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Oracle Composite Application Monitor and Modelerユーザーズ・ガイド
リリース10.2.0.5
B56252-01
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4 「構成」タブの操作

「構成」タブは、選択したときに左上のペインに表示されます。

この章では次の構成について説明します。

4.1 リソースの構成

リソースの構成は、『Oracle Composite Application Monitor and Modelerインストレーションおよび構成ガイド』で説明しています。

4.2 ユーザーの構成

「構成」ツリーのユーザー構成ノードを選択して、ユーザー・ロールの管理、新規ユーザーの作成、ユーザーの削除を行います。

CAMMでは、権限ベースのユーザー・セキュリティ・モデルが使用されます。このモデルでは、データ・アクセス権およびエンドユーザーがCAMMを構成できるかどうかを管理者が指定できます。次のタイプのロールがサポートされています。

4.2.1 管理者ロール

CAMMをインストールしたときに、管理者ユーザー・ロールはデフォルトで作成されます。このロールは、CAMMの管理者がアプリケーション監視環境を構成するためのものです。これには、次の操作が含まれます。

  • CAMM管理対象リソースの追加と削除。

  • ドメイン管理サーバーの場所の指定。

  • SLOの構成。

  • アクションの定義。

  • ビューのカスタマイズ。

  • 他のユーザー・ロールの作成と管理。

4.2.2 オペレータ・ロール

CAMMをインストールしたときに、オペレータ・ユーザー・ロールもデフォルトで作成されます。このロールは、CAMMのオペレータがアプリケーション監視環境を構成するためのものです。これには、次の操作が含まれます。

  • SLOの構成。

  • アクションの定義。

  • ビューのカスタマイズ。

  • ユーザー・ロールの作成と管理。

4.2.3 ユーザー・ロール

このユーザー・ロールにはCAMMの読取り専用アクセス権があります。「構成」タブは、ユーザー・ロールを持つユーザーは利用できません。

  1. 既存のユーザー・アカウントの構成を変更するには、「ユーザー」オプションをダブルクリックします。構成画面が表示されます。

  2. ユーザーを選択してダブルクリックし、既存のユーザー・アカウントの構成を変更します。

  3. ユーザーが次のログイン時にパスワードを変更するように強制することができます。パスワードの変更が必要チェック・ボックスを選択します。

  4. 「保存」をクリックします。

CAMMでは、非常に複雑なパスワード認証ポリシーがサポートされています。次のパスワード・ポリシー・プロパティをAcsera.propertiesファイルで構成できます。

  • パスワードの長さのチェック

  • パスワードの複雑さのチェック

  • パスワードの有効期間のチェック

詳細は、『Oracle Composite Application Monitor and Modelerインストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。

4.3 サービス・レベル目標値(名前)

「構成」ツリーのサービス・レベル目標値(名前)ノードを使用すると、SLO名を使用してSLOを管理することができます。

このウィンドウでは次の操作を実行できます。

4.4 サービス・レベル目標値(メトリック)

「構成」ツリーのサービス・レベル目標値(メトリック)ノードを使用すると、パフォーマンス・メトリックごとにSLOを管理することができます。次にパフォーマンス・メトリックの例を示します。

サービス・レベル目標値(メトリック)ウィンドウでは、次の操作を実行できます。

4.5 サービス・レベル目標値(エンティティ・タイプ)

「構成」ツリーのサービス・レベル目標値(エンティティ・タイプ)ノードを使用すると、モデリングされるエンティティ・タイプごとにSLOを管理することができます。

次にエンティティ・タイプの例を示します。

サービス・レベル目標値(エンティティ・タイプ)ウィンドウでは、次の操作を実行できます。

4.6 アクションの構成

「構成」ツリーのアクション構成ノードを使用すると、CAMMのアクションを管理できます。アクションはSLO違反イベントによってトリガーされます。次のアクションがサポートされています。

アクション構成ウィンドウでは次の操作を実行できます。

アクション構成ウィンドウで特定のアクションをダブルクリックすると、その構成情報が表示されます。選択したアクションの編集やコピーを行うことができます。削除プロセスでは参照整合性が自動的に施行されます。


注意:

電子メール、スクリプトおよびログのアクションに一連のSLO変数を組み込むことができます。リアルタイムのパフォーマンス・データを使用するときは、この機能によってこれらのアクションがますます重要になります。SLO変数のリストは、表4-1を参照してください。

表4-1 SLO変数のリスト

SLO変数 説明 値の例

$EventType

SLOイベント・タイプ(違反または注意)

Event.SLO.Cautionary

$EventAttributes.SLOName

起動されるSLOの名前

CSRポータル・デスクトップ・レスポンス時間の違反

$Event.Attributes.SLOType

SLO違反が検出されたメトリック

Metrics.J2EE.JVM.HeapFree

$EventAttributes.TriggerValue

SLOしきい値を超過したときのメトリックの値

35001

$EventAttributes.TriggerThreshold

しきい値のタイプ(高または低)

$Entity.InfrastructureID

プラットフォームの名前

WebLogic

$Entity.NodeID

SLO違反が検出されたサーバー・ノード

B93/192.168.3.93

$Entity.DomainID

SLO違反が検出されたドメイン

mydomain

$Entity.ResourceID

SLO違反が検出されたクラスタ

my_cluster

$Entity.EntityTypeID

SLO違反が検出されたエンティティのタイプ

J2EE.JVM

$StartTime

SLO違反の開始時間

1112322030000

$EndTime

SLO違反の終了時間

1112322045000



ヒント:

SLO変数を使用してアラートをカスタマイズします。メール・アクションのメッセージのカスタマイズ例を次に示します。
SLO Event:
SLO Name = $EventAttributes.SLOName;
Event Type = $EventType;
Trigger Domain = $Entity.DomainID;
Trigger Application = $Entity.ApplicationID;
Trigger SLO Type = $EventAttributes.SLOType;
Trigger Value = $EventAttributes.TriggerValue;
Trigger Threshold = $EventAttributes.TriggerThreshold;
Trigger Element = $Entity.ElementID;
Event ID = $EventID;