この付録では、次のトラブルシューティングについて説明します。
この付録に示すトラブルシューティングの手順を実行する前に、次を実行してください。
システムが要件を満たしていることと、第2章「Oracle Database Clientのインストール前の要件」に示したインストール前の作業をすべて完了していることを確認してください。
製品をインストールする前に、その製品に関して使用しているプラットフォーム用のリリース・ノートを参照してください。最新のリリース・ノートは、次に示すOracle Technology NetworkのWebサイトから入手できます。
http://www.oracle.com/technetwork/indexes/documentation/index.html
インストール中にエラーが発生した場合は、次のように操作してください。
Oracle Universal Installerを終了しないでください。
インストール・ウィンドウの1つに間違った情報を入力して「次へ」をクリックした場合は、「戻る」をクリックして元のウィンドウに戻り、情報を訂正します。
Oracle Universal Installerによるファイルのコピーまたはリンク中にエラーが発生した場合、対話型インストールについては「インストール・セッションのログの確認」を、サイレント・モードまたはレスポンス・ファイル・モードのインストールについては「サイレント・モード・インストールでのレスポンス・ファイルのエラー処理」を参照してください。
コンフィギュレーション・アシスタントの実行中にエラーが発生した場合は、D.5項「コンフィギュレーション・アシスタントのトラブルシューティング」を参照してください。
問題を解決できない場合は、D.7項「インストール失敗後のクリーン・アップ」の手順に従って、失敗したインストールの内容を削除してください。
Oracle Universal InstallerをOracleソフトウェアがインストールされていないコンピュータで実行する場合、次のディレクトリが作成されます。
DRIVE_LETTER:\Program Files\Oracle\Inventory\logs
この最初のインストールおよびその後のすべてのインストール中、Oracle Universal Installerにより実行されるすべてのアクションがこのディレクトリのログ・ファイルに保存されます。インストール中にエラーが発生した場合は、問題の原因と考えられる情報をログ・ファイルで確認してください。
対話型インストール用のログ・ファイル名は次の形式になります。
installActionsdate_time.log oraInstalldate_time.err oraInstalldate_time.out
たとえば、対話型インストールを2005年2月14日9:00:56 A.M.に行った場合、ログ・ファイルは次のような名前になります。
installActions2005-02-14_09-00-56-am.log
注意: Inventory ディレクトリまたはその内容の削除や、手動での変更は行わないでください。削除や変更を行うと、Oracle Universal Installerでシステムにインストールする製品を見つけられなくなります。 |
サイレント・モードまたはレスポンス・ファイル・モードのインストールが正常に実行されたかどうかを判断するには、DRIVE_LETTER
:\Program Files\Oracle\Inventory\logs
ディレクトリにあるsilentInstallActions
date_time
.log
ファイルを確認します。
サイレント・インストールは、次の場合に失敗します。
レスポンス・ファイルを指定していない場合。
不正または不完全なレスポンス・ファイルを指定している場合。
Oracle Universal Installerにディスク領域不足などのエラーが発生した場合。
Oracle Universal Installerまたはコンフィギュレーション・アシスタントは、実行時にレスポンス・ファイルの妥当性を検査します。妥当性検査に失敗すると、インストールまたは構成プロセスは終了します。
コンフィギュレーション・アシスタントの実行中に発生したインストール・エラーのトラブルシューティング方法は、次のとおりです。
D.3項「インストール・セッションのログの確認」に示したインストール・ログ・ファイルを確認します。
ORACLE_HOME
\cfgtoollogs
ディレクトリにある特定のコンフィギュレーション・アシスタントのログ・ファイルを確認します。エラーの原因となった問題を修正します。
致命的エラー。再インストールしてください
というメッセージが表示された場合は、ログ・ファイルを確認して問題の原因を調査します。これ以降の手順は、「リカバリ不能なエラー」を参照してください。
Oracleのコンフィギュレーション・アシスタントの障害は、インストール・ウィンドウの最下部に表示されます。追加情報がある場合は、コンフィギュレーション・アシスタントのインタフェースに表示されます。コンフィギュレーション・アシスタントの実行ステータスは、installActions
date_time
.log
ファイルに格納されます。
次の表に、実行ステータス・コードを示します。
ステータス | 結果コード |
---|---|
コンフィギュレーション・アシスタントの正常終了 | 0 |
コンフィギュレーション・アシスタントの異常終了 | 1 |
コンフィギュレーション・アシスタントの取消し | -1 |
コンフィギュレーション・アシスタントの実行中にリカバリ不能なエラーが発生した場合は、次のようにします。
D.7項「インストール失敗後のクリーン・アップ」の説明に従って、失敗したインストールを削除します。
リカバリ不能なエラーの原因を修正します。
Oracleソフトウェアを再インストールします。
Oracleホームで次のいずれかの状況が発生した場合は、opatch lsinventory -detail
コマンドを実行してインベントリの内容を表示し、『Oracle Universal InstallerおよびOpatchユーザーズ・ガイド』のインベントリの破損からのリカバリに関する項で、問題の修正についての情報を参照してください。
インベントリの手順を完了せずに、Oracleホームがクローニングされている場合。
不良インベントリが存在する場合。
インベントリが使用できないのに、別のOracleホームにOracle Enterprise Manager Agentがインストールされたときに作成されている場合。
インストールが失敗した場合は、インストール中にOracle Universal Installerで作成されたファイル、およびOracleホーム・ディレクトリを削除する必要があります。削除ツールを実行する場合、第5章「Oracle Database Clientソフトウェアの削除」の手順に従ってください。