Oracle Identity Manager Toolsリファレンス リリース9.1.0.2 B56035-01 |
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この章では、ルール・ジェネレータについて説明します。内容は次のとおりです。
フィールド検証を実行し、Oracle Identity ManagerにパッケージされたフォームまたはOracle Identity Managerユーザーが作成したフォームにデフォルト値を入力するには、特定のビジネス・ルールを適用する必要があります。たとえば、「Users」フォームで、ユーザーの姓と名を連結してOracle Identity ManagerでユーザーIDを自動的に生成する場合などがあります。
これには、フォームのフィールド値の変更を指定した特定のタイプのアダプタを作成する必要があります。これは「Adapter Factory」フォームを使用して実行できます。このアダプタをフォームにアタッチすると、フォームにあるすべてのレコードのフィールド値がOracle Identity Managerにより自動的に更新され、情報がOracle Identity Managerデータベースに保存されます。
自動的にフォームのフィールド値を生成、変更または検証するアダプタのタイプを、ルール・ジェネレータと呼びます。Oracle Identity Managerは、ルール・ジェネレータを挿入前および更新前にトリガーします。
アダプタ変数を含むルール・ジェネレータを作成する場合は、アダプタ変数を適切な場所にマップする必要があります。そうしない場合、アダプタは機能しません。
また、アダプタを動作させるために、このアダプタをプロビジョニング・プロセスにアタッチできます。プロセスをターゲット・ユーザーまたは組織へプロビジョニングすると、Oracle Identity Managerは関連付けたルール・ジェネレータをトリガーします。
プロビジョニング・プロセスに割り当てたルール・ジェネレータが、プロセスを完了するためには不要になる場合があります。このような場合は、ルール・ジェネレータをプロビジョニング・プロセスから削除できます。同様に、フォーム・フィールドにルール・ジェネレータをアタッチしてから、そのフォーム・フィールドに別のルール・ジェネレータを関連付けることができます。このような場合は、まず現在フォーム・フィールドにアタッチしているルール・ジェネレータを削除する必要があります。
この後の各項では、次の作業の方法を説明します。
第3章「アダプタの作成」では、ルール・ジェネレータの作成方法を説明しました。ここで、ルール・ジェネレータのアダプタ変数を正しい場所にマップする必要があります。これにより、アダプタが確実に動作します。
アダプタ変数をマップするには、Design Consoleの「Development Tools/Business Rule Definition」フォルダから「Data Object Manager」フォームにアクセスします。
ルール・ジェネレータのアダプタ変数を正しい場所にマップする手順は次のとおりです。
次の表で、「Data Object Manager」フォームの様々な領域を説明します。
選択したフォーム、フォームのデータ・オブジェクトおよびフォームに関連付けられたルール・ジェネレータ・アダプタが表示されます。また、Oracle Identity Managerで「Map Adapters」タブが有効になります。
この例では、Solarisフォームが選択されています。データ・オブジェクトと、それに関連付けられた4つのルール・ジェネレータ・アダプタ(adpCONVERTTOLOWERCASE
、adpSOLARISHMDSTRINGGEN
、adpSETSOLARISASSET
およびadpSETPASSWORDFROMMAIN
)が表示されます。Oracle Identity Managerは、これらの
4つのルール・ジェネレータを挿入前にトリガーします。
アダプタの順序番号に基づき、Oracle Identity Managerは、まずadpCONVERTTOLOWERCASE
アダプタをトリガーし、それからadpSOLARISHMDSTRINGGEN
、adpSETSOLARISASSET
およびadpSETPASSWORDFROMMAIN
アダプタの順にトリガーします。
これらのルール・ジェネレータを正常に動作させるには、アダプタ変数を正しい場所にマップする必要があります。
adpCONVERTTOLOWERCASE
ルール・ジェネレータなど)を選択します。「Map Adapters」タブには次の項目が表示されます。
次の表では、「Data Mapping for Variable」ダイアログ・ボックスについて説明します。
「Map To」、「Qualifier」、「IT Asset Type」、「IT Asset Property」および「Literal Value」のすべてのフィールドに入力します。
「Data Mapping for Variable」ウィンドウが閉じます。「Map Adapters」タブが再びアクティブになります。
マッピング可能なすべてのアダプタ変数について、手順7と8を繰り返します。
「Status」フィールドの内容が、「Mapping Incomplete」から「Ready」に変わります。アダプタ変数のマッピング・ステータスも、「No(N)」から「Yes(Y)」に変わります。
これは、ルール・ジェネレータのすべてのアダプタ変数が、正常にマップされたことを示します。これで、このルール・ジェネレータをプロビジョニング・プロセスにアタッチし、プロセスをターゲット・ユーザーまたは組織にプロビジョニングした際にルール・ジェネレータをトリガーできます。
ルール・ジェネレータのアダプタ変数を正しい場所にマップした後、ルール・ジェネレータをプロビジョニング・プロセスにアタッチする必要があります。プロセスをターゲット・ユーザーまたは組織へプロビジョニングすると、Oracle Identity Managerは関連付けたルール・ジェネレータをトリガーします。
同様に、プロビジョニング・プロセスに割り当てたルール・ジェネレータがプロセスを完了するために不要になった場合は、ルール・ジェネレータをプロビジョニング・プロセスから削除する必要があります。
ルール・ジェネレータをプロビジョニング・プロセスに割り当てる、またはルール・ジェネレータをプロビジョニング・プロセスから削除するには、「Process Definition」フォームの「Event Handlers/Adapters」タブにアクセスします。このフォームは「Process Management」フォルダ内にあります。
フォーム・フィールドにルール・ジェネレータをアタッチしてから、そのフォーム・フィールドに別のルール・ジェネレータを関連付けることができる場合もあります。このような場合は、まず現在フォーム・フィールドにアタッチしているルール・ジェネレータを削除する必要があります。
ルール・ジェネレータをフォーム・フィールドから削除するには、次の手順を実行します。
選択したルール・ジェネレータが、「Data Object Manager」フォームに表示されなくなります。これは、ルール・ジェネレータがフォーム・フィールドから削除されたことを意味します。
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