「構成」タブは、選択したときに左上のペインに表示されます。
この章では次の構成について説明します。
リソースの構成は、『Oracle Composite Application Monitor and Modelerインストレーションおよび構成ガイド』で説明しています。
「構成」ツリーのユーザー構成ノードを選択して、ユーザー・ロールの管理、新規ユーザーの作成、ユーザーの削除を行います。
CAMMでは、権限ベースのユーザー・セキュリティ・モデルが使用されます。このモデルでは、データ・アクセス権およびエンドユーザーがCAMMを構成できるかどうかを管理者が指定できます。次のタイプのロールがサポートされています。
管理者
オペレータ
ユーザー
CAMMをインストールしたときに、管理者ユーザー・ロールはデフォルトで作成されます。このロールは、CAMMの管理者がアプリケーション監視環境を構成するためのものです。これには、次の操作が含まれます。
CAMM管理対象リソースの追加と削除。
ドメイン管理サーバーの場所の指定。
SLOの構成。
アクションの定義。
ビューのカスタマイズ。
他のユーザー・ロールの作成と管理。
CAMMをインストールしたときに、オペレータ・ユーザー・ロールもデフォルトで作成されます。このロールは、CAMMのオペレータがアプリケーション監視環境を構成するためのものです。これには、次の操作が含まれます。
SLOの構成。
アクションの定義。
ビューのカスタマイズ。
ユーザー・ロールの作成と管理。
このユーザー・ロールにはCAMMの読取り専用アクセス権があります。「構成」タブは、ユーザー・ロールを持つユーザーは利用できません。
既存のユーザー・アカウントの構成を変更するには、「ユーザー」オプションをダブルクリックします。構成画面が表示されます。
ユーザーを選択してダブルクリックし、既存のユーザー・アカウントの構成を変更します。
ユーザーが次のログイン時にパスワードを変更するように強制することができます。パスワードの変更が必要チェック・ボックスを選択します。
「保存」をクリックします。
CAMMでは、非常に複雑なパスワード認証ポリシーがサポートされています。次のパスワード・ポリシー・プロパティをAcsera.propertiesファイルで構成できます。
パスワードの長さのチェック
パスワードの複雑さのチェック
パスワードの有効期間のチェック
詳細は、『Oracle Composite Application Monitor and Modelerインストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。
「構成」ツリーのサービス・レベル目標値(名前)ノードを使用すると、SLO名を使用してSLOを管理することができます。
このウィンドウでは次の操作を実行できます。
特定のSLOをダブルクリックすると、サービス・レベル目標値エディタが開きます。
選択したSLOを表示または編集します。
「構成」ツリーのサービス・レベル目標値(メトリック)ノードを使用すると、パフォーマンス・メトリックごとにSLOを管理することができます。次にパフォーマンス・メトリックの例を示します。
BPELプロセス平均レスポンス時間
ポータル・ブック平均レスポンス時間
ポータル・デスクトップ・アクセス数
JVM現行空きヒープ
プロセス・ノード中断
サーブレット呼出し合計数
サーブレット平均実行時間
サービス・レベル目標値(メトリック)ウィンドウでは、次の操作を実行できます。
特定のパフォーマンス・メトリックをダブルクリックすると、選択したメトリックに構成されているすべてのSLOが表示されます。
特定のSLOをダブルクリックすると、サービス・レベル目標値エディタが開き、選択したSLOの表示または編集を行うことができます。
「構成」ツリーのサービス・レベル目標値(エンティティ・タイプ)ノードを使用すると、モデリングされるエンティティ・タイプごとにSLOを管理することができます。
次にエンティティ・タイプの例を示します。
Oracle BPELプロセス
IBM Virtual Desktop
Oracle WebLogic Portalブック
Oracle WebLogic Portalデスクトップ
Oracle WebLogicプロセス・ノード
Oracle WebLogicプロセス・タイプ
JVM
ステートレスEJB
メッセージドリブンEJB
サービス・レベル目標値(エンティティ・タイプ)ウィンドウでは、次の操作を実行できます。
特定のエンティティ・タイプをダブルクリックすると、選択したエンティティ・タイプに構成されているすべてのSLOが表示されます。
特定のSLOをダブルクリックすると、サービス・レベル目標値エディタが開き、選択したSLOの表示または編集を行うことができます。
「構成」ツリーのアクション構成ノードを使用すると、CAMMのアクションを管理できます。アクションはSLO違反イベントによってトリガーされます。次のアクションがサポートされています。
SMNPトラップの発行
電子メールの送信
スクリプトの実行
ファイルへのロギング
アクション構成ウィンドウでは次の操作を実行できます。
「アクションの作成」をクリックして、特定のタイプのアクションを作成します。
アクション構成ウィンドウで特定のアクションをダブルクリックすると、その構成情報が表示されます。選択したアクションの編集やコピーを行うことができます。削除プロセスでは参照整合性が自動的に施行されます。
注意: 電子メール、スクリプトおよびログのアクションに一連のSLO変数を組み込むことができます。リアルタイムのパフォーマンス・データを使用するときは、この機能によってこれらのアクションがますます重要になります。SLO変数のリストは、表4-1を参照してください。 |
表4-1 SLO変数のリスト
SLO変数 | 説明 | 値の例 |
---|---|---|
$EventType |
SLOイベント・タイプ(違反または注意) |
Event.SLO.Cautionary |
$EventAttributes.SLOName |
起動されるSLOの名前 |
CSRポータル・デスクトップ・レスポンス時間の違反 |
$Event.Attributes.SLOType |
SLO違反が検出されたメトリック |
Metrics.J2EE.JVM.HeapFree |
$EventAttributes.TriggerValue |
SLOしきい値を超過したときのメトリックの値 |
35001 |
$EventAttributes.TriggerThreshold |
しきい値のタイプ(高または低) |
高 |
$Entity.InfrastructureID |
プラットフォームの名前 |
WebLogic |
$Entity.NodeID |
SLO違反が検出されたサーバー・ノード |
B93/192.168.3.93 |
$Entity.DomainID |
SLO違反が検出されたドメイン |
mydomain |
$Entity.ResourceID |
SLO違反が検出されたクラスタ |
my_cluster |
$Entity.EntityTypeID |
SLO違反が検出されたエンティティのタイプ |
J2EE.JVM |
$StartTime |
SLO違反の開始時間 |
1112322030000 |
$EndTime |
SLO違反の終了時間 |
1112322045000 |
ヒント: SLO変数を使用してアラートをカスタマイズします。メール・アクションのメッセージのカスタマイズ例を次に示します。SLO Event: SLO Name = $EventAttributes.SLOName; Event Type = $EventType; Trigger Domain = $Entity.DomainID; Trigger Application = $Entity.ApplicationID; Trigger SLO Type = $EventAttributes.SLOType; Trigger Value = $EventAttributes.TriggerValue; Trigger Threshold = $EventAttributes.TriggerThreshold; Trigger Element = $Entity.ElementID; Event ID = $EventID; |