Oracle® Databaseインストレーションおよび構成ガイド 11gリリース2 (11.2) for Fujitsu BS2000/OSD E49830-02 |
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この章は、汎用のOracle Databaseドキュメント・セットにバックアップおよびリカバリの情報を補足します。
データベースのバックアップおよびリカバリの詳細は、次のOracleのマニュアルを参照してください。
『Oracle Database概要』
『Oracle Database管理者ガイド』
『Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイド』
バックアップおよびリカバリには、多くの方法およびOracleツールから選択できます。論理バックアップおよびリカバリには、インポート・ユーティリティおよびエクスポート・ユーティリティを使用できます。物理バックアップおよびリカバリには、Recovery Manager (RMAN)またはオペレーティング・システム・ユーティリティを使用できます。
この章では、ユーザー管理バックアップおよびリカバリをSQL*PlusユーティリティおよびBS2000ユーティリティを使用して適用する場合のBS2000固有の問題の一部について説明します。
BS2000上のRMANの詳細は、6.1.2項「オンライン・バックアップ」を参照してください。
Oracle Databaseをバックアップするには、次のいずれかの方法を使用できます。
Oracle Databaseは、BS2000オペレーティング・システム・ユーティリティ(たとえば、ARCHIVE
または/COPY-FILE
コマンド)を使用してバックアップできます。
Oracle Databaseをバックアップするには、次の手順を使用します。
データベースの実行中に、Oracle Databaseを構成する全ファイルの名前を収集します。次のコマンドを入力することによって、ログ・ファイルおよびデータベース・ファイルの名前を確認できます。
/START-PROGRAM $ORAC1120.SQLPLUS * /NOLOG SQL> CONNECT / AS SYSDBA SQL> SELECT * FROM V$DATAFILE; SQL> SELECT * FROM V$LOGFILE;
バックアップ時にすべてのOracle Databaseファイルを確実に同期化するには、SQL*Plusを使用してOracle Databaseを停止します。
BS2000のARCHIVE
ユーティリティまたはBS2000の/COPY-FILE
コマンドを使用して、すべてのデータベース・ファイルおよびログ・ファイルをバックアップします。すべてのファイルを同時にバックアップする必要があります。
SQL*Plusを使用してOracle Databaseを再起動します。
次のいずれかを使用して、データベースまたは個々の表領域のオンライン・バックアップを実行できます。
Oracle DatabaseのINSTALL.C.OPNBACK
ユーティリティとともにBS2000のARCHIVE
ユーティリティ
BS2000のPERCON
ユーティリティ
ARCHIVE
方法は高速であり、この項で説明します。
個々の表領域のオンライン(ホット)・バックアップを実行する前に、ARCHIVE
ユーティリティでオープン・ファイルをバックアップできることを確認する必要があります。
次のBS2000コマンドで、ARCHIVE
がすべてのオープン・ファイルをバックアップできることを確認します。
/START-PROGRAM $ORAC1120.INSTALL.C.OPNBACK
*filename
INSTALL.C.OPNBACK
ユーティリティはBS2000のマクロCATAL
をコールし、これによってOPNBACK
ファイルの属性がYES
に設定されます。CATAL
マクロを機能させるには、データベースを停止するか目的の表領域をオフラインにする必要があります。このコマンドをファイルごとに1回入力します。それぞれのバックアップ時にではなく、表領域への追加の前などです。
最初に表領域をバックアップ・モードに設定しないと、データベース・ファイルをオンラインでバックアップすることはできません。この手順を実行しない場合、作成されたバックアップ・ファイルに一貫性がなくなります。個々の表領域またはデータ・ファイルのオンライン・バックアップを実行するには、次の手順を使用します。
次のコマンドを入力します。
SQL> ALTER TABLESPACE name BEGIN BACKUP;
BS2000のユーティリティであるARCHIVEユーティリティを使用して表領域のファイルをバックアップします。ARCHIVEのOLSパラメータがYES
に設定されていることを確認します。
次のコマンドを入力します。
SQL> ALTER TABLESPACE name END BACKUP;
注意: 前述のSQL*Plusコマンドは表領域を処理し、ARCHIVE ユーティリティはデータ・ファイルを処理します。 |
Oracle Databaseは、次の手順を使用してバックアップからオフラインでリストアできます。
バックアップからすべてのデータベース・ファイルおよびログ・ファイルをコピーします。BS2000のARCHIVE
ユーティリティまたはBS2000の/COPY-FILE
コマンドを使用できます。ファイルは元の名前でリストアする必要があります。
Oracle Databaseの実行中に、データベースを構成するすべてのファイルの名前は表V$DATAFILE
を問い合せることによって特定できます。SQLプロンプトが表示されているときに、次のコマンドを入力します。
SQL> select file#,name FROM V$DATAFILE;
表示される結果の例を次に示します。
FILE# NAME
------ -------------------------1
:pvs:$dbauserid.
sid
.DBS.DATABASE1.DBF
2
:pvs:$dbauserid.
sid
.DBS.DATABASE2.DBF
2 ROWS SELECTED.
ログ・ファイルの名前を同様の方法で特定できます。
SQL> SELECT GROUP#,MEMBER FROM V$LOGFILE;
表示される結果の例を次に示します。
GROUP# MEMBER
------ -------------------------1 :pvs:$dbauserid.
sid
.DBS.LOG1.DBF
2 :pvs:$dbauserid.
sid
.DBS.LOG2.DBF
2 ROWS SELECTED.
DBAユーザーIDで、リストアするOracle DatabaseがORA
SID
環境変数で識別されることを確認します。
SQL*PlusのSTARTUP
コマンドを使用して、Oracle Databaseを起動します。
BS2000/OSDでは、Recovery Managerはテープをサポートしていません。唯一のバックアップ・メディアはディスクです。
回避策として、Recovery Managerの出力をBS2000のサブシステムHSMS (Hierarchical Storage Management System)によってテープに移行される第1レベルの記憶域として使用できます。ただし、2つのシステムの協調を管理することは管理者の責任です。
Recovery ManagerではOracle Net Services接続を使用する必要があります。このために、次のことを実行できます。
Bequeath Serverを使用する(第9章、「Oracle Net Services」を参照)
パスワード・ファイルを作成し、リスナーを起動し、Oracle Net Servicesを介して接続する
Recovery Managerコマンドの例を次に示します。
/START-PROG $ORAC1120.RMAN
*target "dba1/dba1@i1" catalog "dba2/dba2@i2" cmdfile "b.dat" log "b.log"