この章では、グラフィカル モードでコンフィグレーション ウィザードを使用して WebLogic ドメインを作成する手順について説明します。
「2.1 グラフィカル モードでのコンフィグレーション ウィザードの起動」の説明に従って、コンフィグレーション ウィザードを起動します。
[ようこそ] ウィンドウが表示されます。
[新規 WebLogic ドメインの作成」を選択し、[次へ] をクリックします。
[ドメイン ソースの選択] 画面が表示されます。
以下のオプションのいずれかを選択します。
[以下の製品をサポートするために、自動的にコンフィグレーションされたドメインを生成する]
デフォルトでは、[WebLogic Server] が選択されています。
ドメインに含めるその他の製品に対するチェック ボックスを選択します。
[既存のテンプレートを、このドメインのベースにする]
既存のドメイン テンプレートを使用してドメインを作成する場合、このオプションを選択します。ドメイン テンプレートの詳細については、「WebLogic Server ドメイン テンプレート リファレンス」を参照してください。
[テンプレート場所] フィールドにテンプレートへの絶対パスを入力するか、[参照] をクリックして、必要なテンプレートを含むディレクトリに移動します。
[次へ] をクリックします。
[ドメインの名前および場所の指定] 画面が表示されます。
ドメインの名前を入力し、ドメインの場所を指定します。
ドメイン名の先頭を数字にすることはできません。これにより、内部で生成された JDBC ストアのテーブル名の衝突が発生するのを回避できます。名前の先頭は英字にしてください。
ドメイン ディレクトリは、システムの任意の場所に配置できます。デフォルトでは、MW_HOME\user_projects\domains\domain になります。MW_HOME は製品をインストールしたディレクトリ、domain は、選択したドメイン テンプレートに定義されているドメイン ディレクトリの名前です。
コンフィグレーション ウィザードによって、config.xml ファイルおよび生成されるその他すべてのコンポーネントが、指定したドメイン ディレクトリに格納されます。
[次へ] をクリックします。
[管理者ユーザ名とパスワードのコンフィグレーション] 画面が表示されます。
管理者ユーザ名とパスワードをコンフィグレーションします。このユーザ名は管理サーバの起動および管理サーバとの接続に使用されます。
ユーザ名に、カンマ、タブ、<>、#、|、&、?、()、{} を含めることはできない。
パスワードでは、大文字と小文字が区別される。パスワードは 少なくとも 1 つの数字または!"#$%&'()*+,-./:;<=>?@[\]^_`{|}~ の 1 つの文字を含む 8 文字以上の文字列です。
[次へ] をクリックします。
[サーバ起動モードおよび JDK のコンフィグレーション] 画面が表示されます。
WebLogic ドメイン起動モードを選択します。
開発モードでは、セキュリティのコンフィグレーションは比較的ゆるやかであり、アプリケーションを自動デプロイすることができる。
プロダクション モードでは、セキュリティのコンフィグレーションが厳格であり、アプリケーションをデプロイするためにユーザ名とパスワードが必要。ドメインを稼動する前に、プロダクション環境のセキュリティについて精通する必要がある。詳細については、「プロダクション環境の保護」を参照してください。
ドメイン作成後の実行時モード変更の詳細については、「WebLogic Server Administration Console オンライン ヘルプ」を参照してください。.
表 3-1 は、要件に一致する起動モードの選択に関する情報を提供します。
表 3-1 開発モードとプロダクション モードの間の相違点
| 機能 | 開発モード | プロダクション モード |
|---|---|---|
|
SSL |
WebLogic Server セキュリティ サービスによって提供されるデモンストレーション デジタル証明書とデモンストレーション キーストアを使用できる。これらの証明書を使用すると、SSL で保護された環境内で動作するアプリケーションを設計できる。 詳細については、「Oracle WebLogic Server のセキュリティ」を参照。 |
デモンストレーション デジタル証明書とデモンストレーション キーストアは使用すべきでない。使用すると、警告メッセージが表示される。 |
|
アプリケーションのデプロイメント |
WebLogic Server インスタンスについては、 この方法は、単一サーバの開発環境でのみ使用することを推奨。 詳細については、「WebLogic Server アプリケーションのデプロイメント」を参照。 |
自動デプロイメント機能は無効化されるため、WebLogic Server Administration Console、 |
|
ログ ファイルのローテーション |
デフォルトでは、WebLogic Server インスタンスを起動すると、ローカル サーバ ログ ファイルの名前が 詳細については、『WebLogic Server Administration Console オンライン ヘルプ』の「ログ ファイルのローテーション」を参照。 |
ファイルのサイズが 5000 KB に達すると、サーバによってそのローカル ログ ファイルがローテーションされる。 サーバはプロダクション モードにコンフィグレーションされた場合、デフォルトでは、ログ ファイルのバージョンがすべて格納される。管理者が保持されるログ ファイル数をカスタマイズする場合がある。 |
|
JDBC システム リソース |
デフォルトの容量は 15 接続。 |
デフォルトの容量は 25 接続。 |
JDK を選択します。
[JDK の選択] ペインで、[WebLogic ドメインの起動モード] ペインで選択した起動モードに対する JDK を選択します。
コンフィグレーション ウィザードでは、インストーラに含まれる JDK のリストがあります。リストの中の 1 つの JDK またはシステム上にインストールしたそのほかの JDK を選択することができます。
|
注意 : インストーラに含まれる JDK を選択すると、コンフィグレーション ウィザードによって JDK を呼び出すためのサーバ起動スクリプトが作成されます。JDK によって提供していない JDK を選択すると、コンフィグレーション ウィザードにおいて起動スクリプトがコンフィグレーションされないため、手動で起動スクリプトを変更する必要があります。 |
使用しているプラットフォームでサポートされている JDK のみを選択してください。特定のプラットフォームでサポートされている JDK のリストについては、「Oracle Fusion Middleware でサポート対象のコンフィグレーション」 (http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html) を参照してください。ドメインをインストールしているプラットフォームに基づいて、環境の要件に最適な JDK がデフォルトとして選択されます。
JDK を選択したら、[次へ] をクリックします。
ドメインには、JDBC データ ソースを必要とするコンポーネントがある場合、[JDBC データ ソースのコンフィグレーション] 画面が表示されます。
詳細については、「5.1 JDBC データ ソースのコンフィグレーション」を参照してください。
ドメインには、データベース スキーマをロードするために Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utility (RCU) を必要とするコンポーネント (SOA など) が含まれる場合、[JDBC コンポーネント スキーマのコンフィグレーション] 画面が表示されます。
詳細については、「5.5 JDBC コンポーネント スキーマのコンフィグレーション」を参照してください。
作成するドメインには、JDBC データソースまたは RCU でロードされるデータベース スキーマを必要とするコンポーネントが含まれていない場合は、[詳細なコンフィグレーションの選択] 画面が表示されます。
ドメインを作成する場合、管理サーバの設定の変更、複数のサーバ、クラスタ、およびマシンに分散するドメインの設定、JMS ファイル ストアのコンフィグレーション、および RDBMS セキュリティ ストアの設定のコンフィグレーションなどの詳細なコンフィグレーション タスクを実行できます。
[詳細なコンフィグレーションの選択] 画面で、実行するコンフィグレーション タスクに該当するチェック ボックスを選択して、[次へ] をクリックします。詳細コンフィグレーションのオプションの詳細については、「4 ドメイン環境のカスタマイズ」を参照してください。
詳細コンフィグレーションのオプションを選択せずに、[次へ] をクリックすると、[コンフィグレーションのサマリ] 画面が表示されます。
コンフィグレーション ウィザードでドメインを作成する前に、ドメインのコンフィグレーション設定を確認します。
左側の [ドメインのサマリ] ペインで項目を選択し、関連する詳細を右側の [詳細] ペインで確認します。[前へ] をクリックして前の画面に戻り、限られた範囲で調整を行うことができます。
|
注意 : [サマリ ビュー] ドロップダウン リストでフィルタを選択すると、[ドメインのサマリ] ペインに表示する情報の種類を制限できます。 |
ドメインの設定の確認後、[作成] をクリックします。
[ドメインを作成しています] 画面が表示されます。この画面にドメイン作成プロセスの進捗状況を示すメッセージが表示されます。
プロセスが完了すると、新しいドメインを使用する準備が整います。
管理サーバをただちに起動する場合は、[管理サーバの起動] チェックボックスをチェックします。このオプションは、Windows システムの場合のみ使用可能です。
[完了] をクリックします。