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Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Spacesユーザー用チュートリアル
11g リリース1(11.1.1)
B55931-01
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4 チーム・プロジェクトの編成

今朝のスタッフ・ミーティングで、ある優秀な営業担当者により、Storefront社にとって長年売上が高かったTony Notebooksの売上高が、前の四半期で大幅に落ち込んだことが報告されました。営業部長として、次の四半期の売上高が減少する前に、迅速にこの問題について調べるチームを結成し、原因を解明して修正する必要があります。このような状況では、グループ・プロジェクトが最も効果を発揮します。グループ・プロジェクトの概要と、この状況での効果について確認します。

どのような企業でも、大きなグループや部署はしばしば、特定の目的、プロジェクトまたはトピックに焦点を当てた小さなグループに分割する必要があります。WebCenter Spacesでは、グループの編成に役立つグループ・スペースという概念を導入して、グループの最終目標をサポートするのに適したツールおよびサービスを提供しています。 11g リリース1(11.1.1)では、WebCenter Spacesで、2つの全く異なるタイプの取組みをサポートする2つのテンプレートが提供されています。

これらのテンプレートで提供されるページおよびコンテンツがニーズに合わない場合は、空白テンプレートを使用して独自のグループ・スペースをゼロから作成できます。 空白テンプレートでは、1つのページ(「ホーム」ページ)のみを含むグループ・スペースが作成されます。 グループ・スペースをカスタマイズした後で、それをテンプレートとして保存し、他のグループ・スペースに後から適用することができます。 たとえば、Customer Escalationテンプレートや、年度末に行う作業に特化したテンプレートなどを作成する場合があります。 空白テンプレートは、企業や部署に固有のプロジェクトのサポートに役立ちます。 (空白テンプレートから作成したグループ・スペースのみでなく、あらゆるグループ・スペースをテンプレートとして保存して後から適用することができます)。

今回は、グループ・プロジェクトが必要なことは明らかなので、その作成方法を確認していきます。Monicaとしてログイン済であるため、すぐに開始できます。

4.1 手順1: グループ・プロジェクトの作成

  1. バナーで「グループ・スペース」をクリックします。

    ドロップダウンでは、アクセス可能なグループ・スペースがすべて行の下に示されます。選択したグループ・スペースは、個人用スペースと同じレベルで開かれます。ただし、ここでは新しいグループ・スペースを作成します。

  2. 「グループ・スペースの作成」をクリックします。

    次のように「グループ・スペースの作成」が開きます。

    図4-1 グループ・スペースの作成

    グループ・スペースの作成
  3. 「グループ・スペース名」フィールドに、Tony Notebook Sales_abcと入力します(abcはあなたのイニシャルです)。これによって、使用するグループ・スペースを、このチュートリアルに取り組んでいる他のユーザーのグループ・スペースと区別できます。

  4. 「説明」フィールドに、Determine the cause of the sales dip for Tony Notebooks over the last quarterと入力します。

  5. 「グループ・スペース・テンプレート」フィールドで、「グループ・プロジェクト」を選択します。

    グループ・プロジェクトのテンプレートによって、グループ・スペースで効率的に作業するために必要な共同作業用のすべてのツールおよびサービスが、「ホーム」、「ドキュメント」、「ディスカッション」などのページ上に提供されます。これらのツールのデモンストレーションおよび表示先のページについては、後続の手順で確認します。

  6. グループ・スペースを作成した後にメンバーを追加します。「メンバーを追加」をクリックします。

  7. 「作成」をクリックします。

    グループ・スペースの「メンバー」タブが開きます。ここが、メンバーの追加を行う場所です。

    図4-2 グループ・スペースの「メンバー」タブ

    グループ・スペースの「メンバー」タブ

    次に、Sales部門の主要なメンバーを追加し、この問題への取組みを開始できるようにします。

4.2 手順2: グループ・スペースへのメンバーの追加

グループ・スペースを作成すると、作成者は自動的にグループ・スペースのモデレータとみなされるため、そのグループ・スペースの「設定」ページにアクセスできます。 「設定」ページでは、グループのメンバー、グループ・スペースからアクセス可能なサービス、ユーザーがメンバーとしてグループへの追加を要求できるかどうかなどを制御します。 メンバーの追加を始める前に、グループ・スペースのモデレータが使用できるその他のオプションを確認します。

  1. 「一般」をクリックします。

    ここで、表示(ロゴ、著作権情報など)、ステータス(オンラインまたはオフライン)、およびグループ・スペースのその他の外観を制御するためのあらゆるオプションを確認してください。

    図4-3 グループ・スペースの「一般」ページ

    グループ・スペースの「設定」ページ

    ここではこれらのオプションを使用しませんが、このようなオプションを使用できると認識していることが重要です。 このグループ・スペースにメンバーを追加するタスクに戻ります。

  2. 「メンバー」をクリックします。

    最も知識と経験のある営業担当者として、Zebaがこの問題の解決に役立つことは間違いありません。Customer Service組織のメンバーであるAsokは、Storefront社の業務およびそれに対する顧客の満足度について精通しています。彼はまた、競合他社が提供しているサービス契約、保証などの内容についてもよく理解しています。 ZebaとAsokの2人を、ここでグループ・スペースに追加します。

  3. 「グループ・スペースへのメンバーの追加または招待」の下に、次のようにzeba,asokと入力します。

    図4-4 グループ・スペースへのAsokとZebaの追加

    AsokとZebaの追加
  4. 「ロール」ドロップダウンの矢印をクリックして、その他のオプション(「モデレータ」、「参加者」および「ビューア」)を確認します。

    参加者はドキュメントのアップロードと共有、グループ・スペースの他のメンバーとのチャットの開始などができます。一方、ビューアはグループ・スペースに関係するデータの参照が可能ですが、自分が所有するデータの内容に関与することはできません。 モデレータは、グループ・スペースのメンバーおよび動作を完全に制御し、図4-3「グループ・スペースの「一般」ページ」に示すような「設定」ページにアクセスできます。 モデレータのステータスは慎重に付与してください。

  5. ドロップダウン・リストで、「参加者」を選択します。

    図4-5 参加者ロールの選択

    参加者ロールの選択
  6. 「メンバーの追加」をクリックして変更内容をコミットします。

    ZebaとAsokの「ワークリスト」ペインに通知が自動送信され(通知はサイドバーと、個人用スペースの「ようこそ」ページに表示されます)、Tony Notebook Salesグループ・スペースのメンバーとして追加されたことを示します。 「メンバー」タブの「グループ・スペース・メンバーの管理」の下にあるリストに名前が追加されていることも確認できます。

    デフォルトでは、参加者ロールにはページを追加したり編集する権限が付与されていません。 少なくともZebaにこの権限が必要であることは明らかなので、参加者ロールの権限を変更します。

  7. 「設定」の下の「ロール」タブをクリックします。

    図4-6 参加者ロールのデフォルトの権限

    グループ・スペースの参加者ロール

    参加者はデフォルトでページを表示できますが、ほとんどの場合、グループ・スペースのモデレータは、参加者に実際に適したロールにするために、この権限を拡張します。

  8. 「参加者」列で、「ページ」の下にある「作成」行と「編集」行をチェックします。

    図4-7 参加者ロールの拡張

    参加者ロールの拡張
  9. 「適用」をクリックします。

ZebaとAsokというSalesチームのメンバーが、2人ともこの取組みの重要な参加者になることは確実ですが、さらに、あなたの直属の部下ではない人物の知恵が必要になる場合もありそうです。その人物とは、Finance組織のメンバーで、競合他社のコスト構造の専門家であるCarlです。Carlは組織が異なるため、ZebaやAsokの場合のようにグループ・スペースに単純に追加するのは適切でないと考えられます。そこで、グループ・スペースに参加するようにCarlに招待を行う手続きを確認します。

4.3 手順3: 新しいメンバーへの招待

体制を万全にするために、Carlにこのグループ・スペースのメンバーになって情報を共有してくれるように依頼することに決定しました。

最初に、Carlが招待を参照すると表示されるメッセージを作成します。

  1. 「通知メッセージの編集」をクリックします。

    図4-8 通知メッセージの編集

    通知メッセージの編集

    これは、(AsokとZebaの場合のように)グループ・スペースに直接メンバーを追加するとき、または(これからCarlに対して行うように、)メンバーとして招待するものの、参加するかどうかは判断してもらうときに、メンバーに表示されるメッセージを作成する場所です。

  2. 「メンバーの招待メッセージ」フィールドに、Please join this Group Space. You have knowledge/experience that is critical to the success of this project.と入力します。

    図4-9 メンバーへの招待メッセージの設定

    メンバーへの招待メッセージ・テキスト
  3. 「OK」をクリックします。

  4. 「メンバー」タブに戻り、フィールドにCarlと入力し、ロールには「参加者」を選択します。

  5. 次に示すように、「ユーザーを招待しグループ・スペースへの参加意思を確認」をクリックします。

    図4-10 グループ・スペースへのCarlの招待

    Carlの招待
  6. 「メンバーの招待」をクリックしてCarlを招待します。

    「グループ・スペース・メンバーの管理」の下に、Carlのメンバーとしてのステータスが「招待済」と表示されることを確認します。 このステータスが「メンバー」に変更されるのは、Carlがメンバーになることを受諾した後です。

    このチュートリアルでは確認しませんが、Carlが自分の個人用スペースにログオンすると、次に示すように、「ワークリスト」ペインにこのグループ・スペースへの招待が表示されます。

    図4-11 Carlの「ワークリスト」ペインに表示される招待

    グループ・スペースへの招待

    Carlがこの招待をクリックすると、Carlはワークリスト・サービスを提供するOracle BPEL Process Managerにサインインするよう求められます。 サインインすると、Carlはこの招待を受諾または拒否できます(図4-12を参照)。

    図4-12 招待の受諾または拒否

    招待の受諾

    「承認」をクリックすると、Carlがアクセスできるグループ・スペースのリストの中にTony Notebook Salesが表示されます。

4.4 手順4: 「ホーム」ページの確認

先へ進む前に、Tony Notebook Salesのデフォルトのホーム・ページを確認します。

  1. 「ホーム」をクリックします。

    画面は次のようになります。

    図4-13 プロジェクト・グループ・スペースのデフォルトの「ホーム」ページ

    プロジェクト・グループ・スペースのホーム・ページ

    「ホーム」ページには、グループ・スペース・メンバー間の共同作業を円滑にするための複数のサービスが含まれています。 左側には、グループが取り組んでいる未解決のアイテムの追跡に使用できる「プロジェクト問題」と、グループ・スペースのメンバー全員のための会議をスケジュールするのに使用できる「イベント」が表示されます。 右側では、「お知らせ」に、グループに向けた重要なメッセージが公開され、「最近のアクティビティ」にはグループ・スペース内の最近アクセスされたページが表示され、「メンバー」にはすべてのグループ・スペース・メンバーの所在情報が表示されます。

    このページに表示される各領域(「プロジェクト問題」、「イベント」など)を、タスク・フローと呼びます。 タスク・フローには、特定のサービスから利用できるすべての機能または一部の機能を公開できる、再利用可能な機能が用意されています。 たとえば、「プロジェクト問題」はリスト・サービスに用意されているリスト・ビューア・タスク・フローの一例です。 リスト・ビューア・タスク・フローは、リスト・データの追加と管理に役立ちます。 WebCenter Spacesのユーザーとして、サービスとそのタスク・フローの関係を意識する必要はありませんが、WebCenterの一連のドキュメントに記載されているため、用語を理解しておく必要があります。

    図4-13に示すページには、グループ・プロジェクトのデフォルトの「ホーム」ページが表示されていますが、グループまたは会社のニーズに適合するように、WebCenter管理者がテンプレートの変更を済ませていることがあります。 ページを構成したら、後で使用できるようにページをテンプレートとして保存できます。

    ここで、シナリオに戻ります。

4.5 手順5: チーム・イベントのスケジュール

次に、このプロジェクトを正式に開始するために、グループ・スペース・メンバーによる会議をスケジュールします。 Tony Notebook Salesの「イベント」ページに移動することもできますが、「イベント」タスク・フローはすでに「ホーム」ページ上に公開されているため、移動する必要はありません。

  1. 「イベント」タスク・フローで、左上隅にある「作成」をクリックします。

    「イベントの作成」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    図4-14 「イベントの作成」ダイアログ・ボックス

    新しいイベントの作成
  2. 「タイトル」フィールドに、Tony Notebook Sales Kickoffと入力します。

  3. 「場所」フィールドに、部屋番号(888など)を入力します。

  4. 「開始時間」フィールドで翌日の日付を選択し、会議の開始時間を午後1時に指定します。

  5. 「終了時間」フィールドで同じ日付を選択し、会議の終了時間を午後2時30分に指定します。

  6. 「作成」をクリックします。

    確認を求められ、電子メールを送信するかどうかを尋ねる質問が表示されます。 チーム・メンバーが新しいグループ・スペースに慣れてくると、「ホーム」ページを注意して確認するようになるため、電子メールを送信する必要はありません。

  7. 「いいえ」をクリックして「メールを送信」ポップアップを閉じます。

  8. 「ホーム」ページに戻り、「イベント」タスク・フローで「週」が選択され、参照しているのが週表示であることを確認します。

    翌日にスケジュールされた会議が次のように表示されます。

    図4-15 週表示に示された新しい会議

    「イベント」ページにスケジュールされたチーム会議

次に進み、WebCenter Spacesが持つ生産性を高める他の機能のいくつかを使用してみます。

4.6 手順6: ディスカッション・フォーラムの作成

この問題の解決にあたり、AsokとZebaに参加してもらうことができましたが、Sales以外のメンバーからも意見を寄せてもらい、Tony Notebookの売上に関する問題の原因として思い当たることがないか確認してみるのも有効です。 複数の人々と個人的にチャットや電子メール・スレッドを開始するかわりに、この状況で最も効率的にやりとりを行う方法として、ディスカッション・フォーラムを使用します。

Tony Notebook Salesグループ・スペースには専用の「ディスカッション」ページがありますが、このページはグループ・スペースのメンバー専用です。 メンバーではないユーザーは参加できず、目標達成の妨げといえます。 おそらく、Storefront社のすべてのユーザーが参加できる新しいグループ・スペースを作成することが最善の解決策であり、それによって、Salesチーム、顧客サポート、テクニカル・サービスおよびその他の部門から意見を引き出せるようになります。

  1. 「グループ・スペース」→「グループ・スペースの作成」をクリックします。

  2. 「名前」フィールドに、Tony Notebooks Discussionと入力します。これが、このグループ・スペースの主要なトピックのためです。

  3. 「テンプレート」ドロップダウンから、「空白」を選択します。

  4. 「メンバーを追加」は選択されたままにします。

  5. 「作成」をクリックします。

    「メンバー」タブが開きます。 メンバーの追加を行う前に、このグループ・スペースの「ディスカッション」サービスを有効にする必要があります。 有効にしないと、ディスカッション・フォーラムを作成できません。

  6. 「設定」の下の「サービス」タブをクリックします。

  7. 「ディスカッション」の横にあるボックスを選択してTony Notebooks Discussionグループ・スペースのこのサービスを有効にしてから、「適用」をクリックします。

    図4-16 グループ・スペースの「ディスカッション」サービスの有効化

    グループ・スペースのサービスの有効化

    次に、グループ・スペースにメンバーを設定します。 Tony Notebook Discussionでは、たとえWebCenter Spacesのユーザー・アカウントを持っていなくても、社内の誰もがメンバーとして参加することが望まれています。 Public-Userロールを使用すれば、これは可能です。

  8. 「ロール」タブをクリックします。

  9. Public-Userロールを表示します。

    図4-17 Public-Userロール

    Public-Userロール

    グループ・スペースを誰でも使用できるように公開するには、グループ・スペースとそこに含まれるページの両方にPublic-Userの表示権限を付与する必要があります。

  10. 「Public-User」列で、Tony_Notebook_Discussion「ページ」の下にある「表示」に対応するボックスをクリックします。

    図4-18 グループ・スペースの公開

    グループ・スペースの公開
  11. 「適用」をクリックします。

    これで、一般ユーザーがグループ・スペースを表示できるようになりますが、さらに、「ディスカッション」サービスのみでやりとりができる権限を付与する必要があります。

  12. 「ディスカッション」が表示されるまで下にスクロールし、Public-Userロールに「編集」権限を付与します。

    図4-19 ディスカッション・フォーラムの編集の許可

    「ディスカッション」サービスとのやりとりの有効化
  13. 「適用」をクリックします。

    次は、「ホーム」ページに戻り、Tony Notebookの売上の問題についてのディスカッション・フォーラムを作成します。

  14. 「ホーム」タブをクリックします。

    このグループ・スペースには空白テンプレートを選択したため、何も含まれない「ホーム」ページが1ページのみ含まれています。

  15. 「ページ・アクション」→「ページの編集」をクリックします。

  16. 「コンテンツの追加」をクリックします。

  17. 「カタログ」で「ディスカッション」をクリックし、「ディスカッション」サービスのタスク・フローを表示します。

    図4-20 「ディスカッション」タスク・フロー

    「ディスカッション」タスク・フロー

    これらのタスク・フローを使用して、関心のあるトピックまたはフォーラムの状況を把握できます。 (各タスク・フローで提供される内容の詳しい説明は、『Oracle Fusion Middleware User's Guide for Oracle WebCenter』を参照してください。) 「ディスカッション・フォーラム・マネージャ」は、ディスカッション・フォーラムの作成に使用するタスク・フローです。

  18. 「ディスカッション・フォーラム・マネージャ」の横にある「追加」をクリックして、「カタログ」を閉じます。

    フォーラム名として、そのフォーラムが属するグループ・スペースの名前が自動的に付けられます。この場合はTony_Notebook_Discussionsです。 このチュートリアルではこの名前で問題ありませんが、名前を変更する場合は「編集」アイコン(小さな鉛筆)を使用して変更します。

    次は、ディスカッションを開始するために、サンプル・トピックを追加します。

  19. 「トピックの作成」をクリックします。

    図4-21 トピックの作成

    トピックの作成
  20. 「件名」フィールドに、Why are sales falling?と入力します。

  21. 「メッセージ」フィールドに次の内容を入力します。

    Over the past several quarters, sales for Tony Notebook laptops have plummeted. What have you heard from your customers, competitors, and colleagues that might help explain this trend?

    図4-22 トピックの作成

    トピックの作成
  22. 「作成」をクリックします。

    図4-23 フォーラムの新しいトピック

    作成されたトピック

    認証されていないユーザー(WebCenter Spacesのログイン・アカウントを持っていないユーザー)がWebCenter Spacesのこのインスタンスにアクセスすると、Tony Notebook Discussionsグループ・スペースが表示され、このトピックに回答したり、各自が持つトピックを提供することができます。 認証済ユーザーでは、次に示すユーザーAsokの場合のように、このグループ・スペースがそれぞれの個人用スペースとともに表示されます。

    図4-24 Asokが使用できるパブリック・グループ・スペース

    Asokが使用できるパブリック・グループ・スペース

    このページを終了する前に、少しクリーンアップを行い、ディスカッション・フォーラムを追加する前からあった標準テキストを削除します。

  23. カーソルを標準テキストの上に置き、アクション・バーが表示されるまで待ちます。

    図4-25 トピックの作成

    ボイラープレート・テキストの削除

    「X」の上にカーソルを移動すると、「X」が赤くなります。

  24. 赤くなった「X」をクリックしてテキストを削除し、「削除」をクリックして削除の確認をします。

  25. 「閉じる」をクリックしてこのページを閉じます(先に変更を保存してください)。

これまでに、グループ・スペースを作成し、そこにメンバーを追加し、発足会議を設定し、複数の主要なコミュニケーション・ツールを活用してグループ・スペースのメンバーが情報を自由に共有できるようにしました。 さらに、ディスカッション・フォーラムを作成して全社に公開し、Tony Notebookの売上に関連する情報を持つ人は誰でも見解を提供できるようにしました。 次は、Tony Notebook Salesに戻り、もう1つ追加してすべてのユーザーが同じページ(お知らせ)を表示できるようにします。

4.7 手順7: お知らせの作成

すべてのメンバーにニュースをブロードキャストすることによって、グループ・スペースで行われていることや、そのグループ・スペースを作成する要因となった問題を全員が把握するようにします。お知らせは、特にこの目的で設計されています。

「ホーム」ページに「お知らせ」タスク・フローが表示されますが、これは表示専用であるため、そこでお知らせを作成することはできません。 「ホーム」ページの「お知らせ」タスク・フローには、「お知らせ」ページで作成したすべてのお知らせが自動的に表示されます。 グループ・スペースのモデレータのみがお知らせを作成でき、重要な情報のみが目立って表示されるようにできます。

  1. 「Tony Notebook Sales」タブをクリックしてから、「お知らせ」タブをクリックします。

    図4-26 「お知らせ」ページ

    「お知らせ」ページ
  2. 「作成」をクリックします。

    画面は次のようになります。

    図4-27 「お知らせの作成」ダイアログ・ボックス

    お知らせの作成
  3. 「件名」フィールドに、Tony Notebook Sales: What Happened?と入力します。

  4. 構成領域に、Over the next few weeks, we need to figure out why Tony Notebook sales have taken a dive. Be sure to check the Tony Notebook Discussions group space to see what people inside and outside of Sales have to say.と入力します。

    お知らせを公開する特定の日時を指定することもできますが、ここでは、ただちに公開します。

  5. 「すぐに有効にする」ラジオ・ボタンは選択されたままにします。

    有効期限は、このお知らせに関係ないため、何も指定する必要がありません。

  6. 「作成」をクリックします。

    「ホーム」ページにお知らせが追加されたことを確認します。

  7. 「ホーム」をクリックします。

    「ホーム」ページにお知らせが公開されています。

    図4-28 「ホーム」ページに公開されたお知らせ

    「ホーム」ページに公開されたお知らせ

    「ホーム」ページは、グループ・スペース内で使用できる多数のサービスを通じて公開されたコンテンツが反映される、便利なワンストップ・ページであることを覚えておいてください。

グループ・スペースの設定を完了しました。次に、作業中のタブがすぐにわかるように、個人用スペースからグループ・スペースへの接続を設定します。次の章に進みます。