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Oracle® Database Clientインストレーション・ガイド
11gリリース2 (11.2) for Linux
B56274-14
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2 Oracle Database Clientのインストール前の作業

このマニュアルには、Oracle Database Client 11gリリース2 (11.2)のインストールに必要な情報が記載されています。Oracle Database Clientをインストールするプラットフォームに関連した情報を必ず確認してください。

この章では、Oracle Universal Installerを起動する前に完了しておく必要がある作業について説明します。作業の内容は次のとおりです。

2.1 システムへrootとしてログイン

Oracleソフトウェアをインストールする前に、rootユーザーとしていくつかの作業を完了する必要があります。rootユーザーとしてログインするには、次の手順のいずれかを実行します。


注意:

サイレント・モードのインストールを実行する場合を除き、X Window Systemワークステーション、Xターミナル、またはXサーバーがインストールされているPCやその他システムからソフトウェアをインストールする必要があります。

サイレント・モードのインストールの詳細は、付録Aを参照してください。


  • X Window SystemワークステーションまたはXターミナルからソフトウェアをインストールする場合は、次の手順を実行します。

    1. Xターミナル(xterm)など、ローカル・ターミナル・セッションを開始します。

    2. ローカル・システムにソフトウェアをインストールしない場合は、次のコマンドを入力して、リモート・ホストでのローカルのXサーバーのXアプリケーションの表示を可能にします。

      $ xhost fully_qualified_remote_host_name
      

      次に例を示します。

      $ xhost somehost.example.com
      
    3. ローカル・システムにソフトウェアをインストールしない場合は、sshrlogin、またはtelnetコマンドを使用して、ソフトウェアをインストールするシステムに接続します。

      $ telnet fully_qualified_remote_host_name
      
    4. rootユーザーとしてログインしていない場合は、次のコマンドを入力し、ユーザーをrootに切り替えます。

      $ sudo sh
      password:
      #
      
  • Xサーバー・ソフトウェアがインストールされたPCまたはその他のシステムからソフトウェアをインストールする場合の手順は、次のとおりです。


    注意:

    この手順の実行に関する詳細は、必要に応じてXサーバーのドキュメントを参照するか、Xサーバーのベンダーまたはシステム管理者に問い合せてください。使用しているXサーバーのソフトウェアによっては、別の順序でタスクを実行する必要がある場合があります。

    1. Xサーバー・ソフトウェアを開始します。

    2. Xサーバー・ソフトウェアのセキュリティ設定を、リモート・ホストでローカル・システムのXアプリケーションを表示できるように構成にします。

    3. ソフトウェアをインストールするリモート・システムに接続し、そのシステム上でXターミナル(xterm)などのターミナル・セッションを開始します。

    4. rootユーザーとしてリモート・システムにログインしていない場合は、次のコマンドを入力し、ユーザーをrootに切り替えます。

      $ sudo sh
      password:
      #
      

2.2 ハードウェア要件の確認

システムは、次のOracle Database Client 11gリリース2の最小ハードウェア要件を満たしている必要があります。

2.2.1 メモリー要件

Oracle Database Client 11gリリース2(11.2)のメモリー要件は次のとおりです。

  • 256MB以上のRAM。

    RAMサイズを確認するには、次のコマンドを入力します。

    # grep MemTotal /proc/meminfo
    

    RAMのサイズが必要サイズより小さい場合は、インストールを続行する前にメモリーを増設する必要があります。

  • 次の表では、インストールされているRAMと構成済スワップ領域の推奨サイズの関連を示します。


    注意:

    Linuxでは、HugePages機能により、メモリー・マップ・ファイルを使用して、ラージ・ページ表にスワップできないメモリーが割り当てられます。HugePagesを有効にする場合は、スワップ領域を計算する前に、HugePagesに割り当てられるメモリー分を使用可能なRAMから差し引く必要があります。

    RAM スワップ領域
    256MB RAMのサイズの3倍
    256MBから512MB RAMのサイズの2倍
    512MBから2GB RAMのサイズの1.5倍
    2GBから16GB RAMのサイズと同じ
    16GB超 16GB

構成済スワップ領域のサイズを確認するには、次のコマンドを入力します。

# grep SwapTotal /proc/meminfo

必要に応じて、オペレーティング・システムのドキュメントを参照して追加のスワップ領域の構成方法を確認してください。

次のコマンドを入力して、使用可能なRAMおよびスワップ領域を確認します。

# free

重要:

  • 使用可能なRAMおよびスワップ領域については、値を確定する前に、複数の値を取得することをお薦めします。これは、ユーザーとコンピュータとの対話によって使用可能なRAMおよびスワップ領域が常に変化しているためです。

  • サーバーのスワップ領域の割当てについては、オペレーティング・システム・ベンダーに確認してください。ベンダーのガイドラインは、このガイドに示すスワップ領域の要件に優先します。


2.2.2 システム・アーキテクチャ

システム・アーキテクチャでソフトウェアを実行できるかどうかを判別するには、次のコマンドを入力します。

# uname -m

注意:

プロセッサ・アーキテクチャがインストールするOracleソフトウェアのリリースと適合することを確認します。想定した出力が表示されない場合、このシステムにそのソフトウェアはインストールできません。

2.2.3 ディスク領域要件

Oracle Database Client 11gリリース2(11.2)に必要なディスク領域は次のとおりです。

  • /tmpディレクトリでのクライアント・インストールの最低ディスク領域要件は、400MBです。

    /tmpディレクトリ内の使用可能な領域の量を確認するには、次のコマンドを入力します。

    # df -k /tmp
    

    /tmpディレクトリの使用可能な空き領域が400MB未満の場合は、次の手順のいずれかを実行します。

    • 領域の要件が満たされるように、/tmpディレクトリから不要なファイルを削除します。

    • oracleユーザーの環境を設定するときに、TMPおよびTMPDIR環境変数を設定します。


      関連項目:

      TMPおよびTMPDIRの設定の詳細は、「Oracleソフトウェア所有者環境の構成」を参照してください。

    • /tmpディレクトリを含むファイル・システムを拡張します。ファイル・システムの拡張については、必要に応じて、システム管理者に連絡してください。

  • 次の表に、Linuxのインストール・タイプごとのソフトウェア・ファイルのディスク領域要件を示します。

    インストール・タイプ ソフトウェア・ファイルの要件
    Instant Client 221MB
    管理者 1.5GB
    ランタイム 1.1GB
    カスタム(最大) 1.5GB

  • 次のコマンドを入力して、使用可能な空きディスク領域のサイズを確認します。

    # df -k
    

2.2.4 ディスプレイ要件

Oracle Database 11gリリース2(11.2)の最低ディスプレイ要件は、1024x768以上の解像度です。

2.2.5 SQL Developerの推奨ハードウェア要件

次に、SQL DeveloperのCPU、メモリー、ディスプレイの推奨要件を示します。

リソース 推奨
メモリー 1GBのRAM(推奨)、256MBのRAM(最低)
ディスプレイ 65536色、1024x768以上の解像度

2.3 ソフトウェア要件の確認

インストールする製品に応じて、次のソフトウェアがシステムにインストールされているかどうかを確認します。


注意:

Oracle Universal Installerは、システムをチェックして、リストに示されている要件を満たしているかどうかを検証します。これらのチェックに合格するために、Oracle Universal Installerを起動する前に要件を確認してください。


注意:

このマニュアルに記載されているプラットフォーム固有のハードウェア要件とソフトウェア要件は、このマニュアルの発行時点での最新情報です。ただし、このマニュアルの発行後にプラットフォームおよびオペレーティング・システム・ソフトウェアの新しいバージョンが動作保証されている場合があるため、My Oracle SupportのWebサイトの動作保証マトリックスで、動作保証済のハードウェア・プラットフォームおよびオペレーティング・システムのバージョンの最新リストを参照してください。

https://support.oracle.com/


2.3.1 オペレーティング・システムの要件

Oracle Database Client 11gリリース2(11.2)では、次のバージョン以上のオペレーティング・システムが必要です。


注意:

  • Oracle Database 11gリリース2 (11.2.0.4)以降、Oracle Linux 7およびRed Hat Enterprise Linux 7はLinux x86-64でサポートされます。

  • Oracle Database 11gリリース2 (11.2.0.3)以降、Oracle Linux 6およびRed Hat Enterprise Linux 6はLinux x86およびLinux x86-64でサポートされます。

  • Oracle Database 11gリリース2 (11.2.0.3)以降、Asianux 4はLinux x86およびLinux x86-64でサポートされます。

  • Oracle Database 11gリリース2 (11.2.0.4)以降、SUSE Linux Enterprise Server 12はLinux x86-64システムで動作保証されます。

  • Oracle Database 11gリリース2 (11.2.0.4)以降、NeoKylin Linux Advanced Server 6はLinux x86-64システムで動作保証されます。

  • Oracle Database 11gリリース2 (11.2.0.4)以降、NeoKylin Linux Advanced Server 7はLinux x86-64システムで動作保証されます。

  • Oracle Database 11gリリース2 (11.2.0.4)以降、Red Hat Enterprise Linux 7は、IBM: Linux on System zでサポートされます。


  • Linux x86の場合

    • Oracle Linux 4 Update 7

    • Oracle Linux 5 Update 2

    • Oracle Linux 6

    • Red Hat Enterprise Linux 4 Update 7

    • Red Hat Enterprise Linux 5 Update 2

    • Red Hat Enterprise Linux 6

    • SUSE Linux Enterprise Server 10 SP2

    • SUSE Linux Enterprise Server 11

    • Asianux Server 3 SP2

    • Asianux Server 4 SP3

  • Linux x86-64の場合

    • Oracle Linux 4 Update 7

    • Oracle Linux 5 Update 2 (Red Hat Compatible Kernelを使用)

    • Oracle Linux 5 Update 5

    • Oracle Linux 6

    • Oracle Linux 6 (Red Hat Compatible Kernelを使用)

    • Oracle Linux 7

    • Oracle Linux 7 (Red Hat Compatible Kernelを使用)

    • Red Hat Enterprise Linux 4 Update 7

    • Red Hat Enterprise Linux 5 Update 2

    • Red Hat Enterprise Linux 6

    • Red Hat Enterprise Linux 7

    • SUSE Linux Enterprise Server 10 SP2

    • SUSE Linux Enterprise Server 11

    • SUSE Linux Enterprise Server 12 SP1

    • Asianux Server 3 SP2

    • Asianux Server 4 SP3

    • NeoKylin Linux Advanced Server 6

    • NeoKylin Linux Advanced Server 7

  • IBMの場合: Linux on System z:

    • Red Hat Enterprise Linux 7 Update 1

    • Red Hat Enterprise Linux 6 Update 2

    • Red Hat Enterprise Linux 4 Update 8

    • Red Hat Enterprise Linux 5 Update 4

    • SUSE Linux Enterprise Server 10 SP3

    • SUSE Linux Enterprise Server 11 SP1

Oracle Database 11gリリース2 (11.2)以降では、Oracle Linux 4、Oracle Linux 5、Oracle Linux 6、Red Hat Enterprise Linux 4、Red Hat Enterprise Linux 5およびRed Hat Enterprise Linux 6に対してSecurity Enhanced Linux (SE Linux)機能がサポートされています。


注意:

Oracle Universal Installerでは、システムがリストに示されている要件を満たしているかどうかを検証します。これらのチェックに合格するために、Oracle Universal Installerを起動する前に要件を確認してください。

インストールされているLinuxのバージョンを確認するには、次のコマンドを入力します。

# cat /proc/version

または、一部のLinuxのディストリビューションでは、次のコマンドを入力します。

# lsb_release -id

注意:

Asianux Server、Oracle LinuxおよびRed Hat Enterprise Linuxの場合、カーネル・バージョンごとのシステム要件は同じです。具体的には次のとおりです。
  • Oracle Linux 4およびRed Hat Enterprise Linux 4の要件は同じです。

  • Asianux Server 3、Oracle Linux 5およびRed Hat Enterprise Linux 5 Update 2の要件は同じです。

  • x86-64システムに使用可能なOracle Unbreakable Enterprise Kernel for Linux 5 Update 5 (2.6.32)以上には、Oracle Linuxやその他のサポートされているLinuxディストリビューションにはない追加機能およびパフォーマンスの拡張機能がいくつか含まれます。このカーネルは、Oracle LinuxまたはRed Hat Enterprise Linuxディストリビューションのいずれかにインストールできます。Oracle Unbreakable Enterprise Kernelをインストールする前に、x86-64サーバー上にOracle Linux 5 Update 5、Oracle Linux 6、Red Hat Enterprise Linux 5 Update 5またはRed Hat Enterprise Linux 6をインストールしておく必要があります。

  • Oracle Unbreakable Enterprise Kernel for Linuxは、Oracle Linux 6のインストール時にデフォルトでインストールされます。


2.3.2 カーネル要件

Oracle Database Client 11gリリース2のカーネル要件は次のとおりです。

Linux x86の場合

  • Oracle Linux 4およびRed Hat Enterprise Linux 4の場合:

    2.6.9以上

  • Oracle Linux 5、Red Hat Enterprise Linux 5、Asianux Server 3の場合:

    2.6.18以上

  • Oracle Linux 6の場合:

    2.6.32.100以上

  • Red Hat Enterprise Linux 6およびAsianux Server 4の場合:

    2.6.32-71以上

  • SUSE Linux Enterprise Server 10の場合:

    2.6.16.21以上

  • SUSE Linux Enterprise Server 11の場合:

    2.6.27.19以上

Linux x86-64の場合

  • Oracle Linux 4およびRed Hat Enterprise Linux 4の場合

    2.6.9以上

  • Oracle Linux 5 Update 2 (Red Hat Compatible Kernelを使用)の場合

    2.6.18以上

  • Oracle Linux 5 Update 5 (Red Hat Compatible Kernelを使用)の場合

    2.6.18以上

  • Oracle Linux 5 Update 5 (Unbreakable Enterprise Kernelを使用)の場合

    2.6.32-100.0.19以上

  • Oracle Linux 6の場合

    2.6.32-100.28.5.el6.x86_64以上

  • Oracle Linux 6 (Red Hat Compatible Kernelを使用)の場合

    2.6.32-71.el6.x86_64以上

  • Oracle Linux 7

    3.8.13-33.el7uek.x86_64以上

  • Oracle Linux 7 (Red Hat Compatible Kernelを使用)の場合

    3.10.0-54.0.1.el7.x86_64以上

  • Red Hat Enterprise Linux 5 Update 2の場合

    2.6.18以上

  • Red Hat Enterprise Linux 5 Update 5の場合

    2.6.18以上

  • Red Hat Enterprise Linux 6の場合:

    2.6.32-71.el6.x86_64以上

  • Red Hat Enterprise Linux 7の場合:

    3.10.0-54.0.1.el7.x86_64以上

  • Asianux Server 3の場合

    2.6.18以上

  • Asianux Server 4の場合

    2.6.32-71.el6.x86_64以上

  • SUSE Linux Enterprise Server 10の場合:

    2.6.16.21以上

  • SUSE Linux Enterprise Server 11の場合:

    2.6.27.19以上

  • SUSE Linux Enterprise Server 12の場合

    3.12.49-11以上

  • NeoKylin Linux Advanced Server 6の場合

    2.6.32-431.el6.x86_64以上

  • NeoKylin Linux Advanced Server 7の場合

    3.10.0-327.el7.x86_64以上

IBMの場合: Linux on System z

  • Red Hat Enterprise Linux 7の場合:

    3.10.0-229.el7以上

  • Red Hat Enterprise Linux 6の場合:

    2.6.32-200以上

  • Red Hat Enterprise Linux 4の場合:

    2.6.9以上

  • Red Hat Enterprise Linux 5の場合:

    2.6.18以上

  • SUSE Linux Enterprise Server 10の場合:

    2.6.16.60以上

  • SUSE Linux Enterprise Server 11の場合:

    2.6.32.12以上

必要なカーネルがインストールされているかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。

# uname -r

このコマンドをRed Hat Enterprise Linux 4システムで実行した場合のサンプル出力を次に示します。

2.6.9-34.0.1.0.11.ELsmp

この例の出力では、システムのカーネル・バージョン(2.6.9)およびエラータ・レベル(34.0.1.0.11)を示しています。

カーネルのバージョンが前述の要件を満たしていない場合、カーネル更新の取得およびインストールについてはオペレーティング・システム・ベンダーに問い合せてください。

2.3.3 パッケージ要件

Oracle Database Client 11gリリース2(11.2)に必要なパッケージのリストを次に示します。


注意:

  • Linuxオペレーティング・システムは、最小インストールを実行する特別な理由がある場合を除き、デフォルトのソフトウェア・パッケージ(RPM)でインストールすることをお薦めします。そのインストール手順に従い、Oracleソフトウェアに必要なすべてのパッケージがインストールされていることを確認してください。

  • デフォルトのオペレーティング・システムのインストール時に、RPMをカスタマイズすることはお薦めできません。必要なパッケージの大部分がデフォルト・インストールに含まれるため、手動での確認は一部のパッケージの依存関係のみに制限されます。

  • デフォルトのLinuxのインストールを実行しなかった場合に、LDAPを使用して、スクリプトodisrvregoidcaまたはschemasyncを使用するには、Linuxディストリビューションに対してKornシェルRPMをインストールします。

  • 次の表に示すパッケージ(またはそれ以上のバージョン)をインストールする必要があります。また、表示されたRPMおよび対応するRPMのすべての前提条件がインストールされることを確認してください。


Linux x86のOracle Databaseパッケージ要件

項目 要件
Oracle Linux 4およびRed Hat Enterprise Linux 4の各パッケージ 次のパッケージ(またはそれ以上のバージョン)がインストールされている必要があります。
binutils-2.15.92.0.2
compat-libstdc++-33-3.2.3
elfutils-libelf-0.97
elfutils-libelf-devel-0.97
gcc-3.4.6
gcc-c++-3.4.6
glibc-2.3.4-2.41
glibc-common-2.3.4
glibc-devel-2.3.4
libaio-devel-0.3.105
libaio-0.3.105
libgcc-3.4.6
libstdc++-3.4.6
libstdc++-devel-3.4.6
make-3.80
pdksh-5.2.14
sysstat-5.0.5
Oracle Linux 5、Red Hat Enterprise Linux 5およびAsianux Server 3の各パッケージ 次のパッケージ(またはそれ以上のバージョン)がインストールされている必要があります。
binutils-2.17.50.0.6
compat-libstdc++-33-3.2.3
elfutils-libelf-0.125
elfutils-libelf-devel-0.125
elfutils-libelf-devel-static-0.125
gcc-4.1.2
gcc-c++-4.1.2
glibc-2.5-24
glibc-common-2.5
glibc-devel-2.5
ksh-20060214
libaio-0.3.106
libaio-devel-0.3.106 
libgcc-4.1.2
libgomp-4.1.2
libstdc++-4.1.2 
libstdc++-devel-4.1.2
make-3.81
sysstat-7.0.2
Oracle Linux 6、Red Hat Enterprise Linux 6およびAsianux Server 4 次のパッケージ(またはそれ以上のバージョン)がインストールされている必要があります。
binutils-2.20.51.0.2-5.11.el6.i686
compat-libcap1-1.10-1.i686
compat-libstdc++-33-3.2.3-69.el6.i686
gcc-4.4.4-13.el6.i686
gcc-c++-4.4.4-13.el6.i686
glibc-2.12-1.7.el6.i686
glibc-devel-2.12-1.7.el6.i686
ksh
libgcc-4.4.4-13.el6.i686
libstdc++-4.4.4-13.el6.i686
libstdc++-devel-4.4.4-13.el6.i686
libaio-0.3.107-10.el6.i686
libaio-devel-0.3.107-10.el6.i686
make-3.81-19.el6.i686
sysstat-9.0.4-11.el6.i686
SUSE Linux Enterprise Server 10 次のパッケージ(またはそれ以上のバージョン)がインストールされている必要があります。
binutils-2.16.91.0.5
compat-libstdc++-5.0.7
gcc-4.1.2
gcc-c++-4.1.2
glibc-2.4-31.63
glibc-devel-2.4-31.63
libaio-0.3.104
libaio-devel-0.3.104
libelf-0.8.5
libgcc-4.1.2
libstdc++-4.1.2
libstdc++-devel-4.1.2
make-3.80
sysstat-8.0.4
SUSE Linux Enterprise Server 11 次のパッケージ(またはそれ以上のバージョン)がインストールされている必要があります。
binutils-2.19
gcc-4.3
gcc-c++-4.3
glibc-2.9
glibc-devel-2.9
libstdc++33-3.3.3
libstdc++43-4.3.3_20081022
libstdc++43-devel-4.3.3_20081022
libaio-0.3.104
libaio-devel-0.3.104
libgcc43-4.3.3_20081022
libstdc++-devel-4.3
make-3.81
sysstat-8.1.5

Linux x86-64のOracle Databaseパッケージ要件


重要:

  • Linux x86-64にデータベースをインストールする場合、Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.2)以降では、次の表のすべての32ビット・パッケージ(gcc-32bit-4.3以外)は、インストールする必要がありません。64ビットのパッケージのみが必要です。ただし、リリース11.2.0.2より前のOracle Database 11gでは、次の表に示す32ビットおよび64ビットの両方のパッケージが必要です。

    32ビット・クライアントのバイナリを64ビット・ポートにインストールする際、インストーラにより既存の32ビット・パッケージの確認が行われます。

  • Oracle Unbreakable Enterprise Kernelを使用している場合は、必要なすべてのカーネル・パッケージがOracle Unbreakable Enterprise Kernelインストールの一部としてインストールされます。

  • Oracle Linux 6の場合、Oracle Validated RPMは、Oracle RDBMS Server 11gR2 Pre-install RPMに置き換えられています。詳細は、『Oracle Databaseインストレーション・ガイド for Linux』のLinuxの最小インストールの完了に関する項を参照してください。


項目 要件
Oracle Linux 4およびRed Hat Enterprise Linux 4の各パッケージ 次のパッケージ(またはそれ以上のバージョン)がインストールされている必要があります。
binutils-2.15.92.0.2
compat-libstdc++-33-3.2.3
compat-libstdc++-33-3.2.3 (32 bit)
elfutils-libelf-0.97
elfutils-libelf-devel-0.97
expat-1.95.7
gcc-3.4.6
gcc-c++-3.4.6
glibc-2.3.4-2.41
glibc-2.3.4-2.41 (32 bit)
glibc-common-2.3.4
glibc-devel-2.3.4
libaio-0.3.105
libaio-0.3.105 (32 bit)
libaio-devel-0.3.105
libaio-devel-0.3.105 (32 bit)
libgcc-3.4.6
libgcc-3.4.6 (32-bit)
libstdc++-3.4.6
libstdc++-3.4.6 (32 bit)
libstdc++-devel 3.4.6
make-3.80
sysstat-5.0.5
Oracle Linux 5、Red Hat Enterprise Linux 5およびAsianux Server 3の各パッケージ 次のパッケージ(またはそれ以上のバージョン)がインストールされている必要があります。
binutils-2.17.50.0.6
compat-libstdc++-33-3.2.3
compat-libstdc++-33-3.2.3 (32 bit)
elfutils-libelf-0.125
elfutils-libelf-devel-0.125
gcc-4.1.2
gcc-c++-4.1.2
glibc-2.5-24
glibc-2.5-24 (32 bit)
glibc-common-2.5
glibc-devel-2.5
glibc-devel-2.5 (32 bit)
libaio-0.3.106
libaio-0.3.106 (32 bit)
libaio-devel-0.3.106
libaio-devel-0.3.106 (32 bit)
libgcc-4.1.2
libgcc-4.1.2 (32 bit)
libstdc++-4.1.2
libstdc++-4.1.2 (32 bit)
libstdc++-devel-4.1.2
make-3.81
sysstat-7.0.2
Oracle Linux 6、Red Hat Enterprise Linux 6およびAsianux Server 4 次のパッケージ(またはそれ以上のバージョン)がインストールされている必要があります。
binutils-2.20.51.0.2-5.11.el6 (x86_64)
compat-libcap1-1.10-1 (x86_64)
compat-libstdc++-33-3.2.3-69.el6 (x86_64)
compat-libstdc++-33-3.2.3-69.el6.i686
gcc-4.4.4-13.el6 (x86_64)
gcc-c++-4.4.4-13.el6 (x86_64)
glibc-2.12-1.7.el6 (i686)
glibc-2.12-1.7.el6 (x86_64)
glibc-devel-2.12-1.7.el6 (x86_64)
glibc-devel-2.12-1.7.el6.i686
ksh
libgcc-4.4.4-13.el6 (i686)
libgcc-4.4.4-13.el6 (x86_64)
libstdc++-4.4.4-13.el6 (x86_64)
libstdc++-4.4.4-13.el6.i686
libstdc++-devel-4.4.4-13.el6 (x86_64)
libstdc++-devel-4.4.4-13.el6.i686
libaio-0.3.107-10.el6 (x86_64)
libaio-0.3.107-10.el6.i686
libaio-devel-0.3.107-10.el6 (x86_64)
libaio-devel-0.3.107-10.el6.i686
make-3.81-19.el6
sysstat-9.0.4-11.el6 (x86_64)
Oracle Linux 7およびRed Hat Enterprise Linux 7 次のパッケージ(またはそれ以上のバージョン)がインストールされている必要があります。
binutils-2.23.52.0.1-12.el7.x86_64 
compat-libcap1-1.10-3.el7.x86_64 
compat-libstdc++-33-3.2.3-71.el7.i686
compat-libstdc++-33-3.2.3-71.el7.x86_64
gcc-4.8.2-3.el7.x86_64 
gcc-c++-4.8.2-3.el7.x86_64 
glibc-2.17-36.el7.i686 
glibc-2.17-36.el7.x86_64 
glibc-devel-2.17-36.el7.i686 
glibc-devel-2.17-36.el7.x86_64 
ksh
libaio-0.3.109-9.el7.i686 
libaio-0.3.109-9.el7.x86_64 
libaio-devel-0.3.109-9.el7.i686 
libaio-devel-0.3.109-9.el7.x86_64 
libgcc-4.8.2-3.el7.i686 
libgcc-4.8.2-3.el7.x86_64 
libstdc++-4.8.2-3.el7.i686 
libstdc++-4.8.2-3.el7.x86_64 
libstdc++-devel-4.8.2-3.el7.i686 
libstdc++-devel-4.8.2-3.el7.x86_64 
libXi-1.7.2-1.el7.i686 
libXi-1.7.2-1.el7.x86_64 
libXtst-1.2.2-1.el7.i686 
libXtst-1.2.2-1.el7.x86_64 
make-3.82-19.el7.x86_64 
sysstat-10.1.5-1.el7.x86_64
SUSE Linux Enterprise Server 10 次のパッケージ(またはそれ以上のバージョン)がインストールされている必要があります。
binutils-2.16.91.0.5
compat-libstdc++-5.0.7
gcc-4.1.0
gcc-c++-4.1.2
glibc-2.4-31.63
glibc-devel-2.4-31.63
glibc-devel-32bit-2.4-31.63
libaio-0.3.104
libaio-32bit-0.3.104
libaio-devel-0.3.104
libaio-devel-32bit-0.3.104
libelf-0.8.5
libgcc-4.1.2
libstdc++-4.1.2
libstdc++-devel-4.1.2
make-3.80
sysstat-8.0.4
SUSE Linux Enterprise Server 11 次のパッケージ(またはそれ以上のバージョン)がインストールされている必要があります。
binutils-2.19
gcc-4.3
gcc-c++-4.3
glibc-2.9
glibc-32bit-2.9
glibc-devel-2.9
glibc-devel-32bit-2.9
libaio-0.3.104
libaio-32bit-0.3.104
libaio-devel-0.3.104
libaio-devel-32bit-0.3.104
libstdc++33-3.3.3
libstdc++33-32bit-3.3.3
libstdc++43-4.3.3_20081022
libstdc++43-32bit-4.3.3_20081022
libstdc++43-devel-4.3.3_20081022
libstdc++43-devel-32bit-4.3.3_20081022
libgcc43-4.3.3_20081022
libstdc++-devel-4.3
make-3.81
sysstat-8.1.5
SUSE Linux Enterprise Server 12 次のパッケージ(またはそれ以上のバージョン)がインストールされている必要があります。
binutils-2.25.0-13.1
gcc-4.8-6.189
gcc48-4.8.5-24.1
glibc-2.19-31.9
glibc-32bit-2.19-31.9
glibc-devel-2.19-31.9.x86_64
glibc-devel-32bit-2.19-31.9.x86_64
libaio1-0.3.109-17.15
libaio-devel-0.3.109-17.15
libcap1-1.10-59.61
libstdc++48-devel-4.8.5-24.1.x86_64
libstdc++48-devel-32bit-4.8.5-24.1.x86_64
libstdc++6-5.2.1+r226025-4.1.x86_64
libstdc++6-32bit-5.2.1+r226025-4.1.x86_64
libstdc++-devel-4.8-6.189.x86_64
libstdc++-devel-32bit-4.8-6.189.x86_64
libgcc_s1-5.2.1+r226025-4.1.x86_64
libgcc_s1-32bit-5.2.1+r226025-4.1.x86_64
mksh-50-2.13
make-4.0-4.1.x86_64
sysstat-10.2.1-3.1.x86_64
xorg-x11-driver-video-7.6_1-14.30.x86_64
xorg-x11-server-7.6_1.15.2-36.21.x86_64
xorg-x11-essentials-7.6_1-14.17.noarch
xorg-x11-Xvnc-1.4.3-7.2.x86_64
xorg-x11-fonts-core-7.6-29.45.noarch
xorg-x11-7.6_1-14.17.noarch
xorg-x11-server-extra-7.6_1.15.2-36.21.x86_64
xorg-x11-libs-7.6-45.14.noarch
xorg-x11-fonts-7.6-29.45.noarch

注意: パッチ18370031をダウンロードしてインストールする必要があります。このパッチのダウンロードおよびインストール方法の詳細は、次を参照してください。

https://support.oracle.com

『Oracle Databaseリリース・ノート』

NeoKylin Linux Advanced Server 6 次のパッケージ(またはそれ以上のバージョン)がインストールされている必要があります。
binutils-2.20.51.0.2-5.36.el6 (x86_64) 
compat-libcap1-1.10-1 (x86_64) 
compat-libstdc++-33-3.2.3-69.el6 (x86_64) 
compat-libstdc++-33-3.2.3-69.el6 (i686) 
gcc-4.4.7-4.el6 (x86_64) 
gcc-c++-4.4.7-4.el6 (x86_64) 
glibc-2.12-1.132.el6 (i686) 
glibc-2.12-1.132.el6 (x86_64) 
glibc-devel-2.12-1.132.el6 (x86_64) 
glibc-devel-2.12-1.132.el6 (i686) 
ksh 
libgcc-4.4.7-4.el6 (i686) 
libgcc-4.4.7-4.el6 (x86_64) 
libstdc++-4.4.7-4.el6 (x86_64) 
libstdc++-4.4.7-4.el6 (i686) 
libstdc++-devel-4.4.7-4.el6 (x86_64) 
libstdc++-devel-4.4.7-4.el6 (i686) 
libaio-0.3.107-10.el6 (x86_64) 
libaio-0.3.107-10.el6 (i686) 
libaio-devel-0.3.107-10.el6 (x86_64) 
libaio-devel-0.3.107-10.el6 (i686) 
make-3.81-20.el6
sysstat-9.0.4-22.el6 (x86_64)
NeoKylin Linux Advanced Server 7 次のパッケージ(またはそれ以上のバージョン)がインストールされている必要があります。
binutils-2.23.52.0.1-55.el7.x86_64
compat-libcap1-1.10-7.el7.x86_64
gcc-4.8.5-4.el7.ns7.01.x86_64
gcc-c++-4.8.5-4.el7.ns7.01.x86_64
glibc-2.17-105.el7.ns7.01.i686
glibc-2.17-105.el7.ns7.01.x86_64
glibc-devel-2.17-105.el7.ns7.01.i686
glibc-devel-2.17-105.el7.ns7.01.x86_64
ksh-20120801-22.el7_1.2.x86_64
libaio-0.3.109-13.el7.i686
libaio-0.3.109-13.el7.x86_64
libaio-devel-0.3.109-13.el7.i686
libaio-devel-0.3.109-13.el7.x86_64
libgcc-4.8.5-4.el7.ns7.01.i686
libgcc-4.8.5-4.el7.ns7.01.x86_64
libstdc++-4.8.5-4.el7.ns7.01.i686
libstdc++-4.8.5-4.el7.ns7.01.x86_64
libstdc++-devel-4.8.5-4.el7.ns7.01.i686
libstdc++-devel-4.8.5-4.el7.ns7.01.x86_64
libXi-1.7.4-2.el7.i686
libXi-1.7.4-2.el7.x86_64
libXtst-1.2.2-2.1.el7.i686
libXtst-1.2.2-2.1.el7.x86_64
make-3.82-21.el7.x86_64
sysstat-10.1.5-7.el7.x86_64

IBM: Linux on System zのOracle Databaseパッケージ要件

オペレーティング・システム 要件
Red Hat Enterprise Linux 4 次のパッケージ(またはそれ以上のバージョン)がインストールされている必要があります。
binutils-2.15.92.0.2-25 (s390x)
compat-libstdc++-33-3.2.3-47.3 (s390)
compat-libstdc++-33-3.2.3-47.3 (s390x)
gcc-3.4.6-11 (s390x)
gcc-c++-3.4.6-11 (s390x)
glibc-2.3.4-2.43 (s390)
glibc-2.3.4-2.43 (s390x)
glibc-devel-2.3.4-2.43 (s390)
glibc-devel-2.3.4-2.43 (s390x)
libaio-0.3.105-2 (s390)
libaio-0.3.105-2 (s390x)
libaio-devel-0.3.105-2 (s390)
libaio-devel-0.3.105-2 (s390x)
libgcc-3.4.6-11 (s390)
libgcc-3.4.6-11 (s390x)
libstdc++-3.4.6-10.0.1
libstdc++-3.4.6-10.0.1 (32-bit)
libstdc++-devel-3.4.6-10.0.1
libstdc++-devel-3.4.6-10.0.1 (x86_64)
make-3.80
pdksh
sysstat-5.0.5-25.el4 (s390x)
Red Hat Enterprise Linux 5 次のパッケージ(またはそれ以上のバージョン)がインストールされている必要があります。
binutils-2.17.50.0.6-12.el5 (s390x)
compat-libstdc++-33-3.2.3-61 (s390)
compat-libstdc++-33-3.2.3-61 (s390x)
gcc-4.1.2-46.el5 (s390x)
gcc-c++-4.1.2-46.el5 (s390x)
glibc-2.5-42(s390)
glibc-2.5-42 (s390x)
glibc-devel-2.5-42 (s390)
glibc-devel-2.5-42 (s390x)
ksh
libaio-0.3.106-3.2 (s390)
libaio-0.3.106-3.2 (s390x)
libaio-devel-0.3.106-3.2 (s390)
libaio-devel-0.3.106-3.2 (s390x)
libgcc-4.1.2-46.el5 (s390)
libgcc-4.1.2-46.el5 (s390x)
libstdc++-4.1.2-46.el5 (s390)
libstdc++-4.1.2-46.el5 (s390x)
libstdc++-devel-4.1.2-46.el5 (s390x)
make-3.81
sysstat-7.0.2-3.el5 (s390x)
Red Hat Enterprise Linux 6 次のパッケージ(またはそれ以上のバージョン)がインストールされている必要があります。
binutils-2.20.51.0.2-5.28 (s390x)
compat-libstdc++-33-3.2.3-69.el6 (s390x)
gcc-4.4.6-3.el6 (s390x)
gcc-c++-4.4.6-3.el6 (s390x)
glibc-2.12-1.47.el6 (s390)
glibc-2.12-1.47.el6 (s390x)
glibc-devel-2.12-1.47.el6 (s390)
glibc-devel-2.12-1.47.el6 (s390x)
libaio-0.3.107-10.el6 (s390)
libaio-0.3.107-10.el6 (s390x)
libaio-devel-0.3.107-10.el6 (s390x)
libgcc-4.4.6-3.el6 (s390)
libgcc-4.4.6-3.el6 (s390x)
libstdc++-4.4.6-3.el6 (s390x)
libstdc++-devel-4.4.6-3.el6 (s390x)
make-3.81-19.el6 (s390x)
pdksh
sysstat-9.0.4-18.el6 (s390x)
Red Hat Enterprise Linux 7 次のパッケージ(またはそれ以上のバージョン)がインストールされている必要があります。
binutils-2.23.52.0.1-30.el7.s390x
compat-libcap1-1.10-7.el7.s390x
cpp-4.8.2-16.el7.s390x
gcc-4.8.3-9.el7.s390x
gcc-c++-4.8.3-9.el7.s390x
glibc-2.17-78.el7.s390
glibc-2.17-78.el7.s390x
glibc-devel-2.17-78.el7.s390
glibc-devel-2.17-78.el7.s390x
glibc-headers-2.17-55.el7.s390x
ksh-20120801-22.el7.s390x
libaio-0.3.109-12.el7.s390
libaio-0.3.109-12.el7.s390x
libaio-devel-0.3.109-12.el7.s390
libaio-devel-0.3.109-12.el7.s390x
libgcc-4.8.3-9.el7.s390
libgcc-4.8.3-9.el7.s390x
libstdc++-4.8.3-9.el7.s390
libstdc++-4.8.3-9.el7.s390x
libstdc++-devel-4.8.3-9.el7.s390
libstdc++-devel-4.8.3-9.el7.s390x
libXi-1.2.2-2.1.el7.s390
libXi-1.2.2-2.1.el7.s390x
libXtst-1.2.2-2.1.el7.s390
libXtst-1.2.2-2.1.el7.s390x
make-3.82-21.el7.s390x
mpfr-3.1.1-4.el7.s390x
sysstat-10.1.5-7.el7.s390x
SUSE Linux Enterprise Server 10 次のパッケージ(またはそれ以上のバージョン)がインストールされている必要があります。
binutils-32bit-2.16.91.0.5-23.34.33 (s390x)
gcc-4.1.2_20070115-0.29.6 (s390x)
gcc-c++-4.1.2_20070115-0.29.6 (s390x)
glibc-2.4-31.74.1 (s390x)
glibc-32bit-2.4-31.74.1 (s390x)
glibc-devel-2.4-31.74.1 (s390x)
glibc-devel-32bit-2.4-31.74.1 (s390x)
ksh
libaio-0.3.104-14.2 (s390x)
libaio-32bit-0.3.104-14.2 (s390x)
libaio-devel-0.3.104-14.2 (s390x)
libaio-devel-32bit-0.3.104-14.2 (s390x)
libstdc++-4.1.2_20070115-0.29.6 (s390x)
libstdc++-devel-4.1.2_20070115-0.29.6 (s390x)
make-3.80-202.2 (s390x)
sysstat-8.0.4-1.7.27 (s390x)
SUSE Linux Enterprise Server 11 次のパッケージ(またはそれ以上のバージョン)がインストールされている必要があります。
binutils-2.20.0-0.7.9 (s390x)
gcc-4.3-62.198 (s390x)
gcc-c++-4.3-62.198 (s390x)
glibc-2.11.1-0.17.4 (s390x)
glibc-32bit-2.11.1-0.17.4 (s390x)
glibc-devel-2.11.1-0.17.4 (s390x)
glibc-devel-32bit-2.11.1-0.17.4 (s390x)
ksh
libaio-0.3.109-0.1.46 (s390x)
libaio-32bit-0.3.109-0.1.46 (s390x)
libaio-devel-0.3.109-0.1.46 (s390x)
libaio-devel-32bit-0.3.109-0.1.46 (s390x)
libstdc++43-4.3.4_20091019-0.7.35 (s390x)
libstdc++43-32bit-4.3.4_20091019-0.7.35 (s390x)
libstdc++43-devel-4.3.4_20091019-0.7.35 (s390x)
libstdc++43-devel-32bit-4.3.4_20091019-0.7.35 (s390x)
libgcc43-4.3.4_20091019-0.7.35 (s390x)
make-3.81
sysstat-8.1.5-7.9.56 (s390x)

ODBCパッケージの詳細は、「Oracle ODBCドライバ」を参照してください。

必要なパッケージがインストールされているかどうかを確認するには、次のようなコマンドを入力します。

# rpm -q package_name

パッケージがインストールされていない場合は、Linuxのディストリビューション・メディアからインストールするか、LinuxベンダーのWebサイトから必要なパッケージのバージョンをダウンロードします。

2.3.4 コンパイラ要件

Linux x86およびLinux x86-64では、Intel C++ Compiler 10.1以降、および「パッケージ要件」の一覧に示されていたGNU CとC++コンパイラは、Pro*C/C++、Oracle Call Interface、Oracle C++ Call InterfaceおよびOracle Database 11gリリース2のOracle XML Developer's Kit(XDK)でサポートされています。


注意:

Linux x86およびLinux x86-64では、Intel C++ Compiler 10.1は、「パッケージ要件」に記載されているgccバージョンの標準テンプレート・ライブラリを使用する場合にのみ、Oracle C++ Call Interface(OCCI)アプリケーションのビルドに使用できます。

Oracle XML Developer's Kitは、OCCIと同じコンパイラでサポートされます。


IBMの場合: Linux on System zでは、「パッケージ要件」の一覧に示されていたGNU CとC++コンパイラは、Oracle Database 11gリリース2でサポートされています。

2.3.5 その他のソフトウェア要件

使用するコンポーネントに応じて、次のソフトウェアがインストールされていることを確認する必要があります。

2.3.5.1 Oracle JDBC/OCIドライバ

次のオプションのJDKバージョンは、Oracle JDBC/OCIドライバとともに使用できます。ただし、これらはデータベース・インストールの要件ではありません。

Linux x86およびLinux x86-64では、JNDI拡張機能付きのJDK 6 (Java SE Development Kit 1.6.0_21)またはJDK 5 (1.5.0_24)をOracle Java Database ConnectivityおよびOracle Call Interfaceドライバと組み合せて使用します。ただし、これらはデータベース・インストールの要件ではありません。このリリースにはJDK 1.5がインストールされていることに留意してください。

IBMの場合: Linux on System z:

  • JDK 6 SR16 FP1以上

  • JDK 5 SR16 FP3以上

2.3.5.2 Oracle ODBCドライバ

ODBCを使用する場合は、最新のLinux用ODBCドライバ・マネージャをインストールします。ドライバ・マネージャを次のURLからダウンロードし、インストールします。

http://www.unixodbc.org

Linux RPMは、このサイトで入手できます。

  • Linux x86の場合

    ODBCを使用するには、使用するオペレーティング・システムに応じて、次の32ビットODBC RPMも追加インストールする必要があります。

    • Oracle Linux 4およびRed Hat Enterprise Linux 4の場合:

      unixODBC-2.2.11 (32 bit) or later
      unixODBC-devel-2.2.11 (32 bit) or later
      
    • Oracle Linux 5、Red Hat Enterprise Linux 5およびAsianux Server 3の場合:

      unixODBC-2.2.11 (32 bit) or later
      unixODBC-devel-2.2.11 (32 bit) or later
      
    • Oracle Linux 6、Red Hat Enterprise Linux 6およびAsianux Server 4の場合:

      unixODBC-2.2.14-11 (32 bit) or later
      unixODBC-devel-2.2.14-11 (32 bit) or later
      
    • SUSE Linux Enterprise Server 10の場合:

      unixODBC-32bit-2.2.11 (32 bit) or later
      unixODBC-devel-32bit-2.2.11 (32 bit) or later
      
    • SUSE Linux Enterprise Server 11の場合:

      unixODBC-32bit-2.2.12 (32-bit) or later
      unixODBC-devel-32bit-2.2.12 (32 bit) or later
      
  • Linux x86-64の場合

    ODBCを使用するには、使用するオペレーティング・システムに応じて、次のODBC RPMも追加インストールする必要があります。

    • Oracle Linux 4およびRed Hat Enterprise Linux 4の場合:

      unixODBC-2.2.11 (32 bit) or later
      unixODBC-devel-2.2.11 (64 bit) or later
      unixODBC-2.2.11 (64 bit) or later
      
    • Oracle Linux 5、Red Hat Enterprise Linux 5およびAsianux Server 3の場合:

      unixODBC-2.2.11 (32 bit) or later
      unixODBC-devel-2.2.11 (64 bit) or later
      unixODBC-2.2.11 (64 bit) or later
      
    • Oracle Linux 6、Red Hat Enterprise Linux 6およびAsianux Server 4の場合:

      unixODBC-2.2.14-11.el6 (x86_64) or later
      unixODBC-2.2.14-11.el6.i686 or later
      unixODBC-devel-2.2.14-11.el6 (x86_64) or later
      unixODBC-devel-2.2.14-11.el6.i686 or later
      
    • Oracle Linux 7およびRed Hat Enterprise Linux 7の場合:

      unixODBC-2.3.1-6.el7.x86_64 or later
      unixODBC-2.3.1-6.el7.i686 or later
      unixODBC-devel-2.3.1-6.el7.x86_64 or later
      unixODBC-devel-2.3.1-6.el7.i686 or later
      
    • SUSE Linux Enterprise Server 10の場合:

      unixODBC-32bit-2.2.11 (32 bit) or later
      unixODBC-2.2.11 (64 bit) or later
      unixODBC-devel-2.2.11 (64 bit) or later
      
    • SUSE Linux Enterprise Server 11の場合:

      unixODBC-2.2.12 or later
      unixODBC-devel-2.2.12 or later
      unixODBC-32bit-2.2.12 (32 bit) or later 
      
    • NeoKylin Linux Advanced Server 6の場合

      unixODBC-2.2.14-12.el6_3.i686 or later
      unixODBC-2.2.14-12.el6_3.x86_64 or later
      unixODBC-devel-2.2.14-12.el6_3.x86_64 or later
      unixODBC-devel-2.2.14-12.el6_3.i686 or later
      
    • NeoKylin Linux Advanced Server 7の場合

      unixODBC-2.3.1-11.el7.i686 or later
      unixODBC-2.3.1-11.el7.x86_64 or later
      unixODBC-devel-2.3.1-11.el7.i686 or later
      unixODBC-devel-2.3.1-11.el7.x86_64 or later
      
  • IBMの場合: Linux on System z

    ODBCを使用するには、使用するオペレーティング・システムに応じて、次のODBC RPMも追加インストールする必要があります。

    • Red Hat Enterprise Linux 4の場合:

      unixODBC-2.2.11 (32 bit) or later
      unixODBC-devel-2.2.11 (64 bit) or later
      unixODBC-2.2.11 (64 bit) or later
      
    • Red Hat Enterprise Linux 5の場合:

      unixODBC-2.2.11 (32 bit) or later
      unixODBC-devel-2.2.11 (64 bit) or later
      unixODBC-2.2.11 (64 bit) or later
      
    • Red Hat Enterprise Linux 6の場合:

      unixODBC-2.2.14-11 (32 bit) or later
      unixODBC-2.2.14-11 (64 bit) or later
      uunixODBC-devel-2.2.14-11 (64 bit) or later
      
    • Red Hat Enterprise Linux 7の場合::

      unixODBC-2.3.1-11 (32 bit) or later
      unixODBC-2.3.1-11 (64 bit) or later
      unixODBC-devel-2.3.1-11 (32 bit) or later
      unixODBC-devel-2.3.1-11 (64 bit) or later
      
    • SUSE Linux Enterprise Server 10の場合:

      unixODBC-32bit-2.2.11 (32 bit) or later
      unixODBC-2.2.11 (64 bit) or later
      unixODBC-devel-2.2.11 (64 bit) or later
      
    • SUSE Linux Enterprise Server 11の場合:

      unixODBC-2.2.12 or later
      unixODBC-devel-2.2.12 or later
      unixODBC-32bit-2.2.12 (32 bit) or later 
      

2.3.5.3 Linux-PAMライブラリ

最新のLinux-PAM(Pluggable Authentication Modules for Linux)ライブラリのインストールにより、システム管理者はアプリケーションでのユーザーの認証方法を選択できます。

2.3.5.4 64ビット・プラットフォーム用の独立した32ビット・クライアント・ソフトウェア

Oracle Database 11gリリース2(11.2)以降では、64ビット・クライアント・ソフトウェアに32ビット・クライアント・バイナリは含まれなくなります。64ビット・プラットフォーム上で32ビット・クライアント・バイナリが必要な場合は、それぞれの32ビット・クライアント・ソフトウェアから32ビット・バイナリを別々のOracleホーム内にインストールします。


関連項目:

詳細は、My Oracle Supportノート883702.1を参照してください。

https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&id=883702.1


32ビット・クライアントのバイナリを64ビット・プラットフォームにインストールする際、インストーラにより既存の32ビット・ソフトウェア(パッケージなど)の確認が行われます。


関連項目:

  • 「パッケージ要件」のLinux x86のパッケージ要件

  • 『Oracle Database管理者リファレンス for Linux and UNIX-Based Operating Systems』のクライアント・アプリケーションでサポートされるビット長に関する項


2.3.5.5 プログラミング言語

次の製品の組合せが動作保証されています。

  • Pro* COBOL

    • Micro Focus Server Express 5.1

2.3.5.6 ブラウザ要件

Oracle Databaseのインストールには、Webブラウザは必須ではありません。ただし、ドキュメントにアクセスする場合と、Oracle Enterprise Manager Database ControlおよびOracle Application Expressを使用する場合は、ブラウザが必要です。JavaScript、HTML 4.0標準およびCSS 1.0標準をサポートするWebブラウザが必要です。

Oracle Enterprise Manager Database Controlでは、次のブラウザがサポートされています。

  • Microsoft Internet Explorer 10.0 (Oracle Enterprise Manager Database Control 11.2.0.3以上をサポート)

  • Microsoft Internet Explorer 9.0

  • Microsoft Internet Explorer 8.0

  • Microsoft Internet Explorer 7.0 SP1

  • Microsoft Internet Explorer 6.0 SP2

  • Firefox 21.0 (Oracle Enterprise Manager Database Control 11.2.0.4をサポート)

  • Firefox 17.0.6 ESR (Oracle Enterprise Manager Database Control 11.2.0.4をサポート)

  • Firefox 3.6

  • Firefox 3.5

  • Firefox 3.0.7

  • Firefox 2.0

  • Safari 4.0.x

  • Safari 3.2

  • Safari 3.1

  • Google Chrome 27.0 (Oracle Enterprise Manager Database Control 11.2.0.4をサポート)

  • Google Chrome 4.0

  • Google Chrome 3.0

  • Netscape Navigator 9.0

  • Netscape Navigator 8.1


関連項目:

『Oracle Application Expressインストレーション・ガイド』

2.3.5.7 プログラミング言語

次の製品の組合せが動作保証されています。

  • Pro* COBOL

    • Micro Focus Server Express 5.1

2.3.6 Instant Client Light要件

Instant Client Lightを使用する場合は、前の項で説明した要件の他に、アプリケーションで次の言語とキャラクタ・セットを使用する必要があります。

  • 言語: Oracleでサポートされる言語

  • 地域: Oracleでサポートされる地域

  • キャラクタ・セット:

    • シングルバイト

      • US7ASCII

      • WE8DEC

      • WE8MSWIN1252

      • WE8ISO8859P1

    • Unicode

      • UTF8

      • AL16UTF16

      • AL32UTF8

      Instant Client Lightは、次のデータベース・キャラクタ・セットのいずれかを備えるデータベースに接続できます。

      • US7ASCII

      • WE8DEC

      • WE8MSWIN1252

      • WE8ISO8859P1

      • WE8EBCDIC37C

      • WE8EBCDIC1047

      • UTF8

      • AL32UTF8

言語、地域およびキャラクタ・セットは、NLS_LANG環境変数によって決定されます。

2.4 必要なオペレーティング・システム・グループおよびユーザーの作成

このシステムにOracleソフトウェアを初めてインストールするかどうかにより、またインストールする製品により、次のオペレーティング・システム・グループおよびユーザーの作成が必要になる場合があります。

  • Oracleインベントリ・グループ(通常はoinstall)

    Oracle中央インベントリへの書込みアクセスが可能なグループ(oraInventory)に属している必要があります。

    Oracleソフトウェアのインストール時のインストール・ログとトレース・ファイル。これらのファイルは、今後の参照のために関連するOracleホームにコピーされます。

    Oracleのインストールに関するその他のメタデータ・インベントリ情報は個々のOracleホーム・インベントリ・ディレクトリに格納され、中央インベントリからは分離されます。

    新規インストールでは、Oracle Universal Installerを使用して中央インベントリ・ディレクトリを作成することをお薦めします。デフォルトでは、/u01/appなどOFA構造に準拠してOracleパスを作成すると、中央インベントリはパスu01/app/oraInventoryに作成され、すべてのOracleインストールの所有者は、適切な権限を使用して、このディレクトリに書き込むことができます。

  • Oracleソフトウェア所有者ユーザー(通常はoracle)

    Oracleソフトウェアをシステムに初めてインストールする場合は、このユーザーを作成する必要があります。このユーザーはインストール時にインストールされる全ソフトウェアの所有者となります。このユーザーには、プライマリ・グループとしてOracleインベントリ・グループを指定する必要があります。また、セカンダリ・グループは、OSDBAグループおよびOSOPERグループであることが必要です。


    注意:

    • Oracleドキュメントでは、Oracle Databaseインストールを所有するユーザーのことをoracleユーザーと呼びます。

    • Oracle Databaseインストールは、Oracleソフトウェア所有者ユーザー(oracle)が所有し、Oracleソフトウェア所有者ユーザーのプライマリ・グループはOracleインベントリ・グループ(oinstall)である必要があります。


システム上のOracleソフトウェアの全インストールに対して、単一のOracleインベントリ・グループが必要です。初回インストール後は、そのシステムへの以降のすべてのOracleソフトウェア・インストールに、同一のOracleインベントリ・グループを使用する必要があります。ただし、インストールごとに異なるOracle所有者ユーザーを作成することは可能です。


注意:

次の各項では、ローカル・ユーザーおよびグループの作成方法について説明します。ローカル・ユーザーおよびグループを作成するかわりに、Network Information Services(NIS)などのディレクトリ・サービスに適切なユーザーおよびグループを作成できます。ディレクトリ・サービスの使用方法は、システム管理者に問い合せるか、オペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。

次の各項では、ローカル・ユーザーおよびグループの作成方法について説明します。

2.4.1 Oracleインベントリ・グループの作成

既存のOracleインベントリ・グループがない場合は、作成する必要があります。次の項目ごとに、Oracleインベントリ・グループの名前の確認方法(存在する場合)および作成方法(必要な場合)を説明します。

Oracleインベントリ・グループが存在するかどうかの確認

Oracleソフトウェアをシステムに初めてインストールするときには、Oracle Universal InstallerによりoraInst.locファイルが作成されます。このファイルでは、Oracleインベントリ・グループ名(通常oinstall)およびOracleインベントリ・ディレクトリのパスが識別されます。

oraInst.locファイルには、次のような内容が含まれます。

inventory_loc=central_inventory_location
inst_group=group

前述の例では、central_inventory_locationがOracle中央インベントリの場所、groupが中央インベントリへの書込み権限のあるグループ名を示します。

既存のOracleインベントリがある場合は、すべてのOracleソフトウェアのインストールで同じOracleインベントリを使用し、インストールに使用するすべてのOracleソフトウェア・ユーザーにこのディレクトリへの書込み権限があることを確認してください。

Oracleインベントリ・グループが存在するかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。

# more /etc/oraInst.loc

oraInst.locファイルが存在する場合、このコマンドの出力は次のようになります。

inventory_loc=/u01/app/oraInventory
inst_group=oinstall

前述の出力例は、次の内容を示します。

  • inventory_locパラメータは、Oracleインベントリの場所を示します。

  • inst_groupパラメータは、Oracleインベントリ・グループ名(この例ではoinstall)を示します。

Oracleインベントリ・グループの作成

oraInst.locファイルが存在しない場合は、次のようにOracleインベントリ・グループを作成します。

# /usr/sbin/groupadd oinstall

2.4.2 Oracleソフトウェア所有者ユーザーの作成

次の状況では、Oracleソフトウェア所有者ユーザーを作成する必要があります。

  • Oracleソフトウェア所有者ユーザーが存在しない場合(たとえば、システムへOracleソフトウェアを初めてインストールする場合)。

  • Oracleソフトウェア所有者ユーザーは存在するが、異なるオペレーティング・システム・ユーザーを使用する場合。

2.4.2.1 Oracleソフトウェア所有者ユーザーの存在の確認

Oracleソフトウェア所有者ユーザー(oracle)の有無を判別するには、次のコマンドを入力します。

# id oracle

oracleユーザーが存在する場合、このコマンドからの出力は、次のようになります。

uid=54321(oracle) gid=54321(oinstall) groups=54322(dba),54323(oper)

ユーザーが存在する場合、既存のユーザーを使用するか、または他のoracleユーザーを作成するかを決定します。既存のユーザーを使用する場合は、そのユーザーのプライマリ・グループがOracleインベントリ・グループであることを確認してください。詳細は、次の項のいずれかを参照してください。


注意:

必要に応じて、既存のユーザーの使用または変更の前にシステム管理者に連絡してください。

2.4.2.2 Oracleソフトウェア所有者ユーザーの作成

Oracleソフトウェア所有者ユーザーが存在しない場合や、新しいOracleソフトウェア所有者ユーザーが必要な場合は、次の手順で作成します。次の手順では、oracleというユーザー名を使用します(この名前のユーザーが存在しない場合)。

  1. oracleユーザーを作成するには、次のようなコマンドを入力します。

    # /usr/sbin/useradd -g oinstall[ -G dba]oracle
    

    各項目の意味は次のとおりです。

    • -gオプションは、プライマリ・グループを指定します。oinstallなど、Oracleインベントリ・グループを指定する必要があります。

    • -Gオプションには、オプションのセカンダリ・グループを指定します。セカンダリ・グループには、OSDBAグループおよび必要に応じてOSOPERグループを含める必要があります。たとえば、dba, osoperなどです。

  2. oracleユーザーのパスワードを設定します。

    # passwd oracle
    

続行するには、「必要なソフトウェア・ディレクトリの識別」を参照してください。

2.4.2.3 Oracleソフトウェア所有者ユーザーの変更

oracleユーザーは存在するが、そのプライマリ・グループがoinstallでない場合は、次のようなコマンドを入力してプライマリ・グループを変更します。

# /usr/sbin/usermod -g oinstall -G dba oracle

-gオプションを使用してプライマリ・グループを指定し、セカンダリ・グループが必要な場合は-Gオプションを使用して指定します。

2.5 必要なソフトウェア・ディレクトリの識別

Oracleソフトウェア用に次のディレクトリを識別または作成する必要があります。


注意:

Oracleソフトウェア用に選択したパス(Oracleホーム・パス、Oracleベース・パスなど)では、ASCII文字のみを使用してください。一部のパスにインストール所有者名がデフォルトで使用されるため、このASCII文字制限はユーザー名、ファイル名およびディレクトリ名に適用されます。

2.5.1 Oracleベース・ディレクトリ

Oracleベース・ディレクトリは、Oracleソフトウェア・インストールの最上位ディレクトリです。UNIXシステムでは、Optimal Flexible Architecture(OFA)のガイドラインによって、次のようなパスをOracleベース・ディレクトリに使用することが推奨されています。

/mount_point/app/software_owner

各項目の意味は次のとおりです。

  • mount_pointは、Oracleソフトウェアを格納するファイル・システムのマウント・ポイント・ディレクトリです。

    このマニュアルの例では、マウント・ポイント・ディレクトリに/u01を使用しています。

  • software_ownerは、oracleなど、Oracleソフトウェアをインストールしているソフトウェア所有者のオペレーティング・システム・ユーザー名です。

すべてのOracle製品を含むORACLE_BASEフォルダを指定する必要があります。


注意:

既存のOracleベースがある場合は、既存のものを使用ドロップダウン・ボックスから選択できます。デフォルトでは、ドロップダウン・ボックスには、選択したOracleベースの既存の値が含まれます。詳細は、「Oracle Database Clientソフトウェアのインストール」を参照してください。

Oracleベースがない場合は、リスト・ボックスでテキストを編集し、新規作成できます。


複数のインストールに同じOracleベース・ディレクトリを使用することも、異なるインストール用に別々のOracleベース・ディレクトリを作成することもできます。異なるオペレーティング・システム・ユーザーが同じシステム上にOracleソフトウェアをインストールする場合、各ユーザーは個別のOracleベース・ディレクトリを作成する必要があります。次の例では、すべてのOracleベース・ディレクトリが同じシステムに存在できます。

/u01/app/oracle
/u01/app/orauser

次の各項では、インストールに適した既存のOracleベース・ディレクトリの識別方法、および必要な場合のOracleベース・ディレクトリの作成方法について説明します。

Oracleベース・ディレクトリを作成するか既存のディレクトリを使用するかにかかわらず、ORACLE_BASE環境変数を設定して、そのディレクトリのフルパスを指定する必要があります。

2.5.2 Oracleインベントリ・ディレクトリ

Oracleインベントリ・ディレクトリ(oraInventory)には、システム上にインストールされたすべてのソフトウェアのインベントリが格納されます。このディレクトリは、単一システム上にインストールされたすべてのOracleソフトウェアに必須であり、共有のものです。既存のOracleインベントリ・パスがある場合は、Oracle Universal InstallerはそのOracleインベントリを使用します。

システムに初めてOracleソフトウェアをインストールする場合、Oracle Universal Installerでは、OFAに準拠した/u[01-09]/app形式のパス(/u01/appなど)が提供されます。インストールを実行中のユーザーには、そのパスの書込み権限があります。すべてを満たしている場合、Oracle Universal Installerはパス/u[01-09]/app/oraInventoryにOracleインベントリ・ディレクトリを作成します。次に例を示します。

/u01/app/oraInventory

インストールの際にoracleユーザーのORACLE_BASEを設定した場合、Oracle Universal Installerにより、パスORACLE_BASE/../oraInventoryにOracleインベントリ・ディレクトリが作成されます。たとえば、ORACLE_BASE/u01/app/oracle/に設定されている場合、Oracleインベントリ・ディレクトリは、パス/u01/app/oraInventoryに作成されます。

OFA準拠パスの作成およびORACLE_BASEの設定を行わなかった場合、Oracleインベントリ・ディレクトリはインストールを実行するユーザーのホーム・ディレクトリに配置されます。次に例を示します。

/home/oracle/oraInventory

Oracle Universal Installerでは、指定したディレクトリが作成され、それに対する適切な所有者、グループおよび権限が設定されます。ユーザーが作成する必要はありません。


注意:

  • すべてのOracleソフトウェア・インストールはこのディレクトリに依存します。ディレクトリを必ず定期的にバックアップしてください。

  • システムからすべてのOracleソフトウェアを完全に削除した場合を除き、このディレクトリは削除しないでください。

  • デフォルトでは、Oracleインベントリ・ディレクトリはOracleベース・ディレクトリの下にインストールされません。これは、すべてのOracleソフトウェア・インストールで共通のOracleインベントリを共有するため、すべてのユーザーに対して1つのOracleインベントリしかないためです。一方、各ユーザーには個別のOracleベースがあります。


2.5.3 Oracleホーム・ディレクトリ

Oracleホーム・ディレクトリは、特定のOracle製品のソフトウェアをインストールするディレクトリです。異なるOracle製品、または同じOracle製品の異なるリリースは、個別のOracleホーム・ディレクトリにインストールする必要があります。Oracle Universal Installerを実行すると、このディレクトリのパスおよびディレクトリを識別する名前を指定するよう求められます。OFAガイドラインに従い、指定するOracleホーム・ディレクトリを、インストールを実行するユーザー・アカウントのOracleベース・ディレクトリのサブディレクトリにすることことを強くお薦めします。Oracleホーム・ディレクトリには、次のようなパスを指定することをお薦めします。

$ORACLE_BASE/product/11.2.0/client_1

Oracle Universal Installerは、指定したディレクトリ・パスをOracleベース・ディレクトリの下に作成します。また、適切な所有者、グループおよび権限も設定されます。このディレクトリを作成する必要はありません。


注意:

インストール時には、事前定義済の権限が適用された既存のディレクトリを、Oracleホーム・ディレクトリとして指定しないでください。指定した場合、ファイルおよびグループの所有権のエラーによりインストールが失敗する可能性があります。

2.6 Oracleベース・ディレクトリの識別または作成

インストールを開始する前に、既存のOracleベース・ディレクトリを識別するか、必要に応じて作成する必要があります。この項の内容は、次のとおりです。


注意:

システムに他のOracleベース・ディレクトリが存在する場合にも、Oracleベース・ディレクトリを作成するように選択できます。

2.6.1 既存のOracleベース・ディレクトリの識別

既存のOracleベース・ディレクトリは、OFAガイドラインに準拠するパスを持たない可能性があります。ただし、既存のOracleインベントリ・ディレクトリまたは既存のOracleホーム・ディレクトリを識別する場合、通常は次のようにOracleベース・ディレクトリを識別できます。

  • 既存のOracleインベントリ・ディレクトリの識別

    次のコマンドを入力してoraInst.locファイルの内容を表示します。

    # more /etc/oraInst.loc
    

    oraInst.locファイルが存在する場合、このコマンドの出力は次のようになります。

    inventory_loc=/u01/app/oraInventory
    inst_group=oinstall
    

    inventory_locパラメータは、Oracleインベントリ・ディレクトリ(oraInventory)を識別します。oraInventoryディレクトリの親ディレクトリは、通常、Oracleベース・ディレクトリです。前述の例では、/u01/app/oracleはOracleベース・ディレクトリです。

  • 既存のOracleホーム・ディレクトリの識別

    次のコマンドを入力してoratabファイルの内容を表示します。

    # more /etc/oratab
    

    oratabファイルが存在する場合、このファイルには、次のような行が含まれます。

    *:/u03/app/oracle/product/11.2.0/dbhome_1:N
    *:/opt/orauser/infra_904:N
    *:/oracle/9.2.0:N
    

    各行に指定されたディレクトリ・パスは、Oracleホーム・ディレクトリを示します。使用するOracleソフトウェア所有者のユーザー名が末尾に付いているディレクトリ・パスは、Oracleベース・ディレクトリとして有効な選択です。前述の例で、oracleユーザーを使用してソフトウェアをインストールする場合、次のディレクトリのどちらかを選択できます。

    /u03/app/oracle
    /oracle
    

    注意:

    可能であれば、最初のパス(/u03/app/oracle)のようなディレクトリ・パスを選択します。このパスは、OFAガイドラインに準拠しています。

  • 既存のOracleベース・ディレクトリの識別

    Oracleホーム・ディレクトリを特定した後、次のようなコマンドを実行してOracleベースの場所を確認します。

    cat /u01/app/oraInventory/ContentsXML/inventory.xml
    

続行する手順は、次のとおりです。

  • Oracleベース・ディレクトリが存在し、これを使用する場合は、「Oracleソフトウェア所有者環境の構成」を参照してください。

    この後の項でoracleユーザーの環境を構成する際に、ORACLE_BASE環境変数を設定して選択したディレクトリを指定します。

  • Oracleベース・ディレクトリがシステムに存在せず、Oracleベース・ディレクトリを作成する場合は、次の項を参照してください。

2.6.2 Oracleベース・ディレクトリの作成

Oracleベース・ディレクトリを作成する前に、ディスク領域がある適切なファイル・システムを識別する必要があります。

適切なファイル・システムを識別するには、次の手順を実行します。

  1. マウント済の各ファイル・システム上の空きディスク領域を判別するには、次のコマンドを使用します。

    # df -h
    
  2. 表示から、適切な空き領域を持つファイル・システムを識別します。

  3. 指定したファイル・システム用のマウント・ポイント・ディレクトリの名前を書き留めます。

Oracleベース・ディレクトリを作成し、適切な所有者、グループ、および権限を指定する手順は、次のとおりです。

  1. 次のようなコマンドを入力して、識別したマウント・ポイント・ディレクトリに推奨されるサブディレクトリを作成し、適切な所有者、グループおよびそれらの権限を設定します。

    # mkdir -p /mount_point/app
    # chown -R oracle:oinstall /mount_point/app
    # chmod -R 775 /mount_point/app/
    

    次に例を示します。

    # mkdir -p /u01/app
    # chown -R oracle:oinstall /u01/app
    # chmod -R 775 /u01/app/
    
  2. この章で後述するoracleユーザーの環境を構成する際に、ORACLE_BASE環境変数を設定して、作成したOracleベース・ディレクトリを指定します。

2.7 Oracleソフトウェア所有者環境の構成

Oracle Universal Installerはoracleアカウントから実行します。ただし、Oracle Universal Installerを起動する前に、oracleユーザーの環境を構成する必要があります。環境を構成するには、次のことが必要です。

  • シェル起動ファイルで、デフォルトのファイル・モード作成マスク(umask)を022に設定します。

  • DISPLAY環境変数を設定します。


注意:

PATH変数で、/usr/X11R6/binの前に$ORACLE_HOME/binが指定されていることを確認してください。


注意:

オペレーティング・システム・ベンダーでサポートされるシェル・プログラムを使用します。オペレーティング・システムでサポートされないシェル・プログラムを使用すると、インストールの際にエラーが発生する可能性があります。

oracleユーザーの環境を設定する手順は、次のとおりです。

  1. 新規Xターミナル・セッション(xterm)を開始します。

  2. 次のコマンドを入力し、Xウィンドウ・アプリケーションがこのシステム上に表示されることを確認します。

    $ xhost fully_qualified_remote_host_name
    

    次に例を示します。

    $ xhost somehost.example.com
    
  3. ソフトウェアをインストールするシステムにログインしていない場合は、そのシステムにoracleユーザーとしてログインします。

  4. oracleユーザーとしてログインしていない場合は、ユーザーをoracleに切り替えます。

    $ su - oracle
    
  5. oracleユーザーのデフォルト・シェルを確認するには、次のコマンドを入力します。

    $ echo $SHELL
    
  6. シェル起動スクリプトを実行するには、次のいずれかのコマンドを入力します。

    • Bashシェルの場合:

      $ . ./.bash_profile
      
    • BourneまたはKornシェルの場合:

      $ . ./.profile
      
    • Cシェルの場合:

      % source ./.login
      
  7. ソフトウェアをローカル・システムにインストールしない場合は、Xアプリケーションがローカル・システムに表示されるように、次のようなコマンドを入力します。

    • Bourne、Bash、またはKornシェルの場合:

      $ DISPLAY=local_host:0.0
      
    • Cシェルの場合:

      % setenv DISPLAY local_host:0.0
      

    この例で、local_hostは、Oracle Universal Installerの表示に使用するシステム(ワークステーションまたはPC)のホスト名またはIPアドレスです。

  8. /tmpディレクトリの空きディスク領域が400MBに満たないことが確認された場合は、400MB以上の空き領域があるファイル・システムを識別し、このファイル・システムの一時ディレクトリを指定するようにTMPおよびTMPDIR環境変数を設定します。

    1. マウント済の各ファイル・システム上の空きディスク領域を確認するには、次のコマンドを使用します。

      # df -k 
      
    2. 必要に応じて、次のようなコマンドを入力し、識別したファイル・システム上に一時ディレクトリを作成し、そのディレクトリに適切な権限を設定します。

      $ sudo mkdir /mount_point/tmp
      $ sudo chmod a+wr /mount_point/tmp
      # exit
      
    3. 次のようなコマンドを入力し、TMPおよびTMPDIR環境変数を設定します。

      • Bourne、Bash、またはKornシェルの場合:

        $ TMP=/mount_point/tmp
        $ TMPDIR=/mount_point/tmp
        $ export TMP TMPDIR
        
      • Cシェルの場合:

        % setenv TMP /mount_point/tmp
        % setenv TMPDIR /mount_point/tmp
        
  9. 次のコマンドを入力して、ORACLE_HOMEおよびTNS_ADMIN環境変数が設定されていないことを確認します。

    • Bourne、Bash、またはKornシェルの場合:

      $ unset ORACLE_HOME
      $ unset TNS_ADMIN
      
    • Cシェルの場合:

      % unsetenv ORACLE_HOME
      % unsetenv TNS_ADMIN
      

      また、$ORACLE_HOME/binパスがPATH環境変数から削除されていることも確認します。


    注意:

    ORACLE_HOME環境変数が設定されている場合、Oracle Universal Installerはその環境変数でOracleホーム・ディレクトリのデフォルト・パスとして指定されている値を使用します。ただし、ORACLE_BASE環境変数をユーザーが設定する場合は、ORACLE_HOME環境変数を設定せずに、Oracle Universal Installerから提示されるデフォルト・パスを選択することをお薦めします。

  10. 環境設定が正しく行われたかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。

    $ umask
    $ env | more
    

    umaskコマンドの実行により、値22022または0022が表示されることを確認します。また、ここで設定した環境変数に正しい値が設定されることを確認します。