Oracle Business Intelligence Enterprise Editionリリース10.1.3.3には、BI Publisherの新機能がさらに導入されています。これらの新機能を次の各項で説明します。
カンマ区切り値(CSV)が、シンプルな<rowset>/<row>データ構造のあるレポートの出力タイプとしてサポートされるようになりました。この出力タイプのサポートは、データ構造によって異なります。テンプレートは必要ありません。
次の新機能が追加され、レポートを定義する際のオプションが強化されました。
BI Publisherのデータ・テンプレート・データソースでは、BLOB、CLOB、LONGおよびRAWのデータ型がシステム固有のサポート対象になりました。レポートのパラメータを定義するときに、「メニュー」をパラメータ・タイプとして選択した場合、「全選択可能」チェック・ボックスで、「NULL値が渡されました」と「すべての値が渡されました」のいずれかを選択できるようになりました。以前は「すべて」を選択すると、NULL値がデフォルトで渡されていました。
次のプロパティが「ランタイム構成」ページに追加されました。
「RTF出力」の「デフォルト・フォント」: フォントが定義されていないときに使用するデフォルト・フォントの名前とサイズ(たとえば、Arial:12)を入力します。これは、生成されたレポートにおいて空の表セルのサイズを制御する場合に特に便利です。
「HTML出力」の「表の列への幅の割合の使用」: このプロパティを「True」に設定すると、ポイント単位の値ではなく表の全幅におけるパーセンテージ値に応じて表の列がレンダリングされます。
FO処理:
外部参照無効化: 「True」に設定(デフォルト)されていると、セカンダリ・ファイル(サブテンプレートや他のXML文書など)のインポートが、XSL処理とXML解析を実行しているときに無効になります。これによって、システムのセキュリティが向上します。レポートやテンプレートにおいて外部ファイルがコールされている場合は、「False」に設定します。
FO解析バッファ・サイズ: FOプロセッサのバッファ・サイズを設定します(デフォルトは1,000,000)。バッファがフルになると、バッファの要素はレポートでレンダリングされます。大きな表やクロス集計のあるレポートでは、これらのオブジェクトをレポートにおいて適切にレンダリングするには、大きなバッファが必要になる場合があります。これらのレポートのレポート・レベルではバッファ・サイズを大きくしてください。この値を大きくすると、システムのメモリー使用量に影響します。
次の新機能は、「レポートの表示」ページで使用できます。
オンライン・アナライザにおいて作成されたビューは、テンプレートとして保存できます。
表示モードにすると、「このレポートへのリンク」がページに表示されます。これによって、現在表示されているレポートのURLを取得できます。「このレポートへのリンク」セクションには、次の4つのオプションがあります。
現在のページ
ヘッダーがありません
パラメータなし
ドキュメントのみ
LDAPセキュリティ・モデルでは、新しいプロパティ(「グループ取得サイズ」)が追加されました。これによって、検索結果の単純なページング処理でLDAPv3制御拡張機能をサポートすることができます。デフォルトでは、ページ区切りは使用されません。このプロパティが指定されていると、この値によりページに返される結果の数(たとえば、200)が決まります。
この機能をサポートするには、ご使用のLDAPサーバーでは1.2.840.113556.1.4.319のコントロール・タイプがサポートされている必要があります(OID 10.1.4など)。このコントロール・タイプのサポートの詳細は、ご使用のLDAPサーバーのドキュメントを参照してください。LDAPページ区切りと必要なコントロール・タイプの詳細は、「RFC 2696 - LDAP Control Extension for Simple Paged Results Manipulation」(http://www.faqs.org/rfcs/rfc2696.html)を参照してください。