この章では、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用してOracle B2Bを監視する方法について説明します。
この章の内容は、次のとおりです。
B2Bインフラストラクチャを監視するには、EMメトリックが「B2Bサーバー・プロパティ」ページで有効な状態(この状態がデフォルト設定)であることが必要です。 設定を変更するには、「関連リンク」の下にある「B2Bサーバー・プロパティ」リンクを使用します。 EMメトリックを有効にする方法は、第30.1項「B2Bサーバー・プロパティの構成」を参照してください。
次の内容を監視できます。
B2Bインフラストラクチャ(SOAバインディング)
Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用してB2Bインフラストラクチャを監視する手順は、次のとおりです。
「SOA」ノードを開きます。
SOAインフラストラクチャ(「soa-infra(soa_server1)」など)を選択します。
「SOAインフラストラクチャ」メニューから、「バインド」→「B2B」の順に選択します。
次のデータを表示します。
最近のアクティブなドキュメント・タイプの上位5つ
このセクションには、アクティブなドキュメント・タイプが、サーバーの現在のセッションで交換されたメッセージの最大件数(インバウンドとアウトバウンドの合計)とともに表示されます。
このセクションには、ランタイム・センサーによってトリガーされたOracle DMSメトリックのドキュメント・タイプがリストされます。これは永続的なデータではありません。したがって、Oracle B2Bが再起動すると、Oracle B2Bアクティビティに基づいて新しいデータが表示されます。
このセクションには、次の情報が表示されます。
処理済メッセージ数: ホストと取引パートナ間で交換されたドキュメント・メッセージの件数が表示されます。 「アウトバウンド」はホストから取引パートナに送信されたメッセージを示し、「インバウンド」は取引パートナからホストに送信されたメッセージを示します。
平均メッセージ処理時間(秒): アウトバウンド・メッセージとインバウンド・メッセージの両方のドキュメント平均処理時間が秒単位で表示されます。
平均メッセージ・サイズ(KB): アウトバウンド・メッセージとインバウンド・メッセージの両方のドキュメント平均サイズがKB単位で表示されます。
エラー: ドキュメントのエラー件数が表示されます。
最近のアクティブな取引パートナの上位5つ
このセクションには、アクティブな取引パートナが、サーバーの現在のセッションで交換されたメッセージの最大件数(FromとToの合計)とともに表示されます。
ここには、ランタイム・センサーによってトリガーされたOracle DMSメトリックの取引パートナがリストされます。これは永続的なデータではありません。したがって、Oracle B2Bが再起動すると、Oracle B2Bアクティビティに基づいて新しいデータが表示されます。
このセクションには、次の情報が表示されます。
処理済メッセージ数: ホストと取引パートナ間で送受信されたメッセージの件数が表示されます。 「From」は、このパーティからその取引パートナに送信されたメッセージを示します。 「To」は、パーティが取引パートナから受信したメッセージを示します。
平均メッセージ処理時間(秒): 交換されたメッセージのドキュメント平均処理時間が秒単位で表示されます。
平均メッセージ・サイズ(KB): 交換されたメッセージのドキュメント平均サイズがKB単位で表示されます。
エラー: ドキュメントのエラー件数が表示されます。
インバウンド・エンドポイント
エンドポイント・メトリックには、接続が試行された時点(接続後ではなく)のリスニング・エンドポイントのステータスが表示されます。たとえば、汎用ファイル転送を使用するEDIトランザクションで、Oracle B2Bがディレクトリから読み込む場合は、そのディレクトリがインバウンド・エンドポイントです。
このセクションには、次の情報が表示されます。
プロトコル: 交換に使用されるトランスポート・プロトコルのタイプ(ファイル、AQ、FTPなど)を示します。
エンドポイント: メッセージの受信元を示します。 エンドポイントには、URL、フォルダ、パスなどがあります。
ステータス: 前回接続が試行されたエンドポイント(プロトコル)のステータス(「稼働中」または「停止中」)を示します。
アウトバウンド・エンドポイント
エンドポイント・メトリックには、配信が試行された時点(配信後ではなく)の配信エンドポイントのステータスが表示されます。たとえば、汎用ファイル転送を使用するEDIトランザクションで、Oracle B2Bがディレクトリに書き込む場合は、そのディレクトリがアウトバウンド・エンドポイントです。
このセクションには、次の情報が表示されます。
プロトコル: 交換に使用されるトランスポート・プロトコルのタイプ(ファイル、AQ、FTPなど)を示します。
エンドポイント: メッセージの送信先を示します。 エンドポイントには、URL、フォルダ、パスなどがあります。
ステータス: 前回配信が試行されたエンドポイント(プロトコル)のステータス(「稼働中」または「停止中」)を示します。
Oracle Enterprise Managerに表示される情報は、DMSメトリック(インバウンド・エンドポイント、アウトバウンド・エンドポイントなど)に基づいています。 したがって、Oracle B2Bランタイム・データに対する変更が、Oracle Enterprise Managerコンソールに即時にまたは必ず反映されるとはかぎりません。
たとえば、Oracle B2Bインタフェースでランタイム・データをパージしたり、B2B構成を変更した場合、その変更内容はDMSメトリックに反映されません。 現在のランタイム・データを表示するには、Oracle B2Bインタフェースを使用します。 Enterprise Managerコンソール・データは、B2B(SOA)サーバー起動時以降のB2Bメッセージ・トラフィックを示しています。
Oracle B2Bにログインするには、図31-1に示すように、「関連リンク」の下にある「B2Bコンソール」リンクを使用します。
図31-1 Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlからOracle B2Bへのアクセス
Oracle B2Bインタフェースの使用方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware User's Guide for Oracle B2B』を参照してください。
B2Bバインディング・コンポーネントのメッセージ・フローをSOAコンポジット・アプリケーション・インスタンスで表示する手順は、次のとおりです。
B2Bバインディング・コンポーネントを使用して、SOAコンポジット・アプリケーションを選択します。
最新のインスタンスのリストが「ダッシュボード」タブに表示されます。
このコンポジット・アプリケーションのすべてのインスタンスを参照するには、「インスタンス」タブをクリックします。
注意: 特定のメッセージの詳細は、Oracle B2Bの「レポート」タブでインスタンスIDを検索することで参照できます。 |
フォルトおよびフローのトレースを参照するには、「インスタンスID」リストで特定のインスタンスをクリックします。
「トレース」に、次の詳細が表示されます。
「フォルト」セクションには、SOAコンポジット・アプリケーションを構成するサービス、サービス・コンポーネントおよび参照で発生しているフォルト、および収集されたセンサー情報が表示されます。
「トレース」セクションには、SOAコンポジット・アプリケーションを構成するサービス、サービス・コンポーネントおよび参照間での一連のメッセージ・フローが表示されます。
サービスおよび参照の監視の詳細は、第XIV部「バインディング・コンポーネントの管理」を参照してください。