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Oracle Fusion Middleware Application Developerインストレーション・ガイド
11gリリース1(11.1.1)
B55932-01
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2 Application Developerの構成

この章では、インストール後にApplication Developerを構成する方法について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

2.1 構成手順

インストールが完了したら、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを使用して、コンポーネントを構成できます。この項では、その構成手順について説明します。

この項の内容は次のとおりです。

2.1.1 構成ウィザードの起動

構成ウィザードは、AppDev_ORACLE_HOME/common/binディレクトリ(UNIXの場合)またはAppDev_ORACLE_HOME\common\binディレクトリ(Windowsの場合)に配置されています。このディレクトリに移動し、config.shスクリプト(UNIXの場合)またはconfig.cmdスクリプト(Windowsの場合)を実行して、構成ウィザードを起動します。

UNIXの場合:

./config.sh

Windowsの場合:

config.cmd

これが新規インストールであり、新しいWebLogicドメインを作成する必要がある場合は、第2.1.3項「新しいドメインの作成」の手順に従ってください。第2.1.4項「既存のドメインの拡張」に説明されているように、構成ウィザードを実行して、既存のWebLogicドメインを拡張することもできます。

2.1.2 構成ログ・ファイル

構成セッションのログ・ファイルを作成するには、次に示すとおり、-logオプションで構成ウィザードを起動します。

UNIXの場合:

./config.sh -log=log_filename

Windowsの場合:

config.cmd -log=log_filename


log_filenameとともに絶対パスを指定した場合には、その指定した場所にログ・ファイルが作成されます。パスを指定せず、ファイル名のみを指定した場合には、AppDev_ORACLE_HOME/common/binディレクトリ(UNIXの場合)またはAppDev_ORACLE_HOME\common\binディレクトリ(Windowsの場合)にログ・ファイルが作成されます。

2.1.3 新しいドメインの作成

表2-1の手順に従って、Application Developer用の新しいWebLogicドメインを作成してください。


注意:

WebLogic Serverドメインの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のWebLogic Serverドメインに関する項を参照してください。

構成画面についてさらにヘルプが必要な場合は、付録B「Application Developerの構成画面」を参照するか、各画面の下部にある「ヘルプ」をクリックして、その画面のオンライン・ヘルプにアクセスしてください。

表2-1 新しいドメインを作成するための構成の流れ

番号 画面 説明と必須作業

1

「ようこそ」画面


新しいWebLogicドメインの作成」を選択します。

次へ」をクリックして続行します。

2

「ドメイン・ソースの選択」画面


ドメインに作成するコンポーネントを選択します。

次へ」をクリックして続行します。

3

「ドメイン名と場所の指定」画面


新しいドメインの名前と場所を指定します。

次へ」をクリックして続行します。

4

「管理者ユーザー名およびパスワードの構成」画面


管理者ロールのユーザーとパスワードを指定します。

次へ」をクリックして続行します。

5

「サーバーの起動モードおよびJDKの構成」画面


WebLogicドメインの起動モードおよびドメインに使用するJDKを選択します。

次へ」をクリックして続行します。

6

「JDBCコンポーネント・スキーマの構成」画面


JDBCコンポーネント・スキーマを構成します。この画面のいずれかのフィールドに対して行われた変更は、表の中で選択したコンポーネント・スキーマすべてに適用されます。

たとえば、スキーマがすべて同じデータベースに常駐している場合には、表の中にあるそのようなスキーマをすべて選択してから、そのスキーマに適したデータベース値を指定します(「DBMS/サービス」、「ホスト名」および「ポート」)。

たとえば、スキーマごとにパスワードが異なっている場合には、各スキーマを個別に選択し、その選択したスキーマのみのパスワードを指定します。

次へ」をクリックして続行します。

7

「コンポーネント・スキーマのテスト」画面


コンポーネント・スキーマへの接続をテストして確認します。

次へ」をクリックして続行します。

8

「オプションの構成を選択」画面


追加の構成変更を行うカテゴリを選択します。

この画面で何も選択しない場合は、「構成のサマリ」画面にスキップします。

次へ」をクリックして続行します。

9

「構成のサマリ」画面


ドメインの内容を確認します。

作成」をクリックして続行します。

10

「ドメインの作成中」画面


終了したら、「完了」をクリックします。


2.1.4 既存のドメインの拡張

WebLogicドメインの作成時に、「ドメイン・ソースの選択」画面ですべてのコンポーネントの構成をするわけではない場合は、後日ドメインを拡張してそれらのコンポーネントを追加できます。これが初めてのインストールである場合、またはコンポーネントを追加しない場合は、この項をスキップし、次の項に進むことができます。


注意:

先に進む前に、ドメインの拡張時に、構成するコンポーネントのデータベースにスキーマが存在していることを確認してください。たとえば、ドメインを拡張し、Oracle WSM Policy Managerを構成する予定である場合は、続行する前に、このコンポーネントに必要なスキーマ(MDS)がOracleデータベースに存在することを確認してください。

表2-2の手順に従って、既存のドメインを拡張してください。

表2-2 既存のドメインを拡張するための構成の流れ

番号 画面 説明と必須作業

1

「ようこそ」画面


既存のWebLogicドメインの拡張」を選択します。

次へ」をクリックして続行します。

2

「WebLogicドメイン・ディレクトリの選択」画面


アプリケーションやサービスの追加先となるWebLogicディレクトリを選択します。

次へ」をクリックして続行します。

3

「拡張ソースの選択」画面


このドメインを拡張するコンポーネントを選択します。

次へ」をクリックして続行します。

4

「JDBCコンポーネント・スキーマの構成」画面


JDBCコンポーネント・スキーマを構成します。この画面のいずれかのフィールドに対して行われた変更は、表の中で選択したコンポーネント・スキーマすべてに適用されます。

たとえば、スキーマがすべて同じデータベースに常駐している場合には、表の中にあるそのようなスキーマをすべて選択してから、そのスキーマに適したデータベース値を指定します(「DBMS/サービス」、「ホスト名」および「ポート」)。

たとえば、スキーマごとにパスワードが異なっている場合には、各スキーマを個別に選択し、その選択したスキーマのみのパスワードを指定します。

次へ」をクリックして続行します。

5

「コンポーネント・スキーマのテスト」画面


コンポーネント・スキーマへの接続をテストして確認します。

次へ」をクリックして続行します。

6

「オプションの構成を選択」画面


追加の構成変更を行うカテゴリを選択します。

この画面で何も選択しない場合は、「構成のサマリ」画面にスキップします。

次へ」をクリックして続行します。

7

「構成のサマリ」画面


ドメインの内容を確認します。

拡張」をクリックして続行します。

8

「ドメインの作成中」画面


終了したら、「完了」をクリックします。


2.1.5 構成ウィザードのオプションの構成画面

「オプションの構成を選択」画面では、次のオプションの構成を選択できます。

2.1.5.1 管理サーバーのオプション

「オプションの構成を選択」画面で「管理サーバー」を選択すると、「管理サーバーの構成」画面が表示されます。この画面では、サーバー名、ポート番号、セキュアな接続設定など、管理サーバーの設定をカスタマイズできます。

2.1.5.2 管理対象サーバー、クラスタおよびマシンのオプション

「オプションの構成を選択」画面で「管理対象サーバー、クラスタ、およびマシン・オプション」を選択すると、表2-3で説明されている画面が表示されます。

表2-3 管理対象サーバー、クラスタおよびマシンの詳細設定画面

番号 画面 説明と必須作業

1

「管理対象サーバーの構成」画面


新しい管理対象サーバーを追加するか、または既存の管理対象サーバーを編集および削除します。

次へ」をクリックして続行します。

2

「クラスタの構成」画面


高可用性環境でインストールしている場合は、クラスタを作成します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware高可用性ガイド』を参照してください。

次へ」をクリックして続行します。

3

「サーバーのクラスタへの割当」画面


管理対象サーバーをドメイン内のクラスタに割り当てます。

次へ」をクリックして続行します。

4

「HTTPプロキシ・アプリケーションの作成」画面


クラスタに対してHTTPプロキシ・サーバーを構成するかどうかを選択します。

次へ」をクリックして続行します。

5

「マシンの構成」画面


管理対象サーバーをホストするマシンを構成します。

次へ」をクリックして続行します。

6

「サーバーのマシンへの割当」画面


管理対象サーバーを実行するマシンに各サーバーを割り当てます。

次へ」をクリックして続行します。


2.1.5.3 デプロイメントとサービスのオプション

「オプションの構成を選択」画面で「デプロイメントとサービス」を選択すると、表2-4で説明されている画面が表示されます。

構成ウィザードにより、必要なデプロイメントおよびサービスのターゲット設定はすべて自動的に処理されます。特に指示された場合を除いて、これらの画面では何も変更しないでください。

表2-4 デプロイメントとサービスの詳細設定画面

番号 画面 説明と必須作業

1

「デプロイメントのクラスタまたはサーバーへのターゲット設定」画面


サーバーまたはクラスタへのデプロイメントをターゲット設定します。

次へ」をクリックして続行します。

2

「サービスのクラスタまたはサーバーへのターゲット設定」画面


サーバーまたはクラスタへのサービスをターゲット設定します。

次へ」をクリックして続行します。


2.1.5.4 RDBMSセキュリティ・ストアのオプション

「オプションの構成を選択」画面で「RDBMSセキュリティ・ストア」を選択すると、「RDBMSセキュリティ・ストア・データベースの構成」画面が表示されます。この画面では、様々なセキュリティ・プロバイダのデータ・ストアとして、外部のリレーショナル・データベース管理システム(RDBMS)を構成できます。

2.2 Java Required Files(JRF)の適用

Java Required Files(JRF)は、Oracle WebLogic Serverのインストールに含まれないコンポーネントで構成されており、Oracleビジネス・アプリケーションやアプリケーション・フレームワークに一般的な機能を提供します。

JRFは、共通の場所にデプロイされる、独立して開発された多数のライブラリやアプリケーションで構成されます。Java Required Filesを構成するコンポーネントには、次のようなものがあります。Oracle Application Development Framework、Oracle Fusion Middleware監査フレームワーク、ダイナミック・モニタリング・サービス、インフラストラクチャ・セキュリティ、Java Object Cache、Oracle Platform Security Services、ロギング、MDS、Oracle Web ServicesおよびOracle Web Services Managerなどです。

ある特定の状況では、JRFを管理対象サーバーやクラスタに適用する必要があります。JRFを適用できるのは、JRFを構成したドメインにある管理対象サーバーのみです。つまり、ドメインの作成または拡張時に、構成ウィザードでOracle JRFを選択しておく必要があります。

詳細は、Oracle Fusion Middlewareの管理者ガイドのJava Required Filesの管理対象サーバーまたはクラスタへの適用に関する項を参照してください。

2.3 管理サーバーの起動

デプロイメントを稼動させるには、新しいドメインを作成したディレクトリで、startWebLogic.shスクリプト(UNIXの場合)またはstartWebLogic.cmdスクリプト(Windowsの場合)を実行して管理サーバーを起動する必要があります。

UNIXシステム:

MW_HOME/user_projects/domains/domain_name/startWebLogic.sh

Windowsシステム:

MW_HOME\user_projects\domains\domain_name\startWebLogic.cmd

ドメイン名と場所は、構成ウィザードの「ドメイン名と場所の指定」画面で入力してあります。

2.4 インストールの確認

インストールを確認するには、ブラウザを起動して次のURLを入力します。