カスタム・ダッシュボード機能は、CAMM製品での日常的なアクティビティの表示を多様にカスタマイズするためのものです。デフォルトのCAMM UIには、主なエンティティ・カテゴリの最もアクティブなコンポーネントが表示されます。たとえば、ポータル、BPELプロセス、ESB、Webサービスなどの高レベル・エンティティや、サーバーなどアーキテクチャのインフラストラクチャ・エンティティです。
カスタム・ダッシュボード機能では独自のダッシュボードを作成できます。作成したダッシュボードは、デフォルト表示やカスタマイズした観点として利用できます。このようなダッシュボードはカスタム・ビューよりも高い性能を備えています。つまり、既存のビューをドラッグ・アンド・ドロップして1つの表示に組み合せられるだけではなく、様々なエンティティを大幅に変更することができます。
この章の内容は次のとおりです。
新しいカスタム・ダッシュボードの作成を開始するには、CAMM UIの左下のペインでカスタム・ダッシュボード・タブをクリックします。
カスタム・ダッシュボードのフォーマット設定を簡単に行えるように、5種類のレイアウト・テンプレートがあらかじめ用意されています。作成しようとしているカスタム・ダッシュボードに適したレイアウトのテンプレートを選択します。
左下のペインでカスタム・ダッシュボード・オプションをクリックすると、テンプレートが表示されます。各テンプレートにはコンポーネントの様々なレイアウトが含まれます。
カスタム・コンポーネントを構成するには、次の手順を実行します。
カスタマイズ可能コンポーネント領域をダブルクリックし、各コンポーネントに何を含めるかを構成します。
ドロップダウン・リストからコンポーネント(たとえば、表タイプ)を選択します。
表の編集ウィンドウのオプションを使用して、表コンポーネントのコンテンツを構成します。
「エンティティ選択」をクリックします。
「エンティティ」表でエントリを選択します。選択内容が論理的であり、各エンティティに一意のエントリが対応する必要があります。
「エンティティの選択」をクリックして構成を続けます。
ヒント: エンティティ・タイプの名前はSLO構成に表示されるため、その画面に表示される情報を使用して、所定のメトリックのエンティティ・タイプを判別することができます。 |
「列選択」をクリックします。
このウィンドウで必要な列タイプのボタンをクリックして、列とそのラベルを追加します。たとえば、「計算式の追加」をクリックして、$1*$2
と入力します。この計算式は、列1と列2の乗算を意味します。
追加した列のラベルを入力します。ラベルは、各列のコンポーネント表ヘッダーに表示されます。
「上」、「下」または「削除」のボタンをクリックして、列を編集できます。
注意: 表ビューを表示するには、プロパティまたはメトリックを少なくとも1つ追加する必要があります。列タイプは「タイプ」列の下に省略表記で表示されます。このウィンドウの左側の連番は、計算式で使用される列番号です。 |
ヒント: メトリック名はSLO構成に表示されるため、その画面に表示される情報を使用して、所定のメトリックの正確な名前を判別することができます。 |
「表示」チェック・ボックスを選択または選択解除して、構成を終了した後でコンポーネント表にその列を表示するかどうかを指定します。
「OK」をクリックして、変更を保存し、前のウィンドウに戻ります。
ドリルダウン機能を追加して、新しいカスタム・ダッシュボードのナビゲーション機能を他のビューにマップすると、全体的な表示の操作を単純化することができます。Oracleサポート・サービスなど熟練ユーザーのみがこの機能を使用するように注意してください。アプリケーションそのもののとマッピング機能について十分な知識が必要なためです。
完成したビューはドロップダウン・リストから選択できます。ドリルダウン・イベントを処理するためにIDが一致するように十分に注意してください。
注意: この高度なナビゲーション・ビュー機能に興味がある場合は、Oracleサポート・サービスに問い合せてください。 |
グラフを使用して、カスタム・ダッシュボードにメトリックを図示することができます。通常、このようなメトリックが、ダッシュボードを設定する重要な目的です。これらのメトリックは、表示されるその他のカスタム・コンポーネントとコンテキストによって結び付いています。必要に応じてメトリックを表示する様々なグラフを構成できます。
各コンポーネントに何を含めるかを構成するために、再び別のカスタマイズ可能コンポーネント領域をダブルクリックし、ドロップダウン・リストから「グラフ」を選択します。
グラフのタイプだけでなくディメンションを選択できます。グラフのメトリックは、円グラフまたは時系列グラフで表すことができます。
時系列グラフ・タイプを選択します。
「OK」をクリックします。
「エンティティ選択」をクリックします。
「エンティティ」表でエントリを選択します。選択内容が論理的であり、各エンティティに一意のエントリが対応する必要があります。
「エンティティの選択」をクリックして構成を続けます。
ヒント: エンティティ・タイプの名前はSLO構成に表示されるため、その画面に表示される情報を使用して、所定のメトリックのエンティティ・タイプを判別することができます。 |
次にラベルを構成します。テキストまたはHTMLのいずれかのタイプで作成できます。通常、ラベルは、カスタム・ダッシュボード内でコンテキストを補足するために使用されます。たとえば、ダッシュボードに詳しいラベルを付けておくと、新しいダッシュボードを利用する他のユーザーにとって内容がわかりやすくなります。
各コンポーネントに何を含めるかを構成するために、再び別のカスタマイズ可能コンポーネント領域をダブルクリックし、ドロップダウン・リストから「ラベル」を選択します。
カスタム・ダッシュボードに表示するテキストを編集ボックスに指定し、ドロップダウン・メニューからテキストの位置を選択します。
「OK」をクリックします。
次に、イメージ・カスタム・コンポーネントを構成します。カスタム・イメージは、CAMMマネージャにアップロードされる静的なイメージです。イメージはサーバー側の形式で保存されます。この機能の最も一般的な使用方法は、表示される情報全体に静的な視覚的コンテキストを加えたり、利用されるカスタム・ダッシュボード全体のブランドの印象を強めたりすることです。ブランドを表すために、企業のロゴをアップロードして、新しいカスタム・ダッシュボードの一部として表示することもできます。
各コンポーネントに何を含めるかを構成するために、再び別のカスタマイズ可能コンポーネント領域をダブルクリックし、ドロップダウン・リストから「イメージ」を選択します。
タイトルは右クリックだけで変更できます。デフォルトでは、テンプレートのカスタム・コンポーネントにはTest #1、Test #2、Test #3などのように番号付きの名前があります。
タブ付きダッシュボード・ビューは、Oracle Treeノードのすぐ横にある右側のペインに表示されます。カスタム・ダッシュボード機能を使用して、タブ付きビューの作成とカスタマイズを行うことができます。
「タブ付きの作成」をクリックします。
ビュー名を入力します。この名前はカスタム・ダッシュボード・リスト・ウィンドウに表示されます。
「タブの追加」をクリックします。
表示されるリストからこのタブのビューを選択します。
「タブの作成」をクリックします。
空のテキスト・ボックスにタブ名を入力します。
必要に応じて、タブの追加を続行します。
「ビューの保存」をクリックします。
このオプションを使用して、ダッシュボードを表示する他のユーザーのために、読取りまたは読取り/書込みの権限を含むロールを割り当てます。こうすると、他のユーザーがカスタム・ダッシュボードを利用できます。既存の共有ダッシュボードの変更や削除は、参照しているすべてのユーザーに影響することに注意してください。
新しいカスタム・ダッシュボードを作成したら、CAMM UIの左下のペインのナビゲーション・ツリーにナビゲートして、そのダッシュボードを表示できます。
また、メインのダッシュボード表示としてカスタム・ダッシュボードを選択することもできます。これには、左下のナビゲーション・バーでダッシュボード・ビューの設定を選択し、右クリック・メニューにアクセスします。既存のカスタム・ダッシュボードのリストが表示され、ここから選択できます。このように選択しておくと、CAMM UIの起動時または一番上のノードを選択したときに、新しいカスタム・ダッシュボードが表示されます。デフォルトのダッシュボードの割当ては、ナビゲーション・ツリーの他に一番上のメニュー・バーも使用できることに注意してください。