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Oracle Identity Manager Toolsリファレンス
リリース9.1.0.2

B56035-01
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7 事前移入アダプタの使用

この章では、事前移入アダプタについて説明します。内容は次のとおりです。

7.1 概要

ユーザー作成フォームに、Oracle Identity Managerでデータ移入可能なフィールドおよびOracle Identity Managerユーザーがデータを入力する必要のあるフィールドが含まれる場合があります。ユーザーがフィールドに入力する情報がシステム生成フィールドに表示されるデータによって変わる場合は、まずOracle Identity Managerではこのフィールドにデータを事前移入する必要があります。フォームが表示された際にシステム生成データを確認できるため、Oracle Identity Managerユーザーは正しいフィールドに情報を入力できます。

これには、特定のタイプのルール・ジェネレータを作成する必要があります。それをシステム生成されるフィールドにアタッチすると、Oracle Identity Managerでは、Oracle Identity Managerデータベースに保存することなく、自動的に適切な情報をこのフィールドに移入します。

このタイプのルール・ジェネレータを、事前移入アダプタと呼びます。事前移入アダプタで生成されたデータは、自動または手動入力で表示できます。「Auto-prepopulate」チェック・ボックスをプロビジョニング・プロセスで選択した場合、Oracle Identity Managerで情報が自動的に表示されます。このチェック・ボックスが選択されていない場合、Oracle Identity Managerユーザーは事前移入アダプタで生成されたデータの表示を手動で作成する必要があります。このためには、フォームをユーザーにプロビジョニングするときに、Webクライアントのダイレクト・プロビジョニング・ウィザードのフォーム・セクションにある事前移入ボタンをクリックする必要があります。

事前移入アダプタは、異なるフォーム・フィールドに繰り返し使用できます。また、複数の事前移入アダプタを特定のフィールドに関連付けるよう指定できます。そのため、どの事前移入アダプタをフォーム・フィールドに選択するか、Oracle Identity Managerで明らかになっている必要があります。これは、事前移入ルールを使用して行われます。

事前移入ルールは基準です。これらのルールによって、Oracle Identity Managerで事前移入アダプタが選択されます。この事前移入アダプタがフォーム・フィールドに割り当てられると、事前移入アダプタはそのフィールドに関連付けられます。

それぞれの事前移入アダプタには、事前移入ルールが関連付けられています。また、ルールには優先順位があり、Oracle Identity Managerはその順序でルールをトリガーします。

この例では、Oracle Identity Managerは、Rule for Uppercase User IDルールを最初にトリガーします(最も優先順位が高いためです)。このルールの状態がTRUEの場合、ルールは成功です。その結果、Oracle Identity Managerは、関連する事前移入アダプタ(Display Uppercase Letters for User IDアダプタ)を「User ID」フィールドにアタッチします。

一方、ルールの状態がFALSEの場合、ルールは失敗です。Oracle Identity Managerは、次に優先順位が高いルールをトリガーします。このルールが成功すると、Oracle Identity Managerは、関連付けられたアダプタを指定したフィールドにアタッチします。

したがって、この例では、Rule for Uppercase User IDルールが失敗した場合、Oracle Identity ManagerはRule for Lowercase User IDをトリガーします。このルールが成功すると、Oracle Identity Managerは、関連する事前移入アダプタ(Display Lowercase Letters for User IDアダプタ)を「User ID」フィールドにアタッチします。

このタイプのアダプタにアダプタ変数が含まれる場合、ルールを事前移入アダプタに割り当ててから、アダプタ変数を適切な場所にマップする必要があります。そうしない場合、アダプタは機能しません。

最終的にフィールドに関連付けられた事前移入アダプタが有効ではなくなった場合、アダプタをフィールドから削除する必要があります。

7.2 事前移入アダプタのフォーム・フィールドへのアタッチ

事前移入アダプタをフォーム・フィールドにアタッチするには、次の手順を実行します。

  1. 事前移入アダプタをアタッチするフィールドを選択します。

  2. 指定したフィールドに情報を移入するためにアダプタを使用するかどうかを決定するルールを選択します。

  3. 指定したフィールドに関連付けるアダプタを選択します。

  4. 選択したルールに優先順位を設定します。

  5. 事前移入アダプタのアダプタ変数を正しい場所にマップします。


    注意:

    事前移入アダプタをフォーム・フィールドにアタッチするには、次の点を確認する必要があります。

    • フォームがアクティブな状態ではないこと。あてはまらない場合は、新しいフォーム・バージョンを作成します。

    • アタッチしたアダプタを使用する前に、フォームをアクティブ化する必要があります。

     

  6. 「Form Designer」フォームを開きます。

  7. 事前移入アダプタをアタッチするフォーム(Solarisなど)を問い合せます。

  8. 「prepopulate」タブをクリックします。

    問い合せたフォームにすでにアタッチされている事前移入アダプタが、タブ内に表示されます。


    注意:

    アダプタがフォーム・フィールドにアタッチされていない場合、「prepopulate」タブには何も表示されません。 


  9. 「Add」をクリックします。

    「prepopulate Adapters」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    次の表で、「Prepopulate Adapters」ダイアログ・ボックスのフィールドを説明します。

    名前  説明 

    Field Name 

    このコンボ・ボックスには、事前移入アダプタをアタッチできるすべてのフォーム・フィールドのリストが表示されます。 

    Rule 

    この検索フィールドで、指定したフォーム・フィールドに情報を移入するために関連付けられたアダプタを使用するかどうかを決定するルールを選択します。 

    Adapter 

    この検索フィールドで、指定したフィールドに関連付けるアダプタを選択します。 

    Order 

    このフィールドで、選択したルールの優先順位を設定します。 

    Adapter Status 

    このフィールドには、アダプタ変数のマッピング・ステータスが表示されます。

    アダプタのマッピング・ステータスの詳細は、「プロセス・タスク・アダプタのプロセス・タスクへのアタッチ」を参照してください。 

    Adapter Variables 

    この領域には、次の項目が表示されます。

    • Mapped: アダプタ変数のマッピング・ステータス。Yはアダプタ変数が正しくマップされたことを表し、Nはこの変数が正しくマップされなかったことを表します。

    • Name: アダプタ変数の名前。

    • Mapped to: 変数がマップされるフォーム・フィールド。アダプタ変数がマップされていない場合、列内の対応するセルは空白です。

     

  10. 「Field Name」コンボ・ボックスから、事前移入アダプタをアタッチするフォーム・フィールド(「User ID」など)を選択します。

  11. 「Rule」検索フィールドをダブルクリックします。表示される「Lookup」ダイアログ・ボックスで、指定したフォーム・フィールドに情報を移入するために関連付けられたアダプタを使用するかどうかを決定するルール(Rule for Lowercase User IDなど)を選択します。

  12. 「Adapter」検索フィールドをダブルクリックします。表示される「Lookup」ダイアログ・ボックスで、手順10で選択したフィールドに関連付けるアダプタ(Display Lowercase Letters for User IDなど)を選択します。

  13. 「Order」フィールドに、手順11で選択したルールの優先順位(2など)を入力します。

  14. 「prepopulate Adapters」ウィンドウのツールバーで「Save」をクリックします。

  15. 「Mapping Incomplete」が「Adapter Status」フィールドに表示されます。これは、選択したアダプタに、正しくマップされていない変数が含まれていることを示しています。変数を正しい場所にマップする必要があります。そうしない場合、アダプタは動作しません。

  16. 「prepopulate Adapters」ウィンドウの「Adapter Variable」領域に表示される各変数にマッピングを設定します。それには、マップする変数の行ヘッダー(UserIDなど)をダブルクリックします。

    「Map Adapter Variables」ウィンドウが表示されます。

    次の表で、「Data Mapping for Variable」ウィンドウのフィールドについて説明します。

    フィールド名  説明 

    Variable Name 

    このフィールドには、マッピングを設定するアダプタ変数の名前(UserIDなど)が表示されます。 

    Data Type 

    このフィールドには、アダプタ変数のデータ型が表示されます(たとえば、UserIDアダプタ変数のデータ型は文字列です)。 

    Map To 

    このフィールドには、アダプタ変数に設定可能なマッピング型(「Process Data」など)が含まれます。

    アダプタ変数を場所または連絡先にマップする場合、Oracle Identity Managerでは隣接するコンボ・ボックスが有効になります。このコンボ・ボックスから、アダプタ変数をマップする場所または連絡先の特定のタイプを選択します。

    アダプタ変数を場所または連絡先にマップしない場合、このコンボ・ボックスは無効です。 

    Qualifier 

    このフィールドには、「Map To」コンボ・ボックスで選択したマッピングの修飾子が含まれます(「User ID」など)。 

    IT Asset Type 

    このフィールドでは、アダプタ変数をITリソースにマップし、この変数のデータ型が文字列である場合に、特定のITリソース(Solarisなど)を選択できます。

    アダプタ変数をITリソースにマップしない場合、またはアダプタ変数のデータ型が文字列ではない場合、このフィールドは表示されません。 

    IT Asset Property 

    このフィールドでは、アダプタ変数をITリソースにマップし、この変数のデータ型が文字列である場合に、マッピングの結果を受け取る特定のフィールド(「User Name」など)を選択できます。

    アダプタ変数をITリソースにマップしない場合、またはアダプタ変数のデータ型が文字列ではない場合、このフィールドは表示されません。

    重要: 「IT Asset Type」および「IT Asset Property」フィールドは、下位互換性のためにこのウィンドウに含まれています。アダプタ変数を「IT Resource」データ型で作成することをお薦めします。この場合、これらのフィールドは表示されません。 

    Literal Value 

    アダプタ変数をリテラルにマップする場合、このフィールドでリテラル値を指定します。

    アダプタ変数をリテラルにマップしない場合、このフィールドは表示されません。 

  17. 「Map To」、「Qualifier」、「IT Asset Type」、「IT Asset Property」および「Literal Value」のすべてのフィールドに入力します。


    注意:

    選択するマッピングの詳細は、『Oracle Identity Managerリファレンス』のアダプタ・マッピング情報に関する項を参照してください。 


  18. 「Map Adapter Variable」ウィンドウのツールバーで「Save」をクリックします。次に、「Close」をクリックします。

    「Map Adapter Variables」ウィンドウが閉じます。「prepopulate Adapters」ウィンドウが再びアクティブになります。

    「Adapter Status」フィールドのテキストが、「Mapping Incomplete」から「Ready」に変わります。アダプタ変数のマッピング・ステータスも、「No(N)」から「Yes(Y)」に変わります。

  19. 「prepopulate Adapters」ウィンドウのツールバーで「Close」をクリックします。

「prepopulate Adapters」ウィンドウが閉じ、「Form Designer」フォームが再びアクティブになります。「User ID」フォーム・フィールドにアタッチした事前移入アダプタ(Display Lowercase Letters for User ID)が、「Results of 1Q Sales 2003」フォームの「prepopulate」タブに表示されます。

このフォームを参照するプロセスを、ターゲット・ユーザーまたは組織にプロビジョニングすると、フォームが表示されます。Oracle Identity Managerは、優先順位が最も高い事前移入ルールが有効かどうかを確認します。有効な場合、Oracle Identity Managerは関連付けられた事前移入アダプタを指定するフィールド(「User ID」)に割り当てて実行します。この時点で、次のアクションのいずれか1つが発生します。

7.3 事前移入アダプタのフォーム・フィールドからの削除

フォーム・フィールドに関連付けられた事前移入アダプタが有効ではなくなった場合、アダプタをフィールドから削除する必要があります。


注意:

事前移入アダプタをフォーム・フィールドから削除する前に、新しいバージョンのフォームを作成してください。 


事前移入アダプタをフォーム・フィールドから削除する手順は次のとおりです。

  1. 削除する事前移入アダプタを選択します。

  2. 「Delete」をクリックします。事前移入アダプタがフォーム・フィールドから削除されます。フォームが起動している場合は、トリガーできません。

  3. アダプタを削除した後に、フォームをアクティブ化する必要があります。


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