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Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド
リリース10.1.3.4
B51053-02
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新規レポートの作成

プロセスの概要

注意: レポートを作成または編集するには、「BI Publisherデベロッパ」ロールまたは「BI Publisher管理者」ロールを割り当てられている必要があります。

新規レポートを作成する手順は、次のとおりです。

  1. 「レポート」ページの任意のフォルダに、レポート・エントリを作成します。

  2. レポート・エディタを開きます。

  3. レポートの一般プロパティを指定します。

  4. データ・モデルを定義します。

    レポート・データは、SQL問合せ、HTTP入力、Webサービス、Oracle BI Answersリクエスト、ファイル、Oracle Discovererワークシート、またはBI Publisherのデータ・テンプレートから取得できます。

  5. ユーザーが問合せに渡すパラメータを定義し、ユーザーがパラメータ値を選択するための値リストを定義します。

  6. データ・モデルをテストします。

  7. レイアウト・テンプレートを設計します。

  8. テンプレートをレポート・エディタにアップロードします。

  9. (オプション)レポートのランタイム構成プロパティを設定します。「ランタイム構成プロパティの設定」を参照してください。

  10. (オプション)バースティングを有効にします。

  11. (オプション)レポートに対する翻訳を追加します。「レポートの翻訳」を参照してください。

レポート・エントリの作成と一般プロパティの指定

注意: レポートを作成またはアップロードするには、「BI Publisherデベロッパ」ロールまたは「BI Publisher管理者」ロールを割り当てられている必要があります。

  1. 新規レポートを格納するフォルダにナビゲートします。

    このレポートに対して新規フォルダを作成するには、「新規フォルダの作成」リンクを選択します。

  2. 「フォルダとレポート・タスク」メニューから「新規レポートの作成」リンクを選択します。これによってテキスト・ボックスが表示され、新規レポートの名前を入力できます。

    テキストで説明されている画像

  3. 新規レポートの名前を入力し、「作成」を選択します。これによって、現行フォルダ内にレポートのリストが作成されます。

  4. 新規レポート・エントリに対して「編集」リンクを選択します。これによってレポート・エディタが起動します。

レポート・エディタの使用

  1. レポートの「編集」リンクを選択してレポート・エディタにナビゲートします。

    このページから、次の操作を実行できます。

    レポート・エディタ

    テキストで説明されている画像

  2. レポート・プロパティ」を入力します。

  3. 保存」アイコンを選択してレポート定義を保存します。

データ・モデルの定義

BI Publisherでは、レポートの発行にXMLデータが必要です。XMLデータは、次のいずれかのソースから取得できます。

1つのレポートに複数のデータ・セットを定義でき、各データ・セットには異なるデータソースとソース・タイプを定義できます。複数のSQL問合せを定義する場合は、結果のデータ・セットを連結できます。

データ・モデルを定義するには:

  1. 「データ・モデル」を選択します。

    テキストで説明されている画像

    メイン・データ・セット」リストが表示されます。データ・セットを定義する前はこのリストは空です。データ・セットを定義するには、「新規」を選択します。

  2. データセットを定義したら、「データ・モデル」を選択します。定義したデータセットが、「メイン・データ・セット」のリストに移入されます。

    注意: SQL問合せで複数のデータ・セットを定義する際には、「連結SQLデータ・ソース」を選択して、それらを1つのデータ・セットにまとめられます。ただし、データ・セットを連結する場合は、「行名を一意にする」を選択することをお薦めします。

パラメータと値リストの追加

レポート定義にパラメータを追加すると、ユーザーはレポートを操作したり、データ・セットから対象データを指定することができるようになります。また、非表示パラメータを指定して、データ・セットからユーザーに戻されるデータを制御することもできます。

注意: Oracle BI Answersリクエストのデータ・セット・タイプでは、パラメータはサポートされていません。

BI Publisherでは、次のパラメータ・タイプがサポートされます。

値リストの追加

パラメータの追加

パラメータ」を選択し、「新規」アイコンを選択して、レポートのパラメータを定義します。

テキストで説明されている画像

レポート定義へのレイアウトの追加

BI Publisherには、レポート用のテンプレートを設計するための各種オプションが用意されています。次のいずれかの形式のテンプレートを選択できます。出力タイプが制限されている形式があることに注意してください。

レポート定義にレイアウトを追加するには、「レイアウト」を選択して、レポートのレイアウト・テンプレートを指定します。レイアウトの定義は2つのステップで行い、最初にテンプレート・ファイルをアップロードし、次にそのテンプレート・ファイルをレイアウト定義に割り当てます。Template BuilderまたはExcelアナライザ経由でBI Publisherに接続している場合は、レイアウト・ファイルのアップロードを1つのステップで行えます。

注意: レポートのテンプレートを作成するには、サンプル・データが必要です。問合せを定義した後は、「表示」リンクを選択してXMLを生成できます。「エクスポート」ボタンを選択し、ファイルをローカル・ディレクトリに保存します。RTFテンプレートまたはExcelテンプレートを作成する場合は、次の項で説明されているBI Publisherのデスクトップ・ツールを使用して、このデータをTemplate Builder for WordまたはExcelに直接ロードできます。

レイアウトの追加 - 一般的な手順

レポート定義にレイアウトを追加するには、「レイアウト」を選択して、レポートのレイアウト・テンプレートを指定します。レイアウトの定義は2つのステップで行い、最初にテンプレート・ファイルをアップロードし、次にそのテンプレート・ファイルをレイアウト定義に割り当てます。Template BuilderまたはExcelアナライザ経由でBI Publisherに接続している場合は、レイアウト・ファイルのアップロードを1つのステップで行えます。

「Template Builder for Wordを使用したRTFテンプレートの作成」を参照してください。

データ・モデル・タイプがSQL問合せまたはデータ・テンプレートの場合、BI Publisherではテンプレートを自動生成することもできます。「レイアウトの自動生成」を参照してください。

任意のテンプレート・タイプのレイアウトをアップロードおよび定義するための一般的な手順は次のとおりです。

  1. レイアウト・テンプレート・ファイルをアップロードします。

    BI Publisherレポート・エディタから、「レイアウト」を選択します。

    参照」ボタンを使用してローカル・ファイル・システム内でファイルを検索し、「アップロード」を選択します。これによって、テンプレートが「テンプレート・ファイルの管理」リージョンに表示されます。このレポートで使用するテンプレートは、必要な数だけアップロードできます。

    テキストで説明されている画像

  2. 新規」アイコンを選択して、新規テンプレートの定義を作成します。

    テキストで説明されている画像

  3. 「保存」を選択します。これで、レポートを実行する際に、このレイアウトが使用可能なテンプレートとして表示されます。

  4. 「デフォルトのテンプレート」を選択します。ユーザーが別のテンプレートを選択しないかぎり、このデフォルトのテンプレートがオンライン・ビューアとスケジューラでデフォルトで使用されます。

レイアウトの自動生成

データ・モデル・タイプがSQL問合せまたはデータ・テンプレートの場合、BI Publisherでは、レポートのデフォルトのデータ・モデルを使用して、RTFテンプレートを自動生成できます。自動生成されたテンプレートには、データの要素が単純な表レイアウトで表示されます。

レイアウトを自動生成する手順は次のとおりです。

  1. BI Publisherレポート・エディタから、「レイアウト」を選択します。

  2. 自動生成レイアウト」リージョンにレイアウト・ファイルの名前を、.rtfの拡張子を付けて入力します(例: simplelisting.rtf)。

  3. 前述の「レイアウトの追加 - 一般的な手順」の手順2以降を実行して、テンプレート・ファイルをレイアウト定義に関連付けます。

Template Builder for Wordを使用したRTFテンプレートの作成

前提条件:

Template Builderの機能

Template Builderをインストールした後にMicrosoft Wordを開くと、Oracle BI PublisherメニューとBI Publisherツールバーが表示されます。

テキストで説明されている画像

ツールバーとメニューのどちらからでも、次のような数多くの機能を実行できます。

テンプレートの作成とアップロード

テンプレートの作成とアップロードは、BI Publisherサーバーに直接接続して行うことも、切断モードで行うこともできます。

接続モード

  1. Microsoft Wordを開きます。

  2. Oracle BI Publisherメニューから、「ログオン」を選択します。

  3. BI Publisherの資格証明とBI PublisherサーバーのURLを入力します(URLがわからない場合は、システム管理者に連絡してください)。

  4. 「テンプレートを開く」ダイアログに、BI Publisherの「レポート」ホームページと同じフォルダ構造が表示されます。テンプレートを作成するレポートを選択します。

  5. テンプレートを開く」を選択し、データをTemplate Builderにロードするか、「レイアウト・テンプレート」ペインの<New>をダブルクリックします。

    レイアウト・テンプレート」ペインには、既存のテンプレートがリストされます。

    テキストで説明されている画像

  6. Template Builderのオンライン・ヘルプ(Oracle BI Publisherメニューから選択)のガイドラインに従ってデータ・フィールドを挿入し、表、チャート、グラフィック、クロス集計などの機能を使用して、テンプレートを設計します。Microsoft Wordを使用して、テンプレート内のフォントおよびその他のオブジェクトに書式設定を適用します。

    より高度なテンプレート・オプションについては、「RTFテンプレートの作成」のガイドラインを参照してください。

  7. テンプレートをBI Publisherサーバーにアップロードしてから、そのテンプレートをレポート定義に追加するには、Oracle BI Publisherメニューから「テンプレートの公開対象」を選択します。

    テンプレートを保存していない場合は、リッチ・テキスト・フォーマットで保存するように求められます。

  8. 新規としてアップロード」ダイアログにテンプレートの名前を入力します。このテンプレート名は、レポート・エディタの「レイアウト」に表示されます。また、「レポートの表示」ページなどで、レポートのテンプレートを選択するオプションが表示される場合も、このテンプレート名が常に表示されます。

  9. (オプション)このテンプレートの出力フォーマットを制限します。

    BI Publisher Enterpriseインタフェースで、レポート・エディタのレポートを開きます。「レイアウト」で、アップロードしたテンプレートを選択します。このレポートの出力フォーマットを制限する場合は、使用可能にするフォーマットのみを選択します。

切断モード

レポート・エディタで次の操作を行います。

  1. サンプル・データ・ファイルを生成します。

    レポート・エディタまたは「レポート」ページから、「表示」を選択します。レポートにレイアウトが定義されていない場合、出力タイプがデフォルトでXMLになります。それ以外の場合は、出力タイプとして「データ」を選択します。「エクスポート」を選択し、エクスポート結果をXMLファイルとしてローカル・ディレクトリに保存します。

  2. Template BuilderをインストールしたMicrosoft Wordを開きます。

  3. Oracle BI Publisherメニューの「データ」を選択してから、「サンプルXMLデータのロード」を選択します。ローカル・ディレクトリでサンプル・データ・ファイルを検索し、「開く」を選択します。正常にロードされたことを示すポップアップ・メッセージが表示されます。

  4. Template Builderのオンライン・ヘルプ(Oracle BI Publisherメニューから選択)のガイドラインに従ってデータ・フィールドを挿入し、表、チャート、グラフィック、クロス集計などの機能を使用して、テンプレートを設計します。Microsoft Wordを使用して、テンプレート内のフォントおよびその他のオブジェクトに書式設定を適用します。

    より高度なテンプレート・オプションについては、「RTFテンプレートの作成」のガイドラインを参照してください。

  5. レイアウト・テンプレート・ファイルをアップロードします。

    BI Publisherレポート・エディタのレポート定義に戻ります。「レイアウト」を選択します。

    参照」ボタンを使用してローカル・ファイル・システム内でファイルを検索し、「アップロード」を選択します。これによって、テンプレートが「テンプレート・ファイルの管理」リージョンに表示されます。このレポートで使用するテンプレートは、必要な数だけアップロードできます。

    テキストで説明されている画像

  6. 新規」アイコンを選択して、新規テンプレートの定義を作成します。

    テキストで説明されている画像

レポートへのPDFテンプレートの追加

通常、PDFテンプレートのソースは、行政機関のような第三者によって事前定義された用紙になります。フォーム・フィールドがすでにPDFで定義されている場合、XMLデータをPDFフォーム・フィールドに関連付けるための次の2つの方法があります。

事前定義済のPDFにフォーム・フィールドが定義されていない場合、または独自のPDFテンプレートを設計する場合、Adobe Acrobat Professionalを使用してフォーム・フィールドを挿入する必要があります。その後、データソースに従ってフィールドの名前を付けるか(マッピングは不要)、BI PublisherのPDFマッピング・ツールを使用します。PDFテンプレートの設計とフォーム・フィールドの挿入については、「PDFテンプレートの作成」を参照してください。

PDFに定義済のフォーム・フィールドが存在するかどうかの確認

Adobe Acrobat 5.0の完全バージョン、またはそれ以上のAdobe Acrobatバージョンを使用している場合は、次の手順を実行します。

  1. Adobe Acrobatでファイルを開きます。

  2. 「Text Field Tool」(Adobe Acrobat Professional 6.0ユーザーの場合)または「Form Tool」(Adobe Acrobat 5.0ユーザーの場合)を選択します。すでに定義されているテキスト・フィールドが強調表示されます。フィールドが強調表示されない場合は、PDFにフィールドを追加する必要があります。PDFフォーム・フィールドの挿入方法は、「テンプレート・レイアウトへのマークアップの追加」を参照してください。

    次の図に、Adobe Acrobat Professional 6.0で開いたサンプルPDFフォームを示します。「Text Field Tool」が選択され、すべての利用可能なフォーム・フィールドが表示されています。

    テキストで説明されている画像

Adobe Acrobat 5.0の完全バージョン、またはそれ以上のAdobe Acrobatバージョンを使用していない場合は、次の手順を実行します。

  1. 「事前定義済PDFフォームのテンプレートとしての追加」の手順に従います。

  2. マッピング対象としてフィールドが強調表示されない場合、またはフィールドを選択できない場合は、BI Publisherのマッピング・ツールを使用する前に、それらのフィールドを追加する必要があります。フォーム・フィールドの追加には、Adobe Acrobat 5.0以上、またはAdobe Acrobat Professional 6.0以上が必要です。詳細は、「PDFテンプレートの作成」を参照してください。

事前定義済PDFフォームのテンプレートとしての追加

前提条件:

  1. レポート・エディタから、「レイアウト」を選択します。

  2. PDFテンプレート・ファイルをアップロードします。

    テンプレート・ファイルの管理」リージョンで、「参照」を選択してPDFファイルを検索し、「アップロード」を選択します。

    テキストで説明されている画像

  3. サンプル・データ・ファイルを生成します。

    レポート・エディタまたは「レポート」ページから、「表示」を選択します。レポートにレイアウトが定義されていない場合、出力タイプがデフォルトでXMLになります。それ以外の場合は、出力タイプとして「データ」を選択します。「エクスポート」を選択し、エクスポート結果をXMLファイルとしてローカル・ディレクトリに保存します。

  4. サンプル・データ・ファイルをアップロードします。

    レポート・エディタの「レイアウト」ペインにある「サンプル・データ」リージョンで、サンプル・データ・ファイルを参照およびアップロードします。

  5. PDFフォーム・フィールドをマッピングします。

    テンプレートとサンプル・データをアップロードすると、「フォーム・フィールドのマップ」ボタンが有効になります。

    テキストで説明されている画像

  6. 「フォーム・フィールドのマップ」を選択します。

    BI Publisherマッピング・ツールが、別のブラウザ・ウィンドウで起動されます。

    フィールドの上にマウスを置くと、PDFフォームのフィールドの名前が表示されます。

    テキストで説明されている画像

  7. データをマッピングするPDFフォームのフィールドをクリックします。

    2番目のウィンドウが起動し、ロードしたサンプル・データのフィールド名が表示されます。選択したフォーム・フィールドは、ダイアログの最上部に表示されます。フィールドがすでにマッピングされている場合、ダイアログには、現在マッピングされているデータ・フィールドの名前が表示されます。次の図では、ANNUAL_SALARYが選択したフォーム・フィールドの名前です。これは、データのANNUAL_SALARYにマッピングされています(ANNUAL_SALARY = ANNUAL_SALARY)。

    テキストで説明されている画像

  8. 「フォーム・フィールド・マッピング」ダイアログからフィールドを選択し、「選択」を選択します。これで、フィールドのマッピングが完了します。

  9. PDFテンプレートからマッピングする各フィールドに対し、選択プロセスを繰り返します。

  10. サンプル・データがフィールドにマッピングされたテンプレートのプレビューを表示するには、「プレビューの表示」を選択します。

  11. すべてのフィールドをマッピングした後、「発行」を選択して、マッピング・ファイルを保存します。

    PDFマッピング・ファイルは、.mapファイルとしてレポート定義に保存されます。

  12. 新規」アイコンを選択して、新規テンプレートの定義を作成します。

バーストの有効化

BI Publisherのバースト機能を使用すると、レポート・データのキーに基づいて1つのレポートを分割した後、レポート・データの2番目のキーに基づいてレポートを配信できます。レポートの各分割セグメントには、配信キーに基づいて、異なるテンプレート、出力フォーマット、配信方法、およびロケールを適用できます。実装の例は次のとおりです。

バースト用のレポートの有効化

前提条件: レポートがBI Publisherで定義されていること。レポート・データには、レポートを分割する際に使用する要素と、レポートを配信する際に使用する要素が含まれている必要があります。

レポートをバースト用に有効にする手順は次のとおりです。

配信データ・セットの定義

レポート・エディタの「バースティング」基準ページに入力したSQL問合せに基づいて、BI Publisherでは、配信XMLデータ・セットが作成されます。配信XMLデータ・セットには、バースト・レポートを各受信者に適切に配信するための情報が含まれます。このXML文書の配信データは、「配信元」要素ごとのマッピング表として使用されます。配信XMLの構造は次のとおりです。

<ROWSET>
 <ROW>
  <KEY></KEY>
  <TEMPLATE></TEMPLATE>
  <TEMPLATE_FORMAT></TEMPLATE_FORMAT>
  <LOCALE></LOCALE>
  <OUTPUT_FORMAT></OUTPUT_FORMAT>
  <DEL_CHANNEL></DEL_CHANNEL>
  <PARAMETER1></PARAMETER1>
  <PARAMETER2></PARAMETER2>
  <PARAMETER3></PARAMETER3>
  <PARAMETER4></PARAMETER4>
  <PARAMETER5></PARAMETER5>
  <PARAMETER6></PARAMETER6>
  <PARAMETER7></PARAMETER7>
  <PARAMETER8></PARAMETER8>
  <PARAMETER9></PARAMETER9>
  <PARAMETER10></PARAMETER10>
  </ROW>
</ROWSET>

各項目は次のとおりです。

パラメータ・マッピング

チャネル パラメータ1 パラメータ2 パラメータ3 パラメータ4 パラメータ5 パラメータ6 パラメータ7
電子メール 電子メール・アドレス cc 送信元 件名 メッセージ本文 添付ファイル(true/false)
出力フォーマットがpdfの場合、pdfを電子メールに添付するには、このパラメータをtrueに設定する必要があります。
返信先
プリンタ プリンタ・グループ プリンタ 印刷部数 トレイ    
FAX FAXサーバー名 FAX番号          
WEBDAV サーバー名 ユーザー名 パスワード リモート・ディレクトリ リモート・ファイル名    
ファイル ディレクトリ ファイル名          
FTP サーバー名 ユーザー名 パスワード リモート・ディレクトリ リモート・ファイル名    

バーストの例

次の例に、分割キーCUSTOMER_NAMEと配信元キーCUSTOMER_IDに基づいて、レポートで有効にされたバーストを示します。

テキストで説明されている画像

レポートはバーストされ、電子メールで配信されます。配信データ・ソースの各要素では、テンプレート、テンプレート・フォーマット、ロケール、出力フォーマット、配信チャネルおよび顧客の電子メール・アドレスがすべて指定されており、問合せで戻されます。この例の配信XMLを生成するSQLは次のとおりです。

select distinct
CUSTOMER_ID KEY,
CST_TEMPLATE TEMPLATE,
TMPL_TYPE TEMPLATE_FORMAT,
CST_LOCALE LOCALE,
CST_FORMAT OUTPUT_FORMAT,
CST_DEL_CHAN DEL_CHANNEL,
CST_EMAIL PARAMETER1,
'accounts.receivable@oracle.com' PARAMETER2,
'bip-collections@oracle.com'PARAMETER3,
'Your Invoices' PARAMETER4,
'Hi'||CUST_FIRST_NAME||chr(13)|| 'Please find attached your
invoices.' PARAMETER5,
'true' PARAMETER6,
'donotreply@nowhere.com' PARAMETER7
from customers

レポートの実行方法については、「バーストするレポートのスケジュール」を参照してください。

レポートのURLを介したアクセス

この項では、BI Publisherレポートを、ポータルやApplication Expressアプリケーションなどの別のアプリケーションからURLを介してコールする方法について説明します。

セキュリティに関する考慮事項

BI Publisherセキュリティ・モデルでは、レポートがフォルダに配置され、そのフォルダはロールによって保護されます。また、ロールはユーザーに割り当てられます。ユーザーがレポートにアクセスするには、そのレポートを表示するための資格証明がBI Publisher内でユーザーに対して付与されている必要があります。そのために、次の2つのオプションがあります。

URLの作成

レポートの基本URLは次のとおりです。

http://<server:port>/xmlpserver/<ReportDirectory>/<ReportName>.xdo

各項目は次のとおりです。

server:portは、BI Publisherが実行されているサーバーの名前とポート番号です。

xmlpserverは、必要な文字列(アプリケーション名)です。

ReportDirectoryは、レポートのフォルダ・パスです。

重要: BI Publisherサーバーでは、レポートは、その名前が付けられたフォルダ内にあります。たとえば、Salary Reportというレポートがあるとします。BI Publisherデスクトップでは、このレポートがExecutiveというレポート・フォルダに格納されます。Executiveレポート・フォルダ内にはPrivateというフォルダがあり、レポートはこのフォルダの直下にあります。この場合、レポートへのパスは次のようになります。

Executive/Private/Salary+Report

フォルダ名またはレポート名の空白は、+記号に置き換える必要があります。

ReportName.xdoは、.xdo拡張子付きのレポート名です。

これにより、BI Publisherページ内に、すべてのレポート制御が指定された完全なレポートがレンダリングされます。レポートのレンダリングには、デフォルトのテンプレート、出力およびパラメータが使用されます。次に例を示します。

http://xdopf.us.oracle.com:9999/xmlpserver/Executive/Salary+Report/Salary+Report.xdo

server:port: xdopf.us.oracle.com:9999

xmlpserver

ReportDirectory: Executive/Salary+Report

ReportName.xdo: Salary+Report.xdo

URLでのパラメータの指定

出力レポートにパラメータ(テンプレート、出力フォーマット、レポートの定義済パラメータなど)を指定する場合は、URLに名前と値のペアを追加できます。URLを生成する最も簡単な方法は、BI Publisherの「レポートの表示」ページで「エクスポート」機能を使用することです。生成されたURLは、前述の基本URLに似ていますが、名前と値のペアがさらに追加されています。

次に例を示します。

http://xdopf.us.oracle.com:9999/xmlpserver/Executive/Employee+Salary+Report/Employee+Salary+Report.xdo?_xpf=&_xpt=1&_xdo=%2FExecutive%2FEmployee+Salary+Report%2FEmployee+Salary+Report.xdo&dept=10&_xt=Standard&_xf=html 

レポート名までのURL構成要素は前項で説明されています。レポート名より後のURLは、次の要素で構成されています。

?_xpf=&_xpt=1&_xdo=%2FExecutive%2FEmployee+Salary+Report%2FEmployee+Salary+Report.xdo&dept=10=*&_xt=Standard&_xf=html 

標準的なURL構文は次のとおりです。

?: 最初のパラメータを示す。

&: 追加される各パラメータを示す。

BI Publisherパラメータは次のとおりです。

_xpf: 内部使用に必要な文字列。

_xpt: レポートを(前述のように)フルサイズのBI Publisherウィンドウでレンダリングするか、それともレポート文書のみをレンダリングするかを定義する。有効な値は次のとおりです。

_xdo: (オプション)現在のレポートへのパスを示す。

dept: レポート定義に定義されているレポート固有のパラメータ。この例では、データの部門になります。ここで、部門IDが指定されていることに注意してください。このパラメータ定義によって、ユーザーに部門名が表示されてからそのIDが問合せに渡されます。URLには、複数のパラメータとその値を含められます。

_xt: 使用するテンプレートを制御する。ここで、テンプレート・ファイル名ではなく、テンプレート名を指定します。この例では、テンプレート名はStandardになります。

_xf: 生成される出力のフォーマットを制御する。有効な値は、pdf、html、excel、rtf、データなど、レポートの場合と同様です。