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Oracle® Database Vault管理者ガイド
11gリリース2 (11.2)
B56297-10
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13 DBMS_MACSEC_ROLESパッケージの使用方法

この章の内容は次のとおりです。

DBMS_MACSEC_ROLESパッケージについて

アプリケーションを変更し、DBMS_MACSEC_ROLESパッケージのプロシージャを使用してユーザーに対する認可のチェックやOracle Database Vaultセキュア・アプリケーション・ロールの設定を行うようにできます。DBMS_MACSEC_ROLESパッケージは、すべてのユーザーが使用できます。

セキュア・アプリケーション・ロールの詳細は、第8章「Oracle Database Vaultのセキュア・アプリケーション・ロールの構成」を参照してください。また、セキュア・アプリケーション・ロール・プロシージャとともに使用できる一連の汎用ユーティリティ・プロシージャは、第14章「DBMS_MACUTLパッケージの使用方法」を参照してください。

表13-1に、DBMS_MACSEC_ROLESパッケージのファンクションおよびプロシージャを示します。

表13-1 DBMS_MACSEC_ROLESのOracle Label Security構成プロシージャ

ファンクションまたはプロシージャ 説明

CAN_SET_ROLEファンクション


メソッドを起動するユーザーに、指定されたOracle Database Vaultセキュア・アプリケーション・ロールを使用する権限が付与されているかどうかをチェックします。BOOLEAN値を返します。

SET_ROLEプロシージャ


Oracle Database Vaultセキュア・アプリケーション・ロールに対してSET ROLE文を発行します。


CAN_SET_ROLEファンクション

CAN_SET_ROLEファンクションは、メソッドを起動するユーザーに、指定されたOracle Database Vaultセキュア・アプリケーション・ロールを使用する権限が付与されているかどうかをチェックします。

構文

DBMS_MACSEC_ROLES.CAN_SET_ROLE(
  p_role IN VARCHAR2)
RETURN BOOLEAN;

パラメータ

表13-2 CAN_SET_ROLEのパラメータ

パラメータ 説明

p_role

ロール名。

現行のデータベース・インスタンスで既存のセキュア・アプリケーション・ロールを検索するには、「DVSYS.DBA_DV_ROLEビュー」で説明されているDVSYS.DBA_DV_ROLEビューに問い合せます。


SET SERVEROUTPUT ON
BEGIN
 IF DBMS_MACSEC_ROLES.CAN_SET_ROLE('SECTOR2_APP_MGR')
  THEN DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('''SECTOR2_APP_MGR'' can be enabled.');
 END IF;
END;
/

SET_ROLEプロシージャ

SET_ROLEプロシージャは、Oracle Database Vaultセキュア・アプリケーション・ロールおよびOracle Database標準ロールの両方を含む指定されたロールに対して、SET ROLE PL/SQL文を発行します。このプロシージャは、ロールに関連付けられているルール・セットがtrueと評価される場合にのみ、Oracle Database Vaultセキュア・アプリケーション・ロールを設定します。

構文

DBMS_MACSEC_ROLES.SET_ROLE(
  p_role IN VARCHAR2);

パラメータ

表13-3 SET_ROLEのパラメータ

パラメータ 説明

p_role

ロール名。セキュア・アプリケーション・ロールや標準ロールなど、複数のロールを入力できます。

現行のデータベース・インスタンスで既存のセキュア・アプリケーション・ロールを検索するには、「DVSYS.DBA_DV_ROLEビュー」で説明されているDVSYS.DBA_DV_ROLEビューに問い合せます。

データベース内の既存のすべてのロールを検索するには、『Oracle Databaseリファレンス』で説明されているDBA_ROLESデータ・ディクショナリ・ビューに問い合せます。


EXEC DBMS_MACSEC_ROLES.SET_ROLE('SECTOR2_APP_MGR, APPS_MGR');

ロール名前は大文字、小文字のいずれでも入力できます(Sector2_APP_MGRなど)。