この章では、CAMMのインストール・プロセスについて詳細に説明します。内容は次のとおりです。
CAMMをインストールする場合、次の2つのオプションがあります。
サービスとしてのCAMM
このオプションを選択すると、CAMMがサービスとしてインストールされます。Windowsでは、CAMMにより2つのWindowsサービス(CAMMサービスとWebコンテナ・サービス)が作成されます。Windowsサービスとして、CAMMと管理サーバーは、標準のWindowsサービス管理コンソール(「設定」→「コントロール パネル」→「管理ツール」によりアクセス)で制御できます。また、ホストの再起動時に自動的に開始するよう構成できます。これは、デフォルト・モードであり、継続的に1つ以上のアプリケーション・サーバーを監視および管理するための専用マシンで使用します。
スタンドアロン・アプリケーションとしてのCAMM
このオプションを選択すると、CAMMがスタンドアロン・アプリケーションとしてインストールされます。CAMMアプリケーションは、ユーザーが開始または終了するのに応じて起動または停止します。通常、このモードが選択されるのは、コンサルタント業務などの非定型ベースでアプリケーション・サーバーを監視するマシン上にCAMMをインストールする場合です。このモードは、ラップトップ・コンピュータにインストールする場合にもよく選択されます。
Windowsプラットフォームでは、このインストール・オプションを選択しても、後からWindowsサービスとしてCAMMを実行することが可能です。CAMMマネージャを後からWindowsサービスとしてインストールできるように、Windowsバッチ・ファイルのcreatemanagerservice.batが付属しています。
WindowsにCAMMをインストールするには、次の手順を実行します。インストール中にはいつでも「取消」をクリックしてインストールを取り消すことや、「前へ」をクリックして前の画面に戻ることができます。
CAMMのCD-ROMをCD-ROMドライブに挿入します。自動的にインストールが開始します。インストール手順の表示言語を選択します。
概要画面が表示されます。
概要のテキストを確認し、「次へ」をクリックします。
インストール・セットの選択画面が表示されます。
インストール・セット画面で、サービス・モードまたはスタンドアロン・アプリケーション・モードのどちらでインストールするかを選択します。デフォルトはサービス・モードです。
インストール・フォルダ画面が表示されます。
「次へ」をクリックします。インストール・フォルダの選択画面で、インストール環境を格納するフォルダを指定します。フォルダの場所を入力するか、デフォルトのC:\oracle\em10gフォルダをそのまま使用します。
「次へ」をクリックします。ショートカット・フォルダの選択画面で、CAMM製品のアイコンをコピーするショートカット・フォルダを選択します。必要に応じて、すべてのユーザーにアイコンを作成ボックスを選択します。
「次へ」をクリックします。インストール前のサマリー画面に、インストールされるオプションがリストされます。オプションが正しくない場合、「前へ」をクリックして前に戻り、オプションを修正します。サマリーが正しければ、「次へ」をクリックします。
UNIX環境にCAMMをインストールするには、次の手順を実行します。インストール中にはいつでもbackと入力して前の手順に戻ることや、quitと入力してインストールを取り消すことができます。
CAMMのCD-ROMをCD-ROMドライブに挿入します。必要に応じてCD-ROMをマウントします。
CD-ROMがマウントされているディレクトリに移動します。
Linuxの場合、Disk1/InstData/Linux/VMディレクトリに移動して、install.binプログラムを実行します。
cd Disk1/InstData/Linux/VM ./install.bin
Solarisの場合、Disk1/InstData/Solaris/VMディレクトリに移動して、install.binプログラムを実行します。
cd Disk1/InstData/Solaris/VM ./install.bin
AIXの場合、Disk1/InstData/AIX/VMディレクトリに移動して、install.binプログラムを実行します。
cd Disk1/InstData/AIX/VM ./install.bin
注意: install.binに実行権限があることを確認します。必要に応じて、chmod a+x install.binコマンドを使用してファイルを実行可能にします。
概要画面が表示されます。インストール手順の表示言語を選択します。
概要のテキストを確認し、[Enter]キーを押して操作を続行します。
インストール・セットのテキスト画面が表示されます。
インストール・セットのテキスト画面で、サービス・モードまたはスタンドアロン・アプリケーション・モードのどちらでインストールするかを選択します。デフォルトはサービス・モードです。
Choose Install Set ------------------ Please choose the Install Set to be installed by this installer. ->1- "Oracle CAMM" 2- "Orache CAMM as Application" ENTER THE NUMBER FOR THE INSTALL SET, OR PRESS <ENTER> TO ACCEPT THE DEFAULT :
「次へ」をクリックします。インストール・フォルダのテキスト画面で、インストール環境を格納するフォルダを指定します。フォルダの場所を入力するか、デフォルトの$HOME/oracle/em10gをそのまま使用します。
Choose Install Folder --------------------- Where would you like to install? Default Install Folder: /root/oracle/em10g ENTER AN ABSOLUTE PATH, OR PRESS <ENTER> TO ACCEPT THE DEFAULT :
CAMMをインストールするディレクトリを選択し、[Enter]キーを押します。CAMM製品のアイコンをインストールする場所を尋ねられます。
「次へ」をクリックします。リンクの場所を含めるディレクトリを指定します。
Choose Link Location -------------------- Where would you like to create links? ->1- Default: /root 2- In your home folder 3- Choose another location... 4- Don't create links ENTER THE NUMBER OF AN OPTION ABOVE, OR PRESS <ENTER> TO ACCEPT THE DEFAULT :
適切なディレクトリを選択し、[Enter]キーを押します。選択したインストール・オプションのサマリーが表示されます。
オプション4の「リンクを作成しない」を選択します。インストールの場所のbinディレクトリから起動スクリプトを実行します。
インストール・オプションの選択が正しいことを確認します。正しくない場合、backと入力して前の手順に戻り、適切なオプションを選択します。正しい場合、[Enter]キーを押してインストールを開始します。
インストールが完了したら、[Enter]を押して作業を終了します。
CAMMでは、実行時のメトリック収集用に、RDBMSをデータ・リポジトリとして設定する必要があります。Oracle10gおよびMySQL RDBMSは、この用途で使用できます。データ・リポジトリの手動によるインストールおよび構成の詳細は、3.6項「CAMMデータ・リポジトリのインストールおよび構成」を参照してください。
CAMMコンポーネントのデプロイには、次の手順が含まれます。
ターゲット・アプリケーション・プラットフォームの情報でCAMMを構成します。各監視環境では、単一インスタンスのCAMMで複数のアプリケーション・サーバーまたはクラスタを監視できます。
ターゲット・アプリケーション・サーバー・インスタンスまたはクラスタ(ドメインのクラスタ内の管理対象サーバーなど)にCAMMエージェント・コンポーネントをデプロイします。
CAMMでは、監視対象のターゲット・アプリケーション・プラットフォームは、それが個別のアプリケーション・サーバー・インスタンスであるか、管理ドメイン内のクラスタであるかにかかわらず、リソースと呼ばれます。
サーバー・リソースの構成は、CAMMマネージャを通じて登録および更新することを強くお薦めします。
CAMMマネージャを起動します。
Windows: Oracle CAMMを起動します。
UNIX: /binディレクトリで、次のコマンドを実行します。
nohup ./acsera.sh &
(ナビゲーション・ツリーを含む)左側のペインの「構成」タブをクリックします。
ナビゲーション・ツリーの「リソース構成」ノードをクリックします。
主要ペインの「新規リソースの作成」ボタンをクリックします。
リソースに名前を付け、アプリケーション・サーバーの製品およびバージョンを選択します。
「続行」をクリックします。
主要ペインの中央の「構成」をクリックします。
アプリケーション・サーバーの詳細を入力します。Oracle SOA Suiteが存在しない場合、BPELおよびESB関連のオプションは無視してください。
重要: エージェント・キーストア・パスワードおよびエージェント・トラストストア・パスワードのフィールドは、変更しないでください。 |
「OK」をクリックします。
「保存」をクリックします。(この手順を省略すると、構成が失われます。)
次の項では、WebLogicプラットフォームにCAMMエージェントをデプロイする方法について説明します。
このマニュアルの初めにある「CAMMエージェントのクイック・インストール・ステップ」に記載されているGUIベースのデプロイヤを使用します。同じ操作は、コマンドライン・ツールでも実行できます。使用方法は次のとおりです。
deployerユーティリティは、CAMMで管理する任意のアプリケーション・サーバーに、CAMMのDeployer.earファイルとJavaエージェントをインストールするために使用します。
Deployer.earは、すべての管理対象サーバーと管理サーバーにデプロイします。
使用方法:
C:\CAMM\bin\deployer.bat -version <version> <command> [-targets targets] [-resource 'configured resource name'] [-agentdir agentdir]
パラメータの意味は次のとおりです。
属性 | 説明 |
---|---|
command |
-deploy 、-ejbdeploy 、-copy 、-enable 、-status 、-systemprops 、-disable 、-remove または-ejbundeploy のいずれかです。 |
-version |
WebLogicのリリースを指定します。-versionの使用例は次のとおりです。 8.1.3(WebLogic 8.1.3) 8.1.4(WebLogic 8.1.4) 8.1.5(WebLogic 8.1.5以上) 9.2.0(WebLogic 9.2.x) 10.0.0(WebLogic 10.0.x) 10.2.0(WebLogic 10.2.x) 10.3.0(WebLogic 10.3.0) |
targets |
サーバー名またはクラスタ名(あるいはその両方)のカンマ区切りのリストです(空白は使用できません)。デフォルトのサーバー名は、cgServerです。 |
agentdir |
使用するエージェント・ディレクトリの名前です(パスではなく、ファイル名のみを指定します)。 |
サポートされるコマンド:
コマンド | 説明 |
---|---|
-deploy | エージェントの初期デプロイメントまたはアップグレードを行います(CAMM EJBがデプロイされていない場合、その自動デプロイメントも行います)。 |
-ejbdeploy | CAMM EJBのみをデプロイします(通常はデバッグ目的でのみ使用されます)。 |
-copy | エージェントを有効化せずにアプリケーション・サーバーにコピーします。 |
-enable | アプリケーション・サーバーにすでにインストールされているエージェントを有効化します。 |
-status | 実際のデプロイ状況など、デプロイされたエージェントのステータスを表示します。 |
-systemprops | リモート・マシンのシステム・プロパティを表示します。 |
-disable | アプリケーション・サーバーの起動パラメータからエージェントに対する参照を削除します。この変更を反映するには、アプリケーション・サーバーを再起動する必要があります。 |
-remove | アプリケーション・サーバーからエージェント・ディレクトリを削除します。この操作は、エージェントがすでに無効化されており、アプリケーション・サーバーを再起動した場合にのみ成功します。 |
-ejbundeploy | 管理サーバーおよびすべての管理対象サーバーからCAMM EJBを削除します。 |
-resource | 管理対象サーバー用に入力されたリソース名です(その名前がCAMMマネージャですでに構成されている場合)。この名前は、完全に一致している必要があり、大文字と小文字が区別されます。 |
アクション:
エージェントのデプロイまたはアップグレード
エージェントを初めてデプロイするには(およびアップグレード・バージョンに再デプロイするには)、次のコマンドを使用します。
bin/deployer.bat -version 8.1.3 -deploy -targets <targets> -resource 'resource name'
エージェントのデプロイ後に、ターゲット・アプリケーション・サーバーを再起動する必要があります。
デプロイ済エージェントのステータスの確認
デプロイ済エージェントのステータスを表示するには、次のコマンドを使用します。
bin/deployer.bat -version 8.1.3 -status <targets> -resource 'resource name'
実行中のエージェントの無効化
エージェントを無効化するには、disableコマンドを使用します。必ず正しいエージェント・ディレクトリ名を使用してください。
bin/oracleDeployer.bat -version 8.1.3 -disable -resource <resource name> -targets
エージェントのアンデプロイ後に、ターゲット・アプリケーション・サーバーを再起動する必要があります。この手順は、すべてのアプリケーション・サーバーに適用されます。
注意: Deployer EARをアップグレードする場合、必ず古いバージョンを管理サーバーおよび管理対象サーバーからアンデプロイしてください。
CAMM Enterprise JavaBean(EJB)の明示的なアンデプロイ
(deployerユーティリティで必要な場合に自動的にデプロイされる)CAMM EJBを削除するには、次のコマンドを実行します。
bin/deployer.bat -version 8.1.3 -ejbundeploy -resource 'resource name'-targets <targets>
これにより、管理サーバーとすべての管理対象サーバーからCAMM EJBがアンデプロイされます。この手順の後に再起動は必要ありません。
例:
ローカル・ホストの管理サーバーにデプロイする場合(エージェントをアップグレードする場合も同じコマンド):
bin/deployer.bat -version 8.1.3 -deploy -resource 'resource name'-targets cgServer
cgServerを再起動して変更を反映します。
クラスタC1のすべてのサーバーにデプロイする場合(管理サーバーは除外):
bin/deployer.bat -version 8.1.3 -deploy -resource 'resource name'-targets C1
クラスタC1のすべてのサーバーをアップグレードする場合(デフォルトのCAMMAgentディレクトリが使用されており、置換できないと仮定):
bin/deployer.bat -version 8.1.3 -copy -resource 'resource name'-targets C1 -admindir CAMMAgentUpgrade bin/deployer.bat -version 8.1.3 -enable -resource 'resource name'-targets C1 -admindir CAMMAgentUpgrade
C1の各サーバーを再起動して変更を反映します。
C1のすべてのサーバーのステータスを取得する場合:
bin/deployer.bat -version 8.1.3 -status -resource 'resource name'-targets C1
CAMMエージェントをアンデプロイする場合:
bin/deployer.bat -version 8.1.3 -disable -resource 'resource name'-targets C1
C1の各サーバーを再起動します。これにより、CAMMエージェント・ファイルのロックが解除されます。
CAMMエージェントを削除する場合:
bin/deployer.bat -version 8.1.3 -remove -resource 'resource name'-targets C1
すべてのサーバーからCAMM EJBをアンデプロイする場合:
bin/deployer.bat -version 8.1.3 -ejbundeploy -resource 'resource name'
OSエージェントを初めてデプロイするには(およびアップグレード・バージョンに再デプロイするには)、次のコマンドを使用します。
bin/deployer.bat osmetric -version <version> -deploy -resource 'resource name'-targets <targets>
CAMMとして同じマシン上でOSエージェントを実行する場合、WEBLOGIC_HOME\weblogic81\CAMMOSMetricAgent\config\OSMetrics.properties
のRMI.Registry.OSMetrics.LocalRegistry
プロパティをfalseに設定します。
CAMM_HOME\config\configuration.xml
の要素を次のように変更します。
変更前:
<ns1:mip enabled="false" name="OS">
変更後:
<ns1:mip enabled="true" name="OS">
注意: 管理対象サーバーで使用されているJDKがJRockitに基づいている場合、OSメトリックをインストールする必要はありません。CAMMでは、JRockitのJMXサービスを使用してOSメトリックを取得します。
アクション:
実行中のCAMM OSエージェントの無効化
CAMM OSエージェントを無効化するには、-disableコマンドを使用します。必ず正しいエージェント・ディレクトリ名を使用してください。
bin/deployer.bat osmetric -version 8.1.3 -disable -resource 'resource name'-targets <targets>
実行中のCAMM OSエージェントの削除
CAMMエージェントを削除するには、-remove
コマンドを使用します。必ず正しいエージェント・ディレクトリ名を使用してください。
bin/deployer.bat osmetric -version 8.1.3 -remove -resource 'resource name'-targets <targets>
CAMM OSエージェントの明示的なアンデプロイ
(deployerユーティリティで必要な場合に自動的にデプロイされる)CAMM OS EJBを削除するには、次のコマンドを実行します。
bin/deployer.bat osmetric -version 8.1.3 -ejbundeploy -resource 'resource name'-targets <targets>
これにより、管理サーバーとすべての管理対象サーバーからCAMM OS EJBがアンデプロイされます。この手順の後にアプリケーション・サーバーの再起動は必要ありません。
WebSphereプラットフォームに対するCAMMエージェントのデプロイは、2フェーズのプロセスです。最初に、CAMMとCAMMエージェント間においてCAMMエージェント・ライブラリ・デプロイメントの初期ハンドシェイクを行うCAMM IBMデプロイヤ・アプリケーションをインストールする必要があります。次に、ターゲット・システムにエージェント・ライブラリをデプロイします。これには、次の2つのオプションがあります。
CAMM websphereDeployerスクリプトを使用した自動デプロイメント
すべてのサポート・アーチファクトの手動インストール
CAMM管理UIを通じてWebSphereを登録したら、CAMMがWebSphereに接続するために必要なライブラリを実際のクラスパスに定義する必要があります。この作業は、リソース構成UIを通じて行います。
インストール環境は、マシン上で直接使用できるか、NFSまたはSMBマウントを通じて使用できる必要があります。次のプロパティは、WebSphere Application Server(WAS)ホーム・ディレクトリへの絶対パスを反映するように変更する必要があります。それに応じて、必要なライブラリがクラスパスにロードされます。
wsHome設定の例:
<ns1:configParameter> <ns1:key>wsHome</ns1:key> <ns1:value>C:/Progra~1/IBM/WebSphere/AppServer</ns1:value> </ns1:configParameter>
次の項では、WebSphereプラットフォームにCAMMエージェントを自動的にデプロイする方法について説明します。
WebSphereファイル転送アプリケーションのデプロイ
ネットワーク・デプロイメント・マネージャ(dmgr)を使用する場合、この手順はスキップしてください。それ以外の場合(スタンドアロンWASサーバーを実行している場合)、WebSphereファイル転送アプリケーションがインストールされて実行されていることを確認します。実行されていない場合、WebSphere Application Serverにfiletransfer.earをデプロイします。この手順は、CAMMエージェントの自動デプロイメント・プロセスを有効化するために必要です。CAMMエージェントを手動でインストールする場合、ファイル転送アプリケーションは不要です。
WebSphereプラットフォームに対するCAMM Javaエージェントのデプロイ
このマニュアルの初めにある「CAMMエージェントのクイック・インストール・ステップ」に記載されているGUIベースのデプロイヤを使用します。同じ操作は、コマンドライン・ツールでも実行できます。使用方法は次のとおりです。
deployerユーティリティは、CAMMで管理する任意のアプリケーション・サーバーにCAMM Javaエージェントをインストールするために使用します。
使用方法:
C:\CAMM\bin\websphereDeployer.bat -version <version> <command> [-targets targets] [-resource 'configured resource name'] [-agentdir agentdir]
パラメータの意味は次のとおりです。
属性 | 説明 |
---|---|
command |
-deploy 、-ejbdeploy 、-copy 、-enable 、-status 、-systemprops 、-disable 、-remove または-ejbundeploy のいずれかです。 |
version | 使用するWebSphereのバージョンを示します。
|
resource |
CAMMマネージャで構成されたリソースの名前です。この名前は、完全に一致している必要があり、大文字と小文字が区別されます。 |
targets |
サーバー名またはクラスタ名(あるいはその両方)のカンマ区切りのリストです(空白は使用できません)。たとえば、websphere_portalなどです。クラスタ環境では、クラスタ名を指定する必要があります。 |
agentdir |
使用するエージェント・ディレクトリの名前です(パスではなく、ファイル名のみを指定します)。たとえば、CAMM_Agentなどです。 |
サポートされるコマンド:
コマンド | 説明 |
---|---|
-deploy |
エージェントの初期デプロイメントまたはアップグレードを行います(CAMM EJBがデプロイされていない場合、その自動デプロイメントも行います)。 |
-ejbdeploy |
CAMM EJBのみをデプロイします(通常はデバッグ目的でのみ使用されます)。 |
-copy |
エージェントを有効化せずにアプリケーション・サーバーにコピーします。 |
-enable |
アプリケーション・サーバーにすでにインストールされているエージェントを有効化します。 |
-status |
実際のデプロイ状況など、デプロイされたエージェントのステータスを表示します。 |
-systemprops |
リモート・マシンのシステム・プロパティを表示します。 |
-disable |
アプリケーション・サーバーの起動パラメータからエージェントに対する参照を削除します。この変更を反映するには、アプリケーション・サーバーを再起動する必要があります。 |
-remove |
アプリケーション・サーバーからエージェント・ディレクトリを削除します。この操作は、エージェントがすでに無効化されており、アプリケーション・サーバーを再起動した場合にのみ成功します。 |
-ejbundeploy |
管理サーバーおよびすべての管理対象サーバーからCAMM EJBを削除します。 |
アクション:
エージェントのデプロイまたはアップグレード
エージェントを初めてデプロイするには(およびアップグレード・バージョンに再デプロイするには)、次のコマンドを使用します。
bin/websphereDeployer.bat -version <version> -deploy -resource 'resource name' -targets <targets> -agentdir <agentdir>
エージェントのデプロイ後に、ターゲット・アプリケーション・サーバーを再起動する必要があります。
デプロイ済エージェントのステータスの確認
デプロイ済エージェントのステータスを表示するには、次のコマンドを使用します。
bin/websphereDeployer.bat -version <version> -status -resource 'resource name'<targets>
実行中のエージェントの無効化
エージェントを無効化するには、undeployコマンドを使用します。必ず正しいエージェント・ディレクトリ名を使用してください。
bin/websphereDeployer.bat -version <version> -undeploy -resource 'resource name'-targets <targets>
エージェントのアンデプロイ後に、ターゲット・アプリケーション・サーバーを再起動する必要があります。
CAMM EJBの明示的なアンデプロイ
(deployerユーティリティで必要な場合に自動的にデプロイされる)CAMM EJBを削除するには、次のコマンドを実行します。
bin/websphereDeployer.bat -version <version> -ejbundeploy -resource 'resource name'-targets <targets>
これにより、管理サーバーとすべての管理対象サーバーからCAMM EJBがアンデプロイされます。この手順の後に再起動は必要ありません。
例:
ローカル・ホストの管理サーバーにデプロイする場合(エージェントをアップグレードする場合も同じコマンド):
bin/websphereDeployer.bat -version 5.1.0 -deploy -resource 'resource name' -targets WebSphere_Portal -agentdir AcseraAgent
WebSphere_Portalを再起動して変更を反映します。
このマニュアルの初めにある「CAMMエージェントのクイック・インストール・ステップ」に記載されているGUIベースのデプロイヤを使用します。同じ操作は、コマンドライン・ツールでも実行できます。使用方法は次のとおりです。
deployerユーティリティは、CAMMで管理する任意のアプリケーション・サーバーにCAMM Javaエージェントをインストールするために使用します。
使用方法:
C:\CAMM\bin\oracleDeployer.bat -version <version> <command> -[resource 'configured resource name'] [-targets targets] [-agentdir agentdir]
パラメータの意味は次のとおりです。
属性 | 説明 |
---|---|
command |
-deploy 、-ejbdeploy 、-copy 、-enable 、-status 、-systemprops 、-disable 、-remove または-ejbundeploy のいずれかです。 |
version | 使用するOracle ASのリリースを示します。
|
resource |
CAMMマネージャで構成されたリソースの名前です。この名前は、完全に一致している必要があり、大文字と小文字が区別されます。 |
targets |
グループ名およびインスタンス名のカンマ区切りのリストです(空白は使用できません)。インスタンス名は、グループ名の後に指定する必要があります。たとえば、単一インスタンスの場合はdefault_group/oc4j_soa と指定し、グループ内のすべてのインスタンスの場合はdefault_group と指定します。 |
agentdir |
使用するエージェント・ディレクトリの名前です(パスではなく、ファイル名のみを指定します)。たとえば、CAMM_Agentなどです。 |
サポートされるコマンド:
コマンド | 説明 |
---|---|
-deploy |
エージェントの初期デプロイメントまたはアップグレードを行います(CAMM EJBがデプロイされていない場合、その自動デプロイメントも行います)。 |
-ejbdeploy |
CAMM EJBのみをデプロイします(通常はデバッグ目的でのみ使用されます)。 |
-copy |
エージェントを有効化せずにアプリケーション・サーバーにコピーします。 |
-enable |
アプリケーション・サーバーにすでにインストールされているエージェントを有効化します。 |
-status |
実際のデプロイ状況など、デプロイされたエージェントのステータスを表示します。 |
-systemprops |
リモート・マシンのシステム・プロパティを表示します。 |
-disable |
アプリケーション・サーバーの起動パラメータからエージェントに対する参照を削除します。この変更を反映するには、アプリケーション・サーバーを再起動する必要があります。 |
-remove |
アプリケーション・サーバーからエージェント・ディレクトリを削除します。この操作は、エージェントがすでに無効化されており、アプリケーション・サーバーを再起動した場合にのみ成功します。 |
-ejbundeploy |
管理サーバーおよびすべての管理対象サーバーからCAMM EJBを削除します。 |
アクション:
エージェントのデプロイまたはアップグレード
エージェントを初めてデプロイするには(およびアップグレード・バージョンに再デプロイするには)、次のコマンドを使用します。
bin/oracleDeployer.bat -version <version> -deploy -resource 'resource name' -targets <targets> -agentdir <agentdir>
エージェントのデプロイ後に、ターゲット・アプリケーション・サーバーを再起動する必要があります。
デプロイ済エージェントのステータスの確認
デプロイ済エージェントのステータスを表示するには、次のコマンドを使用します。
bin/oracleDeployer.bat -version <version> -status -adminurl -resource 'resource name' <targets>
実行中のエージェントの無効化
エージェントを無効化するには、undeployコマンドを使用します。必ず正しいエージェント・ディレクトリ名を使用してください。
bin/oracleDeployer.bat -version <version> -undeploy -resource 'resource name' -targets <targets>
エージェントのアンデプロイ後に、ターゲット・アプリケーション・サーバーを再起動する必要があります。
例:
ローカル・ホストの管理サーバーにデプロイする場合(エージェントをアップグレードする場合も同じコマンド):
bin/oracleDeployer.bat -version 10.1.3.1 -deploy -resource 'resource name' -targets default_group/oc4j_soa -agentdir AcseraAgent
Oracle SOA Suiteを再起動して変更を反映します。
CAMMのデフォルト・インスタンス(インストール済インスタンス)は常に存在します。必要な追加のマネージャ・インスタンスごとに、ACSERA_HOMEの直下にインスタンス・ディレクトリを作成します。(ACSERA_HOMEは、CAMMのインストール先であるC:\oracle\em10gなどのディレクトリです。)新規インスタンス・ディレクトリ内に、インストール済のconfig、mccconfigおよびschemaディレクトリをコピーします。
INSTANCE_DIR/config/Acsera.propertiesで、次のプロパティにインスタンス固有の一意の値を設定します。
RMI.Registry.Port=元の値以外の値(デフォルトは51099)
RMI.RemoteServiceController.ServerPort=元の値以外の値(デフォルトは55000)
RMI.JavaProvider.ServerPort=元の値以外の値(デフォルトは55003)
RMI.Registry.OSMetrics.Port=元の値以外の値(デフォルトは51099)
Tomcat.Hosted=false(オリジナルおよび複数のインスタンス用)
RMI.Registry.Portのデフォルト値は、51099です。追加のマネージャ・インスタンスでは、デフォルト値からカウント・ダウンした値(51098、51097など)を使用することをお薦めします。
ターゲット・データベースのdbconfig.xmlを更新します(インスタンス用に異なるデータベース・スキーマを使用します)。
ACSERA_HOMEディレクトリにJDKがインストールされている場合、スクリプトではそのJDKが使用されます。それ以外の場合、インストール済のJDKのディレクトリをJAVA_HOMEに設定する必要があります。
次のコマンドは、デフォルト以外のマネージャ・インスタンスを制御する場合に使用できます。
Windows | UNIX |
---|---|
bin/acsera.bat | bin/acsera.sh |
bin/acshut.bat | bin/acshut.sh |
bin/deployer.bat | bin/deployer.sh |
bin/standalone.bat | bin/standalone.sh |
acsera.*、acshut.*およびstandalone.*スクリプトでは、第1引数にインスタンス名を使用します。インスタンス名を省略すると、スクリプトのターゲットはデフォルト・インスタンスになります。
\ACSERA_HOME\apache-tomcat-5.5.20\webappsにインスタンス用の新規qvadminディレクトリを作成します。たとえば、次のようになります。
\ACSERA_HOME\apache-tomcat-5.5.20\webapps\qvadmininstance1
webapps/qvadminの内容を新規ディレクトリにコピーします。
既存の各マネージャ・インスタンスで、一意のRMIアドレスおよびポートを設定します。各qvadminディレクトリのweb.xmlも一致するように設定する必要があります。
apache-tomcat-5.5.20/webappsの各qvadminディレクトリで、WEB-INF/web.xmlファイルを次のように編集します。
Acsera.RMIRegistry.HOSTの値を、マネージャのこのインスタンスのアドレスを反映するように編集します。デフォルトはローカル・ホストであり、これはサポートされる唯一の構成です。
Acsera.RMIRegistry.Portの値を、マネージャのこのインスタンスのポートを反映するように編集します。マネージャが他のマネージャと同じマシン上に存在する場合、qvadminとマネージャの各ペアには一意のポートを割り当てる必要があります。
これらの各qvadminデプロイメントは、同じコンテナまたは個別のコンテナに配置できます。同じコンテナに配置する場合、競合を避けるため、それぞれにqvadmin1(展開ディレクトリ用)やqvadmin1.war(warファイル用)などの一意の名前を付ける必要があります。Tomcatでこれを行うには、qvadminを新規名でコピーし、Tomcatを再起動します。
この操作により、ブラウザがマネージャにアクセスするために使用しているURLが影響を受けます。それぞれを同じコンテナにデプロイすると、URLは次のように変化します(異なるファイル・パスに注意)。
https://1.2.3.4:5560/qvadmin1 Manager 1 (Domain 1) https://1.2.3.4:5560/qvadmin2 Manager 2 (Domain 2) and so on
複数のコンテナにデプロイすると、URLは次のように変化します(異なるポートに注意)。
https://1.2.3.4:5560/qvadmin https://1.2.3.4:5561/qvadmin and so on
CAMMでは、監視対象のシステムで収集した情報のデータベース(OracleやMySQLなど)を管理します。このデータベースは、CAMMが稼働している同じマシン上に格納できます。または、リモート・マシンでデータベースをホストすることもできます。次の項では、CAMMデータ・リポジトリの構成方法について説明します。デフォルトでは、CAMMインストール・ユーティリティにより、$CAMM_HOME/databaseディレクトリ内にデータベースがインストールされます。
次の項では、CAMM管理者がデータベース構成をカスタマイズする場合に実行できる手順について説明します。
Oracle CAMMでは、現在、実行時リポジトリとしてOracle10gデータベースがサポートされます。Oracle CAMM用にOracle DBMSを設定および構成するには、次の手順を実行する必要があります。Oracle CAMMでは、接続時にデータベースを初期化し、必要な表を生成します。
個別のマシンにOracle DB 10gをインストールします。
データベースで新規ユーザーを作成します(CAMMなどのわかりやすい名前をお薦めします)。
システム・グローバル領域を1GB(1275068416バイト)以上に設定します。
データベースのプロセス数を150から300に増やします(これはオプションであり、主にOracleXEデータベース向けです)。
Oracle SQL*Plusを使用して次のコマンドを実行します。
connect / as sysdba;(これにより、DBAとしてデータベースに接続します。)
show parameter processes;
NAME | TYPE | VALUE |
---|---|---|
aq_tm_processes | integer | 0 |
db_writer_processes | integer | 1 |
gcs_server_processes | integer | 0 |
job_queue_processes | integer | 10 |
log_archive_max_processes | integer | 2 |
processes | integer | 150 |
alter system set processes=300 scope=spfile;(これを実行してプロセス数を増やします。必要に応じてより大きい値に設定できます。)
shutdown immediate(サーバーを停止します。)
startup(サーバーを起動します。)
show parameter processes;(これを実行して変更が反映されていることを確認します。)
このマニュアルの初めにある「CAMMエージェントのクイック・インストール・ステップ」に記載されているGUIベースの構成ツールを使用することをお薦めします。手動によるデータベース構成では、dbconfig.xmlのフィールドを変更します。
Oracle CAMMでは、現在、実行時リポジトリとしてMySQL 4.1以上のデータベースがサポートされます。Oracle CAMM用にMySQL DBMSを設定および構成するには、次の手順を実行する必要があります。Oracle CAMMでは、接続時にデータベースを初期化し、必要な表を生成します。
個別のマシンにMySQL 4.1以上をインストールします。
データベースで新規ユーザーを作成し(Oracleなどのわかりやすい名前をお薦めします)、そのユーザーに適切な権限を付与します。
パフォーマンス向上のため次のようにメモリーをチューニングします。
CAMMおよびMySQLで1GBのサーバーを共有している場合、データベース・サブシステムのパフォーマンスを向上するために次のパラメータをmy.iniファイルに設定する必要があります。
set-variable=key_buffer=128M
CAMMおよびMySQLで2GBのサーバーを共有している場合、またはMySQL専用の1GBのサーバーを使用している場合、パラメータを次のように設定する必要があります。
set-variable=key_buffer=256M
Oracle CAMM用の実行時リポジトリとして使用しているデータベースは、定期的にバックアップすることをお薦めします。Oracle Databaseには、必要に応じてデータベースを迅速にバックアップおよびリストアできるEXPおよびIMPツールが付属しています。MySQLデータベースをバックアップする最も簡単な方法は、mysqldumpコマンドを使用することです。デフォルトでは、このツールはc:\mysql\bin(Windows)または/mysql/bin(UNIX)にあります。