この章では、Oracle Business Activity Monitoring(Oracle BAM)に関連する問題について説明します。内容は次のとおりです。
この項では、このリリースのOracle BAMでサポートされているサーバーおよびクライアントのプラットフォームについて説明します。
Oracle Application Server 10gサーバー・コンポーネントがインストールされているすべてのマシンに次のソフトウェアが必要です。
サポートされているMicrosoft Windows Server Intel x86バージョン:
Microsoft Windows 2000 Server(SP4以上)、Advanced ServerおよびDatacenter Serverエディション
Microsoft Windows Server 2003 Standard、EnterpriseおよびDatacenterエディション
Microsoft Windows Server 2003 R2、Standard、EnterpriseおよびDatacenterエディション
Microsoft Windows Server 2008、Standard、EnterpriseおよびDatacenterエディション
注意: Microsoft Windows Server 2003 R2以降のプラットフォームでは、Enterprise Linkはサポートされていません。ターミナル サービスを実行して、Microsoft Windows 2000または2003プラットフォームにインストールする場合、ターミナル サービスは、アプリケーション サーバー モードではなく管理モードであることが必要です。次のURLの「HOW TO: Install Terminal Services in Remote Administration Mode in Windows 2000:」を参照してください。
次のURLの「How to enable and to configure Remote Desktop for Administration in Windows Server 2003:」を参照してください。
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Oracle Database Server以外のすべてのサーバーでは、Microsoft .NET Framework 1.1 Service Pack 1が必要です。このコンポーネントがまだ存在していない場合は、自動的にインストールされます。詳細は、『Oracle Business Activity Monitoringインストレーション・ガイド』を参照してください。
Oracle BAMクライアントは、次のプラットフォームでサポートされています。
サポートされているMicrosoft Windows Intel x86バージョン:
Windows XP Professional Service Pack 1以上
Microsoft Windows 2000 Service Pack 4
Microsoft Windows Vista
サポートされているWebブラウザ:
Microsoft Internet Explorer 6 Service Pack 1以上
Microsoft Internet Explorer 7
Microsoft Internet Explorer 8
注意:
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Oracle BAM 10.1.3.3(10.1.3.5を含むすべてのOracle BAMパッチ・インストーラの要件)のインストール方法はInstallShieldを使用しており、これによりOracle BAMはMicrosoft Windowsコントロール パネルのプログラムの追加と削除リストに追加されます。また、Oracle BAMパッチ・インストーラを削除できるのは、Oracle Universal Installerを使用する場合のみです。
パッチを適用したOracle BAMを再インストールする必要がある場合は、次の手順をリスト順に実行する必要があります。
10.1.3.xパッチを削除する前に、「スタート」→「プログラム」から「Stop Oracle BAM」スクリプトを使用して、すべてのOracle BAMサービスを停止します。
最初にOracle Universal Installerを使用してoraclebam10133(Oracleホームの名前)を削除します。
Microsoft Windowsコントロール パネルのプログラムの追加と削除を使用して、Oracle BAM 10.1.3.3およびすべてのOracle BAM Enterprise Linkコンポーネントを削除します。
『Oracle Business Activity Monitoringインストレーション・ガイド』の説明に従って、Oracle BAM 10.1.3.3を再インストールします。
Oracle BAMパッチを再インストールします。
注意: データベース・ツールを使用すると、Oracle BAMスキーマのバックアップやリストアを行うこともできます。つまり、現在のOracle BAMスキーマ(デフォルトのorabamおよびorasagent)をそのまま保持することが可能です。再インストール時には、これらのスキーマ名を使用し、プロンプトが表示されてもスキーマの構築を行わないでください。こうすることで、Oracle BAMが起動時にそのスキーマを使用します。 |
11gデータベースに対するOracle BAMのインストールはサポートされていません。ただし、Oracle BAMを11gデータベースに対して実行することはできます。
この問題を回避するには、10gデータベースに対してOracle BAMをインストールしてから、データベースを11gにアップグレードします。
注意: Oracle BAMでサポートされているOracle 10gデータベースのリリースのリストは、『Oracle Business Activity Monitoringインストレーション・ガイド』を参照してください。 |
Microsoft Windows Vistaでは、Oracle BAMサーバー・コンポーネントはサポートされていません。ただし、Microsoft Windows Vistaをデモ用または評価用に使用している場合は、次の回避方法を使用できます。
Microsoft Internet Information Server(IIS)をMicrosoft Windows Vistaで使用すると、Oracle BAMではリポート・リンクまたはページ(添付ファイル)を送信できません。イベント・エンジン・ログでは、次のエラーがReportMailer.asmx
によって報告されます。
Exception: The request failed with HTTP status 401:Unauthorized.
この問題は、次の方法で回避できます。
Oracle BAM Webアプリケーションおよびイベント・エンジンの実行用に、サポートされているバージョンのMicrosoft Windowsを使用します。
Webサービスに対するBasic認証が必要ない場合は、次の手順を実行すれば、「サービス」ディレクトリにあるIISによりBasic認証を無効にできます。これを実行すると、Oracle BPEL-BAM統合機能は使用できませんので、注意してください。
コマンドライン・ウィンドウを開き、次のディレクトリに変更します。
C:\inetpub\AdminScripts
次のコマンドを実行します。
cscript.exe adsutil.vbs GET /w3svc/1/root/OracleBAM/NTAuthenticationProviders
コマンドから次の行が返される場合があります。
NTAuthenticationProviders : (STRING) "Negotiate,NTLM"
これは必ずNTLMに設定します。そのように次のコマンドを実行します。
cscript.exe adsutil.vbs SET /w3svc/1/root/OracleBAM/NTAuthenticationProviders "NTLM"
手順2のコマンドを再度実行し、次の行が返されることを確認します。
NTAuthenticationProviders : (STRING) "NTLM"
IISコンソールを開きます。
「Web サイト」→「既定の Web サイト」→「OracleBAM」→「6500仮想ディレクトリ」をクリックします。
「サービス」フォルダを選択します。
「認証」を選択して、プロパティを変更します。
Basic認証を無効にします。(有効にするオプションは、「Windows 認証」のみです。)
「Web サイト」→「既定の Web サイト」→「OracleBAM」仮想ディレクトリをクリックします。
「サービス」フォルダを選択します。
「認証」を選択して、プロパティを変更します。
Basic認証を無効にします。(有効にするオプションは、「Windows 認証」のみです。)
IISコンソールを閉じて、アラートを介したレポート・リンクまたはレポート・ページの送信をテストします。
ビュー・エディタで、「サーフェス・プロンプト」タブの「適用」ボタンと「OK」ボタンを最初にクリックしたときには変更は適用されません。
この問題を回避するには、ビュー・エディタを閉じる前に「適用」または「OK」ボタンをもう一度クリックするか、ビュー・エディタでビューを再び開き、「サーフェス・プロンプト」タブで「適用」または「OK」ボタンを再びクリックします。
Oracle BAM 10.1.3.3.0の動作は保証されていないため警告が表示されますが、Microsoft Windows 2008 Serverへのインストールは成功します。10.1.3.3.0インストールに10.1.3.5.0パッチを適用すれば、Microsoft Windows 2008 Server Standard、EnterpriseおよびDatacenterエディションでの完全サポートを得られます。
これは、断続的に発生する問題です。Oracle BAM開始ページの起動リクエストを処理するために必要なリソースのコンパイル中にエラーが発生する可能性があります。
この問題が発生した場合は、次の回避方法を使用します。
IISAdminまたはサービス コントロール パネルのいずれかを使用してWorld Wide Web Publishingサービスを再開します。
それでも問題が解決しない場合は、次の回避方法を使用します。
Oracle BAMおよびIISサービスを停止します。
BAM停止ショートカットを使用した後、コマンド・プロンプトで次のコマンドを使用してIISを停止できます。
net stop iisadmin /y
または、サービス コントロール パネルを使用して、Oracle BAMおよびIISサービスを停止することもできます。
コマンド・プロンプトから、c:\windows\microsoft.net\framework\v1.1.4322\temporary asp.net files
ディレクトリを削除します。
Oracle BAMおよびIISサービスを再び開始します。
コマンド・プロンプトで次のコマンドを使用してIISを開始できます。
net start w3svc
次に、BAM開始ショートカットを使用します。
または、サービス コントロール パネルを使用して、Oracle BAMおよびIISサービスを開始することもできます。
複数の時間グループを含むサマリー・クロス集計ビューが正常に完了した後で、次のエラーが発生することがあります。
入力文字列の書式が不適切です。
時間グループのセクションで、2番目の時間グループに対する数量が定義されていません。
この問題の回避方法:
表示される時間グループが1つのみになるまで時間グループを選択解除し、それから「適用」をクリックします。
undefined
が表示される場合は、数量に1
を入力して時間グループを再構成します。
この項では、10.1.3.5 Oracle BAMの新機能について説明します。この項の内容は次のとおりです。
Oracle Business Activity Monitoring 10gリリース5(10.1.3.5)では、Oracle BAM Active Studioビュー・エディタのExcelビューのユーザー・インタフェースでMicrosoft Excel 2007もサポートされるようになりました。
ビュー・エディタ・プロパティの「汎用」タブには「Excel 97-2003フォーマットで保存」チェック・ボックスがあり、Microsoft Excel 2007を使用している場合にのみ有効になります。
Microsoft Excel 2007がインストールされている場合は、チェック・ボックスが有効になります。既知の問題のために、このチェック・ボックスは選択したままにしておく必要があります。Microsoft Excel 97-2003形式で保存する場合でも、Microsoft Excel 2007を使用できます。
インストールされているバージョンがMicrosoft Excel XP/2002またはMicrosoft Excel 2003(その他Oracle BAMがサポートするバージョンのみ)の場合は、Microsoft Excel 97-2003形式でしかビューを保存できないため、このチェック・ボックスは事前に選択されて無効になっています。
日時型のパラメータを設定するときに、時間ウィンドウを構成するためのオプションが提示されます(つまり、変化する時間間隔でデータをフィルタできます)。「現在のモード」を選択すると、このウィンドウにデータを表示させることができます。「Active Now」の使用方法の詳細は、『Oracle Business Activity Monitoring Active Studioユーザーズ・ガイド』の第4章の「Active Now」の使用に関する項を参照してください。
プロンプトおよびパラメータで「現在のモード」を使用している場合は、「オフセット」に負の値を入力して過去の間隔を選択できます。
この項では、ドキュメントの誤りについて説明します。内容は次のとおりです。
『Oracle Business Activity Monitoring Architectユーザーズ・ガイド』の第3章「エンタープライズ・メッセージ・ソース」にTibco Rendezvous用の説明と設定例が記載されていますが、これはTibco EMS用の間違いです。
「追加」と減算は、データ・フロー・レコードのフィールドの値を、選択基準に基づいてデータ・オブジェクト内の一致する行のフィールドの値に対して加算または減算します。文字列の場合は、「追加」は連結を、減算は置換えを意味します。boolean型では、データ・フロー・フィールドまたはデータ・オブジェクト・フィールドのどちらかがtrueの場合は、「追加」の結果はtrue
になり、そうでない場合はfalse
になります。また、データ・フロー・フィールドとデータ・オブジェクト・フィールドの両方ともtrueまたは両方ともfalseの場合は、減算の結果はfalse
になり、そうでない場合はtrue
になります。