この付録では、OC4JサーバーとそこにデプロイされるJ2EEアプリケーションおよびモジュールの構成データを格納するために使用されるXMLファイルについて詳しく説明します。
OC4Jインスタンスと、そこにデプロイされるアプリケーションおよびモジュールの構成データは、様々なXMLファイルに保存されます。図B-1に、これらのXMLファイルとそれぞれの役割について概要を示します。
OC4Jで使用されるOracle独自のXMLファイルを定義するスキーマは、次のURLで参照できます。
http://www.oracle.com/technology/oracleas/schema/index.html
表B-1では、OC4Jサーバー・レベルのXMLファイルごとの役割と機能の他、先の図に示したグローバル構成ファイルについても説明します。
特に記載されていない場合、ここに示すファイルはすべてORACLE_HOME
/j2ee/
instance
/config
ディレクトリにデフォルトでインストールされます。
表B-1 サーバー・レベルおよびグローバルの構成ファイル
XML構成ファイル | 機能/コンポーネント |
---|---|
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OC4Jサーバー構成ファイル。 サーバーを構成し、このファイルに追加するXMLファイル(JMSサポート用の |
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OC4J内のアプリケーションによって使用されるすべてのデータベースのOC4Jデータソース構成が含まれます。 |
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OC4J RMIポート構成とHTTP上でのRMIトンネリングが含まれます。 |
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OC4J内でJMSおよびMDBによって使用される |
OC4Jインスタンスにインストールされたその他すべてのアプリケーションの親である、 |
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このファイルには、デプロイされたアプリケーションに適用されるデフォルトの構成値となる共通の設定が含まれます。 このファイルは、J2EE標準デプロイメント・ディスクリプタの |
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OC4J内のサーブレットおよびJSPコンテナを構成するためのOracle固有のファイル。 |
OC4Jインスタンスにインストールされたすべてのスタンドアロン・リソース・アダプタに対するグローバルなOC4J固有の構成データが含まれます。 |
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OC4Jインスタンス内に作成されたWebサイトに対する構成データが含まれるOC4J固有のファイル。通常、 各OC4Jインスタンス内に作成されたデフォルトWebサイトに対する構成は、 |
表B-2では、前述の図に示した様々なアプリケーション・レベルのXMLファイルの役割と機能について説明します。
特に記載されていない場合、ここに示すファイルはすべてORACLE_HOME
/j2ee/
instance
/config
ディレクトリにデフォルトでインストールされます。
表B-2 アプリケーション・レベルの構成ファイル
XML構成ファイル | 機能/コンポーネント |
---|---|
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標準のJ2EEアプリケーション・ディスクリプタ・ファイル。ローカルの |
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OC4J固有のデプロイメント・ディスクリプタ。特定のデプロイされたアプリケーションの構成データが含まれます。 このファイルでは、 Oracle Single Sign-Onによる認証とともに、Webアプリケーションのセキュリティ・プロバイダとしてOracle Identity Managementが使用されている場合は、 <jazn-web-app ...> <property name="sso.session.synchronize" value="true"/> </jazn-web-app> また、このプロパティを orion-application.xmlへの変更内容を反映するには、アプリケーション(Application Server Controlまたはセキュリティ・プロバイダMBeanを使用して変更した場合)またはOC4J(手動で変更した場合)を再起動する必要があります。 JAASおよびこの要素の機能の詳細は、『Oracle Containers for J2EEセキュリティ・ガイド』を参照してください。また、次のURLで関連するSun社のドキュメントを参照できます。
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J2EE Webアプリケーションのデプロイメント・ディスクリプタ。WARファイルに含まれるWebアプリケーション・デプロイ・パラメータの定義に使用されます。 また、このファイルには、サーブレットおよびJSPのURLパターンを指定できます。たとえば、サーブレットは |
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開発者モードおよびJSPの自動リロードなどのOC4J機能を有効にするかどうかなど、アプリケーション・レベルのOC4J固有の構成データを使用して、標準J2EEディスクリプタを拡張します。 |
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Enterprise JavaBeans(EJB)JARファイルに含まれるJ2EE EJBモジュールのデプロイメント・ディスクリプタ。JAR内のEJBモジュールの特殊な構造的特徴および依存性を定義し、コンテナとのやりとりをBeanで想定する方法について、EJBコンテナに指示します。 |
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OC4J固有のEJBデプロイメント・ディスクリプタ。EJBプール設定、タイムアウトおよび再試行の設定、JNDIマッピングおよびfinderメソッドの仕様など、アーカイブ内のすべてのEJBモジュールに対するOC4J固有の構成データを定義します。また、TopLink永続性マネージャのプロパティも含まれます。 |
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J2EEアプリケーション・クライアント構成ファイル。アーカイブにパッケージされるJ2EEアプリケーション・クライアントで使用されるEJBモジュールとその他のリソースを記述します。 |
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EJBモジュールのホーム・インタフェースまたは外部リソース(データソースなど)へのJNDIマッピング、JMSキューあるいはメール・セッションなど、OC4Jデプロイ・データが含まれます。 |
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J2EE標準デプロイメント・ディスクリプタ。RARファイル内にパッケージされたリソース・アダプタに対する実装コード、構成プロパティ、セキュリティ設定に関する情報が含まれます。 |
単一のリソース・アダプタに対するOC4J固有のデプロイ構成データが含まれます。このデータには、EIS接続情報、使用されるJNDI名、接続プーリング・パラメータおよびリソース・プリンシパル・マッピングなどがあります。 |
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J2EE標準Webサービス・デプロイメント・ディスクリプタ。WSDL情報やJAX-RPCマッピング・データなど、WARファイル内にパッケージされたWebサービス・アプリケーションに対するWebサービスを記述します。 |
WSDLファイルを公開するかどうかなど、OC4J Webサービス・コンテナで使用されるプロパティを定義します。また、Webサービスとして実装されたEJBモジュール固有のエンドポイント・アドレスおよびデータを定義します。このファイルは、Webサービスを含むWARまたはEJB JARのいずれかにパッケージできます。 |
OC4J構成ファイルserver.xml
は、ORACLE_HOME
/j2ee/
instance
/config
ディレクトリにあります。このファイルは、OC4JサーバーとすべてのJ2EEアプリケーション、サーバー内で有効なWebアプリケーションおよびWebsサイトの構成の起点となります。
OC4Jにより必要に応じて記述方法が追加および更新されるため、OC4Jのドキュメントで特に指示されていないかぎり、server.xml
を手動で編集しないでください。
server.xml
ファイルには、OC4Jインスタンス内の各アプリケーションのアプリケーション・ディスクリプタに対する直接参照または間接参照が含まれます。一般的なJ2EEアプリケーションの場合、この参照は、抽出されたEARのトップレベル・ディレクトリを指します。したがって、EARファイルに含まれるapplication.xml
ファイルを指します。OC4Jグローバル・アプリケーションの場合、server.xml
ファイルは、OC4Jグローバル・アプリケーション・ディスクリプタを直接指定します。
また、server.xml
ファイルは、他のXML構成ファイルも指定します。各XMLファイルの場所には、フルパスまたはserver.xml
ファイルが存在する場所に対する相対パスを指定できます。また、XMLファイルの名前には、ファイルの内容が適切なDTDに準拠しているかぎりは、任意の名前を指定できます。
<rmi-config>
要素は、rmi.xml
ファイルの名前と場所を示します。
<jms-config>
要素は、jms.xml
ファイルの名前と場所を示します。
<global-application>
要素は、グローバルapplication.xml
ファイルの名前と場所を示します。
<global-web-app-config>
要素は、global-web-application.xml
ファイルの名前と場所を示します。
<web-site>
要素は、1つの*-web-site.xml
ファイルの名前と場所を示します。複数のWebサイトを使用できるため、複数の<web-site>
エントリを指定できます。
server.xml
ファイル形式は、次のURLで参照できるapplication-server-10_1.xsd
よって記述されます。
http://www.oracle.com/technology/oracleas/schema/index.html
OC4Jのserver.xml
構成ファイルの例を次に示します。ここでは、<!-- comments -->
を使用して、様々なセクションを説明しています。
<application-server xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xsi:noNamespaceSchemaLocation="http://xmlns.oracle.com/oracleas/schema/ application-server-10_1.xsd" application-directory="../applications" deployment-directory="../application-deployments" connector-directory="../connectors" schema-major-version="10" schema-minor-version="0" > <!-- Shared library definitions --> <shared-library name="global.libraries" version="1.0" library-compatible="true"> <code-source path="../applib"/> <code-source path="../../../sqlj/lib"/> <code-source path="../../../lib/dsv2.jar"/> </shared-library> <shared-library name="global.tag.libraries" version="1.0" library-compatible="true"> <code-source path="../jsp/lib/taglib/standard.jar"/> </shared-library> <!-- J2EE services --> <rmi-config path="./rmi.xml" /> <sep-config path="./internal-settings.xml" /> <jms-config path="./jms.xml" /> <javacache-config path="../../../javacache/admin/javacache.xml" /> <!-- Logging --> <j2ee-logging-config path="./j2ee-logging.xml" /> <log> <file path="../log/server.log" /> </log> <java-compiler name="javac" in-process="false" encoding="ISO8859_1" extdirs="c:\sdk\jdk\jre\lib\ext" /> <!-- Default application configuration --> <global-application name="default" path="application.xml" /> <!-- Deployed application configuration --> <application name="petstore" path="../applications\petstore.ear" start="true" /> <application name="ascontrol" path="../applications\ascontrol.ear" start="true" /> <!-- Default Web application configuration file --> <global-web-app-config path="global-web-application.xml" /> <!-- Transaction Manager configuration file --> <transaction-manager-config path="transaction-manager.xml" /> <!-- Configuration files for enabled Web sites --> <web-site path="./default-web-site.xml" /> </application-server>
必須/任意 必須。1つのみ。
子要素:
これは、OC4J構成ファイルのルート要素です。
表B-3 <application-server>の属性
名前 | 説明 |
---|---|
|
値: 文字列、デフォルト: デプロイされるアーカイブのターゲット・ディレクトリ。 |
|
値: 文字列、デフォルト: 該当なし アプリケーションのオート・デプロイ/再デプロイをトリガーして、EARファイルがコピーされるディレクトリ。 |
|
値: 文字列、デフォルト: スタンドアロン・リソース・アダプタのターゲット・ディレクトリ。 |
|
値: 文字列、デフォルト: OC4J固有のデプロイメント・ディスクリプタおよび生成済ファイル(コンパイル済JSPクラスやEJBラッパー・クラスなど)が格納されるディレクトリ。 |
|
値: OC4Jポーリングを有効にします。OC4Jポーリングは、現在デプロイされているアプリケーションおよびモジュールに対して変更が加えられていないかを自動的にチェックし、変更されたコンポーネントを再デプロイします。 サポートされる値とそれぞれの値の影響の詳細は、『Oracle Containers for J2EEデプロイメント・ガイド』を参照してください。 |
|
値: ブール、デフォルト:
|
taskmanager-granularity |
値: int型、デフォルト: タスク・マネージャが機能する間隔(ミリ秒単位)。デフォルトは1秒(1000ミリ秒)間隔です。 |
親要素: <application-server>
必須/任意 任意。複数指定可能。
子要素:
OC4JインスタンスにデプロイされるJ2EEアプリケーションを定義します。アプリケーションを定義する<application>
要素は、アプリケーションのデプロイ時にOC4Jによりserver.xml
に追加されます。このため、通常、この要素を手動で変更する必要はありません。
表B-4 <application>の属性
名前 | 説明 |
---|---|
|
値: 文字列、デフォルト: 該当なし アプリケーション名。通常、 |
path |
値: 文字列、デフォルト: 該当なし EARファイルの場所または抽出されたEARのトップレベル・ディレクトリ。したがって、パスは、アプリケーションとともにパッケージされるJ2EE標準 |
|
値: ブール、デフォルト:
|
親要素: <shared-library>
必須/任意 必須。複数指定可能。
共有ライブラリ定義に含まれるJARまたはZIPファイルへのパスを指定します。
表B-5 <code-source>の属性
名前 | 説明 |
---|---|
path |
値: 文字列、デフォルト: 該当なし 共有ライブラリに含まれるJARまたはZIPファイルへのパス。 パスは、 必要に応じて、 |
親要素: <application-server>
必須/任意 任意。複数指定可能。
子要素:
OC4Jプロセス内の指定された名前の単一スレッド・プールの構成が含まれます。1つ以上のアプリケーションを、このスレッド・プールを使用するように構成できます。詳細は、「OC4Jスレッド・プールの構成」を参照してください。
表B-6 <custom-thread-pool>の属性
名前 | 説明 |
---|---|
|
値: 文字列、デフォルト: 必須 スレッド・プールの名前。 |
|
値: 文字列、デフォルト: OC4Jが同時に実行できる最小スレッド数。 |
|
値: 文字列、デフォルト: OC4Jが同時に実行できる最大スレッド数。 |
queue |
値: 文字列、デフォルト: キュー内に保持できるリクエストの最大数。 |
|
値: 文字列、デフォルト: 新規リクエストの待機中に、スレッドをアライブ(アイドル)にしておく時間(ミリ秒単位)。このタイムアウトは、スレッドのアイドル状態を維持する時間を指定します。タイムアウトに達するとスレッドは破棄されます。 スレッドを破棄しないようにするには、 デフォルト値の |
|
値: 文字列、デフォルト: スレッド・プール・スタックのサイズ。 |
debug |
値: ブール、デフォルト:
|
親要素: <startup-class>
、<shutdown-class>
必須/任意 任意。1つのみ。
子要素:
起動クラスごとの実行順序を指定します。クラスを実行する順序を示す数値を指定します。
親要素: <application-server>
必須/任意 必須。1つのみ。
子要素:
default
アプリケーションとして知られる、OC4Jグローバル・アプリケーションを指定します。name
属性は、名前を定義します。path
属性は、OC4Jグローバル・アプリケーション・ディスクリプタとして使用するものを指定します。
親要素: <application-server>
必須/任意 任意。1つのみ。
子要素:
OC4Jプロセス内のスレッド・プールの古い構成形式が含まれます。server.xml
ファイルに<global-thread-pool>
要素が含まれる場合、OC4Jの起動時に作成されるhttp
スレッド・プールにはmin
、max
、keep-alive
およびqueue
属性値が適用されます。cx-*
属性はrmi connection
スレッド・プールに適用され、rmiRequest-*
属性はrmi request
スレッド・プールに適用されます。詳細は、「OC4Jスレッド・プールの構成」を参照してください。
<global-thread-pool>
要素は非推奨です。server.xml
ファイルにこの要素が含まれる場合は、OC4Jにより等価の<thread-pool>要素に変更されます。この要素は、新しい構成形式のスレッド・プールを定義します。
表B-8 <global-thread-pool>の属性
名前 | 説明 |
---|---|
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値: 文字列、デフォルト: 該当なし OC4Jが同時に実行できる最小スレッド数。 |
|
値: 文字列、デフォルト: 該当なし OC4Jが同時に実行できる最大スレッド数。 |
|
値: 文字列、デフォルト: 該当なし キュー内に保持できるリクエストの最大数。 |
|
値: ブール、デフォルト: false
|
|
値: 文字列、デフォルト: 新規リクエストの待機中に、スレッドをアライブ(アイドル)にしておく時間(ミリ秒単位)。このタイムアウトは、スレッドのアイドル状態を維持する時間を指定します。タイムアウトに達するとスレッドは破棄されます。 値を デフォルト値の |
|
値: 文字列、デフォルト: 該当なし OC4Jが同時に実行できる最小の接続スレッド数。 |
cx-max |
値: 文字列、デフォルト: 該当なし OC4Jが同時に実行できる最大の接続スレッド数。 |
cx-queue |
値: 文字列、デフォルト: 該当なし キュー内に保持できるリクエストの最大数。 |
|
値: ブール、デフォルト: false
|
|
値: 文字列、デフォルト: 新規リクエストの待機中に、スレッドをアライブ(アイドル)にしておく時間(ミリ秒単位)。このタイムアウトは、スレッドのアイドル状態を維持する時間を指定します。タイムアウトに達するとスレッドは破棄されます。 値を デフォルト値の |
|
値: 文字列、デフォルト: 該当なし OC4Jが同時に実行できる最小の接続スレッド数。 |
rmiRequest-min |
値: 文字列、デフォルト: 該当なし OC4Jが同時に実行できる最大の接続スレッド数。 |
rmiRequest-queue |
値: 文字列、デフォルト: 該当なし キュー内に保持できるリクエストの最大数。 |
|
値: ブール、デフォルト: false
|
|
値: 文字列、デフォルト: 新規リクエストの待機中に、スレッドをアライブ(アイドル)にしておく時間(ミリ秒単位)。このタイムアウトは、スレッドのアイドル状態を維持する時間を指定します。タイムアウトに達するとスレッドは破棄されます。 値を デフォルト値の |
親要素: <application-server>
必須/任意 必須。1つのみ。
子要素:
デフォルトではその他すべてのWebアプリケーションの親であるOC4JグローバルWebアプリケーションの構成ファイルを指定します。
デフォルトのWebアプリケーションの名前およびルート・ディレクトリ・パス、またはコンテキスト・ルートは、グローバル・アプリケーション・ディスクリプタに指定され、デフォルトのWebアプリケーションはdefault-web-site.xml
ファイルによりWebサイトにバインドされます。スタンドアロンOC4Jでは、デフォルトのWebアプリケーションに対するデフォルトのコンテキスト・ルートは「/
」です。
親要素: <shared-library>
必須/任意 任意。複数指定可能。
<shared-library>
要素に囲まれて定義される共有ライブラリによってインポートされる共有ライブラリを指定します。共有ライブラリを構成および使用する方法は、『Oracle Containers for J2EE開発者ガイド』を参照してください。
親要素: <startup-class>、<shutdown-class>
必須/任意 任意。複数指定可能。
子要素: <param-name>、<param-value>
初期化パラメータを<startup-class>
または<shutdown-class>
要素内に指定します。OC4Jが受け取る文字列型のキー/値ペアが含まれます。入力Hashtable
引数内に指定されます。JNDIを使用してそれぞれの値と名前をバインドするため、キー/値ペアの名前は一意である必要があります。
親要素: <application-server>
必須/任意 任意。1つのみ指定可能。
子要素:
J2EEロギング構成ファイルとして使用するファイルを定義します。
親要素: <application-server>
必須/任意 任意。1つのみ。
子要素:
EJBモジュールのコンパイルに使用するJavaコンパイラの構成パラメータを指定します。デフォルトでは、JAVA_HOME
環境変数に定義されたJDKとともにインストールされるjavac
コンパイラが使用されます。
表B-13 <java-compiler>の属性
名前 | 説明 |
---|---|
name |
値: 文字列、デフォルト:
使用するJavaコンパイラの名前。 |
in-process |
値: ブール、デフォルト: コンパイラをプロセス内で実行するか、プロセス外で実行するかを指定します。
スタンドアロンOC4Jの場合:
Oracle Application Serverの場合:
|
|
値: 文字列、デフォルト: 使用するソース・ファイルのエンコーディング。 |
bindir |
値: 文字列、デフォルト: 該当なし コンパイラの実行可能ファイルが格納されているディレクトリへの絶対パス。デフォルトの |
|
値: 文字列、デフォルト: 該当なし 該当する場合、コンパイラの拡張ライブラリの場所を指定します。 |
|
値: ブール、デフォルト: コンパイル時間のデバッグ出力を生成する場合は、 |
親要素: <application-server>
必須/任意 任意。1つのみ指定可能。
子要素: なし
Java Object Cache構成ファイルjavacache.xml
へのパスを指定します。
親要素: <application-server>
必須/任意 任意。1つのみ指定可能。
子要素: <file>
囲まれた<file>要素は、OC4Jサーバー・ログ・ファイルの場所を指定します。
親要素: <application-server>
必須/任意 任意。1つのみ指定可能。
子要素:
ある時点で任意のWebサイトが受け入れることのできる同時接続の最大数を定義します。タグの内部にテキストが存在する場合、制限に達するとそのテキストがリダイレクトURLとして使用されます。
親要素: <application-server>
必須/任意 任意。複数指定可能。
子要素: <code-source>、<import-shared-library>
OC4Jインスタンス内にインストールされる共有ライブラリを宣言します。共有ライブラリを構成および使用する方法は、『Oracle Containers for J2EE開発者ガイド』を参照してください。
親要素: <shutdown-classes>
必須/任意 任意。複数指定可能。
子要素: <execution-order>
、<init-param>
OC4Jが終了する前に実行する停止クラスを<shutdown-classes>
要素内に定義します。
親要素: <startup-classes>
必須/任意 任意。複数指定可能。
子要素: <execution-order>
、<init-param>
OC4Jの初期化の際に実行する起動クラスを<startup-classes>
要素内に定義します。
親要素: <application-server>
必須/任意 任意。複数指定可能。
子要素:
OC4Jプロセス内の単一のsystem
、http
、jca
、rmi request
またはrmi connection
スレッド・プールの構成が含まれます。詳細は、「OC4Jスレッド・プールの構成」を参照してください。
表B-21 <thread-pool>の属性
名前 | 説明 |
---|---|
|
値: 文字列、デフォルト: 必須
スレッド・プール名。次のいずれかの値である必要があります。
これらのプールのスレッドの名前にはそれぞれ、 |
|
値: 文字列、デフォルト: OC4Jが同時に実行できる最小スレッド数。 |
|
値: 文字列、デフォルト: OC4Jが同時に実行できる最大スレッド数。 |
queue |
値: 文字列、デフォルト: キュー内に保持できるリクエストの最大数。 |
|
値: 文字列、デフォルト: 新規リクエストの待機中に、スレッドをアライブ(アイドル)にしておく時間(ミリ秒単位)。このタイムアウトは、スレッドのアイドル状態を維持する時間を指定します。タイムアウトに達するとスレッドは破棄されます。 スレッドを破棄しないようにするには、 デフォルト値の |
|
値: 文字列、デフォルト: スレッド・プール・スタックのサイズ。 |
debug |
値: ブール、デフォルト:
|
親要素: <application-server>
必須/任意 任意。1つのみ指定可能。
子要素:
トランザクション・マネージャ構成ファイルを指定します。
親要素: <application-server>
必須/任意 任意。複数指定可能。
子要素:
OC4J内に定義された単一のWebサイトの構成ファイルを参照します。<web-site>要素は、Webサイトごとに作成する必要があります。作成しないと、そのサイトはOC4J内で有効になりません。詳細は、第13章「OC4JでのWebサイトの管理」を参照してください。
親要素: <application-server>
必須/任意 任意。1つのみ。
子要素:
OC4Jプロセス内にあるリソース・アダプタのワーク管理スレッド・プールの構成が含まれます。詳細は、「OC4Jスレッド・プールの構成」を参照してください。
この要素は非推奨です。server.xml
ファイルにこの要素が含まれる場合は、OC4Jにより等価の<thread-pool>要素に変更されます。この要素は、jca
スレッド・プールを定義します。
表B-24 <work-manager-thread-pool>の属性
属性 | 説明 |
---|---|
|
値: 文字列、デフォルト: 該当なし ワーク管理スレッド・プールに作成するスレッドの最小数。スレッド・プールを無効にするには、この値を |
|
値: 文字列、デフォルト: ワーク管理スレッド・プールに作成できるスレッドの最大数。 ワーク管理スレッド・プールでは、内部で3つのワーカー・スレッドを使用します。たとえば、 |
|
値: 文字列、デフォルト: ワーク管理スレッド・プールでキュー内に保持できるスレッドの最大数。デフォルトの |
|
値: 文字列、デフォルト: 新規リクエストの待機中に、スレッドをアライブ(アイドル)にしておく時間(ミリ秒単位)。タイムアウトに達するとスレッドは破棄されます。 スレッドを破棄しないようにするには、 デフォルト値の |
|
値: ブール、デフォルト:
|
この項での要素の説明は、default-web-site.xml
などのOC4J Webサイト構成ファイルに適用されます。
必須/任意 必須。1つのみ。
子要素:
<description> <frontend> <web-app> <default-web-app> <user-web-apps> <access-log> <odl-access-log> <ssl-config>
これは、Webサイト構成ファイルのルート要素です。
表B-25 Webサイト構成ファイルの属性
名前 | 説明 |
---|---|
|
値: 文字列、デフォルト: 該当なし 必要に応じて、この構成ファイルの<web-app>要素よってこのWebサイトにバインドされている、各アプリケーションで使用されるカスタム・スレッド・プールを指定します。 |
|
値: 文字列、デフォルト: 該当なし 必要に応じて、わかりやすいまたは非公式のWebサイト名を定義します。 |
|
値: 文字列、デフォルト: 該当なし このWebサイトのホストをDNSホスト名またはIPアドレスのいずれかで指定します。サーバーが(複数のIPアドレスを保持する)マルチホーム・マシンの場合、 |
|
値: ブール、デフォルト: エラーが発生した場合に、受信リクエストに関する情報をWebサイトのログに書き込むかどうかを指定します。Webサイトのログは、 |
|
値: 文字列、デフォルト: 受信HTTPリクエストの最大サイズ(バイト単位)を設定します。この最大値を超えるリクエストをクライアントが送信すると、クライアントは「リクエスト・エンティティが大きすぎます」というエラーを受け取ります。デフォルトの最大値は15000です。 |
|
値: ブール、デフォルト: Secure Socket Layer(SSL)機能をサポートするかどうかを指定します。 protocol設定が また、 SSLおよびHTTPS機能は、Oracle HTTP Serverを介してOracle HTTP Serverとクライアントの間の通信にも使用できます。詳細は、『Oracle Application Serverセキュリティ・ガイド』を参照してください。 |
|
値: 文字列、デフォルト: 該当なし Webサイトが使用しているプロトコルを指定します。有効な値は、
|
|
値: 文字列、デフォルト: 該当なし このWebサイトのポート番号を指定します。各ポートには対応するプロトコルが、各プロトコルには対応するポートが必要です。スタンドアロンOC4Jでは、デフォルトでport設定8888を使用して、OC4Jリスナーに直接アクセスしますが、これは必要に応じて変更できます。 Oracle Application Server環境では、このポート設定はOracle Process Management and Notification(OPMN)システムによって上書きされます。Oracle Application Serverは、Oracle Web Cacheが有効に設定されたOracle HTTP Serverを介したアクセスに、ポート UNIX環境では、
|
|
値: ブール、デフォルト: サーブレット・コンテナの一般的な動作は、リクエストが完了した後に接続をクローズすることです。しかし、 |
|
値: 文字列、デフォルト: 該当なし この任意の属性は、同じIPアドレスを共有する仮想サイトに使用すると便利です。値は、このWebサイトに関連付けられるホスト名をカンマで区切ったリストです。 |
HTTPクライアントから見たときの、このWebサイトの認識可能なフロントエンド・ホストおよびポートを指定します。サイトがロード・バランサまたはファイアウォールの背後にある場合、URLリライティング(セッションIDをURLにエンコードする技術)などの機能に対するWebアプリケーション・コードに適切な情報を与えるには、<frontend>
を指定する必要があります。
<frontend>
要素に指定されたホストおよびポートを使用して、アプリケーションを実行しているバックエンド・サーバーは、URLリライティングではサーバー自体ではなく、参照先のフロントエンドを認識します。したがって、後続のリクエストは、バックエンドに直接アクセスすることなく、フロントエンドから適切に受信されます。
表B-26に、<frontend>
の属性を示します。
この要素は、特定のWebモジュールをこのWebサイトにバインドします。server.xml
ファイルのJ2EEアプリケーション・アーカイブの名前(.ear
拡張子を除いたEARファイル名)と、J2EEアプリケーション内のWebモジュールの名前を指定します。Webモジュールは、アプリケーションのEARファイル内にあるJ2EEのapplication.xml
ファイル(またはEARファイル内にあるorion-application.xml
ファイル)に定義されます。Webモジュールは、<web-app>
要素のroot
属性に指定された場所にバインドされます。
注意: EARファイル内のWARファイルではなく、WARファイル単独でデプロイできます。スタンドアロンOC4Jでは、このようなWebアプリケーションはOC4Jのdefault アプリケーションに追加されます。(OC4Jでは、常になんらかの親アプリケーションが存在する必要があります。)詳細は、「OC4Jのアプリケーション階層の概要」を参照してください。
この場合、WebサイトのXMLファイルの |
特にapplication
およびname
属性に関するWebサイトのXMLファイルとの間のマッピングについては、このマニュアルの他の章で例を示します。「J2EEアプリケーション(EAR)のデプロイ」(EARファイル内のWARファイルをデプロイする一般的な例)および「スタンドアロンWebモジュール(WAR)のデプロイ」(WARファイル単独でOC4Jのデフォルト・アプリケーションにデプロイする例)を参照してください。
表B-27に、<web-app>
の属性を示します。
表B-27 <web-app>の属性
名前 | 説明 |
---|---|
access-log |
値: 文字列、デフォルト: false Webサイトにリクエストを記録するOC4Jアクセス・ロギングがWebモジュールに対して有効かどうかを指定します。アクセス・ロギングを有効化する場合は、 アクセス・ログ構成の詳細は、この項の |
application |
値: 文字列、デフォルト: 該当なし J2EEアプリケーション・アーカイブ名( OC4Jのデフォルトのアプリケーションを親として使用し、スタンドアロンOC4JにWARファイルを単独でデプロイする場合、 |
load-on-startup |
値: ブール、デフォルト: 任意。アプリケーションの起動時に、Webモジュールを事前にロードするかどうかを指定します。指定しない場合は、最初のリクエスト時にロードされます。サポートされる値は、 |
max-inactivity-time |
値: 文字列、デフォルト: 任意。Webモジュールを非アクティブにしておく時間(分単位)を指定します。この時間を経過すると、OC4JはWebモジュールを停止します。デフォルトでは、非アクティブが原因でWebモジュールが停止されることはありません。 |
name |
値: ブール、デフォルト: 該当なし 特定のJ2EEアプリケーション内のWebモジュールの名前を指定します。これは、J2EEの |
|
値: 文字列、デフォルト: 該当なし Webモジュールのバインド先のパスを指定します。この属性により、モジュールの起動に使用されるURLのコンテキスト・ルート部分が定義されます。たとえば、Webサイト http://www.example.com/catalog
アプリケーションのデプロイ時には、コンテキスト・ルートとして % java -jar admin_client.jar deployer:oc4j:localhost oc4jadmin welcome1 \ -deploy -file d:my-web-store.war -deploymentName mws_2 \ -bindAllWebApps -contextRoot "/" 次の例で示すように、EARファイルにコンテキスト・ルートが <application> <display-name>Web-Store</display-name> <module> <web> <web-uri>my-web-store.war</web-uri> <context-root>/</context-root> </web> </module> </application> Oracle HTTP ServerのデフォルトのpingのURLもスラッシュ(
これらの問題は、ORACLE_HOME |
shared |
値: 文字列、デフォルト: Webサイトがプロトコルとポートの特定のペアで定義される場合に、公開されたWebモジュールをWebサイト間で共有することを許可します。サポートされる値は、 HTTPSのWebアプリケーションに共有のマークが付いている場合、セッション・トラッキングの方針は、SSLセッション・トラッキングから、CookieやURLリライティングによるセッション・トラッキングに戻ります。Cookieの使用により、Webアプリケーションの安全性が低下する可能性はありますが、一部のブラウザでは適切にサポートされていない、SSLセッション・タイムアウトなどの問題に対処するためには必要です。 |
この要素は、このWebサイトにバインドされるデフォルトのWebアプリケーションに対する参照を作成します。単一のアプリケーションがWebサイトにバインドされる場合(Application Server Controlなど)、そのアプリケーションをこの要素内に指定します。
ユーザーにとって、この要素はスタンドアロンOC4J環境のみに関係します。Oracle Application Server環境では、OC4JのデフォルトのWebアプリケーションにはシステムレベルの機能がありますが、他では価値がありません。
<default-web-app>
要素は、前述の<web-app>
要素と同じ属性を使用しますが、load-on-startup
のデフォルト設定がtrue
であることに注意してください。
この要素は、ユーザー・ディレクトリおよびアプリケーションをサポートするために使用します。各ユーザーには、Webモジュールおよび関連するweb-application.xml
ファイルがあります。ユーザー・アプリケーションは、サーバー・ルートの/
username
/
に配置されます。
表B-28に、<user-web-apps>
の属性を示します。
表B-28 <user-web-apps>の属性
名前 | 説明 |
---|---|
max-inactivity-time |
値: int型、デフォルト: 該当なし 任意の整数属性。Webモジュールを非アクティブにしておく時間(分単位)を指定します。この時間を経過すると、OC4JはWebモジュールを停止します。デフォルトでは、非アクティブが原因でWebモジュールが停止されることはありません。 |
path |
ユーザー・アプリケーションのローカル・ディレクトリを指定するパスを指定します(ユーザー名にワイルドカードも使用可能)。たとえば、UNIX環境でのデフォルト・パスの設定は |
この要素は、このWebサイトに対してテキストベースのアクセス・ロギングを有効にし、アクセス・ログに関する情報(パス、ファイル名、含まれる情報など)を指定するために使用します。ログ・ファイルには、受信リクエスト(Webサイトの各アクセス)が記録されます。
構成の詳細は、「テキストベースのアクセス・ロギングの構成」を参照してください。
この要素は、Webサイトに対してODLベースのアクセス・ロギングを有効にし、アクセス・ログに関する情報(パス、各ファイルのサイズの最大値、ログ・ディレクトリ内のすべてのファイルの合計サイズなど)を指定するために使用します。ログ・ファイルには、受信リクエスト(Webサイトの各アクセス)が記録されます。
構成の詳細は、「ODLアクセス・ロギングの構成」を参照してください。
該当する場合、この要素はSSL構成設定を指定します。<web-site>
要素のsecure
属性をtrue
に設定する場合は、この要素を常に使用する必要があります。
<ssl-config>
のサブ要素は次のとおりです。
<property>
表B-29に、<ssl-config>
の属性を示します。
表B-29 <ssl-config>の属性
名前 | 説明 |
---|---|
keystore |
値: 文字列、デフォルト: 該当なし このインストールでユーザー・ベースの証明書および鍵を格納するためにこのWebサイトで使用されるキーストア・データベース(バイナリ・ファイル)に対する相対パスまたは絶対パス。パスの値にはファイル名が含まれます。相対パスは、WebサイトのXMLファイルの位置に対して相対的です。 キーストアは、 |
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値: 文字列、デフォルト: 該当なし キーストアのオープンに必要なパスワード。 |
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値: 文字列、デフォルト: OC4Jに対するクライアント(Oracle HTTP Serverなど)であるエンティティが、OC4Jと通信するための認可に証明書を発行する必要があるかどうかを示します。サポートされる値は、 |
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値: 文字列、デフォルト: Java Secure Socket Extension(JSSE)を使用する場合、この属性を使用してプロバイダを指定できます。 デフォルトでは、OC4Jは通常Sun社のSSL実装を採用します。しかし、SOAPや |
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値: 文字列 JSSEを使用しない場合、 サード・パーティの ファクトリ属性とそのパラメータは非推奨です。 |