この章では、インストール後にApplication Developerを構成する方法について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
インストールが完了したら、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを使用して、コンポーネントを構成できます。この項では、その構成手順について説明します。
この項の内容は次のとおりです。
構成ウィザードは、AppDev_ORACLE_HOME
/common/bin
ディレクトリ(UNIXの場合)またはAppDev_ORACLE_HOME
\common\bin
ディレクトリ(Windowsの場合)に配置されています。このディレクトリに移動し、config.sh
スクリプト(UNIXの場合)またはconfig.cmd
スクリプト(Windowsの場合)を実行して、構成ウィザードを起動します。
UNIXの場合:
./config.sh
Windowsの場合:
config.cmd
これが新規インストールであり、新しいWebLogicドメインを作成する必要がある場合は、第2.1.3項「新しいドメインの作成」の手順に従ってください。第2.1.4項「既存のドメインの拡張」に説明されているように、構成ウィザードを実行して、既存のWebLogicドメインを拡張することもできます。
構成セッションのログ・ファイルを作成するには、次に示すとおり、-log
オプションで構成ウィザードを起動します。
UNIXの場合:
./config.sh -log=log_filename
Windowsの場合:
config.cmd -log=log_filename
log_filenameとともに絶対パスを指定した場合には、その指定した場所にログ・ファイルが作成されます。パスを指定せず、ファイル名のみを指定した場合には、AppDev_ORACLE_HOME
/common/bin
ディレクトリ(UNIXの場合)またはAppDev_ORACLE_HOME
\common\bin
ディレクトリ(Windowsの場合)にログ・ファイルが作成されます。
表2-1の手順に従って、Application Developer用の新しいWebLogicドメインを作成してください。
注意: WebLogic Serverドメインの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のWebLogic Serverドメインに関する項を参照してください。 |
構成画面についてさらにヘルプが必要な場合は、付録B「Application Developerの構成画面」を参照するか、各画面の下部にある「ヘルプ」をクリックして、その画面のオンライン・ヘルプにアクセスしてください。
表2-1 新しいドメインを作成するための構成の流れ
番号 | 画面 | 説明と必須作業 |
---|---|---|
1 |
|
「新しいWebLogicドメインの作成」を選択します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
2 |
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ドメインに作成するコンポーネントを選択します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
3 |
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新しいドメインの名前と場所を指定します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
4 |
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管理者ロールのユーザーとパスワードを指定します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
5 |
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WebLogicドメインの起動モードおよびドメインに使用するJDKを選択します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
6 |
|
JDBCコンポーネント・スキーマを構成します。この画面のいずれかのフィールドに対して行われた変更は、表の中で選択したコンポーネント・スキーマすべてに適用されます。 たとえば、スキーマがすべて同じデータベースに常駐している場合には、表の中にあるそのようなスキーマをすべて選択してから、そのスキーマに適したデータベース値を指定します(「DBMS/サービス」、「ホスト名」および「ポート」)。 たとえば、スキーマごとにパスワードが異なっている場合には、各スキーマを個別に選択し、その選択したスキーマのみのパスワードを指定します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
7 |
|
コンポーネント・スキーマへの接続をテストして確認します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
8 |
|
追加の構成変更を行うカテゴリを選択します。
この画面で何も選択しない場合は、「構成のサマリ」画面にスキップします。 「次へ」をクリックして続行します。 |
9 |
|
ドメインの内容を確認します。 「作成」をクリックして続行します。 |
10 |
|
終了したら、「完了」をクリックします。 |
WebLogicドメインの作成時に、「ドメイン・ソースの選択」画面ですべてのコンポーネントの構成をするわけではない場合は、後日ドメインを拡張してそれらのコンポーネントを追加できます。これが初めてのインストールである場合、またはコンポーネントを追加しない場合は、この項をスキップし、次の項に進むことができます。
注意: 先に進む前に、ドメインの拡張時に、構成するコンポーネントのデータベースにスキーマが存在していることを確認してください。たとえば、ドメインを拡張し、Oracle WSM Policy Managerを構成する予定である場合は、続行する前に、このコンポーネントに必要なスキーマ(MDS )がOracleデータベースに存在することを確認してください。 |
表2-2の手順に従って、既存のドメインを拡張してください。
表2-2 既存のドメインを拡張するための構成の流れ
番号 | 画面 | 説明と必須作業 |
---|---|---|
1 |
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「既存のWebLogicドメインの拡張」を選択します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
2 |
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アプリケーションやサービスの追加先となるWebLogicディレクトリを選択します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
3 |
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このドメインを拡張するコンポーネントを選択します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
4 |
|
JDBCコンポーネント・スキーマを構成します。この画面のいずれかのフィールドに対して行われた変更は、表の中で選択したコンポーネント・スキーマすべてに適用されます。 たとえば、スキーマがすべて同じデータベースに常駐している場合には、表の中にあるそのようなスキーマをすべて選択してから、そのスキーマに適したデータベース値を指定します(「DBMS/サービス」、「ホスト名」および「ポート」)。 たとえば、スキーマごとにパスワードが異なっている場合には、各スキーマを個別に選択し、その選択したスキーマのみのパスワードを指定します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
5 |
|
コンポーネント・スキーマへの接続をテストして確認します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
6 |
|
追加の構成変更を行うカテゴリを選択します。
この画面で何も選択しない場合は、「構成のサマリ」画面にスキップします。 「次へ」をクリックして続行します。 |
7 |
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ドメインの内容を確認します。 「拡張」をクリックして続行します。 |
8 |
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終了したら、「完了」をクリックします。 |
「オプションの構成を選択」画面では、次のオプションの構成を選択できます。
「オプションの構成を選択」画面で「管理サーバー」を選択すると、「管理サーバーの構成」画面が表示されます。この画面では、サーバー名、ポート番号、セキュアな接続設定など、管理サーバーの設定をカスタマイズできます。
「オプションの構成を選択」画面で「管理対象サーバー、クラスタ、およびマシン・オプション」を選択すると、表2-3で説明されている画面が表示されます。
表2-3 管理対象サーバー、クラスタおよびマシンの詳細設定画面
番号 | 画面 | 説明と必須作業 |
---|---|---|
1 |
|
新しい管理対象サーバーを追加するか、または既存の管理対象サーバーを編集および削除します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
2 |
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高可用性環境でインストールしている場合は、クラスタを作成します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware高可用性ガイド』を参照してください。 「次へ」をクリックして続行します。 |
3 |
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管理対象サーバーをドメイン内のクラスタに割り当てます。 「次へ」をクリックして続行します。 |
4 |
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クラスタに対してHTTPプロキシ・サーバーを構成するかどうかを選択します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
5 |
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管理対象サーバーをホストするマシンを構成します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
6 |
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管理対象サーバーを実行するマシンに各サーバーを割り当てます。 「次へ」をクリックして続行します。 |
「オプションの構成を選択」画面で「デプロイメントとサービス」を選択すると、表2-4で説明されている画面が表示されます。
構成ウィザードにより、必要なデプロイメントおよびサービスのターゲット設定はすべて自動的に処理されます。特に指示された場合を除いて、これらの画面では何も変更しないでください。
表2-4 デプロイメントとサービスの詳細設定画面
番号 | 画面 | 説明と必須作業 |
---|---|---|
1 |
「デプロイメントのクラスタまたはサーバーへのターゲット設定」画面 |
サーバーまたはクラスタへのデプロイメントをターゲット設定します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
2 |
|
サーバーまたはクラスタへのサービスをターゲット設定します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
「オプションの構成を選択」画面で「RDBMSセキュリティ・ストア」を選択すると、「RDBMSセキュリティ・ストア・データベースの構成」画面が表示されます。この画面では、様々なセキュリティ・プロバイダのデータ・ストアとして、外部のリレーショナル・データベース管理システム(RDBMS)を構成できます。
Java Required Files(JRF)は、Oracle WebLogic Serverのインストールに含まれないコンポーネントで構成されており、Oracleビジネス・アプリケーションやアプリケーション・フレームワークに一般的な機能を提供します。
JRFは、共通の場所にデプロイされる、独立して開発された多数のライブラリやアプリケーションで構成されます。Java Required Filesを構成するコンポーネントには、次のようなものがあります。Oracle Application Development Framework、Oracle Fusion Middleware監査フレームワーク、ダイナミック・モニタリング・サービス、インフラストラクチャ・セキュリティ、Java Object Cache、Oracle Platform Security Services、ロギング、MDS、Oracle Web ServicesおよびOracle Web Services Managerなどです。
ある特定の状況では、JRFを管理対象サーバーやクラスタに適用する必要があります。JRFを適用できるのは、JRFを構成したドメインにある管理対象サーバーのみです。つまり、ドメインの作成または拡張時に、構成ウィザードでOracle JRFを選択しておく必要があります。
詳細は、Oracle Fusion Middlewareの管理者ガイドのJava Required Filesの管理対象サーバーまたはクラスタへの適用に関する項を参照してください。
デプロイメントを稼動させるには、新しいドメインを作成したディレクトリで、startWebLogic.sh
スクリプト(UNIXの場合)またはstartWebLogic.cmd
スクリプト(Windowsの場合)を実行して管理サーバーを起動する必要があります。
UNIXシステム:
MW_HOME/user_projects/domains/domain_name/startWebLogic.sh
Windowsシステム:
MW_HOME\user_projects\domains\domain_name\startWebLogic.cmd
ドメイン名と場所は、構成ウィザードの「ドメイン名と場所の指定」画面で入力してあります。