ヘッダーをスキップ
Oracle® Fusion Middleware コンフィグレーション ウィザードを使用したドメインの作成
11g リリース 1 (10.3.1)
B55574-01
  目次
目次

戻る
戻る
 
次へ
次へ
 

3 WebLogic ドメインの作成

この章では、グラフィカル モードでコンフィグレーション ウィザードを使用して WebLogic ドメインを作成する手順について説明します。

  1. 2.1 グラフィカル モードでのコンフィグレーション ウィザードの起動」の説明に従って、コンフィグレーション ウィザードを起動します。

    [ようこそ] ウィンドウが表示されます。

  2. [新規 WebLogic ドメインの作成」を選択し、[次へ] をクリックします。

    [ドメイン ソースの選択] 画面が表示されます。

  3. 以下のオプションのいずれかを選択します。

    • [以下の製品をサポートするために、自動的にコンフィグレーションされたドメインを生成する]

      デフォルトでは、[WebLogic Server] が選択されています。

      ドメインに含めるその他の製品に対するチェック ボックスを選択します。

    • [既存のテンプレートを、このドメインのベースにする]

      既存のドメイン テンプレートを使用してドメインを作成する場合、このオプションを選択します。ドメイン テンプレートの詳細については、「WebLogic Server ドメイン テンプレート リファレンス」を参照してください。

      [テンプレート場所] フィールドにテンプレートへの絶対パスを入力するか、[参照] をクリックして、必要なテンプレートを含むディレクトリに移動します。

    [次へ] をクリックします。

    [ドメインの名前および場所の指定] 画面が表示されます。

  4. ドメインの名前を入力し、ドメインの場所を指定します。

    • ドメイン名の先頭を数字にすることはできません。これにより、内部で生成された JDBC ストアのテーブル名の衝突が発生するのを回避できます。名前の先頭は英字にしてください。

    • ドメイン ディレクトリは、システムの任意の場所に配置できます。デフォルトでは、MW_HOME\user_projects\domains\domain になります。MW_HOME は製品をインストールしたディレクトリ、domain は、選択したドメイン テンプレートに定義されているドメイン ディレクトリの名前です。

      コンフィグレーション ウィザードによって、config.xml ファイルおよび生成されるその他すべてのコンポーネントが、指定したドメイン ディレクトリに格納されます。

    [次へ] をクリックします。

    [管理者ユーザ名とパスワードのコンフィグレーション] 画面が表示されます。

  5. 管理者ユーザ名とパスワードをコンフィグレーションします。このユーザ名は管理サーバの起動および管理サーバとの接続に使用されます。

    • ユーザ名に、カンマ、タブ、<>#|&?(){} を含めることはできない

    • パスワードでは、大文字と小文字が区別される。パスワードは 少なくとも 1 つの数字または!"#$%&'()*+,-./:;<=>?@[\]^_`{|}~ の 1 つの文字を含む 8 文字以上の文字列です。

    [次へ] をクリックします。

    [サーバ起動モードおよび JDK のコンフィグレーション] 画面が表示されます。

  6. WebLogic ドメイン起動モードを選択します。

    • 開発モードでは、セキュリティのコンフィグレーションは比較的ゆるやかであり、アプリケーションを自動デプロイすることができる。

    • プロダクション モードでは、セキュリティのコンフィグレーションが厳格であり、アプリケーションをデプロイするためにユーザ名とパスワードが必要。ドメインを稼動する前に、プロダクション環境のセキュリティについて精通する必要がある。詳細については、「プロダクション環境の保護」を参照してください。

    ドメイン作成後の実行時モード変更の詳細については、「WebLogic Server Administration Console オンライン ヘルプ」を参照してください。.

    表 3-1 は、要件に一致する起動モードの選択に関する情報を提供します。

    表 3-1 開発モードとプロダクション モードの間の相違点

    機能 開発モード プロダクション モード

    SSL

    WebLogic Server セキュリティ サービスによって提供されるデモンストレーション デジタル証明書とデモンストレーション キーストアを使用できる。これらの証明書を使用すると、SSL で保護された環境内で動作するアプリケーションを設計できる。

    詳細については、「Oracle WebLogic Server のセキュリティ」を参照。

    デモンストレーション デジタル証明書とデモンストレーション キーストアは使用すべきでない。使用すると、警告メッセージが表示される。

    アプリケーションのデプロイメント

    WebLogic Server インスタンスについては、domain_name/autodeploy ディレクトリに存在するアプリケーションを自動的にデプロイおよび更新することができる。

    この方法は、単一サーバの開発環境でのみ使用することを推奨。

    詳細については、「WebLogic Server アプリケーションのデプロイメント」を参照。

    自動デプロイメント機能は無効化されるため、WebLogic Server Administration Console、weblogic.Deployer ツール、または WebLogic Scripting Tool (WLST) を使用する必要がある。

    ログ ファイルのローテーション

    デフォルトでは、WebLogic Server インスタンスを起動すると、ローカル サーバ ログ ファイルの名前が SERVER-NAME.log.n に自動的に変更される。サーバ セッションの残りの部分については、ファイルのサイズは 500 キロバイトになるまでにメッセージがログ ファイルに蓄積される。

    詳細については、『WebLogic Server Administration Console オンライン ヘルプ』の「ログ ファイルのローテーション」を参照。

    ファイルのサイズが 5000 KB に達すると、サーバによってそのローカル ログ ファイルがローテーションされる。

    サーバはプロダクション モードにコンフィグレーションされた場合、デフォルトでは、ログ ファイルのバージョンがすべて格納される。管理者が保持されるログ ファイル数をカスタマイズする場合がある。

    JDBC システム リソース

    デフォルトの容量は 15 接続。

    デフォルトの容量は 25 接続。


  7. JDK を選択します。

    [JDK の選択] ペインで、[WebLogic ドメインの起動モード] ペインで選択した起動モードに対する JDK を選択します。

    コンフィグレーション ウィザードでは、インストーラに含まれる JDK のリストがあります。リストの中の 1 つの JDK またはシステム上にインストールしたそのほかの JDK を選択することができます。


    注意 :

    インストーラに含まれる JDK を選択すると、コンフィグレーション ウィザードによって JDK を呼び出すためのサーバ起動スクリプトが作成されます。JDK によって提供していない JDK を選択すると、コンフィグレーション ウィザードにおいて起動スクリプトがコンフィグレーションされないため、手動で起動スクリプトを変更する必要があります。

    使用しているプラットフォームでサポートされている JDK のみを選択してください。特定のプラットフォームでサポートされている JDK のリストについては、「Oracle Fusion Middleware でサポート対象のコンフィグレーション」 (http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html) を参照してください。ドメインをインストールしているプラットフォームに基づいて、環境の要件に最適な JDK がデフォルトとして選択されます。

  8. JDK を選択したら、[次へ] をクリックします。

    • ドメインには、JDBC データ ソースを必要とするコンポーネントがある場合、[JDBC データ ソースのコンフィグレーション] 画面が表示されます。

      詳細については、「5.1 JDBC データ ソースのコンフィグレーション」を参照してください。

    • ドメインには、データベース スキーマをロードするために Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utility (RCU) を必要とするコンポーネント (SOA など) が含まれる場合、[JDBC コンポーネント スキーマのコンフィグレーション] 画面が表示されます。

      詳細については、「5.5 JDBC コンポーネント スキーマのコンフィグレーション」を参照してください。

    作成するドメインには、JDBC データソースまたは RCU でロードされるデータベース スキーマを必要とするコンポーネントが含まれていない場合は、[詳細なコンフィグレーションの選択] 画面が表示されます。

  9. ドメインを作成する場合、管理サーバの設定の変更、複数のサーバ、クラスタ、およびマシンに分散するドメインの設定、JMS ファイル ストアのコンフィグレーション、および RDBMS セキュリティ ストアの設定のコンフィグレーションなどの詳細なコンフィグレーション タスクを実行できます。

    [詳細なコンフィグレーションの選択] 画面で、実行するコンフィグレーション タスクに該当するチェック ボックスを選択して、[次へ] をクリックします。詳細コンフィグレーションのオプションの詳細については、「4 ドメイン環境のカスタマイズ」を参照してください。

    詳細コンフィグレーションのオプションを選択せずに、[次へ] をクリックすると、[コンフィグレーションのサマリ] 画面が表示されます。

  10. コンフィグレーション ウィザードでドメインを作成する前に、ドメインのコンフィグレーション設定を確認します。

    左側の [ドメインのサマリ] ペインで項目を選択し、関連する詳細を右側の [詳細] ペインで確認します。[前へ] をクリックして前の画面に戻り、限られた範囲で調整を行うことができます。


    注意 :

    [サマリ ビュー] ドロップダウン リストでフィルタを選択すると、[ドメインのサマリ] ペインに表示する情報の種類を制限できます。

  11. ドメインの設定の確認後、[作成] をクリックします。

    [ドメインを作成しています] 画面が表示されます。この画面にドメイン作成プロセスの進捗状況を示すメッセージが表示されます。

    プロセスが完了すると、新しいドメインを使用する準備が整います。

  12. 管理サーバをただちに起動する場合は、[管理サーバの起動] チェックボックスをチェックします。このオプションは、Windows システムの場合のみ使用可能です。

  13. [完了] をクリックします。