ヘッダーをスキップ
Oracle Application Serverリリース・ノートおよび新機能
10gリリース3(10.1.3.5.1)
B57229-01
  目次
目次

戻る
戻る
 
次へ
次へ
 

8 Oracle Business Activity Monitoring

この章では、Oracle Business Activity Monitoring(Oracle BAM)に関連する問題について説明します。内容は次のとおりです。

8.1 サポートされているプラットフォーム

この項では、このリリースのOracle BAMでサポートされているサーバーおよびクライアントのプラットフォームについて説明します。

8.1.1 サポートされているサーバーのプラットフォーム

Oracle Application Server 10gサーバー・コンポーネントがインストールされているすべてのマシンに次のソフトウェアが必要です。

  • サポートされているMicrosoft Windows Server Intel x86バージョン:

    • Microsoft Windows 2000 Server(SP4以上)、Advanced ServerおよびDatacenter Serverエディション

    • Microsoft Windows Server 2003 Standard、EnterpriseおよびDatacenterエディション

    • Microsoft Windows Server 2003 R2、Standard、EnterpriseおよびDatacenterエディション

    • Microsoft Windows Server 2008、Standard、EnterpriseおよびDatacenterエディション


    注意:

    Microsoft Windows Server 2003 R2以降のプラットフォームでは、Enterprise Linkはサポートされていません。

    ターミナル サービスを実行して、Microsoft Windows 2000または2003プラットフォームにインストールする場合、ターミナル サービスは、アプリケーション サーバー モードではなく管理モードであることが必要です。次のURLの「HOW TO: Install Terminal Services in Remote Administration Mode in Windows 2000:」を参照してください。

    http://support.microsoft.com/?id=306624
    

    次のURLの「How to enable and to configure Remote Desktop for Administration in Windows Server 2003:」を参照してください。

    http://support.microsoft.com/kb/814590
    

  • Oracle Database Server以外のすべてのサーバーでは、Microsoft .NET Framework 1.1 Service Pack 1が必要です。このコンポーネントがまだ存在していない場合は、自動的にインストールされます。詳細は、『Oracle Business Activity Monitoringインストレーション・ガイド』を参照してください。

8.1.2 サポートされているクライアントのプラットフォーム

Oracle BAMクライアントは、次のプラットフォームでサポートされています。

  • サポートされているMicrosoft Windows Intel x86バージョン:

    • Windows XP Professional Service Pack 1以上

    • Microsoft Windows 2000 Service Pack 4

    • Microsoft Windows Vista

  • サポートされているWebブラウザ:

    • Microsoft Internet Explorer 6 Service Pack 1以上

    • Microsoft Internet Explorer 7

    • Microsoft Internet Explorer 8


注意:

  • Windows XP Service Pack 2以上またはその他のポップアップ・ブロッカを使用している場合、Oracle Application Server 10g Webアプリケーションを使用するときにポップアップを許可する必要があります。WebアプリケーションがホストされているURLに対しては、Internet Explorerでポップアップ・ブロッカをオフにします。

  • クライアント・システム上のInternet Explorerインストールは、標準バージョンで、アドイン・ツールバーや他のWebサイトのホット・バーなどのカスタマイズが含まれないものです。


8.2 Oracle BAMのアンインストール

Oracle BAM 10.1.3.3(10.1.3.5を含むすべてのOracle BAMパッチ・インストーラの要件)のインストール方法はInstallShieldを使用しており、これによりOracle BAMはMicrosoft Windowsコントロール パネルのプログラムの追加と削除リストに追加されます。また、Oracle BAMパッチ・インストーラを削除できるのは、Oracle Universal Installerを使用する場合のみです。

パッチを適用したOracle BAMを再インストールする必要がある場合は、次の手順をリスト順に実行する必要があります。

  1. 10.1.3.xパッチを削除する前に、「スタート」「プログラム」から「Stop Oracle BAM」スクリプトを使用して、すべてのOracle BAMサービスを停止します。

  2. 最初にOracle Universal Installerを使用してoraclebam10133(Oracleホームの名前)を削除します。

  3. Microsoft Windowsコントロール パネルのプログラムの追加と削除を使用して、Oracle BAM 10.1.3.3およびすべてのOracle BAM Enterprise Linkコンポーネントを削除します。

  4. 『Oracle Business Activity Monitoringインストレーション・ガイド』の説明に従って、Oracle BAM 10.1.3.3を再インストールします。

  5. Oracle BAMパッチを再インストールします。


注意:

データベース・ツールを使用すると、Oracle BAMスキーマのバックアップやリストアを行うこともできます。つまり、現在のOracle BAMスキーマ(デフォルトのorabamおよびorasagent)をそのまま保持することが可能です。再インストール時には、これらのスキーマ名を使用し、プロンプトが表示されてもスキーマの構築を行わないでください。こうすることで、Oracle BAMが起動時にそのスキーマを使用します。

8.3 11gデータベースに対するインストールはサポートされていない

11gデータベースに対するOracle BAMのインストールはサポートされていません。ただし、Oracle BAMを11gデータベースに対して実行することはできます。

この問題を回避するには、10gデータベースに対してOracle BAMをインストールしてから、データベースを11gにアップグレードします。


注意:

Oracle BAMでサポートされているOracle 10gデータベースのリリースのリストは、『Oracle Business Activity Monitoringインストレーション・ガイド』を参照してください。

8.4 レポート・リンクまたはページを送信するためのVista上のIISの構成

Microsoft Windows Vistaでは、Oracle BAMサーバー・コンポーネントはサポートされていません。ただし、Microsoft Windows Vistaをデモ用または評価用に使用している場合は、次の回避方法を使用できます。

Microsoft Internet Information Server(IIS)をMicrosoft Windows Vistaで使用すると、Oracle BAMではリポート・リンクまたはページ(添付ファイル)を送信できません。イベント・エンジン・ログでは、次のエラーがReportMailer.asmxによって報告されます。

Exception: The request failed with HTTP status 401:Unauthorized.

この問題は、次の方法で回避できます。

  1. コマンドライン・ウィンドウを開き、次のディレクトリに変更します。

    C:\inetpub\AdminScripts
    
  2. 次のコマンドを実行します。

    cscript.exe adsutil.vbs GET /w3svc/1/root/OracleBAM/NTAuthenticationProviders
    

    コマンドから次の行が返される場合があります。

    NTAuthenticationProviders       : (STRING) "Negotiate,NTLM"
    
    
  3. これは必ずNTLMに設定します。そのように次のコマンドを実行します。

    cscript.exe adsutil.vbs SET /w3svc/1/root/OracleBAM/NTAuthenticationProviders "NTLM"
    
  4. 手順2のコマンドを再度実行し、次の行が返されることを確認します。

    NTAuthenticationProviders       : (STRING) "NTLM"
    
    
  5. IISコンソールを開きます。

  6. 「Web サイト」→「既定の Web サイト」→「OracleBAM」→「6500仮想ディレクトリ」をクリックします。

    1. 「サービス」フォルダを選択します。

    2. 「認証」を選択して、プロパティを変更します。

    3. Basic認証を無効にします。(有効にするオプションは、「Windows 認証」のみです。)

  7. 「Web サイト」→「既定の Web サイト」→「OracleBAM」仮想ディレクトリをクリックします。

    1. 「サービス」フォルダを選択します。

    2. 「認証」を選択して、プロパティを変更します。

    3. Basic認証を無効にします。(有効にするオプションは、「Windows 認証」のみです。)

  8. IISコンソールを閉じて、アラートを介したレポート・リンクまたはレポート・ページの送信をテストします。

8.5 「サーフェス・プロンプト」タブで「適用」および「OK」を複数回クリック

ビュー・エディタで、「サーフェス・プロンプト」タブの「適用」ボタンと「OK」ボタンを最初にクリックしたときには変更は適用されません。

この問題を回避するには、ビュー・エディタを閉じる前に「適用」または「OK」ボタンをもう一度クリックするか、ビュー・エディタでビューを再び開き、「サーフェス・プロンプト」タブで「適用」または「OK」ボタンを再びクリックします。

8.6 Microsoft Windows 2008でのインストール中の警告

Oracle BAM 10.1.3.3.0の動作は保証されていないため警告が表示されますが、Microsoft Windows 2008 Serverへのインストールは成功します。10.1.3.3.0インストールに10.1.3.5.0パッチを適用すれば、Microsoft Windows 2008 Server Standard、EnterpriseおよびDatacenterエディションでの完全サポートを得られます。

8.7 パッチ・インストール成功後の開始ページ起動時のコンパイル・エラー

これは、断続的に発生する問題です。Oracle BAM開始ページの起動リクエストを処理するために必要なリソースのコンパイル中にエラーが発生する可能性があります。

この問題が発生した場合は、次の回避方法を使用します。

IISAdminまたはサービス コントロール パネルのいずれかを使用してWorld Wide Web Publishingサービスを再開します。

それでも問題が解決しない場合は、次の回避方法を使用します。

  1. Oracle BAMおよびIISサービスを停止します。

    BAM停止ショートカットを使用した後、コマンド・プロンプトで次のコマンドを使用してIISを停止できます。

    net stop iisadmin /y
    

    または、サービス コントロール パネルを使用して、Oracle BAMおよびIISサービスを停止することもできます。

  2. コマンド・プロンプトから、c:\windows\microsoft.net\framework\v1.1.4322\temporary asp.net filesディレクトリを削除します。

  3. Oracle BAMおよびIISサービスを再び開始します。

    コマンド・プロンプトで次のコマンドを使用してIISを開始できます。

    net start w3svc
    

    次に、BAM開始ショートカットを使用します。

    または、サービス コントロール パネルを使用して、Oracle BAMおよびIISサービスを開始することもできます。

8.8 サマリー・クロス集計ビューで発生する可能性のあるエラー

複数の時間グループを含むサマリー・クロス集計ビューが正常に完了した後で、次のエラーが発生することがあります。

入力文字列の書式が不適切です。

時間グループのセクションで、2番目の時間グループに対する数量が定義されていません。

この問題の回避方法:

  1. 表示される時間グループが1つのみになるまで時間グループを選択解除し、それから「適用」をクリックします。

  2. undefined が表示される場合は、数量に1を入力して時間グループを再構成します。

8.9 新機能

この項では、10.1.3.5 Oracle BAMの新機能について説明します。この項の内容は次のとおりです。

8.9.1 Microsoft Excel 2007をサポート

Oracle Business Activity Monitoring 10gリリース5(10.1.3.5)では、Oracle BAM Active Studioビュー・エディタのExcelビューのユーザー・インタフェースでMicrosoft Excel 2007もサポートされるようになりました。

ビュー・エディタ・プロパティの「汎用」タブには「Excel 97-2003フォーマットで保存」チェック・ボックスがあり、Microsoft Excel 2007を使用している場合にのみ有効になります。

Microsoft Excel 2007がインストールされている場合は、チェック・ボックスが有効になります。既知の問題のために、このチェック・ボックスは選択したままにしておく必要があります。Microsoft Excel 97-2003形式で保存する場合でも、Microsoft Excel 2007を使用できます。

インストールされているバージョンがMicrosoft Excel XP/2002またはMicrosoft Excel 2003(その他Oracle BAMがサポートするバージョンのみ)の場合は、Microsoft Excel 97-2003形式でしかビューを保存できないため、このチェック・ボックスは事前に選択されて無効になっています。

8.9.2 日時パラメータで「現在のモード」をサポート

日時型のパラメータを設定するときに、時間ウィンドウを構成するためのオプションが提示されます(つまり、変化する時間間隔でデータをフィルタできます)。「現在のモード」を選択すると、このウィンドウにデータを表示させることができます。「Active Now」の使用方法の詳細は、『Oracle Business Activity Monitoring Active Studioユーザーズ・ガイド』の第4章の「Active Now」の使用に関する項を参照してください。

プロンプトおよびパラメータで「現在のモード」を使用している場合は、「オフセット」に負の値を入力して過去の間隔を選択できます。

8.10 ドキュメントの誤り

この項では、ドキュメントの誤りについて説明します。内容は次のとおりです。

8.10.1 Tibco RendezvousをTibco EMSに書換え

『Oracle Business Activity Monitoring Architectユーザーズ・ガイド』の第3章「エンタープライズ・メッセージ・ソース」にTibco Rendezvous用の説明と設定例が記載されていますが、これはTibco EMS用の間違いです。

8.10.2 BAMの更新変換オプション

「追加」減算は、データ・フロー・レコードのフィールドの値を、選択基準に基づいてデータ・オブジェクト内の一致する行のフィールドの値に対して加算または減算します。文字列の場合は、「追加」は連結を、減算は置換えを意味します。boolean型では、データ・フロー・フィールドまたはデータ・オブジェクト・フィールドのどちらかがtrueの場合は、「追加」の結果はtrueになり、そうでない場合はfalseになります。また、データ・フロー・フィールドとデータ・オブジェクト・フィールドの両方ともtrueまたは両方ともfalseの場合は、減算の結果はfalseになり、そうでない場合はtrueになります。