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Oracle Fusion Middleware Application Developerインストレーション・ガイド
11gリリース1(11.1.1)
B55932-01
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1 Application Developerのインストール

この章では、Application Developerのインストール方法について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

1.1 インストール前の作業

Application Developerをインストールする前に、この項に記載されている情報を確認してください。

1.1.1 システム要件と動作保証

インストールを実行する前に、システム要件と動作保証に関するドキュメントを読み、環境が、インストールするコンポーネントの最低インストール要件を満たしていることを確認する必要があります。

システム要件のドキュメントには、ハードウェアおよびソフトウェア要件、ディスク領域とメモリーの最低要件、および必要なシステム・ライブラリ、パッケージまたはパッチなどの情報が記載されています。このドキュメントは、次のOracle Technology Network(OTN)で参照できます。

http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_requirements.htm

動作保証のドキュメントには、サポートされているインストール・タイプ、プラットフォーム、オペレーティング・システム、データベース、JDKおよびサード・パーティ製品が記載されています。

http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html

1.1.2 Application Developerのスキーマの作成

Application Developerには、Oracle WSM Policy ManagerとOracle WSM-PM Extensionが含まれています。これらのコンポーネントでは、インストールの前に、OracleデータベースにMDSスキーマが存在している必要があります。データベースにMDSスキーマを作成するには、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を実行する必要があります。この項の手順に従ってスキーマを作成してください。

RCUの使用の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』を参照してください。

1.1.2.1 Oracleデータベースについてのチェック

Application Developerのインストールでは、Oracleデータベースを使用できることが必要です。このデータベースは稼働している必要がありますが、コンポーネントのインストール先のシステム上に存在している必要はありません。

サポートされているデータベースの最新情報は、次のURLを参照してください。

http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html

1.1.2.2 スキーマの作成

データベースにMDSスキーマを作成するには、次の手順を実行します。

  1. RCU CD-ROMを挿入し、RCUをrcuHome/binディレクトリ(UNIXの場合)またはrcuHome\binディレクトリ(Windowsの場合)から起動します。

    UNIXの場合:

    ./rcu
    

    Windowsの場合:

    rcu.bat
    

    Oracle Technology Network(OTN)から、RCUを含む.zipファイルをダウンロードすることもできます。

    http://www.oracle.com/technology/
    

    .zipファイルをダウンロードしたら、任意のディレクトリにコンテンツを抽出し、前述のコマンドを使用してRCU_HOME/binディレクトリ(UNIXの場合)またはRCU_HOME\binディレクトリ(Windowsの場合)からRCUを実行します。ここで、RCU_HOMEは、RCUの解凍先フォルダ、またはCD-ROMのドライブやマウント・ポイントです。


    注意:

    Windowsシステムでは、スペースを含む名前を持つディレクトリにRCUの.zipファイルは抽出できません。

  2. 「ようこそ」画面

    次へ」をクリックします。

  3. 「リポジトリの作成」画面

    作成」をクリックします。

    次へ」をクリックします。

  4. 「データベース接続の詳細」画面

    システム上のデータベースのタイプを選択します。これは、MDSスキーマの作成先となるデータベースです。データベースへの接続に必要なRCUの資格証明を指定します。

    次へ」をクリックします。「前提条件チェック」画面が表示されます。チェックがエラーなしで完了したら、「OK」をクリックしてこの画面を閉じます。

  5. 「コンポーネントの選択」画面

    画面上部で、「接頭辞の新規作成」を選択します。デフォルトの接頭辞はDEVです。

    MDSスキーマを選択します。


    注意:

    この画面で指定したスキーマ名とその接頭辞の値を覚えるか、記録しておいてください。これらは、後でコンポーネントを構成するときに必要になります。スキーマ名は、prefix_schemanameという形式で指定する必要があります。たとえば、デフォルトの接頭辞であるDEVを使用する場合、MDSスキーマには次のスキーマ名を指定します。

    DEV_MDS


    次へ」をクリックします。「前提条件チェック」画面が表示されます。チェックがエラーなしで完了したら、「OK」をクリックしてこの画面を閉じます。

  6. 「スキーマ・パスワード」画面

    この画面でスキーマ・パスワードを指定する方法は3つあります。

    • すべてのスキーマとその補助スキーマに対して1つのパスワードを使用する場合は、「すべてのスキーマに同じパスワードを使用」を選択します。「パスワード」フィールドに、使用するパスワードを入力します。「パスワードの確認」フィールドにもう一度パスワードを入力します。

    • メイン・スキーマにはそれぞれ異なるパスワードを指定し、その各補助スキーマにはメイン・スキーマと同じパスワードを使用する場合は、「補助スキーマにメイン・スキーマのパスワードを使用」を選択します。このオプションを選択すると、表内にはメイン・スキーマのみが表示されます。各スキーマについて、表内の「パスワード」列にそのパスワードを入力し、「パスワードの確認」列に同じパスワードを入力します。

    • メイン・スキーマと補助スキーマに対して一意のパスワードを指定する場合は、「すべてのスキーマに異なるパスワードを指定」を選択します。このオプションを選択すると、表内にはすべてのメイン・スキーマと補助スキーマが表示されます。各スキーマと補助スキーマについて、表内の「パスワード」列にパスワードを入力し、「パスワードの確認」列に同じパスワードを入力します。


    注意:

    この画面で指定したパスワードを覚えるか、記録しておいてください。これらは、後でコンポーネントを構成するときに必要になります。

    次へ」をクリックします。

  7. 「表領域のマップ」画面

    次へ」をクリックします。「表領域の作成」画面が表示されます。表領域がエラーなしで作成されたら、「OK」をクリックしてこの画面を閉じます。

  8. 「サマリー」画面

    作成」をクリックします。「作成」画面が表示されます。スキーマがエラーなしで作成されたら、「OK」をクリックしてこの画面を閉じます。

  9. 「完了サマリー」画面

    閉じる」をクリックします。

1.1.3 Oracle WebLogic Serverのインストールとミドルウェア・ホームの作成

Application Developerでは、システム上にOracle WebLogic Serverが必要です。まだインストールされていない場合は、この項の手順に従ってOracle WebLogic Serverをインストールしてください。

  1. Oracle WebLogic ServerのCD-ROMを挿入するか、次のURLからインストーラをダウンロードします。

    http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/htdocs/wls_main.html 
    

    次の実行可能ファイルを探します。

    • wls1031_linux32.bin(32ビットLinuxシステムの場合)

    • wls1031_win32.exe(32ビットWindowsシステムの場合)

    • wls1031_generic.jar(すべての64ビット・プラットフォームの場合)

    32ビットの実行可能ファイルは、該当するJDKバージョンにバンドルされています。64ビットのインストーラを使用する場合は、使用するプラットフォームでサポートされているJDKとともにインストーラを起動する必要があります。このJDKは、Oracle WebLogic Serverをインストールする前にシステムにインストールしておく必要があります。使用するプラットフォームでサポートされているJDKのリストは、Oracle Fusion Middlewareの動作保証のドキュメントを参照してください。

    http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html
    
  2. CD-ROMから直接インストーラ・ファイルを実行するか、またはファイルをローカル・システムにコピーしてローカルに実行します。

    • 32ビット・システムでの例は次のとおりです。

      Linuxの場合:

      ./wls1031_linux32.bin
      

      Windowsの場合:

      wls1031_win32.exe
      
    • 64ビット・システムでの例は次のとおりです。

      UNIXの場合:

      JAVA_HOME/bin/java -jar wls1031_generic.jar
      

      または

      JAVA_HOME/bin/java -d64 -jar wls1031_generic.jar
      

      Windowsの場合:

      JAVA_HOME\bin\java -jar wls1031_generic.jar
      

    インストーラの実行については、次のような注意点があります。

    • インストーラを実行する前に、システムでDISPLAY環境変数を設定します。

    • JAVA_HOMEを、使用しているプラットフォーム用にインストールした、サポートされているJDKのインストール場所に置き換えます。

    • 64ビットOracle WebLogic Serverを64ビット・プラットフォームにインストールする場合は、次の点に注意してください。

      • 32/64ビット・ハイブリッドJDK(HP-UX向けのHP JDKやSolaris SPARC向けのSUN JDKなど)を使用する場合は、-d64フラグを指定します。

      • JAVA_HOME/bin/java -version(または32/64ビット・ハイブリッドJDKの場合は、JAVA_HOME/bin/java -d64 -version)を実行して、JAVA_HOMEが64ビットJDKを参照していることを確認します。

  3. 「ようこそ」画面

    次へ」をクリックします。

  4. 「ミドルウェア・ホーム・ディレクトリの選択」画面

    新しいミドルウェア・ホーム・ディレクトリを作成するには、「新しいミドルウェア・ホームを作成する」を選択します。

    新しいミドルウェア・ホーム・ディレクトリの場所を指定します。このディレクトリがすでにシステム上に存在している場合は、空のディレクトリである必要があります。このディレクトリがまだ存在していない場合は、作成されます。

    ミドルウェア・ホーム・ディレクトリの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のミドルウェア・ホームとWebLogicホームのディレクトリに関する項を参照してください。

    次へ」をクリックします。

  5. 「セキュリティ更新のための登録」画面

    最新の製品およびセキュリティ・アップデートを受け取るかどうかを選択します。何も受け取らないことを選択すると、続行する前に、その選択を確認するよう求められます。

    次へ」をクリックします。

  6. インストール・タイプの選択」画面

    標準」インストールには、すべてのOracle WebLogic Serverコンポーネントがデフォルトで含まれます。これには、Sun SDK 1.6.0_11とOracle JRockit SDK 1.6.0_05の両方も含まれます。「標準」インストールを実行する場合は、「標準」を選択し、「次へ」をクリックして、「製品インストール・ディレクトリの選択」画面に進みます。

    カスタム」インストールでは、次のコンポーネントから、インストールするコンポーネントを選択することができます。

    • コアとなるアプリケーション・サーバー

    • 管理コンソール

    • 構成ウィザードとアップグレード・フレームワーク

    • Web 2.0 HTTP Pub-Subサーバー

    • WebLogic JDBCドライバ

    • サード・パーティのJDBCドライバ

    • WebLogic Serverクライアント

    • WebLogic Web Serverプラグイン

    • UDDIおよびXqueryサポート

    • サーバーのサンプル(デフォルトでは選択されていません)

    カスタム」インストールを実行する場合は、「カスタム」をクリックします。次の2つの画面が表示されます。

    1. 「製品とコンポーネントの選択」画面

      インストールする製品を選択します。


      注意:

      正しい構成のために、Oracle SOA Suiteでは、構成ウィザードとアップグレード・フレームワークが選択されている必要があります。

    2. JDKの選択」画面

      インストールするJDKを選択します。

      開発環境でインストールする場合は、Sun SDKを使用することをお薦めします。通常、この環境では、より緩和されたセキュリティ構成が提供され、アプリケーションの自動デプロイが可能です。開発環境では、ユーザー名とパスワードにboot.propertiesが使用され、アプリケーションのデプロイメントにポーリングが使用されます。

      本番環境でインストールする場合は、Oracle JRockit SDKを使用することをお薦めします。本番環境は、アプリケーションをその最終的な形態で実行するためのものです。すべてのセキュリティが有効になり、アプリケーションをクラスタ化したり、他の高度な機能を使用できます。このモードでは、ユーザー名とパスワードが必要ですが、アプリケーションのデプロイメントにはポーリングは使用されません。

    次へ」をクリックします。

  7. 「製品インストール・ディレクトリの選択」画面

    WebLogic Serverホーム・ディレクトリの場所を指定します。デフォルトの場所は、ミドルウェア・ホーム・ディレクトリ内のwlserver_10.3です。

    WebLogicホーム・ディレクトリの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のミドルウェア・ホームとWebLogicホームのディレクトリに関する項を参照してください。

    次へ」をクリックします。

  8. 「ショートカットの場所の選択」(Windowsのみ)

    Windowsシステムへのインストールの場合は、WindowsでOracle製品へのショートカットを作成する場所を指定するよう求められます。

    次へ」をクリックします。

  9. 「インストール・サマリー」画面

    次へ」をクリックします。

  10. 「インストールの進行状況」画面

    次へ」をクリックします。

  11. 「インストール完了」画面

    Quickstartの実行」を選択解除します。

    終了」をクリックします。

Oracle WebLogic Serverのインストールの詳細は、『Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』を参照してください。

1.2 Java Access Bridgeのインストールと構成(Windowsのみ)

Windowsシステムへのインストールの場合は、Java Access Bridge for Section 508 Accessibilityをインストールして構成することもできます。この方法の詳細は、Oracle Fusion Middlewareの管理者ガイドのJava Access Bridgeのインストールと構成(Windowsのみ)に関する項を参照してください。

1.3 DHCPホストへのインストール

DHCPホストにApplication Developerをインストールする場合は、この項で説明する、該当するプラットフォーム用の構成手順に従う必要があります。

1.3.1 UNIXプラットフォームの場合

UNIXシステムでは、/etc/hostsファイルを次のエントリを含むように変更することで、ホスト名をループバックIPアドレスに解決するようにホストを構成する必要があります。

127.0.0.1 hostname.domainname hostname
127.0.0.1 localhost.localdomain localhost

この手順を実行したら、次のコマンドを入力して、ホスト名がループバックIPアドレスに解決されていることを確認してください。

/bin/ping hostname.domainname

1.3.2 Windows x86プラットフォームの場合

Windowsシステムでは、DHCPサーバーにループバック・アダプタをインストールします(第1.3.3項「ループバック・アダプタのインストール(Windowsのみ)」を参照してください)。これにより、ローカルIPアドレスがコンピュータに割り当てられます。

アダプタをインストールしたら、%SYSTEMROOT%\system32\drivers\etc\hostsファイルのlocalhost行の直後に次の形式の行を追加します。

IP_address   hostname.domainname   hostname

IP_addressは、ループバック・アダプタのローカルIPアドレスに置き換えます。

1.3.3 ループバック・アダプタのインストール(Windowsのみ)

ループバック・アダプタをWindows 2003またはWindows XPにインストールするには、次の手順を実行します。

  1. Windowsの「コントロール パネル」を開きます。

    Windows 2003: 「スタート」→「コントロール パネル」→「ハードウェアの追加」を選択します。

    Windows XP: 「スタート」→「コントロール パネル」を選択し、「ハードウェアの追加」をダブルクリックします。

  2. 開始ウィンドウで、「次へ」をクリックします。

  3. 「ハードウェアは接続されていますか?」ウィンドウで、「はい、ハードウェアを接続しています」を選択し、「次へ」をクリックします。

  4. 「次のハードウェアは既にコンピュータ上にインストールされています。」ウィンドウのインストール済ハードウェアの一覧で、「新しいハードウェア デバイスの追加」を選択し、「次へ」をクリックします。

  5. 「ウィザードで、ほかのハードウェアをインストールできます。」ウィンドウで、「一覧から選択したハードウェアをインストールする」を選択し、「次へ」をクリックします。

  6. 「次の一覧からインストールするハードウェアの種類を選択してください。」ウィンドウで、「ネットワーク アダプタ」を選択し、「次へ」をクリックします。

  7. 「ネットワーク アダプタの選択」ウィンドウで、次の項目を選択します。

    • 製造元: Microsoft

    • ネットワーク アダプタ: Microsoft Loopback Adapter

  8. 次へ」をクリックします。

  9. 「ハードウェアをインストールする準備ができました。」ウィンドウで、「次へ」をクリックします。

  10. 「ハードウェアの追加ウィザードの完了」ウィンドウで、「完了」をクリックします。

  11. Windows 2003を使用している場合は、コンピュータを再起動します。

  12. デスクトップで「マイ ネットワーク」をクリックし、「プロパティ」を選択します。「ネットワーク接続」コントロール パネルが表示されます。

  13. 作成した接続を右クリックします。これは通常、「ローカル エリア接続 2」という名前です。「プロパティ」を選択します。

  14. 「全般」タブで、「インターネット プロトコル (TCP/IP)」を選択し、「プロパティ」をクリックします。

  15. 「インターネット プロトコル (TCP/IP) のプロパティ」ダイアログ・ボックスで、「次の IP アドレスを使う」をクリックし、次の手順を実行します。

    1. IPアドレス: ループバック・アダプタのルーティング不可能なIPを入力します。次のルーティング不可能なアドレスをお薦めします。

      192.168.x.x (x is any value between 1 and 255)
      10.10.10.10
      
    2. サブネット マスク: 255.255.255.0と入力します。

    3. 入力した値を記録しておいてください。この値は、この手順で後ほど必要になります。

    4. 他のフィールドはすべて空のままとします。

    5. OK」をクリックします。

  16. 「ローカル エリア接続 2 のプロパティ」ダイアログで、「OK」をクリックします。

  17. 「ネットワーク接続」を閉じます。

  18. コンピュータを再起動します。

1.3.4 ループバック・アダプタの削除(Windowsのみ)

Windows 2003またはWindows XPでループバック アダプタを削除するには、次の手順を実行します。

  1. コントロール パネルの「システム」を開きます。

    Windows 2003: 「スタート」→「コントロール パネル」→「システム」を選択します。

    Windows XP: 「スタート」→「コントロール パネル」を選択し、「システム」をダブルクリックします。

  2. 「ハードウェア」タブで、「デバイス マネージャ」をクリックします。

  3. 「デバイス マネージャ」ウィンドウで、「ネットワーク アダプタ」を開きます。「Microsoft Loopback Adapter」が見つかります。

  4. Microsoft Loopback Adapter」を右クリックし、「削除」を選択します。

  5. OK」をクリックします。

1.4 非ネットワーク・コンピュータへのインストール

ラップトップなどの非ネットワーク・コンピュータにApplication Developerをインストールできます。非ネットワーク・コンピュータには、他のコンピュータへのアクセス権がないので、このコンピュータに必要なすべてのコンポーネントをインストールする必要があります。

さらに、第1.3項「DHCPホストへのインストール」で説明されている手順に従って、ループバック・アダプタをインストールし、システム上のhostsファイルを変更する必要があります。

1.5 マルチホーム・コンピュータへのインストール

Application Developerは、マルチホーム・コンピュータにインストールできます。マルチホーム・コンピュータは、複数のIPアドレスに関連付けられています。これは通常、コンピュータに複数のネットワーク カードがあることによって実現します。各IPアドレスは、ホスト名に関連付けられています。各ホスト名に対して別名を設定することも可能です。

インストーラは、/etc/hostsファイル(UNIXの場合)または%SYSTEMROOT%\system32\drivers\etc\hostsファイル(Windowsの場合)の最初のエントリから完全修飾ドメイン名を取得します。したがって、次のようなファイルの場合は、

127.0.0.1 localhost.localdomain localhost
10.222.333.444 myhost1.mycompany.com myhost1
20.222.333.444 devhost2.mycompany.com devhost2

myhost1.mycompany.comが構成用に選択されます。

システム・コンポーネント固有のネットワーク構成については、個々のコンポーネントの構成ドキュメントを参照してください。

1.6 カスタム・ポート番号の使用

デフォルトでは、各ドメインに作成されたサーバーは、同じポート番号のセットを使用します(たとえば、管理サーバーはポート7001を使用します)。カスタム・ポート番号を使用する場合は、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードの実行時にポート番号を変更できます。

詳細は、第2章「Application Developerの構成」を参照してください。

ポート番号の詳細は、Oracle Fusion Middlewareの管理者ガイドのポート番号に関する項を参照してください。

1.7 インストール手順

インストーラを実行すると、Application Developerがシステムにインストールされます。製品をインストールしたら、構成ウィザードを実行してApplication Developerを構成する必要があります。

この項の内容は次のとおりです。

1.7.1 インストーラの起動

インストーラを起動するには、システム上のJava Runtime Environment(JRE)の場所を指定する必要があります。Oracle WebLogic Serverのインストール時に(第1.1.3項「Oracle WebLogic Serverのインストールとミドルウェア・ホームの作成」)、JREはシステムにインストールされました。この場所(jreディレクトリの場所)を使用してインストーラを起動できます。JREのデフォルトの場所は、MW_HOME/jdk160_11(UNIXシステムの場合)またはMW_HOME\jdk160_11(Windowsシステムの場合)です。ここで、MW_HOMEは、ミドルウェア・ホーム・ディレクトリです。

64ビット・プラットフォームでは、JREの場所はJAVA_HOME(Oracle WebLogic Serverのインストールに使用された場所)です。詳細は、第1.1.3項「Oracle WebLogic Serverのインストールとミドルウェア・ホームの作成」を参照してください。


注意:

インストーラのrootユーザーとしての起動は、サポートされていません。

UNIXシステム:

./runInstaller -jreLoc JRE_LOCATION

Windowsシステム:

setup.exe -jreLoc JRE_LOCATION

注意:

JRE_LOCATIONへの絶対パスを指定してください。相対パスはサポートされていません。

JREの場所が指定されていない場合は、インストーラを起動する前に、JREの場所を指定するように求められます。たとえば、UNIXシステムの場合は次のようになります。

[> ./runInstaller
Platform is Linux X86 32 bit
Starting Oracle Universal Installer...

Checking if CPU speed is above 300 MHz.    Actual 2999 MHz    Passed
Checking Temp space: must be greater than 150 MB.   Actual 60229 MB    Passed
Checking swap space: must be greater than 512 MB.   Actual 1013 MB    Passed
Checking monitor: must be configured to display at least 256 colors.    Actual 256    Passed
Preparing to launch Oracle Universal Installer from /tmp/OraInstall2009-04-01_02-45-07PM. Please wait ...
Please specify JRE/JDK location ( Ex. /home/jre ), <location>/bin/java should exist :

続行する前に、システム上のJREへの絶対パスを指定します。

1.7.2 インストール・ログ・ファイル

インストーラは、Oracle_Inventory_Location/logディレクトリ(UNIXの場合)またはOracle_Inventory_Location\logsディレクトリ(Windowsの場合)にログ・ファイルを書き込みます。UNIXシステムで、Oracle Inventoryディレクトリの場所が不明な場合、このディレクトリはAppDev_Oracle_Home/oraInst.locファイル内にあります。Windowsシステムの場合、Oracle Inventoryディレクトリのデフォルトの場所は、C:\Program Files\Oracle\Inventory\logsです。

ログ・ディレクトリには、次のインストール・ログ・ファイルが作成されます。

  • installdate-time-stamp.log

  • installdate-time-stamp.out

  • installActionsdate-time-stamp.log

  • installProfiledate-time-stamp.log

  • oraInstalldate-time-stamp.err

  • oraInstalldate-time-stamp.log

-printtimeパラメータを使用してインストーラを起動すると、同じディレクトリに、timeTakendate-time-stamp.logファイルが作成されます。

1.7.3 インベントリ画面(UNIXのみ)

UNIXシステムへのインストールでは、Oracle Universal Installerで任意のOracle製品を初めてシステムにインストールする場合、インベントリ・ディレクトリの場所を指定するよう求められます。これは、インストーラがサブディレクトリを設定し、このシステムにインストールされている各Oracle製品のインベントリ・データを保持する場所です。

表1-1の手順に従って、インベントリ・ディレクトリ情報を構成します。詳細なヘルプを参照するには、次の表内の画面名をクリックするか、GUIの「ヘルプ」ボタンをクリックしてください。

表1-1 インベントリ・ディレクトリおよびグループ画面

番号 画面 説明と必須作業

1

「インベントリ・ディレクトリの指定」画面(UNIXのみ)


Oracleインベントリ・ディレクトリおよびそのディレクトリのグループ権限を指定します。グループは、Oracleインベントリ・ディレクトリへの書き込み権限を持っている必要があります。

OK」をクリックして続行します。

2

「インベントリの場所の確認」画面(UNIXのみ)


createCentralInventory.shスクリプトをrootとして実行します。

OK」をクリックして続行します。


1.7.4 インストール画面と手順

表1-2の手順に従って、Application Developerソフトウェアをインストールしてください。


注意:

インストーラのrootユーザーとしての実行は、サポートされていません。

インストール画面についてさらにヘルプが必要な場合は、付録A「Application Developerのインストール画面」を参照するか、「ヘルプ」をクリックしてオンライン・ヘルプにアクセスしてください。

表1-2 インストールと構成オプションに関するインストールの流れ(基本画面)

番号 画面 画面が表示される条件 説明と必須作業

1

「ようこそ」画面


必ず表示される

次へ」をクリックして続行します。

2

「前提条件のチェック」画面


必ず表示される

次へ」をクリックして続行します。

3

「インストール場所の指定」画面


必ず表示される

ミドルウェア・ホームおよびOracleホームの場所を指定します。

次へ」をクリックして続行します。

4

「インストール・サマリー」画面


必ず表示される

実行するインストールを確認します。

インストール」をクリックして続行します。

5

「インストールの進行状況」画面


必ず表示される

この画面には、インストールの進行状況が表示されます。

6

「インストール完了」画面


必ず表示される

終了」をクリックして画面を終了します。


インストールが完了したら、製品の使用を開始する前に構成しておく必要があります。第2章「Application Developerの構成」に進みます。