Oracle Designerは、Oracle Developer Suiteに用意されています。Oracle Designerには、ビジネス・プロセス・モデリング、システム分析、ソフトウェア設計およびシステム生成のサポートが組み込まれています。
Oracle Designerは、Oracle SCMに基づくマルチ・ユーザー・リポジトリを備えており、Oracleの宣言的データベース・アプリケーション開発ツールであるOracle Forms Developerと緊密に統合されています。このため、Designerを使用すると、組織は、変化するビジネス・ニーズに適応できるスケーラブルなクライアント/サーバー・システムを設計して高速に配布できます。この章では、Oracle Designerから設計定義をインポートする方法について説明します。
この章には、次の項目が含まれます。
Oracle Designerリポジトリに接続するソース・モジュールを作成できます。アプリケーションの定義をOracle Designerリポジトリに格納して管理すると、アプリケーションへの接続の所要時間が短縮されます。
Designerリポジトリでは、ワークエリアを使用してオブジェクトのバージョンが制御されます。ワークエリアを選択することで、リポジトリ・オブジェクトのバージョンを指定できます。Oracle Designerで、オブジェクトをワークエリア内のコンテナ要素にグループ化することもできます。コンテナ要素にはオブジェクトのネームスペースの定義と所有権が格納されており、他のユーザーに所有されているオブジェクトも参照できます。Designerのコンテナ要素はワークエリアにより制御されるため、バージョン制御機能があります。ワークエリアとコンテナ要素の詳細は、Oracle Designerのマニュアルを参照してください。
Designerのワークエリアまたはコンテナ要素の参照可能なオブジェクトはすべて、データ・ソースとして使用できます。Designerのオブジェクトをソースとして選択する手順は、次のとおりです。
ワークエリアを指定します。
ワークエリア内のコンテナ要素を指定します。
インポート可能なリポジトリ・オブジェクトのリストは、次の基準で決定されます。
オブジェクト・タイプがOracle Warehouse Builderでサポートされている必要があります(表、ビュー、順序およびシノニム)。
オブジェクトは、指定のワークエリアからアクセス可能である必要があります。この基準により、アクセスされるオブジェクトのバージョンが判別されます。
オブジェクトは、指定のワークエリアに表示する必要があります。リストには、指定のコンテナ要素の所有オブジェクトと、所有オブジェクトではないが共有されている他のオブジェクトが表示されます。
定義をDesignerソースからインポートするには、Oracleデータベース・モジュールを作成する必要があります。
Designerのソース・モジュールを作成する手順は、次のとおりです。
Designerオブジェクトを含むデータベースを示すデータベース・ソース・モジュールを作成します。
「Oracle Databaseからのメタデータ定義のインポート」に示す手順に従って、モジュールを作成します。
プロジェクト・ナビゲータで、新規に作成したモジュールの名前をダブルクリックして「モジュールの編集」ダイアログ・ボックスを開きます。
「メタデータのロケーション」タブで、ソース・タイプとして「Oracle Designerリポジトリ」を選択します。Designerオブジェクトが格納されているデータベースのロケーションを選択することもできます。
ソース・タイプとして「Oracle Designerリポジトリ」を選択した場合、「ワークエリア」および 「コンテナ要素」の2つのリストが「メタデータのロケーション」タブに表示されます。
図10-1は、「モジュールの編集」ダイアログ・ボックスの「メタデータのロケーション」タブを示しています。
ワークエリアからDesignerオブジェクトを選択し、特定のコンテナ要素を選択します。
注意: ソースとして指定するデータベースには、Designerオブジェクトが格納されている必要があります。格納されていないと、「ワークエリア」リストと「コンテナ要素」リストに値が表示されません。 |
「OK」をクリックします。
関連情報は、次の項を参照してください。