| Oracle Identity Manager JD Edwards EnterpriseOne User Management Connectorガイド リリース9.0.4 B52698-01 |
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コネクタをデプロイしたら、要件に合せて構成する必要があります。この章では、次のコネクタ構成手順を説明します。
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注意: これらの項では、コネクタの構成に関する概念および手順の両方を説明します。概念情報を確認してから手順を実行することをお薦めします。 |
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注意: この章では、コネクタの構成に関する概念および手順の両方を説明します。概念情報を確認してから手順を実行することをお薦めします。 |
このガイドで前述したように、リコンシリエーションとは、ターゲット・システム上でのユーザー・アカウントの作成および変更を、Oracle Identity Manager内で複製することです。この項では、リコンシリエーションの構成に関する次の項目について説明します。
コネクタの構成中に、ターゲット・システムを、信頼できるソースまたはターゲット・リソースとして指定できます。ターゲット・システムを信頼できるソースとして指定すると、リコンシリエーションの実行中に次の処理が行われます。
ターゲット・システムで新規作成された各ユーザーに対して、OIMユーザーが作成されます。
ターゲット・システムの各ユーザーに対して行われた更新が、対応するOIMユーザーに伝播されます。
ターゲット・システムをターゲット・リソースとして指定すると、リコンシリエーションの実行中に次の処理が行われます。
ターゲット・システムで作成された各アカウントについて、対応するOIMユーザーにリソースが割り当てられます。
ターゲット・システムの各アカウントに対して行われた更新が、対応するリソースに伝播されます。
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注意: ターゲット・システムをリコンシリエーションの信頼できるソースとして指定しない場合は、この項を省略してください。 |
信頼できるソースのリコンシリエーションの有効化には、次の手順が含まれます。
デプロイメント・マネージャを使用して、信頼できるソースのリコンシリエーション用のXMLファイル(JDEConnectorXLResourceObject.xml)をインポートします。この項では、XMLファイルのインポート手順を説明します。
スケジュール済タスクのisTrustedSource属性をTrueに設定します。ユーザー・リコンシリエーションのスケジュール済タスクの構成中に、この属性の値を指定します。これについては、このガイドで後述します。
信頼できるソースのリコンシリエーション用のXMLファイルをインポートするには、次のようにします。
左のナビゲーション・バーの「デプロイメント管理」リンクをクリックします。
「デプロイメント管理」の下の「インポート」リンクをクリックします。ファイルを開くダイアログ・ボックスが表示されます。
JDEConnectorXLResourceObject.xmlファイルを検索して開きます。このファイルはOIM_HOME/xellerate/JDE/xmlディレクトリにあります。このXMLファイルの詳細は、「ファイル・プレビュー」ページに表示されます。
「ファイルの追加」をクリックします。「置換」ページが表示されます。
「次へ」をクリックします。「確認」ページが表示されます。
「インポート」をクリックします。
表示されるメッセージで、「インポート」をクリックしてXMLファイルのインポートを確認します。次に、「OK」をクリックします。
信頼できるソースのリコンシリエーション用のXMLファイルをインポートしたら、リコンシリエーションのスケジュール済タスクのisTrustedSource属性の値をTrueに設定する必要があります。この手順は、「リコンシリエーションのスケジュール済タスクの構成」の項で説明されています。
「コネクタのXMLファイルのインポート」で説明する手順を実行すると、参照フィールドおよびユーザー・リコンシリエーションに対するスケジュール済タスクが、Oracle Identity Managerで自動的に作成されます。これらのスケジュール済タスクを構成するには、次のようにします。
「Xellerate Administration」フォルダを開きます。
「Task Scheduler」を選択します。
「Find」をクリックします。事前定義されたスケジュール済タスクの詳細が2つのタブに表示されます。
最初のスケジュール済タスクについて、「Max Retries」フィールドに数値を入力します。この数はOracle Identity Managerがタスクを完了するために試行する回数です。この数を超えると、FAILEDステータスがタスクに割り当てられます。
「Disabled」チェック・ボックスと「Stop Execution」チェック・ボックスが選択されていないことを確認します。
「Start」リージョンで「Start Time」フィールドをダブルクリックします。表示される日付時間エディタで、タスクを実行する日付と時間を選択します。
「Interval」リージョンで、次のスケジュール・パラメータを設定します。
タスクを繰り返し実行するように設定するには、「Daily」、「Weekly」、「Recurring Intervals」、「Monthly」または「Yearly」のオプションを選択します。「Recurring Intervals」オプションを選択した場合は、タスクを繰り返して実行する間隔も指定する必要があります。
タスクを1回のみ実行するように設定するには、「Once」オプションを選択します。
スケジュール済タスクの属性の値を指定します。指定する値の詳細は、「スケジュール済タスク属性の値の指定」を参照してください。
「Save」をクリックします。スケジュール済タスクが作成されます。INACTIVEステータスが「Status」フィールドに表示されますが、これは、タスクが現在実行されていないためです。タスクは手順7で設定した日時に実行されます。
この項では、次に示すスケジュール済タスクに指定する値の詳細を説明します。
参照フィールド・リコンシリエーションのスケジュール済タスクJDE LookUp Reconの次の属性に値を指定する必要があります。
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注意:
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このタスク属性の値を指定したら、ステップ10に進んで、スケジュール済タスクを作成します。
ユーザー・リコンシリエーションのスケジュール済タスクJDE User Reconの次の属性に値を指定する必要があります。
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注意:
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| 属性 | 説明 | サンプル値 |
|---|---|---|
Organization |
新しいユーザーに割り当てられるデフォルトの組織。 | Xellerate Users |
Xellerate Type |
新しいユーザーに割り当てられるデフォルトのタイプ。 | End-User Administrator |
Role |
新しいユーザーに割り当てられるデフォルトの従業員タイプ。 | Consultant |
ITResource |
JD Edwardsへの接続を設定するためのITリソースの名前。 | JDE IT Resource |
ResourceObject |
使用されるリソース・オブジェクトの名前。 | JDEL Resource Object |
isTrustedSource |
信頼できるソースのリコンシリエーションを実行するかどうかを指定します。
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false |
XLDeleteUsersAllowed |
ユーザー・リコンシリエーション時にOracle Identity Managerでユーザーを削除するかどうかを指定します。 | false |
このタスク属性の値を指定したら、ステップ10に進んで、スケジュール済タスクを作成します。
リコンシリエーションの停止
コネクタのユーザー・リコンシリエーションのスケジュール済タスクが実行中であり、ユーザー・レコードがリコンサイルされているとします。リコンシリエーション・プロセスを停止する場合は、次のようにします。
ステップ1〜4を実行して、リコンシリエーションのスケジュール済タスクを構成します。
タスク・スケジューラで「Stop Execution」チェック・ボックスを選択します。
「Save」をクリックします。
このガイドで前述したように、プロビジョニングとは、Oracle Identity Managerを介して、ターゲット・システム上でユーザー・アカウント情報を作成または変更することです。
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注意: 次のいずれかに該当する場合は、この項を省略してください。
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アダプタは、プロビジョニング機能を実装するために使用されます。コネクタのXMLファイルをインポートすると次のアダプタがOracle Identity Managerにインポートされます。
Enable and Disable User
JDE Delete User
Modify Password
PrePopulate JDE Form
JDE Remove Role
JDE Modify User
JDE Create User
JDE Add Role
これらのアダプタは、プロビジョニング操作で使用する前にコンパイルする必要があります。
「アダプタ・マネージャ」フォームを使用してアダプタをコンパイルするには、次のようにします。
「アダプタ・マネージャ」フォームを開きます。
現在のデータベースにインポートしたすべてのアダプタをコンパイルするには、「すべてをコンパイル」を選択します。
(すべてではないが)複数のアダプタをコンパイルするには、コンパイルするアダプタを選択します。次に、「選択したものをコンパイル」を選択します。
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注意: 正常にコンパイルされなかったアダプタのみを再コンパイルするには、「以前の失敗分をコンパイル」をクリックします。そのようなアダプタはコンパイルのステータスがOKになっていません。 |
「開始」をクリックします。選択したアダプタがOracle Identity Managerによってコンパイルされます。
Oracle Identity Managerがクラスタ環境にインストールされている場合は、OIM_HOME/xellerate/Adapterディレクトリから、コンパイル済のアダプタをクラスタの他の各ノードの同じディレクトリにコピーします。必要な場合には、その他のノードのアダプタ・ファイルを上書きします。
一度に1つのアダプタをコンパイルする場合は、「アダプタ・ファクトリ」フォームを使用します。
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関連項目: 「アダプタ・ファクトリ」フォームおよび「アダプタ・マネージャ」フォームの使用方法の詳細は、『Oracle Identity Manager Toolsリファレンス・ガイド』を参照してください。 |
アダプタの詳細情報を表示するには、次のようにします。
「アダプタ・マネージャ」フォームでアダプタをハイライト表示します。
アダプタの行ヘッダーをダブルクリックするか、アダプタを右クリックします。
表示されるショートカット・メニューで「アダプタの起動」を選択します。アダプタの詳細が表示されます。
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注意: この手順はターゲット・システムの複数のインストールに対してコネクタを構成する場合にのみ実行します。 |
状況によっては、コネクタをターゲット・システムの複数のインストールに対して構成する必要が生じることもあるでしょう。次の例は、このような必要が生じる状況を説明したものです。
Example Multinational Inc.では、東京、ロンドンおよびニューヨークの事業所で、それぞれ独自にターゲット・システムがインストールされています。この会社は最近Oracle Identity Managerをインストールしたため、それを構成して、インストールされたすべてのターゲット・システムをリンクさせようとしています。
これを実現するには、コネクタを次のように構成する必要があります。
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関連項目: この手順の各ステップ実行の詳細は、『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』を参照してください。 |
ターゲット・システム・インストールごとに1つずつリソース・オブジェクトを作成して構成します。「Resource Objects」フォームは、「Resource Management」フォルダ内にあります。コネクタのXMLファイルをインポートすると、JDE Resource Objectリソース・オブジェクトが作成されます。このリソース・オブジェクトは、残りのリソース・オブジェクトを作成するためのテンプレートとして使用できます。
リソース・オブジェクトごとに1つずつITリソースを作成して構成します。「IT Resources」フォームは「Resource Management」フォルダにあります。コネクタのXMLファイルをインポートすると、JDE IT Resource ITリソースが作成されます。このITリソースは、同じリソース・タイプの、残りのITリソース作成用のテンプレートとして使用できます。
リソース・オブジェクトごとに1つずつプロセス定義を作成して構成します。
「Process Definition」フォームは、「Process Management」フォルダ内にあります。コネクタのXMLファイルをインポートすると、LDE Processプロセス定義が作成されます。このプロセス定義は、残りのプロセス定義を作成するためのテンプレートとして使用できます。各プロセス定義の作成中に、実行する必要のある次のステップはこの手順に固有です。
「Object Name」参照フィールドから、手順1で作成したリソース・オブジェクトを選択します。
「IT Resource」データ型のアダプタ変数をマッピングするときは必ず、手順2で作成したITリソースを「Qualifier」リストから選択してください。プロセス定義ごとに1つずつプロセス・フォームを設計します。
「Form Designer」フォームは、「Development Tools」フォルダ内にあります。コネクタのXMLファイルをインポートすると、次のプロセス・フォームが作成されます。
UD_JDE(親フォーム)
UD_JDEROL(多値属性用の子フォーム)
これらのプロセス・フォームは、残りのプロセス・フォームを作成するためのテンプレートとして使用できます。プロセス・フォームの作成時に、「Object Name」参照フィールドから、ステップ1で作成したリソース・オブジェクトを選択します。
各ターゲット・システム・インストールについてリコンシリエーションを構成します。手順は、「リコンシリエーションの構成」を参照してください。リコンシリエーションのスケジュール済タスクごとに、次の属性の値のみを変更する必要がありますので注意してください。
ITResource
ResourceObject
isTrustedSource
信頼できるソースとして指定するJD EdwardsインストールのisTrustedSource属性をTrueに設定します。
必要であれば、Xellerate Userリソース・オブジェクトに対してリコンサイルされるフィールドを変更します。管理およびユーザー・コンソールを使用してプロビジョニングを実行する場合、ユーザーのプロビジョニング先のJD Edwardsインストールに対応するITリソースを指定できます。
管理およびユーザー・コンソールを使用してプロビジョニングを実行する場合、ユーザーのプロビジョニング先のターゲット・システム・インストールに対応するITリソースを指定できます。