび履歴データ格納のために使用され、Oracle Communications Data Modelの基盤レイヤー・オブジェクトをロードする場合にソース・スキーマとして使用されます。Oracle Communications Data ModelのNCCアダプタは、ncc_stgというデータベース・スキーマとしてステージングを定義します。

    ncc_stgスキーマは、「ncc_stgスキーマ・オブジェクト」で説明します。

  • ターゲット・スキーマOracle Communications Data ModelのNCCアダプタのターゲットは、Oracle Communications Data Modelウェアハウスです。特定のターゲット・オブジェクトは、Oracle Communications Data Modelの基盤レイヤー・オブジェクトです。これらのオブジェクトは、Oracle Communications Data Modelで提供されるocdm_sysスキーマで定義され、『Oracle Communications Data Modelリファレンス』に示されています。

    Oracle Communications Data ModelのNCCアダプタは、ocdm_sysスキーマの追加プロシージャを定義します。これらのプロシージャは、「ocdm_sysスキーマに追加される定義」に記載されています。

Oracle Data Integrator

Oracle Communications Data ModelのNCCアダプタは、Oracle Communications Data Modelの基盤レイヤー・オブジェクト(つまり、実表、参照表および検索表)の初期ロードを実行するETLとして、Oracle Data Integrator(ODI)で作成されたETLを使用します。また、ODI ETLを使用して、ステージング・データベースのスケジュール・リフレッシュも実行できます。

Oracle Communications Data ModelのNCCアダプタのODIの使用の詳細は、次のトピックを参照してください。

Oracle GoldenGate

ODIを使用したOracle Communications Data Modelの基盤レイヤー・オブジェクトの初期ロードを実行した後、Oracle GoldenGateを使用してステージング・データベースに対するNCCソース・データのリアルタイム・フィードを実行できます。

Oracle Communications Data ModelのNCCアダプタのOracle GoldenGateの使用の詳細は、次のトピックを参照してください。

Oracle Communications Data ModelのNCCアダプタを使用したウェアハウスの移入

Oracle Communications Data ModelのNCCアダプタを使用して、Oracle Communications Data Modelウェアハウスの基盤レイヤー(つまり、ocdm_sysスキーマで定義された実表、参照表および検索表)を移入またはリフレッシュできます。詳細は、次を参照してください:

Oracle Communications Data ModelのNCCアダプタを使用して基盤レイヤーを移入した後、基盤レイヤーを移入するためにOracle Communications Data Modelのアプリケーション・アダプタを使用していない場合、同じようにOracle Communications Data Modelのアクセス・レイヤー(つまり、ocdm_sysスキーマで定義された導出表、集計表、OLAPキューブおよびデータ・マイニング・モデル)を移入またはリフレッシュします。詳細は、「アクセス・レイヤーの初期ロードの実行」および「Oracle Communications Data Modelウェアハウスのアクセス・レイヤーのリフレッシュ」を参照してください。

Oracle Communications Data ModelのNCCアダプタを使用した初期ロード

Oracle Communications Data ModelのNCCアダプタを使用してOracle Communications Data Modelウェアハウスの基盤レイヤーの初期ロードを実行するには、Oracle Data Integrator(ODI)を使用して、次の手順に従います。

  1. インストールおよび構成で「Oracle Communications Data ModelのNCCアダプタで追加したスキーマ定義」に示されているスキーマ・オブジェクトが作成されたことを確認します。


    参照:

    ODIで使用するOracle Communications Data ModelのNCCアダプタのインストールおよび構成の手順は、『Oracle Communications Data Modelインストレーション・ガイド』を参照してください。

  2. ODI Studio Designerから、NCC_OCDMプロジェクトに移動して、次の手順に従います。

    1. 「SRC_STG_NONOGG」「パッケージ」の順に選択して、次のパッケージを選択および実行します。

      • SRC_STG_LOAD_NON_OGG_PKG

      • SRC_STG_EDR_LOAD_INITIAL_PKG

    2. 「STG_OCDM」「パッケージ」の順に選択して、次のパッケージを選択および実行します。

      • STG_OCDM_INITIAL_LOAD_PKG

      • STG_OCDM_EDR_PKG


参照:

パッケージの詳細は「NCC_OCDMプロジェクト」、初期ロードの実行フローの説明は「ODIのみによるアダプタを使用した場合の実行フロー」を参照してください。

Oracle Communications Data ModelのNCCアダプタを使用したデータのリフレッシュ

Oracle Communications Data Modelウェアハウスの初期データ・ロードを実行した後、データをリフレッシュする必要があります。

Oracle Communications Data ModelのNCCアダプタを使用して、Oracle Communications Data Modelウェアハウスの基盤レイヤーのデータをリフレッシュします。基盤レイヤーのデータをリフレッシュできる2つの異なる方法があります。

スケジュール単位の基盤レイヤーのリフレッシュ

Oracle Communications Data Modelウェアハウスの基盤レイヤー(つまり、実表、参照表および検索表)を移入するためにOracle GoldenGateとともにOracle Communications Data ModelのNCCアダプタを使用していない場合、Oracle Data Integrator(ODI)を使用して、スケジュール単位で基盤レイヤーをリフレッシュします。

ODIのみを使用して基盤レイヤーのデータをリフレッシュするには、次の手順に従います。

  1. インストールおよび構成で「Oracle Communications Data ModelのNCCアダプタで追加したスキーマ定義」に示されているスキーマ・オブジェクトが作成されたことを確認します。


    参照:

    ODIで使用するOracle Communications Data ModelのNCCアダプタのインストールおよび構成の手順は、『Oracle Communications Data Modelインストレーション・ガイド』を参照してください。

  2. ODI Studio Designerから、NCC_OCDMプロジェクトに移動して、次の手順に従います。

    1. 「SRC_STG_NONOGG」「パッケージ」の順に選択して、次のパッケージを選択および実行します。

      • SRC_STG_LOAD_NON_OGG_PKG

      • SRC_STG_EDR_LOAD_INCREMENTAL_PKG

    2. 「STG_OCDM」「パッケージ」の順に選択して、次のパッケージを選択および実行します。

      • STG_OCDM_INITIAL_LOAD_PKG

      • STG_OCDM_EDR_PKG

リアルタイム・データによる基盤レイヤーのリフレッシュ

「Oracle Communications Data ModelのNCCアダプタを使用した初期ロード」の説明に従ってOracle Communications Data Modelウェアハウスの初期ロードを実行した後、リアルタイムでOracle Communications Data Modelウェアハウスの基盤レイヤーのデータをリフレッシュできます。

この方法でOracle Communications Data Modelウェアハウスの基盤レイヤーのデータを確認するには、次の手順に従います。

  1. 『Oracle Communications Data Modelインストレーション・ガイド』の説明に従って、Oracle Communications Data ModelのNCCアダプタをインストールして、Oracle GoldenGateおよびOracle Data Integrator(ODI)で使用するために構成します。

    インストールおよび構成で「Oracle Communications Data ModelのNCCアダプタで追加したスキーマ定義」に示されているスキーマ・オブジェクトが作成されたことを確認します。

  2. GGSCIプロンプトから、info allコマンドを発行して、Oracle Communications Data ModelのNCCアダプタで必要なOracle GoldenGateプロセス(次に記載)が実行されていることを確認します。

    ソース・システム・プロセス ステージング・システム・プロセス
    マネージャ・プロセス

    抽出プロセス(EXTNCC)

    抽出ポンプ・プロセス(EXTPNCC)

    マネージャ・プロセス

    レプリケート・プロセス(REPNCC)


    次のコードは、これらのコマンドを発行した正常な結果を示しています。

    GGSCI>  (mypc1)  5> info all
    
    Program    Status   Group    Lag        Time Since Chkpt
    
    MANAGER    RUNNING
    EXTRACT    RUNNING  EXTNCC   00:00:00   00:00:02
    EXTRACT    RUNNING  EXTPNCC  00:00:00   00:00:06
    
    GGSCI>  (ocdm01)  2> info all
    
    Program    Status   Group    Lag        Time Since Chkpt
    
    MANAGER    RUNNING
    REPLICAT   RUNNING  REPNCC   00:00:00   00:03:09
    

    ヒント:

    2つのソース・システムがある場合、2つのソース・システムのプロセス・ステータスを確認します。

    Oracle GoldenGateプロセスを管理するコマンドは、『Oracle Communications Data Modelインストレーション・ガイド』を参照してください。


  3. ODI Studio Designerから、NCC_OCDMプロジェクトに移動して、次の手順に従います。

    1. 「SRC_STG_NONOGG」「プロシージャ」の順に選択して、「EXEC_ NORMAL_TABLES_PKG」を選択および実行します。

    2. 「STG_OCDM」「パッケージ」の順に選択して、STG_OCDM_OGG_CDC_LOAD_SCENARIO_PKGを選択および実行します。


    参照:

    パッケージの詳細は「NCC_OCDMプロジェクト」、実行フローの説明は「アダプタ、Oracle GoldenGateおよびODIを使用した場合の実行フロー」を参照してください。

Oracle Communications Data ModelのNCCアダプタの実行フロー

Oracle Communications Data ModelのNCCアダプタは、Oracle GoldenGateとともにアダプタを使用しているかどうかによって少し異なる実行フローを使用します。

アダプタ、Oracle GoldenGateおよびODIを使用した場合の実行フロー

「リアルタイム・データによる基盤レイヤーのリフレッシュ」の説明に従って、Oracle GoldenGateとともにOracle Communications Data ModelのNCCアダプタを使用してOracle Communications Data Modelウェアハウスの基盤レイヤーをリフレッシュする場合、基盤レイヤー・データがNCCソース・データと常に同期します。

図C-1に、Oracle GoldenGateでアダプタを使用する場合のOracle Communications Data ModelのNCCアダプタの実行フローを示します。

図C-1 Oracle GoldenGateでアダプタを使用する場合の実行フロー

図C-1の説明が続きます。
「図C-1 Oracle GoldenGateでアダプタを使用する場合の実行フロー」の説明

Oracle Communications Data ModelのNCCアダプタとともにOracle GoldenGateを使用する場合、実行フローは次のとおりです。

  1. Oracle Communications Data ModelのNCCアダプタのすべてのOracle GoldenGateプロセスが実行モードであると想定すると、新しいデータがソース・データベースに挿入されるたびに、GoldenGateパラメータ・ファイルは新しい受信データを抽出し、それを使用して通常のステージング表に移入します。

  2. (図の手順2および3) pre_ocdm_loadプロシージャは、通常のステージング表のデータを使用したステージング領域のデルタ表およびデルタ表のデータを使用したステージング領域のデルタ履歴表を実行およびロードします。


    注意:

    デルタ履歴表のデータのみ永久に残存し、常にソース・データと同期します。デルタ・ステージング表のデータがOracle Communications Data Modelウェアハウスの基盤レイヤーにロードされると、デルタ表が切り捨てられます。

  3. (図の手順4) ODIは、ステージング表のデータが変更されると、ステージング・レイヤーのデルタ表からOracle Communications Data Modelウェアハウスの基盤レイヤーにデータをロードします。

ODIのみによるアダプタを使用した場合の実行フロー

Oracle Data Integrator(ODI)のみでOracle Communications Data ModelのNCCアダプタを使用できます。Oracle Communications Data ModelのNCCアダプタを使用するこの方法は、Oracle Communications Data ModelのNCCアダプタのODIプル・バージョンと呼ばれる場合があります。

「Oracle Communications Data ModelのNCCアダプタを使用した初期ロード」の説明に従ってインストール直後に実行する初期ロードに対して、NCCアダプタのODIプル・バージョンを常に使用します。後で、「スケジュール単位の基盤レイヤーのリフレッシュ」の説明に従って、これを使用してスケジュールされたデータ・リフレッシュを実行することもできます。

図C-2に、ODIのみでアダプタを使用する場合のOracle Communications Data ModelのNCCアダプタの実行フローを示します。

図C-2 Oracle GoldenGateなしでアダプタを使用する場合の実行フロー

図C-2の説明が続きます。
「図C-2 Oracle GoldenGateなしでアダプタを使用する場合の実行フロー」の説明

このアプローチを使用する場合、実行プロセスは次のとおりです。

  1. (図の手順1および3) アダプタは、ODIを使用して、ソース・データベースからステージ・データベースにデータをロードします。

  2. (図の手順2および5) 事前および事後プロシージャを使用して、アダプタは、最終日表、デルタ表、履歴表など、データを複数の表のステージ・データベース表にロードします。

  3. (図の手順4) アダプタは、通常の表'MINUS'最終日表を使用して、ステージング領域のデルタ表をロードします。

  4. (図の手順6) アダプタは、デルタ表からOracle Communications Data Modelウェアハウスの基盤レイヤーにデータをロードします。

Oracle Communications Data ModelのNCCアダプタのコンポーネント

Oracle Communications Data ModelのNCCアダプタは、次のコンポーネントを使用します。

NCCソース・スキーマ・オブジェクト

Oracle Communications Data ModelのNCCアダプタは、ソース・データとして次のNCC表のデータを使用します。

BE_BALANCE
BE_BUCKET
BE_WALLET
CCS_ACCT
CCS_ACCT_ACCT_REFERENCES
CCS_ACCT_REFERENCE
CCS_ACCT_TYPE
CCS_BALANCE_TYPE
CCS_BALANCE_UNIT
CCS_BE_CDR
CCS_MB_RECHARGE
CCS_VOUCHER_BATCH
CCS_VOUCHER_REFERENCE
CCS_WALLET_TYPE

また、Oracle Communications Data ModelのNCCアダプタは、NCC cssデータベースで定義されるCCS_RECHARGE_TYPEビューを使用します。

Oracle Communications Data ModelのNCCアダプタで追加したスキーマ定義

『Oracle Communications Data Modelインストレーション・ガイド』の説明に従ってOracle Communications Data ModelのNCCアダプタをインストールおよび構成すると、次の定義が追加されます。

  • アダプタで使用するステージング領域を定義するncc_stgというデータベース。このデータベースの定義の詳細は、「ncc_stgスキーマ・オブジェクト」を参照してください。

  • Oracle Communications Data Modelウェアハウスの基盤レイヤーを移入するために使用するプロシージャ定義。これらの定義は、Oracle Communications Data Modelで提供されるocdm_sysスキーマに追加されます。これらのプロシージャの詳細は、「ocdm_sysスキーマに追加される定義」を参照してください。

ncc_stgスキーマ・オブジェクト

ncc_stgスキーマは、Oracle Communications Data ModelのNCCアダプタで使用するステージング領域を定義します。スキーマには、表C-1に記載された定義が含まれます。

表C-1 ncc_stgスキーマの定義

オブジェクト・タイプ オブジェクト名 説明と使用方法

タイプ

CDR_T

イベント詳細レコード(EDR)データの移入をサポートします。

タイプ

CDRSET_T

EDRデータの移入をサポートします。

CCS_BE_CDR

イベント詳細レコード表。

source_table_name

通常のステージング表。「NCCソース・スキーマ・オブジェクト」にリストされているNCCソース表ごとに1つの表定義があります。

source_table_name_LD

前日表。「NCCソース・スキーマ・オブジェクト」に示されているNCCソース表ごとに1つの表定義があります。

source_table_name_DELTA

デルタ表。「NCCソース・スキーマ・オブジェクト」に示されているNCCソース表ごとに1つの表定義があります。

source_table_name_DELTA_H

デルタ履歴表。「NCCソース・スキーマ・オブジェクト」に示されているNCCソース表ごとに1つの表定義があります。

ビュー

CCS_RECHARGE_TYPE

これは、ncc_ccsデータベースの同じ名前のビューに対応するステージング領域のビューです。

ビュー

CDR_FREEFORM_RECHARGE

EDRデータの移入をサポートします。

ビュー

CDR_PREPAID

EDRデータの移入をサポートします。

ビュー

CDR_SMS

EDRデータの移入をサポートします。

ビュー

CDR_VOICE_CALL

EDRデータの移入をサポートします。

ビュー

VOUCHER_RECHARGE

EDRデータの移入をサポートします。

ビュー

VOUCHER_RECHARGE_BALANCE_TYPE

EDRデータの移入をサポートします。

パッケージ

EDR

EDRデータの移入をサポートします。

プロシージャ

POST_STAGING_LOAD

毎日のソース・データ変更およびデータ変更の履歴を保守します。Oracle GoldenGateオプションで使用されます。

プロシージャ

PRE_STAGING_LOAD

毎日のソース・データ変更およびデータ変更の履歴を保守します。Oracle GoldenGateオプションで使用されます。

プロシージャ

PRE_OCDM_LOAD

毎日のソース・データ変更およびデータ変更の履歴を保守します。ODIのみのオプションで使用されます。


ocdm_sysスキーマに追加される定義

インストールおよび構成すると、次のプロシージャ定義がOracle Communications Data Modelで提供されるocdm_sysスキーマに追加されます。

DISB_CONS
ENAB_CONS
INSERT_REF
LOOK_UP_LOAD_ONE_TIME
UPDATE_ACCT
UPDATE_CHURN_DATE
UPDATE_CNRT
UPDATE_CUST
UPDATE_PROD
UPDATE_PRPD_VCHR_INSTNC
UPDATE_SBRP

Oracle Communications Data ModelのNCCアダプタは、ターゲット・オブジェクトを移入するため、これらのプロシージャを使用します。

NCC_OCDMプロジェクト

Oracle Communications Data ModelのNCCアダプタをインストールおよび構成すると、NCC_OCDMプロジェクトというODIプロジェクトが定義されます。NCC_OCDMプロジェクトには、次のフォルダが含まれます。

  • SRC_STG_NONAGGフォルダは、ステージング領域にNCCソース・システムのデータを移入するために使用するパッケージを含みます。

  • STG_OCDMフォルダは、Oracle Communications Data Modelウェアハウスの基盤レイヤーにOracle Communications Data ModelのNCCアダプタのステージング領域のデータを移入するために使用するパッケージを含みます。

SRC_STG_NONAGGフォルダ

NCC_OCDMプロジェクトのSTG_STG_MPMAGGフォルダのパッケージを使用して、NCCソース・システムのデータ(つまり、NCC BEおよびCSSデータベースで定義される表)からステージング・レイヤーの表(つまり、ncc_stgデータベースで定義される表)を移入します。

SRC_STG_LOAD_NON_OGG_PKGパッケージ

このパッケージは、NCCソース・データベースからNCCステージング・データベースにデータをロードします。初期ロード中およびODI.のみを使用して基盤レイヤーをリフレッシュする場合に、このパッケージを使用します。

SRC_STG_EDR_LOAD_INCREMENTAL_PKGパッケージ

このパッケージは、NCCソースのイベント詳細レコード増分データをステージング・データベースのEDR表(つまり、CCS_BE_CDR表)にロードします。

SRC_STG_EDR_LOAD_INITIAL_PKGパッケージ

このパッケージは、NCCソースのイベント詳細レコード初期データをステージング・データベースのEDR表(つまり、CCS_BE_CDR)にロードします。基盤レイヤーの初期ロード中に、このパッケージを使用します。

STG_OCDMフォルダ

STG_OCDMフォルダのパッケージを使用して、ステージング領域のデータ(つまり、ncc_stgデータベースで定義される表)からOracle Communications Data Modelウェアハウスの基盤レイヤーの表(つまり、ocdm_sysデータベースで定義される表)に移入します。

次のパッケージは、NCC_OCDMプロジェクトのSTG_OCDMフォルダで定義されます。

STG_OCDM_INITIAL_LOAD_PKGパッケージ

このパッケージは、ステージング領域のデルタ表のデータ(イベント詳細レコード・オブジェクト以外)からOracle Communications Data Modelウェアハウスの基盤レイヤー表にデータをロードします。初期ロード中およびODIのみを使用してデータをリフレッシュする場合に、このパッケージを使用します。このパッケージは、階層順でncc_source_table_MAPというSTG_OCDMフォルダ(ncc_source_table「NCCソース・スキーマ・オブジェクト」にリストされているNCCソース表の名前です)のインタフェースを実行します。これらのインタフェースは、ステージング・デルタ表(つまり、ncc_source_table_DELTA表)のデータを使用して、関連する基盤レイヤー表を移入します。

次のインタフェースは、このパッケージで実行されます。

  • BE_BALANCE_MAP

  • BE_BUCKET_MAP

  • CCS_ACCT_ BE_WALLET _MAP

  • CCS_ACCT_CNRT_MAP

  • CCS_ACCT_REFERENCE_MAP

  • CCS_ACCT_SBRP_MAP

  • CCS_ACCT_TYPE_MAP

  • CCS_BALANCE_TYPE_MAP

  • CCS_BALANCE_UNIT_MAP

  • CCS_MB_RECHARGE_MAP

  • CCS_RECHARGE_TYPE_MAP

  • CCS_VOUCHER_BATCH_MAP

  • CCS_VOUCHER_REFERENCE_MAP

  • CCS_WALLET_TYPE_MAP

STG_OCDM_EDR_PKGパッケージ

このパッケージは、ステージング・レイヤーのイベント詳細レコード・オブジェクトからOracle Communications Data Modelウェアハウスの基盤レイヤーの表をロードします。初期ロード中およびODIのみを使用してデータをリフレッシュする場合に、このパッケージを使用します。

パッケージは、階層順で次のSTG_OCDMイベント詳細レコード・インタフェースを実行します。

  • EDR_FREEFROM

  • EDR_RECHARGE_BALANCE_TYPE

  • EDR_RECHRG

  • EDR_CALL_EVT

  • EDR_PREPAID

  • EDR_SMS

STG_OCDM_OGG_CDC_LOAD_SCENARIO_PKGパッケージ

STG_OCDMフォルダは、各NCCソース表の1つのパッケージを含みます。これらのパッケージの名前は、ncc_source_table_PKGです。ncc_source_tableは、「NCCソース・スキーマ・オブジェクト」にリストされているNCCソース表の名前です。

これらのパッケージが実行モードの場合、Oracle Communications Data Modelの基盤レイヤー表を移入するインタフェースを実行します。

Oracle GoldenGateを使用してステージング・レイヤーのデータをリフレッシュする場合、これらのパッケージを使用します。

STG_OCDM_OGG_CDC_LOAD_SCENARIO_PKGは、最終的に次のインタフェースをコールするSTG_OCDM_OGG_CDC_LOAD_PKGをコールします。

  • BE_BALANCE_PKG

  • BE_BUCKET_PKG

  • CCS_ACCT_ BE_WALLET _PKG

  • CCS_ACCT_CNRT_PKG

  • CCS_ACCT_REFERENCE_PKG

  • CCS_ACCT_SBRP_PKG

  • CCS_ACCT_TYPE_PKG

  • CCS_BALANCE_TYPE_PKG

  • CCS_BALANCE_UNIT_PKG

  • CCS_MB_RECHARGE_PKG

  • CCS_RECHARGE_TYPE_PKG

  • CCS_VOUCHER_BATCH_PKG

  • CCS_VOUCHER_REFERENCE_PKG

  • CCS_WALLET_TYPE_PKG

NCCアダプタによって入力されるOracle Communications Data Modelの表および列

表C-2に、NCCアダプタによって入力されるOracle Communications Data Modelの表および列を示します。

表C-2 NCCアダプタによって入力されるOracle Communications Data Modelの表および列

ターゲット表 ターゲット列 備考

DWB_ACCT_BAL_BUCKET

BUCKET_CD

DWB_ACCT_BAL_BUCKET

ACCT_BAL_TYP_CD

DWB_ACCT_BAL_BUCKET

NEVER_EXP_IND

DWB_ACCT_BAL_BUCKET

EXP_DT

DWB_ACCT_BAL_BUCKET

BUCKET_AMT

DWB_ACCT_BAL_BUCKET

NEVER_USED_IND

DWB_ACCT_BAL_BUCKET

LAST_USE_DT

DWB_ACCT_BAL_BUCKET

EXTRNL_REF

DWB_ACCT_BAL_BUCKET

STRT_DT

DWB_ACCT_BAL_HIST

ACCT_KEY

ルックアップの実行、acct_cd別のacct_keyの検出

DWB_ACCT_BAL_HIST

ACCT_BAL_TYP_CD

DWB_ACCT_BAL_HIST

MIN_CRDT_AMT

DWL_ACCT_BAL_TYP

ACCT_BAL_TYP_CD

DWL_ACCT_BAL_TYP

ACCT_BAL_TYP_NAME

DWL_ACCT_BAL_TYP

CRNCY_UNIT

DWL_ACCT_BAL_TYP

ACCT_BAL_TYP_DESC

DWL_ACCT_TYP

ACCT_TYP_CD

DWL_ACCT_TYP

ACCT_TYP_DESC

DWL_ACCT_TYP

ACCT_TYP_NAME

NAMEの値とncc_acctの連結

DWL_ACCT_TYP

ACCT_TYP_CD

DWL_ACCT_TYP

LAST_UPDT_DT

DWL_ACCT_TYP

LAST_UPDT_BY

DWL_ACCT_TYP

ACCT_TYP_NAME

DWL_UOM

UNIT_OF_MSR_CD

DWL_UOM

LAST_UPDT_DT

DWL_UOM

LAST_UPDT_BY

DWL_UOM

UNIT_OF_MSR_NAME

DWR_ACCT

ACCT_CD

NCCウォレットおよびprnt_acct_keyの"NCCWL_" || IDは空

DWR_ACCT

STAT_CD

DWR_ACCT

BAL_EXP_PRD

DWR_ACCT

TMNT_DT

DWR_ACCT

INITIAL_ACTVTN_DT, & crt_dt

INITIAL_ACTVTN_DTとcrt_dt両方へのロード

DWR_ACCT

DWR_ACCT

ACCT_Name

DWR_ACCT

LAST_UPDT_DT

DWR_ACCT

LAST_UPDT_BY

DWR_ACCT

CRNCY_CD

DWR_ACCT

ACCT_TYP_CD

DWR_ACCT

LAST_UPDT_DT

DWR_ACCT

LAST_UPDT_BY

DWR_CNRT

ACCt_KEY

DWR_CNRT

CUST_KEY

DWR_CNRT

CNRT_CD

DWR_CNRT

LAST_UPDT_DT

DWR_CNRT

LAST_UPDT_BY

DWR_CNRT

CNRT_CD

"NCCWL_" || IDのロード

DWR_CUST

CUST_CD (同じものをPRTY_CDにロード)

DWR_CUST

CUST_NAME

DWR_CUST

LAST_UPDT_DT

DWR_CUST

LAST_UPDT_BY

DWR_CUST

ソース・システム識別子

DWR_CUST

CRT_DT

DWR_CUST

PRTY_DESC

DWR_CUST

cust_typ_cd

DWR_CUST

Chrn_DT

DWR_PROD

VCHR_CD

単純なproduct_cd

DWR_PROD

LAST_UPDT_DT

DWR_PROD

LAST_UPDT_BY

DWR_PROD

VCHR_DESC & PROD_DESC

DWR_PROD

VCHR_NAME & PROD_NAME

DWR_PROD

PRE_USE_EXPRY_PRD

DWR_PROD

SHORT_NAME

DWR_PROD

ACCT_EXPRY_PRD

DWR_PROD

PROD_TYP_CD

定数値

DWR_PROD

PROD_DESC

DWR_PROD

PROD_CD

DWR_PROD

PROD_NAME

DWR_PRPD_VCHR_BTCH

VCHR_KEY

DWR_PRPD_VCHR_BTCH

ACTVTN_DT

DWR_PRPD_VCHR_BTCH

BTCH_CD

DWR_PRPD_VCHR_BTCH

BTCH_NAME

DWR_PRPD_VCHR_BTCH

LAST_UPDT_DT

DWR_PRPD_VCHR_BTCH

LAST_UPDT_BY

DWR_PRPD_VCHR_BTCH

END_OF_RNG

DWR_PRPD_VCHR_BTCH

ORGNL_CNT

DWR_PRPD_VCHR_BTCH

STRT_OF_RNG

DWR_PRPD_VCHR_BTCH

STATE

DWR_PRPD_VCHR_BTCH

prod_key

DWR_PRPD_VCHR_BTCH

STRT_SRL_NBR

DWR_PRPD_VCHR_BTCH

END_SRL_NBR

DWR_PRPD_VCHR_INSTNC

PROD_INSTNC_CD

プリペイド・バウチャのインスタンス・コード

DWR_PRPD_VCHR_INSTNC

LAST_UPDT_DT

DWR_PRPD_VCHR_INSTNC

LAST_UPDT_BY

DWR_PRPD_VCHR_INSTNC

ISUD_DT

DWR_PRPD_VCHR_INSTNC

USED_DT

DWR_PRPD_VCHR_INSTNC

STAT

DWR_PRPD_VCHR_INSTNC

BTCH_KEY

DWR_PRPD_VCHR_INSTNC

VCHR_NBR

DWR_PRPD_VCHR_INSTNC

VCHR_PIN_NBR

DWR_PRPD_VCHR_INSTNC

prod_key

定数値 - cd="NCC_VOUCHER"に関連付けられたキーを使用

DWR_PRPD_VCHR_RCHRG_OPTN

VCHR_KEY

DWR_PRPD_VCHR_RCHRG_OPTN

LAST_UPDT_DT

DWR_PRPD_VCHR_RCHRG_OPTN

LAST_UPDT_BY

DWR_PRPD_VCHR_RCHRG_OPTN

ACCT_BAL_TYP_CD

DWR_PRPD_VCHR_RCHRG_OPTN

RCHRG_OPTN_CD

DWR_PRPD_VCHR_RCHRG_OPTN

VAL

DWR_PRPD_VCHR_RCHRG_OPTN

BAL_EXPRY_PRD

DWR_PRPD_VCHR_RCHRG_OPTN

STRT_DT

DWR_PRPD_VCHR_RCHRG_OPTN

END_DT

DWR_PRPD_VCHR_RCHRG_OPTN

NEW_BUCKET_IND

DWR_PRPD_VCHR_RCHRG_OPTN

BAL_EXPRY_POLICY

DWR_PRPD_VCHR_RCHRG_OPTN

RPLC_BAL_IND

DWR_PRPD_VCHR_RCHRG_OPTN

VAL_TYP

DWR_PRTY

prty_typ_cd

DWR_SBRP

CNRT_TYP_CD

dwr_prodからのprod_keyのルックアップ

DWR_SBRP

BRP_CD

"NCCWL_" || IDのロード

DWR_SBRP

PROD_KEY

dwr_prodからのprod_keyのルックアップ