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Oracle® Databaseインストレーションおよび構成ガイド
11gリリース2 (11.2) for Fujitsu BS2000/OSD
E49830-02
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C 初期化パラメータおよびパラメータ・ファイル

SQL*PlusがOracle Databaseインスタンスを起動するたびに、インスタンスの操作の特性を指定するパラメータのセットを使用します。これらのパラメータは通常、sid.DBS.INIT.ORAという名前のファイルに保存されています。この付録では、サポートされていないパラメータ、およびシステムでOracle Databaseをカスタマイズするために必要となる可能性のあるその他のパラメータをリストします。この付録にリストされているパラメータの一般的な説明については、『Oracle Databaseリファレンス』マニュアルを参照してください。

C.1 サンプル・パラメータ・ファイル

$ORAC1120.DEMO.DBS.INIT.ORAパラメータ・ファイルが最初のインストール時に作成され、テキスト・ファイルとして編集できます。

C.2 サポートされないパラメータ

汎用ドキュメントで説明されている次の初期化ファイル・パラメータは、Oracle Database 11g for BS2000/OSDではサポートされていません。

  • MAX_DUMP_FILE_SIZE

  • OS_ROLES

  • AUDIT_SYSLOG_LEVEL

  • MEMORY_MAX_TARGET

  • MEMORY_TARGET

初期化ファイルでこれらのパラメータを指定すると、起動時にOracle Databaseでエラーが発生します。回避策は、これらの行をファイルから削除することです。

C.3 初期化パラメータの追加の注意事項

この項では、初期化パラメータに関する追加の情報を説明します。

C.3.1 BACKGROUND_DUMP_DEST

このパラメータは、Oracle処理中にバックグラウンド・プロセス(LGWRやDBWnなど)のデバッグ・トレース・ファイルを書き込まれる場所のパス名(ディレクトリまたは接頭辞)を指定します。また、このパラメータはアラート・ファイルのパス名を指定します。このパラメータのデフォルト値は、Oracleバックグラウンド・プロセスの現在のBS2000ユーザーIDです。トレース・ファイルおよびアラート・ファイルの接頭辞は、次の書式で指定できます。

BACKGROUND_DUMP_DEST=BDD

POSIXサブシステムが有効化されている場合は、このパラメータのPOSIXディレクトリも指定できます。


注意:

このパラメータは、Oracle Database 11gに導入された新しい診断機能インフラストラクチャによって無視され、DIAGNOSTIC_DEST初期化パラメータによって制御される場所にトレース・ファイルおよびコア・ファイルが配置されます。

C.3.2 USER_DUMP_DEST

このパラメータは、サーバーがユーザー・プロセスのかわりにデバッグ・トレース・ファイルを書き込む場所のパス名(ディレクトリまたは接頭辞)を指定します。このパラメータのデフォルト値は、Oracle Databaseプロセスの現在のBS2000ユーザーIDです。

トレース・ファイルの接頭辞は、次のように指定できます。

USER_DUMP_DEST=UDD

POSIXサブシステムが有効化されている場合は、このパラメータのPOSIXディレクトリも指定できます。


注意:

このパラメータは、Oracle Database 11gに導入された新しい診断機能インフラストラクチャによって無視され、DIAGNOSTIC_DEST初期化パラメータによって制御される場所にトレース・ファイルおよびコア・ファイルが配置されます。

C.3.3 AUDIT_FILE_DEST

このパラメータは、AUDIT_TRAIL初期化パラメータがOSに設定されている場合に監査証跡が書き込まれる場所のパス名(ディレクトリまたは接頭辞)を指定します。通常この値は、BS2000ファイル名の接頭辞として使用されます。POSIXサブシステムが有効化されている場合は、このパラメータのPOSIXディレクトリも指定できます。このパラメータのデフォルト値はSID.ADUMPです。監査ファイルの名前はtsn-seqno.AUDで、tsnは現在のタスクのタスク順序番号で、seqnoは順序番号です。監査が有効かどうかにかかわらず、常にOracle/BS2000では、管理者権限でのインスタンスの起動、停止および接続などのデータベース関連の一部のアクションがオペレーティング・システムの監査ファイルに書き込まれます。

C.3.4 DB_BLOCK_SIZE

このパラメータには、次のいずれかの値を指定できます。

  • BS2000 2Kパブセット形式を使用する場合は、2K、4K、6K、8K、16K、32K。

  • BS2000 4Kパブセット形式を使用する場合は、4K、8K、16K、32K。

C.3.5 DB_FILE_MULTIBLOCK_READ_COUNT

このパラメータのデフォルト値は64K/DB_BLOCK_SIZEで、これは最大値でもあります。このパラメータのこの制限を超えた設定は無効です。

C.3.6 DB_FILES

大規模データベースの作成を計画している場合は、データベースを作成する前に、この値を最大値の2044に設定する必要があります。

C.3.7 LOCK_SGA

Oracle Database 11g for BS2000/OSDでは、この値は無視されます。SGAのバッファは、I/O操作中にのみページに固定されます。それ以外の場合、BS2000上のSGAはページング可能です。

C.3.8 SGA_MAX_SIZE

このパラメータは、Oracle Database 11g for BS2000/OSDで指定する必要はありません。他の一部のシステムと同様に、SGAは永久的にページ固定ではないため、SGA_MAX_SIZEパラメータでSGA拡張領域を保持することには利点がほとんどありません。実際のSGAサイズにデフォルト設定されます。

C.3.9 LOG_ARCHIVE_BUFFER_SIZE

このパラメータの値は、SF_PBLKSIZEの値を乗算したときに結果が32Kと等しくなるように、常に設定する必要があります。

C.3.10 LOG_ARCHIVE_DEST

このパラメータは、すべてのアーカイブREDOログを専用メディアに格納するために、LOG_ARCHIVE_DEST=:PUB1:などのパブセットを示すことができます。