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Oracle® WebLogic Communication Services 開発者ガイド
11g リリース 1 (11.1.1)
B55506-01
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10 Third Party Call サービス

この章では、マルチメディア メッセージング API を使用して第三者呼び出しを行う方法について説明し、サンプル アプリケーションを紹介します。 この節の内容は以下のとおりです。

10.1Parlay X 2.1Third Party Call 通信サービスの概要

Third Party Call Parlay X 2.1 通信サービスでは、ETSI ES 202 391-2 V1.2.1 (2006-12)「Open Service Access (OSA); Parlay X Web Services; Part 2: Third Party Call (Parlay X 2)」に準拠した Parlay X 2.1 Third Party Call インタフェースを実装しています。

Third Party Call Parlay X 2.1 通信サービスを使用して、アプリケーションで以下の機能を実装することができます。

10.1.1 しくみ

Parlay X 2.1 Third Party Call 通信サービス モデルでは、呼は 2 段階に分かれています。

10.1.1.1 呼の設定

Third Party Call の呼には A (発信者) と B (着信者) の 2 者が関与します。 Third Party Call 通信サービスで呼を設定すると、OWLCS が A へのコール レグの設定を試行します。 発信者がオフフック (「応答」) すると、OWLCS は B へのコール レグの設定を試行します。 着信者がオフフックすると、基盤ネットワークを使用して 2 つのコール レグが接続されます。これで呼の設定段階は終了です。

この段階でアプリケーションは呼を取り消すことができます。

10.1.1.2 呼の継続

呼の進行中には、発信者と着信者を接続するオーディオ チャネルは完全に基盤ネットワークによって管理されます。呼の継続中にアプリケーションが実行できるのは、呼のステータスの問い合わせのみです。呼を終了するには、アプリケーション インタフェースを使用するか、発信者または着信者が呼を切断するかの 2 つの方法があります。

Parlay X 2.1 Third Party Call 通信サービスを使用した要求は、アプリケーションからネットワークへの一方向の通信です。 そのため、この通信サービスでサポートされるのは、アプリケーションから始動する (またはモバイルで終了する) 機能のみです。


注意 :

Third Party Call 通信サービスは呼のシグナリング (制御) の側面のみを管理します。メディアまたはオーディオのチャネルは基盤ネットワークによって管理されます。以下の場合を除き、制御対象は同一ネットワーク上の発信者および着信者に限られます。
  • · ネットワーク プラグインがメディア ゲートウェイ コントローラに接続している場合

    · 呼の参加者のいずれかがシグナリング ゲートウェイに接続している場合。この場合、シグナリングの観点からはすべての参加者が同一ネットワーク上にいるものと認識されます


10.1.2 サポート対象のネットワーク

Parlay X 2.1 Third Party Call 通信サービスでは、標準のままで SIP ネットワーク プロトコルのサポートをコンフィグレーションできます。


注意 :

OWLCS は バックツーバック ユーザ エージェント (Back-to-Back User Agent) として機能します。 継続段階の呼は実際にはピアツーピアです。

10.2 Parlay X 2.1 Third Party Call のコンフィグレーション

ここでは、Parlay X 2.1 Third Party Call で使用可能なコンフィグレーションの属性と操作について説明します。

10.2.1 Parlay X 2.1 Third Party Call/SIP のコンフィグレーション ワークフロー

次の手順に従ってコンフィグレーションを行います。

  1. 管理コンソールまたは MBean ブラウザを使用して、「Parlay X 2.1 Third Party Call/SIP のプロパティ」に記載されている MBean を選択します。

  2. ネットワーク プロトコルのプラグイン インスタンスの動作をコンフィグレーションします。

    • 属性 : ThirdPartyCallControllerURI

    • 属性 : ISCRouteURI

    • 属性 : MaximumCallLength

    • 属性 : StatusRetentionTime

    • 属性 : PAssertedIdentityURI


    注意 :

    管理動作はありません。

表 10-1 に Parlay X 2.1 Third Party Call のプロパティを示します

表 10-1 Parlay X 2.1 Third Party Call のプロパティ

プロパティ 説明

MBean

Domain=oracle.sdp

Name=thirdpartycall

InstanceName=ThirdPartyCall

Type=oracle.sdp.thirdpartycall.management.TPCMBean

Supported Address Scheme (サポートされるアドレス方式)

sip

Service type (サービス タイプ)

ThirdPartyCall

Exposes to the service communication layer a JAVA representation of: (サービスの通信層に公開する JAVA 表記)

Parlay X2.1 Part 2: Third Party Call

Interfaces with the network nodes using: (ネットワーク ノードとのインタフェースに使用するプロトコル)

SIP: Session Initiation Protocol、RFC 3261

Deployment artifacts: (デプロイメント アーティファクト)

thirdpartycallwswar-11.1.1.war

thirdpartycallmanagerwar-11.1.1.war

thirdpartycallutil-11.1.1.jar

thirdpartycallmanager-11.1.1.jar

parlayx-11.1.1.jar

thirdpartycallear-11.1.1.ear にパッケージ化


10.2.2 Parlay X 2.1 Third Party Call の属性および操作

表 10-2 にコンフィグレーションおよびメンテナンスの属性一覧を示します

表 10-2 コンフィグレーションおよびメンテナンスの属性

属性 スコープ 単位 形式 説明

ThirdPartyCall ControllerURI

クラスタ

なし

URI 形式の文字列

第三者呼び出しの確立に使用するコントローラの SIP の URI を指定します。 この値を設定すると、着信者はこの URI から呼が発信されたと認識します。 デフォルトの値は“None”です。呼の確立にコントローラの URI は使用されません。 この場合、着信者は発信者から呼が発信されたと認識します

ISCRouteURI

クラスタ

なし

URI 形式の文字列

IMS サービス制御の経路の URI を指定します。

MaximumCall Duration

クラスタ

分

int

呼の発信準備が完了するまでにかかる時間。 この時間が経過すると、呼は終了します。

StatusRetentionTime

クラスタ

分

int

呼の終了後にステータス情報を保持する時間を指定します。

PAssertedIdentity URI

クラスタ

なし

URI 形式の文字列

Third Party Call サービスによって追加された P-Asserted-Identity ヘッダーで使用する SIP の URI を指定します。 未指定の場合、P-Asserted-Identity ヘッダーは追加されません。


10.3 準拠声明

ここでは、Parlay X 2.1 Third Party Call 通信サービスの標準準拠について説明します。

Parlay X 2.1 インタフェースは、ETSI ES 202 391-2 V1.2.1「Open Service Access (OSA); Parlay X Web Services; Part 2: Third Party Call (Parlay X 2)」に準拠しています。詳細については、該当の仕様 (http://parlay.org/en/specifications/pxws.asp) を参照してください。

表 10-3 準拠声明、Parlay X 2.1Third Party Call

メソッド 準拠の有無

インタフェース : ThirdPartyCall


MakeCall

有

GetCallInformation

有

EndCall

有

CancelCall

有


Parlay X 2.1 Third Party Call 対応の SIP プラグインは、Oracle WebLogic SIP Server を使用して SIP/IMS ネットワークに接続する統合プラグインです。 このプラグインは、SIP WebLogic SIP Server で実行するサーブレットに接続します。 SIP サーブレットは、WebLogic SIP サーバに付属する SIP API を使用して API の呼び出しを SIP メッセージに変換します。

SIP サーブレットは、すべての呼び出しのバックツーバック ユーザ エージェント (Back-to-Back User Agent) として機能します。

SIP サーブレットは RFC 3261 (http://www.ietf.org/rfc/rfc3261.txt) に準拠する WebLogic SIP サーバを使用します。

SIP ベースの第三者呼び出しの実装は RFC 3725 - Best Current Practices for Third Party Call Control (3pcc) in the Session Initiation Protocol (SIP) Flow I (http://www.ietf.org/rfc/rfc3725.txt) に準拠します。

表 10-4 準拠声明、Parlay X 2.1Third Party Call の SIP

メッセージ/応答 準拠の有無 コメント

REGISTER

-

このコンテキストでは未使用

INVITE

有


ACK

有


CANCEL

有


BYE

有


OPTIONS

-

このコンテキストでは未使用

100 Trying (試行中)

有


180 Ringing (呼び出し中)

有


181 Call Is Being Forwarded (転送中)

有


182 Queued (処理待ち中)

有


183 Session Progress (処理中)

有


200 OK (応答)

有


300 Multiple Choices (複数選択)

有

ユーザ エージェントは不達として扱います。

301 Moved Permanently (永久移転)

有

ユーザ エージェントは不達として扱います。

302 Moved Temporarily (一時移転)

有

ユーザ エージェントは不達として扱います。

305 Use Proxy (プロキシ リダイレクト)

有

ユーザ エージェントは不達として扱います。

380 Alternate Service (代替サービス)

有

ユーザ エージェントは不達として扱います。

400 Bad Request (不正な要求)

有

ユーザ エージェントは不達として扱います。

401 Unauthorized (未承認)

有

ユーザ エージェントは不達として扱います。

402 Payment Required (有料)

有

ユーザ エージェントは不達として扱います。

403 Forbidden (アクセス禁止)

有

ユーザ エージェントは不達として扱います。

404 Not Found (相手先不明)

有

ユーザ エージェントは不達として扱います。

405 Method Not Allowed (許可されていないメソッド)

有

ユーザ エージェントは不達として扱います。

406 Not Acceptable (受信不可)

有

ユーザ エージェントは不達として扱います。

407 Proxy Authentication Required (プロキシ認証が必要)

有

ユーザ エージェントは不達として扱います。

408 Request Timeout (リクエスト タイムアウト)

有

ユーザ エージェントからは応答なしとして扱われます。

410 Gone (行方不明)

有

ユーザ エージェントは不達として扱います。

413 Request Entity Too Large (リクエスト エンティティが大きすぎる)

有

ユーザ エージェントは不達として扱います。

414 Request URI Too Long (リクエスト URI が長すぎる)

有

ユーザ エージェントは不達として扱います。

415 Unsupported Media Type (サポートされないメディア タイプ)

有

ユーザ エージェントは不達として扱います。

416 Unsupported URI Scheme (サポートされない URI 方式)

有

ユーザ エージェントは不達として扱います。

420 Bad Extension (不正な拡張子)

有

ユーザ エージェントは不達として扱います。

421 Extension Required (拡張子が必要)

有

ユーザ エージェントは不達として扱います。

423 Interval Too Brief (期限切れ間隔が短すぎる)

有

ユーザ エージェントは不達として扱います。

480 Temporarily Unavailable (一時利用不可)

有

ユーザ エージェントは不達として扱います。

481 Call/Transaction Does Not Exist (呼またはトランザクションが存在しない)

有

ユーザ エージェントは不達として扱います。

482 Loop Detected (ループ検出)

有

ユーザ エージェントは不達として扱います。

483 Too Many Hops (ホップ数が多すぎる)

有

ユーザ エージェントは不達として扱います。

484 Address Incomplete (要求 URI が不完全)

有

ユーザ エージェントは不達として扱います。

485 Ambiguous (要求 URI があいまい)

有

ユーザ エージェントは不達として扱います。

486 Busy Here (呼び出し先がビジー)

有

ユーザ エージェントはビジーとして扱います。

487 Request Terminated (要求終了)

有

ユーザ エージェントは不達として扱います。

488 Not Acceptable Here (受理不能)

有/無

ユーザ エージェントは不達として扱います。

491 Request Pending (要求保留中)

有

ユーザ エージェントは不達として扱います。

493 Undecipherable (処理不能な暗号)

有

ユーザ エージェントは不達として扱います。

500 Server Internal Error (サーバ内部エラー)

有

ユーザ エージェントは不達として扱います。

501 Not Implemented (実装されていない)

有

ユーザ エージェントは不達として扱います。

502 Bad Gateway (不正なゲートウェイ)

有

ユーザ エージェントは不達として扱います。

503 Service Unavailable (サービス利用不可)

有

ユーザ エージェントは不達として扱います。

Server Time-out (サーバ タイムアウト)

有

ユーザ エージェントは不達として扱います。

505 Version Not Supported (サポートされていないバージョン)

有

ユーザ エージェントは不達として扱います。

513 Message Too Long (メッセージが長すぎる)

有

ユーザ エージェントは不達として扱います。

600 Busy Everywhere (話中)

有

ユーザ エージェントは不達として扱います。

603 Decline (ユーザの拒否要求)

有

ユーザ エージェントは不達として扱います。

604 Does Not Exist Anywhere (どこにも存在しない)

有

ユーザ エージェントは不達として扱います。

606 Not Acceptable (受信不可)

有

ユーザ エージェントは不達として扱います。