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Oracle® WebLogic Communication Services 開発者ガイド
11g リリース 1 (11.1.1)
B55506-01
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A Oracle User Messaging Service アプリケーション

この付録では、サンプルの手順とコードを利用して独自の Oracle User Messaging Service アプリケーションを作成する方法について説明します。

この章は以下の節で構成されています。

A.1 ユーザが指定したチャネルへのメッセージ送信

この章では、Oracle User Messaging Service を使用して付属の Send Message to User Specified Channel アプリケーションをビルドおよび実行する方法について説明します。


注意 :

Oracle User Messaging Service のアーキテクチャとコンポーネントの詳細については、『Oracle Fusion Middleware Getting Started with Oracle SOA Suite』を参照してください。

この章の内容は以下のとおりです。

A.1.1 概要

Send Message to User Specified Channel アプリケーションでは、User Messaging Preferences で指定したメッセージング チャネルを使用してユーザにメッセージを送信する BPEL プロセスの例を示します。デバイスのコンフィグレーションおよびサポートされる各チャネルのメッセージング チャネル アドレスとそのデフォルト デバイスのコンフィグレーションが完了すると、コンフィグレーションした優先チャネル設定に基づいてユーザにメッセージがルーティングされます。

A.1.1.1 付属ファイル

このアプリケーションには以下のファイルが含まれます。

  • SendMessage.pdf – このドキュメント

  • プロジェクト – Oracle JDeveloper プロジェクト ファイルが格納されているディレクトリ

  • Readme.txt

  • リリース ノート

A.1.2 SOA および User Messaging Service のインストールとコンフィグレーション

SOA および User Messaging Service はホスト インスタンスにインストール済みで、サンプル ユーザもシード済みです。soa-infra の通知が有効になっていない場合は、次の手順に従って有効にします。

  1. Enterprise Manager で [soa-infra|(Menu)|Workflow Notification Properties] を選択し、[Notification Mode] を ALL に設定します。

  2. 必要に応じて『Oracle Fusion Middleware SOA Administrator's Guide』の「Configuring Drivers」の説明にあるように、User Messaging ドライバをコンフィギュレーションします。

  3. JXplorer LDAP ブラウザで、ユーザ「weblogic」の電子メール アドレスを設定します。「LDAP ユーザ プロファイルのアドレスの更新」を参照してください。

  4. サーバを再起動します。

A.1.2.1 LDAP ユーザ プロファイルのアドレスの更新

以下の手順に従って、JXplorer LDAP ブラウザで、ユーザ「weblogic」の電子メール アドレスを設定します。

A.1.2.1.1 インストール

JXplorer を http://www.jxplorer.org からダウンロードしてインストールします。

A.1.2.1.2 接続
  1. 次の手順に従って、組み込みの LDAP サーバの管理パスワードを設定します。

    • WLS 管理コンソールにログインします。

    • ドメイン名のリンクをクリックし、[セキュリティ|組み込み LDAP] をクリックします。

    • 新しい [資格] と [Confirm Credential] (例 : 「weblogic」) を入力します。

    • [保存] をクリックします。

  2. 表 A-1 のフィールドを指定して JXplorer から接続します。

表 A-1 JXplorerの接続フィールド

フィールド

Host

WLS 管理サーバのホスト名

Port

WLS 管理サーバのポート

Protocol

LDAP v3

Security Level

ユーザ + パスワード

User DN

cn=Admin

Password

<パスワード> (例 : weblogic)


A.1.2.1.3 LDAP への User Messaging デバイス アドレスの設定

次の例では、ユーザ「weblogic」を使用します。ユーザを作成し、追加したユーザを使用することもできます。

  1. LDAP のツリーを [domainmyrealmpeopleweblogic] の順に展開します。

  2. ユーザのエントリをクリックします。

  3. 右側の HTML 表示タブを選択します。

  4. [Email Address] と [Mobile Phone Number]を入力します。

  5. [Submit] をクリックします。

A.1.3 サンプルのビルド

以下の手順に従ってサンプルを最初から作成すると、SOA 複合アプリケーションへのメッセージの追加方法と User Messaging Preferences の使い方がわかります。

  1. Oracle JDeveloper 11g を開きます。

  2. [ファイル|新規|一般|アプリケーション|SOA アプリケーション] を選択して、新規アプリケーションを作成します。[OK] をクリックします。

  3. [アプリケーション名] を入力し、[次へ] をクリックします (図 A-1)。

    図 A-1 新規アプリケーションとプロジェクトの作成 (1/3)

    図 A-1 の説明
    「図 A-1 新規アプリケーションとプロジェクトの作成 (1/3)」の説明

  4. プロジェクト名を入力し、[次へ] をクリックします (図 A-2)。

  5. 図 A-2 新規アプリケーションとプロジェクトの作成 (2/3)

    図 A-2 の説明
    「図 A-2 新規アプリケーションとプロジェクトの作成 (2/3)」の説明

  6. [Composite With BPEL] 複合テンプレートを選択します (図 A-3)。[Finish] をクリックします。

    図 A-3 新規アプリケーションとプロジェクトの作成 (3/3)

    図 A-3 の説明
    「図 A-3 新規アプリケーションとプロジェクトの作成 (3/3)」の説明

  7. [Create BPEL Process] ウィンドウで、BPEL プロセス名に「SendMessage」と入力します (図 A-4)。[OK] をクリックします。

    図 A-4 BPEL プロセスの作成

    図 A-4 の説明
    「図 A-4 BPEL プロセスの作成」の説明

  8. [Expose as a SOAP service] がチェックされていることを確認します。[OK] をクリックします。

  9. 空のデフォルト BPEL アプリケーションが作成されます (図 A-5)。

    Oracle JDeveloper メイン ウィンドウの [Composite.xml] タブに以下のアプリケーション コンポーネントが表示されます。

    • 左側のボックスには、アプリケーションの起動に使用する Web サービス クライアントの定義が表示されます。

    • 中央のボックスには、メッセージの作成と書式設定を行い、メッセージング サービスを呼び出す BPEL プロセスが表示されます。


    注意 :

    後で、User Notification BPEL プロセスを作成する際のメッセージ送信に使用するメッセージング サービス リソースを作成する必要があります (ステップ 13 ~ 19)。

    図 A-5 空のデフォルト BPEL アプリケーション

    図 A-5 の説明
    「図 A-5 空のデフォルト BPEL アプリケーション」の説明

  10. アプリケーション ナビゲータで xsd フォルダを展開し、このフォルダをダブルクリックして BPELProcess1.xsd を開きます (図 A-6)。

    図 A-6 BPELProcess1.xsd ファイルの表示

    図 A-6 の説明
    「図 A-6 BPELProcess1.xsd ファイルの表示」の説明

  11. [ソース] タブをクリックします (図 A-7)。

  12. この BPEL アプリケーションの入力を次のように変更します。

    アプリケーション ナビゲータのプロジェクトの xsd フォルダに生成される SendMessage.xsd ファイルに、デフォルトで次の要素定義が作成されます。

    <element name="input" type="string"/>
    

    この xsd 要素は BPEL プロセスの入力を定義します。

    [ソース] タブ (図 A-7) を選択し、この行を次の 3 行で置き換えます。

    <element name="to" type="string"/>
    <element name="subject" type="string"/>
    <element name="body" type="string"/>
    

    図 A-7 BPELProcess1.xsd ファイルの入力の変更

    図 A-7 の説明
    「図 A-7 BPELProcess1.xsd ファイルの入力の変更」の説明

  13. [ファイル|すべて保存] を実行します。

  14. 展開したプロセス要素を表示します (図 A-8)。

    図 A-8 展開したプロセス要素の表示

    図 A-8 の説明
    「図 A-8 展開したプロセス要素の表示」の説明

  15. このプロセスのメッセージングを有効にするには、コンポーネント パレットの [BPEL Activities and Components] から receiveInput アクティビティと callbackClient アクティビティの間に [User Notification] をドラッグ アンド ドロップします。

    User Notification アクティビティが表示されます (図 A-9)。

    図 A-9 入力をコンフィグレーションする前の User Notification アクティビティ

    図 A-9 の説明
    「図 A-9 入力をコンフィグレーションする前の User Notification アクティビティ」の説明

  16. [To:] 入力ボックスの右にある XPath 式ビルダのアイコンをクリックします。

  17. 受信者「to」の式を次のように変更します。

  18. [subject:] 入力ボックスの右にある XPath 式ビルダのアイコンをクリックします。

  19. subject の式を次のように変更します。

    • [BPEL Variables] ペインで、[変数|InputVariable|ペイロード|clientprocess|client:subject] を選択します (図 A-11)。

    • [式に挿入] をクリックします。

    • [OK] をクリックします。

      図 A-11 Subject の式の定義

      図 A-11 の説明
      「図 A-11 Subject の式の定義」の説明

  20. [body:] 入力ボックスの右にある XPath 式ビルダのアイコンをクリックします。

  21. body の式を次のように変更します。

A.1.4 新しいアプリケーション サーバ接続の作成

新しいアプリケーション サーバ接続を作成するには、以下の手順に従います。

  1. 新しいアプリケーション サーバ接続を作成するには、プロジェクトを右クリックし、[新規|接続|Application Server Connection] を選択します (図 A-15)。

    図 A-15 新しいアプリケーション サーバ接続

    図 A-15 の説明
    「図 A-15 新しいアプリケーション サーバ接続」の説明

  2. 接続名に「SOA_server」を指定して [次へ] をクリックします (図 A-16)。

  3. [接続タイプ] に「WebLogic 10.3」を指定します。

    図 A-16 新しいアプリケーション サーバ接続

    図 A-16 の説明
    「図 A-16 新しいアプリケーション サーバ接続」の説明

  4. 認証情報を入力します。一般的な値は次のとおりです。

    ユーザ名 : weblogic、パスワード : weblogic

  5. [接続] 画面で、ホスト名、ポート、SOA 管理サーバの SSL ポート、WLS ドメインのドメイン名を入力します。

  6. [次へ] をクリックします。

  7. [テスト] 画面で、[接続のテスト] をクリックします。

  8. 「Success!」というメッセージが表示されることを確認します。

    アプリケーション サーバ接続の作成は完了しました。

A.1.5 プロジェクトのデプロイ

プロジェクトをデプロイするには、以下の手順に従います。

  1. プロジェクトをデプロイするには、[SendMessage project|Deploy|SendMessageProj|to|SOA_server] を選択します (図 A-17)。

    図 A-17 プロジェクトのデプロイ

    図 A-17 の説明
    「図 A-17 プロジェクトのデプロイ」の説明

  2. ログに「Build Successful」というメッセージが表示されることを確認します。

  3. デフォルトのリビジョンを入力し、[OK] をクリックします。

  4. デプロイメント ログに「Deployment Finished」というメッセージが表示されることを確認します (図 A-18)。

    図 A-18 デプロイメントの成功の確認

    図 A-18 の説明
    「図 A-18 デプロイメントの成功の確認」の説明

    これで、アプリケーションのデプロイは完了です。

    サンプルを実行するには、次の節で説明するように、Oracle User Messaging Service の追加ドライバをコンフィグレーションし、User Messaging Preferences でメッセージを受信するユーザのデフォルト デバイスもコンフィグレーションする必要があります。


    注意 :

    詳細については、『Oracle Fusion Middleware SOA Developer's Guide』の「Configuring Notifications」を参照してください。

A.1.6 User Messaging Preferences のコンフィグレーション

ユーザが通知を受け取るには、User Messaging Preferences を使用して、メッセージへのアクセスに使うデバイスを登録する必要があります。 その手順は次のとおりです。

  1. 次のいずれかの URL で User Messaging Preferences アプリケーションにログインします。

    • http://<サーバ>:<ポート>/sdpmessaging/userprefs-ui への直接アクセス

    • Worklist アプリケーションの [Preferences] の [Notification] タブ (http://<サーバ>:<ポート>/integration/worklistapp)

    User Messaging Preferences アプリケーションが表示されます。

  2. [Messaging Channels] タブをクリックします (図 A-19)。

    図 A-19 [Messaging Channels] タブ

    図 A-19 の説明
    「図 A-19 [Messaging Channels] タブ」の説明

    ログイン資格情報の入力を要求されます。

  3. [Messaging Channels] タブで、チャネルを選択します。

  4. デバイスのフォルダを展開し、選択したチャネルの横にある [Set as Default] をクリックして、デフォルト チャネルとして設定します。

    選択したチャネルの横に、デフォルトの通知受信手段であることを示すチェックマークが表示されます。 このユーザ宛てのすべてのメッセージがこのチャネルに送信されます。

A.1.7 サンプルのテスト

Enterprise Manager でメッセージ送信をテストするには、以下の手順に従います。

以下の手順に従って、サンプルを実行し、テストします。

  1. Web ブラウザ ウィンドウを開き、SOA ドメインの Enterprise Manager にログインします (例 : http://<ホスト>:<ポート>/em)。

  2. Enterprise Manager のナビゲーション ツリーで SOA フォルダを展開し、デプロイ済みの SendMessageProj 複合アプリケーションをクリックします。 [テスト] ボタンをクリックして、テスト クライアント ページを起動します。

  3. [Input Arguments] セクションに SendMessageProj·を呼び出すための入力値が表示されます。

    以下の値を入力します。

    • to : weblogic (ユーザ)

    • subject : notification test (件名)

    • body : メッセージ本文

  4. [Test Web Service] をクリックします。

A.1.7.1 電子メール送信の実行確認

Human Workflow Engine にログインします。 発信される通知とそのステータスを [Notification Manager] タブで確認します (図 A-20)。

図 A-20 発信される通知の表示

図 A-20 の説明が続く
「図 A-20 発信される通知の表示」の説明

A.2 添付ファイルがある電子メールの送信

この章では、Oracle User Messaging Service に付属している Send Email with Attachments アプリケーションをビルドして実行する方法について説明します。


注意 :

Oracle User Messaging Service のアーキテクチャとコンポーネントの詳細については、『Oracle Fusion Middleware Getting Started with Oracle SOA Suite』を参照してください。

この章の内容は以下のとおりです。

A.2.1 概要

Send Email With Attachment アプリケーションでは、添付ファイルのある電子メールを送信する BPEL プロセスの例を示します。 BPEL プロセスはユーザの電子メール アドレスを ID ストアからルックアップし、ファイル システムからファイルを読み込み、電子メールのコンテンツを作成してユーザに送信します。節 A.2.5「サンプルのビルド」では、添付ファイルのある電子メールを SOA 複合アプリケーションに追加し、アプリケーションのメッセージング機能を利用できるようにする方法について説明します。アプリケーションのモデルを一から作成する場合は、「サンプルのビルド」を参照してください。 このチュートリアルに付属しているビルド前のプロジェクトを直接使用することもできます。ビルド前のサンプルを実行する場合も、アプリケーションを最初から作成する場合も、まず、節 A.2.2「SOA および User Messaging Service のインストールとコンフィグレーション」の説明に従ってサーバをインストールし、コンフィグレーションする必要があります。 デフォルトでは、soa-infra は通知を送信しません。 次に、電子メール サーバとの通信に必要な電子メール ドライバのインストールおよびコンフィグレーションの手順を説明します。

A.2.1.1 付属ファイル

サンプル アプリケーションには以下のファイルが含まれます。

  • ns_sendemail.pdf – このドキュメント

  • プロジェクト – Oracle JDeveloper プロジェクト ファイルが格納されているディレクトリ

  • Readme.txt

  • リリース ノート

A.2.2 SOA および User Messaging Service のインストールとコンフィグレーション

SOA および User Messaging Service はホスト インスタンスにインストール済みで、サンプル ユーザ「weblogic」も作成済みです。soa-infra の通知が有効になっていない場合は、次の手順に従って有効にします。

  1. Enterprise Manager で [soa-infra|(Menu)|Workflow Notification Properties] を選択し、[Notification Mode] を ALL に設定します。

  2. 必要に応じて『Oracle Fusion Middleware SOA Administrator's Guide』の「Configuring Drivers」の説明にあるように、User Messaging ドライバをコンフィギュレーションします。

  3. JXplorer LDAP ブラウザで、ユーザ「weblogic」の電子メール アドレスを設定します。「LDAP ユーザ プロファイルのアドレスの更新」を参照してください。

  4. サーバを再起動します。

A.2.2.1 LDAP ユーザ プロファイルのアドレスの更新

以下の手順に従って、JXplorer LDAP ブラウザで、ユーザ「weblogic」の電子メール アドレスを設定します。

A.2.2.1.1 インストール

JXplorer を http://www.jxplorer.org からダウンロードしてインストールします。

A.2.2.1.2 接続
  1. 次の手順に従って、組み込みの LDAP サーバの管理パスワードを設定します。

    • WLS 管理コンソールにログインします。

    • ドメイン名のリンクをクリックし、[セキュリティ|組み込み LDAP] をクリックします。

    • 新しい [資格] と [Confirm Credential] (例 : 「weblogic」) を入力します。

    • [保存] をクリックします。

  2. 表 A-2 のフィールドを指定して JXplorer から接続します。

表 A-2 JXplorerの接続フィールド

フィールド

Host

WLS 管理サーバのホスト名

Port

WLS 管理サーバのポート

Protocol

LDAP v3

Security Level

ユーザ + パスワード

User DN

cn=Admin

Password

<パスワード> (例 : weblogic)


A.2.2.1.3 LDAP への User Messaging デバイス アドレスの設定

次の例では、ユーザ「weblogic」を使用します。ユーザを作成し、追加したユーザを使用することもできます。

  1. LDAP のツリーを [domainmyrealmpeopleweblogic] の順に展開します。

  2. ユーザのエントリをクリックします。

  3. 右側の HTML 表示タブを選択します。

  4. [Email Address] と [Mobile Phone Number]を入力します。

  5. [Submit] をクリックします。

A.2.3 ビルド前のサンプルの実行

以下の手順に従って、ビルド前のサンプルを実行し、デプロイします。

  1. Oracle JDeveloper の zip ファイルに含まれている SendEmailWithAttachmentsApp.jws を開きます。

    Oracle JDeveloper メイン ウィンドウの [Composite.xml] タブにサンプル アプリケーションの以下のコンポーネントが表示されます。

    図 A-21 Oracle JDeveloper メイン ウィンドウ

    図 A-21 の説明
    「図 A-21 Oracle JDeveloper メイン ウィンドウ」の説明

    • 左側のボックスには、アプリケーションの起動に使用する Web サービス クライアントの定義が表示されます。

    • 中央のボックスには、メッセージの作成と書式設定を行い、メッセージング サービスを呼び出す BPEL プロセスが表示されます。

    • 右側のボックスには、メッセージの送信に使用するメッセージング サービス リソースが表示されます。

  2. ナビゲーション ペインでプロジェクトを右クリックし、[新規] を選択してアプリケーション サーバ接続を作成します。 節 A.2.6「新しいアプリケーション サーバ接続の作成」の手順に従います。

  3. プロジェクトをデプロイするには、[SendMessage project|Deploy|SendMessageProj|to|SOA_server] を選択します (図 A-22)。

    図 A-22 プロジェクトのデプロイ

    図 A-22 の説明
    「図 A-22 プロジェクトのデプロイ」の説明

  4. ログに「Build Successful」というメッセージが表示されることを確認します。

  5. デフォルトのリビジョンを入力し、[OK] をクリックします。

  6. デプロイメント ログに「Deployment Finished」というメッセージが表示されることを確認します。

    これで、アプリケーションのデプロイは完了です。

    サンプルを実行するには、次の節で説明するように、Oracle User Messaging Service の追加ドライバをコンフィグレーションし、User Messaging Preferences でメッセージを受信するユーザのデフォルト デバイスもコンフィグレーションする必要があります。


    注意 :

    詳細については、『Oracle Fusion Middleware SOA Developer's Guide』の「Configuring Notifications」を参照してください。

A.2.4 サンプルのテスト

Enterprise Manager でメッセージ送信をテストするには、以下の手順に従います。

以下の手順に従って、サンプルを実行し、テストします。

  1. Web ブラウザ ウィンドウを開き、SOA ドメインの Enterprise Manager にログインします (例 : http://<ホスト>:<ポート>/em)。

  2. Enterprise Manager のナビゲーション ツリーで SOA フォルダを展開し、デプロイ済みの SendEmailWithAttachmentsProj 複合アプリケーションをクリックします。 [テスト] ボタンをクリックして、テスト クライアント ページを起動します。

  3. [Input Arguments] セクションに SendMessageProj を呼び出すための入力値が表示されます。

    以下の値を入力します。

    • to : weblogic (ユーザ)

    • subject : notification test (件名)

    • body : メッセージ本文

    • attachmentName : 拡張子を含めた添付ファイルの名前

    • attachmentMimeType : 例 : image/gif

      pdf、doc、gif、jpeg などのファイルを送信するには、attachmentMimeType のエントリに以下の値を指定します。

      • ファイル名.doc – attachmentMimeType : application/msword

      • ファイル名.pdf – attachmentMimeType : application/pdf

      • ファイル名.jpg – attachmentMimeType : image/jpeg

      • ファイル名.gif – attachmentMimeType : image/gif

    • attachmentURI : 添付ファイルの URI

  4. [Test Web Service] をクリックします。

A.2.4.1 実行の確認

weblogic の電子メール アカウントをチェックして、添付ファイルがある電子メールを受信したことを確認します。

A.2.5 サンプルのビルド

以下の手順に従ってサンプルを最初から作成すると、SOA 複合アプリケーションへのメッセージの追加方法と User Messaging Preferences の使い方がわかります。

  1. Oracle JDeveloper 11g を開きます。

  2. [ファイル|新規|アプリケーション|SOA アプリケーション] を選択して、新規アプリケーションを作成します。[OK] をクリックします。

  3. [アプリケーション名] を入力し、[次へ] をクリックします (図 A-23)。

    図 A-23 新規アプリケーションとプロジェクトの作成 (1/3)

    図 A-23 の説明
    「図 A-23 新規アプリケーションとプロジェクトの作成 (1/3)」の説明

  4. プロジェクト名を入力し、[次へ] をクリックします (図 A-24)。

  5. 図 A-24 新規アプリケーションとプロジェクトの作成 (2/3)

    図 A-24 の説明
    「図 A-24 新規アプリケーションとプロジェクトの作成 (2/3)」の説明

  6. [Composite With BPEL] 複合テンプレートを選択します (図 A-25)。[Finish] をクリックします。

    図 A-25 新規アプリケーションとプロジェクトの作成 (3/3)

    図 A-25 の説明
    「図 A-25 新規アプリケーションとプロジェクトの作成 (3/3)」の説明

  7. [Create BPEL Process] ウィンドウで、BPEL プロセス名に「SendEmailWithAttachments」と入力します (図 A-26)。[OK] をクリックします。

    図 A-26 BPEL プロセスの作成

    図 A-26 の説明
    「図 A-26 BPEL プロセスの作成」の説明

  8. [Expose as a SOAP service] がチェックされていることを確認します。[OK] をクリックします。

  9. 空のデフォルト BPEL アプリケーションが作成されます。

    Oracle JDeveloper メイン ウィンドウの [Composite.xml] タブにサンプル アプリケーションの以下のコンポーネントが表示されます。

    • 左側のボックスには、アプリケーションの起動に使用する Web サービス クライアントの定義が表示されます。

    • 中央のボックスには、メッセージの作成と書式設定を行い、メッセージング サービスを呼び出す BPEL プロセスが表示されます。


      注意 :

      後で、User Notification BPEL プロセスを作成する際のメッセージ送信に使用するメッセージング サービス リソースを作成する必要があります (ステップ 13 ~ 19)。

  10. アプリケーション ナビゲータで xsd フォルダを展開し、このフォルダをダブルクリックして SendEmailWithAttachments.xsd を開きます (図 A-27)。

    図 A-27 SendEmailWithAttachments.xsd ファイルの表示

    図 A-27 の説明
    「図 A-27 SendEmailWithAttachments.xsd ファイルの表示」の説明

  11. [ソース] タブをクリックします (図 A-27)。

  12. この BPEL アプリケーションの入力を次のように変更します。

    アプリケーション ナビゲータのプロジェクトの xsd フォルダに生成される SendEmailWithAttachments.xsd ファイルに、デフォルトで次の要素定義が作成されます。

    <element name="process">
      <complexType>
        <sequence>
          <element name="input" type="string"/>    </sequence>
      </complexType>
    </element>
    

    [ソース] タブを選択し、上記の行を次の行に置き換えます。

    <element name="process">
    <complexType>
         <sequence>
           <element name="to" type="string"/>
           <element name="subject" type="string"/>
           <element name="body" type="string"/>
           <element name="attachmentName" type="string"/>
           <element name="attachmentMimeType" type="string"/>
           <element name="attachmentURI" type="string"/>
         </sequence>
       </complexType>
     </element>
    

    この xsd 要素は BPEL プロセスの入力を定義します。

    図 A-28 電子メールの編集

    図 A-28 の説明
    「図 A-28 電子メールの編集」の説明

  13. プロジェクトを保存します。

  14. SendEmailWithAttachments.bpel エディタ画面を選択します。

  15. コンポーネント パレットの [BPEL Activities and Components] から receiveInput アクティビティと callbackClient アクティビティの間に Email アクティビティをドラッグ アンド ドロップします (図 A-28)。

  16. [電子メールの編集] ウィンドウの [送信元アカウント] を「Default」のままにしておきます。

    図 A-29 [電子メールの編集] ウィンドウ

    図 A-29 の説明
    「図 A-29 [電子メールの編集] ウィンドウ」の説明

  17. [To] の式を作成するには、式ビルダ (2 番目のアイコン 図 A-30) を選択し、以下の手順に従います。

    • 関数ドロップ ダウン リストから [Identity Service Functions] を選択します。

    • getUserProperty() 関数を選択し、[式に挿入] を選択します。

    • [BPEL Variables] ペインで、[変数|プロセス|inputVariable|ペイロード|client:process|client:to] を選択します。

    • [式に挿入] をクリックします。

    • 「mail」という文字列を手動で入力します。

    • 括弧を対応するように修正します。

    • [OK] をクリックします。

    この式 (図 A-30) は、Web サービスからデータを受け取り、ローカル SOA ユーザのビジネス電子メールにマップします。

    図 A-30 To パスの式ビルダ

    図 A-30 の説明
    「図 A-30 To パスの式ビルダ」の説明

    式は次のようになります。

    ids:getUserProperty(  bpws:getVariableData('inputVariable','payload', '/client:process/client:to'),'mail')
    
  18. [Subject] に式ビルダを選択します。 [Functions] から getVariableData を選択し、[式に挿入] をクリックします。

    図 A-31 に [Subject] の式ビルダを示します。

    図 A-31 [Subject] の式ビルダ

    図 A-31 の説明
    「図 A-31 [Subject] の式ビルダ」の説明

    式は次のようになります。

    bpws:getVariableData( 'inputVariable', 'payload','/client:process/client:subject')
    
  19. [Body] に式ビルダを選択し、式を図 A-32 のように設定します。

    図 A-32 [Body] の式ビルダ

    図 A-32 の説明
    「図 A-32 [Body] の式ビルダ」の説明

    式は次のようになります。

    bpws:getVariableData('inputVariable','payload','/client:process/client:body') 
    
  20. [電子メールの編集] ウィンドウ (図 A-33) で、[Multipart Message with attachments] ボックスがチェックされていることを確認します。

    電子メールがマルチパートである場合、添付ファイルの数には前述のウィザードで設定した本文が含まれます。前述のウィザードで指定した本文が本文の最初のパートとして設定されます。たとえば、添付ファイルが 1 件あるマルチパート メールを表す場合は、本文パートの数を「2」と入力します。 添付ファイルが 1 件の場合は、本文パートの数を「1」と入力します。

    図 A-33 [電子メールの編集] ウィンドウ

    図 A-33 の説明
    「図 A-33 [電子メールの編集] ウィンドウ」の説明

  21. 添付ファイルを設定します。

    本文の各パートには MimeType、BodyPartName、ContentBody の 3 つの属性があります。 デフォルトでは、ウィザードは各添付ファイルにデフォルトの名前、MIME タイプ、コンテンツを生成します。 通知のスコープで assign アクティビティのコピー ルールを変更することによってこれらの本文パートの割り当てを変更し、適切なデータを設定する必要があります。 [コピー操作] タブで指定したコピー ルールによって、各割り当てが次の順序でグループ化されます (コピー先の構造も示しています)。

    MimeType - <to variable="varNotificationReq" part="EmailPayload"
     query="/EmailPayload/ns1:Content/ns1:ContentBody/ns1:MultiPart/ns1:BodyPart[2]/
    ns1:MimeType"/>
    
    Name - <to variable="varNotificationReq" part="EmailPayload"
     query="/EmailPayload/ns1:Content/ns1:ContentBody/ns1:MultiPart/ns1:BodyPart[2]/
    ns1:BodyPartName"/>                   
    
    Contents - <to variable="varNotificationReq" part="EmailPayload"
     query="/EmailPayload/ns1:Content/ns1:ContentBody/ns1:MultiPart/ns1:BodyPart[2]/
    ns1:ContentBody"/>
    
    1. + 記号アイコンを選択して Email ノードを展開します (図 A-34)。

      図 A-34 Email ノードの展開

      図 A-34 の説明が続く
      「図 A-34 Email ノードの展開」の説明

    2. EmailParamAssign ノードをダブルクリックします (図 A-35)。

      図 A-35 EmailParamAssign ノード

      図 A-35 の説明
      「図 A-35 EmailParamAssign ノード」の説明

      EmailParamAssign ノードで XPath 変数の編集などの変更を行う場合、変更の完了後に [ファイル|すべて保存] を実行します。 これによって変更が .bpel ファイルに反映されます。

    3. 本文の 2 番目のパートの mimeType を編集するには (本文の最初のパートはウィザードで設定したコンテンツ)、2 番目のパートの変数として「MimeType」で終わる変数をダブルクリックして選択します (図 A-36)。

      図 A-36 本文の 2 番目のパートの mimeType の編集

      図 A-36 の説明
      「図 A-36 本文の 2 番目のパートの mimeType の編集」の説明

    4. XPath を次のように編集します (図 A-37)。

      From: /client:process/client:attachmentMimeType, To: /EmailPayload/ns1:Content/ns1:ContentBody/ns1:MultiPart/ ns1:BodyPart[2]/ns1:MimeType  
      

      図 A-37 mimeType の XPath の編集

      図 A-37 の説明
      「図 A-37 mimeType の XPath の編集」の説明

    5. プロジェクトを保存します。

    6. 2 番目の添付ファイルの名前を編集するには、2 番目のパートの変数として「BodyPartName」で終わる変数をダブルクリックして選択します (図 A-38)。

      図 A-38 2 番目の添付ファイルの名前の編集

      図 A-38 の説明
      「図 A-38 2 番目の添付ファイルの名前の編集」の説明

    7. XPath を次のように編集します。

      From: /client:process/client:attachmentName To: /EmailPayload/ns1:Content/ns1:ContentBody/ns1:MultiPart /ns1:BodyPart[2]/ns1:BodyPartName 
      

      図 A-39 BodyPartName の XPath の編集

      図 A-39 の説明
      「図 A-39 BodyPartName の XPath の編集」の説明

    8. プロジェクトを保存します。

    9. 2 番目の添付ファイルのコンテンツを編集するには、本文の 2 番目のパートの変数として「ContentBody」で終わる変数をダブルクリックして選択します (図 A-40)。

      図 A-40 2 番目の添付ファイルのコンテンツの編集

      図 A-40 の説明
      「図 A-40 2 番目の添付ファイルのコンテンツの編集」の説明

    10. XPath を次のように編集します (図 A-41)。

      From: ora:readFile(bpws:getVariableData('inputVariable','payload','/client: process/client:attachmentURI')) To:/EmailPayload/ns1:Content/ns1:ContentBody/ns1:MultiPart/ ns1:BodyPart[2]/ns1:ContentBody
      

      ora:readFile() xpath 関数は [BPEL Xpath Extension Functions] にあります。

      図 A-41 ContentBody の XPath の編集

      図 A-41 の説明
      「図 A-41 ContentBody の XPath の編集」の説明

    11. [Edit Copy Operation] 画面で [OK] をクリックします。

      図 A-42 [コピー操作] タブ

      図 A-42 の説明
      「図 A-42 [コピー操作] タブ」の説明

    12. assign アクティビティで [OK] をクリックします。 プロジェクトを保存します。

      プロセスのモデリング手順はこれで完了です。この手順の説明に従って、添付ファイル付きの通知を SOA 複合アプリケーションに追加することもできます。これで、節 A.2.3 「ビルド前のサンプルの実行」の説明に従って、アプリケーションをデプロイおよび実行することができます。

A.2.6 新しいアプリケーション サーバ接続の作成

新しいアプリケーション サーバ接続を作成するには、以下の手順に従います。

  1. 新しいアプリケーション サーバ接続を作成するには、プロジェクトを右クリックし、[新規|接続|Application Server Connection] を選択します (図 A-43)。

    図 A-43 新しいアプリケーション サーバ接続

    図 A-43 の説明
    「図 A-43 新しいアプリケーション サーバ接続」の説明

  2. 接続名に「SOA_server」を指定して [次へ] をクリックします (図 A-44)。

  3. [接続タイプ] に「WebLogic 10.3」を指定します。

    図 A-44 新しいアプリケーション サーバ接続

    図 A-44 の説明
    「図 A-44 新しいアプリケーション サーバ接続」の説明

  4. 認証情報を入力します。一般的な値は次のとおりです。

    ユーザ名 : weblogic、パスワード : weblogic

  5. [接続] 画面で、ホスト名、ポート、SOA 管理サーバの SSL ポート、WLS ドメインのドメイン名を入力します。

  6. [次へ] をクリックします。

  7. [テスト] 画面で、[接続のテスト] をクリックします。

  8. 「Success!」というメッセージが表示されることを確認します。

    アプリケーション サーバ接続の作成は完了しました。