Oracle Identity Manager Toolsリファレンス リリース9.1.0.2 B56035-01 |
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この章では、タスク割当てアダプタの適用について説明します。内容は次のとおりです。
手動で完了する必要があるプロセス・タスクに対して、Oracle Identity Managerを構成し、特定のユーザーまたは特定のユーザー・グループに属するユーザーのいずれかへのタスク割当てを自動化できます。
Oracle Identity Managerでプロセス・タスクをユーザーまたはグループに自動的に割り当てるJavaコードは、タスク割当てアダプタと呼ばれます。
効率を高めるために、タスク割当てアダプタは、異なるプロセス・タスクで繰り返し使用できます。また、複数のタスク割当てアダプタを特定のタスクに関連付けできます。そのため、Oracle Identity Managerがプロセス・タスクに対するタスク割当てアダプタを選択します。これは、タスク割当てルールを通じて行われます。
タスク割当てルールは基準です。これらの基準に従い、Oracle Identity Managerは、ターゲット・ユーザーまたはグループへのプロセス・タスクの割当てに使用されるタスク割当てアダプタを選択します。
それぞれのタスク割当てアダプタには、タスク割当てルールが関連付けられます。また、ルールには優先順位があり、Oracle Identity Managerはその順序でルールをトリガーします。
この例では、Oracle Identity Managerは、Associate Adapter with Userルールを最初にトリガーします(最も優先順位が高いためです)。このルールの状態がTRUEの場合、ルールは成功です。その結果、Oracle Identity Managerは、関連するタスク割当てアダプタ(Assign Task to Userアダプタ)をGet Solaris UUIDプロセス・タスクに関連付けます。
一方、ルールの状態がFALSEの場合、ルールは失敗です。Oracle Identity Managerは、次に優先順位が高いルールをトリガーします。このルールが成功すると、Oracle Identity Managerは、指定したアダプタをターゲット・プロセス・タスクに割り当てます。
この例では、Associate Adapter with Userルールが失敗した場合、Oracle Identity ManagerがAssociate Adapter with Groupルールをトリガーします。このルールが成功すると、Oracle Identity Managerは、関連するタスク割当てアダプタ(Assign Task to Groupアダプタ)をGet Solaris UUIDプロセス・タスクにアタッチします。
このタイプのアダプタにアダプタ変数が含まれる場合、ルールをタスク割当てアダプタに割り当ててから、変数を適切な場所にマップする必要があります。そうしない場合、アダプタは機能しません。
Oracle Identity Managerで、プロセス・タスクをユーザーまたはグループに関連付けるためのタスク割当てアダプタが最終的に無効または不要になった場合は、アダプタをタスクから削除する必要があります。
この後の各項では、タスク割当てアダプタをプロセス・タスクにアタッチする方法およびプロセス・タスクから削除する方法を説明します。
第3章「アダプタの作成」では、タスク割当てアダプタの作成方法を説明しました。ユーザーまたはグループのタスク割当てをOracle Identity Managerで自動化するために、タスク割当てアダプタをプロセス・タスクにアタッチする必要があります。
タスク割当てアダプタをプロセス・タスクに関連付けるには、(「Process Definition」フォームから)「Assignment」タブにアクセスします。このタブでは、アダプタ変数を適切な場所にマップすることもできます。
次の手順では、タスク割当てアダプタをプロセス・タスクにアタッチする方法を説明します。
Oracle Identity Managerワークスペースに「Process Definition」フォームが表示されます。
選択したプロセスとそのタスクが、「Process Definition」フォームに表示されます。
タスク(Get Solaris UUIDプロセス・タスクなど)の情報を含む「Editing Task」ウィンドウが表示されます。
「Assignment」タブ内に空白行が表示されます。
次の表に、「Assignment」タブの関連フィールドを示します。
フィールド名 | 説明 |
---|---|
Priority |
このフィールドで、関連付けられたタスク割当てルールの優先度を設定します。 |
Rule |
この検索フィールドで、ユーザーまたはグループへのプロセス・タスクの割当てを自動化するために、関連付けられたアダプタを使用するかどうかを決定するルールを選択します。 |
Target Type |
この検索フィールドで、タスクをOracle Identity Managerのユーザーまたはグループに割り当てるかどうかを指定します。 |
Adapter |
この検索フィールドで、指定したタスク割当てルールに関連付けるアダプタを選択します。 |
Adapter Status |
このフィールドには、アダプタ変数のマッピング・ステータスが表示されます。 アダプタのマッピング・ステータスの詳細は、「プロセス・タスク・アダプタのプロセス・タスクへのアタッチ」を参照してください。 |
タスク割当てアダプタ変数のマッピング・ステータスが、「Adapter Status」フィールドに表示されます。次の表を使用し、アダプタのマッピング・ステータスに基づいて実行するアクションを決定してください。
マッピング・ ステータス |
アクション |
---|---|
Ready |
アダプタにはマップできる変数はありません。つまり、いずれのアダプタ変数も戻り変数ではないか、「Resolve at Run time」として指定されていません。この場合は、手順14に進みます。 |
Mapping Incomplete |
少なくとも1つのアダプタ変数にマッピングが必要です。この場合は、手順11に進みます。 |
Adapter Unavailable |
アダプタは、正常にコンパイルされた後に変更されました。その結果、アダプタの再コンパイルが必要です。 |
「Adapter Variable」ウィンドウが表示されます。次の情報が表示されます。
「Edit Data Mapping for Variable」ダイアログ・ボックスが表示されます。
次の表に、「Edit Data Mapping for Variable」ダイアログ・ボックスのフィールドを示します。
「Edit Data Mapping for Variable」ウィンドウが閉じます。「Adapter Variable」ダイアログ・ボックスが再びアクティブになります。
「Status」フィールドの内容が、「Mapping Incomplete」から「Ready」に変わります。アダプタ変数のマッピング・ステータスも、「No(N)」から「Yes(Y)」に変わります。
「Adapter Variable」ダイアログ・ボックスが閉じ、「Assignment」タブが再びアクティブになります。
プロセス・タスクに割り当てたアダプタ(Assign Solaris Taskなど)のステータスが、「Ready」になります。
「Assignment」タブが閉じ、メイン画面が再びアクティブになります。これは、タスク割当てアダプタが、プロセス・タスクにアタッチされたことを意味します。
Oracle Identity Managerでプロセス・タスクをユーザーまたはグループに関連付けるためのタスク割当てアダプタが無効または不要になった場合は、アダプタをタスクから削除する必要があります。
タスク割当てアダプタをプロセス・タスクから削除するには、次の手順を実行します。
Design Consoleワークスペースに、「Process Definition」フォームが表示されます。
選択したプロセスとそのタスクが、「Process Definition」フォームに表示されます。
プロセス・タスクの情報を含む「Editing Task」ダイアログ・ボックスが表示されます。
プロセス・タスクにアタッチされたアダプタの情報を示す「Assignment」タブが表示されます。
「Assignment」タブが閉じ、メイン画面が再びアクティブになります。これは、タスク割当てアダプタがプロセス・タスクから削除されたことを示します。
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