この章では、Application Developerのインストール方法について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
Application Developerをインストールする前に、この項に記載されている情報を確認してください。
インストールを実行する前に、システム要件と動作保証に関するドキュメントを読み、環境が、インストールするコンポーネントの最低インストール要件を満たしていることを確認する必要があります。
システム要件のドキュメントには、ハードウェアおよびソフトウェア要件、ディスク領域とメモリーの最低要件、および必要なシステム・ライブラリ、パッケージまたはパッチなどの情報が記載されています。このドキュメントは、次のOracle Technology Network(OTN)で参照できます。
http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_requirements.htm
動作保証のドキュメントには、サポートされているインストール・タイプ、プラットフォーム、オペレーティング・システム、データベース、JDKおよびサード・パーティ製品が記載されています。
http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html
Application Developerには、Oracle WSM Policy ManagerとOracle WSM-PM Extensionが含まれています。これらのコンポーネントでは、インストールの前に、OracleデータベースにMDS
スキーマが存在している必要があります。データベースにMDS
スキーマを作成するには、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を実行する必要があります。この項の手順に従ってスキーマを作成してください。
RCUの使用の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』を参照してください。
Application Developerのインストールでは、Oracleデータベースを使用できることが必要です。このデータベースは稼働している必要がありますが、コンポーネントのインストール先のシステム上に存在している必要はありません。
サポートされているデータベースの最新情報は、次のURLを参照してください。
http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html
データベースにMDS
スキーマを作成するには、次の手順を実行します。
RCU CD-ROMを挿入し、RCUをrcuHome/bin
ディレクトリ(UNIXの場合)またはrcuHome\bin
ディレクトリ(Windowsの場合)から起動します。
UNIXの場合:
./rcu
Windowsの場合:
rcu.bat
Oracle Technology Network(OTN)から、RCUを含む.zip
ファイルをダウンロードすることもできます。
http://www.oracle.com/technology/
.zip
ファイルをダウンロードしたら、任意のディレクトリにコンテンツを抽出し、前述のコマンドを使用してRCU_HOME
/bin
ディレクトリ(UNIXの場合)またはRCU_HOME
\bin
ディレクトリ(Windowsの場合)からRCUを実行します。ここで、RCU_HOME
は、RCUの解凍先フォルダ、またはCD-ROMのドライブやマウント・ポイントです。
注意: Windowsシステムでは、スペースを含む名前を持つディレクトリにRCUの.zip ファイルは抽出できません。 |
「ようこそ」画面
「次へ」をクリックします。
「リポジトリの作成」画面
「作成」をクリックします。
「次へ」をクリックします。
「データベース接続の詳細」画面
システム上のデータベースのタイプを選択します。これは、MDS
スキーマの作成先となるデータベースです。データベースへの接続に必要なRCUの資格証明を指定します。
「次へ」をクリックします。「前提条件チェック」画面が表示されます。チェックがエラーなしで完了したら、「OK」をクリックしてこの画面を閉じます。
「コンポーネントの選択」画面
画面上部で、「接頭辞の新規作成」を選択します。デフォルトの接頭辞はDEV
です。
注意: この画面で指定したスキーマ名とその接頭辞の値を覚えるか、記録しておいてください。これらは、後でコンポーネントを構成するときに必要になります。スキーマ名は、prefix _ schemaname という形式で指定する必要があります。たとえば、デフォルトの接頭辞であるDEV を使用する場合、MDSスキーマには次のスキーマ名を指定します。
|
「次へ」をクリックします。「前提条件チェック」画面が表示されます。チェックがエラーなしで完了したら、「OK」をクリックしてこの画面を閉じます。
「スキーマ・パスワード」画面
この画面でスキーマ・パスワードを指定する方法は3つあります。
すべてのスキーマとその補助スキーマに対して1つのパスワードを使用する場合は、「すべてのスキーマに同じパスワードを使用」を選択します。「パスワード」フィールドに、使用するパスワードを入力します。「パスワードの確認」フィールドにもう一度パスワードを入力します。
メイン・スキーマにはそれぞれ異なるパスワードを指定し、その各補助スキーマにはメイン・スキーマと同じパスワードを使用する場合は、「補助スキーマにメイン・スキーマのパスワードを使用」を選択します。このオプションを選択すると、表内にはメイン・スキーマのみが表示されます。各スキーマについて、表内の「パスワード」列にそのパスワードを入力し、「パスワードの確認」列に同じパスワードを入力します。
メイン・スキーマと補助スキーマに対して一意のパスワードを指定する場合は、「すべてのスキーマに異なるパスワードを指定」を選択します。このオプションを選択すると、表内にはすべてのメイン・スキーマと補助スキーマが表示されます。各スキーマと補助スキーマについて、表内の「パスワード」列にパスワードを入力し、「パスワードの確認」列に同じパスワードを入力します。
注意: この画面で指定したパスワードを覚えるか、記録しておいてください。これらは、後でコンポーネントを構成するときに必要になります。 |
「次へ」をクリックします。
「表領域のマップ」画面
「次へ」をクリックします。「表領域の作成」画面が表示されます。表領域がエラーなしで作成されたら、「OK」をクリックしてこの画面を閉じます。
「サマリー」画面
「作成」をクリックします。「作成」画面が表示されます。スキーマがエラーなしで作成されたら、「OK」をクリックしてこの画面を閉じます。
「完了サマリー」画面
「閉じる」をクリックします。
Application Developerでは、システム上にOracle WebLogic Serverが必要です。まだインストールされていない場合は、この項の手順に従ってOracle WebLogic Serverをインストールしてください。
Oracle WebLogic ServerのCD-ROMを挿入するか、次のURLからインストーラをダウンロードします。
http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/htdocs/wls_main.html
次の実行可能ファイルを探します。
wls1031_linux32.bin
(32ビットLinuxシステムの場合)
wls1031_win32.exe
(32ビットWindowsシステムの場合)
wls1031_generic.jar
(すべての64ビット・プラットフォームの場合)
32ビットの実行可能ファイルは、該当するJDKバージョンにバンドルされています。64ビットのインストーラを使用する場合は、使用するプラットフォームでサポートされているJDKとともにインストーラを起動する必要があります。このJDKは、Oracle WebLogic Serverをインストールする前にシステムにインストールしておく必要があります。使用するプラットフォームでサポートされているJDKのリストは、Oracle Fusion Middlewareの動作保証のドキュメントを参照してください。
http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html
CD-ROMから直接インストーラ・ファイルを実行するか、またはファイルをローカル・システムにコピーしてローカルに実行します。
32ビット・システムでの例は次のとおりです。
Linuxの場合:
./wls1031_linux32.bin
Windowsの場合:
wls1031_win32.exe
64ビット・システムでの例は次のとおりです。
UNIXの場合:
JAVA_HOME/bin/java -jar wls1031_generic.jar
または
JAVA_HOME/bin/java -d64 -jar wls1031_generic.jar
Windowsの場合:
JAVA_HOME\bin\java -jar wls1031_generic.jar
インストーラの実行については、次のような注意点があります。
インストーラを実行する前に、システムでDISPLAY
環境変数を設定します。
JAVA_HOME
を、使用しているプラットフォーム用にインストールした、サポートされているJDKのインストール場所に置き換えます。
64ビットOracle WebLogic Serverを64ビット・プラットフォームにインストールする場合は、次の点に注意してください。
32/64ビット・ハイブリッドJDK(HP-UX向けのHP JDKやSolaris SPARC向けのSUN JDKなど)を使用する場合は、-d64
フラグを指定します。
JAVA_HOME
/bin/java -version
(または32/64ビット・ハイブリッドJDKの場合は、JAVA_HOME
/bin/java -d64 -version
)を実行して、JAVA_HOME
が64ビットJDKを参照していることを確認します。
「ようこそ」画面
「次へ」をクリックします。
新しいミドルウェア・ホーム・ディレクトリを作成するには、「新しいミドルウェア・ホームを作成する」を選択します。
新しいミドルウェア・ホーム・ディレクトリの場所を指定します。このディレクトリがすでにシステム上に存在している場合は、空のディレクトリである必要があります。このディレクトリがまだ存在していない場合は、作成されます。
ミドルウェア・ホーム・ディレクトリの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のミドルウェア・ホームとWebLogicホームのディレクトリに関する項を参照してください。
「次へ」をクリックします。
「セキュリティ更新のための登録」画面
最新の製品およびセキュリティ・アップデートを受け取るかどうかを選択します。何も受け取らないことを選択すると、続行する前に、その選択を確認するよう求められます。
「次へ」をクリックします。
「標準」インストールには、すべてのOracle WebLogic Serverコンポーネントがデフォルトで含まれます。これには、Sun SDK 1.6.0_11とOracle JRockit SDK 1.6.0_05の両方も含まれます。「標準」インストールを実行する場合は、「標準」を選択し、「次へ」をクリックして、「製品インストール・ディレクトリの選択」画面に進みます。
「カスタム」インストールでは、次のコンポーネントから、インストールするコンポーネントを選択することができます。
コアとなるアプリケーション・サーバー
管理コンソール
構成ウィザードとアップグレード・フレームワーク
Web 2.0 HTTP Pub-Subサーバー
WebLogic JDBCドライバ
サード・パーティのJDBCドライバ
WebLogic Serverクライアント
WebLogic Web Serverプラグイン
UDDIおよびXqueryサポート
サーバーのサンプル(デフォルトでは選択されていません)
「カスタム」インストールを実行する場合は、「カスタム」をクリックします。次の2つの画面が表示されます。
「製品とコンポーネントの選択」画面
インストールする製品を選択します。
注意: 正しい構成のために、Oracle SOA Suiteでは、構成ウィザードとアップグレード・フレームワークが選択されている必要があります。 |
インストールするJDKを選択します。
開発環境でインストールする場合は、Sun SDKを使用することをお薦めします。通常、この環境では、より緩和されたセキュリティ構成が提供され、アプリケーションの自動デプロイが可能です。開発環境では、ユーザー名とパスワードにboot.properties
が使用され、アプリケーションのデプロイメントにポーリングが使用されます。
本番環境でインストールする場合は、Oracle JRockit SDKを使用することをお薦めします。本番環境は、アプリケーションをその最終的な形態で実行するためのものです。すべてのセキュリティが有効になり、アプリケーションをクラスタ化したり、他の高度な機能を使用できます。このモードでは、ユーザー名とパスワードが必要ですが、アプリケーションのデプロイメントにはポーリングは使用されません。
「次へ」をクリックします。
「製品インストール・ディレクトリの選択」画面
WebLogic Serverホーム・ディレクトリの場所を指定します。デフォルトの場所は、ミドルウェア・ホーム・ディレクトリ内のwlserver_10.3
です。
WebLogicホーム・ディレクトリの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のミドルウェア・ホームとWebLogicホームのディレクトリに関する項を参照してください。
「次へ」をクリックします。
「ショートカットの場所の選択」(Windowsのみ)
Windowsシステムへのインストールの場合は、WindowsでOracle製品へのショートカットを作成する場所を指定するよう求められます。
「次へ」をクリックします。
「インストール・サマリー」画面
「次へ」をクリックします。
「インストールの進行状況」画面
「次へ」をクリックします。
「インストール完了」画面
「Quickstartの実行」を選択解除します。
「終了」をクリックします。
Oracle WebLogic Serverのインストールの詳細は、『Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』を参照してください。
Windowsシステムへのインストールの場合は、Java Access Bridge for Section 508 Accessibilityをインストールして構成することもできます。この方法の詳細は、Oracle Fusion Middlewareの管理者ガイドのJava Access Bridgeのインストールと構成(Windowsのみ)に関する項を参照してください。
DHCPホストにApplication Developerをインストールする場合は、この項で説明する、該当するプラットフォーム用の構成手順に従う必要があります。
UNIXシステムでは、/etc/hosts
ファイルを次のエントリを含むように変更することで、ホスト名をループバックIPアドレスに解決するようにホストを構成する必要があります。
127.0.0.1 hostname.domainname hostname 127.0.0.1 localhost.localdomain localhost
この手順を実行したら、次のコマンドを入力して、ホスト名がループバックIPアドレスに解決されていることを確認してください。
/bin/ping hostname.domainname
Windowsシステムでは、DHCPサーバーにループバック・アダプタをインストールします(第1.3.3項「ループバック・アダプタのインストール(Windowsのみ)」を参照してください)。これにより、ローカルIPアドレスがコンピュータに割り当てられます。
アダプタをインストールしたら、%SYSTEMROOT%\system32\drivers\etc\hosts
ファイルのlocalhost
行の直後に次の形式の行を追加します。
IP_address hostname.domainname hostname
IP_address
は、ループバック・アダプタのローカルIPアドレスに置き換えます。
ループバック・アダプタをWindows 2003またはWindows XPにインストールするには、次の手順を実行します。
Windowsの「コントロール パネル」を開きます。
Windows 2003: 「スタート」→「コントロール パネル」→「ハードウェアの追加」を選択します。
Windows XP: 「スタート」→「コントロール パネル」を選択し、「ハードウェアの追加」をダブルクリックします。
開始ウィンドウで、「次へ」をクリックします。
「ハードウェアは接続されていますか?」ウィンドウで、「はい、ハードウェアを接続しています」を選択し、「次へ」をクリックします。
「次のハードウェアは既にコンピュータ上にインストールされています。」ウィンドウのインストール済ハードウェアの一覧で、「新しいハードウェア デバイスの追加」を選択し、「次へ」をクリックします。
「ウィザードで、ほかのハードウェアをインストールできます。」ウィンドウで、「一覧から選択したハードウェアをインストールする」を選択し、「次へ」をクリックします。
「次の一覧からインストールするハードウェアの種類を選択してください。」ウィンドウで、「ネットワーク アダプタ」を選択し、「次へ」をクリックします。
「ネットワーク アダプタの選択」ウィンドウで、次の項目を選択します。
製造元: Microsoft
ネットワーク アダプタ: Microsoft Loopback Adapter
「次へ」をクリックします。
「ハードウェアをインストールする準備ができました。」ウィンドウで、「次へ」をクリックします。
「ハードウェアの追加ウィザードの完了」ウィンドウで、「完了」をクリックします。
Windows 2003を使用している場合は、コンピュータを再起動します。
デスクトップで「マイ ネットワーク」をクリックし、「プロパティ」を選択します。「ネットワーク接続」コントロール パネルが表示されます。
作成した接続を右クリックします。これは通常、「ローカル エリア接続 2」という名前です。「プロパティ」を選択します。
「全般」タブで、「インターネット プロトコル (TCP/IP)」を選択し、「プロパティ」をクリックします。
「インターネット プロトコル (TCP/IP) のプロパティ」ダイアログ・ボックスで、「次の IP アドレスを使う」をクリックし、次の手順を実行します。
IPアドレス: ループバック・アダプタのルーティング不可能なIPを入力します。次のルーティング不可能なアドレスをお薦めします。
192.168.x.x (x is any value between 1 and 255) 10.10.10.10
サブネット マスク: 255.255.255.0
と入力します。
入力した値を記録しておいてください。この値は、この手順で後ほど必要になります。
他のフィールドはすべて空のままとします。
「OK」をクリックします。
「ローカル エリア接続 2 のプロパティ」ダイアログで、「OK」をクリックします。
「ネットワーク接続」を閉じます。
コンピュータを再起動します。
Windows 2003またはWindows XPでループバック アダプタを削除するには、次の手順を実行します。
コントロール パネルの「システム」を開きます。
Windows 2003: 「スタート」→「コントロール パネル」→「システム」を選択します。
Windows XP: 「スタート」→「コントロール パネル」を選択し、「システム」をダブルクリックします。
「ハードウェア」タブで、「デバイス マネージャ」をクリックします。
「デバイス マネージャ」ウィンドウで、「ネットワーク アダプタ」を開きます。「Microsoft Loopback Adapter」が見つかります。
「Microsoft Loopback Adapter」を右クリックし、「削除」を選択します。
「OK」をクリックします。
ラップトップなどの非ネットワーク・コンピュータにApplication Developerをインストールできます。非ネットワーク・コンピュータには、他のコンピュータへのアクセス権がないので、このコンピュータに必要なすべてのコンポーネントをインストールする必要があります。
さらに、第1.3項「DHCPホストへのインストール」で説明されている手順に従って、ループバック・アダプタをインストールし、システム上のhosts
ファイルを変更する必要があります。
Application Developerは、マルチホーム・コンピュータにインストールできます。マルチホーム・コンピュータは、複数のIPアドレスに関連付けられています。これは通常、コンピュータに複数のネットワーク カードがあることによって実現します。各IPアドレスは、ホスト名に関連付けられています。各ホスト名に対して別名を設定することも可能です。
インストーラは、/etc/hosts
ファイル(UNIXの場合)または%SYSTEMROOT%\system32\drivers\etc\hosts
ファイル(Windowsの場合)の最初のエントリから完全修飾ドメイン名を取得します。したがって、次のようなファイルの場合は、
127.0.0.1 localhost.localdomain localhost 10.222.333.444 myhost1.mycompany.com myhost1 20.222.333.444 devhost2.mycompany.com devhost2
myhost1.mycompany.com
が構成用に選択されます。
システム・コンポーネント固有のネットワーク構成については、個々のコンポーネントの構成ドキュメントを参照してください。
デフォルトでは、各ドメインに作成されたサーバーは、同じポート番号のセットを使用します(たとえば、管理サーバーはポート7001を使用します)。カスタム・ポート番号を使用する場合は、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードの実行時にポート番号を変更できます。
管理サーバーのポート番号は、「管理サーバーの構成」画面で変更できます。
ドメイン内のすべての管理対象サーバーのポート番号は、「管理対象サーバーの構成」画面で変更できます。
詳細は、第2章「Application Developerの構成」を参照してください。
ポート番号の詳細は、Oracle Fusion Middlewareの管理者ガイドのポート番号に関する項を参照してください。
インストーラを実行すると、Application Developerがシステムにインストールされます。製品をインストールしたら、構成ウィザードを実行してApplication Developerを構成する必要があります。
この項の内容は次のとおりです。
インストーラを起動するには、システム上のJava Runtime Environment(JRE)の場所を指定する必要があります。Oracle WebLogic Serverのインストール時に(第1.1.3項「Oracle WebLogic Serverのインストールとミドルウェア・ホームの作成」)、JREはシステムにインストールされました。この場所(jre
ディレクトリの場所)を使用してインストーラを起動できます。JREのデフォルトの場所は、MW_HOME
/jdk160_11
(UNIXシステムの場合)またはMW_HOME
\jdk160_11
(Windowsシステムの場合)です。ここで、MW_HOME
は、ミドルウェア・ホーム・ディレクトリです。
64ビット・プラットフォームでは、JREの場所はJAVA_HOME
(Oracle WebLogic Serverのインストールに使用された場所)です。詳細は、第1.1.3項「Oracle WebLogic Serverのインストールとミドルウェア・ホームの作成」を参照してください。
注意: インストーラのroot ユーザーとしての起動は、サポートされていません。 |
UNIXシステム:
./runInstaller -jreLoc JRE_LOCATION
Windowsシステム:
setup.exe -jreLoc JRE_LOCATION
注意: JRE_LOCATION への絶対パスを指定してください。相対パスはサポートされていません。 |
JREの場所が指定されていない場合は、インストーラを起動する前に、JREの場所を指定するように求められます。たとえば、UNIXシステムの場合は次のようになります。
[> ./runInstaller Platform is Linux X86 32 bit Starting Oracle Universal Installer... Checking if CPU speed is above 300 MHz. Actual 2999 MHz Passed Checking Temp space: must be greater than 150 MB. Actual 60229 MB Passed Checking swap space: must be greater than 512 MB. Actual 1013 MB Passed Checking monitor: must be configured to display at least 256 colors. Actual 256 Passed Preparing to launch Oracle Universal Installer from /tmp/OraInstall2009-04-01_02-45-07PM. Please wait ... Please specify JRE/JDK location ( Ex. /home/jre ), <location>/bin/java should exist :
続行する前に、システム上のJREへの絶対パスを指定します。
インストーラは、Oracle_Inventory_Location
/log
ディレクトリ(UNIXの場合)またはOracle_Inventory_Location
\logs
ディレクトリ(Windowsの場合)にログ・ファイルを書き込みます。UNIXシステムで、Oracle Inventoryディレクトリの場所が不明な場合、このディレクトリはAppDev_Oracle_Home
/oraInst.loc
ファイル内にあります。Windowsシステムの場合、Oracle Inventoryディレクトリのデフォルトの場所は、C:\Program Files\Oracle\Inventory\logs
です。
ログ・ディレクトリには、次のインストール・ログ・ファイルが作成されます。
install
date-time-stamp
.log
install
date-time-stamp
.out
installActions
date-time-stamp
.log
installProfile
date-time-stamp
.log
oraInstall
date-time-stamp
.err
oraInstall
date-time-stamp
.log
-printtime
パラメータを使用してインストーラを起動すると、同じディレクトリに、timeTaken
date-time-stamp
.log
ファイルが作成されます。
UNIXシステムへのインストールでは、Oracle Universal Installerで任意のOracle製品を初めてシステムにインストールする場合、インベントリ・ディレクトリの場所を指定するよう求められます。これは、インストーラがサブディレクトリを設定し、このシステムにインストールされている各Oracle製品のインベントリ・データを保持する場所です。
表1-1の手順に従って、インベントリ・ディレクトリ情報を構成します。詳細なヘルプを参照するには、次の表内の画面名をクリックするか、GUIの「ヘルプ」ボタンをクリックしてください。
表1-2の手順に従って、Application Developerソフトウェアをインストールしてください。
インストール画面についてさらにヘルプが必要な場合は、付録A「Application Developerのインストール画面」を参照するか、「ヘルプ」をクリックしてオンライン・ヘルプにアクセスしてください。
表1-2 インストールと構成オプションに関するインストールの流れ(基本画面)
インストールが完了したら、製品の使用を開始する前に構成しておく必要があります。第2章「Application Developerの構成」に進みます。