この付録では、次のトラブルシューティングについて説明します。
関連項目:
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この付録に示すトラブルシューティングの手順を実行する前に、次を実行してください。
第2章「Oracle Databaseのインストール前の要件」をチェックし、システムが要件を満たしていること、およびインストール前の作業をすべて完了していることを確認してください。
製品をインストールする前に、その製品に関して使用しているプラットフォーム用のリリース・ノートを参照してください。リリース・ノートは、Oracle Databaseインストール・メディアで提供されています。リリース・ノートの最新バージョンは、次の場所にあるOracle Technology NetworkのWebサイトから入手できます。
http://www.oracle.com/technetwork/index.html
インストール中にエラーが発生した場合は、次のように操作してください。
Oracle Universal Installerを終了しないでください。
インストール・ウィンドウの1つに間違った情報を入力して「次へ」をクリックした場合は、「戻る」をクリックして元のウィンドウに戻り、情報を訂正します。
Oracle Universal Installerによるファイルのコピーまたはリンク中にエラーが発生した場合、対話型インストールについては「インストール・セッションのログの確認」、詳細は「サイレント・モード・インストールでのレスポンス・ファイルのエラー処理」を参照してください。
コンフィギュレーション・アシスタントの実行中にエラーが発生した場合は、「コンフィギュレーション・アシスタントのトラブルシューティング」を参照してください。
問題を解決できない場合は、「インストール失敗後のクリーン・アップ」の手順に従って、失敗したインストールの内容を削除してください。
インストール中には、Oracle Universal Installerにより実行されるすべてのアクションがログ・ファイルに記録されます。インストール中にエラーが発生した場合は、問題の原因と考えられる情報をログ・ファイルで確認してください。デフォルトでは、ログ・ファイルは次のディレクトリにあります。
SYSTEM_DRIVE:\Program Files\Oracle\Inventory\logs
対話型インストールからのログ・ファイル名は次の形式になります。
installActionsdate_time.log
oraInstalldate_time.err
oraInstalldate_time.out
たとえば、対話型インストールを2005年10月14日9:00:56 a.m.に行った場合、ログ・ファイルは次のような名前になります。
installActions2005-10-14_09-00-56AM.log
注意: Inventory ディレクトリまたはその内容の削除や、手動での変更は行わないでください。削除や変更を行うと、Oracle Universal Installerでシステムにインストールする製品を見つけられなくなります。 |
サイレント・モード・インストールが正常に実行されたかどうかを判断するには、DRIVE_LETTER
:\Program Files\Oracle\Inventory\logs
にあるsilentInstallActions
date_time
.log
ファイルを確認します。
必要な場合は、前項を参照してInventory
ディレクトリの位置を確認してください。
サイレント・インストールは、次の場合に失敗します。
レスポンス・ファイルを指定していない場合。
不正または不完全なレスポンス・ファイルを指定している場合。
Oracle Universal Installerにディスク領域不足などのエラーが発生した場合。
Oracle Universal Installerまたはコンフィギュレーション・アシスタントは、実行時にレスポンス・ファイルの妥当性を検査します。妥当性検査に失敗すると、サイレント・モード・インストールまたは構成プロセスは終了します。
Oracle Automatic Storage Managementのホスト名を変更すると、Oracle CSSサービスは起動しません。この問題を解決するには、次の手順を実行します。
Administrator権限を持つユーザーとしてログインします。
roothas.pl
を実行し、CSSの構成を解除します。
C:\> cd \app\oracle\product\11.2.0\grid\crs\install perl roothas.pl -deconfig -force
これにより、古いホスト名を参照していたシステム上の構成関連ファイルが削除されます。
gridconfig.bat
スクリプトを実行し、新しいホスト名を使用してCSSを再構成します。
C:\> cd \app\oracle\product\11.2.0\grid\crs\config gridconfig.bat
Gridホームのbin
ディレクトリに移動します。-c SINGLE
フラグを指定してsrvctl add database
コマンドを使用し、Oracle Restart構成にデータベースを追加します。また、srvctl add
コマンドを使用して、Oracle Restart構成に、リスナー、Oracle ASMインスタンス、すべてのOracle ASMディスク・グループおよびデータベース・サービスを追加します。
関連項目: 『Oracle Database管理者ガイド』のsrvctl addに関する項 |
コンフィギュレーション・アシスタントの実行中に発生したインストール・エラーのトラブルシューティング方法は、次のとおりです。
「インストール・セッションのログの確認」に示したインストール・ログ・ファイルを確認します。
ORACLE_BASE
\
cfgtoollogs
ディレクトリにある特定のコンフィギュレーション・アシスタントのログ・ファイルを確認します。エラーの原因となった問題を修正します。
注意: パスにスペースが使用されていないことを確認します。 |
「致命的エラー。再インストールしてください」メッセージが表示される場合、ログ・ファイルを確認して問題の原因を調べます。詳細は、リカバリ不能なエラーに関する項を参照してください。
Oracleのコンフィギュレーション・アシスタントの障害は、インストール・ウィンドウの最下部に表示されます。追加情報がある場合は、コンフィギュレーション・アシスタントのインタフェースに表示されます。コンフィギュレーション・アシスタントの実行ステータスは、installActions
date_time
.log
ファイルに格納されます。
次の表に、実行ステータス・コードを示します。
ステータス | 結果コード |
---|---|
コンフィギュレーション・アシスタントの正常終了 | 0 |
コンフィギュレーション・アシスタントの異常終了 | 1 |
コンフィギュレーション・アシスタントの取消し | -1 |
コンフィギュレーション・アシスタントの実行中にリカバリ不能なエラーが発生した場合は、次のようにします。
「インストール失敗後のクリーン・アップ」の説明に従って、失敗したインストールの内容を削除します。
リカバリ不能なエラーの原因を修正します。
Oracleソフトウェアを再インストールします。
Oracleホームにおいて次の状況のいずれかに該当する場合は、opatch lsinventory -detail
コマンドを実行してインベントリの内容を表示し、問題の修正について『Oracle Universal InstallerおよびOpatchユーザーズ・ガイドfor Windows and UNIX』のインベントリの破損からのリカバリに関する項を参照してください。
インベントリの手順を完了せずに、Oracleホームがクローニングされている場合。
不良インベントリが存在する場合。
インベントリが使用できないのに、別のOracleホームにOracle Enterprise Manager Agentがインストールされたときに作成されている場合。
画面の解像度を640x480または800x600にしてOracleデータベースに接続している場合、タスクバーの背後に隠れてしまうため、GUIの「次へ」ボタンが表示されません。この問題に対処するには、次のいずれかを実行してください。
タスクバーを非表示にします。
Oracle Universal Installerの画面を上に移動します。
画面の解像度を1024x768以上に設定します。
インストールが失敗した場合は、インストール中にOracle Universal Installerで作成されたファイル、およびOracleホーム・ディレクトリを削除する必要があります。
削除ツールを実行する場合、「Oracle Databaseソフトウェアの削除」の手順に従ってください。