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Oracle Enterprise Manager HP ServiceCenter Connectorインストレーションおよび構成ガイド
リリース1.0.4.0.0

E06255-02
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3 コネクタの構成

この章では、コネクタの構成に直接あるいは間接的に関連するタスクの実行方法について説明します。また、Enterprise ManagerとHP ServiceCenterのコンソール間を移動する構成後のタスクについても説明します。内容は次のとおりです。

3.1 コネクタの構成

コネクタを構成するには、次の手順を実行します。

  1. スーパー管理者として、Enterprise Manager Grid Controlから「設定」をクリックします。

    「設定の概要」ページが表示されます。

  2. 左ペインにある「管理コネクタ」をクリックします。

    「管理コネクタ」ページが表示されます。このページには、図2-1に示すチケット発行コネクタの行が表示されます。

  3. 新しく登録したコネクタの「構成」アイコンをクリックします。

    「管理コネクタの構成」ページの「一般」タブが表示されます(図3-1)。

    図3-1    「管理コネクタの構成」の「一般」ページ


  4. 接続設定を構成します。

    • Webサービス・エンドポイント

      適切なサーバーまたはServiceCenter 6.1 WebサービスをホストするサーバーのIPアドレスを指定します。サーバー・アドレスは次の形式で指定します。

      http://<server name or IP address>: 12670/

      12670は、デフォルトのインストール・ポートです。これは、インストールによって異なる場合があります。

      CreateTroubleTicketUpdateTroubleTicketおよびGetTroubleTicket Webサービスのエンド・ポイントがHP ServiceCenter Help Deskによって公開されます。CreateTroubleTicketおよびUpdateTroubleTicket操作は、手動または自動チケット発行時に使用されます。

      GetTroubleTicket操作は、チケット番号取得プロセスのテストでこのウィンドウでのみ使用されます。チケット取得プロセスのテストの詳細は、3.3項「コネクタのテスト」を参照してください。

    • ServiceCenterユーザー名

      HP ServiceCenter WebサービスでサポートされるHTTP Basic認証用のユーザー名を指定します。このユーザー名は、HP ServiceCenterでのチケットの作成、更新および問合せに必要な権限またはロール(あるいはその両方)をServiceCenterで持っている必要があります。コネクタを介して作成されたすべてのインシデント・チケットは、このユーザー・アカウントで生成されます。

    • ServiceCenterパスワード

      指定したHP ServiceCenterユーザーに対応するパスワードを指定します。

    • チケット番号

      Webサービス・エンド・ポイント情報を検査するには、これを指定します。詳細は、3.3項「コネクタのテスト」を参照してください。

  5. (オプション)Webコンソール設定を構成します。

    Enterprise ManagerからHP ServiceCenterアプリケーション・ユーザー・インタフェースへのリンクが提供されるようにするには、Webコンソールの設定が必要です。これらのリンクは、Enterprise ManagerからHP ServiceCenterアプリケーション・ユーザー・インタフェースへのユーザー・インタフェース・ナビゲーション・リンクです。

  6. (オプション)猶予期間を構成します。

    このオプションを構成すると、アラートがトリガーされた場合にインシデントを生成したEnterprise Managerアラートが更新またはインシデントの再オープンを行います。アラートは、指定した猶予期間内に再度発生します。この設定は、HP ServiceCenter Connectorによって処理されるすべてのアラートに適用されます。

    猶予期間の詳細は、1.5項「猶予期間」を参照してください。

  7. 「OK」をクリックします。

    「管理コネクタ」ページが再度表示されます。チケット発行コネクタに対応する行の、「構成済」列にチェック・マークが付きます。

  8. 「管理コネクタの構成」ページで、「チケット・テンプレート」タブ(図3-2)に移動し、チケット・テンプレートが正常にロードされたことを確認します。

HP ServiceCenterとEnterprise Managerとの接続の確立にHTTPSをプロトコルとして選択する場合は、付録A「HTTPS用SSLの有効化」を参照してください。


注意

Enterprise Managerと HP ServiceCenter Webサービス・サーバーの通信のプロトコルとして、HTTPSを使用することをお薦めします。

セキュアな接続が不要で、セキュリティを損わずに2つのシステム間でのデータ転送を平文で行える場合のみ、HTTPを使用してください。 


3.2 HP ServiceCenter 6.1 Webコンソールのインストールおよび構成

Webコンソールの機能は、構成されるServiceCenter 6.1 Webコンソールに依存するため、URLのセキュリティ・ハッシュは無効です。次の項で、コンソールのインストールおよび構成方法について説明します。

3.2.1 HP ServiceCenter 6.1 Webコンソールのインストール

HP ServiceCenter 6.1 Webコンソールをインストールするには、次のようにします。

  1. 最新のJ2SEバイナリがインストールされていることを確認します。HPでは、1.4.2以上のSun SDKのインストールが推奨されています。

  2. JAVA_HOME環境変数をJava JDKがインストールされたパスに設定します。

  3. Apache Tomcatバージョン4.1.29のバイナリzipファイルをtomcat.apache.orgからダウンロードします。最新バージョンは4.1.36で、HPの推奨はバージョン4.1.29のため、アーカイブから取得する必要があります。

  4. Tomcatのインストール先のディレクトリにzipファイルを解凍します。

  5. CATALINA_HOME環境変数をTomcatがインストールされたパスに設定します。

  6. xalan.jarxercesImpl.jarおよびxml-apis.jarファイルを%CATALINA_HOME%¥common¥endorsedディレクトリにコピーします。これらのファイルは、付属のzipファイルにあります。

  7. sc.warファイルを%CATALINA_HOME%¥webappsディレクトリにコピーします。

  8. %CATALINA_HOME%¥binディレクトリに移動し、startup.batを実行してTomcatサーバーを起動します。

  9. ブラウザでhttp://<tomcat host server>:8080/sc/index.doに移動すると、コンソールに接続できます。

3.2.2 HP ServiceCenter 6.1 Webコンソールの構成

次のようにして、Tomcat Web層コンテキスト・ルートのWEB-INFフォルダのweb.xmlファイルの構成を確認します。

  1. sc.hostパラメータ値がローカル・ホストからWeb層サーバーの完全修飾名に変更されていることを確認します。

  2. ServiceCenterクライアントのヘルプの「Generated Web Tiers URLs」を参照してください。

  3. sc.querysecurityパラメータ値が、次のようにfalseに設定されていることを確認します。

    <init-param>
    <param-name>sc.querysecurity</param-name>
    <param-value>false</param-value>
    


    注意

    Enterprise Manager Connector Frameworkの状況に応じて、sc.querysecurityがtrueに設定されている場合にURLに通常必要なハッシュ情報がない場合があります。この場合、URLセキュリティを無効にする必要があります。

    リスクと、URLをEnterprise Managerアラートに埋め込む必要性のどちらが重要かを評価する必要があります。ハッシュが無効の場合、リクエストされた操作への認可を行うWebコンソールへのアクセスに、Service Managerでユーザー認証が要求されます。 


3.3 コネクタのテスト

コネクタをテストするには、次のようにします。

  1. 「管理コネクタ」ページ(図2-1)でHP ServiceCenterコネクタを選択し、「構成」をクリックします。

  2. 「チケット」フィールドに有効なチケット(ServiceCenterでのインシデント)を入力し、「OK」をクリックします。

    これによって、WebサービスgetTicketがコールされ、インシデントが検証されます。Enterprise Managerでインシデントを適切に取得できない場合エラーが返され、「管理コネクタ」ページに戻ります。

3.4 チケット・テンプレートの使用

次の各項では、チケット・テンプレートの登録、削除、置換および追加に関する情報を提供します。「管理コネクタの構成」の「チケット・テンプレート」ページ(図3-2)を使用して、次の項に示すタスクを実行します。

3.4.1 チケット・テンプレートの登録

チケット・テンプレートがEnterprise Managerで認識されるようにするには、まずそれらを登録する必要があります。自動チケット発行の場合は、登録された各チケット・テンプレートに対して通知メソッドが作成されます。チケットは、選択された通知メソッドに関連付けられているチケット・テンプレートに基づいて作成および更新されます。手動チケット発行の場合は、登録済のチケット・テンプレートの中から、使用するテンプレートを選択します。

ベース・ディレクトリのファイルはServiceCenter 6.1用に構成されています。変更しないでください。コネクタ・フレームワーク用のXSLファイルの変更について熟知した技術者のみが、テンプレートを変更します。チケット・テンプレートの変更の詳細は、4.3項「チケット・テンプレートのカスタマイズ」を参照してください。

テンプレートはコネクタに付属で、そのまま使用できるチケット・テンプレートです。デフォルトでは、あらかじめ用意されているチケット・テンプレートがすべて登録されています。HP ServiceCenterのデフォルト・インストールで機能するようテンプレートにはデフォルトが使用されていますが、ServiceCenterのインスタンスによっては適切でない場合があります。

テンプレートの登録

Oracle Management Server(OMS)ホストのコマンド・ウィンドウで、$ORACLE_HOME/binディレクトリから次のemctlコマンドを、該当するチケット・テンプレートに対して実行します。

emctl register_ticket_template connector <ticketTemplate.xml> <server> <port> 
<database sid> <username> <password> <connectorTypeName> <connectorName> <templateName> <description>

例3-1のテンプレートでは、ServiceCenterでインシデントが作成され、AutoCloseがサポートされます。

例3-1    register_ticket_templateコネクタ

C:¥OracleHomes¥oms10g¥BIN¥emctl register_ticket_template connector 
"C:¥OracleHomes¥oms10g¥sysman¥connector¥HP_ServiceCenter_Connector¥
templates¥ServiceCenter_Default_Incident_AutoClose.xsl" <Host Server Name> 1521 emrep SYSMAN <password> "HP ServiceCenter Connector" "HP ServiceCenter Connector" "ServiceCenter Default Incident AutoClose" "This template creates an Incident in ServiceCenter and supports autoclose." C:¥OracleHomes¥oms10g¥BIN¥emctl register_ticket_template connector "C:¥OracleHomes¥oms10g¥sysman¥connector¥HP_ServiceCenter_Connector¥
templates¥ServiceCenter_Default_Incident.xsl" <Host Server Name> 1521 emrep SYSMAN <password> "HP ServiceCenter Connector" "HP ServiceCenter Connector" "ServiceCenter Default Incident AutoClose" "This template creates an Incident in ServiceCenter and supports AutoClose."
チケットの登録用emctlパラメータ

表3-1で、チケットの登録用の各emctlパラメータについて説明します。

表3-1    emctl register_ticket_templateパラメータ 
パラメータ  説明 

ticketTemplate.xsl 

チケット・テンプレート・ファイルの完全修飾名。ファイルは、コネクタのホーム・ディレクトリにあります。通知メソッドは同じ名前で複数作成されることがありますが、チケットの自動発行機能を使用する場合はそれらから1つを選択する必要があるため、直感的な名前を使用することをお薦めします。形式がXSLTであるため、ファイル拡張子にはxslを使用します。たとえば、ServiceCenter_Default_Incident.xslです。ファイルが異なるディレクトリにある場合は、ファイルの完全なパスを指定します。 

Server 

Enterprise Managerリポジトリのホスト名。 

port 

リポジトリのリスナー・ポート。 

database sid/ Service Name for RAC DB 

リポジトリ・データベース・インスタンスID。 

username 

SYSMANを指定します。 

password 

SYSMANのパスワード。 

connectorTypeName 

コネクタ・タイプ名。たとえば、HP ServiceCenter Connectorです。二重引用符("")は必須です。 

connectorName 

コネクタ名。コネクタ・タイプ名と同じにする必要があります。たとえば、HP ServiceCenter Connectorです。二重引用符("")は必須です。 

templateName 

チケット・テンプレートのわかりやすい名前(Enterprise Managerに表示されます)。

この名前には、ファイル名のアンダースコアを空白に置き換えた名前を使用することをお薦めします。 

description 

チケット・テンプレートの簡単な説明。これもEnterprise Managerに表示されます。 

登録の確認

テンプレートが適切に登録されていることを確認するには、「管理コネクタの構成: HP ServiceCenter Connector」ページの「チケット・テンプレート」タブに移動します。図3-2に示すリストに、登録されているテンプレートが表示されます。

図3-2    「管理コネクタの構成」の「チケット・テンプレート」ページ


3.4.2 テンプレート・コードの表示

テンプレートのコードを表示するには、テンプレート名をクリックします。

チケット・テンプレートはXSLT形式です。コードを理解するには、XSLTの基礎知識が必要です。

3.4.3 テンプレートの削除

テンプレートを削除するには、次の手順を実行します。


重要

削除したテンプレートに通知ルールが関連付けられていた場合は、該当する通知が失敗します。  


  1. テンプレートを選択して「削除」をクリックします。

  2. 表示された画面で削除の内容を確認します。

  3. ページを閉じる前に、「OK」をクリックして削除を実行します。


    注意

    ページを閉じる前に「OK」をクリックしないと、テンプレートは削除されません。つまり、「チケット・テンプレート」ページに次回移動した際、そのテンプレートが再度表示されます。 


    チケット・テンプレートは、Enterprise Managerリポジトリから削除されても、OMS上ではコネクタのホーム・ディレクトリから利用可能です。必要であれば、削除したチケット・テンプレートを後で再登録することもできます。

3.4.4 テンプレートの置換

既存のチケット・テンプレートを別のテンプレートに変更するには、次の操作を順に実行します。

  1. チケット・テンプレートを削除します。

  2. emctlを使用して新しいテンプレートを登録します。

3.4.5 新規テンプレートの追加

テンプレートを追加するには、新しいテンプレートを定義し、emctlを使用してそれを登録する必要があります。

関連項目

4.3項「チケット・テンプレートのカスタマイズ」 

3.4.6 通知障害の回避

なんらかの問題によって通知デバイスが停止している場合、通知の処理がブロックされます。たとえば、ServiceCenterサーバーの停止、Enterprise ManagerでのServiceCenterの不正な構成、ServiceCenterでのチケットの削除などの場合、通知はブロックされます。

チケット発行コネクタは、あらかじめ定義された間隔でサービス・デスクに複数回アクセスを試みます。その後、現在のチケット通知がスキップされます。

3.5 Enterprise ManagerとHP ServiceCenterとの間の移動

コネクタの構成後、Enterprise ManagerコンソールおよびHP ServiceCenterコンソールからアラートにアクセスできます。次の各項では、各コンソール間の切替え方法について説明します。

3.5.1 Enterprise ManagerからHP ServiceCenterへの移動

  1. Enterprise Managerコンソールでアラート・メッセージをクリックして、そのアラートの「メトリック詳細」ページに移動します。

  2. 図3-3に示す「アラート履歴」表の「最終コメント」列でチケットIDのリンクを特定します。

    図3-3    Enterprise Managerコンソールでのアラートの詳細


  3. 見つからない場合は、「詳細」列のアイコンをクリックして、アラートのその他の情報を表示します。

  4. 表示されるページの「アラート詳細」表で、チケットIDを探します。

  5. チケットIDのリンクをクリックします。HP ServiceCenter Webコンソールのログイン・ページに転送されます。

  6. 有効なHP ServiceCenterアカウントの詳細情報を指定します。

    アラートに関連付けられているチケット・ページが表示されます。


    注意

    HP ServiceCenter Webコンソールを使用しない場合は、3.1項「コネクタの構成」で説明した「Webコンソール機能の有効化」オプションを選択解除してください。これにより、チケットIDがプレーン・テキストで表示されるようになります。この処理をしない場合、チケットIDは機能しないリンクとして表示されます。 


3.5.2 HP ServiceCenterからEnterprise Managerへの移動

チケット・ページの「Description」フィールドに表示されているチケット・メッセージ本文から、「アラート詳細」ページへのリンクをクリックします(図3-4)。これによって、Enterprise Managerコンソールのログイン・ページに転送されます。Enterprise Managerのユーザー名およびパスワードを入力すると、そのチケットに関連するアラートに転送されます。


注意:
  • Enterprise Managerユーザー名を入力する際には、少なくとも、アラートが発生したターゲットへのView権限を持つユーザーを指定する必要があります。

  • HP ServiceCenterコンソールでURLがテキストとして表示される場合は、URLを切り取り、ブラウザに貼り付ける必要があります。

 

図3-4    HP ServiceCenterコンソールのアラート詳細



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