CAMMのインストール作業には、いくつかの手動手順と、RDBMSベースのCAMMデータ・リポジトリなどの支援サブシステムの構成が含まれます。
CAMMの正常なデプロイメントと運用を保証するため、管理者には次のことが求められます。
CAMMの運用モードを理解すること
デプロイ前およびデプロイ後の要件に準拠すること
リポジトリ・データベースを設定するための基礎的なデータベース管理操作を理解すること(またはその理解者と連携すること)
実際のデプロイメントを開始する前に、適切なCAMM運用モードを選択し、環境要件に準拠することが重要です。
CAMMは、サービス・モードとスタンドアロン・アプリケーション・モードという2つのモードで稼働します。この項では、これらの運用モードについて説明します。
CAMMは、通常、Oracle WebLogic、Oracle SOA SuiteまたはIBM WebSphere環境のいずれか、あるいはその任意の組合せを監視するヘッドレスJavaプロセスとして実行されます。サービス・モードでは、ユーザー・インタフェースが存在しない場合でも、アプリケーションの監視はバックグラウンドで継続されます。サービス・モードは、デフォルトのモードです。
ユーザー・インタフェースは、WebブラウザのJavaアプレットとして提供されます。
図1-1は、サービス・モードのCAMMのトポロジを示しています。
スタンドアロン・アプリケーション・モードでは、CAMMはUNIXデーモンやWindowsサービスではなくGUIベースのアプリケーションとして実行されます。サービス・モードとは異なり、このモードでは、シングル・ユーザーGUIが提供されます。個別のWebコンテナで、ブラウザGUIを提供するためのWebアプリケーションをホストする必要はありません。スタンドアロン・アプリケーション・モードは、主に品質保証やデモ目的で使用されます。
GUIアプリケーションを開始するとCAMMが起動し、アプリケーションを終了するとCAMMも動作を停止します。このモードでは、監視およびデータ収集は、アプリケーションの実行中にのみ継続されます。このモードは、現在の環境で構成やシステムに対する一般的な接続性を必要に応じてデバッグおよびテストする場合に便利です。ただし、継続的な監視が必要とされる多くの環境では、CAMMをサービス・モードで実行することをお薦めします。
次の図は、Oracle WebLogicおよびIBM WebSphereアプリケーション・サーバー環境を監視するためにスタンドアロン・アプリケーション・モードでデプロイされたCAMMの例を示しています。