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Oracle Enterprise Manager HP Service Manager Connectorインストレーションおよび構成ガイド
リリース1.0.4.0.0

E06256-02
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1 コネクタの概要

HP Service Manager Connector 1.0.4.0.0は、HP Service Managerバージョン7(HPSM)のインシデント管理とEnterprise Managerを統合します。このコネクタを使用すると、Enterprise Managerのメトリック・アラートに基づいてHP Service Incident(チケット)を作成、更新、再オープンおよびクローズできます。HP Service Manager Connectorは、HTTPまたはHTTPS接続を使用してEnterprise ManagerとHP Service Managerを統合します。

次の各項では、HP Service Manager Connectorを使用する前に理解しておく必要がある、HP Service Manager Connectorの様々な概念について説明します。

1.1 アラートのタイプ

チケットの作成、更新、およびクローズは、Enterprise Managerの次のタイプのアラートのみに基づいて実行できます。

1.2 チケットの自動発行

HP Service Manager Connectorは、Enterprise Managerでアラートがトリガーされるたびにインシデント・チケットを自動的にオープンまたは更新します。どのアラートに対してチケットをオープンするかや、アラートの重大度がどのレベルである場合にオープンするかを指定できます。

これらは通知ルールを使用して指定します。通知ルールは、どのような場合にアラートを通知するかという条件を定義するユーザー定義ルールです。

関連項目

『Oracle Enterprise Managerアドバンスト構成』の「通知の構成」 

チケットのオープン後にアラート重大度が変更されると、チケットが更新されます。アラートをクリア(重大度をClearに設定)した後は、必要に応じてチケットをクローズできます。

チケットの自動発行では、チケットで指定されたアラートの発生時に使用されるチケット・テンプレートを、通知ルールで指定する必要があります。チケット・テンプレートは、通知ルールに通知メソッドとして示されます。

1.3 チケットの手動発行

インシデント・チケットは、Enterprise Managerのオープン・アラートに応じて、Enterprise Manager Grid Controlコンソールから手動でオープンすることもできます。HP Service Manager Connectorで、アラートとチケット・テンプレートに基づいて、チケットに詳細が移入されます。

1.4 チケット・テンプレート

チケット・テンプレートは、Service Managerアプリケーションにリクエストを送信する前に、Enterprise Managerのアラートをチケットの書式に変換するためのXSLT形式の変換スタイルシートです。

これらのテンプレートにより、Enterprise Managerアラートの各属性をService Managerインシデントのフィールドへどのように移入するかが指定されます。チケット・テンプレートは、Enterprise ManagerアラートのフィールドからService Managerインシデントのフィールドへのマッピングに使用します。

自動チケット発行の場合は、チケット・テンプレートを登録するたびに、対応する通知メソッドが作成されます。どの通知メソッドが選択されたかによって、コネクタへの通知の送信時に使用されるチケット・テンプレートが決まります。手動チケット発行の場合は、チケットの作成リクエストを発行する前に、チケット・テンプレートを選択する必要があります。Enterprise Manager Service Manager Connectorには、チケット・テンプレートがあらかじめ用意されており、この機能を簡単に使用できます。Service Managerコネクタのインスタンスに応じてテンプレートを変更したり、拡張することもできます。

1.5 猶予期間

猶予期間は、特定のアラートが短期間に繰り返し発生した場合に、対応するチケットが大量に作成されることを回避するために構成します。比較的短い間隔で繰り返し発生するアラートについては、ほとんどの場合、毎回別のチケットをオープンするよりも、それらのアラートを追跡するための1つのインシデント・チケットをオープンし、メンテナンスしていく方が効果的です。

繰り返し発生するアラートについて猶予期間を設定すると、その期間中は、同じアラートが再発生しても新しいチケットはオープンされず、そのアラートに対応する既存のチケットが更新(または再オープン)されていきます。

たとえば、アラートがトリガーされ、対応するチケットがオープンされたとします。猶予期間が1時間で、アラートが午前10時に消去された場合、午前11時(猶予期間である1時間の経過後)より前であれば、同じアラートが再トリガーされても新しいチケットは作成されず、そのアラートに対して最初に作成されたチケットが更新または再オープンされます。

1.6 サポートされるバージョン

このコネクタでは、次のバージョンのEnterprise Managerがサポートされます。

1.7 前提条件

HP Service Manager Connectorを使用する前に、次の前提条件が満たされていることを確認してください。


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