この文では、アクティブ・スタンバイ・ペアを作成します。アクティブ・マスター・データ・ストア、スタンバイ・マスター・データ・ストアが含まれます。また、1つ以上の読取り専用サブスクライバが含まれる場合もあります。アクティブ・マスター・データ・ストアは、更新をスタンバイ・マスター・データ・ストアにレプリケートし、更新をサブスクライバに伝播します。
必要な権限
ADMIN
SQL構文
CREATE ACTIVE STANDBY PAIR FullStoreName, FullStoreName [ReturnServiceAttribute] [SUBSCRIBER FullStoreName [,...]] [STORE FullStoreName [StoreAttribute [...]]] [NetworkOperation [...] ] [{ INCLUDE | EXCLUDE }{TABLE [[Owner.]TableName [,...]]| CACHE GROUP [[Owner.]CacheGroupName [,...]]| SEQUENCE [[Owner.]SequenceName [,...]]} [,...]]
ReturnServiceAttribute
の構文は、次のとおりです。
{ RETURN RECEIPT [BY REQUEST] | RETURN TWOSAFE [BY REQUEST] | NO RETURN }
StoreAttribute
の構文は、次のとおりです。
[ DISABLE RETURN {SUBSCRIBER | ALL} NumFailures ] [ RETURN SERVICES {ON | OFF} WHEN [REPLICATION] STOPPED ] [ DURABLE COMMIT {ON | OFF}] [ RESUME RETURN MilliSeconds ] [ LOCAL COMMIT ACTION {NO ACTION | COMMIT} ] [ RETURN WAIT TIME Seconds ] [ COMPRESS TRAFFIC {ON | OFF} [ PORT PortNumber ] [ TIMEOUT Seconds ] [ FAILTHRESHOLD Value ]
NetworkOperation
の構文は、次のとおりです。
ROUTE MASTER FullStoreName SUBSCRIBER FullStoreName { { MASTERIP MasterHost | SUBSCRIBERIP SubscriberHost } PRIORITY Priority } [...]
パラメータ
CREATE ACTIVE STANDBY PAIRには、次のパラメータがあります。
説明
CREATE ACTIVE STANDBY PAIRの直後には、2つのマスター・データ・ストア名が続きます。 マスター・データ・ストアは、後でttRepStateSet
組込みプロシージャを使用してACTIVEおよびSTANDBYとして指定します。 『Oracle TimesTen In-Memory Database TimesTen to TimesTen開発者および管理者ガイド』のキャッシュ・グループを構成しないアクティブ・スタンバイ・ペアの設定に関する説明を参照してください。
SUBSCRIBER句には、1つ以上の読取り専用サブスクライバ・データ・ストアを指定します。 最大127のサブスクライバ・データ・ストアを指定できます。
アクティブ・マスター・データ・ストアとスタンバイ・マスター・データ・ストアの間のレプリケーションは、RETURN TWOSAFE、RETURN RECEIPTまたは非同期のいずれかに設定できます。RETURN TWOSAFEに設定すると、トランザクションは失われません。
指定された表、順序およびキャッシュ・グループをレプリケーションから除外する場合、または指定された表、順序およびキャッシュ・グループのみを含めて他は除外する場合は、INCLUDEおよびEXCLUDE句を使用します。
アクティブ・スタンバイ・ペアにRETURN TWOSAFE属性があり、キャッシュ・グループをレプリケートしている場合、次のような状態のときにトランザクションが失敗する可能性があります。
レプリケートされるトランザクションにALTER TABLE文またはALTER CACHE GROUP文が含まれている。
トランザクションに、レプリケートされた表、レプリケートされたキャッシュ・グループまたはASYNCHRONOUS WRITETHROUGHキャッシュ・グループに対するINSERT、UPDATEまたはDELETE文が含まれている。
アクティブ・スタンバイ・ペアを使用した読取り専用キャッシュ・グループおよびASYNCHRONOUS WRITETHROUGH(AWT)キャッシュ・グループのレプリケートがサポートされています。
アクティブ・スタンバイ・ペアを使用してSYNCHRONOUS WRITETHROUGH(SWT)キャッシュ・グループをレプリケートすることはできません。 アクティブ・スタンバイ・ペアを使用していて、SWTキャッシュ・グループを含むデータ・ストアをレプリケートする場合は、SWTキャッシュ・グループを削除または除外する必要があります。
例
この例では、マスター・データ・ストアがrep1
およびrep2
のアクティブ・スタンバイ・ペアを作成します。サブスクライバrep3
が1つあります。レプリケーションのタイプはRETURN RECEIPTです。また、この文では、PORTおよびTIMEOUT属性をマスター・データ・ストアに対して設定します。
CREATE ACTIVE STANDBY PAIR rep1, rep2 RETURN RECEIPT SUBSCRIBER rep3 STORE rep1 PORT 21000 TIMEOUT 30 STORE rep2 PORT 22000 TIMEOUT 30;
NetworkOperation
句を指定してネットワーク・インタフェースを制御します。
CREATE ACTIVE STANDBY PAIR rep1,rep2 ROUTE MASTER rep1 ON "machine1" SUBSCRIBER rep2 ON "machine2" MASTERIP "1.1.1.1" PRIORITY 1 SUBSCRIBERIP "2.2.2.2" PRIORITY 1;
関連項目